スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
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【〈遊園地〉-メリーゴーランド付近-[シックス]】
>ギデル、エル、遊園地ALL
「…………!」
はっ、と目を覚ます。近くにはアナログのテレビ。このテレビから外に出てこの場所に来たのは明らかだが、雰囲気は完全に今までやってきた世界と全く同じであった。元の場所に戻ろうとテレビの方へ視線を移した、黄色いレインコートの痩せこけた少女、シックスだったが?それはもうすでにテレビとしての役目を終えてしまっていた。それどころか、先程まで、大切な友達と一緒に居たはずだ。そこまでは覚えている。
……その友達と一緒にテレビの中へと飛び込んでから、記憶が曖昧のシックスは、まず一番最初に「友達」の心配をしていた。彼は無事だろうか。彼が居ないとテレビを経由して場所の移動ができない為、どうしようかと困り果てていた。だがすぐに切り替え、まあ彼なら斧もあるし大丈夫だろうと一旦彼のことは置いておくことにする。そんなことよりここはどこだろうかと状況を把握しようと辺りを見回し、目で確認する。以前と全く違う状況…古小屋、学校、病院、都会ときて今度は遊園地。目まぐるしく変わる景色に何処か不気味さを感じながらもふと振り返ると、止まったまま朽ち果てた巨大なメリーゴーランドがその姿を表した。
「………」
その近くにはベンチがある。どこからともなく抱え込んでいたオルゴールを持ったまま、そこに座る。
なんだか嫌な気配がするのだ。いつもだったら一人でそのままあちこち探索しているのだが、今回は、自分のいた世界とは、根本から「ナニカが違う」気がして、子供故の恐怖心と勘を発動したシックスは、とりあえず自身を落ち着かせようと、近くにあるベンチにぺとっと座り、オルゴールを回し始めた。
~♪~♪~♪~………
~♪~♪~♪~………
~♪~♪~♪~………
シックスは自分以外に人がいると思っていないのか、躊躇もなく取っ手からオルゴールを回し続ける。この音楽が、旋律が、唯一自分を落ち着かせてくれるからだ。
もし遊園地に誰かがいるとしたら、このオルゴールの不思議で何処か不気味で、でも心地良さがゆっくりと貴方達の耳をくすぐるだろう。その音楽を経由に、誰かがいるという事がわかるかもしれない。
シックスはただ、淡々と取っ手をまわしてオルゴールを流し続けている様子で。
(/絡み文失礼致します!シックスちゃんはゲーム内ではほぼ喋る事がない子なので会話など難しかったら申し訳ないです…極端に喋らないだけで会話ができないわけではない、という二次設定である程度会話はできるようにしていますので、もし何かありましたら遠慮なく申し出てください!)
【〈保安官事務所〉[モノ]】
>保安官事務所ALL
「うわぁ~~!?」
ドテン、と音を立てて床に激突する。テレビの中に入った途端急に大きく空間が歪んだかと思えば、勢いよく怪物の口の中から吐き出されたかのように飛び出してしまったのだからたまらない。小さく唸り声を上げたのちに、ズレた紙袋を被り直し、ゆっくりと立ち上がる。ふと違和感を感じて振り返った。
__”彼女”がいない。何処にも。
自分より先に辿り着いたのかとも思ったのだが、同時に飛び込んでそうなるのはおかしいし、自分を置いて先に行ったりするような子ではないと信じて疑わない、コートを羽織った少年モノ。刻一刻と不安と焦燥感が背中を伝うのがわかる。
まさか、また悪い奴らに攫われたんじゃ…と、少し慌てた様子で辺りを見回すが、やはり、彼女の姿はなかった。早く見つけ出さなくてはいけないのは山々だが、テレビに触れても元の世界には戻れる様子がない。
「…おかしい。僕の能力が使えない?」
ここに来る以前はそんな事がなかったのに…とがっくり肩を落とすが、落ち込んでいても仕方がない。まずは大切な存在である彼女と合流しなくてはならない。何かあっては遅いのだ。一度深呼吸をしたのちに、一緒に持ってきて床に落とした斧を拾って引きずりながら、改めて部屋を探索する。
ここは、何処かの部屋であるということはわかるが、モノは世間知らずの施設暮らしの子供。「事務所」という存在すら理解していなかった。
色々なものが乱雑に置かれている、不気味な空間。そんな場所はとっくに慣れっこなモノは、なんの躊躇もなく部屋を探索する。出口を探してズリズリと歩き回っている様子で。
【〈州兵訓練場〉-入口付近-[ライアン&メル]】
>州兵訓練場ALL
ライアン「たーのも~!」
メル「うるさい。」
ライアン「えー!ひどくな~い?」
明るい雰囲気で和気藹々と玄関から入ってきたのは2人組の人間。
低身長の男性と、高身長の女性の姿だ。一見微笑ましいように見えるが、女性の腕にはトライデント、男性の腰には拳銃とサブマシンガンと、明らかに表の人間が持つそれではなかった。
先程道端で突っ立っていた二人は瞬間的にここが自分達の世界ではないと感じ取ったのか、とりあえず近場の施設を探して中に入って探索してみようということになり今に至るのである。
ドアを蹴り上げて入室し、辺りを見回してみる二人。ボロボロな風貌ではあったが、かろうじてわかるのは訓練所ではないかというところ。
設計や残骸から見て推測できるのはそれくらいで、この世界に関する情報はこれ一つ得られていない。
ライアン「はぁ~~…マジで情報0じゃん。ぴえん超えてぱおんになりそ~~~。」
メル「まだ調べきってないのに…根性無しね」
ライアン「そう言わないでよメルー、こんな辛気臭いところボク苦手なの!知ってるでしょ~?」
メル「…マフィアならそれくらい慣らしておきなよ。ボスの癖に…」
ライアン「はいは~い。」
未だに何一つ得られていない情報に飽きと面倒さを感じていたライアンは嫌そうに部屋を探索しているが、メルもその様子を理解した上で「根性無し」ときっぱりと毒づく。
ライアンはむすっと頬を膨らませて辛気臭いところは苦手なことを知っているだろう、とちょっぴり怒ったような表情を見せるが、マフィアのボスならそれくらい慣らしておけと正論で殴られてしまっては返す言葉もないのか、はいはい、とバツが悪そうに返事を返して歩き出す。
もしここで何か現れたとしても、二人とも気配を感じ取ることはできるのですぐに気付けるだろう。
少し警戒心を強めながら二人とも歩いているようで。
(/全てのキャラの絡み文の作成が完了したので参加させていただきます!皆さんよろしくお願いします!)
