スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
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【路地裏/レヴナント】
>博麗霊華、路地裏ALL
…パパ、いない…!誰…?
(霧が深くて周りが見えないのと探している相手がいない事で不安になりながらさ迷っていてふと自分を呼んでいる声が聞こえ足を止めた。敵か味方かは知らず知り合いでも無い為警戒しつつゆっくりと声の方に移動して)
>>狩人、廃屋敷ALL
【廃屋敷/リビング/ことも、????×1】 【こちらこそ、再びお付き合い頂き感謝の極みです。改めましてよろしくお願いします。】》狩人本体様
鎌で器用に持った赤黒い肉塊をぐちゅぐちゃと本能のままに貪る人間サイズの蟷螂、其処へ動きが(摂食中故に)鈍っている今を逃さず先手を打つ形で振るわれる獣狩りのノコギリ鉈の体重を乗せた重い一撃。
■■■■!
床にべしゃりと肉塊を取り落とし、分厚い人ならざる獣皮を裂くのに適した得物の其れが巨大化した昆虫の外骨格に打ち込まれ、金臭い独特の体液を少なからず傷口から噴出させ傷を負った蟷螂はーー素早く拳闘家(ボクサー)スタイルとも言われる構えをみせて敵(狩人)へ向き直り同時にバサバサと内羽を晒して威嚇しつつ
ひゅんっと風切り音を立てて、振るわれる二振のキチン質の硬化された大鎌
(昆虫兵器化)されるに当たり、仮想敵であるアンデット(屍兵)以外にも普遍的な防弾装備や軍用強化外骨格で固めた歩兵、装甲化された無人兵器との交戦も想定した遺伝子操作や(粘菌)由来の機能拡張により異常な斬れ味を持つ其れは連撃する形で相手(狩人)に振り下ろしからの横薙ぎで襲い掛かる。
その一方で
ことも「(心※おばけのしゅるいはちがうけど、"おんなじ"だ。またあの人…"かりうど"さん。)」
物影から眼帯にうさぎのリュックな少女(ことも)は始まった"狩人"と(おばけかまきり)の戦闘を見守る。
今出て行っても彼(狩人)の邪魔になってしまうと、とてもその幼さからは想像出来ない様な思慮での動き、逃げ隠れはやたらと得意だが、直接の命のやり取り等はやる以前の問題。
それでも万一彼(狩人)が危険になった場合に備えて、リュックから何やら取り出して用意する。
>>岡田以蔵、遊園地ALL
【遊園地/ステイシィ・ガードナー】
ガチャッ
ガラガラ…
不意に霧に包まれた遊園地の…散策がてらぼやく幕末の人斬りの英霊(岡田)の近くで、何かネジ仕掛けの機械を回す様な硬質な音が響いて来る。それは彼が子供向けばかりと口にしていた遊園地の敷地内の施設やアトラクションの中に
ステイシィ「…おっ!ビンゴ!」
立ち並ぶちょっとした屋台やら何やらの合間で、所謂カプセルトイの錆び付いた販売機(要するにガシャポン)の前でしゃがみ込んでコインを入れては回している誰か、金髪ロングの碧眼に、黒色のベースボールキャップを被り、ラフに着こなした茶色のフライトジャケットに黒シャツ、下はショートジーンズにブーツと言う街にいそうな今時の発育の良い小娘、と言った風貌の少女(ステイシィ)
無論それだけでは無く、その背中には到底玩具の類では無いであろうイタリア製の軍用半自動散弾銃と警察機関や治安維持部隊が使用していそうな折り畳み式のライオットシールドまでスリングで背負われているので到底一般人では無いのが分かるかも知れない。
そんな剣呑な装備の少女(ステイシィ)が傍に空のカプセルの山を築きながら錆び付いたガシャポンを一心不乱に回し続けていると言う妙な光景が広がっている。
>>霧雨亜理紗、チュエ、旧校舎ALL
【旧校舎/????、????×3】
速やかに校内に(侵入)した新たな"脅威"を察知して、遭遇を避ける為にこの古びた木造校舎の図書室へと隠れてやり過ごす選択を選んだ魔法使いの少女(亜理紗)と女性よりに中性的な荒事に長けた青年(チュエ)
小さめの本棚の一角に意味ありげに(赤いリボンがついたブロンドヘアの人形)を置いて、カウンターの下へ二人して入り(体格差で少々四苦八苦した様だが)息を潜める。
暫くして、例の覚束無い足取りの複数人分の足音(心なしかコツコツと言う金属の杖じみた音も混ざっている)がハッキリ聞こえる範囲までこの図書室のドアの前まで近付き…
キィィィィ…
ゆっくりと緩慢にドアが開く、この時点で(ドアの開閉)が出来る知能(或いは形骸化した生前の習慣)が残っているだと分かるだろう。
そうして受付カウンターの隙間から見えたのは三人分のオリーブドラブ色の軍服(野戦服)姿の兵士の様な挙動不審な影
全員が軍用ヘルメットにフルフェイス式のガスマスクを着用し、顔は一切伺えないが、所々(戦闘用グローブを着けていない手や野戦服や装具の破れた部位)から見える肌色はまるで死人のモノの様に蒼白だ。
所属票の類は見受けられない。
また、一人は右足が義足…と言うより粗製の鉄の棒が直接残った腿辺りから差し込まれている。
そして、全員明らかに致命傷な箇所を含めて身体中に沢山の銃創と刺突痕が見受けられ(よく見るとヘルメットにも貫通した穴がある)、とても"生きている"様には見えない。
さしずめ(アンデッドソルジャー)…屍兵とでもいうかの様に
其れら三体は図書室に入った後に、そのまま入り口付近で俯いたまま立ち尽くして動きを止める。…直ぐに探し回る様子では無いが、場所が場所なのでこっそり図書室から脱出するのは至難だろう。
>>キアナ・カスラナ、早川アキ、墓地ALL
【墓地/エディ・ドンブラウスキー、???×多数】
トン トン トン トン トン トン トン トン トン トン トン(単調な手打ち太鼓の音)
青年(早川)と少女(キアナ)が霧の中で一先ず互いを認識して言葉を交わしている間にも、腰を抜かした小太りの青年(エディ)は文字通りぬかるんだ墓土塗れになりながらも必死で這う様にして声のした二人の方へと逃げ込もうと試みる。
