スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
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>鮫島、早瀬、公園all
乙骨憂太「お久しぶりです鮫島さん、早瀬さんも。」
「そうですね……確かにこのままここに居るのも得策じゃないでしょう……ただ……」
間違いなく相手が知り合いだとしっかり確認できた乙骨は穏やかに微笑むと、自分の先輩術師であ
る二人とは海外に行ってたりその後の様々な大事件でゴタついてしばらく会えていなかったことか
ら久し振りだと嬉しそうに挨拶する。
そして、早瀬の提案を聞いて一応は肯定するが一旦間を置いてなにか気になることがあったのか二
人に対して視線を向けて話し始める。
乙骨「周りのこの霧と灰……妙なんです。」
「この得体のしれない街に迷い込んだ時から呪力出力と練度が抑えらてるんです……最初は呪霊
や呪詛師の仕業かと思ったんですが、多分この霧と灰が原因だと思います。『術式の妨害』と
いう術式自体は僕もよく知ってる人が呪具として使ってたのでよく知ってます。」
「この霧と灰はそうじゃない……呪力が一切ないのに出力を妨害してきて、体感だと
何も変わってないように思うんです。でも呪力自体は出力が抑えられる……まるで後から後か
ら何かに妨害されてるみたいで……。」
「幸いなことに霧と灰自体はある程度物理が効くみたいです。ある程度試したんですが数十秒だ
け無理やり霧を僕の周りから払ったら、呪力出力も呪力の練度も戻りました……だとしても十
分で元に戻ってしまって……」
「とりあえず、この霧と灰……視界の妨害だけじゃなくて色々と面倒そうな特徴があるというこ
とを」
持ち前の観察眼と呪術の才で周囲に立ち籠める霧と灰に対して呪術を扱い祭の妨害もかなり行われている原因となっていると乙骨は自分の仮説を話す。
>鮫島、早瀬、公園all
乙骨憂太「お久しぶりです鮫島さん、早瀬さんも。」
「そうですね……確かにこのままここに居るのも得策じゃないでしょう……ただ……」
間違いなく相手が知り合いだとしっかり確認できた乙骨は穏やかに微笑むと、自分の先輩術師であ
る二人とは海外に行ってたりその後の様々な大事件でゴタついてしばらく会えていなかったことか
ら久し振りだと嬉しそうに挨拶する。
そして、早瀬の提案を聞いて一応は肯定するが一旦間を置いてなにか気になることがあったのか二
人に対して視線を向けて話し始める。
乙骨「周りのこの霧と灰……妙なんです。」
「この得体のしれない街に迷い込んだ時から呪力出力と練度が抑えらてるんです……最初は呪霊
や呪詛師の仕業かと思ったんですが、多分この霧と灰が原因だと思います。『術式の妨害』と
いう術式自体は僕もよく知ってる人が呪具として使ってたのでよく知ってます。」
「この霧と灰はそうじゃない……呪力が一切ないのに出力を妨害してきて、体感だと
何も変わってないように思うんです。でも呪力自体は出力が抑えられる……まるで後から後か
ら何かに妨害されてるみたいで……。」
「幸いなことに霧と灰自体はある程度物理が効くみたいです。ある程度試したんですが数十秒だ
け無理やり霧を僕の周りから払ったら、呪力出力も呪力の練度も戻りました……だとしても十
分で元に戻ってしまって……」
「とりあえず、この霧と灰……視界の妨害だけじゃなくて色々と面倒そうな特徴があるというこ
とを」
持ち前の観察眼と呪術の才で周囲に立ち籠める霧と灰に対して呪術を扱い祭の妨害もかなり行われている原因となっていると乙骨は自分の仮説を話す。
