ジャック 2023-10-06 23:38:18 |
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…それもあるなァ。俺は基本的に隙あらばお前に甘えてぇと思ってるし。( 咄嗟に否定の言葉が口から出かけるも思い直せば眉を下げて嘯き / 指先を絡めながら相手の後に続いてロッジへと足を進め / 相手の後にシャワーブースへ向かうと手早く全身を洗い流し )
…お前って可愛いよなぁ。( 何度口にしたか知れない言葉を繰り返して目を細め / 身を洗い終えた相手がベッドへ来るのであれば腰掛けたままその手を引いて / そのまま布団の中に抱き込んでしまおうと自身の身体ごと引き倒して )
分かったって。何回言うつもりだよ。( 今日だけでも複数回は耳にしたその言葉に思わず笑みを漏らし / ベッドへ向かえば不意に引かれる腕に抗わないまま布団へ倒れ込み / くすくす笑いながら恐らく濡れた自らの髪から飛んだのであろう相手の頬に付く水滴を指の背で拭い )…濡れるぞ。
俺が飽きるまで。( 言い切ってしまうと愉しげに口角を上げ / 告げられた言葉と頬に感じる冷たさに瞬いては相手の身体ごと身を起こして / 温風が漏れ出る刷子をベッド脇から手に取り相手の髪を梳かし / 独り言のように呟き )風邪引かせたくはねえしな。
…飽きンの?( 返答を聞けば瞬き一つ落とし / 自ら聞いておきながら些か不満げに問い / 相手の挙動に抗う事無く再度体を起こし / 髪と梳かされる心地良さに目を細めると未だその最中であるのも構わず相手の肩に寄り掛かり / ふと以前から感じていた疑問を口にし )…ソレ何なんだ。また魔法か?
少なくともお前が生きてる間は飽きねえよ。( 不満げな様子に可愛らしさを感じると思わず口元を弛めて / 此方に凭れかかってくる身体に笑みを零すと片腕を相手の腹に回して支え、位置を調整して / 問い掛けには緩く首を傾げて答え )カーバンクルの宝石に温風閉じ込めてる代物らしい。気になるからって覗き込みはするなよ、目が痛くなるぜ。
その後は?( 相手の言い回しが納得いかなず尚も問いを重ね / 顔を横へ向け相手の首元に顔を埋め / その説明を聞いても明確な理解には至らず気の抜けたような相槌の後短く問い )へぇ…、…終わったか?
その後はまた俺が飽きるまで繰り返しだ。( 暗に飽きる事はない旨を笑み混じりに告げ / クスクスと笑みを漏らしては乾かし終わった髪を撫でて / ベッド横に刷子を置くと腹に回していた手に力を込めながら二人して再びベッド上へと倒れ込み / 相手の耳元に唇を寄せて瞼を閉じ )終わったよ。
…飽きる暇なんか何処にあンだよ。( 相手の言わんとしている事を理解し笑みを浮かべると機嫌良く問いながら目尻へ唇を触れさせ / 髪を撫でられると全身の力が抜けていくような安堵を覚えて目を細め / 再度相手と共にベッドに横たわると耳元で聞こえる声に擽ったげな笑みを漏らし / 閉じた瞼に視線を遣ると軽く唇を重ねて問い )…眠ィの?
そうだな。俺を夢中にさせてくれるだろ。( 目元の感触に僅かに瞼を伏せながら口角を上げ / 重なる唇に口元を弛めては下唇を食み返して / このまま相手を抱き込んで寝るつもりではあったものの問い掛けにふと瞼を上げれば相手を見据えて問い返し )お前は眠くないのか?
俺にその気が無くたってお前はどうせ俺に夢中になる。( 根拠も無いが自信あり気に断言し / 頬を緩めると此方からも幾度か唇を啄み / 開かれる瞼に満足げに笑むと問いかけに短く返しつつ甘えるような仕草で鼻先を擦り合わせ )…もうちょい、
それは経験則なのか。( 自信満々に言い切られると当然否定するわけもないが理由を問うようにのんびりとした調子で呟き / 予想外の言葉と余りにもいじらしい仕草に一つ瞬くとやがてじんわりと込み上げるような愛しさを覚えて / 溜息を吐きながら相手の身体を無遠慮に抱きしめ )……。
実際そうだっただろ。( 言外に肯定の意を込め口角を上げ / 抱き締められる力の強さに息苦しさを覚えながらも意識は当然溜息へと向き不貞腐れたように尋ね )…何だよ。
…今は「その気」は?( 緩く首を傾げて尚も質問を重ね / 相手の仕草に余りにも多くの感情が渦巻き滅、多にない事だが自身の心情を表す術が思い至らず束の間黙り込み / ややあって代わりに肩を竦めると相手に負けず劣らず拗ねたような響きを持った声で零し )お前は俺の理性を試すのが好きなんだなってだけ。
今はその気しかねぇよ。お前に付き合ってやろうと思った時から。( 目元を緩ませ相手を見詰めると髪に指を通しながら答え / 告げられた返答目を瞬かせ / 思わず笑みを零すとわざとらしく言葉を連ね / 人差し指で相手の顎の下を擽り )…試されてンのか。そりゃ悪かった、拗ねンなよ。
なら引っ掛け甲斐があったな。( 髪に触れる指に僅かに瞼を伏せて相手の方に身体を寄せ / 顎の下を擽る手付きに目を細めて / 相手の腰元を抱きしめていた腕を首に回し / 首筋を掠める程の距離で柔く撫でながら不服げに返し )お前は俺に触られても何も思わねえの。
俺も引っ掛かったのがお前で良かったよ。他の奴じゃ俺にこんな思いさせてくれねぇだろうしな。( 笑みを零すと髪を撫でる手はそのままに耳元へ唇を触れさせ / 首筋に触れる手の擽ったさと仄かな欲が刺激される感覚にやんわりと相手の手首を掴み制止しながら答え )思わないわけねぇだろ。でも俺はこんな触り方してねぇし。
…どんな思いだよ。( 耳元の感触に微かな笑みを含んだ声で問い返し / 掴まれた掌に束の間視線を遣り / 相手の仕草を真似るように鼻先を擦り合わせて )もっとタチ悪いよ、お前のは。
自由ってこんな感じかァとか、好きだとか幸せだとか、一生こんなんが良いとか、お前が居なくなったら生きていけねぇンだろうなとか、そういうのだよ。( 目を伏せて相手の首元へ顔を埋めると普段よりも幾分か籠った声で並べ / 鼻先が触れ合う感触に笑みを零すとわざとらしく眉を下げ )ンな事言うなよ。可愛い俺がお前に甘えてぇって言ってンのに。
……、( 零される言葉に込み上げてくる諸々の感情を言語化出来ずにいれば代わりとばかりに再び痛い程の力で相手の身体を抱き締めて / 相手の髪に手を回すと息を吐きながら身勝手な言葉を零して )可愛いからタチ悪いんだろ。明日に響くからって我慢してやってる俺の努力を讃えろ。
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