掲示板ファンさん 2023-10-09 19:52:48 |
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(温かいお言葉ありがとうございます…!!!ご指名は鳥瞰男子ですね、了解しました!!千秋くーん、出勤ですよ()分かりますよ……その気持ち……上空にいればいるほど地上に引き摺り落としたて沼に沈めたくなりますよね……簡易なものは頭の中にありますので、今から鳥瞰男子の詳細PF作成に移らせて頂きます!!)
(/ 千秋さん!お名前千秋さんなんですね!では私も…薄葉!出ておいで!お相手見つかりましたよ!!()理解して頂けてめっちゃくちゃ嬉しいでございます!!では私も詳細PF作成してくるので、もう少々お時間頂きます!! )
(了解しました!!千秋のPFが完成いたしましたので、記載しておきますね!!一応箱の方と同じ形式で作成しております!!!
Name…羽賀千秋(はが ちあき)
Old/Height…20歳(大学二回生)/183cm
Looks…あまり癖のない直毛ストレートの茶髪を前髪アシンメトリーのマッシュルームカットに整えている。髪と同じ色をした吊り気味の眉、右目の下の泣き黒子が特徴的。どことなく猛禽類じみた雰囲気を漂わせる、瞳の奥に眼光の鋭さが垣間見える黒曜石のような吊り目がちの瞳。肌は色白で体格は男性の割に細身、痩身ではあるが無駄な脂肪が一切無く引き締まっている。顔立ちは鋭角でシャープ、常に一文字に引き結ばれた肉の薄い唇と瞳の所為で気の強く無愛想な印象を与える美形。普段の服装の上は白いインナーシャツに黒の七分丈カーディガン、下はスキニージーンズと軽量スニーカー、スマートフォンよりも腕時計を比較的利用するタイプ。
Personality…物静かであまり声を荒げたりすることは無いものの、物言いは遠慮が無くストレート。基本的に誰に対しても愛想は全くと言っていい程無く、他人より上空の目線で物事を静かに見下し、鳥瞰しているタイプ。成績は優秀だが、無愛想で人間味が無い為教授や同級生からは若干遠巻きに見られている。だが高校時代からの友人の前では多少無愛想もマシになるらしい(友人談)。
Others…大学では経済学を専攻している。大学の近くのアパートに一人暮らしをしており、節約の為自炊もする。得意料理はオムライス。アルバイト先はカフェのホール、バイトでも相変わらずの無表情と無愛想だが、その無表情と無愛想さが女性客達にはウケるらしく注文はひっきり無し。バイト先では"彫刻のような美形と無表情のコントラストが最高"とのことで女性店員&女性客から「氷の王子様」と呼ばれている。)
(/ どうも遅くなりまして申し訳無い!!千秋さんめちゃくちゃ良いですね!「氷の王子様」が居るカフェ行きたい…!この芸術品みたいな美形を拝みながら珈琲とか飲みたい…!それで、えっと…私の方も完成しました……が、性癖を詰めたら薄葉が思った以上に好き勝手動きまして、『掴み所の無い蟻地獄の魔性』の筈が何故か『自分がヤバい奴の自覚があるから適当にはぐらかす怪物』にねじ曲がって爆誕してしまっておりました!ドウシテコウナッタ!!これじゃない感あったら遠慮無く言って下さいませ…直します…あ、私の方は特に不服とかありません、むしろ大満足なので…
「あ、こんにちはぁ。オレ、薄葉ぁ。宜しくねぇ。」
「ん、なぁに?…ああ、髪、触りたいの?良いよぉ、別に。人に梳いてもらうのって、気持ちいいよねぇ。」
「あっはは!面白いねぇ!君の事、結構好きだなぁ、オレ。」
Name…小町 薄葉(こまち うすば)
Old/Height…26歳/178センチ
Looks…言動が加わると年齢より少し幼く見える。筋肉も脂肪も殆ど無い痩躯。背中を隠すまで伸びたふわふわ緩め天パ赤毛。気分によってポニテ、三つ編み、編み込みと髪型を変えて楽しんでいる。月光を閉じ込めたような薄いアンバー色の細い垂れ目、仄かに桃に色付く薄い唇と右端の黒子、その内にある尖った対の八重歯、細く長い十指。喉元には蜘蛛の巣、左手の甲から手首にかけては巻き付くアイビーのタトゥーが彫られている。性別すら不明瞭にする美しくも作り物のような無機質な見目に、何処に居ても写真と絵の切り貼りのように馴染まない不自然な存在感。人であることさえ疑いたくなる彼の存在を証明をするのは、子供の如く高いその身の熱。普段着はぶかぶかオーバーサイズのカジュアル服に踵を潰したスニーカー。
Personality…人当たりは良く明るいのに、何処か掴み所の無い印象を与える。見目に反して友好的で感情豊か、対人距離が極端に近く、人との関わりに積極的。緩く間延びした話し方をする為おっとりしているようにも、ものに無頓着そうにも見えるのに、その時折の言動に艶や陰を帯び、関わった者を誘蛾灯の如く惹き付ける。気さくである反面、己に深く踏み込もうとする相手は軽薄な言葉で煙に巻き、己の内を曖昧にぼやかす。――さながら、心の奥底、一度何かに執着すれば二度と手放す事が出来ない、倫理も道徳も燃やす程の“寂しがりで一途”な性を隠すように。
Others…「陽炎小町」の芸名で活動している感覚派の画家。画材に拘りは無く、描ければ油絵だろうと色鉛筆だろうと構わない。主なモチーフは動植物と昆虫。絵の細かい部分を指や袖で直す為、ちょくちょく手や服が汚れている。出来上がった作品を「うちの子」「〇〇(作品名)ちゃん」と呼び、話し掛けたり額縁を撫でたり、飾られた場所まで会いに行ったりと、血を分けた子のように扱う。アパートの一室に住所を置いているが、寝泊まり出来るアトリエが別に有るのでそんなに帰っては来ない。学生時代から画家活動しており、若いながら絵一本で食べていけるくらいには名が売れていて、メディア取材もそれなりに受けている。ちなみに、言動からはあまり見受けられないが、ちゃんと大学まで卒業する頭はあるし、ついでのおまけで出身校に絵画の寄贈もした。 )
(我が子ながら近くのカフェで働いてたりされると間違いなく心臓が止まりますね…!!「…ご注文は」なんて淡々とした声で注文を取りに来られた日には満足の余り昇天しますよ()羽賀千秋、恐ろしい子…!ウ"ン"ッ"ッ"!!(心臓を掴まれる音)むしろこのままでお願いします!!いえいえ、ご謙遜を…良い…最高に"良"いじゃないですか…っ!!!薄葉様なら、優雅に空を飛ぶ千秋を思いっ切り地上に引きずり下ろしてくれそうですね!!
千秋と薄葉様の出会いは恐らくバイト先のカフェ…になると思います!千秋はDQで例えるならMPつかうなタイプですのでアプローチすることはあまり無いかと…薄葉様がガンガンいこうぜな感じで来て頂けると助かります…!こちらの命が…!)
(/ ヒョエ…スキ……注文聞きに来た千秋さんに見とれて、挙動不審になったのを冷たい目で見下ろされたい……あわ、あわわ…有り難うございます!!!めっちゃ嬉しいです!!この薄葉なら引きずり下ろすに飽き足らず、底無しの沼にまで沈めてみせますよ!!()
そうですねえ、接点とかその辺しか無さそうですし。「氷の王子様」の噂を聞いた薄葉がカフェに来るか、仕事の話か何かで人と一緒に入ったのが千秋さんの居るカフェだったか…辺りが妥当でしょうか。あ、その辺は大丈夫ですよ!千秋さんが「陽炎小町」に興味が無くても、薄葉の方は「氷の王子様」に興味津々でガンガン関わってくるので!!何なら千秋さんが引く程グイグイいきますので、鬱陶しくなったら怒ってやって下さい!! )
(ええ…そうですね、分かりますよ…!!我が子なので…!!!見惚れて注文できなくなってるのを怪訝そうな目で見られて「…お決まりになりましたらお呼びください」ってすたすた去っていかれたいですよね…!!!是非是非もう抜け出せないくらいの深みまで引きずり込んでやってください!!
千秋のバイトするカフェに来ている女性客は大体千秋目当てなので…街中を歩いていれば嫌でも噂は耳に入るかと!!了解しました!!千秋くーん!!引きずり下ろされるから覚悟しておいてね!!())
(/ 良い…めっちゃ良い……!千秋さんのマニュアル通りの塩対応を見たいが為だけに何べんでもカフェ通えますね!よっし許可が出たので張り切っちゃいますね!薄葉が!!
ではその感じで!!そろそろ始めちゃいましょうか!!薄葉、遠慮しなくていいって!全力でぶつかっておいでね!!()
それでは、薄葉の方から先レスさせて頂きますので、もう少々のお待ちを願います!! )
(分かりますよ…!!!それで何回も行くうちに顔を覚えられて「…いらっしゃいませ」なんて言われた日には消滅しますね()千秋くーん!!頑張って泥沼から抜け出してね!!無理だろうけど!!()一応開始地点は出会いからを想定しております!!)
(/ 良い゛…っ!!顔を覚えられた上で「ああまた来たんだ」ぐらいの反応で何一つ変わらない無表情とマニュアルに沿ったしょっぱい対応をされたい…!というか顔を覚えられただけでもう充分昇天出来る……!頑張ってね千秋さん!!薄葉的には一度掴まえたら離す気は無いですが!!あ、よかったです!では初回ロル投下していきますね!これから薄葉を宜しくお願いします! )
( 次の仕事の下相談も終わり、アトリエを出たのが昼から少しズレた時刻。「ん~…良い天気ぃ。」身体を温めていく日光に伸びをして、座りっ放しで固まった筋を解してから正面を向く。「さぁてさて、ご飯ご飯~、っと。」今日はいつもの指先まで隠れるパーカーに、左側に蜘蛛の絵を自分で描いた黒マスク、同じく四つ葉を描いた白いキャップをお洒落で追加して、三つ編みの毛先を指で弄びながら鼻歌を流して街の通りに出る。並ぶ店をゆらゆらフラフラと楽しく迷って歩いていれば、すれ違う女性達の黄色い噂話を耳にする。それは一人二人ではなく、意識を澄まさずとも情報が入ってくる程に多い。ふぅん、と湧く興味に独り相槌を打ってから、丁度目に付いた若い女の子に声を掛け、噂の子細を聞き出す。世間話も少し混ぜてから、携帯で店の写真まで見せてくれた彼女にお礼とお別れを告げ、その子が示してくれた道順を辿って一軒のカフェへ。「ん、こんにちはぁ。」店内に入ってすぐ、いらっしゃいませと出迎えてくれた店員にフワリと愛想良く片手を振って、空いている奥のテーブル席に着く。メニューを見るのもそこそこに店員を呼び、「えっとねぇ、サンドイッチと、ミルクティーとぉ…あとはぁ…」まずはきちんと食事の注文を。それから、「――“氷の王子様”がどの子か、教えてくれる?」メニューの写真を指す己の手元から顔を上げ、ゆったりと首を傾げてみせながら、店員の方を見詰めて本来の目的を伝え )
(そう、そうなんです…!!千秋本人にとっては「こいつ良く来るな」くらいの感覚でも覚えられた側は消滅ものなんですよね…!!!ですって!!千秋くん頑張ってね!!!()こちらこそ千秋を宜しくお願いします!!絡みづらかったりしたらご遠慮無くどうぞ!)
(目の前の男性に"氷の王子様"の所在を尋ねられた「黒木」の名札を胸部分に付けた女性店員は、一瞬驚いたようであったがすぐに男性の聞きたいことを何であるか理解したようで、分かりました!と大きく頷いて人懐こい笑顔を浮かべる。少しお待ちくださいね、と言った後その店員はくるりと振り返り、羽賀くーん、ちょっとここのテーブルお願い!と端の方で注文を取っていた長身の青年に向けて大きく手を振りつつ呼び掛けた。女性店員から声を掛けられた、二人連れの女性客の世間話に付き合わされていたらしい青年は声に反応した後億劫そうに振り向き、何を考えているのか分からない無表情のまま「………分かりました。…失礼します」と付いていたテーブルの客に軽く会釈をしながら女性店員の方へ歩いてくる。青年がこちらに向かって来たのを見た女性店員は男性にお辞儀をし、今しがた青年が担当していたテーブルに向かって小走りに走っていく。青年は先程の女性店員と同様に「羽賀」の名札を胸部分に付けており、茶髪に吊り目がちの瞳をした、どことなく猛禽類のような雰囲気を漂わせる鋭い顔立ちをしていた。「…羽賀です」にこりともせず無愛想に、言葉少なに名乗った青年は「……ご注文は黒木さんからお聞きしています。特製サンドイッチとミルクティー、それにスフレケーキをお一つずつですね。少しお待ちください」愛想の欠片も見当たらない、淡々とした声色で述べて軽いお辞儀を一つ、キッチンに注文を言いに行く気なのか、早々に男性の前を立ち去ろうと)
(/ わ゛か゛り゛ま゛す゛…! 氷の美形の記憶に残れただけでもう充分なんですよ!!はーいお願いします!!ではこれにて暫し失礼!! )
( 希望を汲んでくれた彼女に此方も笑い返して、ありがとぉ、と頬杖突きつつその去り際に片手をひらひらお見送り。それから入れ違いに此方に近付く青年を目で追い、いよいよテーブルの前に来たその姿を見上げ、彼の名乗りと同時にその名札を見上げる。噂の存在を確かめご機嫌に頷いた後、「はぁい待った待ったぁ。」無駄の無い言葉だけを残して離れかけた彼の手首を両手で素早く掴んで立ち上がる。「オレ、君に会いに来たんだよぉ。街の皆が噂する王子様にさ。」のんびりとした物言い。だが自分の十指をしっかり彼に絡めてホールドし、互いが立っている事で元より近いその顔の距離を、ずいっと更に乗り出して近付ける。「噂通り格好良いねぇ。それに、凄く綺麗。氷、って称したくなるのも解るなぁ…」ニコニコと細めた目の内、矯めつ眇めつ彼を映して、弾む声で己の所感を本人に向かって流す。「あぁでも、聞いてた印象よりは幼いねぇ。もしかして年下…?…う~ん、スケブくらい持ってくれば良かったなぁ…勿体なぁい…」そのあまりにも堂々とした観察行為の後、今度は首を捻ってその鋭い目を真っ直ぐ見詰めてから、吐息混じりに今更の後悔を呟く。「……あ、ごめんごめぇん。」数秒、その感情に目を瞑って、肝心の青年の反応をスルーしてしまっていた事に気付いて軽い謝罪を。そして、互いの表情が見える位置まで顎を引き、「オレはね、小町薄葉っていうのぉ。コマちゃんとか葉っぱちゃんとか、好きに呼んでぇ。」素っ気無くても名乗ってくれたお返しに、渾名候補付きで自己紹介をしつつ、捕まえたままの片手を此方の諸手で包んで上下にゆったりと振り強引にシェイク。「それでさぁ、はーちゃん。」手の動きをピタリと止める。同時に口にしたのは初対面の彼に対して馴れ馴れしい愛称。「良かったら友達になろぉ。オレ、君の事もっと知りたぁい。ねぇ、今日お仕事終わったらヒマぁ?もし空いてたら一緒にご飯行こ~?オレ奢るよぉ?」まるでその辺のナンパか、幼稚園児のお遊びのような、そんな軽薄さとにこやかさで。しかし無理矢理握った手は離さず、彼を逃がさず、どうかなぁ?ともう一つ重ねて誘いかけ )
(了解致しました!!
小ネタとして千秋くんの働くカフェについて…!
名前:「Flan(フラン)」…女性向けの可愛らしい内装、来るお客さんは女性客が大半。店員の男女比率は女8:男2くらい。顔の系統…女性店員は可愛い系、男性店員は綺麗系。ちなみに千秋くんのシフトは朝10時~夕方4時まで。(土・日・火のみ。他の日は朝9時~昼0時まで))
(キッチンへ立ち去る腕を掴まれたかと思えば、目の前の"お客様"はマシンガンのようにつらつらと喋り始める。一瞬身を引こうとするものの、十指が一つ残らずホールドされ、逃れようにも逃れられない。逃れるのであれば"お客様"の腕を無理矢理引っ張って抜けなければ不可能であったため、諦めてその場に佇む。聞いている内に頭から抜けそうな長さの内容を要約すると、噂─我ながら下らないと思う、ここで働いている際の自身に関するもの─を聞いて自身に会いに来たらしく、そしてバイトが終わったら食事に行かないか、というものであった。話の途中、高校時代の友人すら呼ばない馴れ馴れしい愛称で呼ばれた気がして、普段から無表情ではあるものの、更に表情が引き攣りかける。周囲で注文を取っている同僚たちからの哀れむような視線を背中に受けつつ、「…お客様。申し訳ございませんが…手を離して頂けますか?このままですと、ご注文された商品が運べませんもので」先程名乗った時と何一つ変わらない、鉄仮面のような無表情と淡々とした一本調子の声色で、自身なりにやんわりと手を離してほしい旨を伝えた。鋭い瞳の奥の眼光は、一瞬ではあったが更に鋭利に輝き、悟られない程度に相手をじろり、と睨め付ける。ひょい、と顔を後ろに向けるとどうやらキッチンの方でも自身が注文の伝達に来るのを待っているらしく、カウンターの方から新人らしい青年バイトが心配そうに顔を出しているのが分かった。うっかりすると此方に出て来かねない雰囲気すらあったため、視線だけで制しておいて)
(/ お間違い大丈夫ですよ!私もよくやらかすので!()
お店情報嬉しいです!!女性向け…これ絶対薄葉カフェ内で浮いてますね…!只でさえ世間から浮いてるのに…!それはそれとして、可愛いカフェなのですね!え、こんな可愛い所に滅茶苦茶綺麗な顔の千秋さんが…?いやめっちゃ見たいですね…特に制服姿…! )
( 誘いに返ってきたのはマニュアルのような丁寧な台詞。答えになっていないそれに一瞬きょとんと瞬いて、すぐにまたヘラっと目を細める。「はーちゃんお仕事真面目さんだねぇ。」青年の言葉の意図を受け取ってるのか否か、手を離す気配も無いまま子供を褒める調子で一言。そしてその次、青年が視線を向けた方につられてカウンターを見れば、また別の店員が此方を窺っている。「んん~…」流石に状況を察しながらも、逃す事を惜しんでか身体ごと首を傾げて悩む仕草を。だがそれからすぐ、あ、と一つ輝く声を上げ、「じゃあさぁ、オレ、ご飯食べたらお外で待ってるよぉ。」人によっては――というか、この初対面相手ならばまず警察案件になる事請け合いだろう出待ち宣言をかます。しかし当の本人はといえば、妙案だとご機嫌に笑んでいる。「あと、それからぁ、」漸く青年から手が一方離れる。しかしまだもう一方では掴んだまま、自らが被っているキャップをひょいと外して、青年の頭へ乗せ、着ているパーカーのポケットから青のサインペンを取り出す。「少ぉし、じっとしててねぇ…」先程よりは僅かに控えた声でのお願い。それを青年が聞くかどうかに関わらず、視線は私物であったキャップに注ぎ、もう一歩彼に近付く。左は青年の手、右は筆記具で埋まっている為、マスクを下げて口と歯を使ってペンの蓋を開け、キャップの側面にその先を付ける。そのままサラサラと迷い無くペンを滑らせながら、雪やこんこ、霰やこんこ、と小さくも楽しげに鼻歌を奏で、「…っと、よぉし。」歌詞の一番が終わるまでの間に、クローバーだけだった布地に新たな絵――スノーマークに、恐らくはイワトビペンギンらしき顔――と、自身の芸名サインを描き足して、それを一つの作品に仕立てる。「この子、はーちゃんにあげるねぇ。」筆記具は仕舞い、空いた指先でキャップの鍔をトントンと叩きながら、青年にまたご機嫌な目を合わせる。「もし、要らなかったらぁ…」その後で、自らが仮定するイフを口にして、それに自分自身落ち込むようで、眉の端を垂らしてしょんぼりと寂しげに。「…君のお仕事が終わった後に、直接返してねぇ?」それでも何とか浮かべた困り笑いと弱々しい言葉を締めに、ようやっと青年を解放し大人しく席に座って、「あの可愛い店員さんにも宜しくねぇ。」女性店員を見送った時と同様にヒラヒラ片手を振り )
(温かいお言葉ありがとうございます!!千秋くんも浮いてますよ~…女性店員の方々はリスだとかハムスターみたいな雰囲気、男性店員の方々は秋田犬、良くてハスキーだとかなんですが、千秋くんだけ顔のジャンルがタカとかワシとかなので…制服姿なんか生で拝めたら死亡ものですね()千秋くん、上空からうっっっすら見えた薄葉様に興味を持ち始めましたよ…!!まだまだ上空ですが、ちょっっとずつ降下してます…!!!)
(「……畏まりました」暫しの間直立不動で"お客様"にされるがままとなっていたが、漸く開放されるなりお辞儀を一つ、やや早足でキッチンへと向かっていった。注文を伝達し、またホールへ向かいかけた所で「黒木」の名札を付けた女性店員から「…あのお客様には私が運んどくから。羽賀くんは違う所行きなよ」と気遣うような言葉を掛けられる。それには軽く頭を下げ、キャップの取り扱いをどうするか悩んだ挙げ句一旦控室へと引っ込んでいった。自身の頭に被せられたキャップに手を触れ、一瞬躊躇った後それを脱ぐと自身のロッカーの上─主に予備のエプロンなんかが乗せてある場所─へちょこんと乗せる。ふと時計に目を向ければもう昼の0時を回っており、従業員控室からランチタイム目当てらしい女性団体客が入ってくるのが目に入った。あと2、3時間程度で今日のシフトは終わりか、とぼんやり思えば、先程の"お客様"の発言、「仕事が終わるまで待っている」という旨のものを思い出す。─一般的に考えて、通報すべきだろうか?そんなことを思考している内に例の団体客から呼び出しが入り、気持ちを切り替えて別の"お客様"の方へと向かう。彼女たちはどうやら昼休みらしいOL数人連れで、自身の顔を見るなりホントに"氷の王子様"だ、と黄色い悲鳴を上げた。溜息を吐く代わり、比較的落ち着いている女性の一人に目線を向け、「…ご注文はお決まりでしょうか」と尋ねる。尋ねられた彼女は多少自身にちらちらと視線を投げつつも注文を済ませてくれたもので、先程より何倍もスムーズに仕事が進んだ。そうこうしている内にシフトの時間が終わり、控室で普段着に着替えるとロッカーの上のキャップを回収し、「…失礼します」とカフェを出る。渡されたキャップを良く見れば、素人目にも上手いのだろう、と分かるような可愛らしいイラストが描かれていた。そのイラストを眺めていると─どうせ今日の講義は無いのだし、少し話す程度なら別に何とも無いだろう。何か怪しい雰囲気になれば通報すればいい、と普段の自身なら確実にならないであろう思考になったようで、"お客様"の姿をそれとなく探し)
(/ 千秋さんは…同じ浮くでも良い意味なので…!人気も滅茶苦茶ありますし!正直私猛禽類萌えですし!!()まあ薄葉本人は浮いてるとかそんなの気にしないんですけど!制服…良いですよね…!やっぱりギャルソンなんでしょうか…お!よっしゃグイグイ変人ムーブかました甲斐ありましたね!()このままもっとガンガンいって落とさせてもらいますよ!! )
( 一度離した彼はあっという間に向こうに行ってしまい、しかし見送った手前伸ばしかけた指は髪の毛先を絡めて誤魔化す。その後の此方の対応は女性店員、青年はといえば後から来店したお客達の接客中。それを目で追いながら多少退屈そうに膨れっ面に、しかし大人しくテーブルに届いた注文品で腹を満たしてお会計。マスクを付け直し店を出てそのすぐ前――では営業妨害になりかねないので、少しズレて斜向かいのコンビニの壁へ寄りかかる。「……ホントに人気だねぇ。」待つ間の時間潰しは、此処からでも窺えるカフェ内の様子見物。彼方のカウンター、窓際のテーブル、その次は…と、“氷の王子様”は引っ切り無しに客の視線を浴びているのが遠目でも見えて、思わず言葉を溢していれば、丁度店から出てきた女性客達と視線がぶつかる事が屡々。それに一度一度ニコニコ手を振り愛想を撒いて、その時々には声を掛けてのお喋りを。――さて、どの程度待ったか。そろそろ夕方に差し掛かろうかという時刻。店内に青年の姿が見えなくなった為、もしやと辺りに目を巡らせれば、己と同様何か探す様子の青年が視界の内に入った。「はーちゃん、こっちこっちぃ。」その仕草を何の根拠も無く自分の捜索だと決め込んで、此方から彼を呼んで傍へと駆け寄る。「来てくれたんだねぇ。えっへへ、嬉しいなぁ。」彼が目の前に居る。それだけを理由に満開の笑顔を咲かせて、「じゃあ、何食べに行こっかぁ?まだ時間早いし、ご飯よりアイスとかクレープの方が良いかなぁ…はーちゃんは食べたいのあるぅ?」来店中の約束、正確には一方的なナンパをまた持ち出して、此処に来るまでの最中に見た店の売り物を言い並べ、彼の希望も気に掛け首を傾ぐ。「……あ。」と、そこで青年の手にあるキャップに気が付いた。「…その子、気に入ってくれたぁ?」即席であれ自分の作品、想いを乗せた自分の子。愛おしむようにそれを映す目をまろやかに細めて、そのまままた彼を見詰め、先程の返事が来るより先にもう一つ、柔らかに微笑ましい声で問い )
(了解しました、千秋と薄葉様の応援しときますね!!!頑張れ~、千秋~!!薄葉様に負けるな~!!高度を戻すんだ~!!!そして薄葉様~!!思いっ切り引きずり下ろしちゃってくださ~い!!!)
(夕暮れのカフェから出て店の近く辺りを見回している内、向かいのコンビニの方に探していた"お客様"の姿が目に入ったかと思えば、いきなり近寄ってくるなり自身が一言言おうと口を開くより先に彼は人懐こく明るい笑顔を浮かべながら十の事柄をつらつらと語り始める。出鼻を挫かれる形で開きかけた口を噤み、その姿を静かに観察していると、─ああ、この人は自身と正反対のタイプなのだな。お世辞にも仲良くはなれないだろう、と相手を睥睨するような冷え切った、何処となく皮肉めいた笑みが心の中、凪いだ海にふと浮かぶ潮騒のように揺らめいて一瞬の内に消えた。相変わらず馴れ馴れしい愛称で呼ばれることに眉が若干ぴくり、と反応する。普通の人間なら怯えてしまうような眼光鋭い眼差しを"お客様"─確か、小町さんと言ったか─に向けながら、自身に投げかけられた言葉に一つずつ対応していくことにした。「…お待たせして申し訳ありません」とまずはシフト終わりまで彼を店外で待たせたことへの軽い謝罪を、次いで「いえ、食事は結構です。初対面の方にそこまでさせるのは心苦しいので」と食事の誘いに対してのやんわりとした断りを、最後に手に持ったままだったイラスト付きのキャップに目を落とし、自身なりには精一杯の笑顔─と言っても、端から見れば元々鋭かったものに輪を掛けて眼光が刃の切っ先のように鋭く研ぎ澄まされたようにしか見えないが─を浮かべると、「…可愛らしいイラストだとは思います。絵、お上手ですね。そういうお仕事でもされているんですか?」と出来る限り当たり障りのない言葉を選ぶ。その後キャップの取り扱いに一瞬躊躇ったらしく、目の前の彼とキャップを見比べたかと思えば「…有り難く頂いておきます」愛想の欠片も見当たらない声で深々とお辞儀を)
(/ では私も…!頑張れ頑張れ千秋さん~!沈んだが最後戻れませんよ~!!戻るなら今の内です~!でも薄葉~!今こそその執着心生かす時ですよ~!!粘って粘って捕まえて~!…ふう。しかし実際動かしてみた薄葉、思った以上に滅茶苦茶喋るので、うっかり千秋さんを置いてけぼりにしないか私心配です…!! )
( 自分に向けられている眼差しを正面から捉えながら、謝られる事にはいいよぉ、とだけ緩く笑って、「え~……そっかぁ…残念だねぇ…」次いだ断りの方に大きく言葉通りの悄気た顔を見せるが、それ以上無理には誘わない。そして最後、笑みなのか睨みなのか微妙な表情の変化と共に職を問われ、「うん、そう。オレねぇ、画家さんやってるの。いつもは油絵の子とか水彩の子とかを描いてるよぉ。」そのリアクションに一瞬間はあったものの、“作品”を褒められてまたパアッと頬を緩めつつ、筆を持ちキャンバスに描く様を上げた空の右手で象ってみせた。それから、身体を少し屈めて、彼の手にある帽子の端をつつき、「可愛いって言われて良かったねぇ、ペンギン帽子ちゃん。」まるで幼子に伝えるような柔らかい声で話し掛けた少し後、深く頭を下げた青年に、それまでの騒がしさを潜めさせる。「うん。……うん。」嬉しそうなのに微かに震える声。間延びも消えた静かさで頷き、つついていた帽子をそろりと一撫で。「…大事にしてあげてね。この子は、君の為の子なんだから。」そのまま指先が青年の手の甲をなぞり、爪を辿って離れる。目は“我が子”に伏し、共に告げる声は只の言い聞かせのようなのに、密やかでほんのり甘さを持っていた。「…ところでさぁ、」さて一呼吸間を置き、背筋を伸ばして青年と向き合い――それまでとは一転、話の区切りに急カーブを描く。「さっき外からはーちゃんのお仕事見てたけど、ホントお客さんに人気だよねぇ。羨ましいなぁ……オレがはーちゃんとおんなじ接客してたら泣かれちゃうよ、あんなのぉ。」またポンポンとポップコーンの如く言葉が弾け回る。その話題は青年の仕事ぶり、並びに人気について。「というか実際、子供には目が合っただけでギャン泣きされるしぃ、知り合いにも“お前見てるとゾワゾワする”とか“顔怖いから隠してくれ”って言われるしぃ…まあ、別に慣れてるから良いんだけどぉ。」 そこから少し脱線して、己の見目の評価についてもマイナスを気にして頬を膨らませたが、直ぐ様ケロリと笑い飛ばして目の前の彼に顔を近付ける。「でも、つり目の方がクールそうで格好良いのかなぁ…はーちゃんはどう?やっぱそういう方が好きぃ?」黒い瞳を直接覗き込む距離で、自らの垂れた目尻を両手の人差し指で引っ張ってつり上げてみながら、よくある好みの問いも兼ねて話を振って )
(応援ありがとうございます!!…まあ、千秋の負けは最初から確定してるんですけどね()いえいえ、大丈夫ですよ!!!むしろ沢山お喋りしてあげてください!!千秋ホントにあんまり(表面上は)喋らないので…!!その代わり心の声でめちゃくちゃ喋ります!!直接喋れ!!!)
(質問に対する彼の答えは、ほぼ自身が想像していた通りであった。画家、やアーティスト、といったジャンルで一括りにするのはあまり頂けないのだろうが、そうであると言うならばその─控えめに言って奇抜な、言葉を選ばなくて構わないのなら可笑しな恰好も頷ける。静かな声で帽子を見つめて語り掛ける姿からは、今しがたの賑やかな雰囲気は微塵も感じ取れなかったことに少々驚く。─常にこの雰囲気でいてくれたならば、自身も多少は気楽に接することが出来るのに。─そんなことを思いつつ、大事にしてくれ、との言葉に「…勿論です」と答えておく。ところで─目の前の彼は、何がどうあっても自身を"はーちゃん"と呼ぶ気らしい。最早反応するのも疲れてきた。心ではそう思っていてもやはり肉体は不快だと感じたのだろうか、一瞬だけ呼び名への不服を訴えるように右瞼の筋肉が痙攣したが、それもすぐに治まる。自分の容姿の事を卑下する、相変わらず引っ切り無く寄せては返す波のように言葉を紡ぐ彼の姿を改めて眺めてみると、確かに多少不気味な雰囲気を纏っていた。どことなく精巧な作り物のような、人間らしくない、例えるなら切り絵か彫刻かのような─だが、まあ。それで言えば、友人曰く自身も鷹だの鷲だの、猛禽類のような顔立ちをしているらしいのでお互い様だろう─近付いてきた彼の顔には多少驚いたのか身体を僅かに反らし、彼とかっちり噛み合うような位置にあった視線を気まずいのか彼の額、髪の生え際辺りへそれとなく移した。「……そうですね。俺のような吊り目よりも、小町さんのような垂れ目の方の方が優しそうな印象は受けますね」相手の問いにどちらとも答えぬ返答を返しつつ、自身は相変わらず眦のきゅうと吊り上がった鋭利な瞳で、眼光鋭い眼差しを相手の方へ向け)
(/ それはそうですね!()でもこの“負け”までの過程が大変萌え散らかすので…良かったです~!薄葉ってばむちゃくちゃ馴れ馴れしく愛称付けて呼び始めちゃったから、もう私ずっとハラハラしておりまして…!千秋さん“はーちゃん”呼び嫌そうですし…!薄葉、もうちょい他の呼び方探しなさい!!千秋さんは喋らないのがクールで良いんじゃないですか!まあそれはそれとして、まずはこの“お喋りなお客様とそれに対応する店員”の距離感どうにかしないといけませんね!!何か考えねば…! )
( 己が彼を呼ぶ度の反応を見ていないのか、それとも見た上でそう呼び続けているのか。真意の程はおくびにも出さない。「優しそうかぁ…確かに。可愛いってイメージもタレ目の方が強いよねぇ。」青年からの回答で指を離し、また元のように垂れた目尻を更に弛めながら、曖昧なそれにどことなくご機嫌な言葉を繋げ、「でもオレ、はーちゃんの目、好きだなぁ。」その後で、己の方からは彼を好みと直球に告げる。「射干玉みたいな色とか、三日月みたいに鋭い形もそうだけどぉ、」そこからより具体的に、まずは外見を讃え、その次には自身が感じ惹かれるものを。「何よりその、目の前なのに何か遠いような…空、星……ん、違う。もう少し近い……鳥、かな。梟、鳶…」それは話しているというより独り言に近い。思考の雫をポタポタと口から降らせ、だが視線は彼の瞳から全く逸れない。――寧ろ、より深く探るように、その奥を貫くように、観察側に寄って熱の籠る目で青年を真っ直ぐ覗いている。「…そういう、閑寂としてて、だからこそ“もっとこっちを見て”って言いたくなる、その眼差しの向け方が――」最後、観るだけには飽き足らなくなった両手が上がり、輪郭に触れんと指が伸び――彼の頬に短い爪が届くその直前、ポケットの携帯が制止を掛けた。「ん~…?ちょっとごめんねぇ。」呆気ない程あっさり手を引いて二歩退き、己を呼ぶ物を取り出せば、画面には仕事関係者の名前が。思わずうえぇ、と情けない声を漏らし、「こんな時間に何のご用ぉ、パトロンさん…」楽しい時を邪魔された事、イレギュラーな連絡。その両方に眉とマスク下の口の端を下げ、解り易く面倒と困惑が混ざって萎れた顔で首を傾げる。「え~…ヤダなぁ……」出る事を躊躇う内に音は一度切れる。しかし、また鳴るのも時間の問題ではあるだろう。「…もっとお話したいなぁ。オレ、まだはーちゃんのフルネームも聞けてないしぃ…」両手持ちにした携帯の不在着信と青年に何度も交互に視線を移し迷い、もうちょっとくらい、と社会人としてあまり宜しくない方向にモゴモゴと考えを纏め始めて )
(いえいえ…!!!千秋くん、高校時代の友人からの呼ばれ方は表向き"千秋"とか"羽賀"ですが…裏で"ちあたん"だとか"ちーたん"とかもっと馴れ馴れしい愛称で呼ばれているのでお気になさらず()友人の前だとくだらない話をされてもたま~に笑ったりしますよ!!!良かったね千秋くん!!クールだって!!!千秋くん、高を括って明日なら多少長話されても大丈夫だろうとか思って約束しちゃいましたよ()果たして千秋くんは無事に帰れるのか!!乞うご期待!!!())
(一旦指を離して貰えたことに内心安堵し、少しばかり唇の端から吐息が漏れる。が、再び彼と目線が噛み合った瞬間背筋がぞくりと寒くなった。─やはり、この人は不気味だ。周囲の人間と違って、底が知れない─自身の心が本能的にそう感じたようで、彼の眼差しから逃げるかのように、無意識の内に若干目を伏せてしまう。梟だの鳶だのと何事かを呟きながら自身の黒い瞳を真っ直ぐに見つめる彼の眼差しは、自身の心の奥底を見ようとしているような、─言うなれば自身すらも知り得ない深層心理を見透かしてくる鏡のような─近付いてくる彼の指を避けるように、一歩後退りかけた時。彼のものらしい携帯電話が、雰囲気に似合わぬ軽快さで鳴り響いた。彼の意識はどうやらそちらに向かったらしく、自身から指先が離れていく。呟きを拾うに、仕事の関係者かなにかなのだろう。大人しく引き下がってくれるのかと思えば、彼は何やら不服そうな表情を浮かべ、同じく不服そうな呟きを溢しつつ、自身と携帯電話をちらちらと見比べていた。このままだとかなり長い時間拘束されそうな気がして、彼が何か面倒なことを言い出す前に口を開く。「…明日、シフトが終わってからなら…話す程度の時間はあります。明日は特に予定もありませんので、別に構いませんよ」その言葉は本当、ではあった。事実、明日のシフトは昼の0時まで。─そこからならば、多少の長話に付き合わされたとしても夜までには帰ることができるだろう。とは言え初対面の相手にフルネームまで教える気は流石に無かったが、「…名前だけは…容姿に似ず、女性らしいとは言われます」とかなりぼかし気味に、遠回しに想像できる程度の手掛かりは与えておいた。そこまで喋ったところで「では、失礼します」と軽く会釈をし、駅の方向へ向かって踵を返し)
(/ 何ソレ可゛愛゛い゛…!薄葉にも面と向かって呼ばせてみたい…!んむむ、ご友人羨ましい…よぅし、まずはその距離、あわよくばもっと!頑張れ薄葉!!()おっとこれは良いカモネギ…いえ、仲良くなる大チャンス!とりあえず肉体面の無事だけは保証しますよ!薄葉、力弱々なので!それ以外は……まあ、うん!!千秋さん次第でしょうかね!!() )
( むむむ、とまだ決めかけた考えに残る躊躇に唸る。すると青年の方から約束が出て、表情は向日葵の如く明るく上向く。「じゃあ、明日もお店行くねぇ~!お名前も考えとく~!」その次、名前のヒントにも喜び、飛び跳ねかねない勢いで両手を大きく振りながら、またねぇ~!とその後ろ姿に挨拶を返して、己も電話の呼び出しに応じつつ帰路に着く。――翌日。多少遅くともまだ朝と呼べる時間に目を覚ます。昨晩帰ったのは広い平屋のアトリエ、その内の一室。簡素なベッドを降り、もう既にご機嫌な鼻歌を歌いながら身を整える。「よぉし、行こっとぉ。」本日の髪型はお団子。そこに蜘蛛の簪を差し、カジュアルの上着もそれに合わせて緑の羽織――結局はオーバーサイズでぶかぶかなのだが――を纏い、髪と同じ色のオーバル眼鏡を装着。その仕上げ、最後に唇と目元に淡く紅色を塗り添え、“お友達と会う為”に、己なりのテーマを持ったお洒落をバッチリ決めて、いざ外出。カフェそのものにも来店して青年の姿を確かめ、だが其処では軽く片手を彼にひらつかせるだけで、大人しくケーキと紅茶を頼んでお会計。それからまたコンビニ前で待機して、「待ってたよぉ、はーちゃん。」青年を店外で見付けた瞬間、昨日と同じかそれより弾む足取りで駆け寄った。「今日こそ一緒にご飯食べよぉ。この辺、美味しいお店たくさんあるんだからぁ。」上機嫌のあまりなけなしの遠慮も忘れ、青年の片手を握って街の中心の方へとグッと引っ張り、「はーちゃんはご飯派?パン派ぁ?少食?それとも食べる方?」最早食事は確定事項に、青年の食について問いを畳み掛ける。「俺はねぇ、どっちでもガッツリ食べる派ぁ。食べるの結構忘れるけどねぇ。」昨日の名前の話は一先ず置いてけぼりに、今の話を己の情報で括り、「ねぇ、何食べるぅ?」懐こい満面の笑顔で青年を覗き込んで首を傾げる仕草で、またきちんと問いの要所を伝えて )
(多分面と向かって"ちーたん"とか呼ぶと恐ろしく冷ややかな目が飛んできますね…()笑うと言っても「ふっ」くらいですけども!!氷の美形が!!「ふっ」って笑うだけで!!救われる命が!!!ここに!!あるんですよ!!!肉体"は"無事に帰れるって!良かったね千秋くん!精神的には分からないけど!()がんばえ~!)
(乗客も疎らになりつつある電車に乗って自宅に戻り、一人暮らしにしては広いワンルームの部屋に鞄を置いた。キッチンの電気を点けて適当に余り物で自炊をし、胃の中に流し込んで皿を洗う。シャワーをさっと浴びた後明日のゼミの予習を済ませ、シングルベッドに潜り込んで眠りに落ちた。─翌日、目覚まし時計のけたたましい音で目を覚ます。目を細めた不機嫌そうな表情のままパンを齧りつつ着替えを済ませ、─今年分の単位は取り終えているので特に行く必要もないが─一応一限の授業を終えた後鞄とエプロンを持ってFlan─自身のバイト先のカフェに出勤した。出勤して少し経った頃に昨日の"お客様"、小町さんが来店したのが見える。昨日よりは多少派手さの無いスタイルに身を包んでおり、振られた手には一応軽く会釈を返しておいた。その姿を見た女性客達は誰あれ、や"氷の王子様"の知り合い?とざわついていたが、当の本人は気付く様子もなく普段通り、無表情で無愛想な接客を続けている。今日のシフトは昼の0時で終わり、エプロンを脱いで店外に出た途端、凄い勢いで駆け寄ってきた小町さんに腕を引っ掴まれた。思わず携帯の110番に手が伸びかける─どうやら一緒に食事を取ることは決定されているらしい。が、ちょうど小腹も空いていたことだし別に構わないか─と思い直し、携帯から手を離して彼に向き直る。されるがままに引き摺られつつ、彼からの問い掛けに「…そうですね…どちらかと言えばパン派かと。基本的にはあまり食べませんよ」と答え、何が食べたいか、と再び問い掛けを投げられると「……最近この辺りに出来たカフェ…でしょうか。料理が美味しい、と友人が言っていたので」と目を伏せつつ答えて)
(/ ウ゛ッ、申し訳ない…でもそれはそれで良いかも…()せめて、“ちーちゃん”か“ちあちゃん”とでも薄葉に呼ばせましょうかね…! ヘア゛ッ(断末魔)解りますよ!氷の美形の!!微笑みだけで !!マグマからだって生還出来る命も!!あるんです!!ええ!初日で薄葉が既にアレだったので!!精神ばかりは何とも!!()でもちゃんとお家には帰らせますからご安心を!! )
( 質問に答え、また一つ彼を知る事が出来る嬉しさは、そっかそっかと打つ相槌の軽さと思わず揺れる空いた片手に顕れている。それから、食事の了承を得た事で引っ張る手は力が弛んで、しかし彼の腕から離れはしない。「じゃあ、そこ行こっかぁ。」案内宜しくぅ、と道程を青年に頼って、目が合わない事を気に掛けた様子も在らず、その隣を流行りの曲の鼻歌混じりに歩む。「……あ、そうだぁ、宿題。」それから三分としない内、道の途中で不意に思い出しての声を上げ、青年の方に顔が向く。「オレ、はーちゃんの下のお名前、考えてみたから答え合わせしよぉ?」そのまま首を傾げるようにして彼を覗き込みながら、催促の返事も聞く前に、「えっとねぇ、オレが考えたのはぁ、アオイにアキ、チヒロとぉ、あとハルカ、ユキ…」袖で隠れた五指を自らの顔の傍に上げ、一度一度手首を翻すような大きくもゆったりした仕草で親指から順に折りつつ、態々五十音順に彼のイメージから連想した名を並べていく。「えへへぇ、この中に正解あるぅ?」候補を最後まで言い切った後、一種クイズじみた、そんな話の楽しさが新鮮なのか、漏れた浮かれ笑いを余る袖でふんわり押さえつつ、期待を籠めて青年をじっと見詰めて )
("ちーちゃん"も"ちあちゃん"も多分冷ややかな目案件ですね…()そうです!!分かりますよね!!君が!!ちーちゃんって!!呼ばれて!!冷ややかな目を!!するだけで!!私の命は!!助かるんです!!!良かったねおうちには帰れるってさ千秋くん!!()千秋くん痛恨のミスでお名前ヒント更に出しちゃいましたねえ())
(案内を頼まれ、軽く頷いて歩き出そうとした途端に彼が自身の方を向いた。どうやら先日適当に手掛かりを与えておいた、自身の名前を考えてきたらしい。相変わらず此方の話を聞く気などなさそうな姿勢に半ば呆れつつ、彼がつらつらと述べる名前の候補を黙って聞いていた。─あの手掛かりでここまで絞れたなら、多分大したものだ。だがどれも自身の名前ではない─彼が名前の候補を述べ終わり、こちらに正誤を問い掛けてきた所で首を横に振って、「…その中にはありませんね」と答えておく。─が、続けて「……ああ、ですが…千尋と秋、は惜しいです。千尋の方は二文字、秋の方は一文字違いですね」と余計な事まで口に出した自身を無心に張り倒したくなった。その後意地を張ったように口を噤んだままで友人の教えてくれた道順の通りに歩いていくと、自身のバイト先とは雰囲気の違う、洒落たカフェが見えてくる。自身達の姿を見つけたのだろうか、入り口付近に立っている短髪の青年店員が人懐こい笑みを浮かべながらお二人様ですか、と問い掛けてきた。─顔がどことなく柴犬に似ている。そんな下らないことを思いながら返答の代わりに頷くと、青年はこちらへどうぞ、と自身達をテラス席へ案内した。そうしてメニューを置き、会釈を一つして立ち去っていく。鞄を自身の足元に置き、彼と会話するでもなくぼんやりとメニューに視線を落として)
(/ ですよね~…ええ!!なので早速!薄葉に呼ばせましたので!!どうぞ冷ややかな視線プリーズ!!なんなら薄葉がお家まで送ってくれるかもですよ千秋さん!!なんたって世の中物騒ですからね!!()薄葉にとってはラッキーですねえ。よしよし、お陰様で正解導けたね薄葉!記念に渾名も新しく付けちゃおうね薄葉!!)
( 正誤はどうやら、誤であったらしい。「そっかぁ~……」大袈裟な程がっくりと肩を落としつつ姿勢を正し、また青年の名前に悩み出して、追加で開示された情報に、至る一つの答えが口から飛び出す。「…ちあき!はーちゃん、もしかして千秋ってお名前ぇ?」チヒロとアキ、そこに反応したのならもしやと考え、組み合わせれば一番それらしい響き。絡まった糸が解けたような清々しさに目を輝かせ、その答え合わせを青年に求め、けれども結局カフェに着くまで返事は得られなかった。だがそれは気にせず、彼の言うカフェに到着。笑顔の可愛らしい店員に二名様でぇす、とご丁寧に片手の指を掲げて繰り返し、案内に従い屋外の席へ。去っていく店員を片手ヒラヒラ見送り、置かれたメニューに視線を落とす。「ん~…ドリア、ピザトースト、ナポリタン、ハンバーグ…パフェ、パイ…」写真付きで載る料理達はどれも美味しそう。食べたいものを片っ端から声にしていくが、途中で向かいに座る青年の存在を思い出す。「……今日は二人だから、あんまり頼むとテーブルに乗り切らないねぇ。」“友人”と共の食事。その一点にだらしなく弛む音で、逆に“テーブルに乗るなら食べきれる”とでも言わんばかりの物言いの呟きを溢す。少々の間楽しく悩み倒した最終、バゲットサンドとオムレツのセット、それにクリームソーダとパンケーキを注文し、それを受理した店員が去った後、「ねぇねぇ、ちーちゃん。」青年に向き直り、先程のクイズで導いた名を由来に新たな愛称で彼を呼ぶ。「ちーちゃんの学校って何処ぉ?」それから、品物が来るまでの次なる話題に選んだのは通う学舎の名。「この辺なら青立大?それか京福二?」頭の中のマップを辿る為に視線を彷徨かせては、一つ二つと指を立てて適当に大学の名を挙げ、「あ、でもちーちゃん頭良さそうだから、悠慶大かなぁ。」更にもう一件候補を増やした所で、はたと気が付く。「……って、そうだぁ。そもそも、学生さんかどうかも訊いてなかったねぇ。」失敗失敗、とほんのり苦い笑いで後ろ頭を掻いた後、テーブルに頬杖を突いて青年との間に保たれた距離をちょっぴりだけ縮めつつ、「で、どうなのぉ?」畳み掛けた言葉の反応を窺って青年を、にこやかに問う視線でじっと見詰めて )
(へい!!冷ややかな目線一丁!!!(唐突な居酒屋)千秋くん、とうとう名前バレしちゃったねえ!!!ついでに大学バレも!!大変だあ(棒)送ってくれるかもだってやったね千秋くん!!()ちなみに千秋くんの言及している「自由人の姉(アーティスト)」は千秋くんのこと子供の時から"ちー"って呼んでるんですよ()姉弟だから慣れたのかな!!())
(口には出さないものの、言い当てられた自身の名前が正しい、と暗に認めるかのようにぴくり、と眉が痙攣する。メニュー表を見て次々に注文をする彼の姿を眺め、─見た限りは華奢だが、案外食べるのだな─などとぼんやり思いつつ街を歩く人間を観察していた。店員がやって来るなり自身が口を開く間も無く彼が注文を終えて店員が去っていくと、あの馴れ馴れしい愛称が進化していることに気が付く。─"はーちゃん"ならまだ我慢できていたが、"ちーちゃん"と来た。今度は両親や、あの自由人の姉にすら呼ばれたことのない愛称。全身も心も一瞬にして不快さを訴え、自身の眼差しと纏う空気が一気に冷えるのを自身でも感じた。恐らく今、自身を端から見れば恐ろしく冷ややかな視線を目の前に彼に向けているのではなかろうか。次いで自身に投げ掛けられた問い。通う大学の名、そして学生かどうか。大学の名はは候補を黙って聞き、一瞬教えて良いものかと逡巡した後に少しの間を置いて「……悠慶大学ですよ」と答えておく。その問いに答えた後は徐ろに鞄から小さなサイズのブックカバー付き文庫本を取り出し、本心は彼の視線と好奇心から逃げるように、表向きは─料理の待ち時間を潰すためだ、と自身にもっともらしい言い訳をしてページを開き)
(/ 有り難うございます!!!!(爆音)大変だぁ!でもバレても大丈夫ですよ!薄葉に悪用するつもりは無いので!怖い事何も無いですよ!!今ちょっとアレですけど!!()年下の保護は年長者の義務ですから!!お姉様と薄葉もうほぼニアピンじゃないですか!何がダメだっていうんですか千秋さん!!()じゃあもういっそお姉様ごと仲良くしたら“ちーちゃん”呼び本人に許されますかね!!?())
( 可愛い愛称と機嫌良く“ちーちゃん”と口にした瞬間、青年の空気が零度を思わせる程に変わったが、呼んだ当人はといえばそれには少し首を傾げるばかりで怯えどころか戸惑い一つ無い。「悠慶かぁ。じゃあオレとおんなじ所だぁ。」間の後に返った正解、自分との共通点が出来た事にパアッと表情が緩む。「オレの専攻は教養学だったけどぉ、ちーちゃんは……」続けてその話題を広げにかかったが、青年が本を取り出したのを見て、頬を膨らせる。「ちょっとぉ、ちーちゃん。本じゃなくてオレと話そうよぉ。」席から立ち上がり、まずはテーブルを挟んで片手を振って、次にはテーブルを回り込んで青年の背後や目の前をウロウロと。その間ずっと、ねぇ、ねぇってばぁ、と頻りに呼びかけ、最終的には無理矢理視界に入らんとすぐ傍にしゃがみ込んだ。「ねぇ~…」声は表情と共に段々萎れ、やがては消えてしまった。――その、沈黙の数秒後。「……千秋。」名を、呼ぶ。薄紅を塗った唇の、切ない声で静かに。「千秋、」じっと見詰める眼鏡越し、同じ薄紅を飾った瞼が、乞うようにそっと瞬く。「――ちあき。」たった三文字。彼の名前。それだけで雄弁に語る。――“自分を見て”。“こっちを向いて”。「ねぇ、」しゃがんだ膝を抱えていた両手を、人より熱の高い指を、彼の元に伸ばす。まず触れたのは本。そこから、それを持つ手の甲に緩やかに指先が這い、そのまま手首まで絡まんと蔦のように上り始め )
(どういたしまして!!!(特大爆音)千秋くん怖がってますねえ!!()その人大丈夫だよ!!良い人()だと思うよ多分!!ちなみにですが千秋くんとお姉さん仲良いんですよ…お姉さんが"ちー"って一言呼ぶだけで要件全部察せるくらいには…お姉さんは彫刻系のアーティストです(聞いてない)お姉さんには千秋くん普通に「…ふふ。姉さん、何それ」みたいに笑うし「俺が姉さんの100倍頭良い?…そんなことないよ、200倍だよ」とかの冗談も言うんです…トウトイ…トウトイ…)
(彼が自身と同じ大学だ、という言葉は右から左へ聞き流した。自身の視線の端、目の前や背後ををうろうろと彷徨う彼を無視し、口を噤んだまま静かに捲る本─"きのうの影踏み"の頁に全ての意識を集中する。周囲の雑音がシャットアウトされ、本の頁を捲る音だけが自身の耳に届く─が、今日はどれだけ目で、頭で頁に刻まれた活字たちを追っても、彼らは脳内で舞踏会のように様々入り乱れ自由奔放に踊り狂うだけで、その内容は全く入ってこなかった。自身に呼び掛ける彼の声が次第に小さくなり、やがて消えたことに安堵し、心地よい沈黙に身を委ねるように目を伏せたのも束の間。それまでとは全く違った、痛切な声色で自身の名を呼ばれ、丁度本に出てくる怪異に遭遇したような感覚を覚えて頁を捲る手が止まってしまった。その不可思議な感覚に押し黙ったままでいると、更に続けて自身の名を呼ばれる。─何なのだろうか、この感覚は。まるで、この本の、怪異に良く似た─そうこうしている内、熱の籠もった指先が本のブックカバーに触れ、次は自身の手の甲へと這って来た。姉の柔らかく包み込むような熱とは違う、触れた部分から侵食されるような、不気味な情慾にも似た熱を感じる。思わず目線を上げ掛けたところで、お待たせしました、と先程の店員らしい元気な声が耳に飛び込んできた。集中が切れたのか、一気に周囲の雑音が痛い程に鳴り響く。料理を運んできた彼の方へ目線を投げると、彼は流石と評するべきなのか驚異のバランス感覚で大量の料理を一気に持ってきていた。本を一旦閉じるとドン、と音を立てて目の前のテーブルに置かれた料理─バゲットサンドへ手を伸ばし)
(/ お陰で今日も救われました!! 怖がらせてごめんね千秋さん!!薄葉ちょっと寂しかっただけなんで、もう大丈夫ですよ!!()何ソレ羨ましいし可愛い…!!芸術家なのですねお姉様…素敵…だから千秋さんちょっと慣れてる感あるんですねえ…ワンチャン薄葉かお姉様知り合いじゃないかなって思いましたけど微妙に畑違いですし、薄葉本人コレなので同業者から“変人小町”とか呼ばれてそうなので無しですかね…()ヒョエ…ムリ…トウトイ……普段あれだけクールで大人っぽくて無表情なのに、お姉様の前で滅茶苦茶“家族”で“弟”の顔になるの…可愛い…尊過ぎて召されそう…())
( 後少し。もう少しで、こっちを――瞬間、店員の声が飛び込む。そちらに目を向け、視界に飛び込む最早芸術の領域とも言える料理の運搬に、青年から手を離してパッと立ち上がる。「お兄さんすごぉい!」思わず飛び出た賛辞の一声。それに先程までの切なさは一粒も無い。視線も既に置かれていく料理を追って輝き、いそいそと元の席に着く。いただきまぁす、と言葉だけの挨拶を告げ、持ったスプーンで手元のドリアを一掬い、息で冷ましてガッと大きく開けた口に運ぶ。「そういやちーちゃん、さっきの本って怖ぁいやつだよねぇ。そういうの好きなのぉ?」やや前傾の姿勢に頬の輪郭が変わる程に詰め込む些か行儀の悪い食事姿で、一品目を食べ終わる頃。味にばかり夢中になっていた顔を上げ、世間話の題を振る。オレちょっと苦手かなぁ、などと多少眉を寄せながら続けるその声はすっかりと軽薄だ。――まるで、先の出来事など夢か幻だったかのように。「ご飯終わったら何しよっかぁ。オレ一人ならこのまま服屋さんでも、うちの子の所でも行きたい所行くけどぉ…」それから、テーブルの上の皿が半分程まで空いた辺り。口の端に付いたハンバーグのソースを指先で拭いながら、この先の予定を――当たり前に青年が付いてきてくれる前提に――考え始める。むむ、む~と一旦食事の手を止めて首と身体を緩やかに傾け唸って十秒、答えは出なかったのかそのまま姿勢は戻る。「…ちーちゃんは暇な時って何してるぅ?よく行く所とかあるぅ?」結局、連れ立つ青年本人に尋ねる事にして、また正面のトーストに噛り付きつつ逸れていた目を彼に投げ )
(千秋くんの冷ややかな目線で誰かが救えて良かったです!!大丈夫だって!!安心して千秋くん!!()ですねえ…仮に知ってても「ああ、あの変な人」くらいの認識しかないでしょうし…あ、千秋くんのお姉さんのアーティスト名は"茜姫"です()良いですよね…クールな子が家族の前では人並みに笑ったり冗談言ったりするの…お姉さんも「ちーはホントに素直じゃないなあ」みたいに笑い飛ばしたりしてるんです…!姉弟愛ですよ姉弟愛!!)
(ごゆっくりどうぞ、と去っていく店員を横目で見送りながらバゲットを口に運ぶ。─友人が何故か自信満々に言っていた通り、確かに美味しいと評するに相応しい料理だ。満悦を秘めた無言のまま、黙々とバゲットを千切り、ソースを掬い上げるようにして只管口へと運び続けていた。三分の一程を胃の中へ流し込んだ後、付け合わせのオニオンスープに手を伸ばした所で、同じく黙々と、子供のようにいそいそと料理を食べていた目の前の彼が自身に話を振ってくる。その声は春風のように軽く明朗で、先程の痛切な色など何処にも見当たらず、あれは自身の勘違いだったのだろうか、と頭の片隅でぼんやりとそう思考した。内容はどうやら先程の本、"きのうの影踏み"についてらしい。─別に、自身はミステリやホラーが特段好きという訳では無い。暖かな湯気を立てるスープを一口啜ってから、「…好き、という訳では。比較的読みやすいジャンル、というだけですよ」と率直に答えた。そして、暫く後。自身のバゲットサンドが漸く三分の二程に減ったかと思えば、彼の目の前の料理はすっかり消費され、料理の皿よりも空き皿が目立っている。ふと聞こえてきた"彼一人なら"行きたい場所へ行く、という呟きに─自身が彼に着いて行くことは前提なのか、と内心呆れたものの、表面的には出さないまま、普段は何をしているのか、といった旨の彼の問い掛けに「…暇な時、ですか。基本的にはゼミの予習を。時々、時間があれば図書館や…近くのギャラリーに行く程度ですね」と記憶の糸を手繰り寄せながらそう答え)
(/ 今後もどしどしお願いします!!ええ、大丈夫です!寂しくさせなければという条件付きですがね!!()デスヨネー…すいませんお姉様、その“変な人”に弟さん狙われてます()可愛くて綺麗なアーティスト名…これは薄葉が“茜姫”さんを認識しちゃう時も近いかもしれません…!()ああ…本当に良いです…美しきかな姉弟愛…!!もうずっと二人のやり取り眺めてたいですね… )
( 読みやすいかぁ、と本の話題に関しては納得したような微妙なような一言を打って流れた。「……ホントに真面目さんだねぇ、ちーちゃん。オレ予習なんてした事無かったよぉ。」それから彼が質問に答えた前半は、予想通りといえば予想通り。心底感心した眼差しで言葉を挟み、しかし最後の行き先にパチリと瞬く。「ギャラリー、行くのぉ?」行く、と言うならばデータや写真の話ではなく、己に所縁の近い画廊や美術展の方だろうか。意外、と語る少し呆けた表情は、直ぐに満面の笑みに変わる。「そっかぁ。良いよねぇ。オレも色んな子を見に行くなぁ。写真とか工芸とかぁ、あと彫刻とかもぉ。楽しいんだよねぇ、みんなのお話聞くの。」笑顔の中身は解り易い嬉しさ。勢いそのまま滑らかに喋り出す。その間の、トーストを持たない片手は顔の前でシャッターを切る真似や、轆轤を回すような仕草に忙しなく動き、「ん~…行きたくなってきたなぁ。」最後にはテーブル下の両足までパタパタ落ち着き無く揺れ始める。「よぉし、じゃあ一緒にギャラリー行こっかぁ。この辺だとぉ…個人…?美術館…?ん~何処が近かったかなぁ~…」火の付いた衝動任せ、行き当たりばったりに予定を決めて、話の間も止まらなかった食事の手を尚一層早めながら、頭の中にマップを広げる。あっちかな、それともこっち、とアレコレ迷う間にデザートのパイやパンケーキも食べ尽くす。「ごちそうさまぁ。美味しかったねぇ。」テーブル全ての皿を空にして一息、彼の食べ終わりまで見届けてから終わりの挨拶。ほんの少しの食休みを経て椅子を立ち、青年が取るより先に伝票を拐う。「お会計は任せてねぇ。」ちょっぴりの悪戯に目を細め、それに青年が何かを言う前にご機嫌に浮き立つ足取りでレジへと歩いて )
(だってさ千秋くん!!頑張ってね!!()お姉さーん!!大事な弟のちーくんがピンチですよ!!!ギャラリーに新しい作品出してる場合じゃないです!!()姉弟愛も良いですよね…癒やされる…トウトイ…もう千秋くんと一緒にお姉さんの作品見ちゃいましょう!!())
(予習しない云々については失礼だが、まあ見た通りだなどと考えながらまた聞き流す。─ギャラリー、という言葉を口にしたことで、そういえば、と姉のことを思い出す。先日、久々にアトリエとは名ばかりの、ほとんど使われていないガレージから石の削り滓に塗れて出てくる姿を見た姉が近くのギャラリーに新作を出展したから見て欲しいだのなんだと言っていた。自身の言葉を聞くなり、何やら楽しげな仕草をする彼に適当な相槌を打ちながらオニオンスープを飲み干し、最後に追加注文したブラックのコーヒーを啜ってから本を鞄に仕舞う。彼の楽しそうな言葉を聞いている限り、どうやら次の行き先はギャラリーに決定したらしい。近くのギャラリーは何処だったか、と携帯を取り出して検索してみれば、ちょうど姉が新作を出展したと言っていたギャラリーが一番近いようだ。─姉から新作の評価も求められていたことだし、丁度良いか─などと思いながら席を立ち、伝票に手を伸ばすが彼に掻っ攫われてしまう。何か言おうと口を開きかける時には、彼は既に軽い足取りでレジへと向かい、自身が鞄から財布を取り出す間もなくさっさと会計を済ませてしまっていた。ここは彼の好意に甘えることにしてカフェを出、携帯で先程のギャラリーの出展作品を何ともなしに眺めているとその中の一つ、彫刻の「鷹狐」に目が留まる。作者は"茜姫"─自身の姉、羽賀葵の作品だった。写真で見ているだけでも樹の上から狐を見下ろす鷹の冷徹な瞳や、逆に地上から鷹を真っ直ぐに見据える狐の、底の見えない妖しさを秘めたような雰囲気がひしひしと此方に伝わってくる。─実際に見れば、どれだけ圧倒されるかは分かり切っている。表情は相変わらず無表情であるものの、心無しか先程よりも足取りは軽く、いつの間にか目の前にいた彼を追い越して先を歩いており)
(/ 応援してますね千秋さん!!まあ何かの拍子に薄葉のスイッチ入るかも知れませんけど!!()お姉様!!弟さんヤバいですお姉様!!あっでも新しい作品見たいですお姉様!!()解ります…遠くからそっと見守ってたい……よしよし行っちゃいましょう!薄葉からのご感想はご入り用でしょうか!?こいつ作品とお話する変人タイプですけど!!() )
( 会計はさっさとカードで済ませ、店外に出る。さて近場のギャラリーはと、携帯で地図を開いた所で青年が隣を通り過ぎていく。「…ちーちゃん?」先程まではどうも渋々としていた彼。それが比較的解り易く変化した歩みに、疑問の形で愛称を呼びつつ、その一歩後ろに大人しく従ってみる。すると、辿り着いたのは彫刻を主役とした広いギャラリー。「ちーちゃん、此処が良いのぉ?」目的地が解れば疑問は笑顔に昇華して、俄に喜色付いた問いを掛けるが答えは聞くまでも無く、その展内に足を踏み入れる。「わぁ、可愛いねぇ。」入り口付近は、腕に収まりそうな小さな彫刻作品が並んでいる。一声先ずは漏れた声の後、ひょいと顔を作品の一つに近付け接触可能なそれの縁を指先でなぞり、「へぇ~…ん~…君ってば小さいのに難しい事言うねぇ。」次いで奥に進んで円と曲線を奔放に重ねた抽象の作品を眺め、首を傾げての一言。むぅ、と唸りまで溢したその後、「ところでちーちゃん、」不意にパッと青年の方へ顔が向く。「どうして此処にしたのぉ?此処に見たい子でもいるのぉ?」意識を向けた理由は、己が見る限りでは珍しく感じた青年の行動から。――己は何処でも良かった。しかし彼は違うように思えた。それ故、フワフワご機嫌なその目で彼を覗き理由を質して )
(あーっ!!あーっ!!お姉さん!!お姉さん大変ですよ!!ちーくんが!ちーくんが!狙われてます!!次の新作を作らないでください!!()是非感想を!お姉さん喜びますよ!)