>ALL
真希「……チッ! ちょっと揺れるぞッ!!」
先にBARへと辿り着いた漏瑚達へ中の人間を刺激しないようにしながら先に中に入るよう叫びつつ、人一人を担いでいるにも関わらず超人的なスピードで移動し続ける真希。しかし、その前方にある路地から回り込んできたのか更に二体リッカーが現れる。それを見た彼女は、少しの沖田への負荷を詫びてから更にスピードを上げて跳ぶ。そうしてリッカーに向かって数発打撃を飛ばす。 その打撃を受けたリッカーの頭部はまるでシャボン玉かのように容易に弾け飛ぶ、真希はそのまま空中を蹴るようにしてアクロバットにBARへと向かう。
漏瑚「脹相、先に入っておれ。この酒場の裏にも呪術師が居るようだ。」
脹相「解った、味方だ入るぞ……他に連れが三人。後から来る、入ったらすぐ閉めた方がいい」
漏瑚は少しBARから離れて真希たちを迎える前に大群を焼くために手を構える。すると周囲の温度が段々と上昇し始め手の前に凝縮された火炎玉が現れる。
脹相は漏瑚の指示を聞いてジムたちを刺激しないように扉が開くのを待ってから中にゆっくりと入って
【州兵訓練場/鶴丸国永】
>>メル、ライアン
(男性と女性の武装した二人組の人間(メルとライアン)が和気藹々(?)と話しながら施設の中を探索している時、
ガタガタっ!!バタンッ!!!
突然大きな音を立てて施設のドアが開く。そして入口に立っていたのは……着崩れた白い装束に血が滴る刀を持った青年。鶴丸国永)
「うおっ!?___あー、驚いた。ここにも化け物がいるのかと思ったぜ」
(今の状況では何方かと言うと驚かせる側に回っている鶴丸が態とらしく驚いた振りをした。そして玄関を後ろ手で閉めれば敵意がないことを示そうとヒラヒラと手を振りながら二人に近付いて)
((お2人に絡ませて頂きます、!!
【商店街/山姥切国広】
>>ALL
タッタッタッ
「クソッ…!!!」
(殆どの店がシャッターを閉じている一本道の商店街。そこを走るのは金髪緑眼を持った青年。そしてその後ろからは大量の怪物が押し寄せていた。最初は戦っていたがあまりの数に逃げるしか無くなり出口を目指して横道のない真っ直ぐな道を逃げる。)
「‘あの時’と同じじゃないか…!!」
(そんな第三者からするとよく分からないであろう事を彼にしては大声で毒づきながら霧で視界の悪い道を走っていた___)
((こちらは絡み募集です!
【廃地下鉄駅 /芦川 美鶴、上杉謙信、川田章吾、ドリー・ビット・エボニー、パック、的場卓、ミシェル・サヴァン 】
>地下鉄ALL
ドリー「パックどうじゃ?」
パック「うーん生きた人は誰も居ないよその代わり周りは化け物だらけ!!」
上杉謙信「お二人とも無事で戻られて何よりです、それでどうでしたか?」
ミシェル「ダメですね、何か不思議な力で延々とグルグルと同じ所に戻ってくるので外に出る事は出来ません」
的場卓「だから引き返してきたよ、無事戻ってこれるかヒヤヒヤしたけど」
芦川美鶴「ああそうだなよくやってくれた、これで分かったことがある大きな成果だ」
川田章吾「そうかレールの先からでは外に出られないか…となると地上に出るしかないな」
其処に居たのは男女と含め7人と一匹は旅をしていた。次元の壁が崩れ、いろんな世界が混ざり込んだ世界―正しいそれぞれの形に戻す事そしてその中の一人の少年は家族を蘇らせて取り戻す為に。そんな一行は突然霧に包まれ気が付けば見知らぬ土地に足を踏み入れていた。
今まさに居る地下鉄の探索を繰り返していたが終ぞ生きた人と出会う事はなかった。そう生きた人間は―
上杉謙信「では切り込み役は私がやりましょう」
ドリー「あの化け物が地上には居ないといいのぉ」
的場卓「やるしかないよなぁ」
ミシェル「大丈夫です私たちならば生きて此処から必ず出られます!」
パック「うわぁ怖ぇなぁー光に群がってくるんだろうなぁ」
芦川美鶴「大丈夫だ、慎重にそして確実に進めば良い」
川田章吾「どれくらい時間を掛けられるかは分からんがな、じゃあ今から行くぞ!」
この場に居るのは得策ではないとパックの情報からそう判断した一行は地下鉄からの脱出に向けて歩みを始めた。
>雛沢・加奈江、ALL
【路地裏/フェロー・オネスト】
「ひえっ!?」
相手が襲ってきたらすぐに逃げる、と身構えていたが、相手は自身が杖を手にした瞬間、すぐに懐に飛び込んできた。間抜けな悲鳴をあげて命の危機を察したその時。
「……えっ?」
少女は自分の耳元で囁いた。私が私である内に逃げて、と。その真意はわからない、が……。
「__逃げろっていうんなら、お言葉に甘えさせてもらいますよ、お嬢さん!!」
考えてる暇はない、とにかく今は危険から遠ざかることが先決。そう判断したフェローは、すぐに少女から離れ、背を向けて走り出そうとした。
>エル、シックス、ALL
【遊園地/ギデル】
「………」
どうやらこの少女、エルも、知り合いとはぐれてしまったらしい。しょぼぼんと落ち込む彼女を、なんとか元気づけてやれないかと考えていたが。
「……?……!」
どうやら、自分が怖がっていると勘違いしたらしく、逆に自分が元気づけられてしまった。笑顔で自分を撫でようとしてくる彼女を見て目を丸くさせていたが、「強い子だ」と感心すると共に少し安心し、ニコニコ笑顔で頷いた。
