ジャック 2023-10-06 23:38:18 |
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へぇ、なんでもね。( 相手の持つ袋を軽く指で弾いた後に大人しく受取り / 相手の頬に軽く唇を触れさせる傍ら掌に何かの順路が描かれた地図のような大きさの紙を握らせて )顔と話術。レクチャーしてやろうか?( 端的に答えると口角を上げ )
…これは?( 頬への感触に目を細めるも手の中に握らされた物に気付くと視線を落とし / 紙を広げて眺め )…いや良い。教えてもらったところでロクに使えやしねぇしな。( 勝手に何らかの嫌な予感を覚えると視線を逸らし )
解体作業場のレーン順路。あそこバカでけえモン運ぶから船が搬入口に直付けされてんだよ。勿論囚人は近付けねえけど、……作業責任者としてなら話は別だよなぁ?( 何処かから細長い四角のネームプレートを取り出すと光に翳すようにしながらクスクスと笑みを漏らして )お前もやれると思うけどな。……ほらこっち見な、あんまり見ねえと寂しいぞ。( 頬に手を添えると此方を向かせようとして / 眉を下げ殊勝らしい表情を作ると相手に向けるものとは僅かに違う計算から作られた甘えの声を掛け )
…いつから準備してたんだよ。( 順路が描かれた図とネームプレートに視線を遣り瞠目し / 想像以上に計画へ向けた下準備が進められていると知れば再度図へ視線を落としながら感心を露わに呟き )…なるほどねぇ、言う事聞いちまうわけだ。俺からしちゃ面白くねぇ話だけどな。( 視線を合わせると口角上げ / 相手の頬を片手で軽く掴み )
準備って程でもねえよ。遊んでりゃ手持ちのカードは増えるだろ。…パズルゲームに近いな、今の手札で何処まで行けるもんか組み立て中なんだ。( やや婉曲的な比喩表現を用いながら脱獄が長期計画に基づいたものではなく、手に入れた情報からの思い付きであることを改めて口にして )はは、お前には効かねえか。……妬いてんの?( 掴まれる頬に楽しげな笑い声を上げ )
そりゃまた高尚な趣味をお持ちで。…俺は何ができる?( 感心と同時に呆れの混じる声を漏らし / 紙面に目を遣りぼんやりとルートを脳裏に描く傍ら尋ね )そりゃそうだろ。俺が何処のどいつとも知らねぇ奴に色仕掛け染みた真似して何とも思わねぇのかよ。( 手を離しながらも薄く眉を寄せ )
え?あー……なんだろな。俺の傍に居ること?( 計画を立てながらも相手を手札として考えては居なかったらしく僅かに悩んだ後戯言じみた言葉を口にして )…これ色仕掛けか?( 自身の基準ではロミオトラップと呼べる程のものではなかったのか相手の言葉に瞬きを落とし )
……つまりねぇってわけね。ンなら色々と量産しとくか。( 想像していなかった返答に片眉上げ / 呟き落としてはどのような効能の薬なら役に立つだろうかと一人思案し始め )体使って相手に言う事聞かせンなら全部色仕掛けだ。現に騙される奴もお前のファンも居るわけだろ。( 不貞腐れたような表情浮かべ / 小さく溜息吐きソファの背凭れに後頭部預け )
頼りになるな。…お前ってこれまで脱獄考えたことねえの、( クスクスと笑みを零して / ふと頭を掠めた問いに緩く首を傾げ )被害者の数で言うならお前も負けてねえと思うけどな。( 不服気な表情に何処か愛おしそうに目を細めると宥めるような手付きで相手の頭を撫で )
ねぇよ。俺は此処に逃げてきたようなモンだし、今まで居たとこよりも此処の方が居心地良いしな。…だから別に、今だってそこまで此処から出てぇわけじゃない。万が一にもお前の傍に居られなくなる可能性があんなら、此処で死ぬのを待つ方が良い。それでもお前の誘いに乗るのは何でか分かるか?( 相手の胸元へ人差し指を突き立て )数の話をしてんじゃねぇよ、取引材料が気に食わねぇって言ってンだ。( 依然として不満を浮かべたまま体勢は変えずに視線だけを相手の方へ遣り )
……分からねえから教えてくれよ。( 突き立てられた人差し指の手首を片手で掴むとぐいと引き寄せ )全く仕方無えなぁ。そんじゃ今後は色で釣るのは控えるよ、お前のために。( 尚も不服気な相手の様子に笑みを噛み殺しながら頬をするりと撫で触れるだけのキスを落とし )