>乙骨憂太
【自然公園】
「ええ。確かにこの霧と灰、妙な感じがするわ。この場所に来た時…試しに術式を行使してみたのだけれど、私の術式も弱体化しているみたい。」
この三人の中では一番年上という事もあってか、先導するように先を歩く鮫島が乙骨の言葉に賛同する。普段と全く同じトーンで紡がれた言葉の後に、鮫島は三人の斜め手前にある、幹に大きく深い切り傷の入った木を指差した後自身の羽織るカーディガンの袖を捲って、まだうっすらと血の滲む切り傷の残っている腕を露出した。─鮫島の術式─『痛いの痛いの飛んでいけ』を行使したのならば、本来その肌に傷など残るはずもない。鮫島の傷を目の当たりにした早瀬もこの霧と灰の異常性に気付いたようで、眉を顰めつつ溜息を漏らす。
「…これは…かなり厄介ですね。弱体化が呪力によるもので無い、とすると…かなり面倒です。」
「ええ、出来るだけ交戦は避けた方が良さそうね。」
殿を務める早瀬は鮫島と会話しつつも尚後ろの警戒を怠らず、公園の入口に向かって歩き続けて。
>鮫島、早瀬、公園all
【自然公園】
鮫島の見せた腕の傷を見て確かに自分の知っている相手の術式であれば、腕のダメージをほぼ木の
幹へと移せているだろう。自分の生得術式がどこまで弱体化を受けているのかというのは、感覚で
ある程度までつかめるものの、実際に見ることは事情(リカの完全顕現が必要なので)で出来てい
ない。
だが、恐らく一級クラスの鮫島でさえこの弱体レベルなら特級の自分であっても相当に厳しい状態
になっている可能性が出てくると考え少し表情を暗くする。
乙骨「確かに……今のところ呪霊らしい反応は見てません。でも、この霧と灰の影響で呪力探知もか
なり制限されているますからね……それに、これは……完璧な確証のあることではないのです
が……」
「呪霊でも、人間でもない何か異質な……また別の生き物の気配の方がチラホラあるんです。勘
違いかもしれませんがもしそうなら、あまりに危険度が高い。」
そうしてある程度自分が感知できる範囲でのみ得た情報を二人に共有すると、背中に背負った刀を
抜いて警戒態勢を整える。そして未知の敵にも対応できるよう万全な迎撃体制を敷くためか、不完
全顕現ではあるものの彼が特級と言われた所以である『彼女』を呼び出す。
乙骨「リカちゃん、周囲の警戒をお願い。」
乙骨の合図と同時に三人のすぐ近くで開いた虚空から一体の呪霊(里香本人の呪力の備蓄)
『リカ』が現れる。リカは、独特な高い声で乙骨のお願いを嬉しそうに聞くとまた虚空へと消える
が、周囲には先程まで無かった異質な呪力が薄く漂っている、恐らくはリカが警戒態勢を取ってい
る証拠なのだろう。
>乙骨憂太
【自然公園→(移動)BAR周辺】
「ええ。早く他の生存者を探しましょう。」
鮫島はそう言って捲っていたカーディガンの袖を元に戻し、公園の入口付近で乙骨が『リカ』を顕現させるまで無感情に待機していた。『リカ』の顕現を目にした三人は一先ず自然公園を後にし、暫く歩いた後にBARの周辺まで移動する。相変わらず気味の悪い霧と灰が立ち込める道路を歩き、漸く辿り着いたBARの周辺にも不気味な気配が漂っていた。
「此処は…BAR、でしょうか。」
ふと早瀬がそう呟く。まだ未成年の早瀬にとってBARの外観は物珍しいらしく、濃い茶色の瞳が看板のネオンライトを映して赤い光を放った。鮫島は店の窓からざっと内装を見回し、少々考え込んだ後に口を開く。
「少なくとも危険はなさそうね。…この付近に"異質なモノ"が居ないのなら。」
鮫島はカーディガンのポケットから小型の呪具─本人の肉体の望む場所に、望んだだけ傷を付ける効果を持つ呪具─を取り出し、感情の読めない瞳で周囲に目を遣り。