そして、相手がなでやすいようにしゃがんでいたが……どこからか、不思議な音が聞こえた。
__オルゴールの音?
どこか不気味で、されど心地よいようにも感じる音。
ギデルは「行ってみよう」とエルに目で合図すれば、オルゴールのなる方向に導かれるように歩き出した。
【絡みありがとうございます。ギデルも言葉を発さないキャラですが、大丈夫です!】
【 遊園地 公園→ メリーゴーランド付近 】
>ギデル、シックス、遊園地all
「えるぅ!」
相手がしゃがんだと同時に聞こえてきたオルゴールの音。驚いてしまい、思わずびくりと身体を震わせるが聞こえてきた音色は不気味ではあるものの心地よさを感じてしまい思わずついつい身を委ねて眠気を誘われてしまう。しかしギデルの提案を受け入れ返事を返し、ゆりかごを浮遊させては自身も音の在処へと向かい出す。
ーー
ベンチへと辿り着き、音と共にいたのは黄色のレインコートを着た痩せこけた少女。もしかして彼女も自分やギデルと同じく誰かと逸れてしまったのだろうか。その考えが頭の中をよぎるもいまだ音色を響かせているオルゴールに興味を惹かれてしまい、自身が乗っているゆりかごをベンチへと着地させる。それから瞳を輝かせながらじーっとオルゴールを見つめて下記を告げ。
「おと、きれい!」
( / 絡んでくださりありがとうございます。会話の件、了解しました! 加えて場所を移動させて合流させていただきました。何か問題等ございましたら此方も遠慮なくお申し付けください / )
【南部住宅街】
>ライイングフィギュア、ALL
…!硫酸、か…迂闊には近寄れぬな
(相手の攻撃を見極めるように剣を構えていてふと液体のようなものを噴射するのに気付き咄嗟に横に避けた。職業柄怪物や怪異などは見慣れている為恐怖は感じないが目の前の異形の近くのアスファルトが溶けている状況から近距離攻撃が主な自分には不利と判断し1度構えていた剣を下ろしながら1度その場から離れようと動いて)
>32 >39 レイチェル
>33 >40 鮫島美夜子&早瀬灰音
>36 乙骨憂太
>37 沖田総悟
>42 禪院真希&漏瑚&脹相
>BAR・アシュリー周辺ALL
【BAR・アシュリー(店内)/“サイレン”発生中/ダグラス、ジム、八尺様、ゾンビ×多数】【成る程了解しました、此方の把握違いで御手数お掛けしてして申し訳ないです。】
ダグラス「…ッ!!――色々言いたい事はあるが、今はそれどころじゃ無いか。いいぞ!早く中へ」
数刻も経たずに俄かに騒がしくなり出す(BAR・アシュリー)、先ず最初に来た何とも言えない(個性的)な面々(禪院真希&漏瑚&脹相)とその内のカタナガール(禪院真希)に抱えられた何時か見た顔の官憲の青年(沖田)、彼(沖田)は彼で此方の事を認識しているらしい…声に応じてドアを開いて外へショットガンを構えながら彼女ら/彼らを迎え入れつつ警戒する壮年の私立探偵。
ジム「――!?あの馬鹿でかい女、またっ!?」
更に後続の面々、再び顕れた8フィート(約240cm)の佳人ながらどう考えても異常で不気味な巨女(八尺様)と其れを迎え撃つ形でツンツン頭の東洋系の青年が只ならない雰囲気と圧倒的な威圧感を以って手にした刀を手に歩みより始め――最初はプラチナヘアーの何処か空虚な少女(レイチェル)を狙っていた怪異(八尺様)の注意を結果として背けさせる。
ぽっぽっぽっぽっぽっぽぽっぽぽっぽぽぽぽ―■■■■
一方の不気味な巨女(八尺様)は、彼(乙骨)を不思議そうな表情でじとり…と見据えて――人間とも機械とも取れない不気味な男の濁った声で「ぽ」という言葉を繰り返しながら、その長い手で無造作に彼(乙骨)を捉えようとして…
そうしている内に徐々に群れで迫っていた(生ける屍)の群れは――奇妙な事に(BAR・アシュリー)に近付きこそすれど、中へ侵入してくる様子は見せず周囲をうろついている。
そして、相変わらず大音量で鳴り響いている(サイレン)は――何処か間延びする様なドップラー音を伴いながら徐々に小さくなって行き…
同時に何か(災害)めいた地響きと揺れが(BAR・アシュリー)周囲一帯に発生し始める。
ダグラス「…こいつはまずい。早く外に居る連中も店の中に入れ!“流され”るぞ!!」
【少々分けます】
>BARアシュリー ALL
【BAR・アシュリー(玄関前)→店内/レイチェル】
(最後に手を繋いでもらったのは、いつだっただろう?少なくとも最近__ここに来る前はなかったな。
後ろから背中を押され、刀を携えた彼女(灰音)の手を軽く握り返しながら中へ入る。…何やら、騒がしいようだ。)
レイチェル「……こんなにいたんだ」
(そう呟く。てっきり自分一人だけだと思っていたが、そうでもないらしい。
どこかぼんやりしているようにも見える、変わらない暗い目で辺りを見渡して)
>沖田 レイチェル 鮫島 早瀬 ジム ダグラス BARall
【BAR周辺】
乙骨「……!リカ飛ばせ!」
辺り一帯に広がる地響きと異様な雰囲気をいち早く感じ取った乙骨は、ダグラスの声掛けの直前に動き出す。そしてリカに強く命令を行うと突然虚空から現れた異形の怪物の腕が万力を軽く凌駕する膂力を持って八尺様の腕を掴む。そのままその腕は八尺様を上に投げ飛ばそうとし、そこへ乙骨は行きぴったりに刀での斬撃を飛ばして一連の流れのままにBARへと退避していく。
漏瑚「……こちらに来る気配がない……いや……これは! 小娘ッ! 急げ!!」
真希「分かってるッ!! ワリィが……更に飛ばすぞ」
凄まじい熱を帯び、辺り一帯を掃除するかのように焼き払うつもりだった漏瑚だが異形の屍たちがBARの周囲へ近づいてこないことと辺りに広がる地震に違和感を覚える。そして何かの危機を察知したのか未だ少し離れた場所に居る真希に向かって早く来るよう叫ぶ。
真希は漏瑚の叫びを聞いて、更に速度を上げる。 その速度は既に人智を越え空中で軽々と機動してBARの入り口に飛び込むようにたどり着く。
【〈遊園地〉-メリーゴーランド付近-[シックス]】
>ギデル、エル、遊園地ALL
「…」
黙々とオルゴールを回し続け、その旋律に夢中になっていたシックス。