…誰にも邪魔されねぇ場所で、お前と好きなだけ手足伸ばして寝るためだ。目ェ覚めたら当たり前にお前が居る、俺はそういう環境が欲しい。他に今以上に望んでる物はねぇンだよ。欲しいモンが手に入らねぇなら俺は此処から出る気はねぇし、お前の事も何処にも行かせない。俺が望むモンを用意するって誓えるか?( 手首を引かれるまま体勢を崩すように僅かに距離を縮め / 相手の双眸を見据え問い )…もっと強烈なのにしてやれば良かったな。( 頬を撫でる手に目を細め口付け受け / 表情を和らげると徐に相手の首筋から肩口までを指先で撫でて呟き落とし )
…はは、そんじゃ予定よりも大仕事になりそうだ。まあお前の願い位軽く叶えねえと甲斐がないからな、誓ってやるよ。…その代り、お前も覚悟は良いな?( 視線は逸らさないまま僅かに目を細めて / 相手の掌を持ち上げて指先に口付け )別に今すれば良いだろ。んなに不安なら番にでもなんでもなってやる、……それで死ぬなら本望だって言えば伝わるか。( 指先の動きに微かに笑み零し / 首を傾げて相手の瞳を見据え )
…分かったよ、何処でも付いてってやる。天国でも地獄でも。( 告げられる言葉に耳を傾けては何処となく恍惚と目元を緩め / 指先への口付けに笑みを零すと顔を寄せて一度唇を啄みそこを触れ合わせたまま伝え )……お前が死んじまったら俺だって生きてる意味はねぇんだけどな。…まあ外にはお前に色目を使う奴なんか掃いて捨てる程居ンだろうし、( 僅かに目を見開き暫くの間真意を問うように視線を絡め / ふと笑みを浮かべると何処か開き直ったような口調で呟き落とし / 再度ゆっくりと首筋から肩口へ指先を這わせると以前そこへ牙を突き立てた際の髪跡が浮かび上がり )
ふ、…行き着く先は地獄一択だがな。今更放せと言われても撤回は効かねえぞ。( 焦点が合わないほどの距離を離すこともなく相手の言葉に僅かに頷き微笑を漏らして / もう一度相手の唇を食み )……、これで終わりか?( 指先の感覚に目を細め何となく相手の動きに目を遣りながらも何をしているのかはあまり理解しておらず / 恐らく番として必要な儀式なのだろうと思いつつ何となく手持ち無沙汰で相手の髪をゆっくりと撫で )
あァ、言わねぇよ。…お前が居ンなら何処にしたって極楽には変わりねぇからな。( 再度触れ合う唇に笑みを零すと戯れるように鼻先を擦り合わせ / 僅かに顔を離すと相手の髪に指を通し )いや。…痛みには強ェ方か?( 髪を撫でる手に目を細めながら短い否定を返し / 問う間に瞳孔は縦長に形を変え )
…お前の殺し文句も大概だ。( 鼻先の感覚に目元を緩め / 髪に通される指先に瞼を伏せて )……強いと言えば嘘になるんだが。手加減しろって注文は受け付けてくれんの。( 眉を顰め否定を口にしつつも行動を止める気はなく静かに息を吐いて / 次いで相手の瞳の変化に視線が吸い寄せられれば瞳に好奇心の色を宿しながら見詰め )
そりゃそうだろ。生涯お前にしか言わねぇ代物だからな。( 口角を上げて告げつつ瞼の伏せられた目元や頬へ繰り返し口付け )受け付けない。此処噛んでろ。( 此方へ向けられる好奇心の色に気づくと視線を合わせながら当然のように答え / 自らの肩口を指で軽く叩き )
そうか、…俺もお前が居る所が天国だよ。( 顔に降るキスに微かに笑みを零し / ゆっくりと瞼を上げると笑みを含んだ静かな調子で耳打ちして )……、( 不服げな視線を返しては指示通り相手の肩口に顔を埋めささやかな抗議を示すように軽く牙を突き立て )
…つまり俺達が地獄に落ちたところで天国には変わりねぇって事か。( 鼓膜を擽る密やかな声に忍び笑いを漏らし / 相手の肩口へ頬をのせると満足げな呟き落とし )お前が言ったんだからな。( 向けられる視線を受け止め肩へ走る僅かな痛みに苦笑混じりに告げ / 口を大きく開き返答の間に長く伸びた牙を噛み痕の残る場所へ突き立てると根元まで深く突き刺し )
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