冬の女王 2023-10-30 22:34:22 |
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そうですね…。
( これからしたいこと。そう問われて考えてみるも特にすることもなくすぐには思い浮かばず、暫くの間考え込み。彼は先程まで訓練していて疲れているだろうからゆっくり休ませてあげたい。そうなるとやはり彼の部屋が1番だろう。誰にも邪魔されず2人きりの時間を過ごすこともできる、そう結論づけ。)
では部屋でゆっくりお茶でもしましょう。丁度バーヴァン・シーから貰ったプリンもあることですし…。
( 彼を迎えに行く前、最近彼女がハマっていると言っていたプリンをお裾分けされたことを思い出し、それならばお茶でも淹れてのんびりと過ごそう。少しだけ首を右に傾けてそう提案して。)
分かった。最近忙しかったから楽しみだなあ…それじゃあ早速いこっか!
( どんな提案が来るか彼女が口を開くまで心待ちにしていると提案されたのは共に部屋で過ごす事。先の訓練の疲労感がも相まってリラックス出来る事に嬉しさとプリンの単語に自然と言葉が弾み、待ちきれないとばかりに彼女の手を握ったまま歩き出そうとするがぴたりと動きが止まり。)
……の前に、モルガンの部屋に寄った方がいいよね。
( お茶の約束も今しがたしたばかりの為恐らく準備の必要があると思ったのか振り返り先走った事への申し訳なさから苦笑を浮かべていて。)
ああ、そうでしたね。
( 少しだけ力を入れて手を握り返そうとしていると、ぴたりと動きが止まった彼を不思議そうに見つめ。彼の言動が嬉しく、自身も先走って忘れかけていたが準備の必要がある、と言われて自室にティーセットを置いていることを思い出し。)
先に貴方を部屋まで送ってから自室に1人で取りに行きます。その間、貴方は待っててください。
( 疲労が蓄積している彼をわざわざ連れ回すのは良くないと考え、別れて先に1人でティーセットを取りに行こうとするものの、手を繋いでいるというこの状況で別れるのは非常に名残惜しく、そう提案して。)
わざわざありがとう。それじゃあ行こっか。いつトラブルが起きるか分からないし時間ある時に楽しまないと。
( 直接彼女の部屋に向かうと言う選択肢があるにも関わらず部屋まで送ってくれる気遣いに感謝をし、予定がある程度決まれば軽い足取りで部屋に向かうべく再び歩み始め。カルデアにいる以上突発的な出来事が起きるか分からず彼女との時間を台無しにしたくないと言う思いから段々と焦り始めてしまい。)
時間を効率よく使うことは大切ですし良い心掛けですがそんなに焦らなくても良いのですよ、我が夫。
( 歩き始めてから暫くして彼の様子から焦りを感じ、その真意を察して。仮に突発的な出来事が起きたのであれば即座に対処すれば良い。また、出来事を起こし2人の時間を邪魔しようとする輩がいればすり潰してしまえば良いだけ。なんて好戦的なことを考えながら、優しげな声色で述べ。)
あ、ごめんごめん。最近忙しかったし二人で過ごす事があまりなかったからさ。…さっきのだって、本当はモルガンと一緒に居る時間増やしたいって思ってるんだけどね…。
( 背後から聞こえる言葉にはっと意識を覚醒させ焦りの気持ちも自然と落ち着いていき。しかしそれでも逸る気持ちは彼女と一緒居たいと言う気持ちから、先程同行についての問答に消極的ながらも相手を連れて行きたいと言う本音が言葉となり無意識の内に呟いてしまい。)
……それが貴方の本音なのですね。良いでしょう、私もこれからは余分なタスクを無くす為にもう少しカルデアにも協力しましょう。それと貴方ももっと私に頼るように。
( 相手が呟いた本音を聞き逃さずに聞いて。妖精國では一握りしか得られなかったもの_嘘偽り、打算や悪意のない自身への真っ直ぐな気持ち。こうして日常で手に入れられる幸せを噛み締めて。本来であれば彼自身の命令を聞いたり彼という個に協力はしてもカルデアという組織自体には協力する義理もなく、あまり進んでしようとは思わない。しかし、もう少しだけ協力することで組織や彼の負担も減り、一緒の時間も増えるかもしれない。カルデアに対するスタンスを少しだけ変えることにし、尚且つ自身に頼るように告げて。)