段々と気分も落ち着いてきたのか、少し表情が緩くなっていた。人がいないからこそ、感情を表向きにできる部分もあるのかもしれないが。
この音楽を聴いていると、何故か空腹が抑えられる。シックスでさえもその理由を理解していない。でも、お気に入りの音楽だからなのかもしれないとぼんやりと考えつつも音に身を委ねて堪能していた。
ーーーー
さて、オルゴールの旋律に釣られて誰かがやってきたことには全く気付いていなかったのか、突然ゆりかごがベンチの上に、しかも自身の隣にやってきたことについ驚いて取っ手を回していた手を離してしまい、それと同時に音楽も止む。
「!」
シックスの表情は髪で隠れて見えないが、一瞬身体をビク、と震わせたことから驚いた事がわかるだろう。その赤ん坊(エル)は自分よりももっと小さかった。なぜこんな空間に赤ん坊がいるのかわからないし、何故ゆりかごがベンチの上に乗っているのか、どういう状況なのかもさっぱりだが、兎に角わかるのは自分以外にも人がいる、ということだけ。
音が綺麗だと声を上げ、ゆりかごの中にいる可愛らしい赤ん坊はその瞳を輝かせ、興味津々に見つめている。
「…」クス
その姿が可愛らしく愛おしいと思ったのか、少しだけ少女は笑みを浮かべ、じっと貴方を見つめていた。そして、その閉ざしていた口をようやく開く。
「…これは、わたしのお気に入り。」
そう言って愛おしそうにオルゴールを抱き抱える。足をパタパタと機嫌良さそうに振り、より気分が良くなった様子。ただ、それと同時にこんなところに赤子がいるのは変だとなんとなく思う。彼女も自分と同じく迷ってしまったのだろうか、でもそんなことも気にせずにただオルゴールを無垢な瞳を見るとどこか儚さを感じてしまう。好奇心と興味が湧いたのか、それから不思議そうな顔をして貴方を見つめる。
「…どうして、ここにいるの」
それは良くも悪くも無口な少女、シックスの心情をはっきり表していた一言だろう。
普通の人ならこんな状況に赤子なんてとんでもないことなので混乱するのだが、賢かったのと子供故に端的な疑問を浮かべるだけで済んだのはむしろ幸運というべきか、それとも単にシックスの肝が据わっているだけなのか。聞いた後にふと向こうを見ると、そこからさらに人…?の、ような何かが見える。自分よりもちょっと大きい、人間のように見えるが猫の耳と尻尾を生やした、少なくとも自分の世界では見たことのない未知の生物。シックスに警戒心を与えるのはそれだけで十分だった。
「…!!」
赤ん坊から見れば勘違いも同然である。
近づいてきたもう一人の猫のような人間(ギデル)__を見つけ、シックスはキッと睨みつけながらベンチを降りて仁王立ちし、警戒心を強めながら相手の様子を確認しようとじっと佇んでおり。
【〈州兵訓練場〉-入口付近-[ライアン&メル]】
>鶴丸国永、州兵訓練場ALL
ライアン「あ!生存者はっけ~ん!やったね!」
入口を見ると、どうやら自分以外に人がいるらしくライアンはやっと情報源が手に入ったと嬉しさMAXぴょんぴょんと飛び跳ね、「生存者発見」といかにも子供っぽく満面の笑みを見せる彼だったが、武装した青年(鶴丸国永)である貴方からすれば、血が滴る刀を持った人間の目の前で嬉しそうに飛び跳ねている姿は少々、いや、結構不気味に見えるかもしれない。
その様子を見た隣の女性__メルは呆れた様子でため息を吐きながらも刀に注目する。
メル「…血が…貴方、人を殺したの?」
女性は無表情で驚く様子もなく、それどころか一切の表情筋が動いていない。そして淡々と質問をストレートにぶつけるその様は、抵抗心なんて一切無いように感じられた。
ライアン「なんか鉄臭いと思ったら血かぁ!施設の錆びた鉄が匂ってるのかと思っちゃった~!」
ぽん、と効果音が鳴りそうな相槌を打ちなるほど、と声を出すライアン。
メルはそんなあっけらかんとした様子の彼を無視して質問を続ける。
メル「それと、貴方は”此処”の住民?それとも__私達と”同じ”?」
一切変わらない表情筋は何処か圧迫感があり、少し嫌な感じが貴方の肌を刺すだろう。
ライアン「ちょっと~メル!聞く時はほら、こう、もうちょっとなんかさぁ…感情出そうよ~。」
その様子にすかさずフォローを入れたライアンだったが、メルはお構いなしに貴方をじっと見つめている様子で。
(絡みありがとうございます!よろしくお願いします!)
【プロフを見返したら(落ち着いた)後の方でしたね、失礼しました。】≫乙骨憂太本体様
>47
>34 博麗霊華&霧雨亜理紗、ガイスト
【南部住宅地(住宅内)/マーフィー・シーカー、ライイングフィギア×5、屍人×2】
マーフィー「ああ、大分動ける様になったし楽にもなった。」
腹部の咬傷自体への止血も上手くやってのけたが、不思議と痛み自体も和らいだ気が応急処置を受けた本人(マーフィー)としても強く感じられていた。
補助として彼女(亜理紗)が魔法の類を使っている事に関しても、その手の不可思議な力とは基本的に無縁な世界出身のこのニット帽の傭兵からしてみれば特に気付く事も無く、救急キットの鎮静剤かモルヒネの類を使ったのだろうと判断している(と同時にこの少女の手際が良いとも)
ただ気掛かりなのは彼女(亜理紗)の連れらしきもう一人のオリエンタル(東洋風)の装束と容姿の少女(霊華)の怪我…らしきモノ、華奢な身には痛々しい足の血の滲んだ包帯――(治療)を最初は買って出ていたが安静にする様にと彼女(亜理紗)に言われている様子から見た目に違わぬ(軽くはない傷)なのは確かな様だ。
マーフィー「…君(霊華)も怪我をしてるのか。」
と声を掛けつつ
マーフィー「“魔法”?――そうか。何にせよ閉められてるならそれでいい、ドアが時間稼ぎにならなくても(何かが来た)という警戒をいち早く出来る切っ掛けにはなるからな。名乗って無かったな、オレはマーフィー、マーフィー・シーカーだ。よろしく。」
とやはり亜理紗の(魔法)の言葉には戸惑いを見せるが、何かしらの比喩なのだろうと判断して(しかし床から何やら不可思議な札を拾い上げて東洋風の少女(霊華)に手渡したりしているのを見ると――余計に内心困惑してしまう)、簡単に破られる旨の言葉を聞いて頷きつつ――ついでに自己紹介もしておく。
と
―ガシャンッガンッ!