エディ「たすっ…助けて」
(他に誰かいるのか)という彼(早川)の呼び掛けに、声を絞り出すようにしてエディはそう叫ぶ。
みっとも無かろうがどうだろうがエディは極普通のガソリンスタンドの店員に過ぎない、…(あの町)に居た時も――武器があろうと悪夢の中逃げ回っていた一般人だ。
漸く二人(早川、キアナ)の姿を見つけて、エディは顔は涙と鼻水塗れ、身体は泥だらけになりながらも這う形で近付いて
エディ「助けて!…死体が…死体が来る!」
と半ば叫ぶ形で声を掛ける。
――トン トン トン トン トン トン トン トン トン トン トン(単調な手打ち太鼓の音)
異国情緒溢れる…しかし不気味な太鼓の音は益々大きくなり
――霧越しに薄っすら見える(歩く腐乱死体)の大群は徐々にエディと二人(早川、キアナ)の周りを取り囲む様にしてゆっくりと緩慢な歩行速度で近付いて来る。
目的は無論、三人の血肉を貪る為だ。
>黒川イザナ、廃雑居ビルALL
【廃雑居ビル(屋上→屋内)/リカ】【元ネタが元ネタな版権オリキャラですが宜しくお願いします】
――ぱちり、と目を覚まし…学生服風の服装に茶髪のセミショートな少女は、半身を上げ起き上がりながらその緋色の幼げな双眸で自身の周囲を見回す。
打ちっ放しの剥き出しのコンクリートに剥げた壁面――文字通りの廃墟の一角。
リカ「…“みんな”は」
そして、己が(姉妹)たる他の自身の同胞が周囲にいない事に気が付き――比較的冷静な表情だった顔を不安げな様子で歪ませて…
と
上の階(屋上)から降りてくる誰かの足音、――(姉妹)以外ならば十中八九(敵)――普段ならば速やかに戦闘態勢に移る少女(リカ)だが…
今の彼女は湧き上がってくる(孤独)の不安に押し潰され掛けていて其れに飲み込まれない様にするので精一杯――ぺたん座りでコンクリートの床に座り込みながら緋色の瞳をやって来る誰か(イザナ)へ向けて
彼(イザナ)の姿を完全に捉えた時、少しだが驚いた様な表情を浮かべ
リカ「あなた…(生きて)る人?」
と当たり前な、しかし少女(リカ)にとっては非常識な問いを投げ掛ける。
>星見雅、ロロノア・ゾロ、鶴蝶、自然公園ALL
【自然公園(噴水付近含む)/スーパーミュータント×18】
霧の中、多数の忙しなく動く多数の人影、手には雑多な凶器や銃火器、或いは重火器を、人を越す筋骨隆々な背丈、腰布や廃材を利用した鎧、そして緑色の肌、凶悪な面構え。
ファンタジーな世界ならば間違いなく(オーク)辺りを連想させる風貌だが、実際は原子力技術が異常発達した挙句、勃発した核戦争で文明が崩壊した世紀末世界の放射線とウィルス兵器(FEV※強制進化ウィルス)の合わせ技で生まれた人の成れの果て(スーパーミュータント)だ。
既に(気配)だけで言えば既に強者たる二人(雅、ゾロ)に察知されているだろう。
SM1「アソボウ!ニンゲン!」
と霧の中から大声で三人に呼び掛けてくる野太い声。
大勢の人ならざる野蛮で凶暴な闘争心と殺意が迫り来る。
なお、スーパーミュータント達からの認識ではそれぞれ
ゾロ→緑頭のヤツ、肉は堅そう、強そう
雅→狐耳のヤツ、肉は柔らかそう、強そう
鶴蝶→丸刈りのヤツ、肉はちょうど良さそう、分からない
という凄まじくシンプルな第一印象を持たれている様だ。
>チュエ、????、旧校舎ALL
【旧校舎/霧雨亜理紗】
「……お構いなく。今は非常事態ですから」
帽子を抱えて体育座りのような形でカウンターの下に身を隠す。傷口からじわじわと痛みを感じたその時、チュエからキツくないかと気にかけられる。痛みに耐えているのを察してしまったのだろうか。だとしても、今は異形から身を隠している状況なのだから気を使う必要は無いだろう。心配をかけさせまいと、優しく笑いかけて。
しばらくして、ゆっくりと図書室の扉が開かれる。恐らくは先程聞こえた足音の正体だろう。亜理紗は人差し指を口に当ててチュエに沈黙の合図を送り。自身も息を潜めて奴が部屋を後にする機会を伺う。__その途中でふと、カウンター下にわずかな隙間があることに気付いた。その先はちょうど扉の方が見えるようになっており__必然的におぞましい異形の姿を見ることとなった。
(……外の世界で言う兵士でしょうか。だけど、あれはどう見ても…)
大まかな形だけを見るならば、奴らは人間とほぼ相違ない。しかし、致命的な傷が多々あることや鉄の棒を義足代わりにして歩行する異形も見られるなど、少なくとも生きた人間で無いことは明白だ。
どうやらこちらの様子には気付いていないらしいが、一度でも声を上げれば戦闘は避けられないだろう。亜理紗は息を潜めながら隙間越しから奴らの動きをじっと見据えて。
>レヴナント、路地裏ALL
【路地裏/博麗霊華】
ひとまず向こうに自分の存在を伝えることは出来た様子。あとは互いに合流するだけ。此方もゆっくりと浮遊しながら少年のいる方向へと近付いていき。やがて双方の距離が近くなると、その姿が顕になる。視界の先にいたのは___自分よりもずっと大きな鎧だった。
「………えっ?」
自分は今、少年のことを呼んでいたはず。だが実際に目の前に現れたのは巨大な鎧。これが生きている人間であるなら良かったのだが、巫女であるゆえか鎧から霊の気配を感じ取ってしまう。目の前の彼が故人であることを理解するのに、それほど時間はかからなかった。
「えっ、えぇーっと……」
ここに来るまでに何度も異形の存在を目の当たりにしているからか、もしかしたら彼も同じ異形なのではないかと勘違いを起こしているよう。片足の無い巫女は落ち着きなく視線をキョロキョロと動かしながら少しずつ後退りしようとして。
>ガイスト、廃病院ALL
【廃病院/ニコライ・ジノビエフ】
薄汚れた病室、枯れ果てた窓辺の花瓶越しに見える相変わらずの(濃霧)が広がる風景を睨み付ける様に眺めながら、何かしら思案顔で腕を組む銀髪のロシア人の傭兵(ニコライ)
…"記憶"が飛んだ、そして明らかに先程の廃雑居ビルとは異なるこの場所(廃病院)