…分かった。まだまだマスターとしては未熟だから頼りっぱなしになるかもしれないけど…俺ももっと頑張るし、何かあったら頼りにさせて貰うね。ありがとう。
( 自分を頼るよう告げる言葉は人類最後のマスターとして重荷を背負い続けてきた自分にとっては何よりも嬉しく心が暖かくなるような充足感に満たされ。それは普段夫と称する自分以外には然程協力的でなかった彼女である事も要因の一つでそれが今後プラスになっていくのだろうど前向きな気持ちになると歩きながら彼女の方へと視線を向け満面の笑みを見せて。)
妻として頼られるのも夫を守るのも当然のことですが折角の感謝の言葉です。受け取っておきましょう。
( 遠慮せず、素直に承諾の意を示し満面の笑みを浮かべる彼を見据えて満足気に微笑を浮かべ。彼を含めた大切な存在やこのささやかな日常を守る為により一層力を入れようと心中で決意して。)
到着しましたね。では一旦自室に戻って準備をしてきます。少しの間、身体を休めながら私を待っているように。
( 話しているとあっという間にマイルームの扉の前に到着し。繋いだ手を解くのは寂しいが、今から誰にも邪魔されず2人きりの時間を過ごすことに代わりはないのだし瑣末なことだと気にしないことにし。)
うーん…男としては頼られたい方なんだけど…流石に俺とモルガンじゃ難しいよね…。
( 普通の男女だったら彼女は自分が守ると言えるのだが自分よりも圧倒的な力を持つサーヴァントではそれも叶わず歯痒い気持ちになる事を否定出来ず。当の本人はそれが当然としているもやはり少しでも彼女の為に力になりたいと改めて明日から頑張っていこうと両手に力を込め、そうこうしている内にあっという間に見慣れたマイルームの入り口に立つと彼女の方へと体を向け。)
ありがとう。それなら汗かいちゃってるしシャワー浴びてくるから、もし反応がなかったら勝手に入っちゃって。
( 訓練の事と同時に汗の処理が出来ていない事を思い出すと待っている時間内に済ませてしまおうと思いつつ彼女を待たせないようにとその旨を伝えると優しく微笑みかけマイルームへと入って行き。)
( マイルームへと入っていく姿を見守り、自室がある方向へと体を向けて。まだほんの少し残っている手の温もりを感じ、大切な物を抱えるようにそっと胸に手を当て俯き。それから顔を上げて歩き出して。)
.
我が夫よ、只今戻りました。
( 誰に会うこともなく、何も起こることなく無事にマイルームへと戻ってきて。久しぶりに二人で過ごす時間。無表情ではあるものの、内心は"何を話そうか…"と少女のように胸を弾ませながら扉を2回ノックして。)
あ、はーい!ちょっと待ってて!
( 彼女の来訪を待つ間にシャワールームで汗を洗い流し終え、タオルに体を拭いていると扉越しから声が聞こえた為先程は勝手に入るように口にしたものの急げば出迎えられると思うと髪を乱暴に拭き取り礼装へと着替えれば駆け足気味で入り口に近づくと扉が開きそこには先程別れたばかりの姿があり。)
お待たせ、ちょうどさっきシャワーを浴び終わった所だよ。
( 若干湿り気の残った髪と火照りにより染まった頬の姿を見せながら彼女の前に立つとこれからの二人だけの時間を想像するだけでも楽しくなり締まりがないくらい表情が緩んでしまい。)
出迎え、ご苦労。それでは失礼しますね。
( 出迎えなくとも良かったのにわざわざ急いで出迎えてきてくれた彼の優しさに嬉しくなりながら感謝を示し、マイルームへと入っていき。)
……先に髪を乾かしましょう。私がやりますので貴方は椅子に座るように。
( 先にティーセットをテーブルの上に置いてから彼と対峙し。普段はあまり見ることのないシャワー後の姿。新鮮さを感じながら上から下へと全身を見て。よく見ていると髪がまだ湿っていることに気づき。)
あ、本当だ。じゃ、じゃあ…お願いします。
( 体の火照りが影響してか指摘を受けるまで気づいておらず髪を軽く摘んでみると湿り気が指に伝わり思わず顔を顰めてしまい。焦って出た事がバレていないだろうかと不安を抱えつつも取り敢えず彼女の厚意に甘える事にして近くにある椅子に座り込みそわそわ落ち着かない様子を見せながら行動を起こすのを待っていて。)