(/あんまり一つの絡みにキャラが多くなると難しいので真希や脹相・漏瑚たちが立ち去った後設定で話を進めさせていただきます)
>鮫島、早瀬、BARall
【BAR周辺】
乙骨「……これって……赤血操術……? それに、こっちは渋谷で見たことの有る残穢だ……鮫島さん、早瀬さん、ここ少なくとも誰か呪術を扱える人が交戦した跡があるみたいですね」
霧の奥から赤いネオンライトを光らせながら現れたBARに警戒しつつ二人と同様近づき内装と外周を軽く危険はないか確認していく。そこで分かったこととして、微かにだが感じた覚えの有る呪力……つまりは『残穢』を感じ取る。その呪力の持ち主が居たのは随分前なのかそれとも霧の影響なのかほんの微かに感じ取れるその残穢から乙骨は一人は『赤血操術』の使い手、そしてもう一人の詳細は不明であるものの渋谷で起きた大事件の際に感じたこと覚えの有る残穢だと話す。
>乙骨憂太
【BAR周辺】
「赤血操術…って、京都校の?」
乙骨の言葉を聞いた早瀬はそう口に出した後、小さく首を傾げる。─早瀬にとって『赤血操術』は呪術高専京都校、加茂のものにしか覚えがないらしい。そんな早瀬を嗜めるように、首をゆっくりと横に振った鮫島が口を開いた。
「…残穢自体は微かだけど、この濃さ…加茂くんじゃないわ。…そうよね?乙骨くん。」
鮫島は今まで手に持っていた呪具を一旦ポケットに収納し、自身の眉間に指を当てて瞳を伏せる。途端にぶわり、と鮫島の周辺の空気が膨れ上がったかと思えば、周辺に鮫島の呪力が漂い始めた。
髭切の柄に手を掛けていた早瀬は身を強張らせ、鮫島の行動をじっと見守る。ややあって瞳を開いた鮫島は肩を落とし、普段と同じトーンの中にも多少つまらなさが滲むような声を発した。
「…今のところ、妙な気配はなさそうね。このBARの中にも妙な気配はない。入って大丈夫だと思うわ。」
「…まだ未成年なのですが…まあ、緊急事態ですし…仕方ありませんよね。」
早瀬はBARの扉と暫く睨み合いをしていたが、少しの後に長く深い溜め息を吐き出しながら自身への言い訳を一つ、その扉を控え目にノックして。
(了解致しました)
>鮫島、早瀬、BARall
【BAR周辺】
乙骨「はい、加茂君よりも呪力の質が桁違いに高い……それにこの感じ『脹相』さん……かな?」
鮫島の言葉に微かに残る残穢を更に細かく精査すると、渋谷の一軒で虎杖と共に味方としてこちら
に協力してくれた『脹相』の物に近しい呪霊の気配が混じった呪力特質であるためある程度仮説を
立てるが、まだ確信には至っていないようだ。
乙骨「そうですねリカも反応が無いので、多分店内も大丈夫でしょう」
周囲の気配を自分もリカを混じえつつしっかりと調べた結果、これといって怪しい気配はしなかったため軽い警戒態勢を一応は解かないまま、早瀬がBARの扉をノックして中を確認するのを後ろで見ている。
>エル、ALL
【遊園地/ギデル】
「……」
一人でいる幼子を心配して慌てて駆け寄ったが、自分が思ったよりも彼女は元気そうで、とりあえずはほっ、と安堵の息をつく。
自分を興味ありげに見つめる彼女の名前はえる、というらしい。
えるの保護者が近くにいないか、ギデルは辺りを見回す。けれど、それらしい人影はない。
『僕はギデル。えるはここで1人なの?』
目線を合わせつつ、身振り手振りでコミュニケーションをとろうと試みる。自分の相棒がいれば、もっと簡単に言葉を伝えられたのだが……。落ち込みわかりやすく猫耳としっぽが垂れてしまう。
(了解しました!とりあえず様子を見て進めていきます!)
