ジャック 2023-10-06 23:38:18 |
通報 |
( 幾度か経験した下腹部への圧迫感にほぼ条件反射的に背筋に微かな震えが走り / 鼻先が触れ合えばいとも簡単に絆されかける一方で易々と了承すれば後悔するのは目に見えており口を閉ざし / 腹部に触れられた部分からじわっと滲むように体温が上がっていくのを感じながら僅かに眉を寄せ相手が以前口にしていた言葉を繰り返し )…それはお前が本気で拗ねた時の話だろ。
要するに自制が効かなくなったらの話だ。…自制「しなくても良い」なら事は同じだろ。( 笑み混じりに屁理屈にも近い理屈を捏ねては腹部に触れていた指先を上へと辿り / 心臓の辺りに焦らすような微かな触れ方で緩く円を描き / 脚の間に自身の足を割り込ませると内腿を押し込んで / 態とらしく首を傾げると相手を見下ろしたまま至極楽しげに掠れた声で先の行為を示唆した言葉を掛けて )お前の声が枯れるまで善がらせてやるよ。……鬼は頑丈だもんな、簡単には壊れられねえなぁ?
( 理に適っていようとも肯定することは憚られる相手の主張に顔を顰め / 一方で肌に触れる指先の感触はどうにも欲を刺激する物で徐々に心拍数が上がっていくのを感じ / 下腹部から競り上がる弱い快感に僅かに腰が浮いてしまい体内に蟠る熱を吐き出すように息を吐き / 相手の声色と告げられる言葉に明確な危機感に似た物を感じる一方で仄かに体の奥が疼き、それらしい抵抗はできないままに顔を横へ背け一言漏らし )…嫌だ。
…腰浮いてんぞ、( 相手の様子を明け透けに口にしては胸元に這った手で軽く肌を弾き / 興奮から瞳孔が開き獲物を前にした時のように自身の唇の端を舌先で拭い / 背けられた顔を此方に向けようと片手でぐいと頬を押し戻し / 視線は相手を刺すように見詰めたまま一音一音を態とはっきり言い聞かせ )…嫌じゃないな?言ってみろ、壊されんの期待してるって。
( 不可抗力的な体の反応は自らの意思ではどうにもできず、それを身も蓋も無く指摘されては頬が熱くなるのを感じ / 反論をする前に胸元へ僅かな刺激を感じると息を詰め / 半ば強引に相手の方を向かされては止むを得ず視線を合わせ / 射止めるような視線を受けて目を逸らす事ができないまま、まるで暗示のように耳元に纏わり付く声が脳内に響けばそれに逆らう事ができず薄く唇を開き / しかしながら言葉を発するのはなけなしの理性が拒み声にならずにただ唇を震わせ )
……強情、( 頬に熱が昇る様子を愉しげに眺めていたものの残る理性が邪魔していると見れば短く呟き / 片手を引き何やら自身の脚衣から小さなアルミ製の袋を取り出して鋭利な犬歯で破り / 口内に内部を満たしていた液を含み直ぐにぽいと空袋を投げ捨てると相手の唇に己のものを重ねて / 観察するように瞳を細め舌先で押し込む傍ら、相手に効果が出るとは余り思えないが試してみるつもりでやがて唇を離し )…お前って媚薬効くのかな。
( 不意に耳に届いた声に現実に引き戻されたような心地で一度瞬きを落とし / 先程まで半ば本気で口にしようとしていた事を思い返せば笑う事すらできず顔を顰めて視線を逸らし / しかし相手が何やら袋を取り出しその中身を口に含む様子に自然と視線が吸い寄せられれば無言で眺め / 何事かと思案したのも束の間唇が重なれば直後には口内へ流れ込んで来る物を反射的に呑み込んでしまい軽く咳き込みながら顔を逸らし / 聞こえてきた言葉に瞠目すると非難めいた声を上げ )ッ、お前、…媚薬?
