通りすがりさん 2023-11-26 23:57:03 |
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…!…すみません、迷惑かけちゃって…。
(予測していなかった彼の行動に驚きを隠さずにいて。暗闇だから目立ってはいないが顔を紅く染め。彼に迷惑をかけたかもというのが脳裏によぎり謝るが油断をしており、いきなり出てきたお化けに「…ひぃ……!」と驚きながら無意識に自分から彼の方へと近付けて。)
よしよし、怖くない怖くない。
(最早自覚と言ってもいい悲鳴に不謹慎ながら可愛いと言う感情を抱いてしまい目の前のお化けについては全く意識が向かず、怖がる彼女に対してまるで子供をあやすような言葉を口にすると腰に回していた手を頭に伸ばしぽんぽんと優しく撫でて。)
うぅ…、はやく出ましょう…。
(彼から頭を撫でて貰えると嬉しさ半分恐怖半分で素直に喜べずにいて。これ以上この場にいたら余計ダメだと思い、はやく出ようとするもここぞとばかりに先ほどよりも怖めのお化けが出てきて悲鳴も出せずに力が抜けかくんと床に座り込んでしまい、本人もビビりすぎて何が起きてるのか分からずぼーっとしていて。)
…大丈夫?
(彼女の願望を叶えてあげたい所だか全く恐怖心のない自分にはもう少しだけこの時間を楽しんでいたい気持ちとの板挟みとなってしまいどちらを優先するか決めかねていると突然引き摺り込まれるように体が傾き視線移すと放心状態になっている彼女を心配そうに問い掛け。)
……こ、腰抜けちゃいました…。
(彼から問いかけられると立ち上がって大丈夫な姿を見せようとしたが立ち上がることができず。申し訳なさそうにしながら、自分が腰を抜けてしまったことを伝えて。怖いのではやくお化け屋敷を出たいと思うも、腰が抜けてしまい動けずどうしたらいいのかと考えていて)
……嫌じゃなければ、俺が運ぶ。
(彼女の状態を確認し怪我や病気でない事を理解し安堵するもこのまま進む訳にもいかず少しの間沈黙し考え込み、一つの案を思いつくも人目もある為自分だけでは判断がつかず相手に委ねる事にして。)
……え!…片桐先輩はいいんですか?
(彼の言葉に目をパチパチとびっくりしていると、少し反応が遅れ。彼に申し訳なさを感じるも、ここにずっといるのも他のお客さん、そしてキャストの方々にも迷惑であろうと考え彼に本当にいいのかと聞いてみて。)
うん…後ろからも来ると思うし休める所までで良ければ。と言う事で失礼。
(彼女の疑問にこくりと小さく頷き、拒否する様子を見せないのでお化け屋敷が苦手と分かった今此処に留まる理由もなく早速とばかりにその場に屈むと彼女の膝裏と背中に手を伸ばしてぐっと力を込めれば所謂お姫様抱っこ状態となり。)
ほんと、ありがとうございます…!
(お姫様抱っこをされると驚くも自分は腰が抜けて立てないのでとりあえずお礼をと思い彼にお礼を告げ。落ちたとき痛いだろうと考えると彼の服をちょこんと掴んでいて。内心自分の体型を思い、彼の腕などの心配をし。彼へ「…あの、お礼になるかはわかんないんですけど…片桐先輩のお願い何か聞きますよ!私にできる範囲なら…なんでも!」と申し訳なさそうにしながら彼に伝え)
……その言葉、忘れないでね。
(普段楽器を運んだり重い物を持つ経験もあり人間である彼女はそれ以上の重さであるのだが全く苦労せず表情一つ変えずに歩いて。やがて彼女の方からお礼について言及されると一瞬ぴくりと反応示したかに思えば視線向け一言告げると足取り軽やかに出口へと向かい。)
…?…もちろんです!
(彼が反応を示し一言告げられ、彼の言葉の意図が分からず首を傾げて。彼の言葉に彼の歩くのに迷惑にならない程度に頷き、彼から何をお願いされるんだろうと出口へ向かいながら呑気に考えていて)
はい、着いたよ。
(早足気味に残りのお化け達をスルーしようやく出口へと到着すると先程までの薄暗い空間から急に日の光が差し込み思わず目を細めつつも到着した旨を告げ、早く抜け出せたのは良かったものの入口と出口が隣になっている為お姫様抱っこをして出てきた男女に当然入場待ちの人達の視線を集める結果となり。)
…か、片桐先輩!も、もう大丈夫です!あ、ありがとうございました!
(お化けに驚いている暇はなく、外に出て眩しそうにしていると、ふと自分達がいろんな人に見られていることにワンテンポ遅れて気づくと恥ずかしそうに顔をほんのり紅く染め、彼にお姫様抱っこをするのをやめてもらうように頼み、お礼も伝えて。)
…まだ休める所まで来てないけど?別に桜庭が遠慮しなくてもいいのに。
(注目を集める事には慣れている為然程恥ずかしがる様子も見せずこのまま離れたくないと思っているのか残念そうにしつつもあまり無理強いはさせたくない為渋々ではあるものの片膝着き彼女が降りられるように姿勢を低くして。)
遠慮というか…その、恥ずかしくて…。
(彼から降りると、少し足元がふらふらしているが腰が抜けた時よりかは歩ける程度にはなって。彼の言葉に遠慮というよりもみんなに注目されているという方が強く恥ずかしいということを伝えて。)
そう言うものなんだ…俺はあんまり気にしないんだけど…じゃあ、人気のない所ならいい?
(羞恥心よりも可愛い後輩であり恋人でもある彼女を見せつけたい気持ちがあるものの対照的に羞恥心勝る彼女はそうもいかずその旨を伝えてきて、首を傾げつつも彼女の気持ちを尊重する事にし代わりに人目の心配をする必要がなければ良いのではないかと代替案を提案して。)
…人があんまりいないところなら…!
(彼からの案に何度も頷き。段々と恥ずかしさが収まってきて、彼があまり恥ずかしがっていない姿を見れば、自分だけ恥ずかしがっていることに気付き、彼が先輩だからこんなにも余裕があるのかと1人で勝手に考えていて。)
…じゃあ、こっち行こう。さっき通った時に見たけど人いなかったから。
(人気のない所に誘っているにも関わらず全く警戒する素振りを見せないのは信頼してくれているからかただ警戒心がないだけ7日不明だが、了承を得た事で早速とばかりに彼女の手を握るとそのまま人々が行き交う大通りから少し逸れた道へと向かおうとしていて。)
いつのまに…、流石片桐先輩…。
(彼の呟いた言葉を聞けば、やはり流石だと思い心の中で思っていたことをつい口に出して。人気のないところと聞くも何の警戒心もなくただ普通にするだけかなと思っていて。そんなことを思っていると人気の少ない所について。)
……桜庭。ぎゅってしたい。
(少しだけ歩き比較的人気の少ない所へ辿り着くなり口を開いたかと思えば好きな彼女とのデートを普通に楽しむだけでは足りなくなってしまいストレートに自身の願望を告げ、本当はあの場でしたかったのだが先程人目のある所では恥ずかしいと口にしていた為我慢をしており待ちきれないとばかりに両手を広げ抱擁を強請り。)
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