任せなさい、完璧に乾かしてみせましょう。
( 誰かの髪を乾かすといった行為は初めてではあるものの、食指が動き何処か楽しげな声色で椅子の後ろに立ち、ドライヤーを持ってスイッチを入れて乾かし始め。)
……少し、癖になりそうですね。
( 少しの間、無言で優しい手つきで乾かし続け。先程、撫でた時の彼の頭とはまた異なる手触り。想像以上に楽しく、良かったのかぽつりと呟いて。それと同時に改めて考えると、自ら進んで彼の世話をするとは私も甘くなったものだ、しかし悪くはないと内心思いながら自然と笑みが溢れ。)
あー…気持ち良い。確かに癖になりそうだけど、モルガンからして貰うなんて贅沢すぎるね。バーヴァン・シーに知られたら文句言われたりして。
( 大きな音と為に温風が髪を乾かしていき。ちょうどいい温度と撫でる手付きが心地良く、彼女の呟きに応えるように同様に呟き。自分以外には見る機会がないであろう貴重な体験をする事への優越感と嫉妬に塗れた彼女を慕う妖精騎士の姿を思い浮かべながら瞳を細め彼女の行為に身を委ねて。)
貴方は私の夫であり、私を支えてくれるパートナー。当然のことだと思いますが。…つまり『我が夫特権』です。
( 自身がするといった点では確かに贅沢だ。しかし、対象が我が夫となるとまた別のこと。残念なネーミングセンスを発揮しながらそう返し。人類最後のマスターとして気が張っている故か、誰かを頼っても甘えることをあまりしない彼がこうして身を委ねてくれている。ティンタジェルの猪らではこうはいかないだろうと勝ち誇ったような気持ちになり。)
バーヴァン・シーが…ですか。今度は彼女にもやってあげましょう。
( 自身の愛娘について言及され、脳裏に彼女の顔が思い浮かび。彼女も喜んでくれるのだろうか、そんなことを思い。)
こんな感じでしょう。
( 湿り気が取れ、艶のある黒へと変わりそろそろ頃合いだとドライヤーの電源を切って。)
…ははっ、そっかあ…だとしたらこういうの…役得って言うんだっけ。何だか他の人達には申し訳ないな。俺だけこんな贅沢しちゃって。
( あまりにもストレートなネーミングに思わず笑いが溢れてしまうも普段の威厳ある姿から感じられるギャップを見られるのは恐らく自分だけであろうと尚優越感を覚え。)
喜ぶと思うよ。モルガンがしてくれるなら何でも喜びそうだし…ん、ありがと。
( 自分が口にした事で意欲を見せた事でその人物の喜ぶ姿と、同時にしばらくはそれを話の種にして来る姿も思い浮かべ内心苦笑交えているとあっという間に心地良い時間は終わりを告げ側頭部の髪に触れ感触を確かめると彼女へと体を向け会釈をして。)
貴方の気質はわかっていますが、もう少し贅沢を覚えるように。
( 思うままに贅沢をするというのは彼の性格的に難しいことだとは理解している。しかし、彼は過酷な戦いに身を投じ走り続けておりその分の対価は得るべきだと考えながら真剣な眼差しで見つめ。)
構いません。…さて、今から茶会の時間です。
( 会釈を受け、満足げに頷き。待ちに待った至福の一時がやってき、ふっと柔らかい微笑を浮かべ、魔槍を顕現させては槍先を床にこつんとつけて。するとあっという間にテーブルにティーセットやプリンなどが並び、準備が完了し。)
今でも充分贅沢だよ。世界の為とは言え色んな人が自分を信じて付いてきてくれてるし、そもそもモルガンから夫扱いされるって結構凄い事じゃない?
( 彼女のみならず時々他の面々からも何度か聞かされた言葉に苦笑して。自分自身はこの状況自体贅沢でしかないと思っているのでこれ以上何を望めるだろうかと真剣に見詰められ視線を逸らしながら考え込むも、お茶会の開始を告げる言葉に直様考えるのを止め。)
……あ、うん。…やっぱり凄いなモルガン。
( あっという間に整っていくテーブル上の光景に感嘆の声が漏れ、彼女にとっては取るに足らない簡単な事だとしても今まで魔術に縁のなかった自分には何度見ても異様な光景にしか思えず無意識に体が強張り。)
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