スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
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>沖田総悟、ダグラス、ジム、(レイチェル)BAR周辺all
禪院真希(/心情描写です)『……BARか、まぁ立て籠もるなら丁度いいが……あの量なら今の戦力で十分……いや、ありゃゾンビか? 私の知ってるその類いのバケモンなら、もしちょっとでも噛まれたら面倒だな……』
禪院真希「チッ! あんなのもいんのかよ!!……火山頭ァッ! 脹相ッ! BARまで退避する! 援護しろ!!」
沖田の示した方向には確かに避難するのに最適そうなBARと恐らくは中にいる何者かが出しているモールス信号らしき光が見える、それを確認した真希は沖田を追って向かってくる大群を見て現状の完全な天与呪縛保持者である自分、少なくとも特級上位の実力者である漏瑚、一級以上の実力を持つ脹相という戦力なら問題なく殲滅できるのでは?と考える。しかし、うっすらと見える異形たちの見た目からそれが所謂『ゾンビ』である事を認識すると、現代の映画知識などからもし噛まれた場合の感染を懸念してBARへと対比することを決める。
そうしてすぐに退避するための体勢を整えると、沖田を担ぎ上げ空気抵抗で担いでいる相手に負担がかからないようにある程度速度を絞って走り出す。 その逃亡に呼応するかのように大群の群れから、ゾンビとはまた違った地面を高速で這って移動する脳が剥き出しの異形『リッカー』が襲い来る、その速度は容易に真希と沖田へ追いつける速度であるため、真希は前方にいる漏瑚と脹相の術式で援護をするよう大声で頼む。
漏瑚「誰が火山頭じゃ……まぁ良い……脹相、貴様はあの気色の悪い奴を撃ち抜け。儂はその後ろの大群を軽く焼く。ゆくぞ、『火礫蟲』」
脹相「分かった、『赤血操術・百斂』……『穿血』ッ!!」
真希の援護要請を請けた二人は即座に行動を開始する。漏瑚は火山のような頭の頂点、つまりは火口部分から十匹ほどの小さな虫のような生物を生み出すと沖田と真希の後ろに固まっている異形の大群に向けて放つ。脹相は漏瑚の合図と同時に血液の玉を作り出して両の手の平で包み込み、凄まじい圧力を掛けて圧縮する、そしてその血液の玉を一気に指先から開放すると音速を超える初速で血液の矢が放たれ、リッカーの脳天を的確に撃ち抜いた。
それと同時に、漏瑚から放たれた火礫蟲も異形の大群に着弾し大音量の奇声と共に爆炎を上げてある程度ゾンビ達を一掃する。しかしそれでも異形達の勢いは留まることを知らず、それに加えて脹相や漏瑚たちはある違和感を感じていた。
漏瑚「……なんだ……? 火礫蟲の出力が落ちている……妙な感覚を前々から覚えてはいたが……」
脹相「お前もか漏瑚。俺も百斂の圧縮率が落ちている、穿血も速度の減衰が早い……これは『何か』があるな」
二人の言う通り、通常よりも術式の効果が落ちている。呪力量はそのままに出力にも影響はないものの全体的にどこかで何かによって自分たちの技の威力が下げられていると感じたようだ。
だが現在はそこに気を配っている様子ではない、自分たちもBARへと避難するために走り出し真希たちより先に店の前へと辿り着き、その位置からまだまだ大量に押し寄せるゾンビや何匹か現れたリッカーを脹相は『穿血』と『苅祓』で打ち払い、大群を削るために漏瑚が『火礫蟲』を数匹追加で飛ばして爆発させて援護し続ける。
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