これでは重度のピルヘッド(薬中)の事を他人事の様に言えなくなる。
と
ニコライ「………………」
不意に廊下から何者かの気配を感じ取る、(化け物)の類とは異なるがまともな(人間)とも少々異なる。
病室のスライド式のドアを僅かに開き、U.B.C.Sのロシア人傭兵は再びポーチから取り出した内視鏡めいたマイクロカメラで密かに様子を窺おうとする。
院内にも薄らと霧が入り込み、視界が良いとは言えない有様ではあるが…
【廃雑居ビル(屋上→屋内)】
>リカさん、廃雑居ビルALL
イザナ:(内心:さて、何処から探すか・・。)とりあえず、その辺の部屋を片っ端から見て回るか。・・まったく世話の焼ける下僕だな。ん?(独り言を呟きながらはぐれてしまった幼馴染みを何処から探すか思案しつつ階段を降りると、ふと其処に座り込んでいる少女に気付き足を止めて)
(内心:・・女?)こんな所で何してるんだ?・・あ?何言ってるんだ?お前。(相手に少なからず興味を抱いたのか薄い笑みを浮かべながら歩み寄ったが、少女の予想外の質問に笑みを消し訝しげに首を傾げて問い掛けて)
【自然公園(噴水付近→公園内)】
>????、自然公園ALL
鶴蝶:・・ダメだ。通じねぇ。(公園内を探索しながら何度もはぐれてしまった幼馴染みに携帯で電話を掛け続けたが、全く通じず溜め息をついた後諦めて携帯をポケットに仕舞い)
仕方ない、誰か見付けてイザナを見掛けたか聞いてみるか。・・ん?何の音だ?(独り言を呟きながら近くに人が居ないか辺りを見回していると、ふと背後から不審な音が聞こえ立ち止まり)
″ズル・・ズル・・ズル・・″
(内心:何かを引き摺る音と・・・唸り声か?)(立ち止まりよく耳をすましていると、何かを引き摺ると獣の唸り声のようなものが聞こえ)この唸り声はあの時の・・・くそっ!結局またこうなるのかよ!(唸り声の主が以前自分を追い掛けてきた化物のものだと気付き、苦々しく吐き捨てながら視界が悪い中全力で駆け出して)
(/主様、絡みありがとうございます!いえいえ、此方こそかなり尖った作品のキャラクターさんですが、どうぞ宜しくお願いします!返信が遅れてすみませんでした!)
>早川アキ、エディ・ドンブラウスキー、???
【墓地/キアナ・カスラナ】
「死体が……?」
やがて現れた青年(エディ)の言葉に、キアナの肩が強ばる。彼の目に浮かぶ恐怖とその震えが、言葉以上にキアナに深刻さを感じさせた。青年の様子から、ただ事ではないことが伝わってくる。
キアナは周囲を見渡す。霧に包まれたこの場所では視界は限られているが、その薄暗さと異様な静けさの中で、何か不穏なものが近づいている気配を感じ取る。
そして、キアナは大剣を手に取って構え、戦闘の準備は整った。
「お願い、手を貸して。」
一人ではこの危機を乗り越えられないと思ったキアナは、男性(アキ)に向かって、頼むような気持ちでその一言を口にした。その言葉には、無駄な強がりは一切なく、ただ純粋に、今この場を乗り越えるためには協力が必要だという気持ちが込められていた。
>ロロノア・ゾロ、鶴蝶、スーパーミュータント、ALL
【自然公園/星見雅】
雅は微かに聞こえた声に反応し、そちらへと歩を進める。白く立ち込める霧の向こうに、ぼんやりと人影が揺れていた。
「む……人か?」
それは確かに動いている。だが、霧のせいで詳細は分からない。それでも、間違いなく誰かがここにいるのは確かだった。
しかし、その瞬間、不意にスーパーミュータントの声が響き、雅の神経が一気に引き締まる。周囲に目を凝らしながら、迫り来る気配を必死に探る。
警戒しながら、霧の中から巨大な影が迫ってくるのを感じる。視界が悪く、すぐに動きを察知するのは難しいが、その存在感は明らかだった。
一方で、雅はもうひとつの何か(鶴蝶)に気づいていた。最初の気配(ゾロ)とは別の方向から漂う微かな存在感。それは人間らしいが、何か不安を引き起こすものがある。今、この状況でその人物が味方なのか、敵なのか、無事なのか、それともすでに危険にさらされているのかは分からない。
その人物がもし無事であれば、助ける方法を考えなければならない。しかし、もし敵であれば、すぐにでも対処しなければならないと思った。
「生きてるなら、応えてくれ。」
雅は声を張り、人影(ゾロ)に呼びかける。
冷静さを保ちながら、迫るスーパーミュータントに向けて身構えた。霧の中で何が待ち受けていようとも、今はただ目の前の脅威に集中する。
>星見雅 鶴蝶 スーパーミュータント ???? ALL
【自然公園/ロロノア・ゾロ】
「チッ……! ンだコイツらッ……」
(周囲を覆う異常な濃霧に乱されつつ見聞色の覇気で捉えていた幾つかの気配の内1つ(雅)に対して呼び掛けていたゾロだったが、その内の他に固まって動いていた怪しげな気配(SM)が明らかな殺意と声を上げ急速に接近してきたためゾロは腰に差した刀を抜き、その刀身を顕にする。)
「あぁ!生きてる!今そっちに行くから待ってろ!!」
(すると遠くから帰ってきた雅の返答を聞き、なんとか声を張り上げて応答を返すゾロ、そうして何とか合流することを優先に考えた結果、何を思ったのか雅の方向に対して、正確には見聞色で見えた位置とは少しズレた方向へと構えを取り。)
「……少しの間でいい……この面倒な霧を払う! 一刀流ッ!! 三百六十煩悩鳳ッッ!!」
(深く構えを取ったゾロの気配は大きく膨れ上がり、その覇気は自分の切り開く道に近付かないようにと言わんばかりに雅を含めた周囲へ警告のように拡がっていく。そして、その覇気は次第に腕から刀へと収束し、錬美色に輝く美しい等身を漆黒に染め上げ、次の瞬間には掛け声と同時に縦一閃に振り抜かれる。その一振で生まれた正に飛ぶ斬撃の威力は凄まじく、一瞬ではあるが雅のいる方向の霧を一直線に切り払い、互いの姿を視認出来るよう視界を確保することとなった。)
【遊園地/岡田以蔵】
>ステイシィ、All
……ん?
