キミと心通えたなら

『アヤちゃんアヤちゃん、昨日、男の人と繁華街歩いてたでしょ？また新しい人？』

服飾系の専門学校を卒業後、Webデザインの会社に勤めて2年。出勤直後に比較的仲の良い女性社員から上記を揶揄うように言われると、「まぁねー」と肩を竦めて笑顔を振り撒いておく。
新しい人だと言っても一夜一緒にいただけだし、なんて心の中で考えつつ、自分のデスクに向かうと置いてある卓上鏡で前髪を整える。
自分がバイである事は恐らく社内中が知っている事だし、“そういうこと”でだらしない事も恐らく社内中が知っているだろう。別に隠しているわけでもないし、聞かれたら正直に答えるタチなので仕方もない。
それに、せっかく可愛い顔に生まれたんだし、少しぐらい自分に酔ってちやほやされたいと思うのも自然な事。…そもそも、本命には相手にされないだろうなって分かってるし、寂しさを埋めるぐらい許して欲しい。
そんなことを内心ぶつくさと言いながら、きちんと整頓された隣のデスクにちらりと目をやる。噂の本命君はまだ出勤していないようだけど、隣ってだけで今日も浮かれてしまうのは、我ながらちょろ過ぎるなと小さく笑って。



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参考Pf

名前:綾野 悠利 あやの ゆうり
年齢:22歳

身長166cmと小柄な方、金髪の髪はボブカットしており、前髪はパッツン。両耳合わせるとピアスは5つ、右が3つに左が2つ開いている。大きな瞳は薄茶色で、ぱっちり二重で可愛らしい童顔故に中性的な服装がよく合う。実際に中性的な服装であることも多く、個性的。自分の顔は好きだが、性格は良くないと自覚済み。
元々服飾の専門学校にも通っていてファッションやデザインが好き。専門学生の頃から夜遊びが頻繁で私生活はあまり宜しくない。誰に対しても正直に言葉を発するため、好き嫌いが別れるタイプ。ただし、表向きはなんでも話すが、肝心なことは胸の奥に閉まっておくこともある。
バイで同期に片想い中だが、自分とは何もかも正反対な為、叶わないとほぼ諦めている。その寂しさもあってか、夜遊びは今も頻繁に継続中。

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