(時間も時間だからだろうか、閑散としたギャラリーに足を踏み入れた後は投げ掛けられた彼の不思議そうな言葉に答えるのも忘れたまま、奥まったエリアの中心に据え付けられた"鷹狐 茜姫作"のプレートを掲げた大型の彫刻の前へと吸い寄せられるように近付いて、その前でぴたりと足を止める。写真で見たよりもずっと大振りだったそれを見つめていると、鷹の怜悧な眼差しに、狐の底知れぬ妖しい雰囲気に射止められるような気がした。─相変わらず、姉の彫る彫刻は普段の春風のように自由奔放な姉とは全く違う、近寄り難いような雰囲気を纏っている。少しの間表する言葉も無く彫刻に見惚れていたが、ふと気付いたように鞄から携帯を取り出すとメッセージアプリを起動し、"作品、見たよ。凄いね、いつものことだけど圧倒された。空の王と陸の隠者の一触即発の雰囲気が凄く出てる。狐は姉さんだと思うけどさ、鷹のモデルってもしかして俺?"とだけ姉にメッセージを送ると既読も返事も待たずに携帯をスリープモードにした。姉の事だから、また次の作品作りにでも熱中しているだろうと思うので─返信は期待していない。─他の彫刻も勿論素晴らしいとは思うが、姉弟の贔屓目を抜きにしても姉の作品は段違いだ。普段の姉、吹き抜ける風のように自由な性格からは想像がつかない。自身で提案した行き先だが、ギャラリーを観覧すると言うよりはほぼ姉の作品の前で固まったまま、彼が他の作品と会話するのを思考の隅で聞き流していた。周囲に配置されている兎や鼠といった小動物の彫刻すらも、姉の作品を引き立てているように感じてしまう。暫くしてから漸く彼─同行者の存在を思い出したらしく、彼の方へ顔を向けて「……ああ…すみません」と謝意を述べて)
(/ このままだと弟さんが沼底に!!お姉様!!でも次の新作は何ですかお姉様!!()薄葉感想言ってほしいって!!じゃあ張り切ってどうぞ!!()何ならしっかりはっきり“茜姫”さんを認識するほど作品見させて頂きましたよ!!() )
( 質問に答えは返ってこない。その事に首が傾いだが、彼の視線の先に疑問は解ける。「ん~ん、良いよぉ。ちーちゃん、この子に会いたかったんだねぇ。」問いから数秒、漸く此方を認識したらしい青年にゆるりと一度頭を横に振りながら、微笑ましく長閑な声を浮かべて、自身も彼のお気に入りらしい作品に向き合う。「…すごいねぇ、この子。」時間にすれば一分程度だろうか、しんと閉ざしていた口から一言落ちる。「とぉっても堂々としてる。“私は完璧だ”って、“素晴らしいだろう”って、眩しいくらい自信に満ち溢れてて、此処じゃ一番、目を奪われちゃう。…まるでこの場の支配者だねぇ。」続けては、全体から感じる彫刻の空気について、感心の意を。まるで作品自身が発したかのように、その雰囲気に言葉の形を持たせていく。「それとぉ、少ぉし奔放なようだけど…荒々しい訳でも豪快な訳でもなくて、むしろ…」その次、視線は彫刻の肌へ滑る。くまなく、満遍なく。「……うん、表情は繊細で、細かい所までこの子――“鷹狐”の意志が、丁寧に彫り出してもらえてる。」鷹の狐を見下ろす理知に満ちた眼差しも、それを正面から見据え上げる狐の真っ直ぐなのに油断ならない危うさも。あと一歩、互いのどちらかが踏み込めば、只事では済まないだろうその緊張感まで。余す所無く、全てを見詰めている。――昨日、青年の瞳を観ていた熱と、同じものを籠めた瞳で。「だからこの子は、この子としての揺らぎない芯を持って、皆に自分を主張してる。“私には恥じる部分も、臆するものも何も無い!”って…それが、周りを飲み込むくらいの存在感に繋がってるのかなぁ。」また一つ、作品の“声”を拾って、ふふ、と笑みを溢す。「良いねぇこの子。とっても清々しくて、思わずたじろいじゃうくらい格好良くて、それで、」溢れたものを拾うように、伸びた五指の中指を自らの下唇に添えて、明朗に賛美の言葉を綴った最後、ふっと表情が変わる。「……――美しい。」微笑む瞳は“鷹狐”にうっとりと釘付け、仄かな恍惚
の吐息と絡まる静かな声を終わりに、一旦唇は閉ざされ、また青年の方に意識は戻る。「えっへへ…ちーちゃんが好きな子ならってぇ、この子とたくさん“お喋り”してみたけどぉ……でも、メッセージ性とか、作者さんが伝えたい事とかは、さっぱりだったなぁ。う~ん…この子が凄い子なのは解るんだけどぉ……」ごめんねぇ、と然して悪くも思ってなさそうな、軽薄なお詫びで首を下げるその顔は、今まで一番青年に多く向けている気の抜けた緩いそれ。その後でもう一度、今度は作品下のプレートを見遣り、其処にある作者名を声に出さずに数度繰り返す。その行為で何か飲み込むような極小さな声の次、「…茜姫さんって、どんな人だろうねぇ。」確かに覚えたその名にやっと音を付けたかと思えば、視線はひょいとそちらへ上げて、他愛無い軽さで青年に話し掛け )
(これはお姉さん新作作りに熱中してて気付いてないやつですね…()感想貰えてよかったねお姉さん&千秋くん!!千秋くんお姉さんの作品を正しく理解して貰えて内心ウッキウキですよ!!一見普段の無表情なので全然分からないでしょうけども!!!())
(何かに気付いて自身の隣へやって来た彼は、自身と同じように姉の彫刻を見つめて感想を溢す。─変わった人ではあるが、やはりアーティストだけあって審美眼は確からしい。芸術に関しては素人の自身には無い視点の感想を聞くのは新鮮だ─彼の口から紡がれる感想にそんなことを思いつつ、まだぶつぶつと何事かを呟く彼を普段通りの鋭利な眼差しで横目に見つめていた。漸く姉の彫刻以外にも目を向ける余裕が出来たようで、周囲を彩っていた小動物の彫刻にも目を遣る。まずは鷹の視線の先に居る兎へ、その次は狐の尻尾の先に居る鼠へ。それぞれに普段より多少冷たい眼差しの一瞥をくれた後、彼の最後の、メッセージ性やら伝えたいことは分からない、という言葉に反応したかのように、姉の彫刻へと眼差しを戻す。─それはそうだろう。姉は動物や無機物を思うがままに彫るのが好きなだけで、他者に何かを伝える気などさらさらない。が、芸術評論雑誌を読んでみれば評論家がこの彫刻はコレを暗示している、などと勝手に読み取った"伝えたいこと"が載せられている。…他者に姉の彫刻を正しく理解して貰えるのは、久しぶりだ─彼の軽い謝罪を、首を左右に振って制した。名前を覚えたらしい彼から"茜姫"の人となりについて投げ掛けられると、自身の知る姉─自身を"ちー"と呼んでこき使い、目覚ましは2度スヌーズ機能を掛けないと起きられない、と挙げ始めたらキリがない─を口に出すのは流石に躊躇ったのか携帯を取り出し、"茜姫"で検索を掛ける。そうしてトップページに躍り出て来たサイトの文章を読み上げた。「…"春風のように陽気で自由奔放、そしてその本質は風に吹かれて揺らめく霞か霧のように捉え難く、それでいて─人を惹き付ける、どこか近寄り難いような不思議な魅力を秘めた女性アーティスト。製作する彫刻は動物をモチーフにしたものが多く、彼女の手で細部まで精巧に彫り込まれた動物たちは今にも動き出しそうな迫力がある"…と紹介されていますね」─物は言いようだな、と半ば感心しながらそのサイトの文字をぼんやりと目で追っていたが、やがて飽きたのか携帯をまたスリープモードにし、ポケットに押し込み)
(/ あっこれはいけませんね…仕方ありません、弟さん諦めてくださいませ()うへへ!こういう時こそ本領発揮しなければ只の変な人ですからね薄葉!!()無表情でも良いんです!千秋さんがウキウキな事実が尊いので!!良かったね薄葉!千秋さん達嬉しいってさ!! )
( 問い掛けに、ほんの僅かだが妙な間があった。それに瞬きを返したが、態々調べてくれたらしい言葉の羅列にまた表情が輝く。「へぇ、春風に霞かぁ~…良いねぇ、良いねぇ。面白そぉ。茜姫さん、いつか会ってみたいなぁ。あ、ファンレター送ろっかなぁ。」燥ぐ調子は一度ピョコンと跳ねる踵に顕れる。その後でパトロンさんに頼もっとぉ、などと“茜姫”への接触の無邪気な目論見を、隠す事無く口からだだ漏らしつつ、他の作品の元にも近寄る。「あ~面白かったぁ。」触れる事が出来るものには全て触れ、見るだけならば隅々までじっくり観て、どの作品とも隔てなく“お喋り”をし、その時折に返事の有無に関わらず青年に話し掛ける。多少口が忙しないが充実した時間の後、外に出てみれば既に夕暮れの少し前頃。「結構長居しちゃったねぇ。ちーちゃん、楽しかったぁ?」グッと両腕を天に突き上げ思い切り伸び、肺一杯に空気を吸い込んでから両手を垂らす。その一連の柔軟の間に彼へ感想を尋ねてすぐ、一瞬目が逸れて思案の沈黙が巡る。「あ、そうだぁ。ずっと室内だったし、ちょっと外歩こっかぁ。」尋ねた答えを聞くより前に、青年の手首に片手の指を巻き、そのまま先導を始める。「此処から少ぉし行った高台から見える景色ねぇ、すっごいキレイで気持ち良くてさぁ、オレのお気に入りなんだよねぇ。」カフェの時とは違って無論服を隔てての接触、言葉は子供がオモチャでも見せびらかすような自慢と幼い愉楽に満ちている。「ふふ、人を連れてくのは初めてだなぁ。ちーちゃんも気に入ってくれたら、オレ嬉しいなぁ。」あまりに浮薄過ぎて本気か知れない願望と、期待らしい弾みに徐々に早まる足。その二つで青年を引っ張り、街を見下ろせる其処を目指して )
(あー!!ちーくんが!!ちーくんが!!お姉さーん!!!()千秋くん、薄葉様もやっぱりアーティストなんだなとか感心してますよ!!ウッキウキだから大抵のこと許しちゃうねえ!!)
(「…会えると、いいですね」姉─否、"茜姫"に会いたいと無邪気にはしゃぐ彼の姿にそう言葉を溢した。─変な人だが、面白い人だ。自身とは全く正反対だと思っていたが…姉の作品を正しく理解してくれるのなら、案外仲良く出来るのかもしれない─そう思うと、自身の唇の端に、普段とは全く異なるさざ波のように柔らかな微笑が僅かにふわりと浮かんで、すぐに消える。名残惜しいが姉の彫刻から離れてギャラリーを回る道中、作品に触れたりしつつ、一人で何やらぶつぶつと呟いては絶え間なく投げ掛けられる彼の問い掛けには適当な相槌を打っておき、自身も難解な題名の付いた幾何学的な彫刻やら、逆に丸や曲線だけで構成された単純極まりない彫刻などをぼんやりと眺め、暫くしてからギャラリーを彼と共に出た時には、既に空は茜色に染まり始めていた。楽しかったか、と問われたので返事の代わりに首を縦に振り、手を引かれるまま歩き出す。─ふと、夕暮れ時のそよ風が自身の頬を撫でる。適度に冷えた風が頬を撫でる心地良さに少しばかり目を細めつつも、彼の連れて行く場所へと黙ったまま連れられて歩いて行き)
(/ このまま“変な人”の薄葉が弟さん頂きますねお姉様!それじゃ新作頑張って下さい!!()見直されたねぇ薄葉!!えっ大抵の事…?それは何処までなら許されます…?あっいや変な意味では無く!ただの確認ですよ、確認!!() )
( 高台に向け坂を登る道中、己が引く手に抵抗が無い。その事実が余程嬉しいらしく、何は無くとも小さく鼻歌が漏れていた。「高台ねぇ、眺め良いのに人が来ない所でねぇ。」そしてそのまま黙っている筈も無く、これから行く先についてまた口が回り出す。「…なんだっけぇ、怖ぁい噂があるから、らしいよぉ。確かぁ、“血まみれの女のお化けが出る”とか、“笑う人喰い人形が襲ってくる”とかぁ、そういうの。」空いている指の先で下唇をつついて天を仰ぎつつ眉を寄せ、何とか記憶から絞り出したのは、人伝に聞いた信憑性もへったくれも無い怪談や都市伝説の類。ほんの少し脅かすようなおどろおどろしさを巫山戯けた声に乗せてはみたが、「まぁでも、只の噂だよねぇ。だってオレ、しょっちゅう此処来るけどぉ、女のお化けさんにも人喰い人形さんにも会った事無いしぃ。」直ぐ様それは消え、コロコロと可笑しさを漏らして一度彼の方を向いた後、着いた其処で足が止まる。「それに、」あまり手入れのされていない高台。蔦の絡まった転落防止の手摺の先。「――そんな噂どうでもよくなるくらい、キレイなんだよねぇ、此処。」目の前に広がる、煌やかな灯りの点き始めたミニチュアの街並み。ずっと向こうに見える薄雲。青色をまだ残した空は、茜、紫、紺と色彩を重ねて、沈みゆく夕陽を包んでいる。高所の所為か風は少し強いが、それすら爽やかで心地好くなる己にとって一番の景色。「あ~…いつ見ても最高ぉ。」案内の完了した青年の手を離し、慣れた様子で手摺近くのオブジェらしき細い台に駆け寄り、その上にひょいと乗る。其処から片手で日除けを作りつつ、街の一望に秘密基地でも見る子供のようなワクワクとした気色で感嘆を。それから台の上で両手を広げ、くるり半回転。羽織の裾を翻して青年の方を振り返り、「ねぇ、良いでしょぉ?」満面の期待に満ちた笑顔で首を傾げて )
(あー!!お姉さん!!お姉さん!!ちーくんが!!頑張って!!気付いて!!()ううん…千秋くんウキウキですからねえ…どさくさに紛れて手とか繋がれても流しちゃうかも…(ボソッ))
(彼に連れられて到着した高台は、かなり長い期間放置されているようで、確かに道中に─まあ自身の答えを求めず、ほぼ一方的に話していただけだが─彼が話していた、下らない怪談の舞台になりそうな不気味な雰囲気を放っていた。指先が触れただけでも不安定に撓む手摺に絡みつく、青々と茂った蔦に手を触れ、その近くにあった軋むベンチに腰を下ろす。自身が尻を乗せると、強度が心配になるような程に軋む音が耳に届いた。彼の言葉につられて顔を上げると、自身の目に飛び込んできたのは言い現し様も無く美しい景色─昼の、目が痛くなるような澄んだ青から夕暮れ時の柔らかな茜色、そして無性に惹き付けられる夕闇に沈みかける空と、煌々と明かりを輝かせる街の建物。姉と比べられる普段ならば、一片たりとも思うことはない。だが今だけは、自身に芸術的才能が無いことが悔やまれた─代わりに鞄から携帯を取り出し、その風景をカメラに収めるとメッセージアプリを開き、案の定まだ既読も付いていない先程のメッセージに重ね、今撮った写真を姉に送信する。携帯を鞄に戻してから秘密基地で遊ぶ子供のような仕草をする彼をちらりと見やり、彼の言葉には「…ええ」と言葉少なに頷いておいた。と、今しがた鞄に入れた携帯が新着メッセージを知らせる。何気なく取り出してみればそれは姉からの返信らしく、"ちー?ごめん、気付かなかった~。そうそう、あの鷹はちーだよ!すぐ分かるねえ、流石ちー!後写真めちゃくちゃ綺麗!ありがと、次の作品の参考にしようかな~"送られてきたメッセージにふ、と小さく笑みを漏らしながら夕暮れの冷えた風が頬を撫でる感覚が好きなのか、心地良さそうに目を細めて高台からの風景を眺めていて)
(/ お姉様どうか弟さんはお気になさらず!!あっ此方差し入れです!!お好きなのどうぞ!!()ではおてて繋いじゃいます?よーしどさくさ紛れ…どさくさ…出来ますかねぇ、薄葉…無理かなぁ…() )
( たった一言の短い返事。それでも共感が貰えた事そのものに頬がかつてなく弛んで、歯がすっかり見える程に口元が咲く。「えっへへぇ、嬉しいなぁ。」示す通りの感情一杯で、顔と言葉だけでは足りない分は、フラフラ忙しく揺らぐ身体そのものに顕れた。そのまままた景色を眺める青年に合わせて己も手摺の向こうにまた振り返り、ゆっくり落ちていく夕陽と、落ちた分だけ輝きが際立つ灯りを一望。その合間、しゃぼん玉飛んだ、屋根まで飛んだ、とご機嫌に弾む歌声でハッキリ言葉を象り口遊む。その一番が終わる頃、リズムに合わせて歩み辿っていたオブジェの上から飛び降り、丁度隣のベンチに座る青年を覗き込む。「ねぇちーちゃん、」表情は変わらず、すっかり燥いだ子供の笑顔。そのまま青年の手を片方、今度は直に触れて、パッと手早く指を絡める。しかし、そこに下心や切なさは無い。只々、ひたすらに楽しげで、「もっと近くで見ようよぉ、ほら。」単純に“友達”を誘うつもりで引っ張り、一歩後退した、刹那。足元に生えていた草に足を取られる。「あ、っ――」バランスを崩した身体は背後の手摺側に崩れる。転ぶ、と理解に声を上げた――その、他に何も出来ない一瞬、青年の手だけは。それまで何度も握り捕らえ、今も繋ぐように掴んでいた彼の手だけは、巻き添えで己の重さが掛かるより先に、呆気も未練も無くあっさり離し )
(ああっ!お姉さん買収されてるぅ!!!()後このお話とは関係ないんですが、年の差ものっていいですよね…年下だと思って油断してたら何かのきっかけに思いっ切り分からせられたり…他にも人外とか…ショタの頃に出逢った"お兄さん"が、自分が大人になってからも同じ姿なのって不気味ですけど好きなんです…!!!片方がクソデカ感情こじらせてて、もう片方は綺麗サッパリ忘れちゃってるのも好きなんですよね…)
(ぼんやり景色を眺めていると、何やら随分楽しそうな雰囲気でオブジェから降りてきた彼の指が自身の指に絡み付き、身体をぐいぐいと前方に引っ張られる─と思った刹那、眼の前で彼の身体がフェンスに凭れ掛かるようにしてバランスを崩す。先程触った感触だと、かなり老朽化していたであろうフェンスが悲鳴を上げ、固定してある根元ごと地面から引き抜けて落ちる瞬間は、まるで─やけに引き延ばされたスローモーション動画かのように、自身の目に映った。─その行動は、本当に自身でも驚く程の反応速度だった。手に持っていた携帯電話と鞄を、何も考えず咄嗟に自身の後ろに放り投げる。放物線状の軌道を描いた携帯と鞄がそれぞれ軽い音を立てながら地面に落下するのとほぼ同時に、彼の方へ駆け寄って彼の片手を両手で捕まえていた。かなり下の方で、落下したらしいフェンスが破損する音が小さく聞こえる。─だが、いくら彼が華奢であるとは言え、成人男性一人分の体重を支えるのは些か荷が重い。普段からあまり運動らしい運動などしない自身の腕は既に悲鳴を上げ始めているものの、彼の重みに引っ張られそうになる膝を叱咤しながら全力を込め、彼の身体を何とか高台の上へと引っ張り上げた。人を引っ張り上げるなど初めての経験であった為か、肩で息をしながら「…大丈夫ですか」と声だけは普段のまま、そう声を掛ける。その後、漸く自身が携帯を投げたことを思い出したようで、携帯の方へと歩いて行って拾い上げた。幸い、傷は無い様で内心胸を撫で下ろし)
(/ お姉様何がお好みですか!?必要ならもっとどうぞ!!()ああ~好きなやつ…!!“弟”や“子供”扱いしてたら急にその子が“大人”で“想い人”である事を年上さんが解らせられるやつ…大好き…!!人外良いですよね!!久しぶりに帰った街で、小さい頃出会ったお兄さんが、今も同じ姿で「久しぶり」なんて笑いかけてくる不気味さ…本能がぞわぞわして、“人じゃない”って解るのに目が離せなくなる妖しさ…大変大好物です!!クソデカ感情も良いですよね!大事な思い出語ったら、片方に「え、そんな事あったっけ?」みたいなリアクションされて情緒ヤバくなるクソデカ感情君にしか無い栄養素とかあると思います!!!())
( 背中に当たった手摺が己と共に崩れる音を聞き、踏ん張る暇も無い――否。そも、踏ん張る気が無い足が地を離れる。浮遊感に支配される一秒足らずの間、目は瞬きもせず青年を見詰め、その表情は驚きでも恐怖でも無く、ただ物惜しそうで、申し訳なさそうな笑みを浮かべて、身体が完全に宙に投げ出されて落ちる――前に。離した筈の彼の手が、その両手が、己を掴んでいた。ガシャン、と遠くに手摺と、勢い余って外れた眼鏡が落ちる音が響く。「………え。」そのまま引っ張られる感覚に、表情が変わる。“助けられるとは思ってもみなかった”。そうありありと描かれた、今度こそは驚愕の顔に。また高台の上に立って、彼の無事を問う声には答えず、離れていく事にも無反応。ただ、何か底から湧き上がる感情に恍と吐息を漏らし、引かれた手の平を何度も握り開いては残る感触を反芻しながら、それをぼんやり俯き気味に眺めていた。時間にしては三分程度、やがては指の動きも止んだ後、不意に眩しい光に照らされる。ひ、と息を飲む声が耳に届いた気がして、酷くぎこちない、油切れの絡繰りのような動作で光の方に首を向ける。其処に居たのは、恐らくは肝試しか逢い引きだろう、一組の男女。――目を合わせた自分が、どんな表情だったかは解らない。しかし、『人喰い人形だ!』と悲鳴を上げて散っていく二人の反応から、きっと他人に、もっと言えば青年に、決して見せてはいけないものだったのだろう。「………あ。」そこまで思い至って、やっと我に返り、自らの顔を両手で包んで捏ね回す。「いやぁ、びっくりしたねぇ。まさか足が滑ると思わなくてさぁ。」十秒後、パッと十指を離せば元通り。少々の苦さを加えた軽薄な顔付きで青年に近寄り声を掛ける。「それにしても、ちーちゃんってば力持ちだねぇ。今日のオレ、たくさん食べちゃったから、多分いつもより重かったのにぃ。」それからヘラヘラと彼を讃えた後、あ~…と何か淀む声と共に表情は凪ぎ、一転してしおらしく視線を伏せる。「……君の事、危ない目に遭わせちゃってごめんね。」震え声。弱々しい声。肩まで落として身を縮こまらせ、ただ“自分”ではなく“彼”を危険に晒した事を詫びて )
(お姉さーん!!買収されないでぇ!!!()あーっ!!あーっ!!貰ったお菓子を食べないでください!!めっ!!()そう、それなんですよ…!好きって言われても「ハイハイ、オレも好きだよ」くらいにあしらってたのが何かの拍子に年下くんに「…本気だし、僕だって男なんですよ」って壁ドンとかされる年上さん良いですよね!!!!年上×年下だと昔見ていた特撮作品にはなるんですが、獣電戦隊の黒と緑がジャストの組み合わせなんですよ…!!人外ものだと小さい時に遊んでくれた"お兄さん"が「随分と大きくなったね」なんて自分は一切変わらない姿のままで微笑んでくれたりしたら死にますね(私が)それで「何で覚えてないの!?」って取り乱したりして忘れてる子に「…ごめん、何の話?」みたいに言われて更にどうしようもなくなるのとか見たいですよね!!!(圧))
(地面に投げた携帯のスリープモードを解除し、データが無事かどうかもしっかりと確認してから鞄のポケットに仕舞った後、自身の背中越しに彼からの謝罪が聞こえてくる。初めて聞いた、ひどく震えた弱々しい彼の声色にに思わず何か答えようとして、それでも言葉が出ず口を噤んだ。─自身でも、未だ彼を助けた理由が分からない。彼は昨日と今日出逢っただけの赤の他人で、眼の前で落ちようになっていようが助ける義理など一つもなかった筈なのに。何故なのだろうか─少しの間沈黙した後、「……いえ、お気になさらないでください」と何とか当たり障りのないことを口にすることが出来た。先程彼の腕を掴んだ両手に、まだ生々しい感覚が残っている。沈黙と心の底で騒めく感情を誤魔化すように、ふと見上げた空は既に半分以上が茜色に沈んでおり、最初に見上げた時の、絵の具を混ぜたキャンバスのような空とはまた違った趣が感じられた。─そういえば、今日のメッセージの返信は早かった。もしかすると、姉が帰って来てガレージに籠もっているのかもしれない。思考を逃がすためにそんなことを思いつつ、漸く彼の方へ向き直って「…座りましょうか」と声を掛けながら再びベンチに腰を下ろし)
(/ うへへたんまりお菓子用意した隙に弟さん貰っちゃいます!()ついに子供みたいに“めっ!”されられていらっしゃる…え、可愛いですねお姉様…()ヴァッ(心停止)壁ドンされて間近で見た年下君の顔があんまりにも“雄”で、いつもみたいなあしらいとか言えなくなっちゃう年上さん…好きぃ……!!ほほう、今度見よ…そして萌え散らかそ…!!()良い~好き~!!私的には遊んでた子供の頃に“お兄さん”と結婚の約束しちゃってて、「やっと一緒になれるね」って昔と同じ優しい笑顔で迎えに来られてほしいですね…!!()良いです…最高に良いですね…!!取り繕えないくらい動揺したクソデカ感情君が泣いてんだか笑ってんだか解らないヤバい顔しながらお相手の子に掴みかかりそうになって、それでもその子が大事で「……ごめん。覚えてないならいい。」って踏み留まったその内心、感情が更に拗れて一回取り返しつかない所までいくのを見たいです…!! )
( 彼の返事を待つ間、縮こまらせた身はぐっと強張っていて、それは貰えた言葉に漸く解け、「……ん、そうだねぇ。」促しに緩やかな頷きを返してその隣へ。茜ばかりになった空の下、黙っている二人の間を風が抜けていく。「…あ、ほらあそこぉ。」天を眺める視線が街並みに移り、そこに見えた物に、ゆるりと片手を上げる。「あのオレ達の大学から左側…ちょっと低い白と緑のシマシマ屋根見えるぅ?」まず遠目からでも目立つ、かつて通った大学。次に其処からアパートらしき建物を挟んだ先にある特徴的な平屋の屋根を指差し、「あれねぇ、オレのアトリエ。シャワーもベッドも、何でも一通りあるから、居心地良いんだよぉ。」それが己の仕事場であると、自らのプライバシーもプライベートも意に介す事無くさらりと彼に教える。「それからぁ、あそこのレストランにうちの子がいてぇ、あっちのホテルにもこの前…」その大事な筈の一個人の情報の後、今度は赤い外壁のレストラン、更にビジネスホテルと指して、自身の“子”が居る場所を次から次とまた浮わつき始めた声で教えていく。…楽しげに言葉が響く高台。それが続く程徐々に夜闇は落ち、灯りも無い中では互いの姿が少しずつ暗がりに溶け始めている。――ふと、指先が青年の手に触れた。それは形を、彼の存在を確かめるようにその輪郭をなぞって、そのまま重なって、遠慮がちに捕まえる。「それでねぇ、」話す声は燥いでいた。表情も変わってはいない。目も、景色を捉えている。ただその手だけが、“彼が其処に居る”事を希うように青年を包んでいる。「……あ。すっかり暗くなっちゃったねぇ。」一通り言葉を連ね終える頃には、とっぷり暮れた夜空がお目見え。それを仰いで、やっと過ごした時間を自覚する。「そろそろちーちゃんの事、帰さないといけないかなぁ…」如何にも惜しそうに眉を下げて、むむ、と首を傾げ悩む合間、意識的か無意識か、握る手に力が僅かに籠る。「……何処までになるかは解んないけどぉ、帰り道も一緒に歩こっかぁ。」そうして出した結論、“居れるだけ共に居る”という考えの下、自身にとっての妙案を視線を遣った彼にヘラヘラ伝えたその後で、今更捕まえた手に視線が向いて、あ、ごめんねぇ、と風船よりも軽い詫びと共に指を引き上げ始め )
(そうです、可愛いんですよちーくんのお姉さん!!子供っぽくて!!()それで何も言えずに黙ってたら「…ねえ、いつものお喋りはどうしたんですか?」って顎クイされながら悪戯っ子スマイルで聞かれるんですね…ヴッ(絶命)多分萌え散らかすと思いますよ…女好き年上×クール系高校生の組み合わせだけでもこっちは瀕死なのに、後半に行くに連れて信頼できる相棒にまでなってるのでもう死亡ですよね()ちょっと古臭い喋り方の人外さんも好きなんですよ…「─やあ、少年。随分と大きくなったね。…おれは、ずっとこの場所で一人ぼっちだ。少年、またあの時のように遊んでくれるかい」みたいな…!!!見たい…見たいです!!トラウマ引きずり倒して殺し愛にまで発展しちゃったりするのもスキ…スキ…)
(彼の言葉を黙って聞いて時折相槌を打ち、そうして時々彼の指し示す場所へと目線を投げる。─話を聞いている限りでは、随分沢山の場所に作品を提供しているようだ。自身が知らないだけで、彼は有名なアーティストなのかもしれない─夜闇に沈み始めて、ラメを散らしたような星がうっすらと空に輝き始めるのをぼんやりと眺めていると、指先に彼の手が触れる感触を感じた。一瞬だけ何か言おうかと思ったが、目前で闇に沈む空のあまりの美しさに気を取られて手を掴まれたことは流してしまう。その後は住宅街の中でも一際目を引く彼のアトリエの方、正確にはその上の空の方へと目線を向けており、彼の燥いだ言葉が途切れた頃には、普段乗る電車の時間は疾うの昔に過ぎ去っていた。帰らなければ、と思ったところで彼から聞こえた言葉─まあ、別に一緒に帰るくらいは構わないだろう、と思ってそれに首を縦に振り、手を掴まれていることについても「…いえ、駅まででよろしければ」と小さく気にしていない旨を伝えておく。鞄を肩に掛けてから住宅街辺りへと近付く階段を降り、児童公園などが立ち並ぶ、比較的自然の多いエリアへと足を踏み入れた。木々の騒めく音が何とも心地良くて、先程景色を眺めていた時のように目を細めると、彼の手を引くようにして歩き出し)
(/ うふふ堪りませんね!ちゃんとお姉さんしてるのに子供っぽいの!!もっとお菓子食べて!!()良゛い゛…!!それで年上さんがモゴモゴしてる間に、「伝わってなかったみたいなので、これからはもっと本気で口説きますね。」ってニッコリ容赦の無い宣言年下君にされて、年上さんの心臓保てなくなっちゃうの……大好き…!!おっとそれは私にも致命傷レベルで効く組み合わせ…!これは期待が高まりますね!!()それも堪りませんね!見た目の歳は青年になったショタ君と殆ど変わりないのに、言葉遣いは古めかしくて、所作もお着物でも着てるような振る舞いの人外さん…!めちゃくちゃストライクです…!!良い~!!お相手の子の上に馬乗りになって、後はもう刺すだけみたいな段階まできたのに、お相手の子の顔見てたらその最後の行動に踏み切れなくて、刃物突き付けたまま「お前なんか、お前さえいなけりゃ…!」って言いながらもボロボロに泣いてるクソデカ感情君がほしい…!!())
(「ふふ、やったぁ。」さっきの今、とても命の危機に晒されたとは思えない緩さ。そこに混ざる了承に華やぐ声。それは立ち上がって高台を下りていく間も同じに、言葉を繋ぎだす。「今日、楽しかったねぇ。こんなに長く誰かと一緒に居るなんて、いつぶりかなぁ。」歩調は聞こえる彼の足音に合わせて、でも少し跳ねて、笑う顔は彼の方を向いている。「あ、そうだぁ。今日の事、うちの子にしちゃおっかなぁ。…えへへ、きっと大きな子になるだろうなぁ。出来たらちーちゃんにも見せてあげるねぇ。」灯った思案の電球に、隣の彼とは反対側の指が立ち、それはそのまま宙に何か描くようにふわふわユラユラと手首ごと踊る。「あ~でもぉ…その前に取材かぁ。明日明後日はパントルの記者さんが来るんだったっけぇ…」不意に止まった指先に、尖る口先。どうも明日以降の予定である芸術雑誌の取材を思い出したらしい。一気に意気消沈して腕を投げ出し、何回来るつもりだの早く描きたいのにだのと拗ねた文句を連ね――ふと、気付く。それまで此方ばかり幾度も触れていた手が、彼に引いてもらえている事に。その瞬間の静寂を、木々の葉音が風と共に埋めた。それは、言葉にしても行動にしても指摘すれば離れてしまう気がして、ただじっとそこに視線を落として噛み締めながら、「……今日が終わるの、勿体無いねぇ。」惜しむ声だけが落ちる。嬉しそうに色付いて、しかし、今までの燥ぐ明るさは鳴りを潜めた静かな声。彼に話すようでいて、心の内が溢れた呟きのようでもあるその言葉を最後に、その先は只唇と目元に何か迷いを含んだ微笑みをひっそり滲ませ暫し沈黙して )
(ちーくんのお姉さんはイメージ的に子供の頃の"おねえちゃん"が大きくなったような感じなので!!()ア"ッ!!!(断末魔)ヒェ…シュキ…そしてその後から宣言通りに「○○さん、今日も可愛いですね」とか「何時になったら恋人にしてくれるんですか?」とか歯の浮くような台詞吐かれまくってタジタジになっちゃうんですねわかります()ええ!!きっと!!是非致命傷を負ってください!!()唇がセクシーな黒の女好き年上さん、OPでこっちに投げキッスしてくるの完全に絶命させに来てますよね()緑の高校生くんはキリッとした表情でネクタイ締め直してるんですよ…他にもリーダーの赤いキングさんともピンチを救ってもらうくらいには仲良し()で…完全に関係性オタクの息の根を止めようとしてますねこれは!!沼は深し獣電戦隊!!!()着物の人外さん好きです~!!!!!蛇っぽいと尚大好き!!!!ホシイ…ホシイ…でもお相手の子に笑いながら「…君がやりたいなら、いいよ」とか言って目を閉じられちゃって出来ないやつですね!!後彫刻か?ってくらいの美形さんも大好きなんですよね…薔薇の咲き誇る庭園のベンチで静かに本を読んでるのとかを庭に生えてる雑草になって見てたい…)
(彼の、何処と無く姉を思わせるような緩い笑顔が自身を捉える。─自身の心の底で、自身にも分からない部分が僅かにざわめいた気がした。何とも言い難いこの感覚は、何なのだろうか─20年生きてきて、一度も味わったことの無い感覚に小さく眉を顰めた。楽しげに笑っては絵でも描くように空中を滑る彼の指先に一瞬目線を投げ、「……楽しみにしています」と言葉を返した少し後。何やら嫌なことでも思い出したのか、彼の笑顔が一瞬で拗ねたような表情に変わる様に─近しい友人や姉以外には分からないだろうが─口角を微かに持ち上げ、普段の自身からは想像もつかない、柔らかく穏やかな雰囲気を纏った笑みを刹那溢した。彼の別れを惜しむような声を聞き流しながら手を引いて歩く内、ぼんやりと夜闇を照らす駅が見えてくる。道路から見えるホームの向こう側から、闇を切り裂くような明かりを纏った電車がやって来るのが少しだけ見て取れた。彼の手を離し、「…では、俺はこれで」と頭を下げながら改札を抜け、駅のホーム内へと歩を進めていく。ホームへ上がった所で丁度電車が停車し、ドアが開いた。時間も時間だからであろうか、乗っている乗客の数は疎らで、中には眠り込んでいる乗客も居る。優先席近くの席の端に座り、他の乗客に倣うかのように、自身も長い睫毛に縁取られた鋭い瞳を静かに閉ざして)
(/ なるほど~!おねえちゃん…良いですね…カワイイ…カワイイ…弟さん共々お菓子お食べ…仲良く分けっこしてね…()マ゛!!(吐血)イイ…それまで「はいはい」って流してた年上さんが、年下君の本気且つ近距離での甘ったるい口説きで赤面して「いや…その…」って顔背けるしか出来なくなっちゃうの…もう完全に意識しちゃってるけど言えない年上さんvs向こうに“好き”って言わせるまで口説き続ける年下君…堪らないですねぇ…()関係性…シュキィ…うへへこいつは楽しみで仕方ないや!!()一度ハマった沼は抜け出せないし抜け出す気も起きませんよね!!()ああ~私も着物と蛇っぽいの大好きです!!つり目とかツルッとした顔とか捕らえ所の無い妖しさとか…着物と蛇の親和性抜群ですよね…まあ私そもそも蛇自体“癖”なのですが!!()そういうヤツです!!()最終的に「出来るわけ…ないだろ…っ」ってお相手の子に縋りついて泣いてほしい…()私も大好き!!!()もう其処に居るだけで絵になる超絶美形…それなら私は庭園の石畳になって見上げてますね…() )
( 「…うん、ばいばぁい。」目的地がある以上、この繋がりには終わりがある。頭を下げる青年へ向けて、萎れてしまった声と共に片手をヒラリと揺らす。そのまま姿が見えなくなるまで見送ってからやっと駅を後にして、己のアトリエへの道を歩き始める。「楽しみに…」一人きりの帰り道、塞ぐ気持ちを上向けたのは、彼とのやり取りの何気無い一言。それが只の相槌であれ、社交辞令であれ、その青年の言葉を思い出した頬は色付いた。「……よぉし。」足取りはまた軽くなる。走り出しそうな勢いそのまま、残りの道程を一気に埋めていった。――それから。翌日には“茜姫”へ“小町”から、丸こく大きな文字で『“鷹狐”かっこ良かったよ!』と一言だけのファンレターを送り、記者の取材にはパトロンを中継して応じた。……その余談として。取材を受けた雑誌には、適当に髪を纏めてキャンバスに向かう“陽炎小町”の後ろ姿だけが載せられて、紹介文には“子兎のように跳ね回る無邪気さと、朧月の如き不可思議な蠱惑や神秘を内包した画家。魂を削り出すようにして描かれる彼の作品には、人の目を奪い惹き付ける熱情が窺える。”などと綴られていたらしい。――さて、青年と別れてからパタリと姿は途絶え、音沙汰も、カフェに顔を出す気配も無くなった、その十日ほど後。夕暮れ時、とある一つの用事から、フラフラと覚束無い足で薄葉が街を歩いていく。その格好は以前着飾っていたそれとは違い、髪は一つ結びにしただけで、指もシャツも絵の具であちこち汚れている。上から羽織った上着はずり落ちないよう横合いに縫われたリボンを胴に巻いているが、それが逆に腹の中身があるのかさえ疑わしくなった身の細さを強調している。顔も若干窶れて血の気が引き、目の下に隈も出来ているが、当の本人はそれに構う気配ゼロ。ただキョロキョロと何かを探す挙動と共に、青年の働くカフェ、“Flan”への道を辿って )
(お姉さーん!!!お煎餅好きなのは分かるけど、ちーくんにもお菓子分けてあげてね!!!()ヴ゛ン゛ッ゛!!(心臓を掴まれる音)そこで「いや、そのだな○○…」なんて言おうものなら「はい、何ですか?」って弟スマイルでにっこり笑われながら言い出すまで待たれて「や、やっぱり何でもない!…見るな!」って年上の余裕なんて消え失せちゃうんですね…()ええ…獣電戦隊、関係性オタクは死にますよ…底なし沼ですよあれは…軽い気持ちで足を踏み入れたら一瞬で引きずり込まれちゃいました()蛇!!大好きです!!一人称が「小生」とかちょっと古臭い系も好きです!!!アァ…それは「…うん、知ってる」とか言われながら抱き締められるヤツですね!?彫刻っぽい子に「…誰か、いるの?」ってあまりの目線に気づいて欲しい欲もあるんですが、そんな美貌に認識されるなんておこがましい…!!)
(少し眠っている内に、降りる駅に着いていたらしい。普段同じ駅で降りる、スーツ姿の草臥れたような会社員が降りていく後ろ姿を見て、自身も電車を降りた。駅から暫く歩き、3階建ての少々レトロな煉瓦造りの建物─実家の扉に手を掛ける。キィ、と微かに木が軋む音を立てて扉が開いた先には、豊かな茶髪に石の削り滓がこびりついた、狐のような雰囲気を纏う女性─姉が立っていた。自身が声を掛けるより先に姉の腕が背中に回ってきては、彫刻家特有の、女性にしては逞しい腕で力強く抱き締められながら「お帰り~、ちー!も~、お姉ちゃん寂しかったんだから!たまには帰ってきてよね!最低3週間は帰さないから覚悟すること~!」と慈しむような、あるいは悪戯っ子のような声を掛けられる。普段と変わらない姉の姿に、思わず─友人にも見せたことのないような─柔らかな笑みが漏れ、自身も姉の背中に手を回しながら「…うん、ただいま…姉さん。バイト、忙しくてさ」と素直に謝罪した。暫くそうした後、漸くお互い玄関先であると気付いたらしく、家の中に入ると温厚そうな父、そして優しそうな笑みを浮かべる母親─テーブルに盛られていた大量の料理は見なかったことにして─両親にも抱擁される。そうして暫く実家で寛いだ後、いつの間にか眠っていたらしい。久し振りに実家から送り出され、バイト先のカフェに向かった。カフェに着く頃には実家で見せた表情は鳴りを潜め、普段の通りの無愛想で無表情な顔をしている。淡々と注文を取って働いていると、同僚の店員から「なんかカフェの前に変な人いる」といった旨の報告をされた。若干眉を顰めつつ、そちらの方へ目を遣れば、それは先日出会った彼で)
(/ お姉様お煎餅お好きでしたか!!じゃあお取り寄せしちゃいましょ!()弟さんは何が宜しいかな!?()はあ~良い~…!!それで「言わなきゃ解りませんよ?」ってからかわれて、余計しどろもどろになってすっかり立場逆転してる年上さん…萌え散らかしますわ…()沼ってハマる瞬間凄まじいですもんね…ちなみに私、歳がバレそうですがライダーのWやらオーズが丁度ツボでして、リアルタイムで見ながら滅茶苦茶に妄想繰り広げてましたね!!()良いですよね、蛇…!あ゛っ私も好きです!!「小生」もですが、「吾輩」やら「我」、後は「儂」とかもストライクゾーンに御座います!!それです!!(爆音)お相手の子も何だかんだクソデカ感情君に絆されてて、その海より広い懐で受け入れてほしいんですよ!!ヒョエ…認識されたが最後あらゆる感情に揉まれて蒸発してしまいます…どうかそのままごゆるりと本をお読みになってて頂きたく存じます…() )
( 二度訪ねただけの道を、足は確り覚えていてくれたよう。ふっと自分でも解らぬ内に立ち止まって、その事に傾げた首を上げた先に、あの可愛らしい外観及び内装のカフェが視界に映る。その窓際、先ず青年とは別の店員と目が合って、それにニッコリ笑って愛想を撒く。だが、その次。此方を見遣った店員が“羽賀千秋”であると認識するや否や、「…ちーちゃん!」友達を見付けた子供のように、表情が一気に華開く。そのまま絵の具――恐らくは水彩の画材に先の染まった五指を振り、忙しない手招きまでしたが、吹いた風に上着が煽られただけで枯れ枝に等しい身体のバランスを崩しかけ、その拍子に足を縺れさせた事で一旦動きを止める。それから十秒程度、顎に指を当て顰めた顔で悩む。――今は既に夕暮れ。初対面の際、彼が仕事を上がった頃合いに近しい時刻。上体ごと首を捻り倒したその後。先程よりは少し萎れ落ち着いた表情で、自らの口元に注意を向けさせんと、トントンと人差し指の先でそこを軽やかに叩き示す。その際指の赤い画材が擦れて顔に移りはしたが、そんな事は気にも留めず――“待ってるよ”。初めての時と同じ言葉を、はっきりゆっくり唇の動きだけで青年に告げてみせる。その締めに悪戯に瞳を細め、また片手をヒラリと動かす仕草までを終えた後、先日と同じく斜向かいのコンビニの壁に背を預け、宣言通りに青年を待って )
(お姉さんは硬めのお煎餅が大好きですよ…(ボソッ)えーっと、ちーくんはモンブランとかだっけ?(すっとぼけ)ヴッ!!!萌えます…最高に萌えます…からかわれちゃって「…っ、年下のくせに、生意気なんだよ…!」って顔真っ赤にしながら年下くんに悪態を吐く年上さんが見たいなあ…()おっ、それだと同年代くらいですかね?私はキバ、ディケイド辺りが確か一番熱かった年代ですね…キバはスーツのデザインが大好きで…ディケイドは完全に私のような腐っている人種を殺しに来てましたね()主人公と2号くんの関係性がモロなんですよ…()後半辺りから毎週死にかけてましたね!!!ああ…好きぃ…古臭い口調で着物着てる蛇っぽい人外さんは最強です!!!最早お相手の子が聖母なやつですね…ええ!!何も!!誰も!!貴方のことは見てないです!!どうか本をお読みに!!認識しないで!!())
(─同僚に言われるがままに思わずそちらの方向を見てしまったが、うっかり彼と目を合わせたのは間違いだったのかもしれない─ガラス越しに見える口の動きだけではあったが、待っている、などと宣われてしまえば、彼をそのまま放置して帰るわけにもいかない。一体どうしたものか、と眉間に皺を寄せて小さく溜息を漏らすと、その姿を目にした女性客達がまた、溜息ついてる羽賀くんもイケメン、だの憂いを帯びた顔も最高、だのと店内中に響き渡るような黄色い声を上げてはしゃぎ始めた。先程よりも更に不機嫌そうな表情でトレイに5段パンケーキとカプチーノを乗せ、今も尚はしゃいでいる女性客のテーブルへと運ぶ。非情なことに時間は過ぎ、気付けば自身のシフトが終わる時間となっていた。「…お疲れ様です」エプロンを畳み、帰る用意をしている間中同僚たちからの哀れむような視線を背中に受けつつ、軽く会釈をしてカフェを出、コンビニで待つ彼の所へと歩み寄っていく。「…お久しぶりです」─見たところ、彼は最初に出会った時より随分と草臥れた様子だ。目が痛くなるような色彩だった服は単色に、しかも所々に絵の具の擦れた跡のようなものがついている。顔の血色も悪く、下手をすると歩いている最中にでも倒れてしまいそうな様子に見える─が、異様な雰囲気もここまで来ると本人も分かっていそうなものであり、それを自身が態々言及するのも面倒で、それに関しては何も言わないでおいた。「…何かご用ですか」今日はシフトの時間こそいつも通りだが、姉にみんなでご飯を食べるから早く帰ってこい、と釘を刺されている。先日と違って、あまり長く彼と話す時間はない。「…今日は、予定がありますので…あまり、お喋りは出来ないかと」と何か言われる前に通告しておき、彼を鋭い目で見つめながら返答を待っており)
(/ 硬めですか!じゃあ深川煎餅とか…(硬さ日本一())ほほう…?まことに…?ホントにモンブラン…?(圧)私も見たい!!「その生意気な年下に真っ赤にされてるくせに。」って笑われて、言い返せない年上さんからデコピンとか軽めに手が出ちゃってほしい…戯れてくれ…()あっこれは同世代の予感…!キバも良い…ディケイドも…2号さんは何というか…後半に成る程泥沼になっていく感ありましたね…でもそこが良かった…毎週の生きる糧でしたね()解りみが深い!!お着物着た蛇人外さんに「久方ぶりだなあ、坊。いやあ、大きゅうなった…人の子の成長は早いものだ。…おや、小生の事を覚えておらなんだか?ほら、坊が小さい頃によく一緒に遊んだであろう?」とかニコニコしながら言ってほしいです~!!()ええ!クソデカ感情君×聖母君は最強と相場が決まってるんですよ!!()お願いします!!あっでも写真一枚良いですか!!こっち見なくても良いので!一枚だけ!!() )
( 人の視線を悪い意味で集めながらも、当人は機嫌が良い。それは青年が目の前に現れた事で一層輝く。だがそれは一瞬彼の挨拶に対しキョトンと曇って、「…あ、うん、久し振りかぁ。そうだねぇ、久し振りぃ。」数秒の間を空けて呟いてから漸く、納得したように挨拶を返す。その次、「そっかぁ。それはちょっと残念かなぁ。」先回って告げられた予定の存在に、眉を下げ唇をムッと尖らせたものの、「でもいいやぁ。今日はお喋りがメインじゃないからねぇ。」それは直ぐにご機嫌に弛む。「確かぁ…三日前?五日前?ん~とぉ…とにかくこの前だねぇ。ちーちゃんと遊びに行ったでしょぉ?」動き出す言葉と共に、彼に向ける手で日数を指折り数えるが、それは途中で垂らした腕ごと投げ出して、最後に会ったその日に兎に角話を繋げ、「その時の事描いた子がねぇ、さっきやっと完成だって言ってくれたからぁ、それを真っ先にちーちゃんに伝えに来たんだぁ。」彼が――たとえどういう意図であれ――楽しみと言ってくれた絵の出来上がりの、その報告に、完成直後の着の身着のまま外に出たらしい事。そして、「それでオレねぇ、パトロンさんよりもお客さんよりも、ちーちゃんに最初にその子と会ってもらいたくってねぇ。お迎えに来ちゃったんだぁ。」その絵の一番を青年に贈りたいが為に、此処まで歩いた事を、以前と同じく楽しげに燥いで捲し立てた。それにえへへ、と些か照れた様子で笑ったその後で、「ねぇちーちゃん、そんなに遠い距離じゃないからさぁ、俺のアトリエまでおいでぇ。」言うが早いか、彼の片手をパッと汚れた諸手で素早く絡め取る。――その指や袖から覗く腕も、以前より少し骨張って、触れる熱も何処かに落としたように随分温くなっている。それなのに、握る力だけは変わらない。「一目で良いからさぁ、あの子に会って。」下手に出ながら逸る感情の顕れに、返事の可否を聞く前からグッと捕まえた手を引き、「ねぇ、お願い。」連れ去る一歩手前、何とか踏み留まって。じっと乞うような熱を籠め、その癖だだ純粋な期待も湛えた瞳で青年を見詰めて頼み込み )
(あー…好きですねえ多分!!モ、モンブランですよ(震え声)…え?なんだってちーくん?フィナンシェもラングドシャも好き?ヒュッ()良い…良いですね…でも「どうしたよ?…お兄さんに全部話してみろって。これでもお前より年上なんだからさ」みたいに時々ちゃんと年上ムーブしてあげる年上さんも見たい…()分かりますよ!!!ディケイドは沼りますよね…人の家に上がり込んでご飯(好きな物ばっかり)まで作ってる上にピンクのエプロンまで付けてるのってもうそれは彼女だよ海東くん!!!(早口)私、お恥ずかしながら特撮大好きなもので…戦隊・ライダー系は今の現行まで追っちゃってます()ヴァッ!!!私の好みは「─やあ、少年。随分と大きくなったものだ。覚えているかい?僕は君が幼い頃に遊んだ"しろへびのおにいさん"だよ。…大きくなったから、もうあの時のようには遊んでくれないだろうね」人外さんでありつつ、自分が人外だから人間から見ると不気味なのも分かってて…ちょっと物悲しそうに笑う蛇系着物人外さんですね!!!!そうですね!!末永く聖母くんとお幸せに!!!()ええ、ええ!!影からシャッター音もフラッシュもオフにしてこっそり撮影しましょう!!)
(─眼の前で喋る彼の言葉を簡潔にまとめれば、完成した絵を見に来い、ということらしい。…絵を見る程度なら、然程時間は取られないだろうか─彼の言葉からややあって首を縦に振り、「…見るだけでいいのなら」と口を開いた。先日よりも少し強い力で手を引かれ、一瞬躓きそうになるのを堪え、連れられるがままに脚を踏み出す。─連れて行かれる刹那。自身に向けられた、自身を侵食してくるような熱と期待が綯い交ぜになった彼の瞳は見なかった振りをして。青にオレンジの絵の具を混ぜたような空をぼんやりと見つめて歩きながら、時折近くの児童公園の時計に目を投げ、今の時間を確認した。─まだ、夕食の時間までは少しばかり余裕がある。そうこうしている内に彼のアトリエ─先日見た、一際目を引く屋根の建物─が見えてきた。一応携帯を取り出し、姉に"まだ分かんないんだけど…ちょっと遅れるかもしれない、ごめん。用事済んだらダッシュで帰るから"とメッセージを送っておく。少ししてからポン、という軽い音と共に敬礼をするウサギのスタンプが返ってきた。姉らしいスタンプに小さく笑みを漏らしながら携帯をポケットに仕舞い、小さく息を吐いてから彼のアトリエへと足を踏み入れた。足を踏み入れると、何をモチーフにしているのか良く分からない油絵や、動物をモチーフにしているらしい水彩画などが目に飛び込んでくる。─どうやら、姉とは畑が違うらしい。そんなことを思いつつ、物珍しそうにその絵を眺めており)
(/ よっしゃじゃあお取り寄せ決定ですね!!ほう、ほほう…ではもういっそスイーツビュッフェ行きましょう!好きなの選んでおいで!! あっそれも良い…それで悩み抱えてた年下君がボロボロ泣きながら話すのを、「うん、うん。…そうか。」って静かに聞いてあげて、ぎゅっと抱き締めて頭撫でてあげるの…そしてその最後に「こういう時だけ…ズルいです…」って年下君に言われてほしい…()ええ…最早存在が沼ですよあのお方は…下手したら彼女通り越して奥さんかもしれない事案でしたね、あれ()わっかりますよ!特撮良いですよね!アクションも勿論格好いいですが、あの登場人物の絶妙な関係性…大人になって初めて解るあの味…しかしながら、私は中々追い付けず…見たい気持ちはあるのに身体が言う事を利かなくて…悔しい…!!()良い~!自分が“化物”って解ってる蛇人外さん…是非とも元少年の青年から「また遊ぼうよ。」って人外さんの手を取ってほしい…!はい!お幸せにぃ!!では、出来上がった写真は各自確認の後、複製してお仲間と交換ということで!宜しくおなしゃす!!() )
( 貰えた返答に顔は満面咲き誇る。じゃあ行こぉ、と言葉の一文字目からもう帰路を踏んだ足は、目的地が近付くにつれて弾み早まっていく。――アトリエ内、廊下を進み先ずはリビング兼応接間。額縁を貰った獅子の水彩、布敷きの床に置かれた蝶らしき抽象の油絵など、完成品らしい“子供達”が彼方此方と置かれている。それを窺う青年の視線に気付き、彼に声を掛ける。「他の子も気になるぅ?この辺りの子達はねぇ、もう貰い手が付いたか相談中の子ばっかりだから、もうすぐ居なくなっちゃうんだよねぇ。」寂しいねぇ、と軽薄な言葉の半面、何か堪えるように眉を下げて笑う。それから更に進んでいった先、奥の間。差し入れか何からしい袋、しかしそのどれもが手付かずに置かれたままの入口。水の入っていたらしい空のペットボトルが幾つか転がっている床。窓には重いカーテンが引かれて外の明かりを全て遮り、天井の蛍光灯だけが広い部屋を白く眩しく照らしている。「ほら、」そして部屋の真ん中、使いかけの画材が乗ったテーブルの隣。大型のイーゼルに乗せられた“子”を、離した指で差す。「あの子だよ。」――縦に長く、青年の背丈と同じ大きさはあろうキャンバス。その上半分には、高台で見たまま忠実に再現された空のグラデーションをバックに、軽やかに舞い散る鳶色の羽根と、揺らめきながら天から垂れる炎の蔦。その二つが交わる幾つかの影には、あの日着た服、彼が読んでいた本の表紙、見ていた彫刻等の色が写されている。「思ったよりも大きくてさぁ、」それから、視線を下げていった先。夜闇と目映い星々を背負い、悠々と空を翔け、此方に向かってくる猛禽。その雄々しく優麗な翼や脚にも、垂れた炎の蔦が少しの隙を保って飾られている。――そうして、出来上がった作品は語る。“共に歩けて楽しかった”、“友達が出来て嬉しかった”、“また一緒に遊びたい”。――そして、“もっとこっちを見てほしい”、“もっと君に触れてみたい”、と。描いた本人の言の葉よりも雄弁に、切実に。でも、何処か躊躇いがちに。「あれもこれも、って詰めたから、ちょっと賑やかな子になっちゃったけど、」自分でも出来上がったものを暫し眺めて、それから少々の苦笑いと微笑ましさを含めた音で全体像を評した後に、「――良い子でしょ?」“子”に宿った己の感情に、気付いているのか、いないのか。真意の掴めぬ浮かれた声を彼に投げ、その表情を覗くように身体を大きく傾いで )
(スイーツビュッフェだって!!良かったねちーくん!!いっぱいお食べ!!()ヒェェ…シュキ…普段は翻弄されてるのに時々見せる年上ムーブ…モエ…ですよね…その割にメンタルはガラスのハートなので()士くんが自分を見てくれないと拗ねちゃうんですよ…分かっていただけますか!!良いですよね、特撮!!関係性だとちょーっと古いですがクウガとか龍騎が好きですかね…特に龍騎の蓮と真司、海之ちゃんと真司の関係性大好きなんですよ…()一番ドハマりしたのは海賊戦隊です()もう赤と青がカップル通り越して熟年夫婦感あるんですよ()現行のライダーくんは毎週"おめめおっきい!!お肌キレイ!!睫毛長い!!あっ笑顔かわいい!!"しか感想が出なくて…ええ!!是非!!取ってあげてください!!絵画か?みたいな笑顔で「…君は優しいね。でも、気を付け給え。…蛇は執念深いから、勘違いしてしまうよ?」ってちょっと人外さん特有の不穏さの漂うお返事を返してくれますから!!()了解です!!)
(彼に案内されるまま生活感に溢れるアトリエを歩き、例の絵を見せられた時。─彼の言葉も仕草も耳に、目に少しも入らないほど、圧倒されていた。その衝撃を例えるなら、幼い頃に初めて自身が好きな画家に出会ったときのような、あの電撃にも似た感覚だった。少しの間そうして固まっていたが、漸く気が付いたようで顔を上げ、恥ずかしながら「…凄い作品ですね」と誰でも言える月並みな感想を一言漏らすに留めておく。─本当はもう少し語りたかったが、自身の語彙力では厳しいであろうと思われるのでやめた。日常生活に関しては人並み、だが芸術関連に対してだけは素人にも等しい自身には作品の声など一言も聞けもしないが、一際自身の目を引くのは凛々しく優美な猛禽類─恐らく鷹か何かだろう─で、言語化し難いが"彼"は此方に何かを伝えようとしているような気がした。じっ、とそれを眺めていると何故だか惹き込まれるような感じがして、こうして見ると確かに少しだけ自身と似た顔立ちをしている"彼"からは早々に目線を外してしまう。尻ポケットで携帯がメッセージの着信を知らせて震えた。恐らく姉からの帰宅の催促だろう。それには後で返信することにして、今は彼の絵を眺めていて)
(/ お食べ!!弟さんは少食なようだけど、スイーツだったら沢山入りますかね!?()イイ…モエ…ちゃんと“年上”なんだって今度は年下君が解らせられる瞬間…そこはそれ、そのギャップが良いんじゃないですか!!()何それ…もう面倒くさい彼女ちゃんじゃないですか…スキ…はい!!ああ…素敵ですよね、フィルター掛けると尚更…古いとかは大丈夫だと思います、私も電王のデネブと侑斗さんが好きなので…()ほーう…?さてはこれは海賊戦隊履修するとお得な感じですね…?()見ることが出来てるだけ充分偉いと思います!えらい!!()ハァ゛ッ(呼吸停止)良い…穏やかで物悲しいだけじゃない蛇人外さん…!それでもその不穏さに負けずに、「勘違いじゃないよ!だって、俺、“しろへびのおにいさん”の事…!」って圧倒的光属性で向かっていってほしいです…!! )
( すっかり惚けた様子で、此方の案内の声はもう届いていない。少しあって漸く貰えた彼の有り触れた一言に、「ん、でしょぉ?」心底嬉しそうに白い頬を色付け弛める。それからは、彼の視線の先、見てほしい人に見てもらえる“その子”に己も目を移し、暫し沈黙の鑑賞を楽しむ。――さて、どの程度経ったか。時計も暦も無い、外の光も入らないこの部屋では、知る由は無し。ふっと気付いて彼の方を見る。「ちーちゃん。」名を呼んだ。何気無いトーン、只の呼び掛け。「この子の事、気に入ったぁ?なら、」その後で、一歩彼に近寄る。肩の触れそうな距離、そこで、「――君にあげる。好きにしていいよ。」ほんの悪戯、耳に唇を近付けて潜めた声を。吐息に熱を染めて、甘く低く、蠱惑的に。表情の窺えないその距離での囁きの後、また一歩、今度は跳ねるように彼から退き、「ちーちゃんの家に置いても良いし、此処に置いといて見に来る形でも構わないよぉ。君が大事に出来る形なら何でも、ねぇ。」“好きにする”の具体的な案を、ころりと明朗笑った顔付きで、あれそれと提案する。その最後、「――あ。そういやちーちゃん。今日、予定があるって言ってなかったっけぇ?」ふと、今日の出会い頭、先回って刺された断りを思い出して、いいのぉ?とスケジュールの確認を彼に問い )
(入ります入ります!!スイーツに関してはちーくんの胃袋ブラックホールですから!!()ダイスキ…ダイスキ…やはり年上×年下は至高ですね!!!お互いに分からせあって幸せになってくれ~!!()ええ…本当に面倒くさい彼女ですよ彼は…夏映画で、いやまあ士くん、殴られても文句言えないようなムーブはしてるんですが…折角頑張って止めたロボを「完璧だ。でも気に入らないね」で起動しちゃうとは思わないじゃないですか()「僕を傷つけた分、今度は君が傷つきたまえ」って完全にヤンデレじゃないですか!!!!フィルターなんてかけまくりですよええ!!!()アッ好きです…可愛いですよねあの二人…海賊戦隊良いですよ…赤は可愛いし、青はイケメンだし…緑はドジっ子だし…黄色とピンクは可愛いし良いことずくめですよ()ありがとうございます!!!でも可愛いんですよ現行の主人公くん!!おめめがおっきくて!!ヴァッ(消滅)マブシイ…マブシイ…手を握られてちょっとびっくりしながら「…君には敵わないね。…君はまるで太陽だ。俺のように日陰を這いずる蛇を、他の物と平等に照らしてくれる」みたいな良く分かんない例えで返してほしい…!!!)