【南部住宅街】
>ライイングフィギュア、ALL
…まだ何か居るのか…我の障害になるのなら退けるのみだ
(霧の深い街中を見渡しながら住宅の一つに入ろうと歩みを進めた。以前元いた世界で見た“悪夢”と似たような状況に何が起きているのかと考えつつ歩いていてふと錆びくさい臭いが漂ってきて眉を顰め辺りを見渡して。見えたこちらに向かって来る異形の化け物に警戒しつつ念の為持っていた剣を構えながら様子を伺って)
>9 レイチェル
>10 沖田総悟
>13 (禪院真希&漏瑚&脹相)
>26 >28 乙骨憂太
>27 鮫島美夜子&早瀬灰音
BAR・アシュリー周辺ALL
【BAR・アシュリー(店内)/“サイレン”発生/ダグラス、ジム、????→八尺様】【一応確認ですが(禪院さん達)はBAR前まで移動したが交戦しつつ店内に入る前に移動していったと判断して宜しいでしょうか?、この場合沖田さんが三名に同行して行ったか、BARに辿り着いたかに関してはどちらの描写でも大丈夫です。レイチェルさんのスレも少々強引ながら合わせます故(修正が必要な箇所は遠慮なく御指摘下さいませ。】
暫く経った後、バリケードだらけの1950年代南部アメリカ風の古風なBARにて内側からライトでモールス信号宜しくハロゲンライトをカチカチと窓際で点灯させていた元刑事の私立探偵と、出入り口で店内で拾ったバールを構えて怯えた表情ながらも何が店の中に飛び込んで来ても良い様にゴルフクラブ宜しく大振りで振り上げるヒョロッとした黒人系のメトロスタッフ(地下鉄職員)
そうこうしている内に――何人か分の足音、それからコンコンとドアをノックする音。
これだけなら十分入口前にいるのが(人間)だと通常なら判断出来そうなモノだが――
ダグラス「今開ける…(人間)なら少しドアから離れろ。」
ドアの付近まで移動して正面からポンプアクション式のコンパクトな散弾銃を構えて――壮年の私立探偵はそう声を掛けながらゆっくりとドアノブを捻ってキィィッと開いて
ジム「…ゴクリッ」
―その直後
■■■■■■■■■■■■■■■
■■■
空気を震わせる低い大音量の低重音が――近いのか遠くなのか今一距離感の掴めない間隔で屋外に響き渡る。
防災放送の其れにも似ているが、所々ノイズ混じりの不気味な音。
――
―
それと同時期、彼ら/彼女ら(乙骨憂太、鮫島美夜子&早瀬灰音)に続いて店先へ訪れたプラチナヘアーの栄える少女(レイチェル)の背後、位置的には丁度ドア正面から見える位置に―――突如として顕現する凄まじいプレッシャー
本能的な忌避感
少女(レイチェル)の背後に佇む――白のワンピース姿にやはり白のリボン付きの帽子を頭に載せた長い黒髪の女性の様な何か。
それだけ見れば人間に見えない事も無いが――常人にしては余りにも長身で、所々煤けた色をし、死人の様な真っ白な肌に――虚ろな闇の底めいた黒い双眸。
(其れ)がゆっくりとその大きな手を少女(レイチェル)の頭に向けて伸ばして…
>14 フェロー・オネスト、路地裏ALL
【路地裏/雛沢・加奈江】
血に濡れ血に染まった――何処かの学生服姿の少女は、先程までの凄惨で貪欲な様子など露も見せずにニッコリと半ば意図を読み取れず緊張と警戒を絶やさない彼(フェロー)に微笑み掛けながら柄を掴む間静かにしていたが…
彼(フェロー)が柄を握り杖を受け取った際に――コマ送りめいた速度でそっと相手の懐へ入り―その喉元に―喰らい――付かず…
代わりに耳元でこう囁く。
「逃げて、(私)が(私)である内に――今ならまだ逃げられる。」
>10 桜庭長春、自然公園ALL
【自然公園/スーパーミュータント(以降SM表記)×3】
SM1「オレタチハスーパーミュータント!オマエヲ(ヒルメシ)ニスル!」
SM2「アンマリニクハナサソウダガ、(クサッタヤツラ)ヨリハマシダ。」
