ぐうたら 2023-11-25 20:04:33 |
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…やっぱちょっと待て、その…なんだ、お前鍛冶屋に素材を持ち込むのは初めてだろ?交渉の仕方も教えたことなかったしな…まあ、やる時はやる男ってとこも見せとかねえとな…て訳で一緒に行くぜ
(浮かない表情ながらも聞き分けよく引き下がった彼女の後ろ姿を見て、一緒に戦って強敵を倒し苦難を乗り越えたというのに自分一人抜け駆けして本当にいいのかという良心の呵責に苛まれ、かと言って、一度一人で行けと言った手前どうやって前言を撤回して同行する方向に持っていけるか、とりあえず考えるより先に声を掛け引き止めれば思考巡らせながら、少し強引ではあるが一緒に行こうと同行を申し出て)
…本当ですか?
やった!お願いします!
( 背後から聞こえた彼の声。そちらを振り向くと、どうやら鍛冶屋に同行してくれるらしい。その言葉を聞けば表情は一転、ぱぁっと明るくなり、再び彼の元に駆け寄ると素直に喜んでは。彼の腕をとると、「はやくいきましょう!!」とその腕を引っ張って。)
お、おい、わかったから、あんまり引っ張るなって…ったく、どうしてこうも前のめりかねぇ…
(こちらの申し出を聞いた瞬間先程までのしおらしい態度が一変してテンションが上がり積極的にこちらの腕を引くまでになれば、その豹変っぷりと、とことん前のめりな彼女の性格にやれやれと苦笑浮かべるが、ある意味この積極性は冒険者としては正しい姿と言えなくもないのかもしれないなと一方では思って)
だって嬉しいんですもん。
( 引っ張るなと注意はされるが、嬉しさのあまりそれは止められず。一緒に冒険をしてこそいるが、こうやって共に行動をすることは少ない。尊敬する師匠と一緒に行動することができるのは本当に嬉しい様子で。そのまま鍛冶屋の前に到着しては、勢いよく扉を開けて中へ。)
しつれいしまーす!
『おや、元気の良いお嬢ちゃんだね、見たところ新人の冒険者ってとこかね、アタシの仕事は決して安くな……げっ、ロイド…もしかしてこの子アンタの連れかい?』
(鍛冶屋へと我先に飛び込んだ彼女を迎えたのは大きな鉄のハンマーを肩に担いだ彼女の腰ぐらいの身長のオレンジの髪をしたドワーフの女性で、値踏みをするように彼女をじっと見た後で新人の冒険者だろうなと姿格好から判断し、若い少女ということで交渉などもそれほど巧くは無さそうだと見たようで、侮ったような態度をとるが後ろに立つこちらの姿に苦虫を噛み潰したような気まずそうな顔になって。「ああ、そうだ。悪いが仕事は適正価格で請け負ってもらうぞ、こっちもギリギリでやってるんでね」そこまで言うと観念したようで『わかったよ…アンタみたいな上位の冒険者と事を構えるのは得策じゃないしね…それで?アタシは何をすればいいんだい?』ため息混じりに彼女の方へと向き直り、何をどのように加工すればいいのかを尋ねて)
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