(─ふと自身の耳を擽る、砂糖菓子のように甘い声色。刹那、背筋に氷を詰められたような冷たさが走り、思わず一歩後退って彼の方へ、普段よりも鋭い視線を向けた。その表情はいつも出会う時と同じ、明朗で何処と無く軽薄な印象を受ける笑顔。好きにして良い、という発言に「……いえ、そこまでして頂くのは申し訳ないので」と首を横に振り、そう断りの言葉を述べる。そうしてその後に続けられた彼の言葉に、尚も尻ポケットで震える携帯の所在を思い出したらしい。「…すみません」と一声掛けながら彼に背中を向け、メッセージを確認すると"ちー?何してるの~?もうご飯出来ちゃったから、早く帰っておいで~"と催促のメッセージが何件か来ていた。メッセージを最後まで見た後、彼の方へ向き直ると「…今日は失礼します」と頭を下げ、彼のアトリエを後にする。若干早足気味に帰路を歩き、家に帰るなり飛び出してきた姉に腕をぐいぐいと引かれ、半ば無理矢理リビングのテーブルに座らされた。テーブルに所狭しと盛られた料理を食べている内、夜が更けていき)
(/ そっかそっか、じゃあいっぱいお食べ!何なら私が取ってきてあげましょうか!?()ああ~最高~…!お互いに一生じゃれ合っててくれ!!()何なんでしょうね彼…拗らせすぎでは…?それはその…ロボについてはぐうの音も出ませんね。それに関しては相手にバチギレされて殴られても致し方無いと思います。()ア゛ッ好きな台詞…!“自分と同じ所まで相手を堕とす”とか“同じ傷を受けろ”はもう“愛してる”と同義ですものね…!!!()良いですよね…人前ではクールなのに、デネブの前で急に子供になる侑斗さんとお世話焼くデネブ…可愛いの極み……俄然興味湧いてきましたね、海賊戦隊…何とかして見なければ…()ほほう、では頑張って起きて見てみますかね、ライダー!()良い…!それで一瞬元少年がキョトンとした後、自分なりに解釈して「…平等じゃないよ。出来れば、俺、“しろへびのおにいさん”だけ照らしたい、とか、思ってるけど…」って若干照れつつしどろもどろに頑張って口説いてほしい!です!! )
( そう、と断られた事に尾を垂らす犬のように悄気て、だが直ぐにニッコリ笑んでは、「うん、ばいばぁい。またねぇ。」と何処か急いだ様子の彼を見送った後。「……あ、」過度の疲労に寝不足、エネルギーを一切摂らなかった失調からその場で昏倒した。――それから、一週間程度。青年が去った後すぐに様子を見に来たパトロンの手を借り、たっぷりの睡眠と食事で人並みに回復した頃合い。まだ朝の内にパトロンに叩き起こされ、訪れたのは己が卒業した悠慶大学。商談の為、自分もと呼ばれはしたが、結局の所挨拶だけで応接間を追い出され、話はパトロンと理事長、学長の三人で進んでおり、その退屈さに床を軽く蹴る。「…こんなのまで着せたくせにぃ。」そのついで、プライベートで来るのとは訳が違うからと、濃紺にピンストライプのスリーピーススーツに黒い太縁眼鏡、等という自分としては地味なそれをかっちり着込まされていた事にも、不満が漏れる。せめてもの抵抗に、デフォルメされた蜘蛛の金色ラペルピンに、アクアグリーンのリボンタイで何とか粧しはしたが、それでも窮屈な事に変わりは無い。唇を尖らせ、旋毛で結びポニーテールにした髪の毛先をクルクル指先で弄びながら応接間の扉前を彷徨いていたが、ふとその足を止める。「…ちーちゃん、学校来てるかなぁ?」どうやら、青年が同じ大学に通っている事を思い出したらしい。「探してみよっかなぁ。ついでに、此処のうちの子にも会っちゃおっとぉ。」くれぐれも大人しく、とパトロンから受けていた注意はその場へ置き去りに、跳ねる足取りで廊下を進み、時折に教室等を覗いてはのんびり探索を開始して )
(ほら!!ちーくん取ってきてくれるって!!お願いしなよ!!!()そんな光景を空気中のチリとかになって見てたいですね…アッ言葉不足…!完璧すぎて気に入らない、みたいな理由でロボを起動しちゃったのは海東くんです…!「士に手を出すやつは僕が倒す。覚えておきたまえ」とかも言ってますしね…もう確定ですねコレ()…そういえば海東くん、10年後の後輩(魔王)くんの番組でも同じこと(お料理)してなかった?()勝手に後輩くんのおうちに上がり込んだ挙げ句士くんの好きな物ばっかり作って、マゼンタカラーのエプロン付けてたよね?()「最高のお宝を貰うよ。士の命っていうね」とか「士追いかけて来ちゃった♪」的なこと言ってたよね…?()ええ!!良いです!!!デネブ可愛くて好きです!!!頑張って見て頂けると嬉しいです(私が)!!!!アァッ!!人外さん気付いて!!その"少年"本気ですよ!そういえば享楽主義お姉様のキャラ設定が完成いたしました!!お姉様、あれよあれよと好きな要素を盛り込む内、裏社会でも恐れられるマフィアの女帝に…)
(今日はバイト先のカフェの定休日らしく、朝早くから大学へと通っていた。普段通り教室の前列を陣取り、鞄からノートやペンケースを取り出しては授業の用意を整えている。─周囲でお喋りをする女子生徒が、自身の方へ時折ちらちらと目線を向けているのは薄々感じられたが、別に用意の邪魔をするのでなければいいだろう、と思って放っておいた。まだ一限目の授業が始まるまでには時間があるので、手持ち無沙汰に小ぶりなサイズの小説を読んでいると、何やら外がざわざわと騒がしいことに気付いたらしい。一旦小説を伏せ、入口辺りから外の様子を伺う─ふと、廊下を歩く人影が目に入った。その人影は濃紺のスリーピーススーツに身を包み、黒縁眼鏡を掛けた生真面目そうな─いや、普段とは全く違う姿なので結びつかなかったが…良く見ればその姿は何度も会ったことのある彼だった。声を掛けるか一瞬躊躇ったが、丁度教室に教授が入ってきた為、入口から離れて自身の席へ腰を下ろす。当人にとってはいつも通りの鋭い眼差しも、教授にとっては気まずいらしく中々自身とは目が合わない。─が、それももう慣れた。淡々とホワイトボードの文章をノートに書き写しており)
(/ 何が良いでしょう!?ミルフィーユもあります!タルトもありますよ!何が良いですか弟さん!?ミ゛ャ(恥死)間違えましたごめんなさい!!うろ覚えの記憶を引っ張り出すからこうなるんですよねすいません!!ええ、もう愛ですよ、愛…()やってましたし付けてましたし言ってましたよ()この人実は割りと人生謳歌してないです?()デネブ可愛いですよねご理解頂けて嬉しい!!よし、まずは早起きから頑張ります!!()人外さん!人外さん!ニコニコ不穏になってる場合じゃないです!“少年”のお顔ちゃんと見て!!()ア゛ッ好きなやつ!!マフィアギャングに恐れられる女帝……お姉様…素敵…この人のお傍には“女帝こそ絶対”なヤバめ狂忠犬と、慇懃な癖してあわよくば下克上狙う蝙蝠のどちらが似合うでしょう… )
( 前髪はオールバックにされている為か視界が矢鱈眩しく、道を進む時折に窓から入る陽光をキュッと目を瞑っていなす。人がそれなりに居る朝一番、注目というか好奇というか、兎に角己は視線を集めているらしい。その逐一にいつも通り、否、苦しい格好の為に少々控えめに手と愛想を振り、その何人かに“羽賀千秋”について尋ねて回る。得た情報から一つの教室の前まで来るが、中を覗けば既に講義が始まってしまった後らしい。その事に少々眉を垂らしたが、一先ず終わりを待つべく、その場でそわそわ歩き回り、室内の教授が居なくなった数秒後。ドアを開いた学生とすれ違いに教室に入り、「ち、い、ちゃーん。おはよぉ。」人の波に逆らって泳ぎ、真っ直ぐ青年の元へ。身体を大きく傾け、その顔を満面の笑みで覗き込みながら、えへへ、と一つ気の抜けた声を漏らし、「今日はこっちで仕事があってねぇ。そのついでにぃ、もしかしたらちーちゃんに会えるかなぁって探しちゃったぁ。」挨拶の返事も待たないままに、自身の事情をつらつらと。「ねぇ、今日学校終わって暇だったら、アトリエおいでよぉ。あの子、ちーちゃんに会えなくて寂しそうだからさぁ。」それから、青年の都合も聞かない内から朗らかに誘いの一言。その理由につい先日の絵画を引き合いに出し、「お茶とお茶菓子くらいなら出せるしぃ、何なら帰りにちーちゃんの好きなお菓子買ってってもいいからさぁ。」更には食物も対価に畳み掛ける。「ね、おいでぇ?」つい腕を引っ張ってしまいたくなる衝動は、自らの後ろで両手を確と組んで堪えつつ、期待を寄せてにこやかに瞬く瞳で青年を見詰めて )
(何でもあるって!!ちーくん好きなの取ってもらいな!!!…え?なんだって?自分のくらい自分で取ってくる?()いえいえ!!こちらの言葉不足もありますのでどうかお気になさらず!!謳歌してますよ海東くんは…士くんは正直海東くんのことどう思ってるのか知りませんけど()ええ!もちろん!!キャンディー持ち歩いてるのも可愛いですし、隙あらば侑斗のご飯にしいたけを入れようとするところも!!()早起き難しいですよね…休日だとつい二度寝しちゃうんです()人外さーん!!!握ってた手を離して「─有難う、久方ぶりに楽しかったよ。…嫌でなかったなら、またおいで」とか言ってる場合じゃないです!!分かっていただけて嬉しいです!!!強いお姉様って最高ですよね!!!ア゛ッ!!どっちも似合うやつだ~!!!()うーんしいて言うなら狂忠犬ですかね!!お姉様の「やめなさい」とか「やりなさい」みたいなコマンドしかまともに聞かないの大好きです()…書いているとお姉様を動かしたい欲が…!!)
(特に何が起こるでもなく一限目は終わり、次の講義まで暇なので図書室にでも向かおうか、と椅子からゆっくりと腰を上げ、鞄にノートを詰め始めたところで─教室の入口から、良く見知った…いや、良く見知って"しまった"と言うべきか─ともかく、最近良く会う彼が姿を見せる。挨拶に返答しようとする間もなく距離を詰められ、急に近付いてきた顔に驚いて思わず一歩後退る。─満面の笑顔を浮かべる彼とは対照的に、自身の表情は目付きだけが妙に鋭く、唇は微かに引き攣った歪なものになっているのが自身でも分かった。矢継ぎ早に投げられる提案を最後まで聞いた後、少し間をおいて小さく首を横に振りながら「…すみませんが、今日は高校時代の友人と遊ぶ約束をしているんです」と彼の誘いを断る。その後鞄にノートやら参考書やらを詰める作業を再開しながら「……お仕事、頑張ってくださいね」そう声を掛けて鞄を抱え、彼の横をすり抜けるようにして図書室へと向かい)
(/ えっそんな張り切ったのに…でもそのつれない所が素敵…ではお金だけ出すので食べてる所見せて下さい()有り難う御座いますお優しいですね!!どうって……うん、どうなんでしょうね、アレ…人ってほら、複雑なので…()ええ!あの“何とか食べてもらおう”と料理してる所と嫌がってる侑斗さんのわちゃわちゃ可愛いんですよ!!あっあと電王側ならリュウタロス推しです!!()そうなんですよ…特に私放っておくと夕方まで寝る質なので…取り敢えず目覚まし複数掛けときます()“少年”君頑張れ!!今です!力一杯抱き締めて「解ってくれるまで、何度だって、毎日だって来るよ、“しろへびのおにいさん”。俺、本気だから。」ってガッチリホールドしてあげて下さい!!ええ!!つよつよお姉様大好きです!!この手のやりすぎ系忠犬、私“癖”なんですよ!!()あわわどうしましょうね。“薄葉と千秋さん”をこの一日の切りの良い所で一旦お休みさせるか、それともこの二人をきっちり完結まで導いてから“お姉様と狂忠犬”に入るか、どちらが宜しいでしょう…!? )
( 取り付く島も無し、お誘いは呆気なく断られたが、それは単なる話し掛ける口実だったよう。構う様子も無く、待ってぇ、と己を横切って教室を出る青年を追う。彼の歩調に合わせ、慣れない革靴を鳴らしながら、「頑張るも何もないんだよぉ。」眉を下げて懲りずに言葉を返す。それは至極情けない、不満たらたらの声。「理事長さん達にご挨拶した後、パトロンさんに部屋追い出されたんだぁ。“貴方が一緒に居ると商談が進まない”ってぇ。オレ、商談中ちゃんと真面目な顔してるのにぃ。」こんな風に、と曲がってしまう口の端をギュッと両手の人差し指で一文字に引っ張って見せ、「酷いよねぇ。まだ眠い時間に起こされて、こんな窮屈な服まで着せてさぁ。それで“挨拶以外要りません”なんて、」また直ぐに離した口で一方的に今の事情兼愚痴を、図書室のある廊下まで続けた。「ちーちゃんは本が好きだねぇ。」そこで漸く青年の目的に気が付いたらしい。それまでの不満は何処へやら、朗らかに微笑ましげに、一言のほほんと放ったその後。「――あ。そうだ。」ふっと一瞬感情が凪いで、それまで遠慮していた片手が彼を捕まえ、ぐっと立ち止まらせるように引っ張る。「ねぇ、ちーちゃん。一つ訊かせて。」そして、いつの頃からか、一歩前に進んでいたその姿に問い掛ける。――見えるのは青年の背。表情は解らない。「君の為のあの子の“声”、」尋ねる声は高台の詫びと同じく些か弱く、不安そうに震える。「…ちーちゃんには、何か聞こえちゃってた?」そこに含まれているのは、“聞こえていてほしい”という望みではなく――寧ろ、“聞かれたくない”もしくは“聞こえていたらどうしよう”といった否定的な願いと怖じ気。顔は少し怯えて強張って、瞳も今にも伏せてしまいそうに切なく揺れていて、それでもじっと彼を見詰めたまま、視線を逸らさず答えを待ち )
(ちーくんいっぱい取ってきたねえ!!お皿が現代アートみたいになってるよ!!()ほらお食べ!!うーんどうなんでしょうねえ…本編中の発言を見る限り別に嫌いではなさそうなんですが…好きでもなさそうなんですよね…基本的に「またアイツか」的な反応をしてるので()それで侑斗にバレて「デネブ!!」って言われながら追いかけ回されるんですねわかりますかわいい!!!リュウちゃん可愛いですよね…でも当時(2歳)の私は"紫色のヤバいヤツ"で認識してました()私はやっぱりモモタロスですかね…あの何とも言えないおバカ加減が…()そういえば…休みの日の二度寝って何であんなにしちゃうんですかね?()アッ!!人外さん!!「…有り難う、少年。だが俺に構うよりも、友人を大事にし給え。─君の人生は、俺に比べると瞬きの刹那のようなものだ。貴重な人生を、俺に浪費してはいけないよ」って少年の将来を思ってやんわりおてて払い除けてる場合じゃないですよ!!!やったあ同志だ!!()赤いルージュの似合うつよつよお姉様最高!!!お姉様一筋の狂忠犬も大好き!!うちのお姉様がお気に入りで置いてる食えない感じの部下とバチバチしててほしい…()「やあ、忠犬くん。いつも元気だねえ君は。毎日毎日ボスの言うことに盲目的に従って、飽きないのかい?私は真っ平御免だけどね」的な…!!うーん…動かしたい欲もあるし、完結させたい欲もあるんですよね…取り敢えずプロフだけ作成してあるので、後で記載しますね!!)
(横をすり抜けた筈が、直ぐに自身の後ろから彼の足音と声が聞こえてきた。─彼は着いてくる気らしい。人気の無い廊下を歩く、自身の彼。二人分の足音に混ざって聞こえてくる彼の愚痴に適当な相槌を打ち、聞き流し、図書室へ向かって歩き続ける。図書室の扉に手を掛けたところでもう片方の腕が掴まれ、ぐい、と彼の方へ引き寄せられた。─片方は図書室の扉、もう片方は掴まれて引っ張られる。このままでは腕が千切れてしまう。一旦図書室の扉から手を離し、彼の方へ目線を向けた。目の前の彼は、何故だか怯えて強張ったような表情をしていて、瞳は不安定に揺れている─まるで、初めて自身を見た時、大多数の人間がする反応のように。─聞いておきながら、何処か否定を願うように聞こえる─不安げな声色で自身に投げられた、何か聞こえたか、と言う問いかけには、首を横に振っておいた。─嘘は吐いていない、自身には彼の言う"声"を聞く才能はないのだから。その意図の分からぬ問いに答えた後、「…すみません。図書室に入りたいので…手を離していただいても」とまだ掴まれたままの腕に一瞥をくれ、彼に向かって遠慮がちではあるが、手を離せと言う旨の一言を投げ掛けて)
(/ 凄いですねぇ!皿ってこんなに乗せられるんですねぇ…!あっケーキと弟さんのお写真撮っても宜しいですか!?()好き…は無い、でしょうね…まあ本人同士の問題なのでどうとは言えませんが…()ええ!「しいたけ入れんなって言っただろ!」ってやってる所が大好きなんですよ!!“ヤバいやつ”で間違ってないから良いと思います()良いですよねモモタロス!あの漂ってくる小学生男子感…しょっちゅうからかわれるあのお馬鹿さ加減…面白可愛いですよね!!()なんででしょうねぇ…休みの日限定で二度寝させる妖怪でもいるんですかね()人外さん!!もう!!“少年”滅茶苦茶傷付いた顔してるでしょ!!“少年”、「…浪費じゃない!なんで解らないんだよ!俺は貴方と共に生きたい!貴方にとって刹那で良いから、この一生を共にしたいって言ってるんだ!!」って直球ストレートぶん投げな!!()うへへ同志嬉しい!良い…目に焼き付くような強烈な“赤”が最高に似合うお姉様…あっ無論忠犬も好きです!ああ~剣呑な一触即発の空気醸すやつ…「はあ?ボスの言う事こそ絶対、あの人の喜びこそ至高の褒美だろうが。俺、お前のそういう胡散臭そうな所大っ嫌いだ!なんでボスはお前なんかお傍に置いてるんだろうな?」ってガルガル食えない部下に噛み付いて、攻撃(物理)の寸前でお姉様に止められてほしい…!!解りますよその複雑なお気持ち!!とりあえず了解です!! )
( 横に振られた首。否定の意。「……そう。そっかぁ。」叱られず済んだ子供のように強張りが解けて、溶け出した表情に安堵の吐息が落ちる。その後で、彼の言葉に強く握り引いた腕を思い出して、「ああ。乱暴しちゃってごめんねぇ。」潔く彼を解放するが、だからといって傍を去る気も無いよう。図書室に入る青年の隣に変わらず並びながら、「…さっきはいきなり変な事聞いてごめんねぇ。」場所が場所である為、音量を控えてもう一つの詫びを。「実はさぁ、あの子を後々見返した時に、自分でもゾッとするような粗見付けちゃってさぁ。…それがちーちゃんに伝わってたら怖いなぁ、って思ってぇ。」真意か、冗談か、広げられる言葉は雲より軽く不確かだ。話す合間に視線が本棚に流れ、時に背表紙を指先でなぞって気が逸れる様子も、それに拍車をかけている。「まあ、それでも。ちーちゃんにはまた、あの子に会ってもらいたいって思っちゃうんだよねぇ。あの子、君とオレ以外にはお喋り出来ない子だからねぇ。」ふくざつぅ、とクスクス笑う顔には苦さ半分照れ半分。そして結局、何にも手には取らないまま、がらんと空き席の目立つテーブル達の内の一つ、無論青年の隣に腰を下ろし、頬杖を突く。そのまま暫しは珍しく、彼の手元にある本やその表情を静かに眺めて、「……ちーちゃんさ、彫刻だとか氷だとか、カフェとかじゃクールな所が評判だけどぉ、」不意に、聞いているのか否かに関わらず、ポツリと話し出す。「結構顔や仕草に出てるよねぇ。…さっきオレが来た時だって、解り易く表情強張ってたしぃ。」びっくりしたんでしょぉ、なんてジョークめかす声。「ふふ、見ていて飽きなくて、良いねぇ。オレ、ちーちゃんと居る時凄ぉく楽しいんだよねぇ。」軽薄な好意の言葉は、抑えた声量の所為か、それとも感情の何かか、柔らかさを帯びている。しかし、返事に期待しているようではない。ただ瞳を眩しげに細めて、結んだ唇でひっそり微笑んで、他の何にも脇目を振らずに青年ばかりをただ見詰めて )
(どうぞどうぞ!!インスタでもXでもご自由に!!!()ううん…友情くらいはあるんじゃないでしょうか()夏映画の最後で士くん、ボロボロの海東くんを一応助けてましたし…まあ海東くんは自分で立てるとか言った挙げ句に士のディケイドカードを盗んでいったんですが()アッ!!!そこ好きです!!お決まりのやり取り可愛いですよね!!!勿論ウラタロスもキンタロスも好きですよ!!!ハナちゃんもナオミちゃんも可愛いですし!!いるんでしょうねえ…()私も結構ニチアサが始まるギリギリに起きてるので…あーっ!!あーっ!!人外さん!!人外さん!!「─君の言葉は有り難いよ。…だが、帰り給え。もう夜だ。夜は化生の蠢く時間─人が居ては、狙われてしまう」鈍感か!!!気付かんかい!!!アッそういうのです!!一触即発の中にお姉様がやって来て「…あら。やめなさいな、○○。エリザ(仮)、貴女もよ。あんまり○○を揶揄わないであげて。─噛みつかれても、知らないわよ?」って止めるんですね…分かります…()
後で載せると書いたのに、結局翌日になってしまいました…すみません!!
マフィアの"女帝"
Name…カルミア・フィッツジェラルド
Old/Height…23歳/172cm
Looks…所々にエメラルドグリーンのメッシュが入った濃い赤髪を腰辺りまでの三つ編みに纏めており、美しく整えられた細い眉、澄んだ海か宝石を思わせる青い吊り目がちの、長い睫毛で覆われた瞳をしている。肌は雪のように色白で体格はすらりと華奢、一見するとファッションモデルのようだが、纏う雰囲気は冷たく冷え切っている。顔立ちはシャープだが時折柔らかなラインを伴い、常に不敵な微笑を湛える唇には血のように赤いルージュが引かれているのが特徴的で、正に傾国の美貌と表現するのが相応しいような美女。装飾の豪奢な赤いドレスに身を包み、肩口にはグレーの毛皮を羽織り、二の腕辺りまでの黒い手袋を装着し、足元は黒い網タイツと赤いハイヒール。耳や首元にはシンプルながら品のある宝石の付いたアクセサリーを身に着けている。
Personality…常に飄々とした雰囲気を崩さず、"楽しい"と思ったものに直ぐ飛び付く根っからの享楽主義者。一度懐に入れた人間には甘く、何かしらやらかしても大抵のことは笑って許す。その代わり自身の懐に入っていない他者には酷く冷酷であり、いつもと変わらぬ笑みを浮かべながら容赦なく息の根を止めることが出来る。
Others…気に入った人間を"飼い犬"やら"ペット"と呼ぶ癖がある。裏社会で"死神女帝"や"赤い死神"などと恐れられており、裏社会で彼女に出逢うことは死を意味し、彼女の本名は─死にゆく者と、彼女の"ペット"たちしか知らない。彼女の右腕には他者の心臓を宝石に変える能力がある。)
(図書室に入ると、"神学"のラベルが貼ってある棚の近くのテーブル席へと荷物を置いた。彼の話をぼんやりと右から左へ聞き流し、謝罪には首を振って気にしていない、ということを伝えつつ近くの本棚から適当な本を何冊か見繕い、椅子に腰を落ち着ける。本を開いた所で飛び込んできた彼の声に、思わず本から顔を上げ、彼の顔をまじまじと見つめてしまった。─顔や仕草に出やすい、なんて言葉を、家族以外の他人から言われたのは初めてだった。他人からの感想は寧ろ"感情が読めない""怒ってるみたい"と言う感想の方が大多数を占めていた─何か言い掛けたが口を閉ざし、本の活字を目で追う。─まただ。脳内で活字が意味も無く気儘に踊っている。内容なんて頭に入ったものではないが、暫くの間その本と向き合っており)
(/ やったあ!あらゆるSNSに上げときますね!弟さんの現代アートケーキ!()まあなんだかんだで…?()本当に何なんでしょうねあの人…()そうなんです!!そのやり取り何回も見直しちゃうんですよ!可愛くて!!そりゃもう私だって!!皆丸ごと大好きですよ!!()じゃあ仕方ありませんね!()人外!!さん!!!もう!!ほら、「なんで解らないんだよ…!」って“少年”泣き出しちゃったし、「やだ、帰らない!他の奴に狙われたっていい!解ってくれるまでずっと“しろへびのおにいさん”と一緒に居る!!」って昔みたいに拗ねだしたじゃないですかもう!さっきまで頑張って格好付けてたのに!!()ああ~理想のシチュ…それで滅茶苦茶膨れっ面で言う事利く忠犬君…フンとそっぽ向く食えない方…笑ってるお姉様の構図…好き…
いえいえ全然ア゛ッ好み!!!傾国の女帝様…目の醒めるような赤色を纏う死神…やだ…従いたい…もしくは貢ぎたい…()では此方も狂忠犬を…と言いたいのですが、その前にワンクッション置きますね。ちょっと注意点というか聞いておきたい部分もあるので…
まず、「キャラの特徴として“生まれつきの痣”を付けるのは大丈夫かどうか」、「女帝さんのような“能力”は他の人にもあるのかどうか」という二点と…それからその…恐らく出来上がる子が、女帝様に“これ解いて”って知恵の輪を渡されたら、輪っか(無論金属)を全部千切り飛ばして「解けた!」って持ってくる筋力全振り犬になりそうな感じ()なんですが大丈夫かな、という点を訊かせて頂ければ… )
( 軽快に言葉が飛んでいくその内で、一度青年が此方を見た。視線が絡む一時は音を止め、表情は微笑みから変えないまま、自分もじっと見詰め返す。ふと動いた口元に目を向けたが、結局は何も聞けない。ほんの僅か、何処か残念そうにこっそりと眉を垂らして、だがそれには何も訊かず、彼が本に目を置く姿を眺めていた。――その、少し後。「……千秋。」不意に、名前を呼んだ。それはあの日のカフェと同じに聞こえて、しかしあの時程の切なさは見当たらない。「千秋、こっち向いて。」代わりに、人の気を引く子供のような、無邪気な悪戯と一匙の寂寥が滲んでいる。「…顔を見せて。」頬杖が解かれ、自由になった五指が向かうのは、本を支える彼の手。「ねえ、」するり。手の甲同士が柔く擦れ、一瞬小指が絡まってひっくり返り、やがてその手を掌中に包む。「こっちだよ、ほら、」隣へと身体を緩やかに傾げれば、肩と肩が服越しに数秒薄く重なる。瞳は、悄然と乞う中に期待の熱が仄かに溶けた色で青年だけを映す。「――ちあき。」彼を捕まえた指先が、そっと手首を伝っていく。――今の全てはあの時のリテイクのようで、けれどもあの日とは全く違う距離。その近さを、遠さを、恐る恐ると測るもう一方の五指は、青年の頬に数センチ伸びかけて、だが迷って丸く縮こまり、中空で頼りなく微かに震えていて )
(どうぞどうぞ!!!お姉さんは大喜びですけどちーくんは複雑そうだね()どうしたの?…何?効率的に積んでるだけなのに騒がれるのは複雑だ、だって?()ホントに何なんでしょう…腐れ縁…?みんな可愛いですよね!!私も大好きです!!はい!!仕方ありません解散!!()あーっ!!あーっ!!気付いてってば!!こんなところで人外さん特有の"子供の我儘だと思って聞き流す"現象やめて!!「─我儘はいけないよ、少年。…さあ、帰り給え。麓まで送ってあげよう」じゃないんですよ!!!アッそれです…大好きなヤツ…()気に入っていただけたようで何よりです!!是非破産するまで貢いでください!!()痣に関しては大丈夫ですよ!お姉様なら「あら、貴方可愛い模様があるのね」くらいで済ませそうですし…能力に関してはお姉様が一際強いだけで、普通に他の"飼い犬"や"ペット"たちも持っている想定です。あっ筋力全振りについては大歓迎です!!()お姉様にしてみれば「そんなところも可愛いわよ、○○」で終わりなので!!()寧ろこちらからも大丈夫か聞きたいことがございまして…こちら、めちゃめちゃサブキャラ出しますが大丈夫でしょうか…?混乱しないよう、お名前と簡単なプロフを記載しておきますね!サブキャラが嫌な場合はご覧にならなくて大丈夫です!
サブキャラ
・狂犬 イアソン・オークス
…"飼い犬"の一匹で、お姉様の命令以外聞かずに暴れ回るサイコ野郎。
・蝙蝠女 ニコラ・シェーンベルク
…お姉様の"ペット"で情報収集担当、皮肉屋かつ胡散臭い女。
・蛇男 ノーマン・エヴァンズ
…お姉様の"ペット"で拷問担当、どこか掴み所のない不気味な男。
・熊男 エディ・クロウリー
…お姉様の"ペット"で武器管理担当、怪力で巨体(210cm)の無口な男。
・烏女 ミラ・クエント
…お姉様の"ペット"で交渉官、元は裏社会で対象を始末する「掃除屋(クリーナー)」の作り物めいた女。
・猫男 アルバート・ノックス
…お姉様の"ペット"で金銭管理担当、気紛れで軽いがやる時はやる男。)
(─"こっちを向いて"。ふと耳に飛び込んできたのは、あの時と同じ彼の声。…だが、あの時の声色とは少し違うような気がする─読み進めても読み進めても、舞踏会のように舞い踊る活字から一旦顔を上げた。そうしてそのまま彼の方へ視線を向けたところで、彼の手が自身の手に触れる。─相変わらず、不気味な情慾にも似た熱が自身を侵食してくるような、不思議な体温だった。彼の手が自身の手を這い上がるにつれてざわ、と全身の毛が逆立つような感覚に襲われるものの、鋭利な眼差しで彼を真っ直ぐに見据えながら「…何でしょうか」と返答を返す。自身の頬の辺りで躊躇うように震えている指先に一瞥をくれた後、好きにしろとでも言わんばかりに瞳を伏せ)
(/ あらまあお姉さん可愛いですねぇ…何も複雑になる事ありませんよ弟さん!ほら!お姉さん喜んでるのでね!()腐れ縁…でいいんじゃないですかね…もう…()ええ!電王最高!!です!()よし寝ましょう!()人外さんってば!!こら!少年が「そういうのいいから解ってよ!俺、もう子供じゃないんだよ!」って拗ねギレの勢いで顔滅茶苦茶目の前まで迫って今にも口付けしそうな勢いになってる事に気付いて下さい!もう!!よしじゃあちょっと破産の準備してきますね!!()全てにおいて有り難う御座います!もう女帝様の寛容な所までドタイプで昇天出来そうです…()あっサブキャラ全然大丈夫です!寧ろ一度に沢山お会いできて嬉しいですし大歓迎です!では、私も出来上がったプロフ載せておきますね!中国っぽさとかフィジカルつよつよな所とか完全に趣味なので、何か主様のお好みでない部分がありましたらご遠慮無くどうぞ!!
Name…雨梅(ユーメイ)
Old/Height …25歳/188センチ
Looks…柔軟性に優れ、着痩せもする為すらりとして見えるが、武力に長けた人間らしく筋肉はがっちり付いた身体。癖が付きやすく量も多い、だが水に濡れると量が半分以下に見えるような、もふもふふわふわの白い髪。それを敬愛する人と揃いにしたい一心で同じく腰まで伸ばし、一本の長い三つ編みに纏めあげている。幼さを彷彿とさせるまろやかな輪郭、吊り気味の丸く大きな翡翠の瞳に、何もなくても口角が上がった唇。笑えば八重歯が覗き、サモエドを思わせる愛嬌ある顔立ち。生まれつき右の頬から耳下、更に首筋にかけて斑点状の赤い痣がある。紅梅と白梅の刺繍が散る深藍色の袖広めチャンパオに、白いチャイナズボン、漢服ブーツとコスプレ中国人のような格好。袖や懐に合口などの暗器を、ブーツの爪先に金属を仕込んでいる。
Personality…快活、単純、短絡的と、三拍子揃ったでっかいワンちゃん気質。思考や感情は概ね顔に書いてあるような、素直な表情筋の持ち主。五感も含めた身体能力に人の何倍も恵まれ、見真似だけで大概の身体技術を物に出来る代わりに、頭の出来栄えは物凄く残念で、言葉遣いも雑。「GO」と「STOP」以上の複雑な命令は理解不能、他者の機微や言葉の裏を読む事も苦手。加えて、手加減や遠慮という単語は本人の中に存在しないので、命令が止められるまでとことんやり尽くす。ちなみに、“女帝”を侮辱された、もしくは害を成された場合は、命令如何に関わらず無言での殺意(物理)が真っ先に飛ぶ。
Others…スラムで息絶えかけていた所を拾われ、以後そのお傍にずっと付き従っている。彼女自身と彼女のする事こそ完璧で正しいと盲目的に信じている“女帝”至上主義であり、彼女に喜んでもらう事と褒めてもらう事こそが最たる行動原理。その為に何であれど懸命に、そして機嫌良くこなす。彼女の傍に居る為に努力を重ねた結果、武術、剣術、暗殺術、身体を使うものなら何でもござれなフィジカルおばけと化した。ただし、毒や薬、アルコール等への耐性は皆無の為、“女帝”以外の他者から貰う物に対して警戒心が強い。重力操作の能力持ちで、応用次第で壁や天井に立ったり、高所からの落下防止や無傷の着地が可能だが、対象は自分自身のみ、且つ、一度につき五分間までの時間制限付き。そもそも本人の身体能力で大概どうにかなるので、正直あまり使わない。
言葉遣いサンプル
「なあボス!ほらこれ、侵入者捕まえた!…ん?ああ、ちゃんと生きてるぞ!」
「ボス、褒めて!!」
「――カルミア様、捨てないで。俺、“良い子”に出来るから。」 )
( 願う通りに青年が此方を向いて、震えた指先を拒まずに目を伏せた。その瞬間、頬を色付けた喜びの形は、普段の向日葵のような輝かしい無邪気ではなく、夜の梔子の如く甘い香を持つ妖美。しかしそれは、一度の瞬きで軽薄に戻る。「ん~…折角なら、ちゃんとちーちゃんのお顔見ながらお話したいなぁって思ってぇ。」どうも行動の言い訳は考えていなかったらしい。明らかに悩む間が空いてから、やっと適当な理由が繋がる。その後で、縮こまっていた手は許された事で意気揚々と、だがそっと繊細に彼の頬を指先で撫で上げる。「やっぱりちーちゃんの方がひんやりしてるねぇ。」掌まで当て、その滑らかな肌から伝わる温度に苦笑い。オレ平熱高いからねぇ、なんて茶化す言葉も加えつつ、今度は耳元の髪を爪の根で優しく退け、そこから顎にかけての器量良い輪郭を人差し指で描くようになぞる。「……ホントに綺麗だねぇ。女の子達が騒ぐ気持ちも、カフェに通う気持ちも、ちょっと解るなぁ。」つくづく美しい造形をじっくりと確かめて、感嘆混じりの言葉を溢す。その夢中さで、手首を捕まえている五指は疎かになって、絡み付きが些か緩んでいる。「でも、この表面しか見えないなんて、あの子達も勿体ないねぇ。お話し出来るとこんなにいっぱい楽しい顔に会えるのに。」心底惜しむ溜め息と眉を垂らし彼を覗き込む仕草。その表情は不意に、悪戯に染まる。「…で、ちーちゃん。さっきも言った通り、君ってば毎日色んな女の子にお熱い視線貰ってるけどぉ、ちーちゃんの方はそういうの何か無いのぉ?好きな子とかぁ、初恋とかぁ。」ついでに繋げたのは、恋のお話。彼を存分に味わった指を離して傾げた首の支えにしながら、クスクス笑う声で尋ねた後、「ああでも、ちーちゃんは真面目さんだから、色恋沙汰に興味無いかなぁ。」彼の答えの予想をして更に口許を弛める。「けど、好きなものはあるでしょぉ?人でも物でもさぁ。そういうのでも良いから聞きたいなぁ。」そこから予防線を張ったつもりか、それとも最初から此方が目的か。ともあれ一人楽しげに舌を回して、青年自身について問いかけて )
(そうだよちーくん!!ほら!!拗ねないで!!()じゃあ腐れ縁ですね!!くれぐれも他人(特に後輩)には迷惑かけないようにね海東くん!!()というかそもそも本編で上がり込んでるのは光写真館だからなつみかんとかユウスケ達には迷惑かけてるんだけど!!()電王最高!!電王最高!!あなたも電王最高と叫びなさい!!()話は変わりますがキバの渡って可愛いですよね…毎回入浴シーンがあるのは未だに謎ですが()おやすみなさい!!()人外さん!!ちゃんと少年のお顔見なさい!!目を逸らさないの!!ふう…不思議な雰囲気のある田舎の子と、親の都合で一時的に田舎に引っ越してきた都会っ子って良くないですか(唐突)一緒に山だの川だのを遊び回った挙げ句、都会っ子が都会に帰る日に儚げな笑顔を浮かべながら「…ねえ、僕のこと忘れてね」って変な一言だけを残してさよならするんですよ()それで大人になったある日に街中であの時の彼に良く似た人を見つけて…的なのって良いですよね(圧)全財産を貢ぎ倒せば"ペット"にしてくれるかもしれませんね!!()いえいえ!!寧ろこちらの要望まで聞き入れていただいてありがとうございます!!アッカワイイ…シュキ…中華風の筋力全振り狂忠犬…(絶命)言葉遣いまでカワイイ…ご心配なく、全て性癖です()そういえば性格だけでは文面から判別できないかと思いましたので、サブキャラ達の見た目と口調サンプルだけ簡単に!!
・狂犬 イアソン・オークス
跳ねた黒髪、狡猾そうな金色の瞳。ハスキー犬を凶悪にしたような感じのイケメン。性格は短気で凶悪、加虐気質かつ意味不明なところでキレるサイコ野郎。案外頭は回る。ゆるいスーツ。肉体強化系の能力。
「…オーケー、聞いてやるよカルミア。お前の命令は楽しいからな」
「よォ、雨梅。テメー、相変わらず馬鹿真面目だよなあ。テキトーでいいだろ、テキトーで」
・蝙蝠女 ニコラ・シェーンベルク
ポニテの茶髪、タレ眉ツリ目の青い瞳。あまり見た目に気を使っていなさそうな感じの美人。性格は飄々としていて図太く、何かあれば普通にお姉様にも意見する。カーディガン+セーター。電波干渉系の能力。
「いやあ…その計画は無茶があるね、ボス。いくらあたしの技術が優れてても無理だよ」
「…何か?今眠いんだ…後にしてよ」
・蛇男 ノーマン・エヴァンズ
ふわふわ白髪パーマ、細められた赤い瞳。何処と無く不気味な印象を受ける美形。性格は掴み所がなく温和、笑顔で人の指とか折れるタイプ。カジュアルなジャケット+ジーンズ。口調は怒ってようが楽しかろうが常に一定のトーンなのが怖い。幻覚系の能力。
「ふふ、どうかしたの?ボス。俺にご用でも?」
「あは、指折れたら痛いよね。分かる。でもあんた、俺たちのボスに手出したじゃん?だからダメ。耐えてね」
・熊男 エディ・クロウリー
スポーツ刈り黒髪、目尻の少し垂れた黒い瞳。顔立ち自体は優しいが服装と目付きの所為で威圧感のある顔立ち。性格は真面目で無口、どんな無茶振りをされても淡々とこなす。基本的に黙って突っ立ってるのでクマの置物にしか見えない時がある。モッズキャップ+着膨れした茶色いコート+白マフラー+ゴツいエンジニアブーツ+茶色い手袋とかいう何人か人殺してそうなファッション。片手でリンゴが二つ潰せるらしい(イアソン談)性能強化系の能力。
「………これを」
「……ボスに手を出すなら、容赦はしない」
・烏女 ミラ・クエント
黒髪ストレートロング、鋭利な光を放つ茶色い瞳。どこか作り物めいた印象を受ける端正な顔立ち。性格は忠実で完璧主義、少し神経質な面はあるが基本的には温厚。クラシカルなメイド服上下。昔の武器はショットガン二丁。発火能力。
「交渉に参りました、ミラ・クエントです」
「…失礼ですが、今何か?」)
・猫男 アルバート・ノックス
ふわふわ金髪、猫っぽいアーモンド型の薄い碧眼。しなやかで無駄のない美しさを纏ったロシアンブルー系の顔立ち。性格は気紛れだがやる時はちゃんとやる。結構守銭奴。量産型のカジュアルな大学生風ファッション。擬態能力。
「ちょっとボス~!勝手にお金使われると困るんですけど!事前に言ってくださいよ~」
「オレ戦闘向きの性能じゃないんですよ~…ま、言われたからにはやりますけど」)
(考えた末の行動にしては、明らかに不自然な間が開いた。─彼の方を向いたのは間違っていたかもしれない。彼の手が自身の頬を撫でる。その度にあの不気味な熱に侵食されるような感覚を覚えた。されるがままに黙っている内髪を跳ね除けられ、輪郭をなぞられると、反射的に身体が一瞬跳ねて強張る。─自身の容姿を褒めてくれる彼には申し訳ないが、自身は自身の容姿になど微塵も興味が無い。寧ろ容姿がどうこう、と騒ぐのは馬鹿のすることだと考えている。彼からの新たな質問が耳に入るなり、衆生を上空から見下ろすような、空を飛ぶ猛禽類にも似た鋭利な眼差しが真っ直ぐ彼を貫いた。それは軽蔑と哀れみの綯い交ぜになったような瞳だったが、次いで張られた予防線を聞くと、多少瞳の色は緩む。─好きなもの。少し考えた後、「好きな作家だと…辻村深月…澁澤龍彦…と、泉鏡花…辺りでしょうか」と口を開いて)
(/ いつもの表情プリーズですよ弟さん!ほら、また別のスイーツ店にも連れてってあげますから!!()よし決定です!!もうその辺りのご迷惑は妥協するしかないんじゃないですかね!!()電王最高!…あれ、電王の悪魔生まれてます?()ああ~解ります…お顔は結構キリッとしてるのに童顔ぽくて、その上で性格といいますか、独特過ぎる癖の強さといいますか…そのギャップまで全部可愛いですよね…お風呂のシーンについてはもう我々へのサービスですよ、きっと()“少年”君もうそのまま口付けして解らせてしまいなさい!!っと…これはまた良いものが来ましたね。そう、たった一夏だけ越してきて遊び尽くし、秋の風が吹き始める頃に去っていく、不思議な想い出の少年…そして幾年も過ぎて、あの少年の面影を一人の青年に見付けて、思わず引き留めるんですよ。「あの、昔何処かで会いませんでしたか?」って…いう、そういうやつですね!!解りますよ!!好きです!!()少しでも可能性があるなら!破産の価値は充分ありますねぇ!!()いえいえ!お気に召したようで何よりです! 筋力全振りした結果敬語も使えなくなっちゃったんですよこのワンちゃん!()ア゛ッ!!全員好み!!雨梅なら満遍なくお話出来るでしょうが…とりあえず、「イアソンこそもっと真面目にやれよ」とかって文句垂れつつ、イアソンさんと一緒に“お仕事”する所とか…ノーマンさんに、「これノーマンに任せてってボスが!」って言いながら既にボロボロ()の敵渡しに行く所とか…エディさんに頼んで実際にリンゴ潰してもらって「エディすっげぇ!!」って燥ぐのとかが浮かびましたね……())
( 容姿の話に興味無し、恋愛沙汰の話に至っては冷たく貫く眼差しが返ってくる。しかし最後のそれに食いついた事を良しとしてか、表情に動揺や悲しさは見られない。「え~とぉ…」並べられた作家の名。言葉に少々の悩む間を空けてから、あ、と小さな声を漏らし、「『凍りのくじら』にぃ、『唐草物語』にぃ…『外科室』、だっけぇ?」どうやら、その三人の読んだ作品を思い出していたらしい。彼の口から聞いた順にタイトルを口にしてから、「うん、どれも素敵だよねぇ。オレも本読むの好きだなぁ。昔は時間も忘れて没頭してたから、よくパトロンさんに怒られたっけぇ。」懐かしいなぁ、とほんわか懐古に和む頬。「お家に色々あったから、ついつい夢中になっちゃってねぇ。特に繰り返し読んでたのはぁ、」読み始める切っ掛けは実家の蔵書、とよくある形。その後、指折り数える作品達は、「谷崎さんの『刺青』、江戸川さんの『人でなしの恋』にぃ、小川さんの『赤い蝋燭と人魚』…」確かに名作だろうが、子供の時代に読んで良いのか微妙なラインの日本文学達。ともかく話す本人は楽しげで、しかし一瞬、恍とした熱が瞳を揺らした後で、「……ああ、あと『死せる花嫁への愛』もだねぇ。これは外国の本だけど、ちーちゃん読んだ事あるかなぁ。」またころりと頬を弛め、今は絶版となっている本も最後に挙げた。そこまでで漸く一つ締め括り、へへ、と笑いを溢したかと思えば、「ご本の話も結構楽しいねぇ。」存外、自身が振った話で気分が高揚したらしい。テーブル下の足をユラユラ落ち着き無く揺らしながら、「今度一緒に書店巡りでもしよっかぁ。ちーちゃんのオススメとか聞きたいしぃ。」またも勝手に青年とのお出掛けを計画し始める。「ねぇ、次いつなら暇になりそぉ?」そのまま青年を覗くように傾いだ首で見上げつつ、逸る感情から、すっかり離れていた五指をまた彼の手元へと伸ばし )
(ほら、ちーくんファンサファンサ!!()いつもの冷たい視線でいいからサービスして!!()妥協…妥協…?()勝手にお家に上がり込まれた挙げ句海東くんが士といちゃついてるのを見せつけられたなつみかんの気持ちを30字以内で答えよ…(10点)()電王の悪魔って言われるとモモタロスが燥いでるようにしか感じられませんね()分かっていただけますか!!可愛いですよね渡!!この世アレルギーの設定は1話ですっ飛びましたが()女装回も可愛かったですよ…上半身とお顔だけは()アッそれですそれです!!!そしてかつての田舎の子に「…忘れてって、言ったのに」って悲しそうに笑われるんですね!!!カルミアお姉様ー!!ペット希望の方がここに!!!()好みでしたか!!良かったです!!それでイアソンに「テメーはよ、馬鹿真面目すぎんだよ。カルミアもんなマジの結果求めてねーよ」って嘲笑されたりしつつお仕事を遂行して、ノーマンに「あは、コイツボロボロだねえ。俺がやんなくても大丈夫なんじゃない?まあ、やるけど」っていつもと変わらないトーンで笑われたり、手袋が林檎の果汁でびっちゃびちゃのエディに「……これの何が面白いんだ」って微妙な顔をされたりするんですね分かります!!())
(─どうやら知っていたらしい。彼の挙げる、お世辞にも有名とは言えないタイトルに思わず口元が緩んだ。「…俺は、有名どころですが…『きのうの影踏み』、『ドラコニアの夢』、『高野聖』…が好きですかね」と普段よりほんの少しだけ、柔らかく聞こえる声色でそう返答した。─自身が本を読み始めたのは、羽賀康彦─編集者をしていた、父の影響だっただろうか。父の書斎で初めて読んだ『人間失格』が面白かったから、本を読み始めたのだった。少し懐かしい想い出に浸りつつ、彼から投げられた次の言葉─自身には苦手な作風のタイトルにうっすらとではあるが眉が顰まる。否定の意を込めて首を横に振り、抜かり無く次の予定を入れようとする彼の傾げられた首の方へ視線を向け、「…まだ分かりません」確認しないことには、そう続けかけたところで再び手の甲に彼の指先が触れ、少しだけ驚いたように息が詰まり)
(/ ほら!!世の皆さんに冷ややかな視線サービス!よし良い写真撮れた!!()あっその時は問答無用で笑いのツボ連打したったって良いと思います()んふふっ…ノリノリで踊るモモタロス想像しちゃいました…()可愛いです!!それはまあ…お外出てくれないと話が進まないので仕方無いといいますか…()顔と上半身だけ、というのがまたアレですよね。素材は悪くなかった筈ですのに()あー!好き!「忘れられる訳無いだろ。あんなに沢山遊んだ、友達の事。」って同じように悲しい顔しながら、また離れてしまわないように痛いくらい思い切り手を握ってるんですよ!!私解ります!!()お姉様!此方この全財産渡すのでペットにして下さい!!()良いですね!そうです!それでイアソンさんには「でも一生懸命やるとボス褒めてくれるし。」とかって膨れっ面するし、「俺も“それ”覚えたらボス喜ぶかな?」ってしっかりちゃっかりノーマンさんの拷問を観察してくし、微妙な顔のエディさんにもツボ入ってゲラゲラ笑いながら「俺もやる!!」って自分もリンゴ取り出したのに、潰すんじゃなく手刀で切るという大道芸(力技)かまして更にエディさんを困惑させる事態にしますね、雨梅なら() )
( 本の話をする彼は、今までの中で一番柔らかい顔と声をしていた。それを見詰める自身は、どんな瞳をしていただろう。ちゃんと“微笑ましいと思う視線”だけで済んでいただろうか、それとも。真相は他者の目でしか解らない。――ふと、彼の言葉が止まる。「ん~?」それを不思議がり、先を促すような音を上げたが、「そっかぁ、解んないかぁ。」と一人残念そうにだが、完結した模様。「でも、いつか行こうねぇ。」約束ねぇ、なんて笑った後に。手の甲を撫ぜる、アイビーの刺青が絡まる指先、その小指を少しばかり強引に彼の同じ指と繋ぐ。指切りげんまん、子供のように小さくゆったりそれを揺らして。「ふふ、楽しみぃ。暇な日が解ったら教えてねぇ。」連絡先も知らない相手に、浮かれた願いを告げた後、すっとその手を引く。「…でぇ、さっきのご本の話なんだけどぉ、」まだ時間が許すなら、あの柔らかい顔をもう一度、と話を振り掛け、けれどもそれは叶わない。何故なら――ガラリ開いた図書室の入口、音に思わず見遣った先に、己のよく知る黒い短髪の男性が居たからだ。「あ、パトロンさん…」グレーのスーツを着た五十かそこらの彼を見て、珍しく表情が笑顔が強張り声を引き攣らせる。そのまま大股で彼が近付いてきて――スパンッ。雑誌らしき何かを丸めた棒で己の頭を引っ叩く。その衝撃に両手で押さえた頭の上に、大人しくと言ったでしょう、と子供を叱るような苦言が降ってくる。そのまま言い訳も出来ず唸る己を尻目に、パトロンは青年の方に目を向ける。パトロンは此方が一方的に絡んでいたものと判断したらしい、この度はうちの薄葉がご迷惑をお掛けしたようで、などと何とも渋い顔で青年に軽く頭を下げてから、帰りますよ、と己を猫の子宜しく首根っこを掴んで引っ張り上げる。「ちょ、やだぁ、ちーちゃん助けてぇ。」その力に眉を下げ今一つ緊張感の無い悲鳴を溢しつつ、バタバタ暴れる手を青年の方へと向けて )
(あっほらちーくん!!!嫌そうな顔しないの!!拗ねてケーキ食べない!!()だってさ、なつみかん!!これからは笑いのツボ連打しなよ!!()そういえばなつみかんって可愛いですよね!!!キバーラも可愛いし!!モモタロスならやりそうですよね()何ならリュウタもノリノリで踊りそうですし()ですよね!!普段は可愛いのに変身の時にキリッとなるのが好きなんですよ!!ええ…まあ…顔は良いんです…顔は…ファッションが謎なだけで…なんで女子高生?その髪型何…?なんでスカートあんなに短いの…?()ヴッ!!でも田舎の子は人に言えないような仕事してて、「…もうあの時とは、違うんだよ」って更に悲しそうな表情になるんですね…!カルミアお姉様ー!!全財産ですって!!是非ペットにしてあげてください!!()アッいいですね…それでまたイアソンに「ッハ、そうかよ。勝手にしな、俺はテキトーにやるぜ」って面倒くさそうに鼻で笑われたり、ノーマンに「あは、キミはキミでいいんじゃない?これやるのは俺の仕事だし。ね?」って普段と変わらない笑顔(拷問対象の指を折りながら)を向けられたり、エディが「(どうすればいいんだ俺は)」みたいな顔をして固まるんですね())
(子供同士のする約束のように、自身の小指が彼の小指に絡め取られる。楽しみだ、と笑う彼の顔を普段の無表情でじっと見つめていると、ふと図書室の扉が音を立てて開いた。─いつもの司書の女性だろうか。そう思ってそちらに目線を向けると、そこに立っていたのはスーツを着た壮年の男性。その男性を見つめていると、男性はつかつかと此方に歩み寄って来たかと思う間も無く、丸めた雑誌で目の前に座る彼の頭を引っ叩いた。此方に向けられる謝罪に「…いえ。別に構いませんよ」と首を横に振る。そのまま連れ去られる彼に軽く頭を下げ、再び目の前に積み上げられた書籍の内の一つを開いた。静寂の戻った図書室で一人、次の授業のチャイムが鳴るまで本を読み漁っていたが、やがて鳴ったチャイムに顔を上げて鞄を持ち上げ、次の授業の教室へと向かい)
(/ そうですよ拗ねないで下さい!あっでも嫌そうな顔も結構悪くないかも…()可愛いですよねなつみかん!!しっかり者で優しくて…キバーラちゃんはもう存在そのものが可愛いと思います!!()絶対やりますね、モモちゃんもリュウちゃんも()あと他のイマジン達もリュウちゃん辺りに巻き込まれてそうですね!()解ります!ギャップ萌えの宝庫過ぎますよね!!いやもう本当に…なんで二つ結び…?なにそのヘアピン…なんで苺…?ってずっと困惑しながら見てましたよ()ああ~めっちゃ切なくなるやつ…!!「そんな事言うな、そんな事無い!俺は、お前の事、今だって友達だって思ってる…!」って悲痛そうに叫びながら青年を見据えててほしい…!()お願いします!!!(五体倒地)そういう感じです!まあ言うて雨梅、指一本折ろうとして加減出来ずに手首曲げちゃいけない方に曲げるし、飛んできた血だの涙だのに「きったねぇ!!!」って拷問対象より騒ぐので、そういうの絶対向いてないですね()あと多分エディさんには、力の籠め過ぎでちょっとありえない折れ方した武器見せて、「なんか壊れた!!」って元気一杯の笑顔向けてくる時もあると思います()ニコラさん、アルバートさん、ミラさんの傍に居る時は、多分言ってる事全っ然解らなくて、「???」って顔で頭から煙吹くか、居眠りこいてますよコイツ() )
( ぴーぴーと青年を惜しむ声と情けない悲鳴を混ぜながら、パトロンに引き摺られていく。図書室を出てまず勝手な行動を、加えて携帯の電源を切っていた事もバレてお叱りを受けながら、パトロンと二人帰路に着く。それから数日は、納品やら金銭手続きやらの立ち会いで忙しなくなり、おまけに身勝手をした前科からパトロンの監視下にも置かれた為に、彼に会いに行く事もままならず。――すっかり機嫌を損ねて膨れた日々の後、漸く“仕事”が終わった日の翌朝。この日、何をするかは既に決めている。バッとベッドから跳ね起き、あれやこれやと身支度を整えていく。編み込みアップの髪、蜘蛛の絵付きの黒いマスク、紫陽花のグラデーションと花弁模様入りのぶかぶか羽織。目元と唇には、彼と出掛けた時と同じ淡紅色を塗り添えて、いざ外へ。一人きりでの外出は解放感も一入で、歩む足はスキップ同然に弾む。目指す先は勿論、青年の働くカフェ。来店も三度目ともなれば店員も多少耐性が出来たようで、割合すんなりと店内に通される。座った席で二、三品と飲み物の注文をしてから、のんびり内装を眺めた後。「ちーちゃん、」丁度近くを通った店の制服姿の青年に、こっそりと声を掛ける。テーブル上に頬杖を突いて、今は手を伸ばす事も無く、只視線だけで彼を追って。「…暇な日、解ったぁ?」楽しげに、悪戯に頬を弛めて。自由な片手、アイビーが絡むその小指を、顔の横に立てて“約束”を示しながら、たった二言そう小声で尋ねて )
(あっ新しい扉開かせてる!!!()ちーくん!!きみそういうとこあるよね!!!()ですよね!!なつみかん可愛い!!キバーラちゃんお家にお迎えしたい…()ついでにキバの世界からキバットバット3世も連れてきて…()ウラタロスは嫌がったところで結局やらされそうですし、キンちゃんは絶対途中で寝てます()それで戻ってきた良太郎が「何してるの…?」って困惑するやつですねこれは…。ですです!!キリッとした表情と普段の可愛さのギャップにやられますよね!!あの服って誰が選んだんでしょう…()もしかして音也チョイスなんですかね…?だとすると音也のセンス…()アァ…でも田舎の子に「…ありがとう」ってだけあの時みたいな笑顔で微笑まれて、黒いベンツみたいな厳つめの車が田舎の子を迎えに来るんですね…!!ほらこんなにお願いされてるんですし!!ご一考をお姉様!!!()ああ…想像できますね…それでノーマンには「雨梅。多分きみ、拷問向いてないよ。邪魔だから出てって」ってにっこり笑顔のいつもと変わらないトーンで追い出されるでしょうし、エディには「………何をどうしたら、こんなに壊れるんだ」って困惑されつつもちゃんと修理した武器を渡してもらえるでしょうし…あっミラと一緒にいる時は大丈夫だと思いますよ!!()ミラさん、交渉官とは名ばかりでほぼショットガン片手にお話(物理)するだけなので!!()うーんこの二人発展しませんねえ…一旦お姉様の方に切り替えて、リフレッシュするのもアリじゃないでしょうか…()あっ、勿論勝手な意見なのでご参考程度に…そういえばペットたちについて小ネタが…
イアソン…煙草、特にメンソールの強い煙草の臭いを嗅ぐと咳が止まらなくなる。
ニコラ…趣味はピアノ。有名な賞を取るくらいの実力はある。
ノーマン…ヘビースモーカー。過去が一切分からない。"ノーマン・エヴァンズ"という名前は本名なのか、それとも─
「ユーリカ」と名前をつけたサボテンを可愛がっている。
エディ…腕の力だけでも太い鉄パイプくらいなら余裕でへし折れる。元「掃除屋」。
ミラ…元「掃除屋」。特技は高速リロードと裁縫。
アルバート…ボスに黙ってマンションを何棟か転がしてる。儲けたお金の三分の一は組織に還元。)
(─まさか、彼に会うとは思っていなかった。勿論、暇な日など調べていない─ただの口実だったのだから。注文品のカプチーノとベイクドチーズケーキをトレイに載せたまま少し足を止め、彼の密やかな声に首を横にだけ振って答える。テーブルに注文品を運び、また別の注文を取りに歩き去る自身の背中に、あれ誰、やらあいつ羽賀くんの何?、やらと彼に対してらしい女性客達の、棘のある囁き声が聞こえた。その中には彼に凄まじい視線を向けている女性客もいる。─馬鹿らしい。鼻をひとつ鳴らし、彼のテーブルに注文品を運び、軽く会釈をしてから同僚に断り、休憩に入った。─形式上だけでも調べておいた方が良いか、と思考し、携帯のカレンダーを開く。明日は一応予定が入っていないが─彼と出歩くのは、正直疲れる。溜息を吐いてから携帯をポケットに戻し、またホールに出るなり、自身を呼ぶ女性客の注文の嵐へ巻き込まれており)
(/ 弟さんすみません此方にその嫌そうな顔もプリーズ!!全国の皆さんにも新しい扉開かせるので!!()可愛い!!良いですね、兄妹共々仲良くお迎えして上げたい…あっでも血足りるかしら…?()そりゃあモモちゃんリュウちゃんダブルで巻き込まれたらそうでしょうね…ああ…キンちゃん都合悪くなったりすると寝ますもんね…()その困惑してる良太郎をリュウちゃんが引っ張って、モモちゃんがぶん回すのまで想像できました……普段の渡君はむしろ守ってあげたいですものね!誰チョイスなんでしょうね…もし音也さんだとしたら、その…他にセンスある分そういう方面のセンスは無かったのかなって…()あー!良い!それで微笑みに泣きそうになるし車にビックリしちゃうけど、「俺、諦めない、忘れないから!また一緒に遊ぼうぜ!」って一方的に約束して、その子の正体を追っ掛けてってほしい…!!お願いしますお姉様…えっ駄目です!?なんで!?お金足りませんか!?()そうそうそんな感じでして…あれ雨梅、思ったよりエディさんに懐いてますね??何故??あっそれなら大丈夫ですね!お話(物理)なら雨梅も出来ますし!まあやり過ぎて、相手がお話出来なくなる方が多そうですけど()うう~ん確かに。初対面の頃よりはマシですが…何か距離が大きく発展する切っ掛けでもあれば良いのですがね……()リフレッシュについては悩み中ですねぇ。主様がしたいのであれば全然構わないのですが……おっ、小ネタありがたや!!()イアソンさんむしろ煙草吸いそうなのに苦手なんですねぇ…それにノーマンさんも、何もかもがミステリアスなのにサボテン可愛がってるんです…?どういう事…?あとアルバートさんのマンション転がし実はボスにバレてる可能性あったりしません?大丈夫です?() )
( 首を振った彼に、そっかぁ、と何ともあっけらかんと言葉を返して、もう離れていく背中に片手をヒラヒラ振る。マスクを外し、注文したケーキに口を付けていると、不意に傍に影が差す。ひょいと視線を上げれば、このカフェで顔を見た事がある女性数人、どの人も刺々しい空気を纏って此方を見下ろしている。形式上か、少し宜しいですか、と声を掛けてきたその内の一人に、「ん~?どうぞぉ?」呑気そうな声で、自身の正面への着席を促す。しかしそれに応じる事は無く、女性達は各々に話し出す。曰く、“青年とどういう関係”かだの、“さっきのやり取りは何か”だの。「どう、ってぇ…ちーちゃんとはお友達でぇ、今度遊びに行く約束してるから、暇な日訊いてただけだよぉ?」最初は少々不審そうに、しかし段々と笑顔に弛めて問い掛けに答える。――それがどう見え、聞こえていたのやら。何にせよ、彼女らの顰蹙や怒りを買ったらしい。何であんたみたいな変なのが、と“氷の王子様”には絶妙に届かないように文句を連ね始める。一対複数で気が大きくなっているのもあるのだろう、此方を罵倒し、青年を称賛し、格差があるのだと己にだけ向かってぶつけられる言葉に、暫しはうん、うん、とケーキとドリンクを頬張りながらニコニコ平然と聞いていたが、「あのさぁ、お姉さん達ぃ。」ふと、声を掛ける。「ちーちゃんの褒める所って、見た目しかないのぉ?それじゃあさぁ、」反論の焦点は、己を罵倒する言葉ではなく、青年への称賛。軽く首を傾げてみせたその後。「――人を人形として愛でてるみたいで気味悪い。それに馬鹿らしいよ。」合成された機械のように声が抑揚を失くす。瞬いた瞳は止まった彼女らを只反射する硝子玉に、頬は血の気、表情一つ無い白磁に――語る本人こそが、キャストかビスクのドールのように変わって。声にならない小さな悲鳴を漏らし後退った女性達の、その内の一人が尻餅を付いたのを切っ掛けに、あれ?とキョトンと席を立ってしゃがみこめば、「お姉さん、大丈夫ぅ?」またにこやかに笑って、その人に助け起こす手を伸ばす。だが――本能的な恐怖か、己のテーブルから取ったらしいグラスを別の女性が思い切り投げてきた為に、それは阻まれる。特に避けもせず額にそれを受けた後、そのまま連れ立って去っていく女性達を、んん~?と困惑気味に見送って、「……あ。あちゃぁ、コップ割れてるぅ。」先程己に当たって床に落ちたグラスが砕けている事に気付いて眉を下げた次、すみませぇん、と屈んだ体勢のまま、近場の店員へその事を知らせに片手を上げて振り )
(だってさちーくん!!ほらその嫌そうな顔カメラに向けて!!()お姉さーん!!無理矢理向かせて大丈夫ですよ!!()うーん…キバーラちゃんはともかく、キバットバット3世は血がお口に合わないみたいなので足りるんじゃないでしょうか!!その分ご飯食べるので食材費が嵩むかもしれませんが!!(投げやり)というか3世連れてきたら一緒にタツロットも来そうな雰囲気がありますね()変な格好させられて嫌々踊るウラちゃんの姿が目に浮かびますねえ…キンちゃんは我関せずで爆睡でしょうし…あーっ良太郎ー!!!()何なら「満を持して、我、降臨」とか言いながらジークも来そうですねこれは…デンライナーの中がいつも以上()のカオス空間に…!!()ですよねえ!!うーん…誰なんでしょう。少なくとも渡ではないでしょうし…保護者()でもないでしょうし…音也なんですかね…センス…()関係ないですが音也ホントにイケメンですよね…生命力エグいし…負担の大きいらしいプロトイクサ着れますし、ファンガイアですらキツいダークキバの鎧を人間なのに3回も着こなしますからねアイツは()発言は何言ってるか分かりませんが生き様はイケメンだと思います、はい()アッ好きなやつだ…!!!それで調べれば調べるほど田舎の子についての良くない情報が出てくるんですね…分かります…()カルミアお姉様ー!!…えっ?"身を滅ぼしてまで私のペットになる必要はないわ"?"そんなことしなくても、ちゃんと飼ってあげるわ"?…良かったですね!!お姉様から言質取りましたよ!!()うーんエディは見た目が人殺してそうなだけで性格は大分良いやつだからじゃないでしょうか…()ええ!!お話(物理)です!何か都合の悪いことを口に出そうものならミラのショットガンが天井に向かって火を吹きながら「…失礼ですが、今何か?手が滑ってしまいました、申し訳ございません。もう一度お願いできますか」って無表情で淡々と言うだけなので!!()ええ!!こいつ(イアソン)、煙草苦手なんですよ!!一回吸おうとして咳で死にかけましたからね!!()ノーマンは…その…良くわかんないやつなんです…作ったのは私なんですが()あっマンション転がしてるのバレても大丈夫ですよ!!お姉様大体のことは笑って流してくれるので!!では、勝手ながらリフレッシュさせていただいても大丈夫でしょうか…?()途中で切り替わるような形になってしまってすみません…)
…それで。私はどうしろと?まさか、"貴方を許す"とでも言えば良いのかしら。
(半分程まで赤い液体の入った、華奢なワイングラスを傾けているのは、中身と同じ色の赤いルージュを唇に引いた傾国の美女。彼女は眼の前の老人にそう問い掛けながら、薄く笑みを浮かべた。豪奢なディナーテーブルには湯気を立てる料理が乗っているが、そのどれにも手が付けられた痕跡は無い。彼女の目の前に座っているのは、顔面蒼白でカタカタと震える小柄な老人。その両側には護衛らしい、いかにも屈強そうで大柄な黒スーツの男が二人控え、彼女に絶えず睨みを利かせている。対して彼女の両側に控えているのは、気怠そうに背筋を丸めながら、呑気にも大きな欠伸をしている細身の男─"狂犬"イアソン・オークスと、そしてもう一匹の"飼い犬"。体格だけ見れば、どちらが有利かは目に見えていた。情けなく震えるばかりで何も答えない老人に痺れを切らしたのか、彼女は傾けたワイングラスの中身を飲み干し、空になったそれを勢い良くテーブルに叩きつける。パリン、とガラスの割れる甲高い音が響き、老人が一層激しくカタカタと震え出した。「ねえ、貴方に聞いているのだけれど。私は、どうすれば良いのかしら?」老人は半ば皺と同化したような唇を微かに震わせ、何らかの言葉を発しかけるがそれは蚊の鳴くような声で、はっきりと聞き取ることは出来ない。彼女はテーブルに頬杖をつき、そんな様子の老人に向かって今度は優しく問い掛けた。「ねえ、マルコ?」名を呼ばれた老人はビクリ、と肩を震わせ、彼女の方へ怯えきった視線を向ける。その様子を見た彼女は満足げに頷き、尚も言葉を続けた。「やっと私の話を聞く気になったかしら?」老人は首が取れるのでは無いかと思う程に首を何度も縦に振り、ややあってその口から聞き取れる言葉を発する。"組織を裏切ったことは申し訳ないと思っている"、"どんな罰でも甘んじて受ける"、彼女はその言葉を黙って聞いた後、椅子から腰を上げた。耳元のピアスが振動で僅かに揺れ、ヒールが床を蹴る音が響く。彼女はそのまま老人の側まで歩み寄り、耳元にこう囁いた。「そう。"どんな罰でも"受けるのね?なら─この罪、貴方の命で償いなさい」いよいよ顔から血の気が引いた老人は椅子から転げ落ち、側に控えていた護衛の男二人が彼女に銃を向ける。彼女は大して驚いた様子も無く、「仕方ないわね。イアソン、雨梅。…"やりなさい"」と飼い犬達に指示を出し)
(/ お姉さんナイスアシスト!!上手く撮れましたね!やったぁ!!()はわわ…もう兎に角この兄妹養う為に頑張るっきゃないですね!!()ああ~来そう…タツロットまで来たら家の中物凄く賑やかになっちゃいそうですね!!()ええ、「ねえ~何これ~」ってしっぶい顔で言いながら踊らされてますね、絶対…こういう時キンちゃん羨ましいですよね…あーっ!腕すっぽ抜けて良太郎君が壁に!!()いつもみたいに羽根ブワァしながら騒ぎに乗じてきそうです…うーん誰か止めて下さい()女装のセンスについては迷宮入りですかね……()あっ解りますよ!言動は正直アレ()でしたけど、それはそれとして意味解らない程生命力と意志力強いですし、本人なりの信念理念も凄まじいですし…何というか魂がイケメンなんですよね、言動はアレですけど()ええ!それで「なんで…なんであいつはこんな…!」って滅茶苦茶ショック受けながらも、それでも信じてお相手をその世界から引っ張り出してやらんと藻掻いていくのを見たいですね!!()やったーっ!!お姉様宜しくお願いします!!何でも致しますよ!!()それはありそうですね…あと雨梅のお遊び()に付き合ってくれそうな人材だからというのもありそうですね…()ミラさん格好いい!!雨梅もこのスタイリッシュさ見習っ…あっ交渉相手直で殴った!めっ!()イアソンさん…なんでしょう、ちょっと可愛いですね…まあ大丈夫ですよ!私ノーマンさんツボなので!!()おや、なら良かったですねアルバートさん!安心してお金稼げますね!!()了解です!全然大丈夫ですよ!!薄葉達の方はまたやりたくなった時に戻りましょう!今はカルミア様と雨梅のターンです!! )
( 厳かに思える食事会。テーブルに座るのは二人。一方は年老いた男。もう一方は、崇敬せし我が女帝。華やかに見えてその実重苦しい、張り詰めた空気の中、耳目に届くはグラスの割れる音、彼女の言葉、老人の震え。だがその全てに惑わされる事も無く、只じっと、“女帝の一声”を待って背筋をぴしりと伸ばし、両手は後ろに組み、その傍に大人しく控えている。…ヒールを響かせる彼女、囁きを受けて椅子を落ちる老人、銃を構えた男達、そして――待ち望んだ“命令”。「――はい!!」返事をすると殆ど同時、床を蹴って先ずは大柄な男達のすぐ目の前へ。その内の片方は共に来ていたもう一人に取られたが、がら空きの一方は己の獲物。引き金に掛かった指が曲がるより先にその手首と肘の辺りを掴まえ、壁へとその巨体を思い切り放り投げる。関節の可動域を無視した為に男の肩も肘も有らぬ方向に曲がってはいたが、構う頭も無し、壁に激突し噎せる男を一足跳びに追い、顎を踵で蹴り上げ晒させた喉を袖の内から抜いた合口で一掻き、更に俯いた所に眼窩を通して脳を一突き。飛び散る返り血を今は気に留めず、ぐるり振り返って翡翠の瞳に捉えるは、あの老人。今もって情けなく床を蹲って逃げようと這うその人間に、また正面への低い跳躍で一瞬に距離を詰め、その背に両足で着地すれば、苦しげな悲鳴と肋骨が数本折れる音が靴底越しに伝わった。「逃げるなよ、裏切り者。」グルル、と牙を剥いて低い唸り声を上げ、足下で藻掻く“それ”を睨み付け咎めた後、その頭を骨ごと粉々になるまで砕いてやらんと、片手で“それ”の首元を後ろから床へと押さえつけ、合口の柄を振り上げて )
(よかったです!!ほらちーくん拗ねないの!!()好みうるさそうですもんねえ…3世…レトルト食品とか食べてくれなさそう…()ああ…タッちゃんまで来るとおうちが更にカオスに…()こうなるとお友達なんて呼べませんね!!()びっくりするぐらい簡単に想像できますね、そのウラちゃん()意地でも起きませんからねキンちゃん…あーっ!!!良太郎ー!!!モモちゃん良太郎キャッチして!!()ジークは来ますねえ、確実に…もうマトモなのハナちゃんしかいませんよこれ()ですねえ…渡、元がいいので真面目に女装すればかなり化けると思うんですが…()分かっていただけますか!!音也イケメンですよね!!発言は意味分かりません()けど、生き様はイケメンなんです…発言は意味分かりません(二度目)けど!!!315の人にバイオリンケースから飛び出すパンチとか食らわしますけど!!()その上「お前には遊び心がない」とか意味分かんないこと言いますけども!!()アッ見たい…でも調べていく内に後戻りできなくなるのも見たい…()新しいペット増えましたねお姉様!!!それもありますね…エディ、顔が怖いだけで中身は良いやつなので…頼まれると断れないんですよね()あっ殴っちゃったァ…まあ大丈夫でしょう!!()うっかり殺っちゃってもミラが淡々と隠滅してくれますので!!元「掃除屋」の名は伊達じゃありませんよ!!()可愛い…ですかね…?沸点低いしキレる場所は謎だし、短気だし凶悪だし加虐気質持ちのかなり脳味噌イカれた野郎ですよコイツ…()イカれてる割に小賢しいし…()おっ、ノーマンのことを気に入っていただけましたか!!そういえば常に笑顔+穏やかなトーンで喋るのは怒りとか喜びとかの感情があんまり理解できてないからなんですよコイツ…こわい…「笑顔なら嫌な人あんまりいないでしょ」って理由なんです…なんなのお前…()アルバートは、まあ…結構守銭奴なので…ボスにも普通に「突発的に使いすぎですよ~、ボス!計算狂うんだからやめてくださいってば!」みたいなこと言います()ご了承いただいてありがとうございます…!!了解しました!!)