彼(桜庭)の問い掛けに馬鹿正直に自己紹介しそう答える緑色の巨体の怪人三名、捕らえようとしたのをあっさり躱されたのが意外だったらしいが、あくまでまだ相手(桜庭)の事を(容易く狩れる無力な獲物)と認識しているらしく。ずかずかと歩み寄り素手で捕らえようと掴み掛かってくる。
というより、手にした凶器や銃器を使うと(バラバラになって食べられる量が少なくなる)とおぞましい事を考えている節もある様だ。
そんな食欲優先の兇暴な三体のミュータントに対して彼(桜庭)の選ぶ行動は…
>15
>30 博麗霊華&霧雨亜理紗、ガイスト
【南部住宅地(住宅内)/マーフィー・シーカー、ライイングフィギア×5】
朦朧としている意識だったが、比較的楽になれる姿勢で横たえられて少しは安静に出来たのと――相変わらずの傷口の痛みから意識がハッキリしたらしいニット帽の傭兵(マーフィー)は、屋内に連れ込んで今から応急処置を施さんとしている赤毛ボブに見慣れない格好(魔女装束)の少女(亜理紗)に、同い年位の対照的にオリエンタル(東洋風)なやはり見慣れない装束(巫女服)姿の黒髪ポニーテイルな少女(霊華)
自分が子供に助けられたのも驚きながら、ハロウィン宜しく仮装めいた格好というのも何だか現実味に欠けている様に思えてしまう。
マーフィー「――どうやらオレは、君らに担ぎ込まれたみたいだな…礼を言う――ところで戸締りは大丈夫か?」
そう言いながら、空いている手で止血の処置を受けつつ、得物(コルトM4A1)のスリングを手繰り寄せて弾倉を外し残弾を確認しつつ何時でも襲撃に応戦できる様に備える。
――
―
一方
住宅街の一角で、霧の中から生理的嫌悪感を煽る様な動作で近付いてくるナニカ(ライイングフィギア)の一群に対して臆するどころか剣を手に迎え撃たんとする異界の血濡れな彼(ガイスト)。
■■■
しかし、それらの異形達は、相手の数メートルほど前で悶える様に身体を震わせると―歪な傷にも見える噴射口から―黒く、金臭い硫酸めいた液体をスプレー宜しく次々と吹き掛けて来た。
そこ等に滴っている分でも普通にアスファルトが融解している為、直接浴びるのは非常に危険だろう。
>ダグラス、ジム(BAR周辺ALL)
【BAR・アシュリー(玄関前)/レイチェル】
レイチェル「……うん」
(今開ける、と話す男性の声。そう返事をしたあと、ぶつからないように少し後ろへ下がる。
……後ろに誰かいるような気がしたが、恐らく気のせいだろう。もし自分を殺してくれる存在なら、むしろ本望だとさえ思った。
後ろの異形の女性が自分の頭に手を伸ばしているとも知らずに、入っていいと許可を貰えるまで待つだろう)
>31(スレ主様)、乙骨憂太
【BAR・アシュリー】
「…わ、分かりました。」
BARの中から帰って来た無愛想な声に早瀬は若干怯んだようだったが、一応は声が指示する通り扉から少し離れ、BARの扉が開くのを大人しく待っていた。
─と。警戒を少しばかり解いていた早瀬と鮫島の耳を、濁った大音響がびりびりと震わせる。通常の防災無線と呼ぶには明らかに"異常"な音、そして背後の─普段相手取る呪霊たちとは異なる、呪霊よりも数段淀んだ異質な気配に早瀬と鮫島の身体に緊張が走った。鮫島は今しがたカーディガンのポケットに収納したカッターナイフ型の呪具を取り出し、自身の腕に向けて構える。
「…"コレ"がもし話せない相手なら、灰音の術式に意味はないわね。…貴女はその子(レイチェル)を連れてBARの中に入ってなさい。此処は私と乙骨くんでどうにかするから。」
鮫島は扉の近くで刀の柄に手を掛けた早瀬にそう言い放ち、横目で外国人らしい少女(レイチェル)を見遣った。鮫島の言葉を聞いた早瀬は一瞬躊躇うような様子を見せたが、ややあって頷くと少女に手を声を掛ける。
「お嬢さん、此処は危ないようですので…BARの中に入りましょう。」
