ジャック 2023-10-06 23:38:18 |
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此処と比べたら遥かにマシだよ。( 笑み混じりに答え / 何事か思案しているようにも見える相手の横顔をぼんやりと眺め )そこまで甘くなきゃ良い。( 好みとは別に茶菓子が紅茶に合う事は理解しており缶に視線を遣りながら告げ )
まぁそうか、少なくとも娑婆の空気は吸えるもんな。…何だ?見惚れたか?( 半分程になった紅茶を何処か名残惜しそうに眺め / 視線に気付けば過去に似たような台詞を吐いたな等と益体もなく思い返しながら口角を上げ )ジャムと砂糖がまぶされたヤツ以外はそこまで甘くねえ筈だ。適当に取れ。( 先と同じく正規の入手とは言えない缶の蓋を開けては何種類かのクッキーが詰め込まれたそこから自身も一枚摘み上げて )
だから見惚れ飽きたっての。…何か考えてンなって思って見てただけだ。( 聞き覚えのある台詞に以前と同様な言葉で返し笑みを漏らし / 視線外すとソファにゆったりと凭れてカップに口を付け )……今の方がよっぽど極楽だな。( 言われるままシンプルな見た目のクッキーを手に取り口に入れ / 紅茶を一口飲んでは頬を緩めて呟き )
飽きる筈ねえだろ、俺の顔だぞ?…ああ、お前のことを考えてた。( 自惚れに近い言葉を冗談半分に口にして / 紅茶を嗜む相手の邪魔にならない程度に手の甲で肩を軽く小突いて )そりゃ俺のモンに地獄見せる訳には行かねえだろ。( 焼き菓子を口に放り込むと二枚目に手を伸ばしながら肩を竦め )
仰る通り。どんだけ眺めてても飽きねぇな。…俺の恋人は今日も最高だなって?( 思わず小さく笑みを零しつつ頷き / 横目に相手を見遣り口角上げ )…ジャック、( 相手の言葉に目を細めるとカップをテーブルに置き / クッキーへ伸ばされる指先を絡め取り柔く握ることで妨げると此方を向くよう促すように名前を呼び )
そうだな。健気で可愛い最高の恋人だ。( 机上に置かれているであろうノートに視線を落としながら口角を上げ )……、なんだ?( 不意に呼ばれた名前に目を見開くと相手の思惑通り其方を向いて / 握られた掌をほんの少しの力で握り返し )
…そうだ。何も見なくても書けるようになったぞ、お前の名前。( 相手の視線がノートへ向けば思い出したようにそれを手に取り / 白紙の頁へ未だ不格好な字で相手の名前を綴り )…、( 相手が此方を向くと唇重ね / 幾度か食むだけの口付けを繰り返し )
へえ、成長が早いな。……良い子だ。( 相手の字を指先でなぞると口元を緩ませて / 子供を褒めるような調子でわしゃわしゃと髪を撫で )…ふ、( 触れるだけの口付けに目を細め / 暫くされるがままになっていたが相手の後頭部にゆるりと手を回すと此方側へと引き寄せて舌先を這わせ )
お前が俺を放置して寝てる間に散々書いてたからな。( 抵抗はしないながら僅かに顔を顰め / 口先ばかり恨みがましい言葉を並べ )は…、( 唇開くと唇を這う相手の舌をやんわりと食み )
拗ねるなよ、可愛いだけだ。( クスクスと笑みを零し緩々と手を引いて )…ん、( 柔く食まれる感覚に漏れるだけの笑みを零し / 開かれた口腔に舌を捩じ込むと呼吸を合わせながら裏筋を擦り合わせるよう舌同士を絡めて )
随分臍を曲げた俺が好きなんだな。( 片眉上げると淡い皮肉を込めて告げ )っ、…もう良い、( 舌を絡められると危うく快感の火種になり兼ねない物がゾクッと背筋を這い上がるのを感じ顎を引き )
どのお前も好きだよ。単にお前が挑発に乗りやすいんだ。( 尚も神経を逆撫でするような言葉を並べ立て )…本当に?( 後頭部に添えていた掌で離れようとする相手をグッと引き寄せ / 鼻先を擦り合わせながら笑み混じりに問い掛けて )
…一言余計だって言われねぇか?( 眉を寄せ相手の鼻先を弱く摘み )…ほんとに。( 触れ合う鼻先に目を細め / 一瞬返答に窮するも短く答え )
余計に言ってるからな。( 端的に肯定するとクク、と笑みを漏らして )そうかよ、俺は物足りねえけど。( 頬から首筋をなぞるように手を滑らせ / 喰むだけの口付けを落とし )
わざとかよ。好きな子はイジメたくなるって奴か?ああいうのはてっきり餓鬼特有のモンだと思ってたけどな。( 両手で相手の頬を挟むように添えると軽く揉み )…散々ヤッただろ。( 再び微かな震えが背筋を走り目を細め )
じゃあ餓鬼かもしんねえわ、加虐趣味が無いと言えば嘘になるからな。( 相手の掌に逆らわないまでも嘯いて肩を竦め )……言わなかったか?一人に絞るってことはお前に全部が向くんだぜ。( 相手の背筋を人差し指でつっとなぞり / 目的語を口にしないまま首を傾げて )
…嘘になるどころじゃねぇだろ。( 眉を寄せて相手を見据え / 手を離しては低く呟き )…なら今は我慢しな、俺の体のために。( 相手の手付きにほぼ反射のように体の奥が疼く感覚を覚え / 背に回されている相手の腕を掴むと唇へ触れるだけの口付けを落として )
お前に被虐趣味が付きゃ解決だ。( 不意に相手の肩に顔を埋めると痛くない程度に軽く牙を突き立て )…仕方無えな。触られてねえとココが寂しくて仕方ない、って身体にすんのはまだ先にしてやる。( 唇への感触に僅かに笑み / 視線を相手の腹に向けとん、と臍下をもう片手の人差し指で突いて )
何も解決はしねぇだろ、…ッ、( 一体何が解決するのか見当もつかない言葉に片眉上げ / 肩口に歯を立てられる感覚がすると僅かに顔を顰め )…随分自信があるみてぇだな。( 微かに肌が粟立つとその手を掴み指先を絡め / 相手の肩口へ頬を乗せ )
お前が仕置きで悦ぶくらいになりゃ両者得するってことだよ。( 顔を上げると満足気に痕を眺め )自信じゃねえ、実績だ。…なんだ、今度はお前がお眠の番か?( 手遊びに絡められた指先を擽るよう指と指の間を柔く撫で / 凭れかかるような姿勢に目を細めて )
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