(棚やレジなんかを物色していると、どこからか妙な音が聞こえてくる。ぜんまいだか何かを回す音に聞こえるが、こんな寂れた場所に見せ物が来る訳もない。魑魅魍魎が蠢めくこの町の事だ、自分が遭遇したあの透明触手の仲間の鳴き声だという可能性だってある。刀を抜き、警戒体勢で店の外へ出ると辺りを見渡す。すると、そう遠くない場所に蹲る人影が見えた。どうやら音が鳴っているのも人影がいる辺りからの様で、見ている感じちゃんとした人ではある様だ。それならば、この音は一体なんだ?刀を鞘に収めつつ人影へと向かって歩いていくと、見るからに海外生まれだろう女性と空の丸い容器の山というよく分からない光景を目にする。その背中に背負っている銃火器や折りたたみ式らしい盾から、少なくともただの女でないことは分かるのだが……あまりにも警戒心もなにも無さすぎる。思わず目を丸くすると、少し困惑した様に何をしているのかと声をかけて)
……おまん、ようこがな場所で呑気にしてられるのぉ。なにしゆうがじゃ?
【旧校舎/チュエ】
>霧雨亜里沙、????、????×3、All
……そう。しんどくなったら、いつでも言って頂戴ね。
(気にするな、と笑いかける目の前の彼女に自分も優しく微笑み返す。しかしこの体勢だと、彼女の怪我の具合が心配だ。先ほど泣きついた時の彼女の反応から、まぁまぁ深い傷を負っている事は分かっている。彼女の怪我について切り出すか切り出さまいか悩んだ末、「ねぇ、貴女ー」と口を開こうとしたその時。先ほどと同じだろう足音が聞こえ、すぐに口をつぐむ。程なくして扉が開き、何体か……足音からして2.3体程の何かが、図書館へと入り込んで来たのを感じ取る。涙目になりながらも亜里沙の合図に頷いて返すと、物音を立てない様に慎重に体勢を変え、隙間から敵を確認する。やはり対象は三体、いずれもどこかの国の兵隊らしいが……明らかに生きていない事は明白だ。恐怖でさらに涙目になって来ているなか、入り口付近で俯いて立ち止まる三体の兵隊ゾンビ。なぜそんなとこで止まるんだ、止まるくらいなら奥に行くか今すぐ出ていってくれと心の中で叫びながらも打開策を考える。強行突破でも構いはしないが、その場合亜里沙に負担がかかってしまう。できれば奴らの気を引きつけている間に無傷で逃げたいところだが、下手に動いて見つかってもいけない。とりあえずいつでも気をそらせる様にしておこうと近くに何冊か積み上げていた本を一冊静かに取り、隙間から様子を伺って)
>270
>ことも、ALL
【廃屋敷/リビング/狩人】
ノコギリ鉈は期待通りの切れ味を発揮し、その蟷螂の表皮を切り裂いて出血させた。獣や人の持つそれとは別の臭いが狩人の鼻を突く。しかし狩人は意に介す事もなく、構えを取った目の前の蟷螂を見据えていた。続けて鋭い刃を持つ前足による2度の攻撃が繰り出されると、初撃の振り下ろしは自らの体を横に向けて僅かに仰け反ることで、二撃の横薙ぎは後方にステップを踏む事でそれぞれ回避する。
狩人の戦術は回避主体である。獣の尋常ならざる筋力の前では、鎧は引き裂かれ、盾は潰されてしまうからだ。獣の攻撃を真正面から受け止めようとしても容易に崩されてしまい、逆に被害を増やしてしまう。故に避ける事が最善である。もし狩人が盾を持っていたとして、あの攻撃を防ごうとしたならば、おそらく盾ごと切り裂かれていたに違いない。
後方に移動した狩人は、その分のリーチを補うために右手の得物を鉈に変形させる。そして次の攻撃が来る前に、頭部目掛けて鉈を振り下ろした。頭部は等しく生命体の弱点であり、それは獣でも同じこと。もしこの一撃で斃せなかったとしても、有効打にはなり得るはずだ。
>>霧雨亜里沙、チュエ、旧校舎ALL
【旧校舎/????、????→ソルジャーアンデッド×3】
入口付近で俯いたまま動きを見せない三体の屍兵(ソルジャーアンデッド)、受付カウンター下の二人(亜里沙、チュエ)に気付いている様子は無いが、いざ動くとなると見つかるのと同時に攻撃を受けかねない。
片足を粗製な金属棒に置き換えた一体は片手に誰かの脳天を砕いたらしき乾いた血と毛髪が少々付着した軍用シャベル、もう片手には9mm口径の自動拳銃(ヤリンギMP443)
二人目は乾き切っていない血塗れの銃剣を着剣した黒塗りのアサルトライフル(AK-74M)
三人目は近接戦重視らしく使い込まれた様子の高周波振動機能付きの軍用マチェット、それから着ている装具(チェストリグ)にF1タイプの破砕手榴弾を2つぶら下げている。
という風に飛び道具持ちが二体居るのはかなりの不安要素だろう。無論どれ程の精度で狙って来るかはまだ分からないが…
と
ガタッガタッガタッガタッ
とまた奇妙な足音らしきモノが聴こえてくる、今度は重量が有りそうな重々しいモノだ。
それに反応して俯いた頭を上げて三体の屍兵はそのガスマスク越しの虚ろな視線を入口へ向ける。
