大倉 奏 2023-11-01 22:06:09 |
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(ジムでトレーニングを終え、買い物も済ませ帰宅した頃には辺りも暗くなる頃。夕食や入浴をただ一人黙々と流れ作業の様にこなしベッドに入ると携帯をチェックする。昼間に連絡先を交換した相手から一通のメッセージが届いている事に気付くと、仰向けの状態で携帯を操作して「遅くまでお疲れ様です。名前はコハクさんで合ってますか?今週だと明日、明後日は空いています。後は来週になってしまいそうです」と送り名前を呟いて)
……月島、琥珀……
「コハクであってます。奇遇ですね。俺も明日明後日休みなので、明日の夜行きましょうか。」
( 確かに読み方を伝えていなかったと名前の読みを教え。彼の休みと自分の休みがちょうど被っていたことに驚きつつ、ちょうどいいと微笑み返信を。送ってから店を探し、定番で気のはらない個室居酒屋を見つけてはそこが良さそうだと自分の中で決めて。)
「では明日の夜に。美容室から最寄りの駅で待ち合わせますか?」
(明日の夜、急に予定が決まると自然に笑みが浮かぶ。同僚や同級生といった馴染み深い人物以外で二人飲みや食事は久々で、しかも相手は破壊的に魅力溢れる人…はめを外す事はないがうっかり自分の性を晒さない様に気を付けなければならない。予定が決まってからはどこか落ち着かず1度ベッドから出ると、クローゼットを開けて)
……いやいや、デートじゃないから。何してるんだ。
(苦笑零し我に返って様にまたクローゼットを閉じてベッドに戻る。時間など数回メッセージのやり取りをしてからスッと眠りに落ちて明日を待って)
「はい。では、18時頃に駅前で。楽しみにしてますね。おやすみなさい。」
( 時間と場所を確定させれば満足そうに携帯を枕元に置いて。こんな風に誰かと食事にいくのは何時ぶりだろうか。ましてや自分の好みの彼と一緒にいて、手を出してしまわないか心配だが、絶対落としたい気持ちもあり。色々考えは巡るが明日のために、と、部屋の明かりを消してすっと眠りにつき。)
(久々にゆっくりと眠りについた翌朝、目覚ましにシャワーを浴びてからコーヒーを飲み、掃除やら私用やらであっという間に時間が過ぎて行く。辺りが薄暗くなる頃、白いロンTの上にハイゲージのクルーネックニットの黒を合わせ同色の黒いスラックスを履き、シルバーの細身チェーンアクセサリーを首元に巻く。目元に掛かる前髪を軽くかき上げた様にヘアスタイルを整えれば、白いスニーカーを履いて家を出て。)
「着いたら、連絡ください。
月島さん目立つから、すぐ見つけられるとは思いますけどね。勿論いい意味です」
(向かう途中、待ち人である彼にメッセージを送ると10分前には待ち合わせ場所に到着し)
( 清々しい目覚め。いつもより少し遅めの起床時間にのんびりと朝のルーティーンを済ませると入れたてのコーヒーを飲む。今日は仕事は無いが用事で美容室へ1度赴かなければならないので少し早めに用意を。髪はいつものようにセット。耳にはシンプルなシルバーのリングイヤリングを。黒の無地Tシャツにグレーのロングニットカーディガン。僅かにダメージの入った濃紺のジーパン。黒のショートブーツ。財布や鍵をポケットに入れたのを確認すれば時間に合わせて外出を。
あっと言う間に待ち合わせ時間になり、駅前へ向かう。彼からの連絡に小さく微笑むと、こちらも直ぐに彼を見つけることが出来た。長身と端正な顔立ち、雰囲気は周囲の人とは違う。彼の元へ駆け寄ると。)
お待たせしました。
待ちました?