不意に響く外からこの家屋の壁を何かで叩くか引っ掻くかする音。
屍人1「■■郵■便■です■よ」
屍人2「誰■か■いない■の■?えへ■へへ■」
奇妙に引き摺る様な足取りの靴音と何処か濁声めいたそんな声が二つ――
マーフィー「…?」
シッと傭兵は二人(亜理紗&霊華)に物音を立てず声を出さない様にハンドサインで示して…横たわっていたベッドから起き上がり、徐にアサルトライフル(コルトM4A1)から取り回し重視で腿のホルスターのサイドアーム(SIG Pro)の自動拳銃を引き抜いてドアの近くへ移動しドア越しに聞き耳を立てて外の様子を伺う。
――
―
一方、噴き出す黒い硫酸めいた液体に警戒し距離を取りつつ剣を手に構える血塗れの神父(ガイスト)に対して、相変わらずゆらゆらと悶える様に揺れながら近付くゴムラバーめいた異形(ライイングフィギア)の内一体が、不意に奇妙な動きでまるで突進するかの様に、神父(ガイスト)に向かって突っ込んで来る。当然硫酸めいた黒い液体を吹き出しながら…
■■■■…
>37 桜庭長春、自然公園ALL
【自然公園/スーパーミュータント(以降SM表記)×3】
ザシュッ!
SM1「!!!アイタッ!?――ヤッタナアアア?」
掴み掛けた手に走る短刀の一撃、血を流して予想外の攻撃に一瞬怯みながらも逆上して追い掛け回し始める緑色の怪人(スーパーミュータント)の一体、もう二体も(イキガイイエモノダ)などと面白がりながら追い掛け始める。
しかし暫くして相手(桜庭)を見失い、思いの外遊具などの隠れられる場所の多いこの公園内を見渡して、最初に短刀で手傷を負った一体は
SM1「…ドコダ?デテコイ!ヤサシクハヤクリョウリシテタベルカラ!シンジテ!」
等と滅茶苦茶な事を言いながら、手にしたパイプライフルを腰溜めで構えて引き金を引き絞り38口径の銃弾をそこいらに空薬莢をばら撒きながら手当たり次第に遊具などに撃ちまくる。
PARARARARARARARARARARARARARARA!
SM2「デテコナイ…イヤ、ニオイハスルナァカクレテイルゾ」
SM3「ナンデモイイカラハヤクツカマエルカシトメヨウ、ハラガヘッタ」
とあくまで三体とも諦める気は無いらしい。
>45 フェロー・オネスト、路地裏ALL
【路地裏/雛沢・加奈江】
踵を返して迷う事無く一目散にいっそ清々しい程に(逃走)の選択の一手を打つ彼(フェロー)
そんな彼の背中を見送り――否、内側から来る(衝動)を押さえ付けようと抗ってその身体を震わせる血濡れの少女(加奈江)は
ガゴンッ!!
どうにか、せめて動きは抑え込もうと、付近の換気口に頭から突っ込んで自ら行動能力に制限を与えつつ…
先程までは十分な(血)を摂取していた事で安定していた(殺戮衝動)のソレがまるで燃え上がる業火の如く精神を蝕んでいき…
――放置された多数の化け物やら怪物の死体の血塗れの屍の山――其処から流れた血液が、まるで独りでに(意思)を持った生き物かの様に流れて水銀宜しく形状を変えながら
真っ赤な血で出来たブラッドスライム宜しく、逃げる彼(フェロー)の背後から水気のある音を立てながら迫ってくる。
>38 狩人、廃屋敷ALL
【廃屋敷/リビング/ことも、屍人×1、Suicider×1】
ドグシャッ■■■■■
??→屍人1「あぇえ?■■■!!」
声にならない声を上げて振り下ろされた分厚い獣皮を裂く事に特化した(仕掛け武器)の一撃が割烹着姿の既に人外のモノと化したナニカの肉を引き裂いて鮮血を散らさせる。飛び散った赤が周囲を真っ赤に染め上げる様を物陰から様子を伺っていた小さな少女(ことも)は驚愕した様に飛び上がりながら
カタッ
ことも「!!」
たたたたっ
と思わず小さな物音を立ててしまう。ただでさえ静まり返ったこの廃屋敷の中では響いてしまう。そうして一目散にその場から逃げ出そうと走り出すが…
キィッ
再び付近のドアが開いて、誰かが中から出てくる。
それは何処か薄汚れ、所々に血を付着させた現代的な冬着姿の――紙袋めいた膨張をとげた異形の頭部を持って、手には9mm口径の自動拳銃(グロック17)を携えた明らかに人ではない奇妙なヒトガタ。
チャチャチャキ…
其れは小刻みに震えながらゆっくりと手にした凶器の銃口を―少女(ことも)に向けて――
一方、彼(狩人)の躊躇の無い一撃を受けて半ば千切れ掛けて床に伏した家政婦風のナニカ(屍人)は一応は動きを止め…蹲ってビクともしなくなる。同時にその身を奇妙に(硬化)させ始めており恐らく完全に(死んだ)とは彼(狩人)も思わないだろう。
しかし今の処直ぐにまた動き出す様子も無い。
【またまた分けます】
>48(スレ主様)、乙骨憂太、BAR内ALL
【BAR・アシュリー(店内)】
「…失礼します!」
凄まじい揺れと地響きにいち早く反応した早瀬は、少女の手を引いて店内へと素早く入る。店内に入ったことで漸く少し警戒が解けたのか、微力ながら周囲に張り巡らせていた呪力を自身の中へと戻した。早瀬と少女の後に続いてBARの店内へ入って来た鮫島は適当なスツールに腰を下ろした後、無感情に店内を見回す。
「…呪霊、それも特級が二人かしら。」
抑揚の無い声でそう呟いた後、鮫島はカーディガンのポケットから呪具を取り出し、カチカチと刃を出したり収納したりして戯れていた。自然公園で乙骨達に見せた傷は既に治癒が始まっているようで、薄い瘡蓋が傷の上を覆っていて。
>53 ことも、ALL
【廃屋敷/リビング】
振り下ろした刃は女の肉を裂き、飛び散った返り血が狩人の装束を赤く染めた。女(屍人)はそのまま床に倒れ、ピクリとも動かなくなった。だがその体は硬化し始めており、殺しきった訳ではないようだった。しかし今すぐ起き上がる様子もない。一先ず使える所持品があれば回収しなければ、と女(屍人)に手を伸ばそうとして、物音。即座にその場所へ獣狩りの短銃を向けるが、その正体──赤いリボンが特徴的な少女(ことも)が走り出す姿──を確認すると、銃を下ろした。見たところ、先程の女(屍人)とは違ってこの少女(ことも)はマトモなようだ。リボンといえば、いつぞやヤーナム市街で出会った少女の事を思い出す。彼女も大きなリボンを着けていた。白く大きなリボンだったが、そのリボンは今……。物思いにふける最中、ドアが開く音が聞こえた。先程少女(ことも)が飛び出してきた事もあり、一瞬生存者かと思っていたが、どうやら違ったらしい。現れたのは膨張した頭部と黒く小さな銃を持った化物(Suicider)だった。その頭部は、かつて戦ったほおずきという名の敵──頭部が脳みそのように肥大化した女──を思い起こさせるものだった。ほおずきは視線を向けるだけで狩人を発狂させる狂気に満ちていたが、この化物(Suicider)からはそういった狂気を感じられないし、ほおずきほど頭部が肥大化している訳でもない。ならば狩るのは簡単だと駆け出そうとして、気付いた。その小さな黒い銃が向けられている先は狩人ではなく、少女(ことも)だったのだ。それを認識した瞬間、即座にステップを踏んで少女(ことも)を庇うように黒い銃の射線上に割って入り、その化物(Suicider)に向けて獣狩りの短銃を2発発砲した。