(同じく彼女の命令を受けた"狂犬"─イアソンは返事の代わりに、小さく鼻で笑ってから飛び出す。彼は眼の前のディナーテーブルに足を乗せ、無作法に料理の皿を幾つか蹴飛ばして床に落としながら、護衛の男に向かって飛翔した。銃が彼に向くとほぼ同時、美しい軌道で蹴り出された彼の長い脚が護衛の男の顎先に命中し、男の脳を振盪させる。そのまま呻く男の関節を極め、タイル張りの床に転げ落ちた銃を拾った。トリガーに指を掛け、引く刹那─イアソンの口角が楽しげに吊り上がり、唇の動きだけで"チェックメイト"と告げる。サイレンサーでも装着されていたのか、タン、と玩具の銃のような軽い銃声が響き、額に穴の空いた男の体は、糸の切れた操り人形のごとく床に転がった。その後ちら、と"忠犬"の方へ目線を投げ、ヒュウ、と茶化すような口笛をひとつ鳴らした後、彼女に向けて「…なァ、カルミア。あのジジイ」と声を掛ける。いつの間にやらディナーテーブルに腰を下ろし、優雅に白ワインを呷っていたカルミアがその声に反応し、グラスを呷る手を一瞬止めた。刹那思案するような様子を見せたが、グラスを置いて軽く手を叩く。「…雨梅、イアソン。もういいわ、"やめなさい"」その声に"狂犬"は銃を適当な辺りへ投げ捨て、スラックスのポケットへ手を突っ込みながら再び彼女の側に控え、暴れる"忠犬"へ少しばかり諌めるような色を纏った声を掛けた。「おい、雨梅。カルミアがやめろってよ」カルミアはグラスの中身を一気に飲み干した後、血反吐を吐いて呻く老人の側へと歩み寄っていく。その細く華奢な手で老人の顎をぐい、と掬い上げたかと思えば、凍りつくような絶対零度の微笑を口元に湛えつつ、「…残念だわ。貴方、フクロウみたいで好きだったのに」─右手の手袋を外し、老人の萎びた肉体─心臓の辺りへと手を伸ばした。奇妙なことに、露出された彼女の腕は黒く透けており、服も、皮も、肉も全てするりとすり抜けて老人の心臓を鷲掴みにする。老人の肉体から引き抜かれた、蜃気楼のように揺らぐその手には赤々とした心臓が微かに蠢いていた。─更に奇妙なことに、その心臓は─彼女が軽く握ると、次開かれる時には色とりどりの美しい宝石に姿を変えている。心臓を引き抜かれた老人の肌は蝋のように白くなり、瞳は白濁し、既にその肉体から生命の色は喪われていた。彼女はそんな様子を冷めた瞳で見つめた後、宝石の乗った手をイアソンの方へ差し向ける。イアソンは面倒そうに溜息を吐くものの、文句を言うでもなくその宝石を受け取り、スラックスのポケットに押し込んだ。彼女は満足そうに頷き、「それじゃ行きましょうか。イアソン、雨梅。ニコラが表に車を回してくれてる筈よ」と二匹の"飼い犬"に声を掛け)
(/ えへへ!また写真沢山撮らせて下さいね!スイーツ沢山奢るんで!!()レトルトも無しならお総菜も厳しいでしょうし… お口に合うもの作るしかないですよこれは!!()誰も彼も飛び回ってるでしょうからね、下手に友達呼ぼうものならヤバい噂立ちそうです!!()そうでしょう!!いやホント…キンちゃん羨ましい…あっ良かったナイスキャッチ!でも目を回してますね良太郎君!!()結構ノリノリでやってくるタイプですよ、ジーク。踊りめちゃめちゃアレンジ入りそうですが…()ハナさん以外がまた一緒になって騒いでそうですものね…何とかして…()本当に…勿体無い素材の無駄遣い…()ええ!普段の言動は「何言ってんだこいつ??」が大半でしたが、間違いなくイケメンですよ音也さん!!本当に!なんでそんな事したん??みたいな事も多いですけど!間違いなく!!()良い…どんどん戻れなくなっていって、最後お相手君に「なんでこんな所まで来ちゃったの、馬鹿。」って凄く悲しそうで、でもちょっと嬉しそうな顔で言われてほしい…!()たまには断って良いんですよエディさん!じゃないと雨梅、肩車だの訳解らん武器の要求とかしてくるんで!()良かったね雨梅!ミラさん“お掃除”してくれるって!安心して“お話”しておいで!!()あー…煙草吸った瞬間だけは!可愛いと思います!はい!!()こういう得体の知れない蛇キャラが本当にツボなんですよ…ヒョエ…尚更好き…人外みたいな歩み寄りしてる…萌え…()守銭奴なのもボスに遠慮無く言えるのも良いことだと思います!雨梅はそもそもお金の計算とか出来なくて誰かしらに丸投げしてるので()いえいえ!それでは楽しみましょう!! )
( 最初の内はまだ何かを喚いているようだった。だが、柄底で殴る事を繰り返す内にそれは次第に弱まっていく。力任せだった為、老人の頭は元より、合口の柄にも傷と赤い染みが出来上がっていく。――ふと、彼女の声がまた響いた。三度目か、四度目かの柄の振り上げがピタリと止まる。髪にも頬にも跳ねた血を滴らせ、もう何処に元の赤痣があるやら解らない顔を上げて「……終わり?」そう一言、首を傾げる。それに答えたのは彼女ではなく“狂犬”の方。まだ少し不満そうで、だが彼女が立ち上がった事で素直に老人から手を離してその上を退き、合口を適当に服で拭って袖にしまい直す。意識は何とかあるだろうが、もう逃げる事など出来はしない、襤褸布のようになったその枯れた身体へ、彼女の腕が伸びていく。黒に透けた華奢な指先が胸に入り込み、文字通り掴まれた心臓が宝石に変わっていく、悍ましいとも言えるだろうその神秘を、「……星空みたい…」キレイ、と己が知る美しさに喩えて恍と丸い瞳を細める。その、元は老人の心臓であったものはイアソンの方へ渡り、またの呼び掛けに「はいボス!!」と勇んだ返事でそのお傍を付き従う。――乗り込んだ車。無論油断大敵と護衛を兼ねて共に乗った“女帝”へ、今度は此方から声を掛けた。「なあなあ、ボス、」ワクワクと、期待に溢れて。姿勢を屈めて彼女を見上げる瞳の輝きにも、仄かに紅が差し込む頬にも、欲求を雄弁に描きながら、「俺、二人やったぞ。」今しがたの血腥い手柄を自ら口にして、「上手かっただろ?なあ、褒めて、ボス。」彼女の手が頭に届くようグッと長躯を丸め、“撫でてくれ”と全身で訴えつつ、その答えを待ち望み )
(ええ!!お好きなようにどうぞ!!()ですねえ…でも多分グルメですよ3世…タッちゃんは何食べさせてもいっぱい食べてくれそうですけど()まあ、端から見れば喋るコウモリとちっちゃいドラゴンですからね…兄妹とタッちゃんは()あっ!!良太郎ー!!生き返って!!ハナちゃん、鉄拳制裁して大丈夫だからね!!()ホント無駄遣いですよあれ…渡の良さが全て潰れてますよね()ええ!!言動は意味不明ですが!!生き様と魂は最高にイケメンですよ!!紅音也という男は!!!アッ(心停止)そういうのシュキ…!!うーん…エディ、ちゃんと断れますかね…「お願い」って言われると頷いちゃうやつなので…()ええ!!ミラにお任せを!!()ミラは元S級掃除屋ですので!!!ですね。イアソン、お前それ以外で可愛いポイントってあるのかい?(すっとぼけ)ええ…人外じみてるんですコイツ…にっこにこ笑いながら人の指折ったり爪剥がせたりするのめちゃくちゃこわい…()良いこと…なんですかね?まあ、アルバートが組織の算盤弾いてるので居ないとお金が回らないんですよ())
(面倒そうな表情のニコラが静かに運転するアルファロメオに乗り込んだ後、車窓を流れるビル群の風景を横目で眺めていた彼女は"忠犬"の声に振り向く。撫でろ、とでも言わんばかりの、正に大型犬のようなその姿を、後部座席─カルミアの左隣にふんぞり返って座っているイアソンはふん、と鼻で笑った。「雨梅、テメーマジに犬ッコロみてぇだな」運転席に座るニコラも言葉こそ発さなかったものの、皮肉さの滲み出る笑みをバックミラー越しに薄く浮かべてみせる。"忠犬"の様子を少しの間ぼんやりと眺めていたカルミアはいつもの微笑を浮かべたまま右腕に手袋を装着し直し、「ふふ、良いわよ。おいで、雨梅」と彼を手招く。手袋を装着したことによって、実体を取り戻した腕で彼の柔らかな髪を何度か撫でてやった。その少し後、何を考えたのか彼女はもう片方の手で"狂犬"も自身の方へと手招く。手招かれたイアソンは何とも言い難そうな表情をして一度目は無視したが、二度目の手招きで根負けしたように、その癖のある跳ねた髪を彼女の方へ向けた。"忠犬"よりも固く癖のあるその髪は彼女の手が乗せられた辺りだけ歪に歪み、それに比例するようにイアソンの表情もどうも表現し難い様子に歪む。微妙な時間が流れる中、ニコラの声がその静寂を切り裂いた。「着いたよ、ボス。…あたしはペーパードライバーなんだから、あまり無茶させないでほしいんだけどね」いつもの嫌味も忘れない、その口調を大して気にした様子もなくカルミアは飼い犬二匹を連れて車を降り、"ペット"達の待つ組織のアジトへ足を踏み入れる。彼女が足を踏み入れた途端、カーキ色のモッズキャップを目深に被ったコート姿の大柄な男─エディが物も言わずに立ち尽くしていた。彼はカルミアの姿を見つけると、「…帰ってきたか、ボス」とマフラーに埋もれて聞き取り難い声を発する。その次に飼い犬二匹─主に"忠犬"の方にも目線を投げ、「…血腥い。シャワーでも浴びてきたらどうだ」と普段より更に眉を顰めてそう苦言を呈し、首だけでシャワー室の方を指した。その後彼はニコラに一瞥をくれただけで立ち去ってしまい、ニコラも当てつけのように大きく欠伸をしながら自室へ立ち去る。カルミアはそんな二人の様子を気にするでもなく、「イアソン、雨梅。もう今日は大丈夫よ。部屋に戻ってなさい」と微笑んだ。イアソンは返事の代わりに軽く腕を上げ、カルミアに背中を向けて歩き去っていき)
(/ 有り難う御座います!!()ですよねー…そりゃあタツロットはそうでしょうね!三世とは違った意味でまた頑張り甲斐がありそうです!!()大丈夫ですこれ?近所の子が見たらポルターガイストがどうとかお化けがどうとか言われません??()良太郎君!!しっかり!起きないと尚更収拾がつかない!!()全員纏めて制裁しちゃってハナさん!!宜しく!!()ええ…もうアレですかね…迷走一周回ってあんな女装になったとか…?()ですねえ!!()良いですよね!「なんでこんな所に」って言葉通り咎めてるその裏で、“同じ所まで堕ちてきたんだ”って喜び隠せない感じのやつ…大好き…!!エディさん!もう!!ほら雨梅がワックワクの顔で肩車して欲しがってるでしょうが!!()やったね雨梅!でもたまにお掃除()手伝いなよ!お前も運ぶくらい出来るでしょ!()……ノーコメントで!!()はわ…ノーマンさん本当にヤバい…でもそれが良い…語彙力無くなっちゃう…()少なくともお金を計算してしっかり儲けられるだけ、雨梅よりめちゃくちゃ良いと思います。すいませんアルバートさん雨梅の分もお願いします() )
( “狂犬”の嗤う声。それが良い意味では無い事は、足りない頭でも充分感じ取れる。「良いだろうが、犬ッコロで。俺は好きでこうしてんだ。」ムッと寄る眉、丸っこいなりに研いだ視線でイアソンを睨んだ後に、招く言葉が届いた。その一瞬で表情は一気に華やいで、伸ばされる手に自ら首を押し上げれば髪に彼女の細い指が触れる。その感触にうっとりと目を閉じ、頬を落ちそうな程に弛めながら、んん~、と悦に入って至福に溶けた声を漏らす。その間、彼女の行いにより何とも言い難い空気になっているとは露とも知らず、次に瞼を開けたのは運転手――ニコラの声が聞こえた時。無事アジトに到着したらしい。彼女の後を追って車を降り、一歩後から踏み込めば其処には大きな影が佇んでいた。その影、エディの苦言が届いても、「ん~…」まだ少々“褒美”の余韻があるのか、緩い口許からぼんやりとした生返事を返す。だが、彼女に名前を呼ばれた瞬間に意識はそちらにとんぼ返り。ええ~、と向けられた微笑みに今ばかりは不満そう。肩を落として眉を下げ、小さく悄気た様子で彼女の傍を離れる事を渋っていたが、「……はい。」と素直に返事をしてのろのろ鈍い足取りでその場を後に。一先ずは“仕事”の汚れを流すべく、エディの苦言通りにシャワーに向かう。顔や髪にこびり付く赤色を擦り落とし、三つ編みの癖が付いた髪は一つ束ねに、替えの服は袴のような白の内衣、中衣に薄緑の羽織と寝間着のような格好に変えた後、その懐に合口を入れようとして「……あ、」その柄の傷に気付いた。もしやと鞘を抜いて見れば案の定というべきか、血の曇りが残る刃の腹、切っ先にも欠けがある。ううん、とそれを如何にするか迷って首を傾げたが、“牙は大事に研いでおきなさい”と敬愛する彼女に言われている事もあり、それを持ったままの足でエディの元へ。「なあなあエディ。俺の“牙”ちっと欠けてんだけど、見てくんない?」加減が出来ないなりに一応、ノックするだけの躾はなっていたよう。だが、返事を待つという覚えまでは無かったらしく、彼の声が聞こえるより先に用件をつらつら並べながら一歩前へ踏み込んで )
(美味しそうにご飯食べるタッちゃん見たいですね!!!まあ3世と同居するとお風呂で頭とか洗ってもらえるので実質プラマイゼロですね()間違いなく言われますねこれは…キバーラちゃんは分かりませんが3世とタッちゃんは多分グイグイお喋りしに行きそうですし()よろしくハナちゃん!!良太郎以外全員鉄拳制裁でオッケーだから!!!()ああ…それは有り得そうですね…コレも似合いそう、アレも似合いそう…で最終的にアレに…?()そういえば、音也役の武田さんって全然顔変わらないんですよね…10年後くらいのビルドにもカズミン役で出てますけど…一ミリたりとも老けてないの何…?もしかしてファンガイアなの…?()アッそういうのです!!!大好き!!!あーっ大変だ!!()エディ!!嫌なことは嫌ってちゃんと断りなさい!!変な遠慮とかしなくていいから!ご心配なく!!ミラはめちゃくちゃ強いので!!()筋骨隆々の男でも涼しい顔して運びますよこの人は…良かったねノーマン!!気に入ってもらえたって!!じゃあ笑顔で人の足の腱切っちゃおうか!!()ああ…アルバートの心労がまた一つ増えちゃう…())
(それぞれの自室へ戻っていく飼い犬二匹と分かれ、カルミアはアジトの奥まった場所に据え付けられた自室へと戻る。高級そうな赤と黒の家具で彩られた部屋の中心に聳える豪奢な黒革のソファに腰を下ろし、三つ編みの赤髪を解いた。パサリ、と軽い音を立てて長く艷やかな髪がカーペット敷きの床に落ち、何処か物憂げな眼差しが手袋を装着した右手へと向けられる。彼女はローテーブルに置かれた年代物らしい赤ワインのボトルへもう片方の手を伸ばし、コルクを抜くと直接口を付けて飲んだ。ボトルの半分程まで飲んだところで些か乱暴に髪を乱しつつ、ベッドに腰を下ろして溜息を吐き出す。─その頃。エディはどうやら別の武器の手入れをしていたらしく、拳銃を丁寧に磨いていた手を止めて声の方を振り向いた。「……貸せ」小さな台に拳銃を一旦置き、分厚い革手袋で包まれた大きな手を"忠犬"の方に向ける。と。今しがた"忠犬"が開けた扉の前に人影─濡れてボリュームの無くなった黒髪の先端から水をポタポタと滴らせて、前髪の隙間からは狡猾そうな金色の瞳が覗く─"狂犬"イアソンがシルバーの拳銃を片手に立っていた。「…おい、エディ。俺の銃、って…あ゛?お前もかよ、雨梅」"狂犬"は一瞬ジロリ、と睨めつけるような視線を送るが、直ぐに相手が誰なのか気付いたらしく、いつもの意地の悪そうな笑みを唇の端に浮かべてみせる。そんな二人の様子を眺めていたエディは催促するように手を動かした。イアソンは大人しくその手の上に拳銃を乗せ、暇そうにその辺りにあった武器を触り始める。渋い顔をしながら二人の武器を受け取ったエディは「……お前達の武器使いは…荒すぎるんだ」と文句を垂れながらも手袋を片方外し、節くれ立って骨張った手を露出した。そのまま人差し指の辺りへ口を持っていくと鋭い犬歯で皮膚を少し噛みちぎり、そこから滴り落ちる血液をまずは"忠犬"の武器へ、次は"狂犬"の武器へと落とす。血液が落とされた辺りから白煙が噴き出し始めた。煙が収まる頃になると、合口の傷や欠け、及び拳銃の傷は完全に修復されていた。エディは修復された武器に目を遣り、指先の傷に医療用テープを巻くと手袋を装着し直し、二人にそれぞれの武器を手渡して「……次は壊すなよ」と釘を差しながら二人を追い出し、扉を閉めてしまう。追い出されたイアソンは拳銃を片手で弄び、「…んじゃ、まあ…寝坊すんなよ、犬ッコロ」と目を細めながら鼻を鳴らし、軽く手を挙げながらその場を立ち去り)
(/ ええ!もっとお食べ!!ってもりもりご飯作っちゃいそうです!まあ三世に頭洗ってもらえる勘定をしたらむしろお釣きそうですね()ああ…止めても止めても話しに行きそう…いやでも、あの陽気さならギリギリお化け認定逃れられますかね…?()お願いね!あっ良太郎君はこっちでお休み!!()ええ、多分、最終的に……何故…あんなことに……?()いつまでも若々しいの凄いですよね…えっ何、実は人じゃないの…?さもなくば時空飛び越えてます…?()私もです!!!()駄目ですよエディさん!あっこら雨梅、肩車降りなさい!降り…肩の上に立たないの!!バランス感覚凄いけど!めっ!!()わあミラさん本当に凄い!!!いざとなったら雨梅も運べそう!!()ひゃー人の心が無い!知ってましたけど!!拷問対象の方もう逃げられませんね!!()いやホントすいませんアルバートさん…でも雨梅あんま物欲しがるとか無いと思うので…備品は馬鹿力で壊すかもしれないですけど…() )
( 不躾な訪問でも彼は受け付けてくれたよう。出された手の上に合口を乗せようとして――耳が捉えた足音に動きを止め、開きっぱなしのドアへじっと期待と警戒の視線を向ける。「……イアソンか。」現れた姿と目が合って名を呼ばれた瞬間、“狂犬”とは対照的に表情は渋く変わり、何だお前かとばかりに声も低く落ちる。そのやり取りの後に促すエディの手に合口を今度こそ乗せ、文句はどこ吹く風と聞き流しつつ、自身はじっと“修復”に伴う煙を見詰めていた。「おおー…」手渡された新品同様の武器に、何処か楽しげに感嘆を漏らしていれば、注意と共にポンと部屋から投げられる。それに二度ほど目を瞬かせた後、掛けられた声に、「イアソンこそな。」軽口の延長上にある答えを返して此方もその場を離れ自室に戻った。――翌日。ベッドで目を覚ますと同時に跳ね起き、てきぱきと身支度を整えていく。まずは丁寧に髪を梳かして根本から毛先まで綺麗に編み、いつものコスプレじみた中華服に着替える。その右袖に合口、左袖には点穴針、チャンパオのスリット内には飛刀を幾つか、とあちこち暗器を詰め込み、最後に金属を仕込んだブーツを履く。その身軽そうな見た目に反した重量を全身に乗せながら、それを感じさせない動きで部屋を飛び出したかと思えば、そのまま通路を走り出す。無論遠慮は無い為に猛スピード、途中に有った障害物――もとい通行人は、持ち前の身体能力を生かした三角飛びと壁蹴りでピョンピョンと器用に避け、一直線に目指すは当然に“女帝”の居る場所。自らの髪が靡き、止まりきるまでに距離を要する程の速度に急ブレーキを掛けて到着した其処で、「おはようボス!!」ピシリ背を伸ばした満面の笑顔に、目一杯の挨拶を第一声として )
(タッちゃんもおいしい!!おいしい!!って食べそうですからね!!!()食べ過ぎて3世に止められてる図も想像できますけど…他にも色々お世話焼いてくれるのでプラスしかありませんね!!()むしろ喋るオモチャくらいに思ってもらえるのでは…?皆頭にタンコブ作って反省しなさい!!()なんででしょう…()人間じゃない説はありますね…あんなに老けてないのこわい…当時の写真と並べても違いが分かりません…()エディ!!お前もちゃんと降ろしなさい!!「……俺は力が強いから、無理やり降ろして怪我でもさせたら…」じゃないの!!()ミラさんは怪我しても顔に出ませんしね!!ホントに仕事人です!!よーしノーマン、更に手足の骨もへし折っちゃおうか!!()あぁ…アルバートが頭抱えるやつですね…「この備品代余分にかかるのツライ…」って嘆いてますよ())
(いつの間にか夜の明けた部屋で、眠っていたカルミアは目を覚ます。寝乱れた髪を三つ編みに結い直し、自室を出る─と、彼女の目前には既に"忠犬"の姿があった。尻尾を振る大型犬のようなその姿に薄く微笑み、「ふふ、おはよう雨梅」と挨拶を返しながら彼の頭を優しく撫でる。他の構成員が入り辛いそんな光景の中─黒髪を掻き乱し、呑気に大欠伸をしながら、大股でのしのしと歩んで来るイアソンの姿が廊下の奥から現れた。だが、いつもと異なるのは─その奥に、もう一人の人物が居る点だろうか。長い黒髪を真っ直ぐに伸ばし、鋭利な眼差しをした、作り物のような美貌のメイド─そこにあったのはミラの姿だった。イアソンはいつものように「またやってんのかよ。カルミアが甘やかすから調子に乗るんだよ、この犬ッコロ」と意地の悪そうな笑みを唇の端に湛えたまま眉を顰めるものの、彼女はカルミアと雨梅の成していることに眉一つ動かすこと無く、「おはようございます、カルミア様」と声を掛け、深々と頭を下げる。二人の姿を目に留めたカルミアは"忠犬"の頭から撫でていた手を離し、ミラの方へ顔を向けると「今日の予定は何だったかしら、ミラ」と何気ない調子で声を掛けた。すると彼女は機械のように抑揚の無い声で「30分後より、2件の交渉が入っています。人数分けはカルミア様とイアソン様、私と雨梅様で宜しかったでしょうか」と返答し、ちらりと"忠犬"の方に目線を投げる。カルミアが鷹揚に頷くのを目にしたイアソンは"忠犬"へ加虐性に満ちた目線を投げかけつつ、ふん、と嘲るように鼻で笑ったかと思えば、カルミアの隣へすっと移動した。対するミラは"忠犬"の方へ顔を向け、先程と同じように深々とお辞儀をしながら「本日は宜しくお願い致します、雨梅様」と一本調子の声でそう述べる。そうしてカルミアとイアソンはニコラの運転する車、ミラと"忠犬"はノーマンの運転する車─と別々の車両に乗り込み、それぞれの交渉現場へと向かっていった。─午前9時を少し過ぎた頃。その交渉現場にはソファに腰を下ろし、不敵な笑みを浮かべたままマホガニー材のテーブルに頬杖をつくカルミアと、その隣で相変わらず大欠伸をするイアソンの姿があった。交渉相手はいかにも金を持て余していそうな中年の男─その上、どうにもその態度にはカルミアを侮っているような節がある。調子に乗り出したところで、眠そうにしていたイアソンが机に足を乗せた。ガン、と鳴った音に男が一瞬黙ったのを見計らったかのようにカルミアは一層不敵な笑みを濃くして声を掛ける─一方で別の交渉現場には美しい姿勢でソファに腰掛けたミラと、カルミアから引き離されてどうにも退屈そうな"忠犬"の姿があった。こちらの交渉相手はまだ若く、世間の苦労など知らないといった風体の─どうにも態度の横柄な青年実業家。ミラの淡々とした口調が不気味なのか、あからさまに興味の無さそうな態度を取っている"忠犬"の方へ話を振ろうとしており)
(/ ええ、作り甲斐しかないですねこれは!()止められて素直に止まります…?ですねえ!!むしろ三世にお金払いたいですね!!()なら大丈夫ですね!!()よし!これで一件落着!!()……もう考えるの止めましょうか!!ね!!()ヒョワ…まあでも、武田さんのイケメン度に陰りが無かった事は喜ばしいので良いのでは()大丈夫ですよエディさん!雨梅なら身体丈夫だから!ほら雨梅、「すっげぇ高いな!!」って楽しんでないで!降り…「次は逆立ちする!」じゃない!!なに曲芸始めようとしてるの!こら!迷惑でしょ!!()素晴らしいねミラさん!仕事の後怪我に気付いた瞬間騒ぐ雨梅とは大違い!!わー拷問対象さん痛みで泡吹いてる!!既にヤバいけどこれまだ保つんです?()申し訳ない…雨梅の事叱っちゃっていいですからね、アルバートさん…利けるかは解りませんけど…() )
( 朝一番、彼女の微笑みと己を撫でる手にニコニコとご満悦。イアソンの言葉もミラの声もそっちのけ。だが、頭の上から指が離れてしまえば、惜しむ意識はまず“女帝”へ、それから彼女と同じ方向へと向く。メイド服の烏の言う事には、二件の仕事の内一方に“女帝”とイアソンが、もう一方を今残った二人で行く、という話。「ええ~…ボスと離れんの~…」要するに“女帝”とは離ればなれになる、という事だけ理解した瞬間に眉は一気に顰まって、鼻で嗤う声に“狂犬”の方を見れば丁度ボスの隣に並ぶ所。不満半分嫉妬半分、すっかり膨れた面でジトリとイアソンを睨み唸っていたが、“女帝”の前では良い子でいたい手前、声が掛かればそちらを向かざるを得ない。「ん~…宜しく…」もう既にやる気も無い、視線も流れた態度の悪い返事の後、乗り込んだ車で連れられていく。――ソファーに座るミラと二人、あまり己と歳の変わらなそうな青年との交渉中。彼女と青年の話に興味など湧かず、ただその何処か偉そうにする青年の風貌へ、細くて弱そうなヤツ、という印象だけをぼんやり思いながら、手持ち無沙汰に袖を指先で弄る。だが不意に話を振られ、すっかり逸れていた退屈の顔を青年の方に戻せば、途端に言葉が捲し立てられた。今の仕事は“交渉”と銘打たれている以上、それに耳を傾けはしたが、どれも意味有る音としては入ってこない。「あ~…あのな。俺、お前の言ってる事ひとっつも解んない。」頭が青年の言葉で圧迫され煙を噴き出す直前になって、ようやっと制止を掛ける。なら此方を、と渡された資料か何かの紙束も、「要らない。俺、自分の名前以外の文字とか読めん。」スラム出身故の文盲である事を理由にテーブルへ突っ返す。「もうさ、なんっか難しい事とか回りくどい話とか、んなのどうでもいいから、」ボスと離された時間の長さに比例して募る不満と苛立ちを、あまりに乱雑な物言いと丸さが削れていく目で著しながら、「――お前がボスに何が出来んのか、こっちに何して欲しいのか、それだけ簡潔に言ってくんない?」世間話だの対等さがどうだの、それまで青年が話していた言葉全てを投げ捨て、ただシンプルに。“此方の主に何の利があって、見返りに何を要求するのか”。その二言だけを求めては、元の顔立ち故あまり迫力も無い不機嫌顔で実業家を急かし )
(そうですねえ!!いっぱい食べてねタッちゃん!!()止まらなさそうですねこれは…まあ、3世は本編で渡の頭洗ったりしてますし…何とも無さそうですけどね()一件落着!!ですね!!確かに喜ばしいことなんですが…武田さんだけじゃなくて徳山さんも老けないんですよ…というかむしろあの人若返ってない…?()大丈夫だってエディ!!ほらちゃんと降ろしなさい!!腕とか足とか折らない程度に掴んでいいから!!()ミラさん「掃除屋」時代に怪我には慣れてるので…一番本心の読めない人なんじゃないでしょうか()叱っていいってアルバート…頑張ってね…)
(お世辞にもあまり威圧感のあるとは言い難い"忠犬"の睨みに怯える実業家に、ミラは眉一つ動かさず、ちらりと"忠犬"を目線で諫めたのみで顔を彼の方へと向ける。「…失礼致しました。此方からの条件はこの書類に記載しております」彼女が淡々とした声でそう述べて、突き出した書類を読んだ実業家の顔色はみるみる赤く変わっていった。怒り心頭と言った様子の彼がふざけるな、と口を開きかけたところで─ミラはロングスカートの中へ手を突っ込み、その中から二連式の無骨なソードオフショットガンを取り出したかと思えば、その銃口を天井に向けると躊躇うことなく引き金を引く。耳を劈くような発砲音、そしてガラスの割れる甲高い音が応接室中に響き渡った。暫しの沈黙の後、ミラは先程と全く変わらない声色で口を開きつつ顔を真っ青にした実業家を見据え、「申し訳ございません、手が滑ってしまいました。…もう一度、今言ったことを仰っていただけますか?」無表情のまま、静かに、ごく小さく首を傾げる。彼女のそんな様子を目にした実業家は、一気に顔を青くしながら書類に向き合い、震える手でサインを書いた。ミラはそれを静かに見届けた後、その書類をひょい、と取り上げて内容に目を通す。不備はなかったようで、彼女は実業家の方へ目線を投げると「確認致しました。ありがとうございます」深々と頭を下げ、怯える彼を置いたまま"忠犬"を促し、外で待つノーマンの車へと乗り込む─一方その頃、机に足を乗せたイアソンは一瞬怯んだ中年の男をジロリと無遠慮に見据え、「…オイ、クズ野郎。カルミアにくだらねえ嘘吐いてんじゃねェよ。カルミアの耳が腐っちまうだろうが」と唇の端を釣り上げて笑った。目に見えて焦り始めるその男を他所に、カルミアはイアソンの方へ柔らかな目線を投げて諫めた後、「私は大丈夫よ、イアソン。…ねえ、今私の言ったことですけど」と声だけは柔らかいものの、妖しく輝く瞳は真っ直ぐに男を見据えている。男は"狂犬"の金色の瞳、そして─"女帝"の青い瞳に押し負けたかのように、舌打ちをしながらも首を縦に振ってサインを書いた。カルミアはそれで満足したのか、書類を片手にイアソンを連れてソファから腰を起こす。そのままニコラの運転する車に乗り込み、二つの車はアジトへと帰り着いて)
(/ 食べてね!!なら仕方ないので、止まらなかった結果身体重くて飛べなくなる事が無い事だけ願っときましょ…()まあ三世本人はお世話好きですしそういうの苦ではなさそうですが、なんかこう…払いたいといいますか…()あっ確かに…歳を経るごとにむしろ若々しく…?え、何…あの人だけ時間逆行してるんです…?()ほらエディさん!!これなら流石の雨梅も降り…うん、一応降りましたね…物凄い不満そうですけど…もっかい乗りたがってますけど…もう!雨梅いい加減にしな!()ううん本当に雨梅とは正反対…でもお仕事は大変よく出来ますので!ミラさんすっごく格好良いですよ!!ええ…あと叱る時は簡単なお言葉でお願いしますねアルバートさん…雨梅、長々としたお説教は頭パンクしちゃうので…() )
( 殺気はおろか敵意すら籠ってもいない睨み程度で怯え始めた実業家に、早く、と催促に身を乗り出しかけたが、感じた視線にミラの方を向く。ぶつかったその茶色の瞳の感情は読み難かったが、視線の意図は理解出来たらしい、不機嫌に唸りつつも身を引いて、また二人の交渉を眺める。顔の赤い実業家を前にしても特にたじろぐ事も無かったが、ふと彼女がスカートに手を突っ込んだ瞬間に、予測の容易いその次の行動への対策から素早く両耳に指先を詰め込んだ。――途端に響いた発砲音と破砕音。特別驚きもしなかった目は、彼女の手にあるショットガンにキラキラと釘付けになる。「……やっぱりいいな。」真っ赤な顔を今度は真っ青にした青年にはもう目もくれていない。少しだけ上機嫌に呟きを漏らしたその後、ミラの促しに続いて外の車へ乗り込んだ。――アジトに到着。車を降りると同時、見付けた“女帝”の姿に目は一層輝いて、誰か何かを言うより早く彼女の前へ跳んでいく。「ボス!仕事終わったぞ!俺はさっぱり解んなかったけど、ミラが話つけた!」何もかも明け透けで正直に、自らが見たまま感じたままを報告として連ね、「あと、ミラの“牙”何回見てもかっけぇな!俺もああいう感じの、」次に満面の笑み、メイド服の彼女の武器を褒めたが、「――殴るのに持ちやすくて丈夫そうなヤツ、欲しい!」その理由は本来の用途と相当にズレたものである。しかしながら本人は本気そのもの、そのまま珍しく物欲を出した勢いで、ねだりとも取れる言葉を放って )
(ああ…そうなると大変ですね…タッちゃんがおデブだとエンペラーフォームになれませんね…()そういえば、エンペラーフォームのスーツデザインが大好きなんですよ…!!というかキバのスーツはファンガイアもカッコいいですよね…!!!ちなみに私はシープファンガイアとパールシェルファンガイアのデザインが好きです()分かりますよ…その気持ち…()多分そうなんじゃないでしょうか…地獄兄弟の頃から10年ちょっと経ってるのにワームの擬態かな?ってレベルで一つも見た目変わってませんでしたし…()弟の方はちょっと肉付きが良くなってましたが()ほらエディも不満そうな表情だからって「…もう一回乗るか?」って言わないの!!()ミラさん、強くてカッコいいんですが少しでも手を出すと問答無用でショットガン向けるんですよね…()だってさアルバート!!"子供にも分かるように"お説教するんだよ!!())
(車から降りるなりカルミアに飛び付いてくる"忠犬"に、相変わらず眠そうな大欠伸をするイアソンはいつものように鼻で笑い、眉を顰めた。彼女は無邪気にはしゃぐ"忠犬"に柔らかな眼差しと微笑みを投げ掛け、今日は"使わ"なかった右腕を伸ばして頭を撫でてやる。"忠犬"のお強請りには子供でも見るような目線を向け、「そう、それならエディに頼んでみなさい。きっと作ってくれるわよ」と返した。そして彼女は隣で呑気な大欠伸をするイアソンの頭へも手を伸ばし、その癖のある髪をわしゃわしゃと撫で回し始める。やはり慣れないのか、イアソンは一瞬硬直した後に、何とも表現のし難い表情を浮かべた。その光景を他所に、"忠犬"の後に続いて車を降りたミラは「帰って参りました、カルミア様」いつの間にかショットガンはスカートの中へ格納され、何の変哲も無いクラシカルなメイド服姿に戻った状態で深々とカルミアに向けてお辞儀をし、先程の書類を手渡す。カルミアは「ふふ…ありがとう、ミラ。貴女は本当に優秀ね、助かるわ」と彼女の方へ笑みを向けながら"忠犬"の頭から手を離し、その書類を受け取って目を通した。入り口でそんなことをしていたからだろうか、アジトの扉が開いてロシアンブルーじみた顔立ちの金髪男─アルバートがひょっこりと顔を見せる。彼は「ボス~、外で話すのは勝手ですけど、書類だけこっちにくださいよ。計算しなきゃいけないのオレなんですから~…ってか寒っ!よくこんな寒いのに外で話せますね」と少し冷たい風に身を震わせつつ、カルミアとミラを交互に見つめた。カルミアは彼の言葉で気付いたように「あら、ごめんなさいねアルバート。ミラ、中に入ってからお話の続きをしましょうか」とミラに向けて呼びかける。ミラは軽く会釈をするのみで、うんともすんとも言わずカルミアの後ろに付き従ってアジトへと足を踏み入れた。それに続くようにやっと開放された"狂犬"が頭を掻き乱しながらアジトに入る。アルバートに書類を託した後、本革のソファに腰を下ろしたカルミアの隣へ、当然のような顔をした"狂犬"がどすん、と腰を下ろした。"狂犬"は"忠犬"を見据え、「…ふん、何ぼーっとしてんだ。エディのトコにでも行ってこいよ、雨梅。カルミアに言われてたろ」と暗に追い払うような一言を乱雑に放り投げて)
(/ 確かに…()良いですよね!赤い外套に黄金色の甲冑風スーツ!めちゃくちゃ格好良いです!!あっ解りますよ…ファンガイア側って、そこはかと無くステンドグラスっぽいカラーデザイン入ってて美しいですよね!ああ~良い…私はホースファンガイアとスワローテイルファンガイアがドストライクに御座います…!()解って頂けて何よりです!!()それはヤバい…というかカブトの地獄兄弟も懐かしいですね…!まあ…肉付きが良くなるとかでも…変化があるだけ…良い、のでしょうか…?()ああ!雨梅がまたキラキラした顔に!こら!ちょ、雨梅!エディさんの腕にぶら下がらないの!!困るでしょ!!()ひょえっ…おっかない…雨梅もその辺は一回痛い目見てそうなので、ミラさんには絶対手は出さなそうです()ね!!ほら、雨梅もちゃんと聞きな!「…ボスはいいって言った。」とか拗ねないで!() )
( 撫でてもらえてご満悦。でれでれと溶けきった笑顔でおねだりの返しに頷き、彼女の手が離れた後は然り気無くその隣に居座っていた。ふと聞こえた声に彼女にのみ向かっていた視線を上げれば、開いた扉から猫を思わせる見目の金髪が覗いた。風に震える彼の姿に、「…弱っちいな。」なんて呆れも笑いも無い、強いて言うなら“この程度で?”という疑問程度が滲んだ感想が口から溢れた。それから歩きだしたボスに従い、己もアジト内に。今日別行動を取った反動からか、普段以上に“女帝”から離れる事を渋り、じっと彼女の方を見詰めていれば“狂犬”から一声掛かる。本日は彼女に付き従い、その上今も隣を陣取る彼とぶつかった視線は、みるみると不機嫌に尖る。「っ、うっさいな!お前に言われなくても今行く!」少しばかり声を荒げ、べ、と舌を突き出し苛立ちを彼に向けた後、すっかり膨れた面で踵を返し、大股で足音高くその場を去る。「エディ!!」苛々呼ぶ声と殆ど同時、ガコンッ!とノックもへったくれも無く武器管理を担当する彼の居るドアを、ブーツの爪先で蹴り開ける。「“牙”欲しい!ミラが持ってるみたいなヤツ!」目一杯眉を寄せ、真っ赤な顔に乱暴な声色で、「それでイアソン殴る!アイツムカつく!ボスの隣座りやがって!」ぶんぶんと片手を頭上から胸元まで振り下ろす仕草を繰り返しながら、一方的に嫉妬やら怒りやらごちゃごちゃ入り雑じった言葉を、見当違いではあるが目の前のエディに投げ付けて )
(呼んでるのにゆっくりしか飛べないタッちゃんの絵が想像できてしまいました()分かっていただけますか!!!あっ、勿論ダークキバの鎧も好きです!!色合いが落ち着いた感じになってもっとカッコいいと言いますか…()ですです!!あっ分かります…スワローテイルファンガイアのデザインも良いですよね!!頭の左右から鳥みたいなのが生えてるやつ!!()他だとガルルとかバッシャーのデザインが好きですね…あの謎ファッション、懐かしいですよね()片袖無いの謎だし…なんで兄貴の方は靴にピザカッター付いてるんです?()あーっ後輩くん!!昔の写真と見比べないであげて!!()ほらエディ!!そんなこと言うからまた乗られてるじゃん!!()ええ、ミラさんは怖いですよ…下手するとお姉様に次ぐ実力者ですからね…()ああ…アルバートの胃に穴が空いちゃう…頑張れアルバート…())
(目に見えて怒り散らし、エディの元へ走り去っていく"忠犬"の姿を見送った後、ソファにふんぞり返るイアソンは目を細め、口角をいつも以上に吊り上げた─加虐性に溢れた笑みを浮かべた。カルミアはそんなイアソンの様子を見てもさして気にした様子は無く、いつものように不敵な笑みを口元に湛えたまま、彼の頭をぽんぽんと軽く叩く。「イアソン、雨梅は良い子よ。仲良くしてあげて」と諭すような声を掛けられ、イアソンはまたふん、と鼻を鳴らして脚を組み替えた。そのついでに彼女から顔を背けたらしく、その表情は伺い知れない。─一方。「…ノックくらい、してくれ」相変わらず武器を手入れしていたエディは、いきなりドアを蹴り開けられたところで動揺した様子一つ見せず、一旦手を止めつつモッズキャップの隙間から鋭い眼差しを投げる。先日の傷はもう塞がりかけているらしく、露出された人差し指の先には薄い傷跡はあるものの、医療用テープの姿は無かった。彼は子供の我儘にも似た、理不尽な要求に眉を顰めはしたもののそれに対する文句を口に出すことは無く、「…少し待っていろ」と部屋の端にある簡易なつくりのパイプ椅子を指し示し、"忠犬"をそこで待たせる。そうして彼自身は奥の部屋に引っ込み、長く深い溜息を吐き出しながら、棚から適当な鈍器を取り出した。口を中指の先端へ持って行き、その皮膚を─先日より少々大きめに齧り取る。滴る血液はその鈍器を赤く染め、まるで火災かと思う程の白煙が立ち昇った─エディは暫くの間無表情にそれを眺めていたが、やがて白煙が収まり始めるとその鈍器をむんずと掴み上げた。─錆だらけだった金属の持ち手は新品同様に光を放ち、つるりとした質感の部分には刺々しい飾りが目立っている。その出来に納得でもしたのだろうか─彼はほんの少しだけ表情を緩め、我が子を見るような優しい眼差しでその改造武器を見つめた後、部屋を出て"忠犬"の方へその武器を放り投げた。「…壊すなよ」彼に言っても無意味だとは分かっていつつも、いつものように釘を差した後、武器を手にした"忠犬"を部屋から無理矢理追い出す。その後のことは知らん、とでも言いたげにドアに鍵を掛け、エディは放り出していた武器の手入れへと戻り)
(/ んふふ…急かされてるのにのっそりとしか飛べないタツロット…飛び終わってゼエゼエ息切らして三世にまた小言言われてそうです()勿論!!エンペラーとはまた違った、赤×黒のシックな高貴さ!夜と月の似合いそうな大人な感じ、良いですよね!!ええ!!“スワロー”って付いてるのに何故か恐らくは白鳥っぽいのが生えてるヤツです!あとモチーフの蝶がハッキリ顔にデザインされてるのも大変ツボなのですよ!()あっ私も好きです…特にガルル…格好良いですよね…()いや本当に…何その片袖…千切れたん…?何そのピザカッター…地面ガリガリする為にあるの…?闇堕ち感出すにしても、もうちょっと何かなかったんですかねアレ()あーっ!ほら!写真見せられてまたネガティブに!面倒だからやめな!!()もうエディさん!また雨梅が雑技団しちゃってるじゃないですか!あっこら肩に足掛けて「コウモリ!」とかって自ら逆さ吊りにならないで雨梅!()あわわ…凄いミラさん…雨梅、絶対逆らっちゃダメだよ…?()本当にすいませんアルバートさん…今、本編でも損害出そうですし…胃薬そっと差し入れしときますね…() )
( 自らの怒りに振り回されエディからの眼差しなど気付いていなかったようで、しかしそれでも示された椅子に素直に座る。そのまま脚を組む要領で片膝にもう一方の踵を乗せ、床と平行になった側の脛を両手で押さえつつ、煮える苛立ちに身体を前後に揺らしてはパイプの継ぎ目を軋ませる。そうやって落ち着き無く向こうの煙が収まるのを待つ間も、唸りやら無意味な音やら喉から幾つも溢していたが、ふと投げられた武器を反射で掴み受け取った。「あんがとエディ!」どれだけ頭が沸騰していようが、本人なりに感じた恩は忘れず、刺される釘に雑だが一声大きな礼を返した。追い出された通路で何度かその武器を振って重さや間合いの感覚を冷静に確かめたかと思えば、それから床に二度程爪先を当てた後、ぐっと姿勢を低く構えて息を吸い込み――「イーアーソーンーッ!!」次の一瞬には最高速度まで一気に上げた脚で走り出す。声にドップラー効果を起こす程のスピードの中、無論目指すは己が名を叫ぶ“狂犬”の元。その姿を見付けた瞬間、周りの事も視界や考慮に入れないまま、子供のような腹立たしさに彼だけを睨め付けて、「こんにゃろぉ!!」抑えきれない言葉と共にまだ遠い位置で床を踏み切り、頭上へ長く高く跳び上がる。同時に片手に握り締めたその鈍器を、膂力一杯の豪速、全身の重みを乗せ“狂犬”目掛けて振り下ろし )
(かわいい…かわいいですが戦闘の時は早く飛んできて…()まあ最悪渡ならお兄ちゃんがいますがね!!お兄ちゃんの着てるサガのスーツデザインも好きなんですよね…胸元のステンドグラス風なデザインがオシャレというか…()あっ分かっていただけてる…ウレシイ…あのいかにも"夜の王"って雰囲気が好きなんです!!そういえばダークキバのフィギュアーツって余裕で一万円超えてるんですね…こわ…()あれ、初見でびっくりしましたよ…頭のアレで白鳥のファンガイアだと思ってたんですが、モチーフは蝶だったんですね…()ガルルのデザインカッコいいですよね!!!人間体の次狼もイケメンですし!!()謎ファッションですよねホント…兄貴、ラーメンはすごい塊で食べるし()麺全部一回で啜ってます?あれ()あーっこれ以上面倒臭くしないで!!後輩くん写真しまって!!()エディ!!大丈夫かー!!もう一回降ろしなさい!!()ご心配なく!!逆らえば蜂の巣にされるだけですので!!()頑張れアルバート…サブキャラの中で一番の苦労人はお前だよ…())
(イアソンがカルミアの側でぼんやりしていた─時々頭を撫でられながら─奇妙な時間を過ごしていると、長い長い廊下の向こう側からでもはっきり聞こえる程響き渡る、"忠犬"の怒りに任せた大音響─それに気付いたイアソンはいつもの呑気な大欠伸をひとつ。自身の頭上へ飛んでくる"忠犬"を一瞥したかと思えば、そちらに目も向けないまま片腕でその攻撃を軽く防ぐ。─その際棘がみしっ、と音を立てて腕にめり込んだ為、かなり痛い筈だが、イアソンは微塵もそんな様子は見せず─片腕の腕力だけで武器を跳ね飛ばすと、次に組んでいた長い脚を解いて空中に振り翳し、かなりの高度を飛んでいるはずの"忠犬"の頭に向け、欠伸混じりに美しい軌道の踵落としを喰らわせた。ガツッ、と鈍い音を立て、イアソンの踵が"忠犬"の後頭部にめり込む。イアソンは見事に地面に撃墜され、蹲る"忠犬"を意地の悪い眼差しで見遣ったかと思えば、「なァ。雨梅、お前マジでバカだろ?んなチャチな武器で俺のこと殴れると思ってんのかよ」と馬鹿にする色をたっぷり込めた声を掛けた。カルミアはその様子を微笑んだまま見つめていたが、イアソンを叱るように頭をぽふ、と叩く。「イアソン。あまり揶揄っちゃダメよ」子供の悪戯でも咎めるように柔らかな声色がそう笑うと、イアソンは大きく舌打ちをしながら再び脚を組み直し、ぷいと顔を背けてしまった。カルミアはそんなイアソンの様子を笑み混じりに一瞥し、「大丈夫?雨梅」と地面に蹲って呻いている"忠犬"へと手を差し伸べる。イアソンは今しがた"忠犬"を撃墜したとは思えない程、いつも通りに呑気な大欠伸をし、─黒いシャツが普段より水気で膨らんでいるように気はするが─ソファに半身を預け、棒付きキャンディをぽいと口に放り込んだ。カルミアは"忠犬"の持つ武器に目線を投げ掛け、「それ、エディから貰ったの?良かったわね」と"忠犬"の頭をわしわしと撫でる。その後、彼女も武器に興味があるのか左手を差し出しながら「ねえ、雨梅。私にもそれ、触らせてくれるかしら?」と笑顔で首を傾げてみせた。─その頃、エディは。"忠犬"を追い出し、ドアに鍵を掛けた後は慣れた手つきで指先の傷を止血しつつ、いつの間にか放置されていたイアソンの武器─銀の拳銃を丁寧に磨いていた。彼は疲れたように溜息を吐き出し、「……あの飼い犬二匹…とんだ暴れ犬だな」と呟いて)
(/ なんならフォルムもまん丸になっちゃうタツロット…こうなったらダイエットせねばなりませんね!!()おっ解ります素敵ですよね…他が黒、銀、青で統一されてるから尚の事あのデザインが映えるんですよね…()そう!それが良いんですよね!ヒエッお高い…でもあの高貴さなら納得…いやでも高い…()私も初見は鳥のファンガイアなんだろうなとは思いましたね!でもよくよく見ると顔面は蝶々なんですよ、スワローテイル…()良いですよねガルル!次狼さんも男前で!フォームも格好良い!何の文句も出ないですね!!()いやもうホント…中々見ない食べ方でしたね兄貴…地獄兄弟、本人達的にはシリアスなんでしょうがね…その…アレですよね…()後輩君!写真ないない!良し!後は隣に付いててあげて!()雨梅!降りな!肩車に戻ろうとしない!エディさんもう力ずくで降ろして下さい!!もうちょっとくらい怪我してもいいんで!()それは流石にご心配ありますね!!まあ雨梅、どの辺逆らっちゃいけないか直感くらいは働くと思うのでギリギリセーフですかね!()アルバートさん…ごめんなさいね雨梅の所為で…今度好きなもの何か奢ってあげますね…() )
( ――そも。奇襲や暗殺を仕掛けるのであれば大声を出しても、派手な動きをしてもいけない。慎重に期を狙うべきである。相手が肉体強化の能力持ちならば、それは尚更。その程度は、今怒り任せに飛びかかっている雨梅も、足りない頭なりに承知の事。だがそれでも、こうしなければ気が済まないというだけで――…まあ、詰まる所。このやり取りはどれ程物騒だろうと、児戯か犬の戯れ合いのような茶飯事だ、という話である。「っ、でぇ!?」振った鈍器は腕一つで防がれて、直後に後頭部に降ってきた衝撃で一気に墜落する。その勢いのまま、ゴッ、と額を派手に打つ音が響いたが、その後は咄嗟に床に手を突き肘から順に関節を畳んで勢いを緩やかに殺し、縮こまった逆立ちのような体勢を作った後、そのまましゃがみ込む体勢へピョンとバネの如く跳ね戻り両足を地に付ける。しかし幾ら他が無傷とはいえ、踵落としを食らった後頭部も、床に強打した額も相当に痛い。堪らず片手で頭の後ろを、膝頭で額を押さえて蹲っていれば“狂犬”の嘲りが耳に届く。痛みでそれに何も言い返せはしなかったが、それでもせめてもの反抗で丸まったまま威嚇の低い呻きを溢していた。――と、そこに“女帝”からの声。それにパッと顔を上げれば期待通りに眼差しが此方に向かっている。「ボス、」己を撫でてくれる手に痛覚も怒りも一旦忘れ、花でも散らすように笑めば、「そう、エディがこの“牙”くれたんだ。ミラみたいなかっけぇの。いいだろ。」その鈍器をショットガンと同等にしていいのかはさておき、自慢げに話し頷いた。それから伸べられた手に「もちろんだ!」と一つ返事に答え、服の袖で一度磨いてからその鈍器を両手で捧げる形で“女帝”へと差し出した後は、今更思い出した怒りの一割かそこらの行動力で、今この時間に邪魔が入らないか牽制の眼差しを巡らせ )
(真ん丸なタッちゃんも可愛いですけど、エンペラーフォームになれないのは流石に…()ですです!!必殺技も容赦なくてカッコいいですし、サガークも可愛いですし…何言ってるか分かりませんが…()ですね…買おうと思ってびっくりしちゃいましたよ()キャラ紹介のところで"インセクトクラスのファンガイア"って書いてあったのでスワローテイルファンガイアって虫なの!?じゃあ頭の鳥何!?って驚いた記憶があります…チェックメイトフォーは全体的にデザインがカッコいいですよね!!ええ!!ちょっとコーヒーの匂いを凄い勢いで嗅いでますが!!()イケメンです!!ラモンは可愛いし、力は次狼とはまた種類の違うイケメンですし…キバの従者たちの顔面偏差値高いですよね()アレですね…()退場シーンも謎でしたし…仲良死…?()でも兄貴普通に生きてるんですよね…魔王の後輩くん!!可哀想なことしないの!!影山だって、その…痩せる努力はしたけど間に合わなかったんだよ!!きっと!()ほら許可出たよエディ!!掴んで降ろしなさい!!折らない程度に!!折らない程度に!!()ですね!!(暴論)ミラさんも取るに足らない相手は無視なので大丈夫だと思いますよ!()だってさアルバート…頑張ってね…())
(「ふふ、ありがとう」カルミアは"忠犬"から渡された武器の持ち手に指を這わせ、作り手の腕に感心するかのように薄く微笑んでみせた。─と。普段の血腥さとは多少異なったその光景を切り裂くかのように、アジト内に面倒そうなニコラの声が響き渡る。「ボス、黒服の集団が来てるよ。多分前に殺した爺さんのところの奴らだと思うけど…どうする?」その声にカルミアは少し考え込むような素振りを見せた後、我関せずと言った様子で向こうを向いたままのイアソンに声を掛けた。「ねえ、イアソン。"ゴミ処理"をお願いしてもいいかしら」イアソンは如何にも面倒そうに頷いた後、大欠伸をしながらのそのそと入口の方へ歩いていく。カルミアは彼の背中を見送り、"忠犬"を隣に座らせたかと思えば、"忠犬"をソファに押し留めるように腕を伸ばした。「雨梅。イアソンの"お仕事"、一緒に見学しましょう?」そして彼女は、柔らかさの中に有無を言わせぬ色を秘めた笑顔を浮かべる─イアソンが入口の扉を押し開けると、其処には既に武器を持った黒服が十人程待ち構えている。黒服の顔を一瞥したイアソンは腹立たしそうに舌打ちを一つ、その後大きく欠伸をしながら挑発するように「…面倒臭ぇけど相手してやる。ま、死にてェやつから来いよ」いつもの意地の悪い笑みを浮かべ、黒服達を手招いた。その舐め切った態度が一番前の─如何にも若く、未熟そうな黒服の癇に障ったのか、黒服の一人がトンファーを振り回しつつイアソンに向かっていく。イアソンは相変わらず眠そうな目をしたまま、その足を何気ない調子でひょいと払った。バランスを崩し、つんのめる黒服の顎に膝蹴りを叩き込む。膝が黒服の鼻梁に食い込み、鼻血を垂らして黒服がよろけた。その拍子にイアソンの頬に返り血が飛ぶ。更に畳み掛けるように強化した拳で同じ箇所を殴りつけた。恐らく鼻の骨が折れたかヒビが入ったか─黒服の鼻が鈍い音を立て、完全に戦意を喪失した様子で蹲って低く呻く。─その間、僅か数秒の出来事だった。イアソンはそれを冷めた瞳で見下し、呆気に取られている他の黒服たちを鼻で笑いながら「殴り込みに来といて、んなモンか?…ほら、一人で勝てねェならまとめて来いよ」と更に挑発する。─その後は凄まじい光景が繰り広げられていた。飛び掛かってくる黒服を殴り、蹴り、時には拳銃で撃つ。数分後には殴り込みに来ていた黒服は一人残らず地面に転がり、イアソンは返り血を指先でぴっ、と拭った。一息吐いた後、入口の方へ向けて大声で呼び掛ける。「おい、ノーマン!"処理"終わったぞ!首の皮一枚で繋がってっから、早く回収しろ!」その声が聞こえたのか、入口のドアが少しだけ開き─白髪の美貌、ノーマンが姿を見せた。「…はいはい…ちゃんと聞こえてるよ、イアソン。生かしておいてくれて、ありがとう」彼はこの場には明らかに相応しくない、柔らかな笑顔と穏やかな声色でそう言いつつ、黒服をずるずると引きずってアジトの中へ消えていく。イアソンも一際大きな欠伸をしながらアジトの中へ戻り)
(/ よしんばエンペラーフォームになれたとしても、一部装備がエラいことになりそう…()ですよね!!サガークの言葉は古代語ですからね……()ちょっと気合い入れないといけない値段ですし、買った後も取り扱いにめちゃくちゃ気を使いそうですし…流石ダークキバ様…()いや本当に、何でしょうねあの鳥()解ります!全体的に豪華絢爛!って感じがあって格好良いですよね!!珈琲は致し方無いですよ、ほら、どうしても彼の本能的なアレがあるので…()確かに!特撮全体にも言える事ですけど、キバは特に隙が無いですよね、顔面偏差値…()仲良死…かな…?ちょっと私もよく解らないですね…()んっふふ…間に合わなかったはむしろトドメでは。まあ何にせよ太っちゃったのは事実なんですが()折らない程度で!あっこら雨梅!駄々捏ねて頭にしがみつかない!エディさん前が見えなくなっちゃうでしょ!!ほら降りな!()なら安心ですかね!恐らく!!()いつもご苦労様ですアルバートさん…差し入れですよ…何がお好きです…?() )
( 己が手にしていた物に彼女が触れ、向けられる微笑みに己自身が褒められた心地がして、牽制の目はあっという間に緩む。しかしこの、自らにとって喜ばしい時間は直ぐ様断たれてしまう。それに解り易く眉を顰め一歩足を動かしたが、その“ゴミ”はイアソンへ役が回ったよう。今日はどうにも奮いが挫かれていく感覚に口元はすっかりへの字に歪んだが、どれも“女帝”の決めた事となれば、其処に疑問も不満の言葉も有りはしない。ただ少し萎えていくやる気に溜め息を吐き出していた所、彼女の指に押された為に何の抵抗も無しにソファーにストンと腰を下ろす。何事か尋ねるべく顔を上げ――その目の前には美しい微笑みと己への言葉。その眼差しの強さに、従わねばならないと本能が訴える。「……?はい。」己には、言葉の意図も表情の奥も読めない。しかし“女帝”の声に思考を通す事は無意味と返事を返して、ソファー上に胡座を組んですっと背を伸ばし、窓の外に目を向ける。――アジトの前には黒服達。挑発を仕掛けたのは“狂犬”が先、それに釣られた動きの青い若手が前に出て、そして直ぐに倒される。それから少しの敵側の躊躇の後、乱闘、否、“狂犬”による蹂躙が始まった。「んー……」“忠犬”は見学と言われたその通りに、本人なりに真剣な顔付きで外の光景をじっと大きな目で見詰める。立ち回りに揺れる人物らにピントを合わせるように瞳孔が素早く拡縮し、瞳そのものは黒服と“狂犬”の一挙手一投足を一つたりとも覚え溢さぬよう、繰り広げられる攻防の全てを銃弾にも等しい速度で追っていき、その“見学”に伴う脳の処理に、組んだ足首の辺りに置かれている十指が時たま微かに跳ね動く。――短い時の後。場に立つ者がイアソンだけになった所で瞬きを数回。その間に彼の大声が響く。「…へえ、器用だな。」加減が利かず、攻撃イコール破壊の己にとっての“狂犬”への素直な感心から、知れず呟きが漏れる。…今、この時。隣には“女帝”がいる喜色と、騒動に取られた気に怒りの毒気はすっかり抜かれたらしい。いつの間にか膨れも顰めも無くなったその視界にまた新たに人が入り込む。己と同じ白髪で、しかし己とは正反対と言っても良い端麗な顔立ちの男――ノーマンが黒服を引っ張っていく姿と、アジト内に戻るイアソンの背まで見終わった後。もうそれ以上見学するものは無しと判断して、「……終わり、だよな?」しかしながら今一つその判断に自信は持てず、眉端を垂らしながら身体ごと緩やかに首を傾げ隣の彼女を覗き込み )
(ああ…全体的に丸っこいエンペラーフォームになっちゃいそうですね…()まあでも、サガークが可愛いので万事オッケーですね!!そういえば、キバの必殺技の厨二病感溢れるネーミングが好きなんですよね…"ダークネスムーンブレイク"とか"スネーキングデスブレイク"とか…いかにも厨二病心をくすぐるような…()ええ、流石キングって感じですよね…エンペラーフォームも同じくらいの値段なんですよ…ホコリ一つ付けられませんね()何なんでしょうあれ…()チェックメイトフォーの中だとライオンファンガイアが好きですね…王道って感じのデザインなので!!まあ、ウルフェン族だから仕方ないんですかね…()調べてみたらラモンくん、ああ見えてショタジジイ属性付いてるんですね…力は…なんというか…いつもぼんやりしてて可愛いですよね!()分かりますよ…個人的に一番顔面偏差値高いのはフォーゼですかね…主人公が福士蒼汰で2号が吉沢亮、2号の友達が横浜流星…?強すぎませんか…?()朝になってあれ見つけちゃった警備員さんとかどんな気持ちだったんでしょう…()そういえば魔王の後輩くんで思い出しましたが、RIDERTIME龍騎is何…?みゆきちゃんと芝浦が唐突にベッドインしてたけど…?()ものすっごいスペキャ顔で見ちゃいましたよあのシーン()エディ!!もう頭とか掴んでいいから降ろしなさい!!頭蓋骨を砕かない程度に!!()です!!アルバートは…香水…ですかね…())
(彼女が"忠犬"の問い掛けに頷くのとほぼ同時、態とらしくガッ、と爪先で床を蹴り上げながらイアソンが二人の待つソファの方へと戻って来る。「あ゛~…疲れたぜ。無茶言うんじゃねェよ、カルミア。…ちょっと寝るわ」彼は"女帝"へと相変わらずの馴れ馴れしい口調で文句を垂れつつ、ソファの空いている場所に半身を預けて横たわった。イアソンが目を伏せて少しした後、普段の態度の割には静かな寝息が聞こえ始める。カルミアは眠るイアソンの頭を何度か優しく撫で、声を抑え気味に"忠犬"へ向けて「…雨梅、私はノーマンの仕事を見てくるわね」と断り、ソファから立ち上がって拷問部屋へと向かった。─「あー、痛いよね。分かるよ。でもダメ」爪を容赦なく剥がされて劈くような悲鳴を上げ、苦痛に顔を歪める拷問対象とは対照的に、儚げな笑顔を讃えたノーマンの声は穏やかで一定のトーンを保っている。彼が淡々とした手付きで対象─一番最初にイアソンに殴りかかった、若い黒服の男─を拷問する中、拷問室のドアが開き、カルミアが足を踏み入れた。その音にノーマンは一旦手を止め、そちらの方へ顔を向けて「なあに、ボス。監視でもしに来たの?…ふふ、冗談だよ。有用な情報があるかは分からないけど、お仕事頑張ってるから」と少しばかり砕けた口調で声を掛けつつ、儚げな微笑みを深くする。カルミアは何も答えず、部屋の隅にぽつんと設置してある、無機質で無骨な拷問室にあるには浮いた印象を受ける椅子─簡素ながら作りの良い一人掛け用の肘掛け椅子─に腰を下ろし、赤いビロードの肘掛けに?杖をついて拷問の様子を眺め始めた。ノーマンはそれにちらりと目線を投げただけで、再び拷問に戻る。─爪を剥がし終わると、次は膝に向けて金槌を振り抜いた。ゴキッ、と鈍く低い音を立て、対象の膝の骨が砕ける。ここまで痛めつけられても尚、口を割ろうとしない対象にノーマンは「きみ、凄いね。結構痛いよ?これ。いつまで我慢できるのかな」至って平坦な一本調子の声を掛けた。結局対象が口を割ったのは、生きているのが不思議な程痛めつけられた後だった。ノーマンは彼の吐き出す情報を笑顔で聞いた後、「うん、教えてくれてありがとう。じゃあ、ばいばい」と金槌の柄で頭を殴りつけて撲殺し)
(/ やだ…動きめちゃくちゃ鈍そう…攻撃当たらなくなっちゃいますね()ですね!サガークはある種のマスコット的なやつなので!()解りますよ…あの見ている小学生中学生の心鷲掴みにしていきそうなネーミング…私は“ブラッディストライク”に撃ち抜かれましたね!!()もう一体ずつケースに入れるか専用の飾り場作るっきゃないですよ、あんなお値段()良いですよねライオンファンガイア!正しく威風堂々の獅子って感じで美しくて!!ええ…どうしても匂いには敏感になっちゃうんでしょうね…()そうそう、ラモン君ってばあの見た目で百歳オーバーなんですよね…しかも結構計算高いですし…力君は…うん!!可愛いですよね!言葉も単純で解り易い子ですし!!()ああ~…確かに。フォーゼなら顔の良さだけで戦えそう…()特に福士蒼汰君演じる如月弦太朗君、パッと見服や髪型に気を取られがちですが、だからこそ髪下ろした時のギャップヤバいですよね…()本当に…どんな顔したらいいか解らなかったでしょうね、警備員さん…()RIDERTIMEについては私も解らないですね…とりあえずちょっと大人向けに作った事以外私何も伝わらなかったです()雨梅もほら!あっ流石に命の危機感じて離しましたね…何か運搬される子犬みたいな体勢になって本人ちょっとキョトン顔してますが()香水でしたかあ…じゃあ折角ですしオーダーメイドの香水とか作ります…?() )
( 彼女の肯定に、伸びていた背筋は少しだけ丸まる。続けて小さく息を吐き出した所でイアソンが足音荒く入ってきた。文句を垂れた彼を何となく目で追い、先程までの騒々しさが嘘のように静かになる様をぼんやり眺めていたが、“女帝”に名を呼ばれれば、視線はパッと素早く彼女の方を向く。伝えられる言葉へ、はぁい、と潜められた声につられて小さな音で、僅かばかり間延びした返事をする。ソファーを立つ彼女の背を、その姿が視界から消えてしまうまでじっと見詰めた後、一つ大きな欠伸が溢れた。「んー……ねむ。」交渉、見学、と得意分野と正反対の事柄に従事し、容量の少ない頭はもう疲労したらしい。胡座を組んだ体勢のまま、大きく舟を漕いだ次にはもう眠りに落っこちていた。――静かな時間の後。自らの掠れた唸りで意識が浮かぶ。しかしながら朝起きる際とは違う環境と状況に完全に覚醒するには至らず、まだ瞳ははっきり現実を捉えておらず。「……部屋、違う…」一先ず此処が私室ではない事は理解出来た為、まだ寝惚けた頭のまま立ち上がり、通路へ出て歩き始める。「……ボスは…」その合間、眠る前には居た筈の姿を思い浮かべ、その芋蔓式に彼女の声を思い出せば、身体は拷問室へとフラフラ向かっていく。また間を置いて、覚束無い足取りで到着した扉を、普段よりも力の無いノックの後に開ける。真っ直ぐ歩けている事が奇跡な程に瞼が重たげで、殆ど閉じていそうな視界に何とか白い色を見つけ、「……ノーマン、」それを白髪の彼だと認識して呼び掛ける。その途中で一度、人だったらしい死体に視線が移ったものの、靄まみれの頭ではあまりきちんと把握出来ていないのか、瞬きの後には既に関心が逸れたよう、もう二歩ほど室内に踏み入り、「…ボス、ここに来てないか…?えっと…部屋、戻る前に、あいさつ…したい…」立ったまんまで転た寝混じり、何度も途切れる言葉で用件を彼へ伝え )
(ああ…可愛いですけど絶対戦闘終わらないやつですね…()サガーク可愛いですもんね!!多分太牙くんもマスコット的な感覚持ってますよ!!()ああ、分かります…"ダークネスムーン"とか小中学生好きそうですもんね…()ええ、本当にそうなんです…フィギュアーツの紹介画面でもダークキバは王者の風格溢れる姿で椅子に座ってましたから!!()分かっていただけますか!!ライオンファンガイア、デザインはカッコいいんですよね!!ルークのキャラ設定は未だに謎ですが!!()ですかね…まあラモンくん、可愛いので万事オッケーです!ですね!力くんはあのガタイから想像できないぼんやりした性格のギャップが好きというか…()ですね…40何話かの髪下ろし弦太朗くんヤバかったです…後顔面偏差値高いのはエグゼイドですかね…?2号の瀬戸さんと3号の松本さんがほとんど顔面人間国宝なんですよね()ですねえ…警備員さんの感情お察しします…あのRIDERTIME謎すぎましたよホント…あ、でもみゆきちゃんの肉付きが良くなってて安心しました()本編の時はお肉ある?ってくらい細かったので…ほらエディ!!凹まなくていいの!!ゆっくり下ろしてあげて!!()良いですね!!)