そうして再び開かれたドアの向こうに立っていたのは"石像"
薪を背負って歩きながら本を読んでいるーー学校の七不思議やらでも有名な(二宮金次郎)像。
無論(幻想郷)出身の魔法使いの少女(亜里沙)やもしかしたら古い日本文化の類には余り詳しくないかも知れない彼/彼女(チュエ)には余りピンとこないかも知れないが…
とにかく(石像が勝手に動き出して図書室にやって来た)文字通りの怪異なのだが、先客の三体の屍兵に構わず、そのままガタガタと重い足音を立てて室内に入る。
屍兵の方は攻撃は意外な事にせず、三体の内、二体が(石像)の後に着いていく…これで入口前に居るのは鉄の棒義足の一体のみ。
ーーなお、受付前を通り過ぎる際、(石像)は隙間の方を見遣りパチリとウインクを一つしてみせた。
まるで隠れている二人の存在を知ってるかの様に…その上で屍兵を引き付けてくれたのかも知れない。
>黒川イザナ、廃雑居ビルALL
【廃雑居ビル(屋内)/リカ、????×1】
リカ「"生きてる人"かって訊いたの、あなた“アンデッド"では無いんでしょう?」
相手(イザナ)から訝しげに返された言葉に見た目13~14くらいのハイライトの無い虚ろな緋色の瞳の少女(リカ)は掻い摘んで応える。
死んだ国、死んだ都市、死んだ町、死んだ村、死んだシェルター
凡そ(生きた人間)そのものどころか、最終戦争後人類の文明そのものが絶えて久しい、何処へ行っても居るのは動く死人(アンデッド)か動植物が変異した生物兵器やその子孫か暴走した自律兵器や機械位でまず(生きた人間)は存在しなかった。
毒々しい色の大気と空、緑掛かった海、荒野と廃墟ばかりが広がる大地。
そんな生身の人間が生きてゆくには余りに過酷な世界になってしまったのも理由の一つだが
と
ガシャアアアン!
ヒュカッ!
■■■■■
リカ「あっ……」
不意に…ガラスが砕ける音と共に、彼(イザナ)の眼前で、少女(リカ)の腹部を血飛沫を上げて貫通し蠢くナニカ(舌)
リカ「ッ!……に…げて」
そのまま貫通した(舌)に持ち上げられ、貫かれたまま宙ぶらりんになる少女(リカ)は口元から血を溢れさせながら、彼(イザナ)にそう言う。
>キアナ・カスラナ、エディ・ドンブラウスキー、???
【墓地/早川アキ】
「……死体?それにこの音はさっきの………」
(此方の呼びかけに応じて霧の中から現れたのは『典型的な外国人』と言っても過言ではないかもしれない出で立ちをした肥満体型の青年で、衣服を汚しながらも地面を這って必死に助けを求める姿は言葉ナシで『恐らく彼は自身と同じ状況なのだろう』と思わさせられる。そして聞き慣れない不気味な手打ち太鼓の音が再び耳に入ると、自分以外の誰かに会えたことで密かに薄らぐ警戒心が一変して強まっていく。額に冷や汗を浮かべながら背後に抱えた刀を抜き、臨戦態勢で周囲に目を配り)
「…………最善は尽くすつもりだ」
(直後、じきにやってくる得体の知れない脅威に対して大剣を構えて抵抗を示す少女に協力を求められてはコクリと頷く。彼女の表情や言葉に嘘偽りは一切なく、更にこの状況で共に戦ってくれる存在を拒む者はいないだろう)
>斎藤一
【森林/ヴィンセント・ヴァレンタイン】
「フム、ここに目覚めてから相当な時間が経過したと思ったのだが……案外そうでないのかもしれんな」
(話を聞いていく中で彼がそんな状況に一回どころか複数回も遭遇していることから自身が迷い込んでからそこまでの時間は経っていないと考えて、神妙な顔つきで顎に手を当てながらそう話す。互いに名乗りを終えた後、今までにされたことがない呼び方に対して一度は首を傾げつつも気にする様子は見せずに頷き)
「さて……『これからどうしよう』、と言ったところか?」
【廃病院/ガイスト】
>ニコライ、廃病院ALL
まさかまた此処にたどり着くとは…神は何を求めているのか分からぬな…
(霧で視界が狭くなっている廊下を歩きながら自嘲気味に呟き引きつった笑みを浮かべる。記憶が正しければこの先で自分と同じく迷い込んだ者に出会うはず_院内を徘徊する『怪異』に追われる可能性もあるかと思考を巡らせながら探索を続けていてふとどこからか視線を感じ足を止めて。怪異か人間かは分からないが一応警戒しつつ目先にある僅かに開いた扉の方に移動し中の様子を見ようとして)
【路地裏/レヴナント】
>博麗霊華、路地裏ALL
お姉ちゃん、落ち着いて…ボク、悪いヤツじゃないよ
(声と気配を頼りに霧の中を進み見えた姿に敵じゃないと少し安堵して。それも束の間、こちらの見た目に警戒している様子に少し困ったように考えた後敵意も殺意もない少年の声で自分なりに敵じゃない事を伝え念の為にと相手から距離を置いていて)
>チュエ、????、ソルジャーアンデット×3、旧校舎ALL
【旧校舎/霧雨亜理紗】
