ジャック 2023-10-06 23:38:18 |
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お前のお陰で随分体たらくになっちまったと思っただけだ。( 言葉に反し然して気に留めた風も無く返し / 最後の一口を頬張ると満足げに目を細め / 胃が重くなれば体の気怠さを一層感じ瞼を半ば伏せながら相手の方へ両手を伸ばし )
もう俺の世話無しじゃ生きてけねえって?……寝てもいいが、先に綺麗にしてからな。( 伸ばされる両手を取ると片腕を越しに回して / そのままひょいと抱き上げるととんとんと相手の背を叩きながら風呂場へと足を進め )
別にお前に世話されなくたってお前が居なきゃ生きてけねぇよ。……怠い…、( 心外とばかりに眉を寄せ / 抱き上げられようとも抵抗する気力と体力が無く相手に凭れながら心底億劫そうな声を漏らし )
でも世話されんのも癖になってきただろ。…安心しろ、目ェ閉じてりゃ終わる。( 当たり前のような顔で首を傾げ / 風呂場へ着くと手早く相手の服を脱がし / 浴室に連れ込み椅子へ座らせては髪を洗い始めて )
…どっちかって言うと当たり前になってきたな。……お前に触られっと変な気分になる…。( 元より無頓着だった身の回りの事を自分でするのが近頃以前に増して面倒になって来た事を思えば苦い表情を浮かべ / されるがままいつの間にか服を脱がされ浴室の椅子に腰を下ろしたところで既に眠気を帯びた声で口にし )
良い傾向だな、そのまま依存でもなんでもしといてくれ。……ここでまた襲われたくなけりゃ口を噤んでおくことだな。( 相手の表情には頓着せず寧ろ愉快げに返して / 流石にここで襲いかかるつもりは無いものの告げられる言葉が欲を煽るものであることに知らず眉を顰め / ボディタオルを相手の身体に触れさせながら忠告めいた言葉を口にして )
お前は俺に依存してねぇのに。…黙ンなくたって俺のために我慢してくれるだろ。( 思えば相手の世話を焼いた覚えが然程無く寧ろ外の世界で生きていく事を考えれば既に相手が居なければ何もできない状況である事を今更自覚して不満げに呟き / 体を洗われる感覚が妙に心地良く目を伏せながら根拠も何も無いながらに平然と告げ )
馬鹿言え、お前が居ないと生きてけねえ男だぞ。依存してるだろ。……その我慢を取り払われそうだから言ってんだ、( 些かの不服を感じさせる声音に忍び笑いを漏らすと当然であるといった調子に言い切って / 苦々しく零すと相手の身体に湯を掛けて石鹸を流し / 相手の正面に回ると膝を曲げて屈み相手の唇に親指を当て )…終わりだな、自分で歯ァ磨けるか?
…俺が居なくなってどうにかなっちまうお前が想像できねぇな。( ゆるりと首を傾げて呟き / 相手の言葉から既に幾分かの我慢を強いているらしい事を理解すると顔を傾けて背後に居る相手の様子を何と無く眺め / 正面へ回って来た相手と視線を合わせると短い声で返事をしながらもその手首を掴み僅かに身を屈めて唇を重ね )…ん。
お前が居なくなったら即後を追いかけるからな。想像できなくて正解だよ。( 呟きに肩を竦めて答え / 相手の顎を乱暴に掴むと目の焦点が合わなくなるほどの距離で凄みを利かせて / 半ば脅しつけるような調子で低く囁き )…お前試してんのか?
へぇ、そうか。( それはそれであまり想像ができないものの何と無く納得してしまえば小さく頷き / 顎を掴まれると顔を顰め / 眉を寄せると不服げに言葉を返し )今してぇと思っただけだ。俺だってさっきから散々我慢してやってンだろ。
…、( なんとなく言い包めたような気になると相手の額を軽く弾いて / 相手の言葉に思いもよらなかったと言わんばかりに瞬き / 困ったように眉を下げて瞳を覗き込み )…なんの我慢だよ。
…何だよ。( 額への僅かな痛みに眉を寄せると憮然として問い / 問い掛けへ一層不服を露わに表情を曇らせれば最早致し方が無い事を然も正当な不満のように述べ )俺はお前に引っ付いてたいのにお前は直ぐどっか行くじゃねぇか。
別に。お前はもう少し警戒したほうがいいかもなって思っただけだ。( 額を親指で撫でながら淡々と口にして / 理不尽にも取れる言い分に束の間目を瞬かせ / 弁解よりも込み上げる愛しさが先に来ると目元を緩めて濡れた髪を撫で )…かわいいなぁお前。
俺はやっと警戒しなくて良い場所ができたのになァ。( 額を撫でる手に目を細めながらも心底無念そうな口振りで告げ / 脈絡のない唐突な言葉に片眉を上げると先程の相手の言動を詰るような口調で指摘し )その可愛い俺がキスしただけで怒っただろ。
警戒しても無駄な場所じゃなくか?( 相手の腰に手を回すと心臓を触れ合わせる形で抱き締めてクスクスと笑みを漏らし / 指摘を聞けば僅かに眉を上げ口を尖らせて反論し )こんな所でんな事されちゃまた抱きたくなるだろ。これでもお前の身体を労ってんだよ。
…警戒したくねぇ場所だな。( 再度相手の言葉を言い換えては頬を緩めて相手の背に腕を回し肩口に頬を乗せ / 相手の言い分に眉を寄せると拗ねたような口調で捲し立て )労らねぇとなんねぇ体にしたのはお前だろ。自分は散々好き勝手したくせに俺には我慢させンのか?あんな滅茶苦茶された後に甘えてぇって言ってるだけなのに。
( 相手の背を軽く叩きながら息を吐き / それに関しては此方の分が悪いと言う自覚はあるのか目を逸らしながら往生際悪く答えて )…甘えさせてるだろ、
( 依然として不満げな様子は変わらず / 相手の主張を呑み込む事などできようはずも無く眉を寄せ )足りねぇ。俺は我慢してンだって言ってんだろ。
( 人生で譲歩や受容をしたことがあまりない為かどうすれば良いものか見当がつかず / 困ったように視線を下に揺らしながら首を傾げ )…どうすりゃ足りるんだ。
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