(馴染みのある声に首を振ると、沈みかけた西陽が彼の綺麗な髪を白銀の糸の様に透かしていて、それでいて透き通るように白い肌と顔立ちも相まって天使が嫉妬をする程に美しく、一瞬見とれていた。数秒遅れて返事を返すと携帯をポケットにしまって)
今来たところですよ。道案内、お願いします。
よかった。
えぇ、任せてください。この近くにすごくいい雰囲気の居酒屋があって、そこにしようかと。居酒屋と言っても、その前は料亭も経営していた料理人の方が料理を作っているらしくて、すごく美味しいらしいです。
( それほど待たせていないことを知るとホッと一安心。やはりこうやって並ぶと、彼の方が身長が高いなと改めて思いつつ、道案内をと頼まれて快く頷気歩き始め。今日予約した店の情報をつらつらと話せば、すぐ目の前にそのお目当ての店が見えてきて「ここです」と前まで案内すると、入口の戸を開けて中の店員に予約内容を伝える。そうすると、2階にある個室、掘りごたつ席に通されて。)
個室もあるしいい雰囲気でしょう?
らしい、ということは…月島さんはまだ行った事がないお店なんですか?
忙しいのに、詳しく調べてくれたんですね。
ありがとうございます。楽しみです。
(すらすらと情報を伝えてくれる様子にプライベートでは少し違う雰囲気を感じて、何だか愛らしく見える。言葉の締めくくりが引っかかり、恐らく今日の為に下調べをしっかりしてくれたのだろうと察した途端、心臓が淡い痛みを発して頬が緩んでしまう。穏やかに彼の横顔を見詰めながらお礼を述べて。
そうしているうちに何とも雰囲気のある居酒屋に到着し、案内されるまま二階の個室へ。案内してくれた店員さんに軽く会釈をしてから出入口側に着席し、携帯や財布をテーブルに出して端に寄せてメニューを開いて正面を彼の方に)
本当に雰囲気いいですね。
俺はビールにします。月島さんは?
はは、そうなんです。いえいえ、どうせ行くなら美味しいところ行きたいじゃないですか。調べるの楽しかったので、苦じゃなかったです。
( 自分の言葉尻から行ったことのない店だと言うことが伝わったのか、どうやら気を遣わせてしまったらしい。自分はこの手のことは好きな方で何の大変さも味わっていないため首を振りにこやかにそう言う。こうやって相手のことを気遣える人って素敵だと改めて、好きだな、なんて思えば自分も席に座り。メニューを見せてもらえば、自分も最初はビールでと頷いて。ふとこれまでのやり取りをしていて、そういえば彼とは同じ歳だったはずだと思い出してから提案を)
…俺もビールで。
大倉さんさえよければ、ですけど。俺たち同じ歳でしたよね。敬語無しにしません?せっかく飲むのに堅苦しいのもあれかなと思いまして。
次は俺がリサーチしておきます。
(気さくな彼に思わず次回の約束を口にしてしまう。そうしているうちにお通しが運ばれてくると、合わせて生ビールを二つ先に頼み、つまみは後から追加する為メニューは開いたままで。温かなおしぼりを彼に手渡して自分もそれで手を拭きながら、提案には快く頷いてすぐに砕けた口調に)
そうだね、じゃあタメ口で。
月島さんもビールだったのは意外だなぁ……つまみ、どうする?
( 次もあるのだと思うと何だか嬉しい気持ちが優り。受け取ったおしぼりで手を拭うと、それを畳んで端に置く。ビールが意外だと言われると、そうかななんて思いながら、メニューに目を移して。たくさんあるメニューの中からとりあえず希望の品を伝えると相手は何が好きなのだろうかと気になり。)
意外?そう? 結構好きだよビール。
んー、俺はだし巻き玉子と、鶏の唐揚げが食べたい。大倉さんは?
月島さん、普段からワイン飲んでそうで…
(タメ口になった事によって、距離が少し近付いたかの様な感覚になる。笑顔も時折交えつつ会話に耳を傾けながらメニューに暫く視線を滑らせ目に付いたものを指先で示して)
ははっ、好きなもの一緒だ。
俺は…じゃあ、さっぱり系にしようかな。トマト食える?