狩人は血に酔っている。しかし、目の前で撃たれようとしている少女を助ける善性はある。
>43 山姥切国広、商店街ALL
【商店街/????】
デジャヴ――再度、否…もしかするとそれ以上かも知れない。
ガラッ…
商店街の一角、恐らくは雑貨店らしき店のシャッターを塞いでいた合板の一部が不自然に(外れ)て―丁度、店内に滑り込める位の範囲でシャッターが開いている。
――
―このまま霧の商店街から逃走劇を繰り広げるも良し、あるいは何か意味ありげに開いた商店街の雑貨店に逃げ込むも良し…しかし其処また運命の分かれ道。
嘗て彼(山姥)がこの場で出会った(騎士)の“黒衣のゴスロリ少女”とその場の緊急避難的な成り行きで選んだルート、(あの時)起きた事が目の前で再び発生したという事になる。
この場で(今回)も行くか別の道を選ぶかは彼(山姥)次第
>44 芦川 美鶴、上杉謙信、川田章吾、ドリー・ビット・エボニー、パック、的場卓、ミシェル・サヴァン、廃地下鉄駅ALL
【廃地下鉄駅(構内)/ゾンビ×多数】
――ファンタジーな顔触れ(例外もいるが)で構成された不思議とも奇妙とも言える、しかしそれでいて共に行動してきた面々のグループの一団が路線の確認から始めて探索行動を開始した矢先。
ヒュンヒュンヒュン…DOGOOOON!
風を切るローター音と何かがこの廃地下鉄の地上建築物に墜落・衝突した様な衝撃が外から伝わってくる。
――地上階への階段を登った先の踊り場に壁を背にして座り込んで何処か絶望した表情で目を見開いて息絶えている男の死体、血を滲ませた白のワイシャツに包帯で止血した様な後のある右腕、負傷箇所からみて其処ぐらいしか外傷は無いので恐らく死因は衰弱死だろう。手元には点灯させたままの懐中電灯と血糊の付着したバール、そしてトランシーバーが転がっている。
そんな死体のある踊り場からさらに階段を登るとコンコース・改札に出るが――其処から緩慢にうろつき出している多数のナニカの影、性別や年恰好、服装は様々だが共通しているのは白濁した双眸と、死人めいた肌、そして生気が全く感じられない点だろう。
そして何体かは明らかに(噛まれた・食い千切られた)様な傷が見て取れる。
完全に往年のゾンビ映画の其れにしか見えない(動く死体)である…
>マーフィー、屍人、ALL
【南部住宅街(住宅内)/博麗霊華&霧雨亜理紗】
霊華「えっ?あ………はい、見ての通り…です。足、やられちゃって。多分、歩くことも……」
亜理紗から札を受け取った霊華は「……守ってくれてありがとう」とそっと呟き、懐に仕舞う。傭兵の男性に怪我について指摘されると「えっ?」と腑抜けた声を上げるが、自身の右足に巻かれた包帯を見れば気になってしまうのも当然かと納得し。
彼の予想通り、右脚の怪我は軽いものではないようで、歩行することもままならないらしい。先程、鋭い痛みを感じ、上手く動かせなかったことから右足が使い物にならないことを悟ったのかもしれない。……その隣で、亜理紗は拳を静かに握りしめていたのだが、果たして彼は気付いただろうか。
その後、話は戸締りの件に戻り。『魔法』という単語に確かに戸惑いを見せる傭兵に気付き、『もしや魔法を知らないのでは』と考えつつも……今は何も言わず。その時になってから話せば良いだろうと考えたらしい。
亜理紗「マーフィーさん、ですね。私は亜理紗…霧雨亜理紗と申します。よろしくお願いしますね!」
霊華「あっ、えっと……は、博麗麗華…です。こ、こちらこそ…よろしくお願いします!」
傭兵の男性……マーフィーの自己紹介を聞くと、2人もそれぞれ自己紹介をし。亜理紗は礼儀正しくありながらも、子供らしく明るい表情で。一方、霊華は人見知りな性格故か緊張した様子を浮かべて。お互いに自己紹介を終えたところで、亜理紗は今後の行動について作戦を立てようとするが__どうやら、招かざる客がやって来たようだ。
2人はマーフィーからハンドサインを受け取ると、無言で息を潜めて。マーフィーが扉越しに聞き耳を立てる一方で、亜理紗は霊華を庇える位置をキープしつつ、杖を構えて2階の窓をじっと睨み、警戒態勢に入って。
【沖田総悟/BARアシュリー】
>>ALL
「やっぱ彼奴らBARの中には入れ……?………………うおわっ!?」
(未練がましくついてきていたはずの屍たちはBARの中には入っていかず、周囲を彷徨い歩いてるだけだった。
先程からずっと頭の中に流れる朧気な記憶に疑問を持ち始める。何故知っているのかなんて思っていると地震のような揺れが発生し、それと同時に自分のことを担いでいる女性がスピードを上げる。人智を超えた速さに出来るだけを身をかがめ落ちないように刀を押さえる
BARの中に入れば見慣れない人物が何人もいた。そして)
「どうも……もう大丈夫そうなんで、下ろしてもらってもいいですかィ?」
(自分を此処まで運んでくれた女性に感謝を述べつつ下ろしてくれと頼んで)
【州兵訓練場・鶴丸国永】
>>ライアン、メル
「………いんや、人なんか斬ってないさ。俺が斬ったのはそれ以外だ」
(血に塗れた自分を見て怖がらず、嬉しそうに笑う男性と無感情な女性に少し驚いた顔を浮かべるもすぐに否定した。“血生臭くて悪いな”と悪いと思っていないような軽い口調で謝ったあと、女性へと目を移す)
「あー、どっちかって言うとアンタら側だな。俺があっち側だったらすでに二人共襲ってるぜ?」
(女の圧を感じながらもそれをものともしないのは彼が“刀の付喪神”だからだろうか。“ズバっ!ってな”と刀で斬る真似をしながらケラケラと笑う。
きっと二人は鶴丸が心の底から笑っているのがわかるだろう。刀を下ろしたあと、先に中にいた二人に質問をした)
「それでお二人さん、ここに何か驚きはあったかい?」
((少々分けます!