(キィ、と僅かに軋む音を立てて開いたドアの先には、様々なものが散乱する血みどろの部屋の中でノーマンが相変わらずの穏やかな笑みを浮かべ、"忠犬"の方へ顔を向けて煙草を燻らせつつ立っている。「ああ、雨梅。ボスならさっきまでいたよ。もう部屋に帰ったんじゃないかな」彼は肘掛け椅子の方へちらりと目を遣った後、頬に返り血を飛ばしたまま先程の死体の後始末をこなしつつ、いつもと同じ柔らかなトーンの声でそう答えた。どうやら寝ぼけているらしい"忠犬"の言葉に答えている間も、彼は手に持った大振りの刃物で死体の手足を淡々と解体し、ごろりと転がった肉塊を爪先で部屋の端へ蹴飛ばす。一段落したところで、ふと思い出したように「…そろそろユーリカの面倒見なきゃ。ごめんね、雨梅。俺用事できちゃった」と言い出したかと思えば煙草を灰皿に押し付けて揉み消し、訪ねてきた"忠犬"よりも先に拷問室をさっさと後にしてしまう。─その頃。いつの間にか拷問室を出たカルミアは廊下を歩いており、自身の部屋へ戻っていた。彼女はローテーブルの上に置かれている白ワインのボトルを手に取り、その横のワイングラスに中身を注ぐ。少しそれを飲んだ後、髪に手を掛けてぐしゃぐしゃと乱暴に乱した─彼女自身の手で掻き乱された三つ編みが解け、床にぱさりと長い髪の端が落ちる。その髪を引きずりながら黒のイブニングドレスに着替え、ポニーテールに髪を結い直した後─再びリビングのソファに腰掛けた。彼女が脚を組み、頬杖をつきながら丸く切り取られた窓から見える、薄く雲の掛かった月を眺めていると、ちょうど一仕事終えたところらしいニコラがゼリー飲料を口に咥えつつ顔を見せ、カルミアから少し離れて隣に腰を下ろす。「…あれ、普段は三つ編みじゃなかったっけ?珍しいね、ボス」ニコラはずっ、とゼリー飲料を吸い上げながら皮肉っぽく笑った。だがカルミアはそれに言葉を返すことなく、夜の闇に溶けそうな笑みを浮かべる。その様子を見たニコラは空になった容器を捨てて肩を竦めつつ、それ以上何も言うでもなく同じように月をぼんやり見つめた。窓から差し込む月明かりだけが二人を照らし、奇妙な沈黙が二人の間を包んでおり)
(/ エンペラーフォーム解除するか誰かに救援入ってもらわないといけなくなりますね…()でしょうね!可愛いですもの!!()ええ…解り易くて格好いい英語並べました!みたいなの小中学生ならハマるに決まってますよ…ライダー見るような子なら尚更…()ああ、堂々としていて美しかったですね、ダークキバ様のフィギュア…でも飾るにはそこそこスペース取りそう…()ええ!デザインは!ですね!!ルークさんのキャラ設定については…なんか、色々詰めて煮詰めちゃった結果なんじゃないですかね()可愛いは正義ですもんね!!解りますよ…頼り甲斐ありそうな見た目して単純な思考な所とぼんやりしてる所が癒されるんですよね…正しくギャップ萌え…()あっ…私も髪下ろし弦太朗に撃ち抜かれた勢です…エグゼイドも凄いですよね…もう、あんな造形の良い人間が居るものなのかって疑っちゃうレベルです()南無…本当に、何も解らないんですよRIDERTIME…ああ確かに、健康が心配になる細さが改善されてて喜ばしい限りでしたね、みゆきさんに関しては…()よーしよし雨梅、大人しくして偉いね!ほらエディさんに遊んで貰ったお礼言いな!え?「また遊んでほしい」?う~んそれは…ちょっとどうかな…()そうでしょう!まあアルバートさん何の香水付けててもめっちゃ似合いそうですけど!!() )
( 「そうかあ~…」煙草の煙たい匂い、血の腥い香り。人より利く鼻に混ざって届くそれに、寝惚けた顔へ少し皺を寄せつつ、一歩間に合わなかったらしい返答に落胆の声を漏らす。思うように開かない瞼を手の甲で擦って、その間に出ていくノーマンへ唸りを返事の代わりとした後で、己も用の無くなった其処を退き再び通路へと出る。あの新たに作って貰った鈍器は、肩に先端を引っ掛けて片手持ち、足取りは相変わらず頼り無くふらついて、ともすればホラー映画のような出で立ちで、ボスの部屋を目指す。が、眠気に支配された頭は、浮かべたアジトの地図もバラバラにしてしまったらしく、有らぬ方向へと足は向かう。――時折曲がり角にぶつかりながら、遠回りをして、着いたのはどうやらリビング前のよう。あれ、と首を捻って立ち止まって周りを見回し、「……ボス?」髪型は違えど見間違いようの無い赤色が視界に飛び込んだ。それに少しは目が醒め、漸く見付けた姿に頬も弛んで、普段の騒々しさとは対照的に足音は殆ど立てず、リビングに踏み込み、「…あ、ニコラも。」ソファーの二歩程手前まで来てやっと、もう一人の人物にも気が付いて、独り言じみた言葉を漏らした後、今は“女帝”の方と絶対の順序からイブニングドレスを来た彼女の傍に、しゃがんで跪く。「探したぞ、ボス。部屋戻る前に、あいさつしたかった。」一日が終わる前に、崇敬する彼女に会えた事に心底嬉しそうに用件を伝えて、眠気に重たい目を何度も瞬かせながらも、満面笑みを咲かせてそちらを見詰めて「おやすみ、ボス。それと、」先ずは一つ目的を果たして、その次、「その服も髪も、すっげぇキレイだな。」いつもとは違う彼女の見目を、細かい情緒や女性のファッションが解らないなりに、伝えずにいられなかった単純な称賛を、真っ直ぐに捧げて )
(まあ、渡なら太牙お兄ちゃんが来てくれますよきっと!!()本編の最終話みたいに親父をサッカーボールにして兄弟で仲良く遊んでくれますね!!()ですです!!!ええ!!私もハマった人間の一人でしたよ当時は()飾るなら専用スペース作らなきゃ…(義務)ですかねえ…当時の私にはには何とも理解しがたい設定の人でしたね…()ですね!可愛いは正義です!!いただきますちゃんと言えないところも可愛くて好き!!()同志…!いやあ、あれの破壊力は凄かったです…()特に飛彩さんの顔面人間国宝っぷりは凄まじかったですよ…どのシーンを切り取っても美しくないシーンが無いんですもん…()大我先生にはアバター選択画面のバーンに撃ち抜かれましたね!!警備員さんに同情します…()ですね。まあそのせいで最初は誰か分からなかったんですが…()真司が手塚って呼んだので「あれ、もしかしてこの人海之ちゃんなのか?」ってなりまして…その後の占いシーンでようやく確証を得ました()いやあ、それにしても…RIDERTIMEの浅倉はセクシーの塊でしたね…大人の魅力が…まあ犯罪者なんですが…()こら!!エディも「…遊ぶくらいなら構わない」じゃないの!!()似合いますよコイツは…見た目だけは良いので())
(相変わらず薄雲の掛かった月をぼんやりと眺めるカルミアは、少しの間彼女自身に向けられた"忠犬"の声にも気づいていない様子だったが、隣に座る─"忠犬"を見るなり、いかにも面倒そうな表情を浮かべ始めたニコラに肩を何度か軽く小突かれたことで気づいたらしく、ようやく窓越しの月からそちらに目線を向ける。「あら、雨梅。…おやすみなさい」彼女は唇の端にいつもの笑顔を浮かべて挨拶を返した後、"忠犬"からの賛辞を当然のように受け入れ、ソファから少しばかり腰を起こした。その様子を見たニコラはこの─まるで"忠犬"から"女帝"への礼拝のような時間に巻き込まれたくないのか、心底疲れたような溜息を長く深く吐き出したかと思えば、「…あたしも戻るよ。まだ仕事が残ってるんだ」と誰に対しての言い訳なのかも分からない言葉を捲し立て、そそくさと部屋に戻ってしまう。カルミアはそんな彼女を止めることはなく見送り、彼女の目前で跪く"忠犬"の方へ目線を向けて手を差し伸べた。「…ねえ、一緒に部屋に戻りましょうか?雨梅」─その時。ちょうど反対側の端で長い間眠りこけていたイアソンが目を覚まし、二人に何とも怪訝そうな表情を向ける。最初は不審なものを見つめるような─徐々に目が冴えてきたのか、いつもの狡猾そうな光を宿した意地の悪い眼差しで二人を見遣ったかと思えば、「…あ…?おい、カルミア。お前が夜モードの服ってことは…俺、どんだけ寝てた」と眉を顰めたままカルミアに向け、乱暴に問い掛けた。彼女はイアソンにも柔らかく微笑み、「…そうね、ざっと6時間くらいかしら?丁度良いわ、イアソンも一緒に部屋に戻りましょう?」と空いている方の手を彼に差し伸べる。イアソンは一瞬複雑そうな表情をした後、おう、だのああ、だのと不明瞭な声で返事をしながら彼女の手に彼の手─指は華奢だが、ごつごつと骨張った手─を重ねた。その後彼は"忠犬"にも目線を投げ、声を掛ける。「んだよ、その目。お前もオネムか?雨梅」口調はいつもの嫌味っぽいものだったが、流石に寝起きであるからか声色はどこかぼんやりと滲んでいた。カルミアは二匹の飼い犬の手を引き、それぞれの部屋へと送り届けるために廊下を歩き始めて)
(/ そうですね!!んっふふ…“親父をサッカーボールにする”とかいう普段聞かないようなワードに噴いてしまいました()まあ間違ってないんですけど()私もハマっておりましたよ!「かっけぇ!!」って騒いでました()むしろダークキバ様専用部屋作らなきゃ…(使命感)大丈夫ですよ、私今でもルークさんの事よく解ってないので()もす、になっちゃうの可愛いですよね~!ああ~圧倒的癒しです…()同志様…嬉しい…!()飛彩さんは俯こうが天を仰ごうが笑おうが苦悩してようが完璧でしたもんね…国宝指定してほしいものですよ、ホント()あっ大我先生も素敵ですよね…また違う色気があって…アバターじゃなく私達を撃ちにきてますよあんなの()警備員さんの今後に幸がある事を願いましょう…()それは仕方ないですよ。私だって解るまで「誰…?」ってざわざわしてましたもの()ですね…龍騎本編に出ていた頃はもっとイケメンって感じでしたのに…RIDERTIMEでは何か、陰っぽさというか…そういう色気がありましたね……まあ犯罪者は犯罪者なんですけど…()エディさん!そんな甘いと雨梅また調子乗りますよ!ほらもう嬉しくて反省忘れて飛び跳ねてる!雨梅ストップ!お前の跳躍、人を跳び越しちゃうんだから!!誰か踏んづけたらどうするの!()ああ~良いですねアルバートさん…良い香りのする見目の良い男とか、女性からめっちゃ貢がれてそう…(偏見) )
( 空も蒼玉も敵わない海色の瞳が、此方の翡翠を捉えている。己の名を呼ぶ赤い唇も、揺れる髪すら艶麗で、それは夜闇の月にも霞みようが無くて――いつの間にか居なくなった蝙蝠にも気付かない程に、見惚れていた。「……はい。」夢うつつな返事の後、伸べられた手に、指は長いが肉刺だの傷だの努力の痕が残って節くれ立つ、彼女よりも一回り大きな己の手を重ねる。自ら彼女に触れる喜びに、被さる睡魔を憎らしく思いながら立ち上がった所で、互い以外の声が割り込む。その方向へと顔を向けて目を凝らしてみれば、正体は今の今まで眠っていたらしい、「…イアソン。」“狂犬”、その人であった。そのまま二人のやり取りを待つ少々の間に、それまで保っていた気も抜け始めたか、立った体勢こそ崩れはしないが焦点が曖昧にぶれ、フラリ頭だけが揺れて舟を漕ぐ。そこに掛かる“狂犬”の言葉に頷き、「…ん。…今日は、訳解んない話も聞いたし…お前の“仕事”も見学だったし…頭、もう重ったくて…」素直――というより、何も考えず思う事全部を口から垂れ流しながら、“女帝”に手を引かれて歩んでいく。「……“掃除”なら、得意なんだけどな…」ぼんやりポヤポヤとした平和な声色で、しかし物騒さの含まれる誰にともない呟きを溢しつつ辿り着いた、その部屋の前で、「…ボス。明日も、俺が一番に挨拶行くからな。」待ってろ、と邪気の無い向日葵の笑顔と楽の感情に緩む言葉を彼女に向けて宣言をして )
(間違ってませんよ!!()あれ間違いなくサッカーボールにしてましたよね…?(不安)ああ…分かります…私もそういうタイプでした!!ですね…作らなきゃ…エンペラーフォーム専用部屋も…()良かった、同志…()未だにあの人よく分からないんですよね…力くん、完全に癒やし枠ですよねあれ()まあ、見た目的な癒やし枠はどっちかと言えばラモンくんなんですけども!!話す時に毎回「ねえねえ」って入るの可愛くないですか!?同志ウレシイ…ウレシイ…です!!今すぐ国は飛彩さんを国宝指定するべきだと思いますよ、はい()闇落ち飛彩さんも黒ベースの衣装がよく似合っててイケメンでしたもんねえ…()大我先生は顔も良いし性格もいいんですよ…闇医者とは…?()仲間を傷付けない為に自分だけが闘うって…もうそれ光医者じゃん…()永夢くんも可愛いですよね!!お目々が大きくてドジっ子属性ですよ、可愛くない訳ないじゃないですか()パラドも可愛いし!!ですね…警備員さん、頑張れ…()なりますよね…おまえだれ…?状態…()それです!!!本編の時は髪の毛ふわっふわのイケメンでしたけど、RIDERTIMEだともっとふわふわになって声も低くて…うーんセクシーの塊!!()そういえば浅倉はRIDERTIMEになってから初めてインナー着ましたね!!少しは常識を身に着けたみたいで…()本編ではパスタに入ってる貝を殻ごとボリボリ食べたり()、頭突きでインターホンを鳴らしてたり()しましたが!!そういえば関係ないですが、個人的にプレイしているゲームに浅倉の俳優さんが声優で出演していて…いやあ、荻野さんの低くてセクシーなお声で「ソロモンちゃん」なんて呼ばれて心臓止まるかと思いましたね()多分あの時うちのソロモンは死ぬほどビビってましたよ()エディ!!甘やかさないの!!たまにはガツンと言いなさい!!…え?「…ただでさえ怖がられているのに、これ以上怖がられたくない」?…うーん!!無駄なところで繊細なんだからお前!!絶対貢がれてますよ(投げやり)マンションとか貢がれてますねこれは(適当))
(二匹と手を繋いだまま、まずは部屋の近い"忠犬"を部屋に送り届け、彼が部屋に入るのを見届けた後"狂犬"の部屋に向かおうとしたカルミアの背中に、ふと掛かる"忠犬"の声。半分寝ているようなものであるからか、どことなくいつもの元気さがなくぽやぽやとした雰囲気のある声と、此方はいつもと同じ─無邪気で、一欠片の邪気もない明朗快活な笑顔に、彼女も知らない内に張り詰めていたらしい心の糸が少しだけ緩んだ。「…ええ、おやすみなさい…雨梅」イアソンはそんな彼女の姿を横目で眺め、くあ、と大きな欠伸をしながら頭をガシガシと掻き毟り、何も言わずに彼女に背を向けた後、彼自身の部屋に向けてのそりのそりと歩き出す。カルミアが気付いた頃にはイアソンはもう自身の部屋へ戻って寝ており、彼女は一人で自身の部屋へと戻った。─部屋の中では飲みかけの白ワインがまだテーブルに残っており、その横には部屋を出る前に出したままの軽食がある。彼女は髪をポニーテールにまとめていた紐を解き、長い髪を再びぱさりと床に落とした。ワインを持っていない方の片手でぐしゃぐしゃと髪を掻き乱しながらワインの中身をぐい、と呷り、適当に軽食を摘んでから─ワインと軽食を冷蔵庫に戻し、ベッドに身体を横たえる。虚ろな瞳で部屋の片隅を見つめている内に、彼女は深い眠りに落ちていた。─そして翌朝。一番に部屋に入ってきたのは"忠犬"ではなく、眠そうに目を擦りながら大欠伸をするニコラ。その手には雑にホッチキス留めされた書類が握られており、「…ほら、ボス。これ…頼まれてたやつだよ。…あたしは眠いから部屋に戻る。暫く起こさないでくれよ」と半ば押し付けるように渡すなり、彼女は要件だけを言い放った後─イアソンも顔負けの盛大な欠伸をしながらカルミアの部屋をさっさと出ていき)
(/ あっ大丈夫ですよ!ちゃんとサッカーボールにしてました!!(断言)今もそういうの若干拗らせてる感ありますけどね私!!()……よし!とにかくお金稼ぎましょうか!!()最悪解らなくても困らないので良いのでは…?()ええ…力君めちゃくちゃに癒しですよ…可愛いったらないです()見た目はね!解りますよ!!ラモン君あざといですよね!自分の可愛さ解っててやってますもの!でも可愛い!!()それは完全に同意ですね、国宝指定の手続きプリーズ!ですよ!()飛彩さんくらいの顔面になると寧ろ服の方が合わせにいってくれてるレベルですよ()ホント…大我先生…自分一人がリスク背負えばいいとか…ひたすらにいい人なんですよ…ちょっと色々あっただけで…()永夢くん良いですよね!お顔も言動も可愛くって!キリッとしててもひたすら可愛いの何なんですもう…()パラドくんもセットで可愛くて何だかお得感ありますよね…()まあ私、顔の認識甘いので、他のライダーの時でも「誰…?(ざわざわ)」はよくやってるんですけれども()急にめちゃくちゃ色気身に付けて帰って来ましたよね、浅倉さん…っふふ、そういえばそうですね。流石にあの格好は限界があったんでしょう()字面だけ見てるととんでもない奇行ですよねこれ。見てる方があちこち痛くなりそう…()ほほう…そのゲーム気になってちょっと調べてみましたが、ホントにヤバい程セクシーなお声で喋っておりますね…!私も軽率に心臓止まっちゃいそうです()繊細な所も素敵ですよエディさん!でも大丈夫!雨梅この通り懐いてますし、ちょっと怒られた程度じゃ怖がらないですから!めっ、ってしてやって下さいエディさん!!()凄まじいもの貢がれてましたねアルバートさん…あと家も車も貢がれてそうです(適当) )
( 返ってきた声に満足そうに頷いて、今度こそ私室内に引っ込む。そのまま眠気と格闘しつつ何とか寝間着の中衣に着替えた後は、もう他に何をする余裕も無くベッドへと顔面から倒れ込んだ。――次の日。いつも通りの格好と暗器を着込み直して、綺麗さっぱり眠気の飛んだ顔で部屋を出る。毎朝と同じ、障害物は飛び越して、全力猛スピードで、約束通り一番に“女帝”へ挨拶する事を目指して。だが、それは最後の角を曲がり終えた所で急ブレーキが掛かる。何故なら――「……ニコラ?」他に別れ道も部屋も無いこの通路で、昨晩“女帝”の傍に居た茶髪の蝙蝠が、己と向き合う形になったからだ。一瞬状況を把握出来ず、キョトンと丸く開いた目を瞬かせ、只呆けた声で真正面の彼女の名を呼んだ後。その顔はみるみる内に不機嫌そうな顰めっ面に変わっていく。――そう、ボスの部屋以外は無いこの道で正面から出会すという事は、つまり。「…ボスに、なんか用だったのか?」低い声で問う。状況を理解出来た瞬間に“朝一番を盗られた” とあまりに解り易い嫉妬を顔面に描き、それでもイアソンに向けた程の攻撃性はまだ募っていないようで、威嚇だか怒りだかつかない唸りで多少歯を剥き出しつつも、その昨日の己よりも眠そうな顔を睨むに留まっており )
(してましたよね!!良かった!!(良くない)いえいえ、私もですよ…一旦特撮からは離脱したのにまたハマりましたからね!!!()ですね!!力くんは行動も言動も可愛いですもんねえ…見た目はイケメンだし!!()ラモンくん、呼び出される時のポーズも可愛いんですよね…ですです!!早く国宝にならないかな…()何着ても似合いますよ飛彩さんは…大我先生の白メッシュ髪がなんかウサギみたいに見えて可愛いんですよね…ニコちゃんも可愛いし…はよ付き合え…()全てにおいて可愛いですよね、永夢先生…お得セットですよあんなの!!!()貴利矢さんはアロハの似合うイケメンだし…神は、まあ…顔は良いですよね、顔だけは()言動は何言ってるか意味不明ですが()安心してください、私もありますよ…特に最近の子たちなんか全然見分けがつかなくて…()ですね…うっかり心停止するかと思いましたよ。貝殻ごと食べる話は荻野さんが口から血が出たってお話を何処かでしていて…()です…セクシーの暴力ですよあんなの()あのゲーム、実は浅倉だけじゃなくて草加も居るんですよね…草加は爽やかな声で喋るんですよ…()だってさエディ!!めっしなさいめっ!!!()貢がれてますね(適当)その割にコイツ守銭奴なので…まあ察し、ですよね…())
(さして来たくもない用事でやって来たカルミアの部屋を出るなり、嫉妬心?き出しの"忠犬"に威嚇された茶髪の蝙蝠─ニコラは自然と皺の寄る眉間を抑え、如何にも面倒臭そうに欠伸混じりの溜息を長く吐き出して深く俯く。─昔からずっとそうだ。どうしてこうも、自身は面倒な外れ籤ばかり引くのだろうか─そんなことを思いつつ、ようやく"忠犬"と目線を合わせたニコラは息をするのすら億劫な口から言葉を吐き出した。「…頼まれてたサーバーのハッキングが終わったから、抜いた情報を持って来ただけだよ。…邪魔して悪かったね」これ以上無駄に絡まれる前に、と彼女は歩く速度を少しだけ早め、まだ寝ぼけているらしい"忠犬"の横をすり抜けるようにして自身の部屋へと歩を進める。─部屋の中で煌々と輝く6面ディスプレイの側にパッケージ入りの栄養補助食品が乱雑に放り出してあるデスク、彩度の低いランプが照らす薄暗い部屋─の中心にあるゲーミングチェアに腰を下ろし、その足元の段ボールから真新しい栄養補助食品を取り出し、封を切って一口齧った。「…面倒臭い…ボスもちゃんと躾けてくれないかな」誰も聞くものの居ない部屋の虚空に向かってそう漏らし、ニコラはまたディスプレイと向き合って何らかの作業を始める。─その頃。やっとニコラから渡された書類に目を通し終わり、部下に指示を出すのが終わったカルミアは部屋を出、リビングに向かって歩いていた。と、向こうから此方に向けて歩いてくる不機嫌そうな様子の"忠犬"が目に入り、彼女はその姿に声を掛ける。「…おはよう、雨梅。どうしたの?」─彼女も寝起きだからであろうか、三つ編みに纏められている赤い髪は寝乱れたままで、ドレスの上に纏う毛皮も片方の肩からずり落ちており)
(/ ですね、良かった!!()一度ハマったものって、また急に豪速で再燃しますよね()見目が良いからこその可愛いギャップ!最高ですよね!()ああ解ります…やっぱりお外出れて嬉しいんだろうなって…本当に可愛いです…その内なりますよ国宝くらい()そりゃあの顔面ですからね……メッシュが両サイドにある所為ですかね、私もちょくちょく大我先生がロップイヤーに見えてます…ニコちゃんもナイスキャラでしたよね…ずっとわちゃわちゃしてて…()ええ…可愛いセットですよね…永夢先生は、可愛い上で敵認定した奴に容赦無い所が好きです!!()貴利矢さんも良いですよね~…!神…については…うん!まあ確かに顔はね!やってた事は相当ヤバかったですけど!顔は良かったですね!()あっ解って頂けてた…ですよね…私、特にアイドル方面が壊滅的でして…見分けつかない…()そりゃ貝殻食べたらそうもなりますよね。折角のお顔なのでもっと大事にして頂きたい()ほほう…良いことお聞きしましたのでもう一丁調べてみましたら、確かにめっちゃ爽やか…誰やお前状態になってましたね()はい雨梅反省なさい!…お前が悪いんだからそんな絵に描いたみたいなしょんぼり顔しないの!!エディさんホントすいませんね!!()まあ…そりゃ…貢いだ後は、でしょうねえ…() )
( 答える蝙蝠から出てくる単語達の半分も理解は及ばなかったものの、兎に角彼女は彼女の仕事で来たらしい事だけは解った。「……そう。」しかしだからといって嫉妬が消える訳でも無し、返した返事はやはり低い。だが、それ以上何か言うより先に彼女は己と擦れ違って去っていく。気分が据わらないままその背を睨みはしたが、今は“女帝”への挨拶優先、止まってしまっていた足をまた踏み出す。目的地はもう見えている為走らず、けれども御せない苛立ちで大股でのしのしと荒い足取りに、すっかり膨れた面を乗せて。――ふと、正面から声が掛かった。聞き間違えようの無いその声に歩みは直ぐ様止まり、「ボス…!おはよう!」表情から急激に陰りが晴れて、けれども続いた質問にまた暗雲が眉間に籠る。「今日のあいさつの一番、ニコラに盗られた。俺が一番になりたかったのに。」実際挨拶したか否かはさておいて、そう不機嫌の理由を問われた通りに拗ねた答えを返した後で。今頃、彼女の姿に気付く。「ボス、服が…」まずはずり落ちた毛皮。指摘と殆ど同時に、普段の言動からは考えられない程慎重に両手を伸ばし、そっと丁寧にその華奢な肩へ掛け直す。それから、髪の方にも指が上がったものの、そちらには、うっかり引っ張れば、という迷いが生じたよう。揃いにしたくなる望みと葛藤し何とも言えない微妙な表情を浮かべながらも、毛先に触れる前に腕を引っ込めた。「…あ、そうだ。ボス、今日の仕事は?」その後で、一先ず普段通りの快活さに戻った顔付きで、またポンと頭に浮かんだ疑問をそのまま声に出力し首を傾げて )
(分かります…中学生になるから卒業しよう!って思ったらその数年後にまたハマってましたからね…()力くんもラモンくんも最高です!!まあ次狼はあんまり見た目の印象と変わんないんですが…呼び出される時の「シャバの空気でも吸いに行くか」がカッコいいんですよね…動きもカッコいいですし!!()ええ、なりますよね絶対!!あっ、それですそれ…毎回ウサちゃんの耳に見えて「かわいい~!!」ってなってました…()ニコちゃん可愛い…そういえば怪我してる大我先生とリモートで繋がってたときにニコちゃんが大我先生の顔押し退けるシーンが有りまして…その時に大我先生が「痛っ」って言うんですが、「痛っ、痛った!!」って言ってるんですよ…その最後の"痛った!!"って多分松本さんの素だと思うんです…だってすごいびっくりした顔でニコちゃんのこと見てますもん()あっ…敗者に相応しいエンディング…()貴利矢さん結構好きなんですよね…基本的にノリが良くて軽い感じが()ええ!!顔はね!!宝生永夢ゥ!!!君が…(以下略)あれ見るたび毎回笑うんですよね()あっ分かります…最近のアイドルは分かりません…()ですねえ…アウトサイダーズで返り血を浴びた浅倉が出てるんですが、"美"の塊なんですよ…()ええ、本編の草加くんが嘘みたいな爽やか好青年の演技でした!!()「じゃ、死んでもらおうかな」とか「真理は俺の母親になってくれるかもしれない女なんだ」とか言ってるとは思えないね!!()まあ、言うてゼロト師匠も声が爽やかなだけで性格的にはあんまり草加と変わんないんですが()表現するなら残虐性と嫌味をそれぞれ+100くらいした草加…ですかね…()あっションボリしないで雨梅くん!!エディも!!()まあ、そこは察していただいて…())
(─どうやら、毛皮がずり落ちていたことは彼女自身も気付いていなかったらしい。"忠犬"に毛皮の位置を直されたことに少し驚いたような様子を見せたものの、すぐにいつもの笑みを浮かべて"忠犬"の頭を優しく撫でる。「あら…ありがとう」乱れたままの髪には相変わらず気付いていないようで、リビングに向かう足は止めないまま"忠犬"の問い掛けに「…そうね。組織を潰しに行くのが一つと、後は…新しいドレスを買いに行くくらいかしら」と答えながら、辿り着いたソファにぽすんと腰を下ろした。途端、彼女の前には美しい動きで跪く組織の構成員達─そしてそれらから少し遅れて、部屋の外に出ているなど随分と珍しい男─エディがのっそりとした足取りで現れる。彼はいつも通りの目付きと聞き取りにくい声を携え、カルミアの前に歩み寄ると「……ボス。念の為だ、これを。……出来る限りのブーストは掛けた」と純銀の銃身に美しい装飾の施されたコルト・パイソンを彼女に手渡した。─言葉通り、エディの手には一際大きく医療用テープが巻き付けられ、その下にはガーゼまで当てられている。カルミアは少し意外そうな表情をしてそれを受け取り、そのまま引き下がろうとするエディを手招いた。エディは溜息を漏らしつつも導かれるまま彼女の前に膝を突き、手が届くように頭を下げる。─が。彼女は自然と俯いた姿勢となるエディの顎を掴んで頭を無理矢理上げさせ、モッズキャップの隙間から微かに見える額にぱちん、と軽く弾いた指を当てた。「…ありがとう、エディ?でもね。私、心配される程弱くないの」悪戯っぽい笑みでそう言われたエディは何を言うでもなく更に鼻の辺りまでマフラーを引き上げ、深々と礼をして踵を返し、自室へ向けて立ち去っていく。その背中を見送り、カルミアは手渡されたコルト・パイソンに触れた。─銃身に蔦と絡み合う蛇が精巧に彫られたそれは、確かにエディの言葉通り性能にブーストが掛けられているらしい。細身の銃のはずであるが、彼女の手の平に伝わる感触は重くずっしりとしている。満足そうに頷いたカルミアはまだ跪いたままの構成員達に向き直り、「行きましょうか」と"女帝"の一声を投げた。─そうして彼女と"忠犬"は構成員の運転する車に乗り込み、今日潰す予定の組織のアジト─一等地に聳える、巨大なビルへと辿り着く。車から降りたカルミアは手袋を外すと優雅な足取りで入口へと近付き、自身に詰め寄ってくる警備員の心臓へその腕を突き刺した。引き抜いた心臓は宝石に変えること無く適当な場所に投げ、倒れる警備員の身体を爪先で蹴ってビルの中へと足を踏み入れ)
(/ ああ~解りみが深い…受験があるから、もう子供じゃないし、って一度置いても結局、倍の熱量でハマるだけなんですよ…!()ですね!!次狼さんはどちらかといえばワイルド枠なので…良いですよね!あの見た目に期待した通りの格好良さ!!最高です!!()という事はニコちゃんはウサギと戯れてる事に…?()あ~そういうの堪らないですね…演技じゃなくて素が出ちゃうの…可愛いですよね…!()ええ…あのハイパー無慈悲…()貴利矢さん楽しいですよね!それでいて結構立ち回り上手い所も中々憎めなくて…良いキャラしてますよね!()ふふっ…私も笑いますねそれは…神を見る永夢くんの方の表情も相俟って尚更…()おっとこんな所でも同志でしたね()おっとアウトサイダーズは未視聴なんですが、それ聞いてめちゃくちゃ見たくなりましたね()草加さんはライダーの中でも…その…うん…治安悪い(柔らか表現)ですからね()本当に…どうかしてる台詞ですねえ…()それはもう草加さんとゼロトさん同義で良いのではないですかね???()あららお互いしょんぼりしちゃいましたね…すいません“女帝”様何とかして下さい!()ですね……() )
( 頭への感触と、彼女からの礼に、どこか誇らしげに鼻を鳴らす。そのまま答える言葉に、そうか、と機嫌良く相槌を返した後、ソファーに座った彼女の傍、その一歩後ろへ立ち添う。それから今までに無い程大きな傷を伴ったエディが彼女に武器を渡し、続く戯れるようなやり取りを、少しばかりの羨望を籠めて眺めた後。「はい!!」“女帝”の言葉に、誰より強い返事を上げて、車へ乗り込んだ。――ビル、もとい他組織のアジトに到着。降車の後、頑張るぞー、とやる気満々に肩や腕を伸ばして申し訳程度の準備運動を行いつつ“女帝”の隣を歩き、彼女によって容易く倒された警備員を共に越えてビル内へ。当然、中は“侵入者”の存在を認知した瞬間俄に騒がしくなっていく。聞き慣れた敵意殺意の声、そして武器を構える音。それらにグッと軽く身を屈ませた一瞬後、次々に湧いてくるビルの構成員達へと一飛び。近接武器を持っていた男の上に着地し、そのまま能力で倍加した己の重さで先ずは一人踏み潰す。それから向けられる武器達は、昨日貰いたての棘付き鈍器で腕や手の肉ごと抉り払い、怯んだその頭も同じく殴り抜く。時に襲う背後からの攻撃は側宙で避け、その勢いのまま別の男の頭に鉄板入りの爪先を叩き込んで沈める。――どれもたった一撃ずつだが、その一つ一つが人を吹き飛ばし壁や床にめり込ませる威力。その己に多少怯えた様子を見せながらもまだまだ集る虫達を、機嫌を曲げる素振りも無く、“仕事”をこなしていた途中。…柱の陰、まだ遠巻き。だが確かに、“女帝”へ向ける銃口を視認した、その瞬間――スリットから取り出す動作そのまま飛刀を投げる。空を切る音を伴い弾丸同然に飛んでいったそれが銃を持つ“敵”の手の甲に刺さり、悲鳴が上がる時にはもうその目の前へ、再度構える隙さえ与えず、指に填めた点穴針で頸動脈を喉ごと貫く。「……ボスに触んな。」とっくに事切れた“敵”を瞳孔がかっ開く目で見下ろした後、他に“女帝”へ牙を剥かんとする“敵”へと、ぐるり首を回して。冷えきった刃の如き殺意だけが宿った無表情で、今度は派手な体術も無く、“敵”の喉を合口で裂き、目を通して脳を点穴針を刺し――そして頚椎を、己が手脚の力でへし折って。確実に命を刈り取る形に変えた“仕事”で無言に虫達を処理していき )
(ですです!!!結局特撮からは逃げられない業(カルマ)なんですよね…()ホントに次狼、ワイルド系イケメンですよねえ…最高です…()実質そうなるんですかね…?ええ、松本享恭さん可愛いんですよ…舞台挨拶で役名だけ名乗って自分の名前名乗るの忘れちゃったりするんです…()「花家大我です!(少ししてから他の俳優さんに肩を叩かれて気付く)…あっ、違う!松本享恭です!」死ぬ程可愛かったですね…()ハイパー無慈悲…光るそばマン…()分かります…良いキャラですよね、貴利矢さん!!消えたと思ったら神共々バグスターになって復活したときには流石にビックリしましたが…()神…岩永さん…高身長イケメンでメンサの会員だし、薬剤師の資格もあるのにどうして神なんかやって全裸でブゥン!!()とか言っちゃったの…?(困惑)うーん…ちょっとグロいかな?ぐらいなので、恐らく大丈夫かと!!まあ、浅倉がセクシーすぎて全部吹き飛ぶので大丈夫です!!()ですね…真理は俺の母親うんぬんかんぬんの辺りはたっくんもドン引きしてましたもんね…()ま、まあいきなり殴りかかってきたり、死んでもらおうかなとかは言わないので(震え声)可愛い()スイーツ男子の一面もあるので…(震え声)カルミアお姉様ー!!出番です!!…えっ?「放っておけば直るわ」?お姉様!!()ですよ…)
(カルミアは自身の背後を"忠犬"に任せたまま、血飛沫と肉片の飛び散る廊下にヒールの音を響かせつつ優雅な足取りで歩いていく。彼女は手近にあった部屋の扉を開き、その中に居た─恐らくこの組織の構成員らしき、様々な色のスーツ姿をした男達に声を掛けた。「ねえ、ひとつ伺っても?…ボスは何処に居るのかしら?」答えは求めないまま、彼女はエディから渡されていたコルト・パイソンを男達に突き付ける。その"骨董品"を見た男達の間に苦笑が広がっていき、中には馴れ馴れしい笑みを浮かべながらお嬢さんには危ないよ、だの、こっちに渡せ、だのと声を掛けてくる男も居た。カルミアはそのにやついた笑みを浮かべるオレンジのスーツを着た男に溜息を漏らしたかと思えば近寄ってきたその男の顎に蹴り上げた膝をぶつけ、トドメにハイヒールの爪先で股座を強かに打つ。股座への強烈な一撃を食らった男は口を開いた苦悶の表情で蹲り、それを見た周囲の男達が一気に殺気立った。─女なら数で押し切れると思っているのだろうか、男達は武器を持つこともなく彼女に飛び掛かってくる。カルミアはその様子にまた溜息を漏らし、エディ謹製コルト・パイソンの銃口を手早く白いスーツ姿の男の額に向けて引き金を引いた─刹那。到底銃から出るとは思えないような重低音が響き、心なしか青白い炎を纏っているように見える弾丸が飛び出す。その弾丸は男の額に命中して穴を開けるだけでは飽き足らず、男の頭部を丸ごと吹き飛ばして─背後の壁に、今しがたまで男の頭だった肉塊を勢い良くべシャリ、と叩き付けた。赤黒い血が壁にこびり付き、肉塊が床に落ちる。頭部を無くした男"だったもの"が床に崩れ落ちる姿を目の当たりにした、最後の黒いスーツは怯えたようにずるずると壁際まで後退した。カルミアはその男に近付いては膝を突きつつ額に銃口をごり、と押し付け、「…もう一回"だけ"聞くわ。ボスは何処に居るのかしら?」と柔らかな笑みを口元に浮かべたまま、先程と同じ質問を繰り返す。今度はすんなりと、途切れ途切れの声ではあったが─一番の奥の応接室、と黒スーツの男が口を開いた。彼女はそれを聞いて満足したように立ち上がり、"忠犬"の方へちらりと目線を向けると─「…用は済んだわ。後は…そうね。好きにしていいわよ、雨梅」実質的な死刑宣告をひとつ残し、男に背を向けて部屋の外へと歩いて行く。その間も"女帝"の往く道を阻む邪魔な存在はコルト・パイソンで撃ち抜き、時には右腕で心臓を引き抜いて捨てる─そうして到着した応接室の扉を開き、彼女は面食らった様子の─如何にも力でのし上がった、というような容姿の男につかつかと詰め寄って)
(/ 仕方無いんですよ…諦めましょう…()ですねえ…ワイルド…最高!()そういう事になる可能性出てきましたね()んん゛…!!松本さんの天然さん!私もそういうの大好きです!!ムテキゲーマーを自らネタにしていくスタイル()本編はシャレにならない無慈悲具合でしたけどね…()軽そうで抜け目無いキャラ良いですよね!!復活の時は私も「っ!?……!?」って二度見しました()めちゃくちゃ頭良くてイケメンなのに…何故…神などに…?しかも奇行種タイプに…?()それなら問題ないですね!!見れます!!見ます!!()あんなもん誰が聞いたってドン引きですよ()まあ~…その辺は確かに草加よりは…?でもゼロト師匠の言動は~…?(圧)カルミア様!!そこを何とか!雨梅なら頭撫でるだけでご機嫌になるんで!カルミア様限定でチョロいんで!!() )
( 悲鳴も怒号も上げる暇さえ与えない。瞬間移動と紛う素早く静かな歩様と跳躍で次々に通路に一通り屍を積み上げていった後。“女帝”が立ち寄った部屋から聞こえてきた腹に響く重い音に、そちらへと数歩の走駆で踏み込む。その中では“お話”が行われていたよう、銃を突きつける彼女の嫋やかな声と、壁際に追い込まれた男の情けない声が各々耳に入る。彼女に怪我があった訳ではないと多少顔の鋭さは緩めたが、敬愛する主に手出しした事実は変わらない、そのまま出入り口で他への警戒と同時に男らへ怒りを張って構えていれば、不意に“女帝”と目が合い――一つ許可が下りた。「……はい。」好きにしていい、と言われた男達へ、先程から殺意に開きっぱなしの眼光を向けた刹那の次、“女帝”が出ていったその瞬間、剥いたままの“牙”達で彼らの跡形も無くなる程狩り尽くしていった。――それから少し遅れて、彼女の後を追い血みどろの道を行く最中、五感を鋭く利かせ、あわよくばと息を潜めていた敵を、細かに発見しては潰していく。その為に彼女が応接室に辿り着いてから若干の時間を経てから隣へと追い付き、「ボス。外の“掃除”、全部終わったぞ。もう誰も居ない。」顔どころか髪も服も赤い斑模様に染めた姿で、真っ先に“女帝”への報告を。それから、「……後は、」驚き狼狽え何か喚き散らしている偉そうな男に漸く、冷えた刃の視線を遣り、「――この部屋で最後。」ぱたぱたと血の滴る合口の切っ先を構えて向こうからの攻撃を用心し、同時にいつでも“掃除”にも移れるよう上体を屈めて両脚に力を溜め )
(ですね…諦めて特撮見ましょう!!()ワイルド最高!!ワイルド最高!!次狼イケメン!!()可愛かったですよあれは…()ま、まあホントにハイパームテキは無敵なので(震え声)もうあいつ一人で良いんじゃないかな…()ですね…敗者に相応しいエンディング…()貴利矢さんがキャラ選択時にする後ろ回し蹴りも好きですよ!!他のドクターたちは手で押すのになんで一人だけ蹴りなのか解んないけど!!()檀黎斗神…ゾンビゲーマー…デンジャラスゾンビガシャット…うっ…頭が…()そういえばしれっと最後に海東くんもいましたね、あれ()ですよねえ…そんなことを聞かされた挙げ句にぶん殴られるたっくん可哀想…たっくん可愛い…猫舌…()げ、言動は~…その…まあ…「早く私を倒せるくらいには強くなってくださいよ、エリゴス(お弟子さん、♀)」「これ以上、牙を抑えられません…!」くらいなので…まだマジだと思います、はい…"まだ"…でもバーストのゼロト師匠の勝利モーションの時の笑顔が草加スマイルに見えて仕方ないです…()ですってお姉様!!ほら!!頭撫でて!!())
(カルミアに詰め寄られた男は何やら喚き散らしながら狼狽え、震える手でカルミアの額に拳銃を向ける。トリガーに掛かった指はブルブルと震え、今にも力が籠もりそうな雰囲気だったが─「さて…何か"お話"したいことはありますかしら?貴方に取って─人生最後の会話でしてよ、何でもお聞きしますわ」カルミアは額に銃口が突き付けられているというのにあくまでも不敵な笑みを崩さず、同じようにコルト・パイソンを男の額に突き付けながらそう問い掛けた。眼の前の男は最早発狂しかけているようで、口を開いてもガタガタと歯の根が情けなく震えるばかりでマトモな発話が出来ない様子を見せていた。そんな男の様子を見るカルミアの視線は至極冷ややかで、絶対零度の─まるで死にかけの虫でも見るような冷たさと鋭利さを纏っている。少しの間その膠着状態が続き、ようやく男の口から言語らしい言語が飛び出した。─この"化け物"め、と血の気を失った男の唇から発せられたその言葉に傷付いた、という訳でも無いだろうが─カルミアの動きがほんの一瞬止まるのと、男の持つ拳銃の引き金が引かれるのはほぼ同時だった。耳を劈くような音を立て、男の拳銃から発射された弾丸がカルミアの頬を掠め、彼女の耳元に揺れる、ターコイズブルーの石が埋め込まれたピアスを片方弾き飛ばす。弾丸が掠めた彼女の頬からはつう、と一筋の鮮血が垂れ、弾丸を直に食らったピアスは最早原型を留めていなかった。カルミアは一瞬目を見開き、そしてその次に─「…久しぶりだわ、この感覚」声自体はいつもの鈴が鳴るように流麗で優雅な、だがその言葉が纏う気配は地を這う蛇のように不気味で、冷え切った言葉を白煙の立ち昇る拳銃を構えたままの、眼の前の男に向けて発す。そのままヒールの甲高い音を一度だけ鳴らしたかと思えば、一瞬で男の目の前まで距離を詰め、黒く透き通った右腕を心臓に目掛けて刺し貫いた。ブチブチ、と血管の引きちぎられる鈍い音と共に脈打つ心臓が抜き取られ、男の目からはみるみるうちに光が消え失せ、命の灯火が消えていく。痙攣しながら床に崩れ落ちた"男だったモノ"を見下しながら、カルミアはその手を握り込んで)
(/ ですね!もう特撮一直線に突っ走りましょう!!()ワイルド最高!!次狼イケメン!!あなたも最高と…あっこの流れ少し前でもやりましたね()そういうの良いですよね…私、そういう感じでNG集とかも好きなんですよ…()アイツ一人でいいでしょうね()無敵で悪い事はありませんがモノには限度というのがある、という言葉がよく合うバトルでしたね…()回し蹴り良いですよね!理由理屈は解らなくても格好良ければ万事オッケーですよ!!()ウッ…一番デンジャラスだったのは神の方だろと言いたくなるあのインパクトMAXの言動…少しは懲りて下さい神…()ほう…それは興味深いですね…()巧くん…良い子なのに…可愛いのに理不尽…()まあ…?そうですね草加さんよりはマシですね…まだ…まだ…?笑顔については…うーん…良いことなのか悪いことなのか…()ほら!雨梅頭低く下げて待機してますので!!もうワクワクのお顔で待ってますので!!さあ!!())
( この部屋には男と、“女帝”と、己のみ。拳銃を持つ彼への警戒に飛刀へも指が掛かる。それでも今は彼女が“お話”をする一時、邪魔立てするまいと少し離れた位置に控える。少々の膠着の後、“女帝”へ向けられたであろう言葉は、己の耳にも届き、「……は?」彼女以上に過剰な程、青筋を立て、次の銃声にはもう足はガッと踏み切り――だが、麗しい筈の彼女の声が聞こえたその瞬間、全身に蛇でも巻き付いたような冷たさを感じ取った本能が、合口の噛み付きに制止を掛け、更に二歩後ろに飛び退いた。その間に“女帝”はもう男の目の前へ。華奢だが無駄が無く、流麗なその手が、男の胸に潜り――命の中枢が、引き抜かれた。男が倒れ込んで漸く、“女帝”のお傍へと歩み寄る。しかし、視線はまだ彼女ではなく、もう既に物言わぬ骸と化した男の方。「……こいつが、ボスに、」崇敬する者への侮辱だけならず、かの玉体に傷まで付けた。その怒りは男が命を失ったとて収まらない。獣の唸りを骸に向けて、振り上げた脚で頭を蹴り飛ばす。首が真後ろに捻れて転がっていくその身体を飛刀で深々貫いて、それでも足りないと合口と点穴針に指が支えたが――ふと上がった顔が“女帝”の方に向く。「ボス…!」先程までの怒りが一転、その表情は泣きそうな程の心配を浮かべている。「ボス、顔の怪我…!」わたわたおろおろ、散々命を刈り取り血みどろになっておいて、彼女が流した一筋の赤に大袈裟な程狼狽してその顔を矯めつ眇めつ覗き込み、「血が…平気か…!?」落ち着き無くウロウロと、その輪郭を染める赤色を拭いたげに、“牙を”離して空けた両手が自身の胸元辺りまで半端に上がって彷徨いて )
(ですね!!!マッハ全開で行きましょう!!!()ええ、キバの悪魔が生まれてますね…()アッ私も好きです…可愛いですよね…()ですね…ちょっと流石にパラドが可哀想でしたよ、あれ()オッケーですかね!!!!まあ貴利矢さんカッコいいし大丈夫でしょう!!!(爆音)懲りるどころかあの神は魔王の後輩くんのところまで来てましたからね…()違う後輩の映画にも出てたり…後輩の作品のスピンオフで主役だったり…やりたい放題ですね()たっくんカワイイ…髪の毛もふもふ…そういえばたっくんのあれカッコいいですよね、「俺には夢がない。でもな、夢を守ることはできる!…変身!」流石にリアタイではなかったですがシビレましたね…()まだゼロト師匠の方がマシなはずです…多分…草加スマイルは…その、あの…さ、爽やかなので(?)()ですってお姉様!!ほら早く撫でて!!)