えー?ワインは嫌いじゃないけど。そんなに飲まないな。
それ言ったら、大倉さん日本酒とか好きそう。
( 自分のイメージがそれだと言われるとくすくすと笑い。逆に相手は日本酒なんかが似合いそうだと言うと、再びメニューに視線を落とし。一気に距離が近付いたことに、年齢が同じで良かったと思いながら、彼の質問に頷いて。そうこうしているうちにビールが先に届いたので、先程のだし巻き、唐揚げを追加注文し。)
さっぱり系いいね。食べられるよ。
日本酒かー…飲めるけど、飲むなら家で飲むかな。外でもし潰れたりしたら、ちょっとマズイんだ。
(職業の話を敢えてしないのは大体良い顔はされないからで、すっかり明かすタイミングを見失っていた。届いたビールを受取り、「食べられる」との彼の返事に冷やしトマトや揚げ豆腐等こちらの追加注文も済ませるとジョッキを手に彼と視線を合わせて乾杯を)
では…初飲みに。
ふーん?それって職業柄ってこと?…あ、無理に聞くつもりはないから。というか、潰れたらどんな風になるのかの方が知りたい。
( 何やら外で飲んで潰れる訳にはいかないといった風に受け取れ、職業が関係していたりするのだろうかと不思議そうに。ジョッキをこちらも手に取れば、視線が合う。そんなことですら胸が高鳴ってしまうが平静を装い。相手の声に合わせて軽くそれを合わせて乾杯を。その後にジョッキに口をつけるといくらか飲んで、お決まりのごとくはーっと息を吐いて。)
乾杯。…っはー、冷えてて美味しい。
…警察官なんだ。
酔うと本性が出るってよく聞くと思うんだけど、俺もそれと同じだよ。判断も鈍るし…月島さんは?酔うと、どうなるの?
(いずれは言う事になるだろうと嫌われ職である事を明かすもそれ以上に、聞く限りでは酒豪ではなさそうな彼は酔いが回ると一体どうなるのだろうという興味が勝り質問を返して。彼がジョッキに口を付けるとほぼ同時にこちらも首を反らして喉を鳴らすと、久々の飲酒がじわっと沁みて眉間には皺が。
だし巻き玉やらが順々に運ばれてくると、取り皿や橋を二人分用意したりと手元をしばらく忙しくさせながら、少々切り込んだ質問も投げかけてみたりして。まさか取って食おうなどとは考えてはいないが、どうも彼への興味は深いもので)
…で、どうして誘ってくれたの?ご飯。
わ…、すごいイメージ通りだ。
それは店なんかで酔いつぶれるわけにはいかないな。
俺?どうなると思う?
( まさか相手が警察官だとは。しかし言われて驚くがしっくりきた部分もあり。寧ろぴったりの職業だなと思う。自分が酔い潰れたら、あえて答えずどうなるか質問返しをしてみて。その合間に運ばれてきただし巻きなどを皿にとりながら後半の質問にはそのように答える。一見聞けば冗談に聞こえるかもしれないが、にっこりと微笑んだ表情はどちらともとれるもので)
んー?…大倉さんがタイプだったから。
わ…、すごいイメージ通りだ。
それは店なんかで酔いつぶれるわけにはいかないな。
俺?どうなると思う?
( まさか相手が警察官だとは。しかし言われて驚くがしっくりきた部分もあり。寧ろぴったりの職業だなと思う。自分が酔い潰れたら、あえて答えずどうなるか質問返しをしてみて。その合間に運ばれてきただし巻きなどを皿にとりながら後半の質問にはそのように答える。一見聞けば冗談に聞こえるかもしれないが、にっこりと微笑んだ表情はどちらともとれるもので)
んー?…大倉さんがタイプだったから。
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