少女より扉の近くに居る早瀬が少女に向けて手を伸ばし、"おいで"とでも言うように手招きをして。
>マーフィー、ALL
【南部住宅街(住宅内)/博麗霊華&霧雨亜理紗】
霊華「亜理紗ちゃん、治療なら私が……痛っ…」
亜理紗「霊華さんは絶対安静……は無理ですが、今は大人しくしていてください。止血程度なら私でも出来ますから」
亜理紗は男性をベットの上に寝かせると、救急キットを使用して応急処置を始める。後ろから霊華が「治療なら私が」と身体を動かそうとするが、右膝から感じる痛みに思わず顔を歪め。
彼女は毛布や布団等を上から覆っているわけではないため、膝元を見れば少々血の滲んだ包帯が右足に巻かれているのが見えるだろう。その後、亜理紗から大人しくするよう言われれば、自身が動けないことも相まってか大人しく引き下がり。
亜理紗「ひとまずはこれでよし__一応、出来る範囲で戸締りはしたつもりです。先程、『魔法で』玄関の鍵も閉めておきましたから。……ただ、正直いつ突破されてもおかしくはないと思っています」
処置を始めてからしばらくして。救急キットと亜理紗の魔法を使った補助により(といっても、他者からはあまり魔法を使っているとは分からないかもしれないが)、何とか腹部を止血することに成功する。完全に治療できたわけでは無いが、次の襲撃に対応出来る程には処置出来ただろう。
治療後、傭兵の男性から戸締りについて聞かれれば、『対策はしているが、完全では無い』と回答し。その際に、傭兵の男性を玄関から運ぶ前に『魔法で』無理やり鍵を閉めていたことも明かして。彼にとっては信じられないようなカミングアウトをサラッとした亜理紗だが、何事も無いかのように地面に落ちていた結界札を拾えば、霊華に手渡して。
【 遊園地 】
>ギデル、遊園地all
「………そらもましろもつばさもあげはもみんないないの…」
目線を合わせながらコミュニケーションを取ろうと試みるギデルをじっと見つめる。耳を澄ませて相手が伝えようとしていることを聞き取ろうとするもややノイズが混じってしまい明瞭にはわからず。しかし相手が尋ねていることは伝わり、その問いに気づくと同時に今置かれている状況を思い出し次第にしょぼぼんと落ち込み元気がなくなる。それから寂寥感に満ちた声色で答える。
「よしよし、こわいこわいないよ。える、つよいの!ねこしゃんまもる!」
垂れていた猫耳としっぽに気づき、きょとんとした表情で猫耳としっぽを交互に見据える。考えた末にその理由が言葉を伝えられずに落ち込んでいるのてはなく、怖がっているからだと勘違いし笑顔でそう告げて相手の頭を優しく撫でようとし。
( / 一先ずは何となくわかるといった感じでいかせて貰いました。また何かありましたらその都度お伝えください! / 蹴推奨 )
>レイチェル 謎の女(/真希たちはBARに避難してる感じですが、乙骨と真希は時間帯がズレてる感じにしてたんです分かりづらくてすみません)
【BAR周辺】
乙骨「鮫島さんも早瀬さんとあの子を連れてBARへ。この気配と呪力……脹相さんと真希さんがこのBARの反対側に居るはずです、向こうの気配を見るにあっちのほうが人手が要るはずです……ここは僕が」
突然響き渡る防災サイレンに似た異音。 その異音を一切気に留めること無く乙骨は即座にその底しれない呪力とリカを不完全ながら開放し、刀を素早く鞘から抜く。すると先程までの優しい穏やかな雰囲気とは一変し辺りに女の不気味な雰囲気と十分拮抗する圧倒的な力が満ち満ちる。
乙骨『……未登録の特級呪霊……? いや、それとはまた一切別の何かだ』
「リカ、合わせろ」
刀にその凄まじい呪力を込めると様子を見ながらゆっくりと女に歩み寄っていく。
【BARアシュリー・沖田総悟】
>>ALL(把握しきれていない部分があったら申し訳ないです、!!)
