俺の事だけ見て

ツンデレ、可愛いと思う。(他の男の名前を出されると、ピクっと反応して、携帯をとりあげ)
俺と居るときに、他の奴と連絡とるの禁止。分かった？(着替えの途中だったので、上半身は裸。その体には幼い頃に受けた暴力の痕跡が生々しく残っていて)

ぁ…！…うん、わかった。ごめん、四季
(取り上げられ、驚いた声をあげ。四季を上目遣いで見上げて謝り)
…四季…痛くないか…？酷い、傷だ…
(傷が目に入って、悲しそうに顔を歪め。立ち上がって、古傷に優しく触れて。)

分かってもらえて良かった。(謝ってもらえれば、機嫌を直して傷の事を聞かれると思い出したように語り)
まぁ、タバコの火とか押し付けられたり、熱湯かけられたりしたからなぁ。汚い体だよな。嫌なもん見せてごめん。

…ううん。どれも四季が頑張って耐えてた証だろ？汚くねーよ？…四季、生きててくれてありがとう。大好きだよ。
(首を振り、そんな事ないと否定して。優しく傷跡に触れ。四季がしたように、いくつかの痕にキスマを上書きし始め)
…ん、ぁ…ご、ごめん、急に…それに四季みたいに上手く付けれねーし…上書き、したくなって…ごめん…
(全部は無理だが、いくつかキスマを落として、怒られるかもと思いしゅん…としながら謝って)

ありがとう、そう言ってもらえると、なんか救われた気がする(キスマークを付ける相手を何も言わずに見ていて)
嬉しい、それに上手い下手は関係ないよ。気持ちが嬉しいんだ(相手を抱き寄せると、ギュッと抱き締めて)

ぉわ…ｯ…嬉しいなら、よかった…
(背中に腕を回し、ぎゅっと抱き締めた後、優しく背中を叩いて)
ほら、早く着替えてデート行こーぜ？
(ニコッと笑って見上げ)

あぁ、そうだな。(名残惜しそうに離れると用意された服を着て)
なぁ、変じゃないか？(くるりと回ってみせて)

!!全然変じゃないっ!!てか、似合ってるわ!!…はぇ～…やっぱり四季ってかっこいいよな～。背も高ぇし。顔も整ってるし。…え、こんなかっこいい奴が彼氏とか、俺大丈夫か？釣り合ってなくね？？
(四季のかっこよさに目を輝かせて褒め。ブツブツと自分は四季と釣り合ってないのでは？と呟き)

なら、良かった(褒められて、悪い気はしないが、大袈裟するぎると思い)
いや、俺には陽向しか居ない。俺の事を本当に愛してくれたのは陽向だけだ。でも、陽向は俺と違って学校でも人気者。それを言ったら、俺の方が不釣り合いだ。

いやいや、俺は人気者じゃないぞ？四季の方が学校でモテるだろ？…ん、愛してるよ、四季。
(何を言ってるんだ、と訝しげな目でみて。自分しかいないと言われると嬉しそうに微笑んで)
…ま、そんな事どうでもいっか！俺が四季の事好きなのに変わりねーし！早く行こーぜー！
(話を変える様に明るく行って、行こうと手を差し出して)

そんな事ない。(首を横に振って否定して)
俺も、愛してる。(前髪を上げると額に軽く口付けて)
そうだな。楽しみだ(差し出された手を繋ぎ)

そんな事あるんですぅー…！なん、で…そんなスマートにできるんだよ…っほら、行くぞっ
(額にキスされ、顔を赤くし、手を引いて家から出て)
…まず、電車乗ろうぜ。せっかくだし、四季に大きい水族館見て欲しいし。
(スマホで検索してそれなりに有名な所へ案内し始め)

そう、なのか？(よく分からないなと思い首を傾けて)
別に俺は、どこでもいいんだが、どうせなら陽向のオススメがいいな。(家から出ると駅に向かい)

ん、今日行く所はオススメの所だぜ。…昔、裕翔とか千聖と行ったことあってさ～。いつか、好きな人出来たらまた行きたいなって思ってて。
(ワクワクした様子で語り。友人と出掛けた事を思い出して、楽しげに伝え)

ふーん。(自分が初めてじゃないことへの不満を態度で表し)
楽しそうで良かったな

…えっと…四季、なんか気に触った…？嫌なら、やめとく…？他の場所にする…？水族館やめて、四季の気になる所とか行く…？
(不機嫌な様子に気づき、何故、不機嫌なのかわからず、不安そうに尋ね。)

別に、気にしてねーよ。(あきらかに声のトーンが落ちていて)
水族館でいいんじゃねーの？(我ながら子供みたいな嫉妬だと思い)

…なぁ、四季…俺さ、知っての通り頭良くねーし、気遣いもそこまでできる方では無いんだよ。だからさ…なんで四季が機嫌悪いのかわかんねーの…頼むから、俺に教えてくれよ。俺、何かした？何が気に食わなかった？…何が嫌だったか教えてくれよ…っ
(足を止め、四季に嫌われるのでは、と不安を抱えつつも、真剣な眼差しで尋ね)

(立ち止まって話しを聞くと顔を逸らし)
なんで、俺が機嫌悪くなったのか、分からない陽向にイラついてる。でも、1番は自分の嫉妬心にムカついてる。だから、カッコ悪いから言わない。
ほら、さっさと駅行くぞ(手を多少強引に引っ張り)

ぃ…ｯ…四季…カッコ悪ないから教えて欲しいのに…水族館、やめよう。四季の家行こ。で、話そう。…こういうのちゃんと話し合わないとダメだと思う。…俺が悪い事したならきちんと謝りたいもん。
(強引に引かれ、少しだけ手が痛み。それでも動かず、真剣に話して居ると後ろから、大学生に話しかけられ。)
!!え、翔平先輩…!?お久しぶりっす!!学校は!?…俺は今日ズル休みっすわ。ピアス？あぁ、まだ開けてねぇっすw怖くてwん、ではまた。
(少しだけ楽しげに話し、笑顔で見送って。申し訳なさそうに伝え)
四季、わりぃ…大事な話ししてたのに…