(カルミアは自身の右手の中で─まるで、たった今彼女自身の手でその命を奪い取った、最早原型を留めていない男の醜悪さと反比例するような─皮肉な程美しい光を放つ色とりどりの宝石に変化した男の心臓をちらりと見遣った後にそれを丁度男の死骸の傍に転がっていたアタッシュケースに詰め込むと、精巧な彫像のように無表情だった口元にいつもの笑みを浮かべ、今しがたまで全身に纏っていた、ひどく冷え切った空気を漸く解いた。眼の前の男に怒りをぶつける─例えるならば、捕らえた獲物を食い散らす獣のような─"忠犬"の姿を彼女はやめなさいと止めるでもなく、ただ口を閉ざして物も言わずに眺めていると、ふと"忠犬"と彼女の目線が噛み合う。全身を紅く染めた彼の大袈裟な心配にカルミアは返事をする代わり口元を緩め、頬を伝う鮮血を親指でぴっ、と拭うついでに傷に触れた。─触った感覚だと傷はかなり浅く、もう塞がり始めているようだ。そうして傷の具合を確かめた後、彼女は行き場のない両手を空に漂わせながら狼狽える"忠犬"に向かって口を開く。─その声は、いつもの彼女の声。鈴が鳴るように流麗で美しい、溢れ出る余裕と優雅さを帯びたもの。「…ふふ、大袈裟ね。大丈夫よ、雨梅。大した傷じゃないわ」白魚のように華奢な掌に血が付着するのも厭わず、"忠犬"を安心させるように、赤い斑模様が浮かぶ白い髪をふわりと優しく撫でた。─それから少し経った後。ガチャリ、と応接室の扉が開かれ、カルミアの帰りが遅いのを訝しんだらしい"ペット"と"狂犬"─否、眉間の皺をいつも以上に深くしたエディと、いつもの如く呑気に大欠伸をするイアソンが顔を覗かせる。彼女の頬の傷に先に反応したのはイアソンで、彼は唇の端を歪める、意地の悪そうな笑みを浮かべながら「…んだよ、お前怪我してんじゃねえかよ。そんなに強かったか?この雑魚共」と彼女の肩に手を置いた。唇の端は笑っているものの、瞳の奥にはいつもの狡猾な光ではない、底の見えない昏い炎とでも表現できそうな光が浮いている。彼女はその光に気付いているのかいないのか、いつもの笑みを"狂犬"にも向けながら「いいえ?ちょっと油断したのよ」と軽い調子で返答を返した。その間、置物のように黙って突っ立っていたエディはカルミアの傷を一瞥し、大した傷でないと判断したのか、"忠犬"の方へと寄ってきては身を屈め、その耳元で囁く。「……迎えの車を、入口に回してある。……ボスを連れて、早く来い」そう"忠犬"に囁いた後、エディはイアソンに向かって帰るぞ、と声を掛けた。その声におお、ともああ、とも取れる曖昧な返事を返したイアソンは踵を返し、エディと共に応接室を出ていく。その背を見送ったカルミアは「…出ましょうか、雨梅?」と"忠犬"に向けて首を傾げ)
(/ よし!!出発進行!!()キバの悪魔というと今度は誰が踊り出すんでしょうかね()解っていただけますか!こう、特撮の最終回、エンドロールのオマケとかでやるNG集や後日談とか大好物なんです…!!()必殺技使う前からボロッボロにされてましたもんねパラド…()ええ!!大丈夫!!です!!格好いいも正義!!()だからこその神ともいう感じではありますが…あの顔と頭脳だけはピカイチな神の野郎…()ふわっふわ髪の巧くん…猫ちゃんかな…?可愛いですね…()格好いいですよね!!私もリアタイとはいきませんが、あの不器用だけど熱いお方…素敵ですよね!!そこそこの発言してる方が爽やかとは()まあでも師匠さん、兎に角顔も声も良いのでその分で帳消し出来そうですね()さあ!!あ、見て下さいこの雨梅の笑顔!!ニッコニコですよニッコニコ!!とても人を捻り潰すようには見えない無邪気さ!!()良かったねぇ雨梅!! )
( きゅうきゅうと鼻を鳴らす犬のように、不明瞭な心配の声を上げる最中、彼女自身がその頬を拭った事で行き場の無くなった手は少しの揺れを伴って自分の元に下がる。眉を八の字にして項垂れていたが、いつもの微笑みといつもの優しい掌に、それは多少和らいだ。「……そうか、良かった。」ふっと緊張の息と、肩の力を抜いた所に他の面子が現れる。何気無いようで、油断ならない空気を醸す“女帝”と“狂犬”のやり取りを眺めつつ、視界の端に入る横髪を濡らす赤を削ぐように指先で摘まみ擦っている所に、己より大柄な熊からの囁き。「……ん、分かった。」連絡事項の了解に一つ頷き、先に出る彼らを見送った後。「はい、ボス!」“女帝”からの声には何とも嬉しそうに。今し方まで人を潰し壊していたとは思えない程、朗らかでやんちゃそうな、あどけない笑顔を返して、“女帝”と“忠犬”の二人で応接室を後にする。――帰りの車内。隣の彼女には当たらないよう気を付けつつ軽く伸びをしたその拍子、既に血塗れの頬へ、パタッ、と赤い雫が新たに落ちた。「ん~…?」その出所は丁度頭上に伸ばしていた腕の一方。そのままの体勢で其所を注視して――袖の捲れた肘より少し下、前腕部がざっくり切れているのを見付けた。「…は!?怪我!?」漸く事態に気が付いて、がばり身を起こし、うわ~、だのも~、だの一人騒ぎ散らかしながら傷の程度を確認する。致命的ではないが手首の近くまで至り、量こそ少ないが今も出血が止まりきらない深さのそれに顔を顰め、「袖も破けてるし、痛ってぇし…」さいあく~、とシートに思い切り身体を投げ出しつつ、“女帝”にはその赤の一滴も溢すまいと、裂けた袖を四苦八苦、もたもたと巻き付けに掛かり )
(出発進行!!()そりゃあもう…名護さんとキバットとタツロットでしょう…イクササイズ…(ボソッ)あっ分かります…私はキャストの方々のオフショットが好きですね…本編では敵同士だけどオフショットでは仲良し、みたいな…()瞬間移動も妨害されてましたもんねえパラド…()ですね!!!あんなにアロハシャツが似合う男は貴利矢さんくらいですよ!!()まあ神役の岩永さんはどちらかと言えばふわふわした雰囲気の方なんですが…()たっくんも真理も可愛いですよね…個人的に一番可愛い特撮ヒロインはファイズの真理とアギトの真魚ちゃんの二強だと思うんですよ…()表向きは爽やかなので…(震え声)後半とかほぼ化けの皮剥がれてますけど…()出来てますかねえ…?師匠、まあまあヤバいですよ…?()わ、わあすごーい(棒)良かったねお姉様!!!())
("忠犬"と共に応接室を出、帰りの車に乗り込んだ後、ずっと手にしたままだった宝石入りのアタッシュケースをエディに預けたカルミアは窓際に頬杖をつき、四角く切り取られた車窓の外を流れる、いつ見ても代わり映えのしない風景にぼんやりと視線を投げていた。─その時、"忠犬"の髪や服に付着していたような時間の経った血の匂いではない─新しい血液の匂いが彼女の鼻を擽る。それに気付いたらしい彼女は車窓から視線を"忠犬"に移し、「雨梅、大丈夫?」と柔らかく声を掛けた。慣れない手つきで怪我の部位に引き裂けた袖を巻き付けようとする姿にくすりと微笑み、─彼にとってこの車はかなり狭いのだろうか、窮屈そうに身を屈めながら助手席で宝石の勘定をしていたエディを手だけで呼び付ける。ミラーに目を遣り、カルミアの呼び付けを理解したらしいエディはアタッシュケースを一旦置き、着膨れしたコートのポケットから普段彼が傷の処置に使っている医療用テープとガーゼを始めとした応急処置用品を取り出し、助手席から身を乗り出して"忠犬"に顔を向けた。カルミアが頼んだ、とでも言うように目線を逸らしたのが合図だったかのように、エディは「…手当てしてやる」と相手の返答を求めない声を掛けた後にその腕を─傷の辺りは避けつつむんずと掴み、ざっと傷を検分した後「…貸せ」と低い声でそう言いつつ"忠犬"が巻き付けかけていた袖を手に取り、くるくると器用に巻き付けて止血する。その後は傷口に大判のガーゼを押し当て、上から医療用テープを巻き付けて固定した後にエディは小さく頷き、ようやく"忠犬"の手を解放して)
(/ ふふっ…イクササイズ…大真面目に踊る名護さんの後ろでわちゃわちゃになるキバットとタツロットが見えますね…はっもしや踊りきった暁には最強フォームに…?()あっ私もそういうの好きです…!!オフで一緒に屋台とか食べに行ってツーショット撮ってたりするの尊いですよね…!!()ええ…それだけ永夢くんの触れちゃいけない琴線に触れちゃったって事なんでしょうね…()アロハでむしろ男前度が上がる貴利矢さんすっごい!そして何処に居ても見付けやすい!!()まあ岩永さん御本人は…これは逆に演技の振り幅凄いですね…?()ええ!みんな可愛いです!!あっ真理さんも真魚ちゃんも良いですよね…めっちゃ美人で…そりゃヒーロー方も惚れますよ…()おっと…うん、まあ…では、爽やかということで!!(ごり押し)えっ…帳消しに…何とかならないです…?()カルミア様の前では只々尻尾振って喜ぶワンちゃんですからね、雨梅は!!“取ってこい”とか大の得意ですよ!!何でもご命令をどうぞお姉様!!())
( 意味を為さなくなった袖を只の布切れに裂いたまでは良かったが、処置に慣れてもいない己が、ましてや片手だけで止血等出来よう筈も無し。形にならず解けてばかりの袖に、い~、と癇癪気味の声を漏らしていれば、己一人の騒ぎに気付いた“女帝”の声が掛かる。その瞬間パッと顔を上げ、「大丈夫、だけど…」先ずは問い掛けに直ぐ様答え、だが続けてはしおしおと背を丸め、「すっげぇ痛い。血も止まんないし腹立つ。」渋い顔で膨れながら視線を怪我に向け、垂れてきていた血をもう一方の掌で擦って拭いながら状態を伝える。その後も何とか傷を塞ごうとぐだついている所に、ふっと視線を感じて正面へ目をやる。すると、丁度大柄な彼の手が言葉と共に伸びてくる。ん、と此方から短い返事を返すのとほぼ同時、腕を掴んだエディに怪我を任せ、千切れた袖も渡した己は処置の様子を眺める側に徹する。痛みに呻きもしたが、自分がやるよりも遥かに手早く済まされていく手当に、途中からはシンプルな感心の眼差しがエディの手付きに向いた。「お~…あんがとエディ。」解放された腕を軽く動かし、随分和らいだ痛覚にもう一度感嘆を溢した後で、満面の朗らかさで彼に礼を告げた。――暫し。車を降りて直ぐ、グッと思い切り背筋を反らして解し、それから血の腥い匂いが貼り付く鼻を深呼吸でリセットした後。「服、新しくしないとな~…」他に身体へ負傷は無かったものの、着ているものはそうもいかなかったよう。見下ろした衣服は、彼方此方綻びと穴が目立っている。おまけにいつもの事ながら、元の色より赤が染みた方が多い布地に、トドメの裂けきった袖。もう使い物にはならないと溜め息を吐き出し頭を掻き、替えあったっけか、なんて一人首を傾げて覚えを引き出しつつも、“女帝”の隣は譲らずに歩みを合わせて )
(あれですねえ…腕振るところで「腕無いですよ~!」「バカ、羽振るんだよ羽!」とかやってそうですね()エンペラードガバキフォーム…()ですです!!!キャストさん達のわちゃわちゃが可愛くて…()敗者に相応しいエンディングを見せてやる…()ですね!待ち合わせの時に便利!!()とってもふわふわした雰囲気のお方でした…この人が神?ってレベルでしたね()皆可愛い…真理はツンデレだし、真魚ちゃんは…まあ控え目に言って天使です()爽やか…爽やか…?(拭い切れない疑問)なる…なりますかね…?師匠…()ですって!!敵対組織のボスの命"取ってこい"します?())
("忠犬"の礼を聞き、モッズキャップを深く被り直したエディと呑気な大欠伸をするイアソンが先に降り、最後に"忠犬"と並び立って車を降りたカルミアはふと、彼の服装に目を向けた。─数え切れない程の綻びや穴に塗れ、布地には赤黒い血液が何重にも染み込んで、元の色など疾うの昔に判別できなくなっているそれ。暫しそれを見つめていた彼女は顎に手を当てて少し考え込んだ後、何かを思いついた様子で"忠犬"に声を掛ける。「…ねえ、雨梅。明日…一緒に服を見に行きましょうか。そろそろ新しいドレスが欲しいのよ。…ついでに貴方の服も選んであげるわ」どうだ?と言わんばかり、だがどこか有無を言わせぬ雰囲気の漂う笑みを浮かべつつ、彼女は"忠犬"の頭を撫でた。と、「おい、カルミア。そーいうのは中でやってくれよ」さっさと扉を開いたイアソンの茶化すような、嫌がるような欠伸混じりの声が二人に届き、カルミアは返事をする代わりに"忠犬"の手を取り、優雅な足取りでアジトの中に消える。─そうしてリビングの定位置。普段ならば彼女が腰を下ろすソファの上には珍しい人物─ミラがそういった彫刻かと見紛うような美しい姿勢で座りながら、うつらうつらと船を漕いで眠りこけているようだった。少し脱力しているように見えるミラの手にはコバルトブルーとグリーンの二色毛糸で編みかけた、環状のナニカが握られている。恐らく、編み物の最中に寝落ちてしまったのだろう。─だが流石に元「掃除屋」と言うべきか、カルミアの足音を聞いた瞬間にミラは目を開いて飛び起き、「…お帰りなさいませ、カルミア様。…そして雨梅様も」と頭を深々と下げながらソファを降りた。カルミアは構わない、というように首と手を振り、"忠犬"の方を振り向いては「じゃあ、明日迎えに行くわね」と言い残した後、彼女は自分の部屋へと歩き去って行って)
(/ ふふっ…可愛い…ベルト巻くくだりでも跳ぶくだりでも終始茶々入れして全然イクササイズ出来てなさそうで…()別名全部盛り欲張りフォーム…何度見ても負荷ヤバそうですね…()ああいうわちゃわちゃにめちゃくちゃに助けられるんですよね、命()(パラドくんにとって)絶望しかないエンディング…()待ち合わせの目印にされる貴利矢さん想像してちょっと笑っちゃいました…絶対じっとしてくれない…()その後も暫くは何かと活躍される岩永さんを見ては「神……?」という困惑が深まるばかりでしたね()ええ…真理さんお強いし…真魚ちゃん健気だし…あ~幸せになってほしくなります…()爽やか!!で!!ね!!(ごり押しアゲイン)なってくれないと…その、師匠ヤバ…いやでもそこが良かったり…?()カルミア様のご命令とあらば!首でも心臓でも“取ってこい”致しますよ雨梅なら!まあその場合、血みどろ必至ですが!!() )
( む、と考え込んだ首の角度のままで静止している所に、隣の“女帝”からの提案が入る。「良いのか!?」瞬間、すっかり渋く萎れていた顔は、ぱあっと一気に華やぎ、「行く!!絶対行く!!」晴天よりも清々しい程迷いの無い声でそれを受け入れる。良い意味での予想外と、彼女に構われている嬉しさに、単純な頭はもういっぱいのよう。上機嫌に笑んで、“狂犬”の言葉も今ばかりは何のその、彼女に手を取られるまま弾む足取りでアジト内へ。――いつものリビング。ソファーに座る人影の珍しさに一瞬気を取られはしたが、飛び起きたメイド服の彼女の言葉へ、ん、と短く返事を返す。その後で、己を此処まで送った“女帝”の背へ、「はい!!」元気良く、ぴしり背を伸ばして答えた。――翌日、朝早くの私室内。私服らしい私服など持ち合わせていない為、白の内衣、袴、中衣と薄緑の薄い羽織――つまりは簡素な漢服風味の、殆ど部屋着のそれを普段着の代わりに、いつものブーツ、それから念の為の暗器を仕込んで。梳いた髪は、ポニーテールや尻尾結びに少し悩んだ後で、最終的にはやはり三つ編みに落ち着く。せめてもの差異に、己にしては珍しく欲を出して入手した、“女帝”の色を模したような赤とグリーンの髪紐をその纏めに使ってやっと支度を完了し、「……よし。」出来に一人満足に頷いて、暫しは待ちきれない楽しみに部屋をうろちょろ歩き回って、その最後にはドアの前で立ち止まり、“女帝”の姿を今か今かと首を長くし、きらきらと期待に輝く目で待ち侘びて )
(だって、まあ…そもそもキバット自体がベルトですし…タッちゃんは元々空飛んでますし…()で最後に名護さんがキレるんですねわかります()ま、まあ後のシリーズでもそれ大丈夫?みたいなフォームあるので…()です…シリアスな回の後とかだと特に…()いやあ、あの回は流石にパラドー!!逃げろー!!ってなっちゃいましたね…()ですねえ…いつの間にかスタバとか飲んでそう…端から見ればまあまあな不審者ですからね…()ええ、ドラマでスマートな役を演じてると神の姿が脳裏にちらつくんですよ…()ヒロインたち皆そうですね…皆幸せになって…()聞いてるか草加ァ!!!爽やかだってさ!!()よか…良いんでしょうか…?まあまあヤバい人ですよ…()ヒェ…恐ろしい…お姉様も笑ってないで止めてください!!!())
(朝日の差し込む自室、目を覚ましたカルミアは部屋の真ん中に据え付けられた姿見の前に立って身支度をしている。─床に引き摺る程長い髪を編み込み混じりのポニーテールに結う彼女が身に纏っている服装は、普段のものとは全く異なっていた─上は白いタートルネックのセーターに黒いレザージャケット、下はタイトな素材の黒いスキニーデニム。着替えを済ませて姿見に映る姿は普段の派手できらびやかな"女帝"の姿とは異なり、何処ぞのファッションモデルのような雰囲気を醸し出していた。最後の仕上げにブランド物の長財布もう一つ─先日良く役に立ってくれたエディ謹製のコルト・パイソン─を入れた黒いショルダーバッグを肩から掛け、カルミアは満足そうに頷く。着替えを済ませた彼女はソファに腰掛け、湯気を立てるアールグレイに優雅な所作で口を付けた。たっぷり時間を掛けてカップが空になった後、彼女は漸くソファから腰を起こし、外で"忠犬"が待っているであろう部屋の扉を開いた。「待たせてごめんなさい、雨梅。…どうかしら?この恰好。久しぶりに着てみたのだけれど」カルミアは軽い調子でそう声を掛けながらアジトの入口まで歩を進め、組織の公用車ではない、彼女の所有物─深いワインレッドカラーをしたコルベットのキーを開け、その運転席に乗り込む。彼女は"忠犬"に乗れ、とでも言うような様子で助手席を顎で指し)
(/ それはそうです()まあキレるでしょうね…名護さん真面目()なので。そして反省とかしないキバット達…最後までぐだついてそう…()確かに…ならまあ全部盛りフォームくらい大丈夫ですかね!!()ホントそれです…本編が裏切りだ泥沼だのしてる時の清涼剤…タスカル…()ええ。パラドがやらかしたのは解ってても、何とか助かれ…!ってなっちゃいましたね、アレ()そうなると待ち合わせ場所がスタバに変更になりますかね…()解ります解ります。インパクト強すぎるんですよ、神。その所為で岩永さんがスマート且つシリアスな演技してる場面で神がログインしちゃって、話に集中できないんですよね()ですねえ!!ヒロインもヒーローも皆幸せになっておくれ!!()良かったねえ草加さん!!()そこは…皆さんそれぞれのお好みによりますかね…私は嫌いじゃありませんが…()しかもこれがボスの命令ならご機嫌で行ってくるとかいうオプション付きなんですよ…「取れたぞ!!」って屈託の無い笑顔が逆に怖いよ雨梅…()まあうん、お前はボスに褒めてほしいだけだもんね…() )
( 落ち着きの無さは相変わらず、迎えを待てずに訪れてしまった“女帝”の部屋の前を何度も行き来しては、己の前髪の先をそわそわ整えてドアの方を見詰める。やがてノブの回る音が響けば背筋が一気に伸び、顔は期待で輝く。其処から現れたのは――普段の燦爛たるドレス姿とは全く異なった“女帝”。「か、っ――」問われた瞬間は一瞬ポカンと面食らったように声を詰まらせ、しかし直ぐに息を吸い込み、「――かっけぇ!髪も服も、すっげぇ似合ってる!!」語彙が無いなり手放しに、その瀟洒たる姿を賛美しながら、彼女に付いて共に歩く。――普段とは違う服装に違う車。彼女が乗る運転席の隣へ身を屈め、席に収まるその顔は、何処か特別さを感じる空気に高揚して綻びっぱなし。「ボスと仕事以外で一緒に居れんの、嬉しいな。」表情に書いてある感情をそのまま言葉に、だが流石に彼女の所有車内で大きく身動ぐ真似は出来ず、自らの三つ編みや服の袖口などを、にぎにぎくるくると両手で弄ぶ事を代わりにする。その間視線はといえば、やはり主立っては運転席の彼女の方、後は時々窓の外にも向きはするが、結局は元へと帰っていく。――ややあって。車から降り立っていつものように軽い屈伸、それからもう一度ボスの姿を確認し、その傍に控えた後。漸く周囲の景色に視線を回せば、自分一人では先ず来る事は無い場所の物珍しさに、ほんのりと燥ぐ色が頬に加わり )
(真面目…真面目…?妖怪ボタンむしり…()まあキバット達はしないでしょうね…()ですよ!!!ブラックハザード…アークワン…G4…ウッ…頭が…()そうなんです…本編で裏切りとか色々シリアスな時に敵同士のキャストさん達が「一緒にご飯食べました!」とかが唯一の癒やしで…()なりましたね…パラド可哀想…ってなっちゃいましたよ…()です…真面目なシーンほど宝生永夢ゥ!!とか私は神だァ!!とかが脳内にログインしてきちゃって()ええ…幸せになる呪いかけときましょうね…()良かった…?良かったのかな…良かったんだろうな…(3段活用)ま、まあ師匠、見た目は良いので!!()ですね…悪気がないのって逆に恐怖では…?())
(「そう、ありがとう」元々大きな目を更に見開いた"忠犬"の、言葉足らずながらも心からのものであろう服装の称賛に、カルミアは満足気に頷きつついつもの微笑みを少しばかり深くした。暫くの間は、借りてきた猫のような"忠犬"の様子を時折興味深そうに眺めたりしつつ大人しく車を走らせていたものの、周囲に車が居ないことを確認しつつアクセルをぐん、と踏み込む。法定速度スレスレのコルベットが、赤い線のような残像を残しながら朝方の空いているハイウェイを走り抜けていった。少しのスリリングなドライブを経て、コルベットは高級そうな外観のショップの前に停車する。どうやらそこが目当ての場所だったらしくカルミアはコルベットを降り、"忠犬"が降りるのを待ってから店の中へと足を踏み入れた。シャンデリアの豪奢な明かりが鏡張りのように美しく磨かれた店内を照らし、如何にも高級そうな商品の手入れをしていた店員達は彼女に気付くと、我先にとでも言わんばかり、彼女の方へ走り寄ってくる。「ご機嫌よう。今日は新作のドレスと…」カルミアは慣れた様子で店員に注文を付けつつ、途中で言葉を切っては"忠犬"の肩を抱き寄せて微笑んだ。「この子の新しい洋服も見繕って貰えるかしら。予算は…そうね、この子に似合うものなら幾らでも構わないわ」その言葉を聞いた店員達は"忠犬"をじろじろと見回した後お互いに頷き合い、男女数人の店員が"忠犬"を半ば抱え込むようにして試着室へと連れ去っていく。その背を見送ったカルミアは一人の女性店員に連れられ、新作のドレスエリアへと向かった。赤、黒、シルバー─どれも大胆なデザインのドレスを手に取るカルミアの表情は柔らかく、横であれこれと講釈を垂れる店員の声も聞こえていないようで)
(/ ほら、名護さん本人は至って真面目でしょう…?行動は…まあうん…アレですけど…妖怪ボタンむしりなんですけど…()ですよね。まあ可愛いから良しとしましょう()オーバーフロー…闇墜ち…存在してはならないシステム…ハッ!お気を確かに!!()ねえ…もうそのまま平和でいてほしい…()やらかしを補って余りある罰でしたよ…ムテキゲーマー…()本当に勘弁してもらいたいですよね、神…笑い堪えて変な音喉から鳴っちゃうんですよ…()よっしめちゃくちゃ幸せ呪っときます!!()三段活用するほどの困惑具合()良かったって思っときましょう、ね()ならば良し!!()それはまあ確かにそうですね()まあそもそもがスラム出身なので倫理観だの道徳心だの、学んでないんですよね、雨梅。マジで“ボスが正しいって言ったから正しい!”の思考が基盤で、あとは感情と本能=行動で動いてるので…悪気なんて元より頭の中に入ってないんですよね…() )
( 頻りに興味が移っている様を、彼方此方と顔ごと回す視線が物語る。しかし“女帝”が動けば直ぐにそちらへ意識が向いて、彼女に一歩遅れて店内へ。「お~…」ぴしりと並べられた商品、目映いシャンデリア、折り目正しい服に身を包む店員。物や人の価値など解りはしないが、少なくとも物珍しい景色に興味津々と感嘆が溢れる。しかしながら此方に、正確には彼女の方へ人が近寄ってきた事に、目は僅かな警戒を持ってそれを注視し――だが、肩に回ってきた細い腕に、緊張も好奇も何処かへ弾け飛ぶ。触れてもらえている嬉しさと驚きで、“女帝”の方を見つめたままフリーズしていたその隙に、集まっていた店員達が己の身体を押したり引いたり、何処ぞへと連れていく。「え、何、ちょ…っ、ボス、ボス~!」未だ状況を掴みきれない、下手に抵抗する事も出来ないまま、困惑にヘロヘロとした情けない声で助けを呼ぶが、彼女は己を見送るばかりで、やがては離れ離れとなってしまう。――試着室。先ずは身幅を測られる。ボス以外の、それも弱そうな人間達に好き勝手される不服さにギュッと眉を寄せて唸ってはいたが、命令や侮辱が無い以上は大人しくされるまま。途中、思った以上だったらしい己の身の厚さや、元々着ていた服の、暗器を含めた重さに店員達をざわつかせつつも、あれやこれやと試着は進んでいく。「う゛~…動きにくい…」最終的に着せられたのは――やや愛嬌強めの淡い色味のもこふわニット。その上に灰青のチェスターコート、下は黒のデニム――と、全体を通せば落ち着いた雰囲気を持つ服装。「俺、いつもの服が良いんだけどぉ…」一通り決まったそれに膨れっ面、不満ありありと言葉を垂れながら、履き慣れないハイカットのスニーカーで床を踏む。それに構わず、似合ってますよ、なんて特別感情も湧かないような世辞を述べる店員らにまた連れられ、今度は“女帝”の居るドレスエリアへ向かいつつ、普段と違う服の首周りを気にして、摘まんで引いてと弄り回し )
(真面目…まあ…真面目過ぎてある意味壊れてますけど…()俺のボタン!!俺のボタン!!は画面越しに爆笑してましたよ()かわいいは正義!!!()闇堕ちはもうヤダ…もうヤダ…今のライダーくんも闇落ちしたら私泣いちゃう…()ですね…()もう後輩の映画も全部アイツ一人で良いんじゃないかな…()分かります…わあイケメン…でもこの人全裸でブゥンとかやってたんだよな…ってなっちゃうんです…()幸せになれ~っ!!!(ちいかわ)()あっ…そうだった…スラムの子でしたね雨梅くん…())
("忠犬"の着替えが終わる頃、カルミアは濃い青に金が散りばめられた上品なデザインのドレスを右手に持ち、腰辺りに大胆なスリットの入った、椿と龍が刺繍された中華風の派手な赤いドレスを左手に─先程まで隣に居た店員は何処かへ行ったらしく、ドレスエリアに一人で佇んでいた。少しの間悩んでいたようだが、ふと彼女はドレスエリアで自身を探す"忠犬"の姿を目に留めたらしく、くすりと微笑む。─もこもことした可愛らしいニットに薄手のチェスターコート、黒いデニム─と言った、普段の中華風の服装をした"忠犬"とは似ても似つかない、どこかスマートな雰囲気のある服装に身を包んだ彼は落ち着かない様子で首周りを弄り回していた。「あら、随分可愛してもらったわね。こっちよ。おいで、雨梅」カルミアは"忠犬"に声を掛け、自身の方へと呼び寄せる。そして彼女は手にしているドレスを彼へと見せ、「ねえ、雨梅。今から着替えるのだけど…似合った方を選んで頂戴」と微笑んだ後、試着室の中へと消えた。─そこから数刻が立った後、まずは右手に持っていたドレスに身を包んだカルミアが姿を見せる。彼女の瞳と、その瞳よりも濃く冴えたドレスの青とが相俟って─海のような雰囲気を醸し出していた。次のドレスは彼女の髪と同じ色をしており、中華風のドレスであるからか何処と無く普段の"忠犬"と似た雰囲気を漂わせている。二つのドレスを試着したカルミアは首を傾げ、「どう?どっちが似合ってたかしら」と"忠犬"に問い掛けて)
(/ 自分に正直とも言いますかね、アレは…()最早ボタンをむしる事が本命になっちゃって本来の目的をお忘れになっていらっしゃいましたね…私も笑ってました…バウンティハンターでしょ貴方…()正義ぃ!!()今のライダーくんは大丈夫ですよ!多分…恐らく…きっと……()いい気がします。ムテキなら全部何とかなりそうな空気ありますもの()たまにバラエティで岩永さん見掛けても同じ現象に遭うので、これはもうそういう宿命なのかなって諦めましたね()なれぇ~!!ワァ~ッ!!()そうなんですよ…こいつ文字も読めないスラム出身者なんです…こんな素直()な性格で、カルミア様に拾われるまでよく生き残れたな感ありますけど…() )
( ぶっくり不機嫌顔のまま、視線を回していた所に届く凛と涼やかな声。瞬間、顔はバッとそちらの方向を勢い良く向いて、「ボス!」招く手に応じ、周りの店員を置き去りに小走りで目の前へと駆ける。“女帝”からの“可愛い”の一言に先程までとは一転、だらしない程弛みきった表情で、へへ、と少しばかり照れたような笑いを溢す。その後で、微笑む彼女が選択を委ねてきた事で、その両手にあるドレスに今頃気付く。「似合った方…」言葉を飲み込む為に繰り返す内に、彼女はもう着替えを始めていた。――少しの間の後。青のドレスを纏った彼女が現れる。夜空の光を映した海をそのまま掬ってきたような色と、そこに合わされる彼女自身の赤色のコントラストに、思わず見惚れた感嘆の息が漏れる。その次、今度は目が冴えるような紅。花と龍の刺繍に、細くも円やかな曲線美を描く脚を覗かせるスリットと、目が眩みそうな程の華美さが印象的で、それに――己が親しむ服に近しい雰囲気が、何処と無くあった。尋ねられた事にむむ、と眉を寄せて顎に手を置き、首も上体も大きく傾けながら、「どっちも似合ってる、と思う、けど……」先ずは率直な感想を、「俺の“好き”だけで言うんなら、赤い方…そっちのが派手でかっけぇし、」それから赤いドレスを指差しつつ自分の感性を、「……いつも俺が着てるヤツと、ちょっとお揃いっぽくて…ん~と、嬉しい?、と思うな。」どう表現すべきか解らない感情は疑問の色を交えつつも、続ける表情は何処かはにかんで。「あ、でも、青いのもキレイだった!ボス何でも似合うな!」その後で今度は青色のドレスも指差せば、普段の快活な笑顔を輝かせ、彼女を単純だが真っ直ぐな言葉で褒めて )
(ですね…()俺は名護だぞ!(アドリブ)何だそれは!(アドリブ返し)も面白かったです…何しても面白いのズルいですよね…()正義です!!()大丈夫ですかね…?主人公の先輩くんは一瞬闇堕ちしちゃいましたし、2号(仮)さんにもちょっと不穏なオーラが漂ってるんですが…()ええ…敗者に相応しいエンディング(以下略)で何とか出来そうです…()あっ諦めの域に達していらっしゃる!!!()ワァ~!!()ですね…お姉様ナイス…())
("忠犬"の飾り気のない、真っ直ぐな賛辞を頷きながら聞いたカルミアは柔らかく微笑み、近くに居た店員を手招きと声で呼び付ける。「ねえ、二つとも頂けるかしら?この子がどっちも似合うって言ってくれたのよ」─上質な素材を使用した高級店のドレス2着は、お世辞にも安い買い物とは到底言えない。店員はにこりと微笑んでレジで少々お待ちください、と頭を下げ、カルミアと"忠犬"をレジまで案内した。少し時間が経った後、"忠犬"の衣服を含む数百万円を越える─一般的な感性を持つ人間なら気の遠くなりそうな合計金額を店員から告げられても彼女は鷹揚に頷き、財布からブラックカードを取り出して─「これで」と微笑む。高級感のあるショッパーに入れられた商品を受け取った後、カルミアは"忠犬"を連れて駐車場に停めたコルベットへと戻り、後部座席にまるで安物でも扱うようにぽん、と放り投げた。荷物を積み込んだカルミアは運転席に乗り込み、"忠犬"に助手席に座るよう促し)
(/ ねえ…何もかも真剣な顔でやるから尚更面白いんですよね…名護さんをお世話()した警官の方お疲れ様です…()そっ、そんな何度も闇堕ちなんて事は…無い…と信じたいですね…でも怪しいのも事実…ううん…()その勢いで全てのライダー世界救えそう…あっでも一部は滅ぼされそう…()だってもう岩永さんが何やってても神がフェードインしてくるんですもの…ならいっそ諦めた方が思い切り良いかなって()本当にナイスです…そして多分こんな雨梅の事なので、カルミア様に優しくして貰えて即刻懐いたんでしょうね…チョロいぞ雨梅…() )
( 彼女を褒めた後には気分の高揚のまま、ふすんと得意げな鼻を鳴らして微笑みへ胸を張る。その後は店員、もとい“女帝”に付いて歩きレジの前まで訪れ、彼女の背中越しに会計のやり取りを聞いていたが、数字を読むのも怪しい己には――“女帝”が顔色一つ変えない事も相俟って――何百万という単位が世間では途方も無い金額である事に気付けない。ただ兎に角、自身の選択が彼女に求められ尊重された喜びに、にこにことご満悦に笑いながら彼女の会計を待ち、店を後にする。「ボス。この服、大事にするな。」最初は単に着せられ気に入らなかった洋装も、彼女のお墨付きに恵賜となれば別で、そっと襟や袖を指先で摘まみなぞって慎重に扱いつつ、明るい色彩ばかり集めた音で一つ誓言。それからゆったりとした彼女の歩調に合わせて控えながらも、弾む足でまた車の元まで戻り、促しに応えて助手席へと腰を下ろす。車が走り出しても終始上機嫌に、今度は運転する彼女のみならず窓の外にも視線を多く投げる。――ふと、景色の一部が目に付く。「ん~…?」それを気にした理由は明快、単に“派手な外観であった”から。信号待ちであるのを丁度良しとして、そちらにじっくりと注視してみた。が、当たり前に店の名は読めもしない文字の綴り、加えてそもそもが見慣れない何もかも。自分だけでは欠片も明かせない疑問は早々に諦め、「なあボス、アレ何だ?」車の窓越しにそれを指差しつつ、少し外側に傾いていた身体や顔を彼女の側に戻して、大雑把に過ぎる疑問を投げかけて )
(ですねえ…まあ結局ボタン取れなかった人のところまで殴り込んで俺のボタン!!俺のボタンだぁ!!!ってしちゃったんですけどね…()お願いだから闇堕ちしないでね…私泣いちゃう…主人公くんが元気いっぱいの良い子だからこそ闇堕ちされちゃったりすると余計辛くて…()ですね…一部は滅ぼした方が良い気がします…()もう全部神だと思って見るしか無いんですかねえ…()お姉様ナイス!!ナイスです!!雨梅くんがチョロくて助かった!!())
(大事にする、と笑う"忠犬"の言葉に「そう。大事にしてね」と軽く返しながらも、カルミアは普段より数段柔らかく微笑んだ。─ふと、信号待ちのタイミングで─"忠犬"が車窓を流れる景色を指差して彼女に問う。まだ変わる気配のない信号をちらりと見てから彼の指差す先に目を遣れば、目に痛い程眩いネオンに毒々しい色合いで全体的に彩られたそれは─所謂、ラブホテルだった。恐らく"派手だから"疑問に思ったのだろう─とカルミアは少しばかり苦笑しながら「…あれは…そうね。雨梅にはまだ早い場所、かしら」ハンドルから離した片手で"忠犬"の頭を優しく撫でてやり、視線を信号へと戻す。信号は既に青に変わっており、丁度一つ前の車両がエンジンを掛けて走り出したところだった。カルミアも"忠犬"の頭を撫でていた手をハンドルに戻し、アクセルを踏み込んでコルベットを発進させて)
(/ いやもう本当に…何してるんでしょうね名護さん…完全に逮捕案件でしたねアレは()光が眩しく暖かい程、それが潰えて堕ちる瞬間のショック大きいですからね…そんなの私もベロベロのボロボロに泣いちゃいます…()まあ確かに…どうしようもない世界も一部ありますね…それはお願いしましょうか…()いっそその方が、もう岩永さん=神で振り切った方が面白いかなって…()ホント良かったです!多分一番の切っ掛けは初めて頭撫でてもらえた瞬間かと…スラム時代には無い経験だったので、でれでれになる程嬉しかったんですよ、雨梅…いやでもチョロいな…() )
( 日頃は泰然と答える彼女に妙な間や表情があった事に、指差した先の正体が解らない己は不審を覚える。疑問符を貼り付けた顔で首を傾げていれば、いつものように手が此方に伸びてくる。条件反射で身を少しばかり屈めながら、「早い……?」ぼやかされた答えを釈然としない口で繰り返す。しかし思考を掘り深めるのは不得手、おまけに彼女に撫でられているとあれば、滲む多幸にそれ以上疑問を追うのを止めてしまう。そうか、と何もかも放り出した朗らかな納得の返事で頷いたその後、車の発進を合図にまたシートへ身体を預け直す。それからは暫し、先程の建物を切っ掛けに外に興味が向いたのか、窓を流れていく景色を、頻りに視界を回して眺める。解り易く絵や記号を看板にする店には、此方も解り易く視線や指先の動きでなぞったり、たまに不意打ちで光るネオンに目を瞬かせたりと、一人忙しなく楽しんでいたが、やはり最後には隣でハンドルを握る彼女の方に戻る。ショップで一時臍を曲げはしたものの終始ご機嫌、尾でもあれば千切れんばかりに振っていたであろう笑顔でまた正面へ顔を向けた所で――何ともか細く情けない声で、腹の虫が鳴いた。暫し燥いで気付けなかった空腹を、その鳴き声で今やっと自覚して、「ん~…腹減ったな…」先程までとは一転、萎れ花のように眉を下げて唸りつつ、鳴く虫の辺りを押さえて擦り )
(ええ…糸みたいなのにボタン通してニヤニヤしてるシーンあるけど、あれまあまあの恐怖映像ですからね…?()元々ツンツンしてるとかの子なら別に闇堕ちしたところであんまりなんですが、ニコニコ笑顔の素敵な主人公くんなので…()ですねえ…特に龍騎のミラーワールドとか、剣の異種族デスマッチ()とかは早めに滅ぼしてもろて…()もうそうですね…そっちの方が楽な気がする…()まあともかくカルミア様ナイスということで!!())
(どうやら"忠犬"の興味は一旦車外に移ったらしく、彼はハイウェイを照らすビル街のネオンやら看板やらを眺め、時折指先を動かしたりして遊んでいるようだった。そのままカルミアがコルベットを走らせていると、ぐう─と彼女のものではない腹の虫が鳴く音が、隣の座席から聞こえる。くす、と可愛らしいものでも見るように小さく笑ったカルミアはハンドルに片手を掛けたまま"忠犬"の方を振り向き、「お腹空いたの?じゃあ、何処かで食べましょうか」と優しく声を掛けた。丁度、このハイウェイを暫く走った先には豪奢な外観のレストランが見えている。彼女自身はあまり空腹ではないようだったが、高級車ばかりの中でも一際目を引く真紅のコルベットはレストランの駐車場で停車し─エンジンを停止させ、先に降りたカルミアは"忠犬"を彼女の方へ招くような目線を一度だけ向けた。駐車場で妻やら娘やらを待っているらしい男たちの視線が、一斉に─コルベットから降りてきた傾国の美貌に注がれた。カルミアはあからさまな情慾を孕んだその視線が不快なのか眉を顰め、「雨梅、行くわよ」と"忠犬"に声を掛けて)
(/ 幾ら執着しているものだからと言えども…あれは、その…言い訳しようもないヤバいヤツでしたね、確かに…()ああ…ぽかぽか太陽が地に落とされる瞬間とか…しんどいの極みしかないですもんね…マジで闇堕ちしないよう祈りましょ…()それはそう()デスマッチでもムテキなら何とかなるでしょうし、是非とも放流したい所ですね()よし、諦め同志ゲット!!ほら、一緒に神思い出して笑いましょ…?()ですねぇ!お姉様ナイス!!そして素敵!!綺麗!!() )
( さすさすと緩く撫でた所で腹の虫は治まらず、今度は掌越しに欲求を主張する。普段この程度で弱る事は無いのだが、今日ばかりは気分の落差に振り回されたよう、しょんぼり萎びた顔で頭を窓の硝子に預ける。――と、そこに思わぬ“女帝”からの提案。シートベルトで留められている分、あまり派手にはいかなかったが、それでも飛び上がるような素早さで彼女の方を見た後、「やった!飯ぃ!」などと単純に諸手を上げて満面笑みに。――暫しあって止まった彼女のコルベット。視線の招きに頷き応じて、車を降りて“女帝”の隣へ。レストラン外観のその豪華さに目を奪われたのも束の間、並んだ彼女へと注がれる周りからの只ならぬ視線に気付いて、眉が微かに動いた直後すっと表情が失せる。殺気とは違うようだが、少なくとも“女帝”の不快を煽っているらしいそれらへ目元を警戒に鋭く尖らせ、「……はい。」しかし、どの視線の主も“こちら側”ではなさそうな事、それに女帝に促された事もあって、特別何もせずに返事だけを返して、共に店内へと入った。外観と同じく豪奢ながら落ち着きのある雰囲気の中、一人の従業員に案内されて席へと着く。それから暫くは煌びやかな照明や、価値が解らずとも目を惹く装飾の品へと彼方此方興味を移した最後、カトラリーの一つである磨かれたナイフを摘まんではその背の輪郭を指先で撫でて弄び始め )
(ですよ…ところで、ヤバい2号だとマコト兄ちゃんもまあまあヤバいですよ()変身アイテムを渡しても渡さなくても殴ってきますからねあの人は…渡す→「簡単に渡すな!お前は甘い!」(拳)/渡さない→「変身アイテムを寄越せ!」(拳)理不尽の極みでは?()よく仲良くできたねタケルくん…()ですです…病んじゃう…永遠にみんな仲良しー!!しててもろて…()ですね…早々にあの黒いねじれこんにゃく()を破壊してもらうしか…()私は檀黎斗神だァ!!ヴェハハハ!!()キレてるよお姉様!!腹筋板チョコ!!肩にちっちゃい重機乗ってる!!!())
(カルミアは呼び付けで隣へ寄って来た"忠犬"の肩を軽く引き寄せ、相変わらず彼女に下卑た目線を注ぐ男達の方へちらりと冷えた視線を向けた後─まるで牽制するようにその様子を見せつけた。"忠犬"を目にした男達の眼差しがあからさまに敗残者、あるいは負け犬の如きものへと変化する。カルミアはその様子を横目に口角を吊り上げ─そうしてそのまま顔を背け、店内へと足を踏み入れた。外観に違わず豪奢な店内へ入った瞬間、音も立てずに駆け寄ってきた店員によって─彼女達は流れるように窓際の一等席へと案内される。深々と頭を下げて立ち去る店員の背にありがとう、と微笑みながら礼を述べたカルミアは─テーブルの下で長い脚を持て余したように組み、テーブルに備え付けられた純銀製のカトラリーで気儘に遊ぶ"忠犬"の様子を何処か微笑ましそうに眺めていた。彼女は─こういった店にしては珍しく、成金趣味でない─品の良いデザインのメニュー表を何気なく開き、中身に目を通した後、それを"忠犬"の方へと投げて「雨梅、先に決めていいわよ」と声を掛け)
(/ なんですそのどっちを選んでも好感度下がるイベントみたいな状態…理不尽にも程がある…むしろどうやったら仲良く出来るんですその方…()本当に…お願いしたいですね…仲良しパワーで敵全部倒してもろて…ね…?()その場合真っ直ぐねじれこんにゃくの方に向かっていきそう…統制者めっちゃ驚いてそうですね、顔無いからよく解らないですけど()ン゛ッ!!!(笑いを堪えきれなかった音)ついに主様自身が神に…これはいけない…ッフフ…早くお戻りに…()いいよいいよ!背中に羽根ついてる!プロテイン飲んだシルバニア!って、あれ…?お姉様はボディビルだった…?() )
( 店に入る前、また頭のみならぬ接触を受ける。ショップの時は動揺して固まったが、流石に二度目、多少のゆとりから嬉しさの方が勝った。歩き出すその前、元より笑みを湛えたような頬を更に綻ばせて、彼女の方へ無垢に慕う眼差しを向けた後、歩調を合わせてレストランへ。――店内、一等席。己の顔も映す程磨かれたナイフは弄ぶ度照明を反射して、手元や頬に光が当たる。それが一度目にも注がれて思わずぱちり瞬いたのを切っ掛けに、摘まんでいたそれを元の位置に置き直した次、視界に入り込んだブック状の物を反射的に受け取って、彼女の言葉にそれの意図を知る。いつものように、はい、と一言返事をした後その表紙を捲って、「肉食いたいな~…」誰にともなく言葉を溢しつつメニューを覗き込む。ん~、と少しの間その中身とにらめっこする内、それまで弛みっぱなしだった顔は渋さが加わり、首が傾がれていく。「なあ、ボス、」心做しか髪まで萎んでしまったような眉垂らし顔を彼女の方に向け、開かれているメニュー表をテーブル上に据えて、「これ、肉で合ってるか?」おずおずと、デザインに溶け込む料理の写実絵が添えられている隣、恐らくは料理名であろうその文字を指差し、己には読めぬそれの答えを彼女に求めて )
(ええ…よく仲良くできたもんですよタケルくん…まあ、彼はライダー界きっての聖人ですからね…()そのタケルくんに「うわっ、来たよ…」とか言われるマコト兄ちゃんはどんな奴なんだ…()あっ、ヒロインと2号くんが正式にライダー化したので恐らく安心…安心…と思いたい…です…()ケンジャキと始の仲良しワールドの為に統制者は早くぶっ飛ばしてもろて…()…ハッ!!私は今何を…!?()キレてるよ!!腹筋6LDK!!ま、まあそれなりに引き締まってはいると思いますよ…多分…())
(先程までの明るい表情とは一変、風船が萎んだような表情をした"忠犬"が指差したメニューにカルミアが目を通せば、そこには恐らくステーキらしい絵の隣に─フランス語らしき料理名が金の筆記体で記されている。実際のところ、彼女もあまりフランス語は日常会話程度しか読み書きできないのだが─読む限り、それは彼の零した要望通りの肉料理だと思われた。「ええ、合ってるわ。雨梅はこれね?…じゃあ、私は…」彼女は"忠犬"の手から受け取ったメニュー表を開き、料理名を指先でなぞる。カルミアの食事はデザートメニューの中にあったイチジクと何らかのタルトに決められたらしく、彼女は手を上げて店員を呼び付けた。注文を取った店員は恭しく頭を下げ、ガラス張りの透けている厨房の奥へと引き下がっていく。豪奢なシャンデリアが照らす瀟洒な店内、モノトーンの服に身を包んだ彼女とカジュアルな服装に身を包んだ"忠犬"の取り合わせは少しばかり不自然ながら─妙に絵になっていた。カルミア自身も彼女の前に置かれている純銀製のカトラリーに手を伸ばし、退屈そうに触り始め)
(/ めちゃくちゃ良い人なんですね…寧ろそんな方に「うわっ…」って言われるなら相当な奴なんでしょうね…多分、なんかこう、面倒くさい方向とかで…()安心…ですよ!!うん!!多分!!()あれが元凶ですからね…倒すついでに見る影も無いくらい粉々に砕いておくよう頼んどきましょ…()良かった正気に戻った…!神とのシンクロ率急激に上げすぎちゃったせいで…その…ッフ、いえ、何でもありません()素晴らしいよ!腹筋ちぎりパン!!()なるほど…健康そう且つ、お強そうで良いですね!お姉様頼もしい!! )
( 彼女の口から紡がれた正解に、しょぼくれた顔は安堵に綻んだ。そのまま問いかけに頷いた後には指を引っ込めて、それこそ“忠犬”宜しく両手を膝に、彼女の注文を待つ。やがて彼女が呼びつけ、それに応じテーブルに近付くウェイターに己も反射的に顔を向けて、己には少々難解な言語のオーダー名が流れ、去っていくその背までをピッと多少緊張を張った目で見送る。――その後、料理が運ばれてくるまでの間。店内を見回す事も、指先ばかりの手慰みも、少しばかり退屈に感じ始めて、最終的にはやはり“女帝”の方へと視線が向く。何をしていても様になる、カトラリーに触れる彼女の頬を滑る、その銀の反射光一つでさえその存在を引き立てる装飾のようで、夢心地半分、すっかり恍と見入っていたが――そこはそれ。短絡、並びに単純思考の頭ゆえ。目の前に運ばれた料理の香りに意識は一瞬で欲求に切り替わる。「うまそ~…!」ソースの掛かった肉の皿を前に、きらきら目を食欲に輝かせて。三度目の主張を始めてしまいそうな食欲虫の居る腹に早く収めんと、いつもの慣れた“牙”とは違って少し不器用に、柄をギュッと握り込むようにしてカトラリーを持てば、それで肉の真ん中真上の辺りを狙って )
(ですです…タケルくんは幽霊のライダーなんですが、自分が生き返るチャンスを別の人に譲っちゃうくらいには聖人なんです…()死ぬ程面倒くさいですよマコト兄ちゃん…ストーリーの後半なんて、ほとんどお話と関係ない所で自分と戦ってましたからねあの人…()ですね…ハイパームテキにお願いしときましょう!!()神とシンクロしてましたか…危ない危ない…()あっ!!お姉様手振ってくれた!!()お姉様はボディビル大会よりパリコレのランウェイ歩いててください…())
(ぼんやりとカトラリーを弄んでいる内、カルミアと"忠犬"の前に料理─"忠犬"の方には肉、彼女の方にはタルト─が運ばれてくる。途端、ご馳走を前にした子供のようにきらきらと瞳を輝かせる"忠犬"を、カルミアは酷く微笑ましげに眺めていた。彼女自身もカトラリーを手に取ってタルトを一口大に切り分けていたものの、慣れない手付きでカトラリーを扱う彼を見かねたかのように「雨梅、ナイフはこう持つのよ」と声を掛けながら手を伸ばし─柄をきつく握り締める"忠犬"の手を取り、固まった指を一本一本取り外して上から柔らかくその手を握り込み、正しい位置へ導く。そして手を添えたまま器用に肉を切り分けた所で彼女は"忠犬"の手を離し、切り分けたタルトを口に運んだ。甘ったる過ぎない上品な甘さがカルミアの口に広がり、思わず彼女の口元がふわりと緩む。─が、周囲からの何とも言えない視線を感じ取ったらしく、形の良い眉を僅かに顰めた。カルミアに注がれる目線はどれもそれなりに身なりの良い男から、それも彼女に対しての下卑た欲望を剥き出しにした眼差しばかりで─彼女は「……嫌になるわ」と心底疲れ果てたような声で微かに呟き)
(/ 想像の倍以上めっちゃ良い人だった…!!そしてマコト兄ちゃんは何してるんです…?何を拗らせちゃってそうなってるんです…?()よし!ハイパームテキなら安心ですね!!行ってらっしゃい!!()あの神は色々とデンジャラスなので…戻ってこれて良かった……色んな意味で…()キャーッ!!お姉様のファンサ!!生きてて良かった!!()それは確かに!パリコレで誰より注目集めてそう…お姉様の美貌とスタイルたるや、誰しもが見惚れるものでしょうからね…きっと何来ても服が合わせにくるタイプ…() )
( 持ち方そのものが違い、使い方もなってない、そんなカトラリーの扱いでは料理には逃げられてしまう。む、と唇を尖らせていた所に声が掛かって、そちらに気を向け動きを止めた拳状の其処に、“女帝”の白雪の如き手が被さる。「……こうか?」抵抗などしようも無い、解かれるまま指を一本一本、彼女が導く正解に当て嵌めていく。そのまま自分の手、否、重なる彼女の手によって切り分けられていく料理を、感心と学習の頷き混じりの声を漏らしつつ、少しばかり楽しそうに眺める。彼女が離れたその後で、一瞬惜しむ視線を遣りはしたが、開けた大口に運んだ肉の旨さにまた直ぐ様と輝く。そのくるりくるりと表情を変える合間に、“女帝”の微笑みが眼に映れば、それは一層深まって――「……ボス?」“女帝”の纏う空気から、凪いだ泰然さが些か欠けたのを、言葉と表情の色味に読み取る。じ、と彼女を見詰める瞳は、怪我をした彼女を見た時と同じような、狼狽やら心配やらを濃く籠めて、「嫌なもん、“掃除”するか?」先程から、彼女へまた注がれているあの只ならぬ目へは、円さの削がれた鋭い視線をぐるり回して、折角直々と矯正してもらったカトラリーナイフをまた逆手に、静かに握り込んで。“女帝への危害”と見なしたその眼差し達への威嚇を始めながら、不穏に低く這う声で彼女の可否を窺い )
(ええ、タケルくん良い子なんです…すっごく…歴代でも類を見ないくらいの…()色々こじらせてる人なんですよマコト兄ちゃん…身長高すぎて変身の時には遠近法が仕事してませんし()出来るだけ早めに潰してきてもろて…()良かった…良かった…神に乗っ取られるところだった…()ヴッ!!お姉様笑顔が素敵!!()お姉様ならたまにパリコレにある人類には早いファッションを着せても大丈夫ですね、きっと!!())
("忠犬"に睨まれた男達は途端にカルミアに向けていた目線を逸らし、各々の目前にある料理やら妻やらに目線を移した。その様子を眺め、呆れたように小さな溜息を吐いたカルミアは「いえ…良いの。慣れてるから」と可愛い"忠犬"の問い掛けに─首をゆったりと横に振る。そうして彼が逆手に握り込んだカトラリーに手を伸ばし、指先を解いて、再び正しい持ち方へと矯正した。"忠犬"のカトラリーを整えて満足気に頷いた彼女は手元のタルトへフォークを突き刺し、イチジクの果肉が乗った部分を口の中へ運ぶ。─下品さの一欠片も無い、なんとも控え目な甘さに─知らずカルミアの心で張り詰めていた糸が、ふわりと解けていく気がした。彼女は手を挙げて店員を呼びつけ、「…ねえ、これを貰えるかしら」とデザートメニューの苺のケーキを指差す。恭しくお辞儀をして去っていくウェイターを見送った後、カルミアはすっかり半分程に減ったタルトを─ぼんやりとカトラリーで弄んでいて)
(/ 良い子良い子…そこまで良い子ならばちゃんと幸せになってほしい子ですね、タケルさん……()そっかー…まあ仮面ライダーの主人公以外で拗らせてない人の方が珍しいんですけども…って、そんな身長高いんです…?遠近法狂わす程に…?()ですね……アレさえ無ければ皆平和になれるので……()本当に良かった…いや、乗っ取られてたらそれはそれで面白いんですけども…身体が保てなさそうなので()ン゛ッ!!流し目麗しゅう!ありがとうございます!!()ああ…あの「何の電波受信したんです??」みたいな服ですね…まあお姉様ならちょっとくらいヤバいものでも着こなせますよ!多分!!() )
( まだ牙を剥き出しにはしていなかったが、それでも苛立ちか怒りか視線の持ち主達を睨めば、男連中は“女帝”からその不届きな目を逃がす。それでも収まらない腹立たしさにナイフを握る手に力が籠って、「でも、」“女帝”の答えにも膨れた物言いの声が飛び出す。しかし再び触れられた手元が直されて、それ以上は何も告げられずに口を閉ざした後には、少し不満げな唸りだけを残して身を縮こめた。――少しの沈黙。きゃんきゃんとそれまで騒いでいた“忠犬”が静まったのは、肉を頬張る為だけではなく、ひとえに己の目に何処と無く悄として見える我が“女帝”の様子ゆえ。得意の“掃除”は封じられた今、他に出来る何かを探して、むむ、と眉を下げて首を傾げていく。「……なあ、ボス。」やがて、思い付いた一つの行動から、彼女に呼び掛ける。「これ、食うか?」何の邪気も無い瞳と共に彼女へ向けたのは、小さめにカットした肉を刺すフォークの先。――元気付けたい、笑ってほしい、喜んでほしい。それらを理由に“女帝に従う”以上の何かを懸命に捻り出した結果。“自身がされたら嬉しい事をする”等という短絡稚拙に極まりない考えの下、仄かに輝く期待の内に少々の憂慮を顔に映して彼女の反応を窺い )
(ですよ…まあ、でも最終回でちゃんと生き返って美味しそうにおにぎり食べてたので…()ホントにアメンボみたいな体型してますよマコト兄ちゃん…腕と脚が長くて…確か演者の山本さんの身長が190近くあるんですよ…()ですね!!頑張ってハイパームテキ!!()ですねえ……()お姉様!!ファンサで人が死んでます!!()ですです…宇宙からの電波ですか?みたいなアレです…())