>56
【廃地下鉄駅(構内) /芦川 美鶴、上杉謙信、川田章吾、ドリー・ビット・エボニー、パック、的場卓、ミシェル・サヴァン 】
そのまま一行は進み続けて階段をそのまま上り続けると突然建物自体に衝撃が伝わる。
川田章吾「!?なんだ?」
ドリー「地震かのぉ?」
ミシェル「地面の揺れではありません。これは建物自体が揺れていますねこれは…」
的場卓「ヘリの音してなかった?」
パック「ヘリ?」
芦川美鶴「地上で何か起きているのかも知れないな」
一行はこの廃地下鉄の外でも何かが起きているのは分かった。とりあえずは今地上ではどんなことがおきているのかついても調べる必要がありそうだと思いながら止めていて足を再び進めた。そしてある階層の踊り場まで辿り着くが自分達より前の先客が無念さを物語り晒している姿を見つける。
上杉謙信「無念、だったでしょう」
的場卓「……もう少し早く来ていればこの人も」
パック「そんなことねぇって!!今出来る事してるじゃん!」
倒れている死体に出向きする必要はないのは分かっているがそれでも見開いている目を卓は自らの手で閉じた。
そんな卓の頭部まで向かい飛び回ってパックは励ます。
川田章吾「死後何日か経ってる。俺たちが急いだ所で間に合ってたどうか…拝借させて貰おう」
川田は助けられたかもしれないと言う的場卓に対して何も落ち度はないと告げる。
その上で身に着けていた物全て漁った上で持っていける物から所持していた懐中電灯と血糊の付着したバール、そしてトランシーバーを今後の為有難く回収する。
ミシェル「その優しい心は美徳です、だけど自分を責めては駄目ですこればかりはどうしようもありません。せめて誰にも手の届かない場所に送って上げましょう」
わざわざ目を閉じに行く彼に対してその気持ちを汲んで指先から炎を出し、一行が踊り場から立ち去ると同時に怪物たちの餌にならないようそして尊厳を守るようにミシェルはメラを放ち死体を燃やすのであった。
コンコース・改札の見える場所まで上り続けて来たが案の定と言うべきか大量の動く屍―我々の知るゾンビという存在がそこら中を右往左往していた。
芦川美鶴「映画みたいに噛まれたどうやら奴らの仲間入りらしいな」
川田章吾「医学的には興味があるな、どんなプロセスなんだか」
ミシェル「もしかしたら科学的な物が原因の可能性もあります」
見つからないように一行はゾンビ達をよーく観察し、噛まれた形跡や食い千切られたゾンビが居る事に気づき容易に接近戦を挑むにはリスクがある可能性に気づく。
しかし別のコンコース・改札に周った所で同じような状況であればどちらにせよ変わらないのだからそして一行は全員覚悟を決めた。
強行突破をするために。
上杉謙信「毘沙門天の加護ぞある!」
BGM:https://www.youtube.com/watch?v=VkObgp5Hz_A
軍神の威光が発動、存在するだけで放たれる威圧により、敵は相手の体力を少し減らすか生物的な本能から危険だと判断すれば戦闘前に逃げ出すだろう。
同時に走り出して前に逃げなければ立ち塞がる者居れば全て切り捨てる意志で駆け出す。
ミシェル「マカカジャ!」
味方全員に魔法攻撃あるいは特殊な攻撃の威力を上げ
的場卓「一気に吹っ飛ばす!!散弾(スラグバウンド)!!」
短杖を左右問わず振り回しながら魔力を貯める動作を行い、謙信の進む道に巨大な火球を放つとそれぞれが分離し無数の気弾として放たれる。
芦川美鶴は最後の列に周り何時でも自分たちの周りに広範囲の魔法を放てるよう警戒しながら
パックは何時でも目くらましを、ドリーと川田章吾は左右に飛び出すゾンビ相手に何時でも迎撃出来るように一気に飛び出す。
(絡んでいただきありがとうございます。既に記載してしまったんですが本来地下鉄のレールを歩いていたり探索してたらどんな感じだったんでしょうか?)