三体の屍兵の動きを注視しながら身を潜めていると、今度は重々しい足音が。入ってきたのは薪を背負った男性が歩きながら本を読む様子を彫った石像。屍兵が攻撃しないところを見るに奴らの主のような存在なのだろうか。それにしては石像と屍兵という頓珍漢な組み合わせなのだが。
石像は3体のうち2体の屍兵を連れて図書室内を歩き始める。向こう側の戦力が増えたとなると、尚更身を出して逃げることは出来ない。今の時点では見つからないようにお祈りする他ないのだが、万が一見つかりそうになった時のための『手段』を発動出来るよう片手を構えて様子を伺う。
「____!」
やがてカウンター前を通り過ぎようとした際、石像はこちらに向かってウィンクする。一瞬だけ驚いて目を見開くが、次の瞬間に彼女は気付く。__違う、あの石像は敵じゃない。自分達の味方だ。恐らくは、屍兵の2体の注意を逸らそうとしているのだろう。
(あの石像には感謝しなくてはいけませんね。さて、あとは……)
亜理紗は未だ入口前に佇むもう1体の屍兵に目を向ける。正直、1体程度なら倒して先に進むことも出来そうなのだが……向かいにいるチュエが屍兵を相当怖がっており、また力はできるだけ温存するという方針のため潜伏を続けた方がいいという結論に至り。ただ、残った屍兵を見るにしばらく入口前を離れないような気がする。
長い時間ここに居座るつもりは毛頭ないため、もう一体にも出ていって貰おうと亜理紗はある『手段』に出る。彼女が片手を動かすと、それに呼応するように先程本棚に置いたブロンドヘアの人形が動き始め。人形は宙に浮いて屍兵に手を振った後、こっちに来いとでも言いたげに亜理紗達のいる場所の反対方向に進み始めて。
>レヴナント、路地裏ALL
【路地裏/博麗霊華】
「……ご、ごめんね。勘違いしてたみたい…」
鎧から聞こえる少年の優しい声、先程聞いたものと全く同じもの。そしてこちらへの敵意を一切感じられない様子から、どうやら本当に彼は自分の敵では無いようだ。魔法使いのあの子が隣にいたなら「少しは疑うことを知ってください」と怒られそうだが、霊華は彼のことを信じて近付いていき。
近付いてすぐに、警戒して後退りしてしまったことを詫び。明らかに短い片足は血に塗れた包帯で巻かれており、傍から見ればかなり痛々しい有様だ。しかし彼女は痛がる様子を一切見せず、話すことを考えていたのか少しの沈黙の後にまずは自分の名を明かそうと思い至り。
「あっ、自己紹介…しなきゃだよね。私は博麗霊華、よろしくね…?」
【森林/斎藤一】
>ヴァレンタイン、All
そこんとこどうなんだろうねぇ。僕もつい最近ここに迷い込んだ感じ、だとは思うんだが……霧が濃いせいで朝か夜かも分かりゃしない。全く変な場所だよねぇ、ここ。
(ため息をつきながら愚痴る様に言葉を溢す。この街に迷い込んでから相当時間が経った様にも思えるが、時計は見ていないし霧のせいで空模様すら不明なため正確には分からない。なによりマスターもいないのにまだ退去していないことも考えると、実は1日も経っていないかもしれない(魔力を抑えていたのもあるかもしれないが)。そんなことを考えているうちに相手が放った言葉に頷くと、自身が元々進もうとしていた方を指差して)
そうそう、そういうとこ。とりあえずいったん探索する?ここで話してても何も変わんないしね。
【旧校舎/チュエ】
>霧雨亜里沙、????、ソルジャーアンデッド×3、All
……っ、~~!!!
(三体の兵隊ゾンビの様子を伺っていると、また聞こえてくる足音。今度は重たい音で、鉄の塊でも歩いて来ているのかと疑問に思えるもの。新手のモンスターか、勘弁して欲しいと思いながら扉を注視していると……石像が、図書館に入って来た。さらなる恐怖に叫びそうになるところだったが、口を抑え声を殺して事なきを得る。三体のうち二体が石像へと着いていき、玄関にいるのは一体のみとなった。喜んだら良いのか、新手の怪異の登場に悲しんだら良いのか。複雑な感情を抱えながら石像を見ていると、こちらを見て目配せする石像。その仕草から「石像は味方なのかもしれない」という考えに至り、隙間から手を振って感謝の気持ちを伝える。さて、問題は入り口の一体だ。先ほどよりかはマシにはなったが、未だ楽に出られる状況では無いのも事実。打開策を考えていると、ふわふわと動く先ほど彼女が置いた人形。魔術によるものかと目を輝かせながら見ていると、どうやら残りの一体を自分たちと逆方向へ誘ってくれているらしい。これで安全に出られるが…これで安全に出られるが…怪我をしているだろう亜里沙が安全に出られるかどうか、少し心配だ。少々リスクこそ高いが、この一体を確実に仕留めたい。深呼吸をするとナイフを取り出し、亜里沙へ待っている様にジェスチャーを送るとカウンターを静かに抜け出す。姿勢を低くして見つからない様に入り口付近の一体の背後へと忍び寄ると、片足に刺さった金属の棒で音が鳴らない様配慮しながらゾンビのうなじから頭に刃が届く様にナイフを突き刺して)