(俯き加減のまま再びタルトを口に運んだカルミアがふと顔を上げると、目線の先には"忠犬"が差し出す─切り分けられた肉の突き刺さったフォークがあった。自身の様子を伺うように見つめる、彼の大きな丸っこい瞳と視線の噛み合った彼女は思わずいつものように微笑みつつ、「あら、私にくれるの?ありがとう」と首を傾げてみせる。テーブルへ肘をついて身を乗り出しては紅いルージュの引かれた唇を小さく開き、それを口に含んだ。口の中で柔らかな肉の繊維がふわりと解け、今までのタルトの甘味とはまた違った旨味が広がる。ゆっくりと味わうように咀嚼した後、乗り出していた身を元に戻して─ゆったりと脚を組んだ。「…ありがとう、雨梅。美味しかったわ」と"忠犬"に礼を述べた後、いつも通りの微笑みを向けたカルミアは新しく運ばれてきたケーキを切り分け、口に運んで)
(/ あっそれなら良かった…!やっぱりハッピーエンドが一番ですね…!()アメンボ()いやめっちゃデカいですね!!下手したら自販機よりデカいという事…?そりゃ遠近法も仕事放棄しますわね…()頑張れえ!!()常時あの“神”のテンションでいられるのは岩永さんだけですよ…()お姉様ぁ!!三途の川から舞い戻ってきましたのでもう一度ファンサを!!()アレってパリコレの方々解ってるんですかね…その…服の意味合い…()あっところでですね…私が初期の頃キャラ案に出した“睫毛バサバサ顔面宝石美形、中身ろくでなしクズの修羅場メーカー”のキャラ設定出来上がっちゃいましてですね…これがまた想定以上のイカれクズになりました事をご報告しておきますです…() )
( じ、と見詰める瞳が“女帝”の紺碧と絡まる。確認のように問われる声へ一つ大きく頷いた次、緊張なのか、それとも別の何かか――少し速度を上げる鼓動に、知れず自らの胸元を空く手で押さえ、その服の布地を握り締める。やがて彼女の真っ赤な唇が、差し出したフォークの先を浅く飲み込んでいく様がやけにゆっくりと見えたその後、礼を告げた彼女に答えんと息を吸った事で、いつの間にやら呼吸を止めていた事に気付いた。「……ん、そうだろ。」しかし映す“女帝”の微笑みにその程度は些末。相槌を答える此方は、だらしないほど綻んだ頬で、思惑の成功を噛み締めていた。――「あ~美味かった…!」彼女への精一杯の奉仕の後、戻したフォークでまた残りを平らげて、口元に付いたソースも舌先でちろり舐め取った食事の終わり、満ちた腹を一擦り。機嫌上々と言葉を漏らしてからまた“女帝”の方へ顔ごと向いて、「ボスはどうだ?」満足か、と訊ねる本人こそすっかり幸せそうに、髪と同じくふわふわ跳ねて浮わついた笑顔で緩く首を傾げて )
(ですです!!ハッピーエンド最高!!()山本さん、胴体が短くて腕と脚が長いモデル体形なんですよ…()タケルくんの演者さんの西銘くんが170前半~後半くらいなんですが、普通ならちょっと後ろで変身ポーズしてると遠近法でちっちゃく見えるじゃないですか…?でも山本さんのデカさが規格外すぎて、同じサイズに見えるんですよね()ですね…本人もネタにしてますし…()ですってお姉様!!あっ!!今度は投げキッスだ!()どうなんでしょう…ホントに人類が着るやつかこれ?みたいなのもありますしね…()あっそういうのシュキ…外面だけ良いクズ好き…ってあれ…?外面の良いクズってこれ足立さんでは…?())
(カルミアの目前に並ぶ、タルトとケーキの乗っていた皿は空となり─"忠犬"の前に置いてあった肉の皿も綺麗さっぱり中身が無くなっていた。まるで、上機嫌な犬のようにふわふわと緩み切った表情を浮かべる彼から満足したか、と問われた彼女はテーブルに頬杖を付く。その拍子に─露出した肩口を覆うグレーのファーの端がテーブルに乗り、朝に束ね損ねた後れ毛がカルミアの瞳を僅かに覆い隠した。少し物憂げな雰囲気を漂わせるその姿のまま、彼女は普段通りの─いや、それよりも何処か柔らかく優しい印象を受ける笑顔で微笑み、「ええ。私も…こんなに楽しいご飯は久しぶりよ。ここ最近はずうっと、頭の固い爺さん連中との堅苦しい会食ばかりだったから」と"忠犬"の顔を見つめつつ、戯けるように肩を竦めてみせる。カルミアは─お互いにマナーや立ち居振る舞いの隙に目を光らせ合う、表面上は和やかな高級レストランのディナーよりも─今目前に居る"忠犬"やペット達と食べる、マナーも立ち居振る舞いにも気を遣わなくて良い食事の方が心底好きだった。そんな感情を込めた微笑みを向けた後、彼女は"忠犬"を連れてテーブルを立ち、会計へと向かう。支払いは相変わらずブラックカードで済ませ、「行きましょ、雨梅」と声を掛けながら駐車場に停めたコルベットへと歩いていって)
(/ ええ!何であれハッピーエンドで終われば、私達もハッピーで何も言うこと無しですね!()最早どうなってるのレベルのデカさ()そりゃアメンボと言いますか…タカアシガニと言いますか……兎に角ヤバいデカさである事はよくよく伝わりますね()むしろネタにしない手は無い濃さですものね…神…()ヴッ!!(吐血)投げキッスに心臓撃ち抜かれました…我が生涯に一片の悔い無し…()もう服の概念ぶち壊してきてますもんね…モデルさんも困る瞬間ありそう…()それは確かに足立さんですね!猫被ってるとも言いそうですが…()いや今回出来上がった修羅場メーカー君、癖に従い過ぎてド美人のダメ人間な上、享楽主義で、更に私立探偵(という名目の何でも屋)、みたいな設定盛り盛りしちゃって、今自分でも「何だコイツ…」って頭抱えてます() )
( 彼女が頬杖を突いた事で、ほんの僅か互いの距離が縮まる。問いに答えてくれるその表情は、いつも以上に物柔らかで、まるで慈愛や母性、家族愛――何れも知らない筈の己にそれを想起させる美しさがあった。「そうか、楽しかったか。」視線は“女帝”と合わせたままに、今度は何処か擽ったそうにむずむずと唇の端を弛めて、「ボスが楽しいなら、俺すっげぇ嬉しい。」湧き上がって仕方の無い、今にも小躍りしてしまいそうな歓喜を率直ストレートに口にする。それから彼女の起立に合わせ、己も一歩後ろに控える形で付き従い、会計が終わるのを喜び咲く顔のまま待つ。はい、と掛けられた声には直ぐ様返事を、続けて彼女の歩みに合わせて外へと出て車にまた乗り込む。「仕事以外でこんなボス独り占め出来んの、夢みたいだな~…」――服を選んで、食事をして。普段の生活に不満など皆無だが、誰の介入も無いこの時間も至福極まりない。堪らず漏れていく独り言も、すっかり薔薇色に染まっている。「終わっちまうの、もったいないな~…」“女帝”と共に在って何事も起こらない、いっそ嵐の前の静けさか何かしらのフラグにも似た、平和平穏の一時。それに浮かれたまんまの惜しむ声を車中に舞わせては、また流れる景色を眺めて暫し――ふと、気付く。「なあ、ボス。」呼び掛けるその顔は怪訝、もしくは疑問を滲ませ眉を寄せている。「黒い車、ずっと付いてきてる気がすんだけど。」走るコルベットの隣車線、二台分ほど遅れた斜め後ろの車。それへ殆ど直感で感じ取った不審を、少しばかり警戒を張った低さで“女帝”へ伝えて )
(ですです!!()です…めちゃくちゃデカいんですよ…タケルくんとの身長差がすごくて…()むしろ本人から進んでネタにしてる節がありますね岩永さん…全裸でブゥン!!!って言ってたのはアドリブらしいですし…()あーっ!!消えちゃう!!拳を突き上げて昇天していらっしゃる…ラオウだ…()絶対困ってますよあれ…これどう着るねんみたいな服ありますし…()アッ!!!(昇天)シュキ…シュキ…())
(カルミアはアジトへの帰路を辿り、車内に響く"忠犬"の楽しげな声をBGMにしつつハイウェイを軽快に飛ばしていたが─ふと、"忠犬"が彼女に声を掛けてきた。僅かに顔を窓から出してちらり、と目線を遣れば─確かに、あの黒い車は先程レストランへ向かう際も見た気がする。─アジトを突き止められると─至極面倒臭いことになるだろう。「…そういえば、そうね。」彼女は彼の言葉に頷き、カーナビに手を触れるとワイヤレス通話を開始した。何度かコール音が響いた後─「…おい、カルミア…お前、今何処居るんだよ。」不機嫌さの中にも何処か縋るような色を纏った、低い掠れ声─イアソンの声がコルベットの車内に響く。その咎めるような口振りにはごめんなさいね、とごく軽い謝罪だけで済ませ、カルミアは「イアソン。直ぐに貴方の愛車、出せるかしら。付けられてる気がするの。場所は─」と本題に入った。イアソンは少しの間黙ってその話を聞いた後、「……分かった、秒で向かう。」と答えるが早いか、通話が切れる。彼女は"忠犬"の方に顔を向け、「…持って来てて正解ね。」と微笑みながら─ショルダーバッグから、エディ謹製のコルト・パイソンを取り出して軽く揺らし。)
(/ そこまでデカいと日常生活で頭ぶつける事とか多そう…それはそれとして身長差あるの…なんか良いですね…()アレがアドリブで出来るの、良い意味でどうかしてますよね…もうずっと面白いのいっそ卑怯で……まあそういう所全部引っ括めて好きなんですけど()……ハッ!!いけない!!(蘇生)お姉様のファンサの破壊力すごい…!お姉様愛してますよ!!()ありそう…「え…どうなってるのこの服…あっそう着るの?え?ええ~…?」的な事態…モデルさんお疲れ様です…()良いですよね美人のダメ人間…絶対助手とかお巡りさんとか困らせてるタイプ…コイツの場合、修羅場(自分が十割原因)に巻き込まれた所を回収されて、「え~…これからが面白い所でしたのに。クリフハンガーとか俺好みじゃねぇんですけれどねえ…」とかほざいて怒られてるのに、全然反省とかしてくれないタイプですが…()あ~…その内動かしたいですねこの修羅場メーカー…() )
( “女帝”の同意にその車への不審を確信すれば、至福への無粋極まりないその邪魔立てに思い切り眉を顰め、サイドミラー越しにそれを睨み付けた。黒い車は此方の視認に気付いてはいないのか、変わらず距離を一定に開けて尾けている。ぐる、と苛立ち紛れの警戒に唸りを漏らす最中、彼女の方は普段通りに自若として、“狂犬”と連絡を繋げていた。ナビを通す二人の会話の後、ふと此方を向いた気配に“女帝”の方に目を隣へと戻す。「ん~…それは、そうなんだけどな…」微笑む彼女に相対し、揺らされる銃に合わせて首を傾げたその顔は、遊んでいた所に不意に頭へ水でも引っ被せられたような、いじけた膨れっ面。「……せっかくボスと二人きりだったのに。」表情の理由は明白、極上たる時間が終わってしまう事。もう、だの、むかつく、だのと虫の治まらない言葉をぼろぼろ思うまま溢していくその合間。それでもこの状況下においての役目は果たさんと、羽織る上着の内やポケットを探って、この恵賜された服に少々強引に――それも、普段の中華服よりも随分少ない三つ程しか仕込めなかった唯一の暗器、飛刀を取り出す。「…なんでこんな時に来んだよ、アイツら。」未だ不本意不満顔、苛立ちですっかり唇を曲げながら、今度は首を外へと回して明確な敵意を――この距離と窓硝子を隔てて尚、目視してみせた尾行車の内側、複数人の男連中へと突き刺し飛刀を構えて )
(ですよね…私の友人にも190cm超えが居るんですが、家のドアにも電車の吊り革にも屈まないと頭がぶつかるそうで…()あんなのですけど有能ですからね、神…面倒臭いからって倒すと後々詰んじゃいますし…()良かった!!生き返った!!ザオリク覚えてて良かった!!お姉様のにこやか傾国スマイル大好き!!()ですです…()ウ゛ン゛ッ゛!!!(心臓を掴まれる音)うーん好き…性癖…私の心覗きました?ってくらい私の性癖にクリティカルヒットですね…()こういうタイプのキャラってうっかり沼るんですよね…()表向きは猫被りでプライドだけはエベレスト級な若手エリート刑事とか、底無しにお人好しで普段からぽやんとしてる助手とかと組み合わせたい…())
(イアソンとの通話を切った暫し後。車の対処は不機嫌な"忠犬"に任せ、カルミアがコルト・パイソンに弾丸を補充していると─車とまたは違うエンジンの低く唸るような駆動音が、ハイウェイ中に響き渡る。漆黒の色彩に一際冴える白のライン、加速性能に特化した安定性が皆無のスマートかつ巨躯の車体─マフラー部分に流麗な筆記体で『G.S』と製造社名が刻印されたそのバイクに跨がっているのは、フルフェイスのヘルメットを目深に被ったイアソンだった。彼はグリップを握り込み、更にエンジンを吹かして男たちの車を追い越し、コルベットと並走しながらヘルメットのシールドを持ち上げつつカルミアに声を掛ける。「…付けてんの、あいつらか?」端的なその問いに彼女は軽く頷き、禄に背後の確認もせず─コルト・パイソンの引き金を引いた。華奢な骨に響く衝撃と共に、青白い炎を纏った弾丸が銃口を飛び出して─黒い車の運転係の頭部を吹き飛ばす。フロントガラスに赤い肉片が飛び散り、運転係のコントロールを失った車はハイウェイのガードレールに衝突し、目下に広がる青い海へと落下していく。途端、何処に隠れていたのか─落下していったものと同じ車種らしい黒い車が何台も姿を現した。イアソンはその様子に舌打ちを一つ、「…面倒臭ぇ」と呟いた後、バイクを腕力だけで反対方向へ切り替えると─正面からその車へと突進していく。衝突の直前でバイクの車体を横にし、ごく僅かな隙間を─アスファルトに擦れたタイヤから火花を散らしつつ、正に神業の如くすり抜ける片手間。こちらもまた何処に隠していたのか─徐ろに一丁のソードオフショットガンを取り出し、銃口を斜めにして射撃した。角度を付けて発射された弾丸は運転席に座る男の頭部を正確に撃ち抜き、バランスを崩した車体は先程の車と同じ末路を辿る。そうしてイアソンは再びバイクの車体を起こし、車から身を乗り出した男達の射撃を器用に避けながらショットガンを乱射し)
(/ うわわ大変そう…まあ、180超くらいでもぶつかるって方も知り合いに居ますし…あまり背が高いのも考えものなんでしょうかね…個人的には好み要素なんですが…()そう…すっごい有能なので…言動や執着心がアレなだけで…()やったあお姉様のスマイル…!国どころか地球全土がガッタガタに傾くお美しさ…!直視出来ない…!!()えっへへ嬉しいですねえ!!そう…私も沼ったが故のこのキャラに御座います…()あっ良いですね!!お人好し助手さんは助手さんで堪りませんが……猫被りの若手エリート刑事さんとの組み合わせ見たいですね!うちのダメ人間探偵、そういう人相手なら絶対面白がって挑発だの煽りだのをかまして遊ぶ様子が目に浮かびます…それも常連客とか友人的な本性バレた相手であれば尚更遠慮無しに…() )
( 尾行車はまだ何か仕掛ける様子も無かったが、その先手を取らんと狙いを定めた所でまた別のエンジン音が響く。それに己も“女帝”と同じ方向、つまり“狂犬”と彼が乗るバイクへ目を向ける。しかしそれも一瞬の事、彼女が引く引き金を切っ掛けに、次々現れた同種の車達への対応へ頭を切り替える。――今回は車中、普段のように身を武器にする事も出来なければ、二人のように銃を扱う事も出来ない。それらに少しもどかしげに唸りながらも、兎に角黒い車らの内、一番手近だったもののタイヤへ飛刀を二本、投げて突き刺す。合口や点穴針に比べれば無論身幅や背は短いそれだが、深々刺されば当たり前にパンクする。そのままコントロール不能になった車が、仲間内の別の車を巻き込んで転倒したのを一瞥する間に、尾行車の殆どはイアソンによって片付いたらしい。その事にも渋っ面の皺を深めていたが、隣の彼女へ向けられた銃口の音を、エンジンや乱闘の間から的確に聞き取れば――間髪無し、躊躇無しにその方向へ最後の飛刀を放つ。風を切り裂く勢いのそれは、“女帝”や“狂犬”、他の障害物も全て針の穴でも通すようにすり抜けて、“敵”の喉を正確に貫いた。それから血を噴き出す様を、明確な殺意に開かれた瞳で見据えた後、ぐるり周りを見回せば、今己が狙った車以外が見当たらない事に気付く。「……終わりか?」物足りない、収まらないと苛立ち混じりの殺意に低め鋭く尖る声と顔付きで、二人のどちらへともつかない問い掛けを溢し )
(私もです…でも私が低身長なので、その友人と並ぶとどう見ても捕まった宇宙人なんですよね…()ですよね…色々とアレなだけで有能な人ではありますし、あの行動も一応は神なりの善意から来てるみたいですし…()あーっ!!お姉様のスマイルで死人が!!お姉様!!()沼は深い……軽率に潜ると抜け出せなくなっちゃいますからね…()ワ…ワァ…(語彙力喪失)その光景見たい…凄く…見たいです…())
(イアソンはヘルメットのシールドを上げ、"忠犬"の声に「…だろうな、この車と俺のバイク以外のエンジン音は聞こえねえ」周囲へ素早く目線を配った後、そう答える。カルミアはコルト・パイソンをショルダーバッグに戻し、意地悪く細められたイアソンの目元へ手を伸ばし─優しく触れた。「急に頼んでごめんなさいね、イアソン」と微笑んでみせれば、イアソンはふん、と鼻で馬鹿にするように笑いながらヘルメットのシールドを元に戻す。彼はレザーグローブを嵌めた手でグリップを握り込み、エンジンを吹かすと─コルベットを軽々と追い越してハイウェイを突っ走って行った。その姿を見送った彼女は相変わらずね、と何処か楽しげに笑いながらハンドルを握り直し、"忠犬"の方を向いて「ありがとう、雨梅。助かったわ」と労るように微笑みつつ─その後は特に何の障害も無く、運転するコルベットはカルミア達のアジトへと到着する。入口の辺りではイアソンが先程擦れたタイヤを交換しており、その隣にはもう一台、新品の赤いバイクが鎮座していた。彼はカルミアと"忠犬"の帰還を耳聡く捉えて顔を上げ、普段通りの狡猾な笑みを浮かべてみせる。「よお、帰ってきたか…おい、犬ッコロ。このバイク、カルミアからの贈り物だってよ。」イアソンが親指で指し示した赤いそれは─イアソンのものと同じく、マフラー部分に『G.S』と会社名が刻印されているが、彼の乗っているモノよりは何処か安定感のあるどっしりとした車体をしており、乗り心地は比較的快適そうだった。イアソンはそのバイクのシートを撫で、「コイツはな、もう…世界に数えるほどしか残ってねえ『スレイプニルシリーズ』の一台だ。…ホントならオレが欲しいくらいだってのによ。」と笑って。)
(/ グレイタイプのやつですね…あとあんまり身長差あると、立って話すにはちょっと首が疲れますよね…()ええ…その辺解ってる方も取り敢えずはいらっしゃるようですしね…まあ奇行はどう足掻いても奇行なんですけど…()ヴッザオリクかけなくちゃ…あっでもお姉様はそのまま微笑んでいて下さい!!どうかそのままで!!()ちょっと覗くか~のつもりで頭まで浸かってるなんて事ザラですからね、沼。まあ抜け出すつもりも当面無いんですけど()私も見たいに御座います……!取り敢えず、美人探偵君プロフは出来上がっておりますので、お次辺りに載せさせて頂いても…!?() )
( “牙”は無くともいざとなれば、“女帝”の盾にでも。苛立ちや不満に満ちる頭なれども、第一に考えるは彼女の無事。警戒を走らせる最中、“狂犬”から問いの答えが返ってくれば、「……そうか。」警戒の鋭さはまたいつもの丸こいそれに戻って、乗り出していた身をシートに収め直す。それから其処で眺める二人のやり取りに、更に羨望が上乗せされて、きゅっと目が眇められた。――低い駆動音と共に“狂犬”が去ったその後、ふと彼女の顔が此方を向いた。その微笑みに単純な自己は曲げた臍をあっという間に戻し、機嫌良く、とまではいかなくとも、最低限マイナスに傾いていた感情は拭われ、また外の景色へ津々と興味を流していく。――それから間も無く。アジトに到着した車から降り、女帝の隣に並んで歩いていった先。イアソンの呼び掛けにふっと視線を上げて指された方を見遣ったのは、一台のバイク。素人目に見ても重厚な安定を思わせる赤い車体。それが“狂犬”の言葉により“女帝”からのプレゼントだと解るや否や、みるみると表情を華やがせて、「俺の!?俺のバイク!?」文字通りに跳ね上がる程の勢いで驚喜を示し、その車体の傍へと駆け寄る。イアソンの話によれば相当に希少らしいそれの、周りを彷徨いて、エンジン部からメーターに至るまで隅々と輝く視線で観察し、そろり慎重にハンドルを撫でてみたその後。はっと“女帝”の方へと顔が向いて、「カルミア様~!あんがと~!」高揚しきって調節も利かない、肺活量一杯の礼と同時、抱き締める準備のように両手を広げながら、“女帝”の方へとまた走っていき )
(分かっていただけて嬉しいです…!確かにちょっと疲れますね…()ええ…奇行なのには変わりありませんから…()エディを!!誰かエディを呼んできてください!!お姉様も面白がってスマイルしないで!!()私も色々な沼に頭まで沈んでますよ…友達から引きずり込まれたやつもありましたね…()勿論です!!私も猫被りでプライドだけはエベレスト級な若手エリートくんのプロフを作成致しますね!!)
(カルミアは飛び込んでくる"忠犬"を軽々と受け止め、その頭を撫でながら微笑んだ。「喜んでもらえて嬉しいわ。前に始末した爺さんがコレクターでね、埃を被ってたの」と言いながら彼女自身もそのバイクに触れ、イアソンに説明を促すような目線を送る。イアソンは自身のバイクの手入れを済ませた後、二人の背後に立ち─「コイツは『スレイプニルシリーズ』の、スレイプニルCR8000。オレの12000に比べりゃまだ言う事聞く方だが…まあ、コイツもとんだ暴れ馬だぜ。見た感じ大分弄られてっから、飼い慣らすのは難しいだろうな」と呟きながらも、そのマフラー部分を優しい手付きで撫でた。刻印された『G.S』の文字に触れては、なんで生産停止しちまったのかなあ、と独り言を漏らし、アジトの中へと一足先に消えていく。カルミアはその背中を見送り、バイクから手を離すと"忠犬"の方に向き直って─「ふふ、大事にしてね」と微笑み、アジトの中へと足を踏み入れた。リビングのソファの側にはミラが控えていたが、二人の姿を認めると美しい姿勢で頭を下げる。「お帰りなさいませ、カルミア様と雨梅様」カルミアはその言葉に軽く手を上げて答え、"忠犬"と共にソファに腰掛けて)
(/ 背が高すぎても良いことは多くなさそうですね…まあ、それはそれとして我が子の身長とかはガンガン盛りますけど()まあ…奇行と功績でギリギリ打ち消しあって…あってますかねえ…()すいませんエディさん!これ何とかなりますかね!?ア゛ッまた死人が!!!()あるあるですね…“勧められたから”で見て思わぬ方向に沼るやつ…でも沼…心地好い…()有り難う御座います!!では載せさせて頂きますね!!性癖に走りまくってだいぶ歪んだ子ですが!!()主様のプライドエベレストな猫被りエリート刑事さんの事、大変楽しみに待たせて頂きますね!!
Name…アシュリー・ハニーウェル
Old/Height …25歳/183センチ
Looks…筋肉はそこそこ、どちらかと言えば細身で、抜けるような色白。細く柔く、ふんわり緩くウェーブの掛かったプラチナブロンドの癖毛で、胸元と目元を毛先が擽っている。大体は襟足をざっくり三つ編みかハーフアップにして、前髪を掛けた左の耳元に、細いヘアピンを装飾代わりで複数付けている事が多い。長い睫毛に隙間無く覆われた細い垂れ目に、光加減や見る角度により、紫、青、緑と表情を変えるフローライトの瞳。左目の下には泣き黒子が一つ。全体としては儚げで神秘的、それでいて甘い毒のような色香を纏う容貌の持ち主。首筋の左に赤い月下美人、右手首に蝶のタトゥー。両耳にインダストリアル、ロブ、トラガスのホールを開けて気分で付け替えている。服に拘りは無く、余程奇抜でなければ何でも着る。
Personality…気怠そうに見えて案外ノリが軽く、いつでもニコヘラ大変愛想が良い。多少芝居がかってはいるが言葉遣いも丁寧で、新規客にはきちんと“誠意ある外面”を被る。しかしその本質は、兎に角楽しい事、面白い事、気持ちいい事が最優先の享楽主義、且つ今が良ければそれで良いという刹那主義。それ故、私生活は自由奔放、気紛れの二言に尽きる。戯れに人を誑かして遊ぶし、人の誘いにも簡単に乗るが、それで他者がどうなろうと責任を取る気は更々無い、人倫をぶっ飛ばしたクズ。気を許した相手には諸々のオブラートが消え、面白半分に煽り散らかしたり、享楽明けのだらしないダメ人間ぶりを見せる事も屡々。
Others…名目上は私立探偵。蓋を開ければ何でも屋を兼ねた情報売り。容姿の良さを自覚しており、振り撒く愛想と甘さで金銭にも“情報”にも困った事は無い代わり、監禁、刃傷沙汰、ストーカー、喧嘩と修羅場にも事欠かない。ついでにそういった洒落にならないトラブルを“エンタメ”と楽しむイカれ……もとい、強メンタル具合。尚、足首やら手首やらの関節を自在に外せるし、簡単な鍵なら解錠出来る器用さもある為、閉じ込められて枷を付けられようと、余程強固な幽閉でなければ抜け出し逃げる事も可能。どうにもならない場合は、助手や“常連客”の手を借りる。あまりにも修羅場関連で警察の世話になる為、近場の警察署員らには、身元を引き取りに来る助手共々顔と名前を覚えられている。
台詞サンプル
「ようこそ、我が探偵事務所へ。ご依頼は何でしょうか、お客様。」
「一夜の花を、泡沫の蝶を、ただ一時追いかけ愛でる事の、浪漫たるや――嗚呼、此れほどの愉楽がありましょうか。」
「お~やおやまあまあ!ダーリンのようなご立派なお方が、俺みてぇな“クズ”のお手を借りたいと?それはそれはご光栄ですねえ!」
「あ゛~…うっさ………今二日酔いなんでお静かにしやがれ下さぁい……助手君、お水ぅ…」 )
( 正しく尻尾を振る犬の如し、殆ど飛びかかる形で“女帝”に抱き着いたかと思えば、撫でてくるその手に自ら頭を押し付ける。それに一旦満足した所で、彼女の指が伸びていく先を追い、自然とバイクの方へと視線が映る。同時に、イアソンから受ける説明を理解出来ているのかどうか、兎も角へえ、と一つ相槌を打ちながら、当の目線は“暴れ馬”を撫でる彼のいやに優しい手元へ物珍しげに向かっている。やがては離れていく“狂犬”を見送った次、戻った目は“女帝”と向き合う。「おう!もちろんだ!」微笑む彼女に向日葵の如く晴々とした笑顔を、胸を張って返す。それからまた上機嫌に二人アジト内に入り、「ただいま!」とミラの出迎えに明朗はきはき答えた後、“女帝”のその隣で今日一日の記憶に浸るように、賜り物の服の襟や裾を指先で弄ぶ。そのまま暫しはまったりとした時間を過ごしていたが、不意に大きな欠伸を隠しもせずに一つ。釣られて出てくる涙を瞬きで均して直ぐ、既にくらりくらりと舟を漕ぎ始めて数秒後、一際大きく“女帝”の方へと眠気を纏う頭を大きく揺らして )
(ですです!!我が子はどんどん高身長に…2m超えてる子とか余裕でいますからね…()合ってるんでしょうか…?ネタキャラっぷりで何とか…?()頑張れエディ!!何とかするんだ!!(無茶振り)死者が!!死者が出てますお姉様!!()です…浸かってしまえばもう、ね…?(圧)()ウ゛ッ゛!!!(心臓に直撃する音)好゛き゛!!!(クソデカボイス)()刑事くんのプロフィールはもう少しお待ちを…())
(カルミアはソファに腰掛け、服の裾やら襟やらを弄り回す"忠犬"を微笑ましそうに眺めていたが、ふと─彼が船を漕ぎ始めていることに気付いたらしく、「…あら、眠いの?」と声を掛ける。返答を待つ前に肩に乗って来た頭にふふ、と小さく笑みを溢した彼女は、先程から全く変わらない姿勢と表情でソファの側に控えるミラに「ごめんなさい、ミラ。毛布を持ってきて貰えるかしら。」と軽く呼び掛けた。返答の代わりに恭しくお辞儀を返したミラはその場を立ち去って暫くした後、一枚の毛布を手にソファの側へと戻ってくる。カルミアはありがとう、と微笑みつつ礼を言ってそれを受け取り、"忠犬"の上半身に掛けてやった。その後近くを通りがかったニコラは「相変わらずだねえ」と苦笑したが、打って変わってエディは─表情にこそ出さないものの、"忠犬"の頭をわしわしと乱暴に撫でて立ち去っていき)
(/ 人外とかだと尚更になりますよね…取り敢えず的な感じで180より上にしますし()言っといて何なんですがどうでしょうね…ネタの印象強烈過ぎるので…()エディさん!!頼りになるの貴方だけなんですが!!()お姉様!全方位が死者でエラい事になってますお姉様!!そろそろファン全員逝きますお姉様!!()ね!!この有り様ですよ!!沼アッタカイ…タノシイ…()ありがとうございます!!刑事さんの方ごゆっくりで大丈夫ですよ…!()あっあとプロフ出した後でなんなのですが……世界観のアイディア色々湧いてきたのでぶち撒けるだけぶち撒けときますね…!()探偵君、基本設定は現代で人間にしておりましたが、霧煙るロンドン的な中世時代でも良いかと思いますし、幽霊や化物とか怪異的な事件とか、キャラが人外の末裔とかそれにまつわる特殊能力とか、あとは逆に宇宙や未来的なSF舞台でも楽しそうだな、と…!それでは失礼致しました!!() )
( 満腹に、“女帝”との外出、その際の会話に触れ合いと、十二分に何もかもを満たされた充足感と、普段以上に朝早く起床した不足の吊り合い、そしてアジトに返って尚“女帝”と共に居られる満足に、本人の意思には関わらず身体は休息を選んだ。毛布に包まれて以降は尚更で、所々と寝言に口が動く。その最中、イアソンの名を呼ぶ際には戯れる犬のような気安さだったり、ニコラには微妙そうな渋さを滲ませたり、ミラへは何やら少し怯えた様子だったり、エディ相手ならば多少甘えた無遠慮さであったり。どうあれ何にしろ、夢でさえくるくると変わるその表情は、終始と楽しげに弛んで、「カルミア様、」“女帝”の名を溢す色にも、邪気の無い人懐っこさを浮かべ――だが、それは何度か重ねて呼ぶ内、徐々に恍惚とした心酔が滲んでいく。「……カルミア様。ずっと、お傍に……」覚醒しているのかと紛うはっきりとした言葉の合間は、確かに健やかな寝息。そこまででようやっと寝言が鎮まったかと思えば、今度は身動きが忙しくなる番らしい、凭れた彼女の華奢な肩へと頬を擦り寄せ始めて )
(/ 少々埋もれてきているので上げさせて頂きます…が、主様も他トピやリアルなど、様々ご事情がおありでお忙しいかとは思いますので、どうかご無理をなさらないよう…それから、此処でのお返事が難しかったり、長々とした本体同士での会話等がご負担になっていたりするようでしたら、此方のトピのストップ、本体会話のリセット、別キャラへの移行、その他相談等、いずれも問題ありませんので、ご遠慮無くお申し下さいませ…!それでは失礼致します…! )
(ヒェ…いえいえ、私の方が中々お返事を返せずに申し訳ありません!!お気を使わせてしまったようで心苦しいです…)
(180より上は最早デフォルトですよね…繰り返すようですが2mの子とかいますし…()ですね…()エディ!!頑張って!!ファイト!!()お姉様ー!!!ストップ!!笑顔ストップ!!()アッタカイ…アッタカイ…()刑事くんの作成で少々お時間を取ってしまったようで…誠に申し訳ありません。
Name…クリス・K・竜崎
Old/Height…23歳/187cm
Looks…仕事上鍛え上げられてはいるが、何方かと言えば細身かつ着痩せするタイプで、肌は色白。細く少し癖のある黒髪をオールバックに整えているが、何故か常に前髪が一房だけ額に垂れている。髪の手入れを始めとして見た目には気を遣っており、だらしなく乱れている瞬間が無い。意思の強さを思わせる、目尻が吊り上がった切れ長の眦は短いものの濃密な黒の睫毛で覆われており、瞳は夏の海のように美しく澄み切ったターコイズブルーの中に、夜闇で輝くラピスラズリの藍と金色が混じった色を秘めている不思議なもの。無駄な肉が削ぎ落とされ、鋭利な輪郭が縁取る猛禽類のように凛とした美貌の持ち主。左腕には幼い頃の火傷痕がケロイドになって残っており、耳にはピアスホールだけが開いている。服装は常に高級ブランドのものを着こなし、仕事の際はスーツの上に黒いロングコートを羽織り、手の甲中間辺りまでの黒い手袋を装着する。
Personality…表向きは誰に対しても物腰柔らかで穏やかな態度で接し、良い意味でエリートとは思えない性格をしているが─実際はプライドが高く、自分以外の他人を全て見下す傾向にある。余程のことが無ければ猫を被った状態で会話するが、だらしない人間を毛嫌いしているため、そういった類の人間には本性が出てしまう。少々潔癖症な傾向があり、だらしない上にガサツな人間を見ると鳥肌が立つらしい。
Others…史上最年少で入庁した若手エリート。階級は警部補。両親共に警察官僚の一家に生まれ、自身もそうあるべきと教え込まれて育った。若くして将来を期待され、多くの部下を従えているが─その内の誰も信用したことなど無い。何故か面倒な私立探偵の相手を任せられ、最近は毎日ストレスフルな生活を送っている。そろそろ胃に穴が空いてもおかしくないレベル。日本人とイギリス人のハーフ。若造扱いされるのが最も嫌らしく、壮年の部下から若造扱いされた日には馴染みのバーで愚痴大会コース。怒り方は声を荒げずに淡々とピキるタイプ。
台詞サンプル
「はじめまして、僕はクリス・K・竜崎と申します。ええと…アシュリーさん、ですね?宜しくお願い致します。」
「…あのクソ探偵…!毎度毎度尻拭いする『俺』の身にもなれってんだ!…チッ、胃が痛ぇ…こりゃ朝までヤケ酒コースだな。」
「ちったあ片付けろよ…ただでさえクズみてえな人間なのに、もっとクズになんぞ。」
(それぞれへの感情が伺える声色でペット達の名を呼び、すやすやと機嫌良く寝入る"忠犬"の姿を、カルミアは微笑ましそうに眺めていたが─ふと肩にのしかかってきた重さと共に告げられた、自身へ対する忠誠の言葉。彼女はそれに少しばかり瞳を見開いたが、直ぐに"忠犬"の髪を撫でながら優しく微笑んで「…ふふ、嬉しいわ。私も、ずっと貴方のことが大好きよ」と答え、カルミアも心地好い微睡みに身を任せ、美しい瞳を伏せた。それから少しした後、イアソンが通りがかり─その姿を見つけたらしい。「…仲良きことは美しきかな、ってやつだな」と呟き、"忠犬"の肩にのみ掛かっていたブランケットを彼女の方へも伸ばした。そうして彼自身もソファの隙間へ身を押し込み、カルミアの空いている方の肩へ頭を預けて目を閉じる。暫しの間低く唸っていたが、それも直ぐに穏やかな寝息へと変わっていった。その後通りかかるペット達は微笑ましそうに、あるいは羨望の眼差しでその姿を見ながら通り去って行って)
(/ ああいえ!お気になさらず!此方こそ妙な気を回しすぎてしまったようで…!!
ですね… 2mオーバーっ子は私もいますね…でもでっかい程萌えるんで止められないんですよね、高身長化…()エディさん!お願いします!ほら雨梅も行ってあげ…あっ既に撃ち抜かれた後だ!起きて!!()お姉様!笑顔ストッ…いやでも真顔は真顔で死人出そう…()いえいえ催促してしまったような感じになってしまって此方こそすいません…クリスさん!イギリスハーフの方!美しい上一人称が“僕”と“俺”なの最高か…遠慮無い物言いして下さる所も好き…始まってもいない内からうちの探偵がご迷惑かけてますね申し訳無い…()これ絶対うちのアシュリーが「顔が好み」とか言って警察署に直でクリスさんご指名したでしょ…クズがごめんなさいね…()さて、プロフのお披露目も完了致しましたし、そろそろキリも良さそうなので、“クズ探偵とエリート刑事さん”にお話移行します?それとももう少し“女帝と忠犬”のお話続けます…?どちらでも私は構いませんよ!! )
( 彼女の指が髪に触れた途端、眠っていたとてぴたりと動きを止めるのは、夢でさえも誓うその忠誠の証拠か。降り注ぐ声が届いたのだろうか、表情の恍惚は鳴りを潜め、代わりに安心に弛みきって、だらしなささえ思わせる幼い笑顔を湛えたまま、まだ暫し寝入る。――不意に瞼が開く。しかし頭までは覚めていないらしい、瞬く瞳は宵の訪れた窓の外をぼんやり見つめている。…夜、と時間帯の認識を呟いた一言を切っ掛けに、漸く隣にある温もりに視線が動き――その正体が他でも無い“女帝”である事、そしてその状況を正しく理解した瞬間に、目を落としかねない大きさまで見開いて、声も出せなくなるほどに驚いたその後で、その向こうの“狂犬”の存在にも気付いた。…どうやらどちらも眠っているらしい。“忠犬”は、目一杯にボスに構われ、眠りから覚めてもお傍に居られた嬉しい今日ばかりは物分かりも冴えていて、二人を起こさないよう、衣擦れさえ立てない程“行儀良い”所作で身を起こし、その光景を、主立っては“女帝”の方を贔屓めに、少々の間眺めていた。――美しく、強く、気高い赤。初めて出会った日から変わらず、瞳を焼く色、優しさを与えてくれた色。「……カルミア様。」ふっと抜いた吐息に彼女の名を混ぜる。愛おしそうな、甘えるような、純粋な“好”の一文字で満たしたその声の後。そっと目の前の髪を一房指で掬い上げ、滑らかなそれへと繊細に、静かに口付ける事で、溢れてやまない感情を彼女へ捧げ )
(いえいえ、こちらこそどうかお気になさらず!!()ですねえ…止まりませんね…()あっ!!呆れ顔のエディさんがきちんと米俵担ぎでお姉様を回収しました!!良かった…()出ますね恐らく…ちゅ、中間の顔を!!お姉様中間の顔で!!()気に入っていただけたようで何よりです!!()いえいえ…まあクリスも台詞サンプルの最後なんか「(元々ウサギ小屋みてえな狭い部屋だけど、流石に汚ねえから)ちったあ片付けろよ…ただでさえ(情報屋とか、私立探偵とか言う将来性のカケラも無えロクでもない仕事してる)クズみてえな人間なのに、もっと(行くといよいよ顔の良さと立ち回りで誤魔化せねえくらいの正真正銘な人間の)クズになんぞ」ってワードが隠れてますので中々イイ性格してますよ…()ですね…私もどちらでも大丈夫なので、クリスたちのお話に移行しましょうか!)
(─警察庁内の、恐ろしい程に静まり返った廊下─履く者の顔を映し出す程に、美しい鏡面仕上げで磨き上げられた革靴が床を蹴る、乱暴な音が静寂を切り裂いて響き渡る。その革靴を履く男─クリス・K・竜崎はオールバックに整えた髪を掻き毟り、目に見えて苛立っているのは明らかだった。態々誰も通らない廊下を選んで警察庁の外に出れば、途端に"外行き"の仮面を被り、年若い部下が運転する黒い公用車の、後部座席に乗り込む。本革のシートに腰を下ろし、暫しの間車に揺られた後到着したのは─目当ての探偵事務所が入っているらしき雑居ビルの前だった。彼は運転してくれた部下に軽く微笑んで車を降り、見ているだけで鳥肌が立ちそうなビルの中へ足を踏み入れると、一軒のテナントの前で足を止める。彼は黒いコートに付いた綿埃を神経質な手付きで払い、革靴に落ちる細かな埃すら許さずに払い落とした。身嗜みを完璧に整えた後、ドアを軽くノックして、中に居るであろう目当ての人物へと声を掛ける。「…アシュリー・ハニーウェルさんはいらっしゃいますか?本庁より派遣されました、クリス・K・竜崎です」出来るだけ柔らかさを保った声を掛けつつも、内心では舌打ちの一つでもしてやりたい気分だった。)
(/ 有り難う御座います…!
まあ自分の癖に素直な方が楽しいので、良しとしましょう!()良かった…これでこれ以上の被害……被害?は防げますね…()中間!!それなら何とか…!!お姉様お願いします!()最高にツボ突かれましたね…ヴッ!!本当に遠慮の無いイイ性格…そして全て事実なだけに何も言えない…でもアシュリーこの程度でめげる事ありませんし、何なら「そのクズにお頼りになっていらっしゃるのは何処の何方様でしたっけ~!?」って両手で指差して煽り返してくるくらいにはメンタルつよつよなので、どうぞそのままのクリスさんでいて下さいませ()よし始めましょうか!既に初手から修羅場ってますけど!() )
( 雑居ビル内、住居兼仕事場のテナントにて。起き抜けの今朝一番、先に出勤していた助手から、“今日は警察庁の方が来る”という予定報告を、身支度中の寝惚け頭で聞いていた。だからその油断もあったのだろう、ノックのみで名乗りもしない訪問に容易く扉を開けてしまって――現状は“これ”である。頭に突き付けられる銃と、その持ち主の二人の男を見上げながら、来客用の対面ソファの一方に、命を脅かされているとは思えない程悠々と脚を組む。今度は何したんですか、等と此方を睨む助手へ、「……さて。一夜の甘露の味など、もう舌の何処にも残っておりませんので。」覚えているが思い出す気も無いと暗に告げれば、助手から返ってきたのは呆れの深い溜め息。そのやり取りが男達の気に障ったらしい、ごり、と今度は銃口がこめかみに直で当てられる。それでも焦る素振りは見せず、しかし現状打破に頭を捻っていると――目の前の男二人よりも軽く、上品さか神経質さを思わせるノック音が響く。おや、と一つ声を漏らすその後ろで、ドア向こうの名乗りに動揺する男達の隙を突いて、「はい、ようこそ我が事務所へ…と、言いたい所なのですが、」ドア越し、ソファから動きもしないまま、“彼”へと声を掛ける。「実は今、事務所内に昨晩食べ残した“汚れ”が見付かりまして。これが中々手強く、片付けるのに苦労しておりましてね。」湾曲に、暗喩に、捻り捻った言葉で男達を貶した後、「……申し訳ありませんが、助力を願っても宜しいでしょうか?」必死さも恐怖も無く、その状況に似つかわしくない愉楽の色を含めた声で、“彼”に形ばかり丁寧で軽薄な助けを乞い )
(ヨシ!!(現場猫)()ですね…頑張れエディ…()中間の表情を!!中間の表情を!!()良かったです!!!何処までも遠慮ありませんよコイツ…自分と家族以外は全部人間のクズだと思ってるレベルですから…でも短気なんですよね、結構。煽られるとすぐピキりますし…何なら手も出ますよ()了解です!!良かったねクリス!!()あと小ネタを一つ挟んでおきますと…クリス、すっっっごい面食いなんですよ()わーほんとだぁ!!頑張って())
(ノック音から暫しの間を置き、室内から返ってきたのは─中途で切られた歓迎の言葉と、何処か楽しげに聞こえる救助要請だった。手袋越しの親指で眉間を掻き、「…成程、状況は理解しました…入らせて頂きますね」と声を掛けた後ドアノブに手を掛け、扉をゆっくりと押し開く。室内には思わず息を呑む程に美しい顔立ちの男─恐らく彼が、例の私立探偵─アシュリーだろう。それと、その蟀谷に拳銃を突き付ける男達、そしてアシュリーの助手と思われるもう一人の人間。思わず口から長い溜息を吐き出せば、それが男共の癪に障ったらしい。お前も撃つぞ、などと聞き苦しい声で宣う男達への嫌悪感を抑え込みながら、何処までも冷えた営業スマイルを浮かべて「…銃刀法違反、脅迫、公務執行妨害の現行犯。無期懲役は避けられませんね?…一つ減らしたいならせめて、銃だけでもこちらに渡して頂けませんか」とまずは丁寧に、物腰柔らかく頼んでみた。だが男達に堪えた様子は無く、尚も何やら喚き散らしながら銃を向けてくる。その様子にブチン─と、脳内で血管の切れた音が聞こえた気がした。「……こんな下らねえコトで人生破滅させるクズ人間の癖して─この『俺』に逆らってんじゃねえよ」誰に言うでもなく呟き、腰のホルスターに差し込んでいた拳銃を抜く。一歩足を踏み出し、男達が引き金を引く前に─銃底でその後頭部を強かに殴り付けた。呻き声を上げて昏倒する男達を冷たい瞳で見下し、携帯を取り出して部下に連絡を取る。「…ああ、アリシア巡査長ですか?『僕』です、クリス…緊急応援を要請します。殺人未遂、銃刀法違反、公務執行妨害、脅迫の現行犯を確保致しましたので…来て頂けますか?はい、いえ…僕は被害者の方と話がありますので。ええ。…では」ほぼ一方的に話して通話を切った。携帯をポケットに戻し、自身には珍しく大立ち回りをした所為で、コートに付着した埃を念入りに払う。コートだけでは飽き足らず、手袋やらスラックスやらに付着した埃も払った後─ソファに腰掛ける男には『表向き』の表情で、人当たり良く微笑みかけて「……ええと、アシュリー・ハニーウェルさんで宜しかったでしょうか?本庁より派遣されました、クリス・K・竜崎と申します」と頭を下げ)
(/ヨシッ!!…現場猫の汎用性高くて良いですね ()中間…て、何です…?(急に正気)ありがとうございましたエディさん…どうか今後とも頑張って下さい…()わあ極端!でもそこが良い!! アシュリー的には押すと音が鳴るオモチャ(※好印象)みたいな感じに思ってそう…()手も出してしまって構いませんよ!アシュリーそんなん慣れてるので!()まあその前に「俺のお顔は商売道具なんですけれど、それでお気が済むならどうぞ?」とか顔面近づけて煽ってきますけど!()クリスさん面食い!!お堅そうに見えてちょっと意外ですね!!アシュリーの顔面はお気に召しますかねクリスさん!?()ホントごめんなさいねクリスさん!多分この修羅場で一番悪いのはアシュリーなんですけど…この、こいつ…!!() )
( 狼狽する男達、呆れながらも緊張の張り詰めた助手。その中で一人愉しそうに目元を細めて、「ええ、どうぞ。」返事を告げた“警察庁の人間”へもう一つ言葉を返し、ドアを見詰めてその登場を待つ。――現れたのは、随分な美丈夫であった。鋭い輪郭にくっきりとした目鼻立ち、すらりと背筋の伸びた長躯、何処にも隙を見せない髪型と服装。「……ほう。」クリスと名乗った彼と、何かを喚く男らの陰、美しい彼が呟く激昂の色に悦を溢して頷いて、更に視線を上げる。――と。次の瞬間に、事態が急激に収束していく。たった一人、銃を構えた相手らに一発退場をくれた彼に満面にっこり笑めば、「いや、お見事。素晴らしい。」互いの合間で柏手をぱらぱら控え目に打って賛辞を贈る。それから彼が誰かと通話する間に、丁度足元に転がった“汚れ”の片付けを助手へ頼み、ずるずると隅へ運ばれていくそれらを視界の端に己はかの美丈夫の観察へと目を流す。その視線が搗ち合うまで、徹底して埃を払う彼の潔癖そうな所作を眺めた後で、「……ええ、如何にも。」男らに向けたものとはまた違う“顔”を付けた彼に、此方も愛想の良い笑顔を返して立ち上がる。「自分こそが探偵事務所の所長、アシュリー・ハニーウェル、」きちんとしろと助手に釘を刺された手前、落ち着いた色彩のジャケットやシャツなどを着た首の詰まる格好の、その胸元にゆらり五指を置き、先ずは彼の問いに答えを、「それと此方の彼が、助手のアーサー君です。共々、お見知り置きを、竜崎さん。」続けてその手で、己の隣に戻った赤毛に雀斑の青年を差せば、助手の彼も合わせて会釈する。「ああ、それと初めに礼を。…先程は有り難う御座いました。貴方が来なければ、あの汚れを口説かねばならない所でした。」冗談か、本気か。解らぬ朗々とした言葉で肩を竦ませてから、「――さて。このまま立ち話もなんでしょう、此方へどうぞ、お座り下さい。」一つ話を切り替えて、応接用の黒いソファを片手で示す。助手君、お茶を、と指示を出すついで、己は示したものとテーブルを挟んだ向かいのソファにまたゆったり腰を下ろして、その膝上で指を組み、「それでは、改めまして……」こほん、と一度、演技じみた咳払いをした後で、「…こんな“薄暗い郊外の探偵”に、貴方のようなご立派な御仁が、何の御用に御座いましょうか?」少しばかり態とらしく探る目線と物言いで、彼の瑠璃石混じりの金春の瞳を見詰めて問い )
(ですね……()中間って何でしょう…?お姉様もお困りですよ…()クリスさん…音が鳴るオモチャ(好印象)ですって…()頑張ってね…()ウ、ウワー!!クズだ!!ここにクズがいます!!()うーんかなりお気に召してる方じゃないですかね…クリスは自分の顔面に絶対的自信があるので、あんまり他人のこと綺麗とか評さないんですよ…()コイツ…!())
(自身の『大立ち回り』に呑気に拍手をしたどころか、今自身が気絶させ、床に転がる男達のことも─さして気にする様子も無く、助手らしき男に処理を命じている。どうやらこの男、中々に肝が座っている─と言うよりは、根本的な危機感が欠如しているらしい。この道化め、と内心で舌を打ちつつ、促されるままソファに腰を下ろした。家の家具よりも少々座り心地の悪いそれに、尻が妙に落ち着かない感覚を覚えながらも、探るような言動に微かな苛立ちを覚える。「実のところ、僕も良く分からないんです。上司から急に、貴方の手伝いをしてやれ、と命令されまして…」少なくとも、告げた理由は嘘では無かった。醜く皺の寄った、一応の"上司"─警視正の顔を思い出すだけで腹が立ってくる。自身よりもただ、年を取っただけの老害─舌打ちの代わりに脚を組み替え、あくまでも『営業スマイル』を崩さずに微笑んでみせ)
(/ あっなんかすいませんねお姉様…いつものお美しい笑顔でいて下さいませ…()ええ…これでまだ好印象なんですよ…その辺の連中なんて覚えられてもいないので…()そうです此方がとびきりのクズに御座います!!どうしようもないでしょう!?()お気に召してるなら宜しいです…!むしろ己の顔面に自信満々でそう簡単に人を評さない方が、アシュリー的には面白…興味深いツボなので大丈夫です()ね!こいつってば…!多分犯人の男二人の家族の誰か辺り破滅させたりしてるのに…!() )
( 覗いた彼の言動は、多少苛立ちが有れども虚偽は無いように映る。「成る程……手伝い。手伝い、ですか。」男の一単語を繰り返す。納得したようでいて、その声は笑いに浮いている。端の上がる薄い唇からも、ふふ、と可笑しいものを見たように息を噴き出した後、「それはまた随分と――市民にお優しい上司様が居たものですね?」あからさま意図的に、言葉を選ぶ間を空けて、そう一言。台詞ほどの皮肉は窺わせない軽さで放り、首を傾げて少しおどけてみせる。「…まあ。この不況に、人手は幾らあっても困りはしませんから、此方としては大歓迎ですが。」それから切り替えの一音、今度は只純粋に喜びを示して。背凭れに掛けていた身をテーブル側、つまりは正面の彼側に向け、「――特に、貴方のような有能な方であれば。ええ、尚更に。」掌を上向けた片手で彼を、花弁を開くような優雅な指取りでゆるり差してみせた。「……さて、折角“お手伝い”に来て頂いて、手土産一つで帰してしまうのも宜しくないですね。」手土産、と称した部屋の隅に投げ置かれた“汚れ”を一瞥した後に、引いたその手を、丁度お茶を運び終えた助手の方へ一度向け、次いでトントン、とテーブルを人差し指で叩く仕草を。それで察してくれたらしい助手は、部屋の一角にある資料棚から二枚の書類を取り出して、彼へ出したお茶の隣へ並べ置いた。「取り敢えず、今抱えている案件――といっても、もうあと一手で花開く捜索依頼ではありますが。」助手の置いた資料――一枚目に捜索者らしき若い女性の写真、名前や年齢等の個人情報、二枚目に聞き込みや目撃情報を纏め、弾き出した所在の候補。その二枚を己も遠目に眺めた後に、「本日の所は、此方への同行を願えると助かります。」如何でしょう、と此方も『誠意ある物言い』と『愛想の良い笑顔』で、進めた話への反応を窺って )
(好印象なんだって…良かったねクリス…()ええ!!とてもどうしようもないと思います!!(自分を棚に上げつつ)()面白いって言いましたよね今…?()クリスがおもしれー男認識されてる…()あっ、その点は大丈夫ですよ!!クリスも多分被疑者の人生とか割と滅茶苦茶にしてるので!!())
(下らぬ戯言を鼻で笑い飛ばし、美しい男─アシュリーの視線に釣られ、地面に転がる男達を、触れるものを凍らせるような絶対零度の眼差しで冷たく見下す。同行の依頼に微笑み、「ええ、勿論です。市民を守るのが我々の義務…」最後までは言い切れなかった。失礼します、と場違いな程にボリューム調節を間違えた声量が飛び込み、先程電話口で"処理"を依頼した部下─アリシア・ミッドフィールド巡査長が姿を見せる。やや癖のある茶髪をした彼女は男達と自身を交互に見つめ、これ運ぶんですか、と怪訝そうな声色で尋ねてきた。早く立ち去れ、という意図も込めて頷けば、彼女はまるで荷物でも担ぐように男二人を軽々と担ぎ上げ、事務所を出ていく─素直で言うことを良く聞くところは彼女の美点だが、如何せん空気は読めない。少しばかり風変わりな部下の背中を見送った後、改めてアシュリーに向き直り、「…失礼しました。勿論、同行させていただきますよ」と返答し)
(/ そうです好印象です!まあでもアシュリー(クズ)の場合、好印象な方がちょっと厄介な感じありますが…()でしょう!!アシュリーと比べたら大概の人間が確りしているように見える不思議!()すいませんアシュリーの本音隠しきれませんでした()ええ…既に大分“おもしれー奴”としてアシュリーにロックオンされてるので、クリスさんは胃薬のご準備なさった方が良いかと思われます()経緯は違えどその点は共通点として喜ばし…いや、宜しくはないですね…アシュリーは喜ぶでしょうけど…() )
( 彼の“汚れ”を見る眼差しと、その後でころり変わる微笑みと。その温度差に品無く吊り上がってしまいそうな口元を堪え、問いへの返事を聞いていれば、それに被せた別の声が流れを寸断する。続けて現れた人物――身分や正体こそ目の前のやり取りで概ね知れていたが、その勢いには少々面を食らって、愛想笑いの口元のまま、僅かに見開いた目で男達を運んでいく彼女に視線を向けていた。仕切り直す彼の声を聞いて此方も、いえ、とゆったり首を振る事で気を取り直し、「有り難う御座います。では、準備致しますので、もう少々お待ちを。」そう礼を告げて立ち上がれば、己の背後、窓際の室務用らしいデスクに近寄り、その上に無造作に置かれていた携帯や財布等の貴重品を手元に揃え、コートラックに引っ掛けていたトレンチコートをきっちり着て外出の準備を整えていく。「ああ、助手君。貴方の車を少々お借りしても?」その一環で助手の方へと拝借の許可を窺えば、資料棚の整頓をしていた助手は露骨な程嫌そうに眉を顰めた渋い顔で一歩自分から遠ざかる。しかしながら直ぐに諦めたように溜め息を吐き出しては、無事に返して下さいよ、などという刺々しい言葉と共に所持していた鍵を此方へ投げた。それを気にした様子も無く受け取り、「お待たせ致しました。では、参りましょう。」またクリスへとにこやかに声を掛けた後、通路に繋がるドアを開ける直前に、留守番お願いしますね、と視線だけを流して見送る助手に手をひらり振って、目的地である隣街の廃ビルを目指す一歩を踏み出す。「しかし、先程は驚いてしまいましたが…竜崎さんのお仲間さんも随分頼もしい方のようで、羨ましい限りです。」事務所を出て少し後の道中、何の気も無い軽やかさで刑事の彼へと言葉を放り、「うちの助手君にも、あのくらいの元気と素直さが欲しいですねえ。」世辞か本音かつかない世間話で、徐々に人気の減っていく道々の時間を埋めて )
(/ 埋もれてきているので上げさせて頂きます…!それから、ここ最近は寒暖差激しく、疲れ易かったり体調が崩れ易かったりする季節かと思いますので、どうか日々お身体大事にして下さいませ~…!!それでは失礼致します…! )
(ヒェ…ご心配をお掛けしてすみません!ちょっとペルソナ3Rでキタローロスしておりましたが、私自身は元気モリモリですのでご心配なく…!)
