ジャック 2023-10-06 23:38:18 |
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( 返答に些か無念そうな表情を浮かべるもこの場を立ち去る後ろ姿を見送れば図解を眺め /・ 戻ってきた相手から差し出された物へ目を遣れば嬉々として受け取り / 嬉しげに目元を緩めて表紙を眺めながら頷き )…あァ、良かった。ありがとう。
そりゃ良かった。無くすなよ、本当なら家が一つ買える値段なんだ。( 相手の返答に頷き / 表紙にとんと指を置きながら釘を差し )
知識は財産っての、あながち比喩でもないよな。( 相手の挙動にクスクスと笑みを漏らして / 次の相手の行動に従うつもりで傍らの壁に凭れ )
そうだな。後でお前に読んでもらうのが楽しみだよ。( 小さく笑いながら頷き / 当然のように告げてはまじまじと図解を眺め始め / 好きなだけ居座った後に漸く相手へ声を掛け )次のとこ行こうぜ。
……俺の喉が血に塗れる前に字ィ覚えてくれよ。( 分厚い頁数を思い返しては肩を竦めて / 無言で相手の行動を眺めた後掛けられた言葉に頷けば相手の元へと歩き出し )
( 次のエリアに進むと自身では何のものやらさっぱりわからない薬草やら毒草やらが商品として並べられており / 広いホールのそこかしこに自身の背丈よりも高い薬棚が所狭しと立っていて / 呆気にとられながら棚の中の小さなガラス戸の向こうにある草を眺め )…すげえなおい、
( 目の前に現れる薬棚と目にした事も無い薬草の数々に言葉も無く瞠目し / 湧き上がる興奮を露わに相手の腕を掴んで引っ張りながら並べられた薬棚へ歩み寄り / 幾つかの瓶を順に指差し )すげぇ…、あれ欲しい。あとこれ、
…足りっかな…( ぶつぶつと算段しながら相手の指差す瓶を取って行き / 幾つかは相手に持たせると首を傾げて )これで全部か?
あと茶葉。( 数種類を手にしても目の前にはまだ大量の薬草があるものの全てを手に入れる事が不可能であるのは理解しており名残惜しげに眺めながら足を進め / 問い掛けには端的に答え )
…お前の目利きは確かだから、それなりにするだろうなぁ。( 茶葉がずらりと置いてあるブロックの方へ足を進め / 独り言を零しながら頭の中で算盤を弾いており )
…一つだけにする。( 相手の声が耳に届けば考え込むように眉を寄せ / 歩みを進めつつ呟くように述べ / 茶葉が並ぶ一角に足を運ぶと綺麗に並んだ小瓶を一つ一つ手に取り蓋を開けて漂ってくる香りに目を細め )
( 自身では詳細の分からないそれを横目に見遣っては大人しく相手の選択を待っており / 腕の中の小瓶の一つを片手にかげ光に透かして眺め )
んー?おう、( 生返事をした後に気が付いたように相手の方へと目を向け / 片手に瓶を纏め相手の手元を覗き込み / 人差し指で瓶の側面を突付き / 瓶に向かって独り言のように冗談を漏らして )…お前、コイツの眼鏡に適うなんてやるな。
( 相手が持っている物も含めればそれなりに大量の薬草に思わず目を細め / 不意に聞こえてきた言葉に笑みを零し )やり手ってならお前以上のモンはねぇだろ。
どうだかな、お前の手腕に比べりゃボンクラも良いところだぜ。( クスクスと笑みを零しながら会計窓口へと歩き出し / 会計を済ませると相手の方を振り返って / 順路通りに行けば次である休憩所のほうを親指で示し )休憩がてらそれに解説してくれよ。
…どう思ってくれても構わねぇけど、俺が今まで手に入れたモンの何よりもお前が一番上等だって言ってンだよ。( 相手の言い分に片眉を上げると歩き出す背に付いて歩を進めながらも不満げに零し / 示された方へ視線を遣れば頬を緩めて頷き )あァ、そうするか。
( 荷物を抱え直すと次のエリアへと歩いていき / 植物の展示場所程ではないにせよそこそこの広さを兼ね備えた庭園といった雰囲気で / 設置されているいくつかのガゼボの一つに歩み寄り / 机を挟んで2つ置いてあるベンチに腰を落ち着けて背凭れに身を預け )
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