俺が何も盗まない訳ねえだろ。…お誂え向きに薬屋もあったことだし。( 笑みを混じりに何処までも倫理に反した事を平然と口にすると手を伸ばして飲み込んだことを確かめるよう喉元に親指を触れさせ / やがて飲んだと確信すれば喉元の手を徐ろに頬から額へと滑らせ相手の髪に指を通し / 白々しく肩を竦めると一際強く膝で内腿の付け根を押し上げ )……効こうが効かまいが、これでお前は薬のせいにできるぜ。良かったな、俺が優しくて。
( 当然のように告げられる返答へ顔を顰め / 喉元に触れていた手が頬から髪へと伝っていくのに目を細めるも依然として恨めしげに相手を見据え / 逃げ道にも慈悲にもならない言葉を耳に入れながらも返答をする程の余裕は無く、焦れったくなるような刺激に競り上がる興奮が肩を震わせ / 眉を寄せて籠った声を漏らしながらも無意識に体は逃げようとするのか片肘をベッドにつき僅かに上体を起こし )ッ、ん、
逃げんの?腰抜けめ。( 逃げを打つような相手の仕草を目にすれば愉しげに目を細め / 扇動するような台詞と共に足をわずかに退けると髪に触れていた手を引いて / 上体を起こし身体に馬乗りになったまま自身の頬に指の背を当てて相手を見据え / 選択肢を委ねた言葉とは裏腹に止められないことを確信しているような口振りで問い掛け )怖がりな紹君の為に此処までにしといてやろうか。
( いっそわざとらしい程に癇に障る言葉にまんまと乗せられれば眉を寄せ / 先程よりは体の自由が利くようにはなったもののそこから動く事は無く半ば睨むような視線を相手へ向け / 問い掛けに不貞腐れたような声色で答え )…別に良い、逃げねぇよ。
無理すんなよ、本当は逃げたいんだろ。( 尚も態とらしく答えを曲解するような言葉を発して相手の身体の上から退こうとして / 散々相手の熱を煽るために触れた指先で再度臍の下に触れ / 表面を軽く掠めると指の背で皮膚を緩く押し込み / 薄く笑いながら尚も煽り立て )……ぐちゃぐちゃに壊されんの怖いもんなぁ?
( 相手の態度に思わず舌打ちが漏れ / 臍の辺りに触れられると僅かに体内の奥の方が疼くような感覚を覚えるも極力意識を向けないままその手を鷲掴み / 力任せに此方へ引き寄せながら不満げに告げ )怖くねぇって言ってンだろ。
( 引き寄せられる儘に相手に身体を近づけると勢いのまま顔の横に片手を付き / 笑みを象り曲げた脚で身動きが出来る程度にじわじわと体重を掛けて / 耳元に唇を寄せ鼓膜に吹き込むように低く囁き )…自分で足開け。怖くねえってんならそのくらい出来るよな。
( 散々煽るに留まらず思いも寄らない要求をされれば束の間瞠目して相手を見遣り / 恐怖と矜持は全くの別物だが此処で拒絶をしてはまるで先までの言葉を覆すようでそれはそれで癪に障り思い切り顔を顰め / とは言え判断に悩む程良くない方へ転ぶのは目に見えており、両足を相手の腰に絡ませ恨み言のように呟き )…此処まで趣味悪ィ奴も久々に見たな。
そんな趣味悪ィ奴に捕まって可哀想に。( クスクスと嘯きながら自身の腰に巻き付く足に目を細め / 相手の言動からして先程飲ませたものは効力を発揮していないと見れば小さく頷き / 渋々ながら自身の意志で此方の言葉に従う様子に愛おしさを覚えては髪に指を通し / 甘ったるい程の声で子供を褒めるような調子に言い聞かせ )……可愛い。良い子だ、ちゃんと出来て偉いな。
( 罵倒も相手を前にしては何の意味も無い事は理解しており憮然とした表情を浮かべ / しかし不意に髪に指が触れると反射的に目を細め / 掛けられる言葉に絆されそうになるのは疎か心地良さすら覚える自分自身に途轍もない自己嫌悪を覚え顔を顰めると、その手を振り払う事はしないまでも逃げるように顔を背け )
……そんな顔するなよ、褒められるのは嫌いか?( 幾度か目にした表情に困ったように眉を下げては背けられる顔の鼻先に人差し指で軽く触れ / 相手の脳裏に擦り込むよう掠れた声で繰り返し / 鼻先に触れていた指先を肌になぞらせ相手の唇へと落とし、とんとんと軽く端を叩いて )…余計なこと考えんな。俺の言う事聞いてろ、気持ちいいことだけ考えとけ。
( 問い掛けにも口を開くことは無いものの鼻先に触れる指の感触に僅かに表情を和らげ / 耳から直接吹き込まれるようなその声に自然と身体中の力が抜けるようで僅かに瞼を伏せ / 顔を僅かに其方へ向けると唇の端に触れる指先へ歯を立て )
……ふ、( 指先に感じる硬質な感触に僅かに笑みを零すと噛ませたままに親指の腹で相手の唇を押しなぞり / 少し上体を起こすと位置を調整し腕を伸ばして再び髪に指を通し / 相手の身体の上に体重を掛けて逃げられないよう固定すると上から覗き込むようにして視線を合わせ / 下腹部を焦らすように足で押し込みながら口元に薄く笑みを刷き )…ちゃんと気持ちいいって言えるな?
トピック検索 |