(部下の背を見送り、アシュリーが外出の支度をする姿を静かに眺めていると─何となしではあるが、アシュリーと助手の男との関係性が見て取れた。自身にとっては預かり知らぬことだが、随分苦労しているらしい。助手とのやり取りを見守っている内アシュリーに声を掛けられ、その背を追うような形で廊下を歩いていった。「アリシア巡査長のことですか?…ええ、とても仕事熱心で元気な方ですよ。」人智を超えた怪力の持ち主でもある、という言葉だけは喉の奥に飲み込み、振られた雑談へは当たり障りの無い相槌を返す。埃っぽいビルから足を一歩踏み出せば、肩や服の裾に乗った埃が太陽に照らされ、白く光った。眉を顰めながらその埃を払い、尚もアシュリーの背を追いながら廃ビルへと向かい)
(/ それなら安心しましたと言いますか予想通りでしたと言いますか…()でも折角合ったご縁ですから、私が勝手ながら大事にしたく思う事は許して下さいませ…!!それから、ひとまずのP3Rクリアおめでとう(?)御座います!!() )
( 到着したビルは聞きしに勝る廃墟具合。歩く度舞う埃に、此方は擽ったくなる鼻と口を袖で押さえて咳を一つ。「……人よりも、獣が現れそうな所ですねえ。」などと、冗談半分に呟いた視線を床に落とせば実際、枠だけが残った窓から吹き込んだらしい砂を薄く被った其処に、野良の犬猫や鼠の痕跡らしきものが散らばっている。それからきょろり視界を巡らせれば、埃を払う彼の他、壁には風化しかけた落書きの文字やらスプレーで描かれた絵やら、場の治安を表す品の悪い諸々とも目が合った。「…ビル全てを探すのは、骨が折れてしまいそうですね。」ロザリーさん、と一つ試しに捜索者の名を呼んでみる。壁以外に遮蔽物は殆ど無い空間に放ったその声は、多少の反響を残しただけ。また静寂に戻ってしまった其処に困ったように眉を下げた。それでもビル内を練り歩く最中の時折に、糸口の探りに見えない彼女へ呼びかけて――コツン、と何かぶつかるような音が聞こえたのは、階段を登って三階に着いた頃。「……おや。」一度同行者の彼の方を振り返るが、音の出所は明らかにそちらではない。今度は注意深く、辺りをじっくりと観察し――汚れた床に、己達よりも小柄な人間の足跡を見付ける。それを辿っていった先、ドアも壊れた一室の壁際に、長い黒髪の女性が蹲っていた。場所が場所だけに、ともすれば幽霊かと紛うその発見状況に戸惑うでもなく、ただその傍にそっと歩み寄ってしゃがみ込み、「……ロザリーさん。」一言そう名を呼んでみると、彼女の肩が僅かに跳ねた。その反応に確信を得て、「ロザリーさん。貴女の妹さんから御依頼を受けて捜索に参りました、探偵のアシュリーと申します。」己の正体を名乗り、また次の言葉を繋ぐ直前――己の名を繰り返した彼女が酷く怒りに歪んだ顔を上げて、此方に掴みかかってきた。「おっと、」支えも何も無い身体は尻餅を突いて、そのまま何か不明瞭な怨み言を吐き散らす女性を見上げ、「いけませんよ、ロザリーさん。少々落ち着いて――」宥める台詞を紡ぐが効果は見られない。それどころか、かえって神経を逆撫でしてしまったらしく、彼女の細い両手が己の喉に絡む。そのまま絞めるつもりである事には気が付いた様子、しかし抵抗はおろか慌てる素振りも無く、寧ろ少しばかり愉しそうに口の端を弛めながら、助けを求める合図に刑事の彼へと視線を投げて )
(ご心配をお掛けしてすみません…!()いえいえ、私もご縁を大切にしたいと思っておりますので…!()ありがとうございます!!散々泣きながらクリアしましたよ…最後の選択肢なんて泣きすぎて見えませんでしたね…())
(ビルの内部に一歩足を踏み入れれば、外よりも酷い埃とハウスダストが目鼻を襲ってきた。鬱陶しそうに顔の前で右手を振り、裾に付いた埃を払う。壁への下品な落書き、割れたガラスの破片─碌に管理もされていない結果らしいそれらに、目線をちらりと投げて溜息を吐き出した。アシュリーの呼び掛けを聞き流しつつその背中を追い掛け、足を乗せる度に金属の軋む、耳障りな音を立てる階段を登っていく。三階に到着した少し後、此方を振り向くアシュリーに両肩を竦め、ゆっくりと首を左右に振りながら─ホルスターに収納された拳銃の持ち手に指先を掛けつつ、アシュリーに続いて物音のした部屋へと足を踏み入れた。長い黒髪で顔は覆い隠され、磨り減った黒いパンプスを履いている女性─どうやら彼女が捜索対象だったらしい。拳銃から手を離し、アシュリーが彼女に声を掛ける姿を見守っていたが、彼女が唐突に立ち上がったかと思えば─アシュリーの首へ両手を掛けた。今にも両手に力が籠りそうな様子だと言うのに、アシュリーは一切怯えないどころか─逆に口角を吊り上げているのが見て取れる。向けられる視線に小さな舌打ちを返し、「…落ち着いてください、ミス・ロザリー。僕はクリス・K・竜崎─警察です。彼と何があったのか、事情を話しては頂けませんか?」となるべく彼女を刺激しないよう、穏やかに声を掛けながら女性の肩へと軽く手を置き)
(/ いえいえ!嬉しいですよ!今後とも宜しくお願いします!!P3は題材が題材だけに選択肢が滅茶苦茶重いですよね……あれは泣かざるを…えない…!!())
( 彼へ視線を送ったその後には、また女性の方へと向き直る。憎悪なのか憤怒なのか、己を捉える濁ったその瞳を、此方からは絵画の鑑賞でもするような和やかな視線で眺めていれば、求めに応じた彼から声が掛かった。そちらに気が逸れたらしい、既に親指に力の籠りかかっていた彼女の両手は、一度己から退き垂れ下がる。――全部こいつが悪いの、と明確に己を指して話し泣き出す彼女の言葉は支離滅裂で、彼方此方と時系列が飛ぶ為に要領を得難かったが、要するに“アシュリーという男に婚約者を壊された”といった辺りが動機のよう。そのアシュリー本人はといえば、尻餅を突いた体勢のまま手持ち無沙汰そうに襟元を弄びながら、滅茶苦茶な話を聞いていたが、「……濡れ衣ですねえ。ロザリーさんとは今が初対面ですし、その婚約者という方にもとんと心当たりがありません。」言葉が途切れた所を狙って、飄々と慣れた様子で否定する。「それに、花を潰した覚えも手折った覚えも、この手にはありませんよ。」丁度襟を摘まんでいた五指も、己含めた三人の間に軽く広げ、タコや傷はおろか逆剥け一つ無いそれをひらり振ってみせた。嘘だ何だと否定を被せる彼女を余所に今頃やっと立ち上がり、コートの埃を払いつつ周りを見回して、「竜崎さん、」開いたドアから繋がる隣の部屋に顔を向けたまま、彼を呼ぶ。「その方のお話、あまり真っ当に聞き過ぎない方が宜しいかと。」忠言のついで、隣の部屋に足を向ける。元は倉庫か何かだったらしい其処に目を巡らせれば、滅多刺しにされたらしい後に、串刺されたままの人形が床に転がっているのが窺えて。その、腹に刃物を残されたボロボロの人形――今より少しだけ若い己の顔写真の新聞記事を態々切り抜いて、上から真っ赤な罰印を描き、頭に貼り付けたらしいそれをひょいと持ち上げ、「その方、とっくに月に心を浚われているようですし、」刑事の彼へロザリーの狂気と殺意を遠目に掲げた、その後。「それに……ここまで剥き出しの刃が在っては、“敵討ちの激情に狂わされた”という酌量も苦しいでしょう。」人形よりは奥に隠し置かれていた、明らかに新品の縄だのスコップだの、纏められたブルーシートだのと不穏な計画を匂わせる品々も、二人の居る部屋まで爪先で転がして。「…さあて、ロザリーさん。貴女から胸弾む舞台に招待されたので、ついと釣られて踊ってしまいましたが、」それらを踏み越えて、また二人の傍――ロザリーの目の前まで、わざとらしい程ゆっくり歩み、「――それも此処まで、のようですよ。」すっと仮面のような微笑みを形作った顔に、隠しきれない“愉”の熱を乗せた視線で濁る狂気を覗き込む。ひっと息を引き攣らせてクリスへと手を伸ばし、怯え縋るロザリーへ、「後は、どうしてあげましょうね?」甘くさえ聞こえる喜悦の言葉を遊ぶように更に吹きかけ )
(こちらこそ宜しくお願いします!ですね…!目を閉じる or ……… はダメですよ…泣いちゃいます…()そう言えば最近、また呪術廻戦にハマり始めまして…()またメンタルがぐちゃぐちゃになっちゃう…個人的に聞きたいんですが、呪術廻戦で推しとかいらっしゃいますか…?私は狗巻くんと真希さん、後は野薔薇ちゃんです…)
(暫しの間は何とも要領を得ない彼女─ロザリーの話を大人しく聞いていたが、ふとアシュリーが此方へ見せてきた人形に目線を投げる。無数に付けられた傷からは中の綿がはみ出し、腹部には大振りな刃物が突き立ったままになっていた。極めつけに、その人形の顔らしき部分には写真─古新聞の切り抜きかと思われる、少し若々しいアシュリーの顔写真が貼られている。随分恨まれているらしいな、とぼんやり思いつつ、更に目前に晒された縄やスコップ─明らかな犯罪計画の証拠に再びちらりと目線を投げた。本当ならばこれ以上面倒な仕事を増やして欲しくは無いのだが、仕方ない。怯え切った表情で縋り付いてくる彼女の手をそれとなく払い除け、「…話は署で伺いますよ。すぐに部下が迎えに来ますから」と声を掛けた後、相変わらずこの状況を楽しんでいるようなアシュリーに眉を顰めながら─「…あまり被疑者を刺激しないで頂きたいものですね。それで何かあっても、其処まで面倒は見切れませんよ」と、一応は窘めるような声を掛けつつ携帯を取り出して、先程男を運んでいった部下─アリシアに再び電話を掛けた。すぐに向かいます、と電話越しでもボリューム調節を間違えた声に眉間の皺が深くなり、携帯を少々耳から離して「…ええ、」と答えながら通話を切る。最早立つ力も無いのかその場にへたり込み、青ざめた顔で何やらぶつぶつと呟いているロザリーを冷たく見遣り─まだ使用された痕跡の無いブルーシートやらをざっと観察して)
(/ どちらを選んでも結末に変わりはないのに…!どうしてあれほど泣けてしまうのでしょうね、あの選択肢…!!おのれATLUS…!!()はわ…好きなものは何回でもハマってしまいますよね…!例え地獄だったとしても…ハマらずにはいられませんよね…()推しですか…そうですね…アニメ一期と劇場版の0までをサラッと観ただけのにわか知識でアレなのですが、狗巻くんでしょうかね…シンプルに普段喋らない(喋れない)系で、大人しめな少年っぽい見た目なのに、戦う時のあのギャップが性癖に刺さるので…() )
( 計画失敗の上、縋った先にも払われへたり込む彼女へもう一歩、追い詰めるように踏み込んだ所で注意が降った。「おや、手厳しい。…ですが、ごもっとも。」ころりと笑う軽薄な物言いで、それに素直に従いロザリーから身を引き戻す。もう何か仕出かす気力も無さそうな彼女は捨て置いて、丁度彼の携帯から漏れ出す、例の部下らしき声へ一度取られる視線をそちらへ向けた後、持ちっぱなしにしていた襤褸切れ同然の人形を、自らの顔の前に掲げてみる。「三年……いえ、四年は前でしょうかね。さて、どのお話の頃やら。」改めてまじまじと其処に貼られた切り抜き写真を眺め、一人その年代を測ったが、それには早々に興味を失くして、突き立てられた物ごと床へと放った。その後には彼の目の先を追って真新しいブルーシートらへ、それから犯行道具の置かれていた元倉庫にもう一度身を突っ込んでみれば、「おや、まあ。これはまた、随分と…」その部屋の隅に、やや小ぶりの鉈やら鋸やらと狩猟やキャンプ向け――もとい、解体向けの刃が立て掛けられている。此方は新品とは言い難いが、それでもしゃがんだ己の顔が映る程よく研がれていて、「……素晴らしい熱情の持ち主だったようで。」それに感心を装った嘲り半分、言葉を落とす。「いやはや、しかし、」切り替えの二言、立ち上がって刑事の彼の方へ向き直る。「貴方の助け一つで、こうも綺麗に依頼の凝りが無くなるとは。…ええ、喜ばしい限りです。」先程までの愉楽も熱も無く、ただ純粋に機嫌良く笑んで。「助手君とでは、舞台が長引いて混迷が重なった末、収まりが付く頃には茜空、なんて事もザラですからねえ。」続けざま、目の前の彼の居ない“もしも”なら、もっと碌でもない状況だったと暗に示唆しながらも、言葉そのものは冗談めかして肩を竦めてみせた後。「改めまして、感謝を。」少々芝居掛かりながらも、胸元に手を当てる所作と落ち着けた言葉で同行の礼を伝えた――その、直後。隔ての無い窓からサイレンとエンジンの音が飛び込むのを聞き留め、「…ああ、お迎えがいらっしゃいましたね。」などと、彼女へか彼へか定かではない一声を宙へ浮かべた流れ任せに、ひょいと傍の窓から外を見遣って )
(ですね…!何回やっても泣きます()ですです…メンタルケア用のアニメ用意しないと…マッシュルで良いか…()分かりますよ…!狗巻パイセン、普段はぽやぽやしてるのに戦闘の時のギャップ凄いですよね…!())
(暫くの間はブルーシート、及び人形を観察していたようだったが─徐ろに手袋の上から青のビニール手袋を装着し、ブルーシートを拾い上げた。証拠品として回収していくらしく、疾うにガラスの失われた窓際へとそれらを移動させた後、再び視界から消えたアシュリーを追って脚を踏み出す。埃っぽい部屋の中にずらりと並ぶ、ある種荘厳とも言える凶器の数々に呆れたような溜息を漏らしつつ、携帯で証拠写真を撮影した。一通り上に報告する準備を整えた所で、アシュリーから声が掛かる。先程より嫌な感じはしないが、やはり嫌いな笑みを浮かべて吐き出された言葉に「…力になれたなら何よりです」と相変わらずの営業スマイルに乗せ、思ってもいない言葉を口から吐き出した刹那。ビルの階段を駆け上がる騒々しい足音と共にドアが開き、アリシアが顔を見せた。恐らく、寝ていたか何かしたのだろう─普段よりもあちらこちらに跳ねた髪を気にする様子も無く、彼女は部屋の状況を見回した後、地面にへたり込むロザリーの方をくるりと向いては─行きましょう、と掛ける声は優しいものの、半ば担ぎ上げるような形でロザリーを連れていき)
(/ そうなんですよ…次の展開もラストも解ってるのに泣いちゃうんですよね…()最近何かと話題ですよね、マッシュル。私正直な所CMで流れてくるキャラビジュとOPくらいしか知らないのですが…呪術廻戦の分のメンタルケア出来る感じです…?()そうそれです…!!普段は可愛いなって思う場面多いのに、戦闘になったら凄まじいじゃないですか…!あと、術式の特性上、言葉が命令形になる所に撃ち抜かれましたね…好き…() )
( 張り子の笑顔、節抜け竹の返事。中身の無い言葉などお互い様。もう一度、此方も表面ばかりの笑顔を返した後に。訪れた騒々しさ――彼の部下へと「どうも、お疲れ様です。」などと少し遠目に労いをさらり贈った所で、あ、と一つ小さな声を上げ、ポケットから取り出した携帯のレンズを、担がれるロザリーへと向け、そのままシャッターを二度。続けて狂気の証拠も一枚切り抜き、計三つの写り映えを確認するなり助手へと電話を掛ける。「ああ、助手君。……そう、終わりました。損害は何もありません。」ワンコールで繋がる通話へ噴いた微笑み混じりに、現状一通りの伝達と、送る写真を依頼記録に使えという旨を話した後。――何か、助手から問われたらしい。一瞬きの沈黙を落とした次、「…そうですねえ。実に探偵らしくて、やり甲斐のある御依頼だったかと。まあ、」クスクスと、今度こそは喜ばしげに密かな音を纏って、「――概ね台本通り、予定調和の舞台ではありましたが。ええ、それでも。乗るだけの価値は、十二分に。」まるで、今日この時、“こんな事”になると解っていて此処に来た、とばかりの物言いを送話口へと流す。それを最後に一時の別れを告げて電話を終え、「お待たせしてすいません、竜崎さん。」今目の前の人物の方に意識を戻した。「そろそろ戻りましょうか。此方も、そして貴方も、ご報告を為さねばならない相手をお待たせする訳にはいかないでしょうから。」それからにっこり愛想良く、ついさっきの通話の怪しさなぞ投げ捨てたかのように、朗らかに促しの言葉をつらつらと淀み無く並べながら、開きっぱなしのドアへと爪先を向け )
(/ 埋もれてきたので上げさせて頂きます…!教習諸々で何かとお忙しいのは存じております故、お返事は二の次で構いません。アシュリーとアーネスト共々のんびりまったり待ってますので、生活環境に変化の多いこの時期、どうか無理だけはなさらないで下さいね…!それでは失礼致します…! )
(お気遣いありがとうございます…!教習が終わったかと思えば履修登録で悲鳴を上げている毎日ですが、元気ですのでご心配なく…!分かります…泣いちゃいますよね、あれは…()面白いですよ、マッシュル!!魔法の世界で筋肉無双()ですから…性癖を抉ってくるようなキャラもたくさんいますよ…私はオーターとレナトスが性癖にブッ刺さりましたね…()シリアス回もたま~にありますが、まあ大抵筋肉で解決するので()後、これは個人的なオススメなのですが…カリスマってご存知でしょうか…?秩序のカリスマ、服従のカリスマ、自愛のカリスマ、反発のカリスマ、内罰のカリスマ、性のカリスマ、正邪のカリスマなるイカれた奴ら()のボイスドラマなのですが…ヒプマイと同じレーベルが作ってるんですよ…()分かります…可愛いのに強くてカッコいい…)
(「…いえ、お気遣いなく」アシュリーの言葉に軽く首を横に振った。先程、多少気になる発言をしていたような気がするが、必要以上にこの男と関わりたくはない。上手く営業スマイルを作れていたか分からないが、兎にも角にもこの場を早く立ち去りたかった─計らずも先導するような形で階段を降りていくアリシアの背中を追い、アシュリーよりも先に、埃っぽい部屋を後にした。見たところロザリーは気絶しているようで、特に抵抗する様子も見られない。アリシアが乗った車とは別の、もう一台表に回すよう言い付けてあった自身の愛車─黒のクラウンに乗り込み、窓を開けて「……乗られますか?」と形式上の問いを投げ)
(/ おおっとそうでしたか!忙しい所にお返事有り難うございます!そして御入学おめでとうございます!!名作ゲームは何回やっても良いもんですからね…()なるほどなるほど…取り敢えず支部でアレコレ確認して参りましたが、なんとなくそのお二人が好きなの解る気がします()確かにカテゴリはコメディでしたね…今度ゆっくり見てみますね()カリスマ、ご存知ではありませんでしたが今じっくり聴き進めております()初手から豪快なイカれ具合()で中々面白いですね…ビジュの好みは正邪と服従辺りですかね。まあお関わり合いになりたいかと言われると…アレですけど…カリスマの方々は遠くで眺めてるだけなら目と耳の保養になりそうです()ね…狗巻先輩、つくづくギャップ好きを的確に撃ち抜いてきますよね…() )
( 顔も爪先と同じ方向を向ける間際、視界に在ったのはクリスの表情。今朝から変わらぬつもりだったろう笑顔と――その仮面の、ほんの僅かな罅。見付けた物に口元が歪に弛み、今度こそは愛想笑いが崩れてしまう。新品の玩具でも手にしたような、明らかな好奇と興味を剥き出したそれは幸いにも、既に此方の歩みを越した“玩具”には気取られなかった模様。「……おっと。」アシリアとクリスの歩をなぞり廃ビルを出るその前に、人差し指と親指で触れた自らの口の両端を押さえ伸ばし、余所行きの顔を作り直しておく。――それから、何事も無く外に踏み出し、彼に追い付いたそのタイミングで声が掛かった。パッと目を移した先には既に運転席へ着いた彼。「おや、宜しいので?」問い返しには特別深みも無く、軽薄な喜色だけが浮かぶ。「なら、ご厚意に甘えさせて頂きましょうか。」続けて後も先も考えていない早さで肯定を重ねれば、彼の仕草に倣って己が身から確りと埃と汚れを払った後で隣へ乗り込む。――車の中。自身の助手へもう一つ、今度は文字のみの連絡を送ってから、「さて、と。」組んだ手を前に突き出すだけの軽い伸びを一度。「多少揉めはしましたが依頼は無事に完遂致しましたし、後は依頼者様から御礼を頂いて、今夜はシードルでも…」先程ロザリーに縊られかけた事も、滅多刺しにされた人形の事も“些細な揉め事”に片付けた上、この惨状を伝えられる依頼者から、報酬を確り毟る予定をちらつかせた後で、ふと言葉が止まる。「……ああでも、馴染みの店はこの前からお休みになっていらっしゃいましたね。」思い出した事。そちらこそをば悲しげに、残念そうにぼやいて、少しの合間眉を寄せて唸り悩んだ次。「そうだ、」ふとハンドルを執る彼へと視線を合わせ、「竜崎さんは、何処か美味しい薫酒が頂ける所などに心当たりはございませんか?」廃ビルを訪れる道中と同じ、場の沈黙を埋める何気無い世間話を彼に吹っ掛けて )
(ヒェェ…度々返信が遅れてすみません…!!
分かって頂けますか…!オーターもレナトスも…その…何と言うか…ね!!(圧)是非是非見て下さい!!面白いですよ!!何も考えずに見れます!!()イカれてますよね…凡人として1年くらい追ってますが、私も何も分からないのでそれで大丈夫だと思います…あっ!!正邪良いですよね…全てが謎に包まれてますけどね、ふみや…年齢も名前も本当なのか分かりませんし…私は秩序と性も好きですよ…他はカッコいいのに、性だけ「性!!!」ってド直球でゴリ押してくる所が好きです()眺めてるだけなら(重要)、ですね…でも時々ふみやは「こっち側」を認識してくるんですよ…こわい…()です!!狗巻パイセン可愛い!!)
(─自身としては、社交辞令のつもりで投げた言葉だったのだが。一応は汚れを払う仕草を見せたアシュリーに口から飛び出かけた文句を引っ込め、自身はクラウンのハンドルに片手を掛けた。助手席から聞こえてくる戯言は聞かなかったことにし、「…酒、ですか。確か近くにヴィンテージ物を扱う店があったかと」そろそろ掛かってくるであろうアリシアからの連絡を待つ。─そこから大した間を置かず、尻ポケットの携帯が振動して着信を知らせてきた。無線スピーカーに携帯を繋ぎ、「…はい、竜崎です」と声を掛ければ─「アリシアです!!被疑者、吐きましたよ!」と案の定、車内のスピーカーがビリビリと音を立てて震える程の声量が返ってくる。相変わらず調節を間違った声量に眉を顰めつつ適当に話を聞き流し、通話をブツリと切った。送るだけ送ってやるか、と思ってクラウンを方向転換し、今言及したバーの方へと勢い良くハンドルを切る。急激な方向転換で後輪が地面と擦れ、火花を立てつつカーブをドリフトした。)
(/ 大丈夫です!お待ちしておりましたよ!!
ええ、的確に癖を撃ち抜いてくると言いますか…ね!!(納得)何も考えずに見れるものも大事ですよね…いえ、深い解釈とか重めのアレソレとかも全然好きなんですけれども()あっ良かった…カリスマ達のお話聞きながらこれは私の理解力が足りないのか??と宇宙猫顔してました…()良いですよね正邪…意外と可愛い一面とか有って……天彦さんについては、いやもうホントにセクシーというか、最初から最後まで「性!!!(ごり押し)」って感じで、カリスマの中でも特にブレの無い人だな…と…()眺めてるだけなら、です(大事)ふみやさんから初めて此方側を意識した台詞を聞いた瞬間、ちょっと跳ね上がっちゃいましたね…()ええ!可愛い!!狗巻先輩大好き!!() )
( 形式上の言葉に乗っかられた彼の表情を見るが為だけに起こした行動は、予想通りに些かの愉快な結果を齎した。その事にも上がるばかりの気分に、今は品良く笑んで問いかけの答えを聞く。「ヴィンテージ物ですか、良いですね。その御店はどちらに、」そのまま言葉を乗せて会話を繋げかけたが――彼に連絡が入る方が先であった。おや、と少しばかり残念そうに口を閉じたその直後、本日三度目の“元気の良い”彼女の声が車内に響いた。スピーカーは勿論の事、空気の震えが肌にまで伝わるそれに、いっそ可笑しげに喉の奥を鳴らしながら己も話を終わりまで聞いたその次の瞬間、不意に車が揺れる。「うぉ、っとと…!?」幾らシートベルトに縛られていると言えども、慣性の法則に引っ張られた身体は思い切り傾き、予想外の事に口からは何の飾り立ても無い驚きが漏れた。辛うじて窓へ突っ張った腕で身を支えつつ、車の外へと丸く見張った視線を移す。――元来た己の事務所方面でも、何かと縁のある警察庁に続くでも無い道への走行。浮かんだ疑問符は、“今”を楽しむ思考に直ぐ様消え去り、大人しく黙ったまま、機嫌良く流れる車外の景色を眺めていた。――ややあって。車が止まったのは、とあるバーの前。其処が先の会話に出た店である事は容易に理解が及んで、「おや、まあ。わざわざ御店まで送って下さったので?」少々大袈裟だろうか、驚いた色を纏わせた問いの形を投げ、「有り難う御座います、竜崎さん。」その答えも特別待たずにこやかに礼を続けて、シートベルトを外した、その後。「それでは、アシリア巡査長さんと、」ほんの僅か、細める瞳に妖しさを持たせて、「――ローガン警視正様に、どうぞ宜しくお伝え下さい。」何処からも伝えられていない情報、彼の上司である筈の名を、その反応を眺める為だけに口から“うっかり”滑らせて挨拶を連ねつつ、外へと出るべく車のドアへ手を掛けて )
(こちらも返信返しておきますね…!お待たせしてしまい、すみません…!)
…ええ、良い夜を。
(何処でそれを知った─そんな言葉が喉の手前まで来たが、辛うじてそれを飲み下した。貼り付けた営業スマイルで軽く頭を下げ、彼がバーへ消えるのを確認した後─周囲の車に乗っている運転手が驚愕の眼差しを向けるほど、凄まじい勢いでクラウンのエンジンを吹かす。キャリア官僚用独身寮までの帰り道の最中「…あのクソ道化野郎!バカにしやがって…」ふつふつと沸いてくる怒りに任せてハンドルを拳で殴りつけた拍子、クラクションのけたたましい音が周囲に響き渡った。─だが幸い、周囲には咎める人間もいないらしい。そのままクラウンを寮の駐車スペースに停め、部屋までエレベーターで上がる。部屋の扉を開いてベッドに倒れ込み、喉の奥から絞り出すような、低く野太い苛立ちの声を上げる。)
(/ いえいえ!お返事下さっただけでとても嬉しいので!!お気になさらず!! )
( 己が名を口にした瞬間、今まで以上に解り易く罅の入ったその笑顔の仮面。彼から此方が見えなくなったその途端、堪え切れなくなった可笑しさが、くすくすと溢れ落ちていく。その様子を不審がるようなバーのマスターへ、「…すいません、少々面白い事を思い出したもので。」口八丁に理由を取って付けた後、甘いカクテルや喉を焼くようなショットなど様々嗜みながら、丁度隣に座る見知らぬ客との会話を楽しんで。――それから暫し。深夜帯に呼び付けた助手に連れられて事務所まで帰り、散々世話までさせた後の翌朝。頭痛に怠さと明らかな二日酔いに彼是億劫がり、髪は手櫛に雑なハーフアップ、服も昨日とは真逆にあちこち緩めた隙の多さが目立つもの。今日もあの人来るんですよね、良いんですかそれ、と暗に此方のだらしなさを咎める助手の言葉へ、「長い付き合いをするのに、鍍金と猫を被り続けるなど反って無粋では?」と舌だけは流暢に回して棚上げを。返される呆れた溜め息を後目に、助手が先程から運び込んでは選定している手紙や郵便物を己も手に取り、それらが大量と積み上げられていく執務用デスクに腰掛ける。そのまま刑事の彼が訪れ仕事が始まるまでの間、中身をのんびりと弄ぶように吟味して )
(いえいえ…お待たせして申し訳ないです…!
お待たせしている間に、新しいストーリーが湧いて出たのでご報告だけ…!神による祟り、呪い─そういったものを調査する『神呪調査員』なる人間たちの人間ドラマあり、バトルありな感じのストーリーでして…お休み中に湧いて出たので、本当にご報告だけですが…)
……失礼します、竜崎です。
(寝るまでの間、相当物に当たりはしたが─何とか怒りを鎮め、眠ることには成功した。だがまあ、当然のことだと言うべきか。翌朝の寝覚めは普段─まあ普段からかなり悪い方なのだが─それ以上に最悪極まりなかった。─それでも身なりだけは普段通り、いや普段以上に隙一つ見せぬロングコート姿に整え、家を出る。クラウンのキーを開けてハンドルを握り、例の私立探偵が居を構える事務所へと手早く走らせた。所々に赤いサビの浮いた階段を登り、ドアをノックして─軽く声を掛ける。彼の返答を待つ間も服のホコリを払い、前髪を整え、爪先で階段の板をとん、と蹴って)
(/ 神呪調査員…良いですね!自分の地元の、それも自分だって信仰してた土地神様の祟りを調べに行かなくちゃならなくなったり、仕事を一つ、後味悪く終えた仲間が苦しむ中で、「それでも止まっちゃいけないんだ」って前を見据える強さとか……そういうの悪くないと思います!!神様の祟りや呪い、となると何となく日本が舞台な感じでイメージしてましたが、合ってますかね…? )
( くるくると指先で開封の済んだ手紙を弄ぶ傍ら、酒明けで怠く鈍い頭の眠気覚ましに、デスクに置いていた愛用の煙草――ブラックデビルの一本を咥えて火を点ける。そのまま甘ったるい紫煙を吐き出しながら、山になる郵便物へ気紛れに手を付けては床へと散らかしていた所に、不意に響いたノックと来訪を告げる声に、ふっと口の端を上げる。「はい、どうぞ。あー…助手君、出迎えてあげて下さい。」自らは動く気も無く、助手へドアの開放を命じ、また視線を読みかけの手紙へと。その間にした応対の準備といえば精々、半端に灰の残る煙草を灰皿へ押し付けた程度。やがて助手がドアを開き、彼の姿が現れて漸く、隙まみれの服はそのままに立ち上がってそれを歓迎する。「本日もようこそ、我が探偵事務所へ……なんて畏まった挨拶も、客人ではない貴方には反って失礼でしょうかね。」まずはいつも通りにこやかに、その先は少々冗談めいた言葉を添え、「今日も宜しくお願いしますね、竜崎さん。」締めには“仕事仲間”としての挨拶を放って。「さて、今日はまた別の仕事…の前に、此方の熱烈なお手紙達にお応えするのが先でして。」此方、と五指を揃えた掌で差した先――見える限り二百を超える数の郵便物、それも赤錆た何かで綴られている手紙や、明らかに手作りの何かが入っているだろうラッピングの施された品などが入り雑じり置かれたデスクに、彼の視線を誘導しつつ、「…お手伝い頂けますか?」などとわざとらしい丁寧さで問い、愛想半分揶揄半分に彼の表情を窺い覗き込んで )
(そうですそうです…!ご存知かは分からないのですが、木古おうみさんの領怪神犯がものすごく好きでして…それをベースに生まれた物語となります!雨の日でも晴れの日でも常に日傘を差してひどく咳き込んでいる不気味な雰囲気の男、伏見(うちのこ)とバディの誰かが活躍するような想定でして…())
(扉を開く、疲れ果てたような雰囲気の助手に軽く会釈をする。さて─先日とは打って変わって、隙だらけの服装と乱れたハーフアップの髪。成程先日のアレはあくまでも鍍金か─と内心納得しつつ、「…ええ、本日も宜しくお願いします。」普段通りの営業スマイルを顔にべたりと貼り付け、今日は促される前にソファへと腰を下ろした。彼の五指が示す先、デスクの上へ目を投げると─悪趣味極まりない手紙やら、手作りのナニカやらが嫌でも目に入ってくる。一瞬絶句し、その後に溜息が唇の端から漏れた。「…勿論です、危険物が混じっているかもしれませんしね。」それらしい理由を付けて答え、恭しくお辞儀をして)
(/ 言われて気になりまして、ちょろっと読みかじって参りました領怪神犯…!良いですね、最初は得体が知れなくて、でも考察が進むにつれて少しずつ正体が見えて、それでもどうしようもない…あの重たい曇り空の下をずっと歩くような不気味さ…大変好みです…!なるほど、伏見さん…そうなると、バディの方は明るく要領良しな正反対タイプか、どことなく苦労性の香り漂う知識豊富なアンニュイタイプか…どう転がっても美味しそうではありますね…() )
(郵便物に目を移した瞬間、あからさま言葉が止まった笑顔の彼に、此方は隠しもせずに笑いを噴き出して。「ええ、その通り。まあ俺としては、そういった刺激的な贈り物も大歓迎ではありますが。」危険物、の単語を愉しげに、紛れている可能性自体を肯定しては、くすり口角を持ち上げ「では、この辺りをお願いします。」詰まれた左端の列に差す掌を移動させた後、また助手の方に目配せを。途端溜め息を吐く助手が、それでも渋々と左端の郵便物達をソファー前のテーブル、刑事の彼の元に配置し直していく。「有り難うございます、アーサー君。お疲れでしたら、少し息を抜いても結構ですよ。」軽薄な労いを検分の合間に投げ込めば、どの口が、と恨みがましい目を向けられるが、当の本人は気にも留めずに作業を続ける。しかし疲れは確かなのだろう、丁度クリスが座る正面辺りに深々腰を下ろし、鈍い手で共に作業し始める。――それから少し。「……ふむ、雷が落ちる程の物はありませんねぇ。」半分程度までは処理しただろうか。明らかな殺害予告、誘拐予告、行動監視の手紙等々を読み散らして尚、何処か退屈げに言葉を溢し、「…此方はどうでしょうか。」今度はラッピング品達に手を付ける。袋に付けられたリボンを弛め内を漁れば、何とも可愛らしい手作りのテディベア。「おや、中々出来の良い。」小脇に抱えられる小さめサイズのそれの体を、くるくる回して一通り感心に眺めた後に、「…では、」髪を留めていたピンの一本を外し、その先端を糸の隙間に刺して器用に縫い目を解いていき、出来上がった隙間から容赦無く手を突っ込み探る。やがて綿の中から取り出した小さな機器――恐らく盗聴器を指先で摘まみ上げ、一人妙に機嫌良くそれを弄びつつ、「そちらの進捗は如何です、竜崎さん?」助手と面を合わせて検分している筈の彼へ、進行状況を尋ねて )
(分かっていただけますか…!!そうなんです…領怪神犯、すごく良い作品なんです…!後味の悪さが特に…キャッチコピーの「その神々は、人の手には負えない」がこの作品の内容を端的に言い表してる感じがして…()いやあ、私…黒髪に黒スーツ、その上黒手袋に日傘を差してる男が大好きでして…底知れない不気味さの中にも妙な色気があるというか…伏見もそんな男なんですよ…()伏し目がちな割には目が妙に大きくて、ハイライトなしの黒なので心の底を見透かされるような雰囲気と言いますか…()アッ!!!どっちもイイ!!明るい系のバディ様に「…貴方はいつも元気ですねえ…何処からその元気が湧いてくるんですかぁ?」って問いかける伏見も、アンニュイ系のバディ様に「…貴方も災難ですねえ。「伏見静」のバディなんて、厄介払いも同然でしょう?」って問いかける伏見も浮かんできました…!!!())
(この夥しい量の手紙の中に危険物が有るかもしれない、という点は一切否定しないのか。内心軽蔑にも似た笑いを鼻から漏らし、何とも渋い表情を浮かべながらも手紙やラッピングされた物品やらを運んでくる助手に軽く手を挙げつつ─「お気遣い、ありがとうございます」と営業スマイルで礼を述べる。仕分けする手紙は事務所の爆破予告、アシュリーや助手に対する殺害予告─そんなものが大半を占めていたが、その中に時折混じる、アシュリーに対する病的なまでの恋慕を告げる手紙には思わず吐き気がした。血を使って書かれたものと思われるそれからは─ひどく鈍い鉄錆の匂いがする。取り敢えずその手紙を封筒に戻して横に避け、ラッピングされた品物の仕分けに移った。それらは大抵、見るだけで盗聴器、発信器が埋め込まれていると分かるものばかり。掛けられたアシュリーの声には営業スマイルを浮かべ、「…ええ、順調ですよ。業務妨害で逮捕状を取れそうなものもいくつか。」と答えておき)
(/ キャッチコピーからして天才的ですよね…敵わない相手、解り合えようもない相手を理解していく不合理さと理不尽さ…うっかり飲み込まれてしまいそうになります……()明らかに世から浮いて見えて、でも目の離せない不可思議な艶と不気味さが同居する、得体の知れない男…私も好きですね…()どっちも相性良さそうですよね!明るい系は「そりゃご飯ですね!伏見さんはもっと食べた方がいいです!」って空気読まずにでっかいおにぎり出しそうですし、アンニュイさんなら「……それでも、何かやれる内は何でもやってやるさ。」って半ば諦めたように煙草吹かす姿が浮かびます…!まあただの性癖なんですけども…!() )
( 「それは何より。」げんなりと眉を顰める助手や、形だけの愛想を作る刑事とは対照的、鼻歌でも流しそうな上機嫌で返事に笑顔を返す。「しかしまあ、この熱烈な品々。こうして手間暇掛けて愛情を籠めて頂けるのは有り難いとは思うのですが、」それから続けて、助手が開封したらしい髪の毛入りのクッキーや、カッターの歯が混入されたチョコなどを一瞥しては、感心とも嘲笑とも取れる言葉を悠々並べて。「皆様が直接お会いに来たのなら、もっと良い夢に落としてあげられるというのに。…惜しいものです。」指先で転がしていた盗聴器に、わざと唇を寄せて囁きを注いでから、足元にそれをぽいと投げ捨て踏み潰す。「ああそれと、俺の方も収穫はありましたよ。」その後であっけらかんと言葉を続けつつ、手元に置いていた一枚の手紙、もとい書面を掲げる。何の変哲も無い近況報告らしき内容のそれをひらつかせ、「此方、うちの“常連”のお手紙でして。色々暈してはありますが、情報収集、およびその提供をご所望のようです。欲しいのはどうも、」もう一度自分の方にも向けて綴られた文を改め、助手と彼へとその内訳を解して共有した次、「――時効間近、強盗殺傷の罪で手配中のオリバー・アーキン氏の情報のようで。」くす、と妖しい色を帯びた瞳を細めて依頼を告げる。「いつもながら、相当追い込まれているのでしょうねぇ。そう何度も、こんな信用ならない“情報売り”を頼るなんて。」ジョーク混じり、今度は自らを“探偵”では無く“情報売り”と変えて名乗りを上げつつ、依頼書を二人の居るテーブル上に放る。書面に書かれた依頼者名は他でもない――警察庁の人間から。「それでは俺は、“ご依頼品”の売買に出ますが、貴方もいらっしゃいますか?」髪に櫛を通し、服の隙を簡単に整える合間にクリスの方へと目を流し、「…もっとも。俺へのお手紙に狼狽えてるようなパピーちゃんには、今日のお仕事は刺激が過ぎるかもしれませんが。」今の様子を嗤い含みに語り、さらりとわざと彼を“仔犬”と称し煽って、その反応を愉楽の視線で窺い )
(ですです…ホントに皆一度は読むべき作品だと思いますよ…ちょっと後味は悪いですけど()分かって頂けますか…!近寄り難いけれど、言葉で言い表せない魅力のある男って良いですよね…()明るい系良いですね…呑気で元気が貰えるというか…まあでも、伏見は常にローテーションかつ嫌味っぽいやつなので「……いえ、結構です…貴方の馬鹿が移りそうなので。」って言いながら折角のおにぎりをそれとなく断りますね…()アンニュイさんの言動もイイ…「…はあ。……人間が神に対してやれることなんて限られてますけどねえ…祈るか嘆くか、が精々良い所でしょう。」って更にやる気を削ぐようなこと言いますけど、元々こんな言動かつ性格なんです…どうか気を悪くしないでください…!())
(話を聞くに─どうやらこの男、私立探偵なんて胡散臭い仕事の他に─情報屋、なんて更に胡散臭い仕事も請け負っているらしい。だがアシュリーが口にしたのは、確かに今現在警察が必死に追っている犯人の名だった。─舐めやがって。気を抜くと喉元まで迫り上がってくるその言葉を何とか飲み込み、ふつふつと湧き上がってくる怒りを抑え、表面上には普段と変わらぬ笑顔のまま胸元に手を当てる。「…ええ。ですから、ご同行させて頂きたく存じますね…"仔犬"は、親犬を見て育つものでしょう?」表情に出さぬ代わり、普段は平坦なはずの言葉尻が─僅かに歪む。「貴方がお嫌なら結構ですが、その代わり。僕は貴方に何があっても責任を持ちませんよ?…何が起きたとしても、それは"全て貴方の責任"ということで」と笑ってみせた。─こういう、責任転嫁するような言い方は"屑共"と同類になるようで─あまり好きではないが、それ以上に。眼の前のこの男が、生理的に受け付けないのだ。笑顔は崩さないままにアシュリーをじっと見据え、返答を待ち)
(/ むしろ後味悪い所が良いんじゃないですか、あの手合いの物語達は…!()そう、目を離したら人じゃなくなってるんじゃないかって思わせる部分と、ぞわぞわと背が粟立つのに目で追ってしまう何かがある男…好きです…()物語上の空気が空気なので、このくらいの方が清涼剤になりそうだな、と…まあ明るい系なら「失敬な!これでも学校の首位取ってたんですよ!」とかって、気にせず差し出したおにぎり自分でもりもり食べながらカラッと言い返してると思うので…こっちの子戦う時も賑やかそうですね…()「……そこらの人間ならな。でも、お前さんも俺も、そうじゃないだろう。」って煙草で伏見さん指して、気だるげながらも案外負けじとやり取りしてそうです…こっちは戦闘サポートタイプでしょうかね……あっ全然大丈夫です!逆にどうお話を返してやろうかとやる気出ちゃいますね、こういう性格の方!() )
( 思い切り揶揄をつついたにも関わらず、表情には変化が無い。しかし――返事の端々までは堪えきれなかったのだろう、その罅と揺れに笑みを深めて、「言いますねぇ、貴方。」真っ直ぐ貫く視線を受け止めながら、此方の言葉を絡めた返しへ愉楽混じりの賛辞を。「では。此方から改めて、貴方のお力添えをお願い致します。俺一人では、手の回らない部分も多いので。」それから今度は煽りを飾らずに同行を願い立て、支度の済んだその足で身軽に事務所の出口へと。昨日と同じく助手に留守と、残りの手紙の処理を任せた後、刑事の彼が並ぶのを待ってからビルの外に出る。「ああそうだ、竜崎さん。今日の“お仕事”について少々留意点が。」道を進んで暫く、不意に彼の方を向いてはにこやかに呼び掛けて、「一つ、この先で自分が警察であると明かさない事。二つ、俺の取引相手に手出ししない事。三つ、誰にもフルネームは教えない事。」自らの顔の横で順繰りに指を立てていきながら、計三点のルールを伝える。「……必ずお守り下さいね?」続けてゆっくりと首を傾げて、軽薄ながらも何処か脅かしを籠めて念を押した後。到着したのは何の変哲も無い、強いて言うなら些か寂れた印象のある個人経営の珈琲店。「どうも、こんにちは。」開いた店のドアに括られているベルと共に来店を告げれば、丁度器具の手入れをしていた経営者らしき草臥れた男と視線が合う。男は此方二人を一瞥し無愛想に挨拶を返しつつ、カウンターの方へと支度に入る。注文を尋ねる男へ、「…白い珈琲を一杯。」有り得る筈のない品をねだれば男は察した様子で此方と向き合う。その後で今頃己の隣に居る存在に気が付いたらしい、“いつもの奴じゃないな”と不審を露にした視線で無遠慮に、刑事の彼をあからさまに警戒してその名乗りを待ち )
(そうですかね…そうですね!!!()ウッ……スキ……それで「…何見てるんですかあ?」って声掛けられて飛び上がりたい…()ですねえ…癒し…まあでも、伏見は「はあ、そうですかあ。…よっぽどアレな学校だったんですねえ。」で流しちゃうでしょうし…戦うときも「…静かにできないんですかあ?」って嫌味言われますね…()アッ!!!アンニュイさんイイ!!伏見もびっくりして「……こんな男に言われたくはないでしょうが…変わってますねえ。」って若干目を見開きながら言いますねコレは…()全然関係ないんですが、呪術廻戦の世界観だけ借りて創作くんを走り回らせたい衝動が…()アレは、まあ…命の価値なんてあってないような世界ですが、創作くんを動かしてあげたいんです!!!())
(アシュリーからの最もな注意にはそれとなく相槌を打ち、下らぬ話は話半分で聞き流しつつも─アシュリーの後を追い、取引場所らしい珈琲店へ足を踏み入れる。良く言うならばそれなりに落ち着いた、悪く言えば面白味のない店内を軽く見回した後、カウンターに居る男を観察するように見据えた。─服装自体は草臥れているが、目付きやら身のこなしやらは一般人とは思えない。─と、男の目線が自身に注がれる。─まあ、堂々と他人に言えるものではないが─危険なマフィア組織、人身売買の裏オークションに密売組織など─不可抗力ではあるが、物騒な潜入捜査には慣れているのだ。こちらを警戒するように睨め付ける男の視線にはにこやかな微笑みを返し、「初めまして…アシュリーさんの友人で、ルカス・ヴァレンタインと申します」すっかり名乗り慣れた偽名を告げる─上層部が名義まで買い上げた偽装戸籍。それは、数年前マフィア組織に潜入した際─上層部から与えられたものだった。そんな回想に浸るつもりは微塵も無く、男に向けて相変わらずの穏やかな微笑みを向けながら「ご心配なく、お二人の邪魔は致しませんよ。珈琲を一杯頂いても?」と首を傾げてみせ)
(/ そうですよ!!(ごり押し)良い…それで「なな何でも!!」って滅茶苦茶動揺しながら目を逸らして呆れられたい…()明るい系はどれだけ嫌み言われても笑顔で流してグイグイいけるのが強みですかね…絶対言われますね。「だって怖いんですよ!!」って調査員らしからぬ文句返しながらもしっかり上手く立ち回ってそう…()アンニュイさんは経験値から動揺しないのが良さなので…慣れたら「褒め言葉どうも。さ、神に目一杯逆らってみようや。」ってジョークも言ってくれますよ、このタイプは()面白そうですねえ……いやしかし私一次創作専門で二次創作系はやった事が無く…いやでも世界観借りるだけですし、ギリギリいけない事も無いかも…?()ちなみにどんな創作っ子です? )
( すらすら濁り無く偽名を名乗った彼に、経営者の男は多少警戒を緩めたよう。“そうかい、宜しくヴァレンタインさん”と素っ気は無いがきちんと応えて挨拶を返す。それから注文にも頷きがりがりと豆を挽き始めつつ、此方へも改めて視線を向けた男へ愛想を顔に描いて、「ではご挨拶も済みましたし、少し世間話を致しましょうか。ほら例えば、最近噂の手配犯のお話など如何でしょう?」今度は捻らず真っ直ぐ用件を伝えつつカウンター席へと腰掛け上目に見詰める。男は何か考え込むような少々の沈黙を挟んでから、先に対価を要求するつもりらしい、掌を此方に出して人差し指を曲げる仕草を。それに動揺するでもなく一枚の折り畳まれた紙と、指輪でも入れるような小箱をポケットから取り出しそこへと乗せて、「……此方で足りるでしょう?」内緒話でもする妖しさと密やかさでそう問う。小箱、紙の内容をどちらも目の前で確認した男から返されたのは、手配犯と最近関わりのあった人間の情報。纏めるとどうやら、“十日ほど前に一人の男がオリバーにお使いを頼まれていた”、というもの。クリスへと淹れた珈琲を出す傍ら、淡々とそんな話をした男へ「……その方のご氏名は?」もう一つ追加で注文する。これ以上は、と渋る素振りを見せた彼の手を捕まえ、するり絡め取り、「追加のお代は後ほどこの身でお支払いしますから…ね?」誑かす艶の吐息でそうねだる。それに堪らず手を振り払った男から、手配犯の関係者――ニック・パッカーの名を入手し、満足げに鼻を鳴らしてから、己の前にも出された珈琲に手を付けながら、「……ルカスさんは、このお名前に聞き覚えなどはおありで?」とちゃっかり刑事の彼も巻き込むつもりで問い掛けて )
(ヴッ…!!!!分かります………「はあ、そうですか。」って何も思ってなさそうな声でお返事貰いたい…()「…よくこの仕事に就けましたねえ。」って呆れながらも伏見は日本刀で怪異を両断するんですね、分かります()ヴァッ!!!イイ!!ジョーク言ってくれる系の人大好き!!()「…そうですねえ。なら…『神殺し』と行きましょうか。」って返すとより最高…じゃないですかね…?()あ、いえいえ無理にとは言いませんので!!全然!!願望ですのでお気になさらず!!()分かります…一次創作もイイですよね…()そうですね…いっぱい居るんですよね…めちゃくちゃ世話焼きなママ系(♂)ですとか、普段は紳士だけれど肉体言語で呪霊をすり潰すパワー系(♂)ですとか…他にも五条先生たちの先輩で、人間として出来の悪い後輩に頭を悩ませる完璧主義の特級さん(♀)…など、色々居るんですよ…())
(─どうやら、警戒されることは免れたらしい。男とアシュリーの間で繰り広げられる会話にそれとなく耳を欹てつつ、運ばれてきた珈琲に口を付けた。─味は悪くない。鼻を擽る芳醇な香りに人知れず目を細め、珈琲の味に集中していた所で─いきなりアシュリーに声を掛けられる。ニック・パッカーなる男─確か、前科歴持ちの犯罪者リストにそんな名前があったかとは思うが─アシュリーもこの男も部外者だ。教える義務は存在しないし、教える気も無い。アシュリーの言葉には首を傾げながら「…さあ…聞き覚えもありませんね。…お力になれず、すみません。」と表面上だけでもしおらしく表情を取り繕い、頭を深々と下げながら謝罪しておき)
(/ 良い…それで何とか難を逃れたと思ったら今度は向こうからじっと見られてどきどき動揺してたら、単にその後ろにヤバい何かが憑いてただけ…とかありそう…()怪異を一撃でやっつけた伏見さんに「流石です伏見さん!」って手放しで喜んで褒めてそうな上、呆れた言葉には「前の上司は此処が適任だって言ってました!」って絶対騙されてる返答が元気よく返ってきますね、多分…()ね!私もこの手のキャラツボなんですよ!!ああ~最高~…!!敵を前に「ああ。あんのかどうかは知んないが、“地獄”に堕としてやろうぜ、この神のクソッタレをよ。」ってちょっと口悪めのやり取りしててほしい…()申し訳無いです…でもお話聞くのは出来るので!()ええ、一次創作の良い所は“自分が公式”な所ですよね。何か無理めな設定出て来ても、自分がこうしたいから!でごり押し出来るので…()わあ…思ってたより沢山いらっしゃいますねぇ…ママ(♂)系は怒らせた時がヤバそうですし、紳士系さんは普段の言動とのギャップで風邪引きそうですし、完璧主義さん(♀)は……その……が、頑張って下さい!!())
( 「…そうですか。いいえ、お気になさらず。」しおらしい態度のその奥を覗くように、じいっと彼の顔を見詰めていたが、また微笑みを乗せた唇で詫びに形ばかりフォローを贈る。「ではマスター、」それから視線を経営者へと。いやににこやかなその声に男の眉はぴくりと跳ねた後に顰められ、首を横に振る仕草で此方の言葉を先んじて塞ごうとする。しかし、そんなものはお構い無しに立ち上がり、カウンターに片手を突いて身を乗り出し男との距離を縮める。「ああ、そう拒まないで下さい。俺は貴方の言葉を頼もしく思っているのです。俺には無い、何もかも手に入れられる貴方のその言葉……言わぬが花など、つれない事を言わずに、もっと聞かせて下さい。ほら、」目の前まで迫り、吐息を吹きかけるような甘い声で切なさを作り出し、男に言い寄って。「……礼はとびきり弾みます。貴方が望むなら、何だって…」そこまで話して堪りかねたよう、解ったから離れろ、と突っぱねる手を、チャンスとばかりに掴み取り、「では、ニック・パッカー氏について貴方が知っている最新の情報を、洗いざらいお教え頂けますか?」ころっと一転、また単純に愛想が良いだけの笑顔を浮かべ、取った言質を翳して情報を搾り取る。――珈琲を飲み干すまでの間、入手した情報は、ニックが“お使い”を頼まれた店の事、それと現在の住居、よく出没する酒場の場所。それに満足と目を細め、「有り難う御座いました、マスター。…何を対価にしたいかお決まりになりましたら、我が事務所へどうぞ。」もう一度だけ、妖しい艶を経営者へと振りかけた後、今度はクリスの方へ向き直り、「では、そろそろお暇しましょうか。…先ずは何処から訪ねに行きましょうねぇ。」退店を促すついでに、次の聞き込み場所の選択を彼へ委ねて )
(あー…ありますね絶対…というかほとんどそれですね…()いきなり無言で刀突き付けられた挙げ句に「動くと斬れますよお」なんて呑気に注意喚起されますよ…()あ…(察し)伏見も心底呆れた表情して「…はあ」しか言えませんねコレは…()ヴァッ!!!イイ!!!こういうコンビ最高!!()口悪いのもツボです!!!!(爆音)()いえいえ、お気になさらず…!()すっっっごく分かります!!!楽しいですよね、一次創作…!でも私、一次創作だとキャラだとか設定だとかがかなり自分の性癖に偏るんですよね…()あ、いえ…ママ系(♂)は五条先生達の同級生設定なんですが、ホントにママなんですよ…五条先生、夏油、硝子さん達三人分の炊事・洗濯から何から諸々やってまして…まあ怒るとママの鉄拳制裁飛ぶんですけど()紳士(♂)さんは…まあ…伏黒くんのパパに単純な肉弾戦を挑んで「とんでもねえゴリラ野郎だな」って言わせた男なので…完璧主義さん(♀)は虎杖くん達に対しては良い人なんですよ…()虎杖くん達に"は"ね…()五条先生には、まあ…察していただけると…())
(アシュリーの、何故か自分の心の底を見透かしてくるような瞳からはそれとなく目線を逃がしつつ─男に対しては相も変わらず、"アシュリーの友人である、ルカス・ヴァレンタインという男"の顔を纏ったまま、涼しい顔でカップの珈琲を静かに啜った。─そうしていると目の前で繰り広げられる、他人が見れば誤解を招きそうな光景に少々眉を顰めつつも、決して自分から進んで口出しはしない─下手に口を挟んで巻き込まれるのが面倒極まりないから、と言う理由である。アシュリーが口八丁手八丁で男から情報を一つ残らず搾り取ったのを横目で確認した後、空になった珈琲カップをテーブルの上にことりと置いた。心做しか、自分が来店した時よりも萎れて見えなくもない男の方へと目線を向け、至極穏やかな営業スマイルを浮かべながら─「ああ…珈琲、御馳走様でした。…とても美味しかったです、また今度…個人的に寄らせて頂きますね。」自分にしては珍しく、嘘偽りの無い本心を告げる。だがその言葉に対する男の反応は待たずにアシュリーの背を追い、コートの裾に付着していた小さな埃を払った。「…そうですね、では…情報の順番通りに向かいましょうか。…先ずはその男に"お使い"とやらを頼んだ店の主人にね」にこり、と態とらしい効果音が付きそうな程に爽やかな笑みを浮かべ、アシュリーの方に向き直っては首を緩く傾げてみせる。カップの持ち手を握った拍子に少しズレたらしい手袋の位置を修正しつつ、そのままアシュリーの返答を待って)
(/ そんなんされたら息止まるほど固まっちゃいますね…ホールドアップ付きで…でも伏見さんにされるならある種のご褒美かも…?()明るい系キャラは限りなくお馬鹿ですからね…()お気に召して良かったです!!そう!何を隠そう私もこの手のお口悪いジョーク言う喫煙者キャラド性癖なんですよ!!()それ言い出すと私も性癖祭りなキャラしか出来上がってませんよ。此処に出した薄葉もアシュリーも雨梅も皆が皆、私得な性癖しか詰め込んでませんし()想像よりだいぶママ…その三人のお世話は大変そうですねぇ…洗濯する物その辺に散らかして叱られるのが見える見える…()伏黒パパにそれ言わせるのはもう本物のゴリラじゃないですか。拳で呪霊が粉微塵になりそう…()虎杖くん達は何だかんだ素直ですからね…五条先生は今でも高専時代でも…うん…頭痛絶えないでしょうね…() )
( 己の促しに答える前、経営者の男へ彼が残した言葉が妙に耳に付く。ちょっとした違和にも似たそれに首を捻りはしたが、今は一先ず店の外へ。「承知しました。」彼からの答えに此方も愛想笑い、それから指先に摘まんだメモ用紙を眼前に。そこに書かれた店の住所に改めて目を通した後、「…では、参りましょうか。」珈琲店のドア前で立ち止まっていた足を踏み出す。その道中、「…ふふ。彼処のマスターは仕事の出来る御仁でしょう?」何の気も無し、只の世間話に口を遊ばせ、「その上、反応も中々良いので、ついつい“お喋り”が過ぎてしまうのですよねぇ。」本人は至って楽しげで、玩具でも愛でるような愉楽を浮かせて続けるは、経営者の男からすれば堪ったものではない評価。そこに更に笑いを溢しつつ暫しはマスターについて取り留め無く言葉を綴り。――世間話から少し。此処からそう遠くも無い雑貨店。扉を開いた途端にふわりと漂ってくる料理の匂いが鼻を擽る辺り、飲食も兼営しているらしい。「……さて、」ぱっと見回す限りは怪しい箇所も無く、客もそこそこ。まずは店員の姿を探して歩けば、ある種慣れた視線が纏わりつく感覚があり、そちらを――イートインスペースの方を向くと、店員らしい青いエプロンを付けた女性二人と目が合い。そのままにっこりと微笑みかけた瞬間沸き立ち頬を染める彼女達に、「……お話、早く済みそうで良いですね。」傍のクリスにだけ聞こえる音量で、嘲笑混じりに彼女ら二人の態度を喜ぶ言葉を落とした後。ゆったり余裕ある歩調でイートインスペースに立ち入り、二人へと声を掛ける。「こんにちは、ネモフィラのように睦まじいお嬢さん方。少々お時間宜しいでしょうか?」前置いたのは名乗りのみの自己紹介、続けて二人の勤務状況をするする引き出しつつ、客達の視線も集まり始めた頃合いに、刑事の彼にも聞き込みへの参加を誘うように目を流して )
(ご褒美…ですかね…?不健康かつ不気味な顔がぬっと近付いてきますよ…私なら卒倒しますね…()分かります、アホの子って可愛いですよね…理由は分かりませんけど…()私も性癖です!!喫煙者の時点で好きですが、お口悪いのが更に"イイ"ですね…()ええ、ええ…私もですとも…指名可能な子供達はほとんど性癖詰め込んでますから…()あー…分かります…五条先生とか絶対洗濯物裏返しで入れそうですもん…まあ、それを発見したママ(♂)に「洗濯物裏返しで入れんなっつったろ!!」って鉄拳制裁を食らうんでしょうけど…()ホントにこの子、母性本能の塊なんですよ…ついつい人の面倒見ちゃうし、お裁縫も得意で…取れたボタンとか毎回持ち込まれてますよ、多分任務の直前とかでも()ええ、戦うとまあゴリラですね。彼に殴られた呪霊は爆発四散して死にます()でも普段は理性的な人間なので…女性は皆等しく守られるべきものって思ってますし…口調も「おや、おはようございます…釘崎さん。今日も相変わらずお美しいですね」くらい丁寧かつサラっと褒めてくれますし…()ええ…頭痛が絶えませんよ…まあでも、本来はとても感情豊かな人なので…「自分がきちんとしないと」って思い詰めちゃったゆえに表向きは鉄仮面なだけで…()あ、特級さん(♀)自身はゲラ+笑いのツボが死ぬほど浅い上に感受性豊かなので…一人で動物系映画を見ると普通にボロ泣きします()要するに第一印象で損するタイプですね!!!())
(店を出て、暫し歩く時間に投げ掛けられる雑談。まあ、殆どは適当な相槌と共に右から左へ流したのだが─それらを総括するとどうやらこの男、他人のことを音の鳴る玩具か何かとしか見ていないらしい。度し難い、つい口から漏れ出そうになる言葉を喉の手前で飲み込んだ。そうこうしている内に、例の店に到着したらしく─アシュリーが"標的"を見つけるまでの間、店内に並べられている小さな雑貨を眺めて暇を潰していたが─無遠慮かつ下心混じりの視線が背中に突き刺さる。─勿論それらには慣れているが、あまり気分の良いものとは言えない。そう思いつつアシュリーの囁き声を鼻で笑った矢先、アシュリーが店員らしき女性にちょっかいを掛けているのが目に入った。どうやら標的は絞れたらしい─丁度見ていた可愛らしいランプスタンドから視線を逸らし、イートインスペースに居るアシュリーの方へと歩み寄る。「…お初にお目に掛かります、ルカスと申します。…お隣、よろしいですか?」彼女らには営業スマイルで挨拶をしつつ、二人の中で口の軽そうな方を手早く見定めて─その女性に、更に洗練した営業スマイルを向けた。案の定、女性はしどろもどろになりつつ赤面して頷いた為─失礼、と微笑みながら彼女の隣に腰を下ろす。そうして次に、アシュリーが話し出すのを待って)
(/ 見惚れる胆力のある方なら…ワンチャン…?まあでも先に勝つのは不気味さでしょうかね…()なんとなく癒されるんですよね、お馬鹿ちゃん…シリアスに持っていき難いのが難点ですけど…()ね!私も大好きです!!ここに苦労性や重い過去背負ってもらえると尚更嬉しいハッピーセットですね!!()キャラ練りって、とりあえず出来る限り性癖詰め込んじゃいますよね…()その鉄拳制裁のやり取り週一でありそう…絶対学ばない五条先生…もしくはわざとやってる可能性()あっ良いですね…「何で今持ってくるの…」って、深夜に子供のお裁縫するママムーブしてくれそう。この人の料理絶対美味しいでしょうね…()ゴリゴリな方が紳士的ですと、何割増かでより格好良く見えそうですね。物凄い頼り甲斐ありそう…()勿体無い特級さん…!これはもう五条先生全面的に反省した方が良いのでは()特級さん…好きなもの食べてゆっくり休んでほしい…() )
( 丁度休憩中だったらしい二人の正面に、流れる所作で腰を下ろし見詰めれば彼女もうっとりと。その内に促しを受け取ったか刑事の彼も席に着いたのを確認して、彼の笑顔に何とも夢見心地な面持ちの女性達へと口を開く。「初めまして。俺はアシュリーと申します。この店の品はどれも評判が良いと噂を聞きましてね、お店の方にもっと詳しいお話をお伺いしたくて。…ふふ。しかし、こんなに可憐なお花達がお相手では、俺も緊張してしまいそうですね。」すらすらと薄っぺらく歯の浮く台詞も、巧みに吐息と首を傾ぐ仕草が混ざってそれらしく。「それで、まずは…」商品の相談を種に弾ませる会話は、回りくどさはあるが確かに店員らとの距離を縮め、その内に二人の敬語も取れた頃を見計らい、「……時にお嬢さん方。近頃困った事等は御座いませんか?…いえ、業務とはいえ、ここまでじっくり相談に乗って頂いたのです、貴女方にも何かお悩みがあれば、お力になりたいと思いまして。…大丈夫、俺も彼も、こう見えて後ろ楯のある職です。どうかお気軽に。」そっと女性の手を両手で包み絡め、瞳を見詰めて、今度は此方から店員らからの悩みを問い掛ける。初めの内は取るに足らない個人的なものだったが――気になる情報が少々。“少し前から、一人の男性客が生活雑貨やテイクアウト品を繰り返し大量に買い込んでいる”、“不審に思い通報を試みたが、店長に止められている”、“男性客が店長に妙な包みを渡しているのも目撃した”との事。「……それは、さぞ不安だったでしょう。教えて下さって有り難う御座います。…それで、店長は今どちらに?」まずは同情の一言を如何にも苦しげに寄り添い、その次には気丈な微笑みを向けてもう少し掘り起こしてみれば、ここ最近経営者は欠勤しているという話。「そうでしたか。……大丈夫ですよ。必ず何とかしてみせます。」出任せじみた言葉は真っ直ぐ合わせた上目と、笑みを控えた真摯な態度で信用を持たせる。そこまで行った辺りで女性二人は先輩らしい他の店員に呼ばれ、この席を立つ。――二人が業務に戻り離れたのを、まだテーブルに着いたまま見届けた後、「……どう思います?」ちろりクリスへ目を流し、事務所で見せたような気怠い艶の滲む物言いと表情で、今の話に意見を求め )
(ですねえ…まあ、よく見ると顔は良いので…()分かります…おバカキャラだとシリアスでもそこはかとなく呑気なんで、空気が緩んじゃうんですよね…()アッ好き!!!重い過去持ってるキャラ大好きです!!()ですです…とりあえず詰めとけ精神出ますよね…()あー…余裕で浮かびますねその光景…「…おれ、先週も言ったよな?洗濯物裏返しで入れんなってさあ。」って最早鉄拳制裁通り越して呆れ顔の説教食らってますね絶対…()あっ…大変なやつ…結構な夜にお弁当の空き箱持ってきたかと思ったら明日お弁当だから!!って言われるやつですね…はよ出せ!!ってなるやつ…()ママ(♂)も多分心境は同じですよ…「…あのさあ。おれ、今から任務なんだけど?」ってなってますよこれ…あっ、料理めちゃくちゃ得意ですよこの人…洋食も和食も中華も何でもイケます()格好いいですよね、脳筋紳士。()頼り甲斐の塊ですよこの人…何せ設定上だと高専時代に武器庫呪霊持ちの伏黒パパと術式無しの素手で殴り合った上に互角だったので…()まあ、結局負けちゃったので五条先生は刺された()んですが、伏黒パパから「中々やるな」って言われた上に"ゴリラ野郎"と評されてます()ですよね…こういうキャラ好きなんです…第一印象で損してるタイプの美人…()硝子さん以外反省必須ですね…多分、夏油さんも女性関係とかで中々に迷惑掛けてるので…()まあ…一人は離反して呪詛師になっちゃいましたし、もう一人は学生時代よりはマシになったもののまだ中々に人間性終わってますし、気の許せる同性の同級生は過労で目の下にデカいクマ作ってますしね…救いがない…())
(大方はアシュリーの話に適当な相槌を打ちつつ、時折自身が軽く微笑んでやれば─女性は顔を赤くしながら、様々なことを饒舌に語り始める。自身の側に座る女性の話に耳を傾けつつも、ふとアシュリーの方に目を遣れば─女性の手を握り、まじまじと彼女の瞳を見つめているのが目に入った。─アリシアが自分の下へ来る前に所属していたらしい、生活安全課に持ち込まれる男関係の相談とやらによく似ている。確か、彼女らは皆「人当たりが良さそう」で「優しい」男に騙されただのなんだの訴えに来る─と、以前アリシアが話していた覚えがあった。依存の典型例だな、と─普段の、何処か冷めた瞳でアシュリーと女性を横目で見つめて鼻で笑う。その後、暫し女性の雑談に付き合いながら聞き耳を立てたところによると─どうやら、この店の経営者にここ最近"不審な男に包みを渡していた"だの、"不審な客を通報しようとしたが止めてきた"だの、怪しい動きがあったとのこと。そうして極めつけに─その経営者は最近欠勤しているらしい。クロなのはほぼ確実だな、と内心考えていると、アシュリーから声が掛かった。女性達が向こうへ行ったのを見届け、少しばかり表情を硬くしつつ─顎に手を当てて考え込むような素振りを見せた後、「…そうですね。決め付けるのは良くありませんが、その経営者が何らかの関係があるのはほぼ確実…といったところでしょうか。」と首を傾け)
(/ よくよく顔を見れる人だけなら…いますかね…そんな人…()そうなんですよ…今ここに出た明るい系を想像でシリアスに入れたら、呑気におにぎり食べ始めたんでやっぱダメです()良いですよね~!!ついついキャラに重い過去や闇背負わせがちなんですよね…その方が深み出る気がして…()まあ、詰めた結果ヤバい奴が出来上がるんですけれどもね()凄い想像に容易い…!絶対正座でお説教ですし、五条先生はそれでもそっぽ向いてふてぶてしい顔してますよ、恐らくは…()そうそうそれです! そういう洗い物お裁縫の後出しが五条先生だけかと思いきや、硝子さんもたまに「ん」ってボタン取れかけの服とか出してきそう…()良いですねお料理上手…煮物とかも盛り付け完璧にしてくれそうで()ええ…(困惑)そりゃゴリラ認定もされますよ…周りの皆からもちょいちょい「ゴリラ」呼びはされてそう、特に一年生組とか辺りから()私も大好きですね、接してる内に第一印象からは程遠いギャップが出てくるキャラ()それは本当にそう()どっちもしっかり反省して頂きたい()うわあ……真っ暗闇にも程がある…せめて一年生組と過ごしてる間は内心笑顔であれ……())
( 先程まできっちり仕事をした表情筋を何と無しに撫でて解しつつ答えを聞いて、「……ま、でしょうね。グルなのか脅されてるのかは、さておいて。協力はしてるでしょう。」己と一致したその意見にふっと笑って、後半の補足には心底からの無関心さを吐いた後。「店長さんのご氏名等は手に入れましたが…これをまた洗うとなれば、少々時間が足りませんねぇ……というか正直、“これ”洗ってもつまらなそうですし…」一般人の店員二人から絞れる情報はこれで全部だろう、しかしここからまた、同じく一般人らしい店長を調べる労力は割きたくないのが面倒がりな本音。ふぅむ、ともう一度店内を見回しつつ、業務中に手を振る先程の店員にまた愛想を振り撒き、「どうしたものやら……おや?」また雑貨品売り場の方に目を向けた際、視界に入った妙な人影に視線は留まる。――フードにマスクで顔はよく見えないが、身長は此方より十センチは小さい、骨格的に恐らくは男性。それが入口付近からこそこそと商品棚の陰に隠れるようにして移動するものだから、その怪しさに反って目が引かれてしまう。「……彼方にネズミがいますね。チーズを盗みにでも来たのでしょうか。」目線は外さないまま嘲り半分、興味半分、こそりとクリスにのみその情報を共有する。――ニック・パッカーか、此処の店長か、それとも只の不審者か。「…ちょっと捕まえてみましょうか?」何れにしろ、あの面倒な調査から逃れる口実と、純粋な愉悦の混じった言葉で現状の打破を提示しつつ、ひょいと座り通しの腰を上げ、返事の如何を彼を見下ろす瞳で問い掛けて )
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