「うおっ!?………おい!!」
(バズーカで覗きながら警戒態勢を取っていれば助けに来てくれた女性に急に担ぎ上げられ抗議の声をあげた。男性にしては軽い方である沖田だが“真撰組一番隊隊長”としてのプライドもあるのだろう。“降ろせ” 等色々と言っていたが
……こちらを猛スピードで追いかけてくる異型……そしてそれを的確に撃ち抜き後ろの大群を一掃する彼らを見て目を開いた。
そして、BARの近くにいる人の気配を感じれば、一言
「BARにいる人の数が多いですねぃ……あの時と違いまさ」
>>SM×3、ALL
【桜庭長春・自然公園】
「すーぱーみゅーたんと…?」
(名乗られてもピンとこなかったようで首を横にかしげ“知ってる?兎さんも知らないんだぁ”と一人問答をする長春。ただ、自分が食べられかけている。そして今自分が相対している怪人たちは敵であることはことは理解しているらしく手に持った本を剣(短刀)へと変え相手に向ける。そのままじりじりと後退するが腕を掴まれそうになったとき
ザシュッ______タッタッタッ
その手に?向け迷いなく一閃。そして後ろを振り向いて逃げ出した。斬れているのかいないのか、はたまた傷さえ付いているのか分からないが足止め程度にはなったのでは無いだろうか。片手に短刀、片手にぬいぐるみを抱えたまま長春が向かったのは色々な遊具が点在している遊び場だった)
「隠れんぼみたいだねぇ。え、鬼ごっこじゃないかって?……うーん、あ、隠れ鬼かな」
(この状況を子供の遊びに例えつつ、とあるすべり台の物陰に座り込めば、じっと様子をうかがう。本来ならばこの公園から逃げるのが得策なのだろうがあまり体力がある方ではなくまた彼らと1人で戦うことも不可能だろう。故に彼らが“諦める”まで身を隠す選択肢を取ったのだ。
長春を“ヒルメシ”にすると言っていた彼らが諦めるかどうかは分からないが______)
【廃屋敷/リビング】
>ことも、ALL
狩人は、気付けば灰が舞い霧が立ち込める街の中にいた。先程までは獣を狩っていたが、その最後の一体を斃した時、ふと顔を上げればそこは見知らぬ街だったのだ。しかし狩人に動揺は無かった。“気付けば見知らぬ場所にいた”という経験自体、既に何度かしている。それに例えどのような場所であっても自分のやる事は変わらない。獣を狩る、ただそれだけだ。右手にノコギリ鉈、左手に獣狩りの短銃を握りしめて、この霧と灰の街へ駆け出した。
そうして狩人が最初に辿り着いたのは、荒廃した屋敷だった。かつては人が住んでいたのかも知れないが、この荒れ果て具合では既に誰もいないか。しかしそう思った矢先、屋敷から歌声のようなものが聞こえた。喉に不調を抱えたような、濁った酷い歌声だった。その正体を確かめるべく、狩人は屋敷の中へ侵入した。そして屋敷のリビングで相対した者は──赤い液体を垂れ流し、目の焦点が合っておらず、生気のない表情をした女だった。この女が歌を歌っていたようだが、どう見てもマトモな者では無い。ヤーナム市街で襲ってきた群衆と同じく、既に獣に成ってしまったのだろう。ならば狩るまでとノコギリ鉈を握り直し、女に向けて勢いよく振り下ろした。
(/許可していただきありがとうございます。よろしくお願いします!)
>ダグラス、ジム、灰音(BAR周辺ALL)
【BAR・アシュリー(玄関前)/レイチェル】
レイチェル「?…ええ」
(どうやら気配の正体は見知らぬ女性(灰音)だったようで、先導されればそう答える。その時に顔を上げたため、年相応の少女にしては生気がない、暗く青い2つの瞳が見えるだろうか)
>乙骨憂太、レイチェル・ガードナー
【BAR・アシュリー(玄関前)】
「…そう。それじゃあ頼んだわよ、乙骨くん。」
乙骨の言葉を聞いた鮫島は特に粘るでもなくあっさりと引き下がり、再び呪具をポケットに収納した。そうして鮫島は早瀬の方へ歩み寄り、ついでに少女(レイチェル)の背中を早瀬の方へとん、と軽く押しつつその横をすり抜けていく。
「…すみません、中に入れていただいても宜しいでしょうか?」
BARの入口で少女を待つ早瀬は、ふと少女の目に目線を投げて─何故か底の見えない、青い空洞のようなそれに少しばかり悪寒を覚えつつも─少女の小さな手を、剣ダコで節くれ立った手で握ってはバーの中へと足を踏み入れようとし。
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