【少々分けます※順次本日中に返信させていただきます故】
>星見雅、ロロノア・ゾロ、鶴蝶、自然公園ALL
【自然公園(噴水付近含む)/スーパーミュータント×18→多数】
まるで意図的なモノすら感じる様な(霧)による分断と攪乱、そもそもこの(霧)は何なのか、何時からこうして何もかも覆い隠してしまうヴェールの如くこの地に満ちているのか、灰が降り積もり、赤々とした鉄錆の様な、そして時折羊水の様な奇怪な雨が降り頻る中でも、それでも(霧)は変わらず在り続ける、何もかも飲み込んで、その曖昧な輪郭の中に取り込んで?き消してしまうかの様に――
呼び掛けながらも目前に迫り来る単純明快で、尚且つ直接的な(脅威)たるSM(スーパーミュータント)は構え、万全で備える狐耳の彼女(雅)、残された世界の秩序を維持する意思の体現とも言える異世界のサムライ(雅)に襲い来るモノが、その正反対の崩壊した文明の混沌の化身めいたある種の新人類であるSMなのは皮肉か必然か
SM1「サァアソボウ“耳付き(雅)”」
霧の中射出されるはどう見ても生身の人間に撃つ様な代物ではない誘導ミサイル複数、そして多数の銃火のマズルフラッシュが閃き、小口径の拳銃弾から大口径の機銃弾、更に赤く大気を切り裂くようなレーザー兵器までもが一斉に彼女(雅)へ襲い掛かる。
それに加えてまるでそれらの射撃に巻き込まれる事など当たり前と言わんばかりの手にスレッジハンマーやら金属片で兇悪に刃を並べたボードなどで武装した緑色の異形の巨漢達が側面から殴り掛かり切り掛かって来る。
“死“という概念が最早日常的なレベルまで堕ちてしまった世紀末の蛮族は死ぬ事への恐怖の類が皆無――良い闘いをして良く死ぬ。
緑色の怪人達は当たり前の様に愉し気な笑顔で、この悪夢の中でもそれは恐らく一ミリも変わらない。
―そして、そんな(霧)を一時的であれど貫き祓うは“黒刀化”した大業物から放たれる凄まじき一撃、それは最早斬撃と言うより(斬る)という概念がそのまま放たれたが如く――
SM複数「オォオオオオオオオ!?(驚愕と昂ぶりの叫び)」
かの荒れ狂う常軌を逸した大海原を往くある海賊団の“戦闘員”――緑頭の剣士(ゾロ)へも緑色の怪人達は怯むどころか寧ろ嬉々として攻撃を仕掛けていく。怪力な怪人の近接攻撃とそんな味方への誤射など欠片も気にしない銃火。
戦闘は自然、緑頭の剣士な彼(ゾロ)と狐耳のサムライな彼女(雅)、そして現状この場で一番現状が分からず全力で駆け出している“喧嘩屋”の異名を持つ青年(鶴蝶)
そんな三名を中心に包囲する様に霧の中から押し寄せる戦闘狂の緑色の怪人の集団という形になる。
在るべき世界も果たすべき役割・義務・立場も悉く異なる三者がこの場で共通で認識するであろう事柄は一つ。
緑色の連中(スーパーミュータント)は紛う事なき振り払う火の粉たる“敵”であるという事。
そしてこの包囲は実力を以って突破しなければならないモノである点だ。
>>キアナ・カスラナ、早川アキ、墓地ALL
【墓地/エディ・ドンブラウスキー、???→サング×多数、サイレンンヘッド×1】
二人(キアナ、早川)の元へと這う様に逃げ込み――背後から、霧中からハッキリと見える距離まで近付いて来た(ソレら)の姿を見てひっ…と小太りのトラッカー帽の青年(エディ)は息を詰まらせる様な悲鳴を漏らす。
――トン トン トン トン トン トン トン トン トン トン トン(単調な手打ち太鼓の音)
――腐乱し骨も露出して見え隠れする、所々が欠損し腐肉に無数の蛆を沸かせた墓場から出てきた動く死体(サング)
到底生きている様には見えないそんな人影が引き摺る様な足音を立てながら、数体、十数体、数十体…あからさまなゾンビ映画宜しく大群で三人に緩慢に歩み寄って来る。
動きを見る分には常人以下の移動速度で単純に走り抜ければ逃げ出せそうだが、数がかなりのモノで隙間を縫うのも困難だろう。
おまけに死体故に身体のリミッターが外れており、人体ぐらいなら容易く紙の様に引き裂き、喰い千切るだけの怪力を持っている故に下手に捕まると致命的だろう――しかし(悪魔)や未知の脅威相手に闘い抜いてきた二人(キアナ、早川)ならば突破はそれほど難しくないかも知れない。
太鼓の音に混じって――雑音混ざりの不明瞭なラジオの音と共に動く腐乱死体(サング)とはまた別の脅威が霧中から顕われなければ…
ずしん、ずしんと地面を揺るがす歩行音と――揺れ
その場の三人が目にするのは細長い体躯をした巨大な…10m近くはあるであろうヒトガタの怪物(サイレンヘッド)。
肉体は腐っているようにも錆びてるようにも見え――何より奇妙な(サイレン)を流しているのがその頭部に当たる放送機材なのは間違い。
エディ「ひっ…わああああああああ」
スチャッ
DON!