>49 レイチェル
>50 乙骨憂太、禪院真希&漏瑚&脹相
>54 鮫島美夜子&早瀬灰音
>58 沖田総悟
>BAR・アシュリー周辺ALL
【BAR・アシュリー(店内)/“サイレン”発生中→“赤い津波”/ダグラス、ジム、八尺様、ゾンビ×多数】
ぽっぽっぽっぽっぽ―■■■■■
掴み掛かったが逆に(掴まる)形で“怪物”に腕を掴まれてそのまま凄まじい力で投げ飛ばされそうになる八尺の大女の怪異、しかし常人ならば簡単に投げ飛ばされるかそのまま握り潰され兼ねない力に対して地面に溶接でもされたかの様な動じる事もない拮抗した状態で――投げ飛ばすまでいかずその場で固まった様に動かなくなる。
其処へ追撃になる形で彼(乙骨)から放たれた飛ぶ斬撃――はその長身の身に直撃した途端にバチリッという音を立てて両断まではゆかずとも大女の怪異(八尺様)に手傷を負わせた様だ。
そのまま速やかにBAR内へ避難、その後それらの面々を確認して壮年の私立探偵(ダグラス)と何処かの地下鉄スタッフの制服姿の黒人系の若造(ジム)はそれぞれ入口のドアを閉めて内鍵をパチリと掛けバリケード代わりの樽やつっかえ棒の角材の類で塞ぎ、固定する。
――鳴り終えた大音量の奇妙な(サイレン)の後、――地鳴りにも似た震動と共にBARのガラス窓から見せるのは(赤い水)の鉄砲水めいた凄まじい水量の奔流――否、文字通りの“赤い津波”
呪力や霊的な素養、あるいは魔法の類に精通しているモノは本能的に(触れる)事を身体が拒否する様な血の様に真っ赤な得体の知れない(波)
―――――
―――
―
それがBAR前の通りをそのまま(飲み込んで)ゆく、当然あの動く死体(ゾンビ)の群れも――あの大女の怪異(八尺様)も―
不思議な事にこの木造のさして頑丈な造りでも無さそうなBARは、津波自体に直接巻き込まれる事なく無傷だ。まるであの(赤い津波)がこのBARを避けて行ったかの如く。
―(津波)が流れていった後のBARの外は再び濃霧と不気味な静寂に包まれる。
――
―
ジム「……ジーザス!(前)とまんま同じだ。」
ダグラス「――取り敢えず、一難去ったか」
そうして改めて此処(BAR・アシュリー)に逃げ込んで来た面々を見回しながら――
ダグラス「此処まで来られたのは幸運だなお前ら、少なくとも此処は外に比べれば安全で多少一息つける。――状況は進展しないが…まぁ酒はタンマリあるのが慰めかね。」
と、壁に寄り掛かりながらスコッチの瓶のコルクを親指でポンッと飛ばしてグイッと呷る。
ジム「冗談言ってる場合かよ!――あぁごめんよ。このオッサン少しヤサぐれてんだ、オレはジム、このおっさんはダグラス、…えーっとアンタらは?」
>ギデル、エル、シックス、遊園地ALL
【遊園地/メリーゴーランド付近/L、Lダミー×4、ライイングフィギア×多数】
―機材や施設そのものは稼動していそうだが、そもそも客もスタッフも“誰もいない”奇妙な遊園地、遊具やアトラクションも特に特徴的なモノは無く極々一般の在り来たりな場所であると言えるかも知れない。
共通して在るモノはと言えば、飽きもせずそこいらに漂う濃く深い霧ぐらいだろう(この街全体の特徴でもあるが)
何処か陰鬱ながらも綺麗なオルゴールの音に誘われたかは不明だが、――遊園地内の霧の中、三名の周囲に奇妙な動きで近付いてくるモノ(ライイングフィギア)達
奇妙な錆び臭さを伴って現れ始めるのは歪なヒトガタの異形…その姿は両腕を拘束された人間が、頭から全身をゴム状のもので覆われた様な形態をしている。その体躯のあちこちに裂け目があり、腐食性の黒い硫酸めいた液体を垂れ流しにしながら形容し難いおぞましい異音と共に数体、身をくねらせて歩み寄って来る。
――
―
TATATATATATAN!TATATAN!TATAN!TATATATAN!(銃声)
そして不意に遊園地内に響く自動小銃の連射音
霧の中で閃く断続的なマズルフラッシュ、甲高い小口径高速弾特有の発砲音。金臭い飛沫を上げてラバー生地の化け物が次々と撃ち抜かれて斃れていく。
それらの異形の屍を平然と踏み越えて硝煙と霧に特徴的なヘアピン付のアッシュグレーのウェービーヘアをなびかせながら進むタクティコーな特殊作戦要員染みた装備をした剣呑な雰囲気の少女と複数の“その少女と判を押した様に全く同じ姿をした”者達が標準射撃姿勢で構えたタンカラーのベルギー製モジュラーアサルトライフルを時折発砲して周囲のラバー生地めいた怪物を機械的且つ冷徹なほど効率的に撃ち斃していく。
L「αよりβ、進路上の未確認脅威を排除――引き続き目標地点までの掃討を継続します。」
Lダミー1「任意の自由射撃継続…索敵中」
Lダミー2「後方警戒、接敵無し」
Lダミー3「――前方目標地点にて動態反応検知…」
Lダミー4「直協火力支援待機中、弾種・HE」
L「このまま接近する、各自ウェポンズ・フリーを維持」
口元のボーンマイクにそう抑揚の無い声で通達する同じ姿の少女ら――とある第三次世界大戦後の近未来の世界に於いて大戦による人的資産の希少さから来る人手不足故に代替兵士として運用されるT-Doll、即ち“戦術人形”と呼称される一種の軍用アンドロイドとそのダミーである。
元来彼女らには現地指揮官が存在している筈だが、その指揮官(アリ)自身は単独で霧の中、別行動を取っているらしく。随時無線通信で指示を出している様だ。
PMSCs(民間軍事請負企業)に属する彼女らもこの(霧と灰の街)にとある任務中に紛れ込んでしまったらしい。
L「…生存者?」
バラバラと纏まった足音を立てながら三人(ギデル、エル、シックス)を周囲から囲む様に(同じ姿)の武装した少女(戦術人形及びダミー人形)が近付いて行く。物騒なアサルトライフルを装備してはいるが、全員銃口はローレディ(下に向けている)状態だ。
>モノ、保安官事務所ALL
【保安官事務所/エディ・ドンブラウスキー】
ガチャッバタンッ!(入口のドアを不意に開き慌てて閉じる音)
ハァッハァッハァッハァッ…ゼェゼェ
全力疾走して来た様な苦しげな息遣いとやや重苦しい足音と共に入口付近で少し歩いたあとどうにか息を整えているらしい。トラッカー帽を逆被りにした青と白のストライプのシャツにズボンという井出立ちの小太りの青い双眸の青年(エディ)
と
エディ「ヒッ!?……だ…誰か…いるの?」
彼(モノ)が斧を引き摺る音に気付いたらしき青年は少し怯えが入った声色でそう事務所内に呼び掛けて見ながら、恐る恐るポケットから無造作に拳銃(コルトSAA)を引き抜く。
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