とうとう発狂しかけて耐えられなくなった青年(エディ)は懐から引き抜いた護身用の45口径リボルバー(コルトSAA)を構えて引き金を引く。
■■■■■
銃弾が当たったかどうかは不明だが――其れを切っ掛けに、サイレン頭の巨人じみた怪異(サイレンヘッド)は三人(キアナ、早川、エディ)へその骸骨めいた手を伸ばして捕らえようとしてくる。
死体の群れ(サング)の大群は新たな怪異(サイレンヘッド)には構わずそのまま歩み寄り続ける。
>>岡田以蔵、遊園地ALL
【遊園地/ステイシィ・ガードナー】
ステイシィ「おわっ!?――ビックリしたぁ…何してるって見てのとおりガチャを回してるんだよ。」
背後から声を掛けられて一瞬ビクッと背を震わせるが、振り返った少女の表情は悪戯げながら人懐っこそうな笑顔で返す返事は何とも緊張感の無い内容だった、しかもその回しているカプセルトイの機械自体には特に何のガシャポンなのかを示す表示は無く、出てくる丸いプラスチック容器も特に装飾などは無い透明なモノの様だ。
端的に言って商品としては怪しすぎる。
ステイシィ「今の処(当たり)は10個に1個くらいかねぇ…このガチャケチ臭くてさ、ハズレは何にも入ってないんだよね。」
とかボヤキながら、(当たり)の景品をネズミを捕らえた猫よろしく見せる。――コミカルな表情をした二足歩行のウサギの姿をしたピンク色の体色に作業服のオーバーオールを着ているのが特徴な何かのマスコットキャラ(ロビー君)のアクセサリーらしい。
その他、妙な(力)を感じ取れるかもしれない奇妙な硬貨(セントメダリオン)が数枚。
ステイシィ「お兄さん(以蔵)も回してみる?――25セントで一回まわせるよ。」
と少女(ステイシィ)は相変わらずの緊張感の無さと能天気な様子で楽しげに勧めて来る。
――周囲の霧は相変わらず濃く、何時何が現われてもおかしくない危うげな様子だ。
>>霧雨亜理沙、チュエ、旧校舎ALL
【旧校舎/二宮金次郎像、ソルジャーアンデッド×3、????】
件の動く石像(二宮金次郎)に誘われて(敵味方不明の可動無機物に対する反射行動)というまだどこかの軍やネクロマンサーに運用・使役されていた際のアセット(行動設定)に従ってついて行く屍兵二体。
そこそこ広い図書室内で姿が見えなくなる程度に其れらが移動した後、入口のドアの前で定点配置で歩哨でもしているかの様に俯いたまま立ち尽くしている粗製な金属棒の義足に自動拳銃とショベルを手にした屍兵は
不意に眼前に赤いリボンの目立つ可愛げのある小さな人形が、ふわりと宙に浮いて、自身の存在を示す様に屍兵に手を振ると二人(亜理沙、チュエ)の潜む受付カウンター方向とは反対に誘導する様に動き…
彼女(亜理沙)の読み通り、頭を上げて人形をガスマスク越しの生気の無い虚ろな視線で追い掛けてそちら側に向き直り…
其処から新たな動きを見せたのは例の彼/彼女(チュエ)、深手を負っている同行者(亜理沙)の事を思案して(手近なこの一体を始末する)事にしたらしき彼/彼女はジェスチャーで少女(亜理沙)に知らせた後隠密に長けた無音動作で速やかにカウンターから抜け出し、人形を注視する屍兵の背後を取ると
■■■
テイクダウン、ナイフの刺突による急所への一撃、そのまま倒れるのを抑えて金属棒の義足による物音も立てない配慮まで瞬時にこなして見せる。
しかし人体の、それも頭蓋近くを刺したにしては何処か包装材の塊に刃を刺し込んだ様な味気無い感触、既に(死んでいる)死肉故のモノだが改めて死体まで兵器化するという発想の狂い具合が分かるかも知れない。
入口前の屍兵を排除し、いつでも廊下へ出られる状態になる。残りの二体の屍兵は相変わらず例の石像について行ってるらしく戻って来る気配はまだ無さそうだ。
ーー廊下側、更にその校舎外から何か車両染みたローラーによる走行音が近付いてくる。
>>狩人、廃屋敷ALL
【廃屋敷/リビング/ことも、屍喰い蟷螂×1、屍喰いハリガネムシ×4】
直撃する(仕掛け武器)の変形した鉈による伸びたリーチの一撃、
まともには程遠い"獣"の異様な膂力を相手にする(狩人)は受けずに回避を重視した立ち回りをこの変異昆虫型生体兵器である蟷螂の化け物に対しても適応する。
実際に其れは判断として大正解であり、下手な軽装甲の装甲車両や無人兵器の類も造作も無くバラバラにせしめるキチン質の大鎌は凶悪極まりない。
尤も、この蟷螂の昆虫兵器が開発され当たり前の様に戦場に投入されている論理をどこかへ置いてきた世界、その上で(致命傷)を言葉通りのモノとしないふざけた代物(アンデッド兵器)が出回っていたりもするが…
■■■■…
右複眼わ中心に鉈の一撃で大きく抉れた深い裂傷、噴き出す金臭い刺激臭の体液、蟷螂は研磨器めいた高音の悲鳴を上げ大きく怯み後退する…
と、叩き込んだ鉈モードのノコギリ鉈に細く絡みついている生理的嫌悪感溢れる乳白色の膜に覆われたナニカ…ワームめいているがその先端には針状の捕食器が備わっている。
それ(屍喰いハリガネムシ)が彼(狩人)の得物伝いに頭部を狙って飛び掛かる。
ーーー蟷螂の方を見れば、鉈で叩き割られた片方の複眼の体液を滴らせている裂け目から、ぬるぬると露出して悍ましく蠢いている(寄生生物)らしいナニカ。
ズルズルと更に数体の(屍喰いハリガネムシ)が裂け目から床にボトボトと落ちて、二体は(狩人)の足下へと蛇の様に床を這って迫って行き。
もう一体は…物陰に隠れている少女(ことも)の方へと這い始める。
ことも「わっ」
一方で、闘いを見守っていた少女(ことも)も流石に細いヒモめいた得体の知れないモノ(屍喰いハリガネムシ)が近付くのを見てギョッとした様子ながら、落ち着いてうさぎのリュックから石ころを何個か取り出して、投げつけながら逃れる動きをする。
逃げ隠れが得意なのはともかく、物理的に危険なモノに対してはその年齢相応にか弱い、恐らく絡みつかれれば容易に惨たらしく餌食になってしまうだろう。
蟷螂の方は頭部への一撃で片目を失いながらも、再び大鎌を構えてじりじりと寄生生物(屍喰いハリガネムシ)に群がられる(狩人)へと接近する。
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