ジャック 2023-10-06 23:38:18 |
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…俺の言動があからまさにお前の事が好きそうだったら可愛いって思うだろ。( 唇が食まれる感触にうっとりと目を伏せ / 再度瞼を開くと遠回しなようで明け透けに心境を吐露しながら口角上げて問い / 相手の頬や鼻先へ口付け )
…思う。俺はお前が好きだからな。( あっさりと肯定すると目元を緩め / 顔中に落とされる口付けに僅かに笑みを漏らし / ふと思い出したように瞬いては相手の唇に再度口付けて下唇を食みながら呟き )お前のそれでこんないい気分になれんだから、薬も要らねえな。
( 告げられる言葉に満足げに目を細め / 相手の髪に指を通しながら繰り返される口付けに目を伏せ / ふと聞こえた言葉に笑みを漏らすと囁くような声色で返し )…そうか?じゃあこれは次の機会までお預けだな。
まあそれまでにはお前のも改良されてるだろうしな。( 顔を離すと断定するように言い切り / 人差し指で相手の頬を撫でながらふと視線を斜め上にやって眉を寄せ )……にしても、考えることが多いな。
───
相談だ。次、何処かの国まで場面転換していいか?要するに移動時の描写を省略して、現在地―目的地を直接繋ぐヤツ。
もちろん長距離移動する時の場面は事前に告知させてもらう。分からんこととか納得行かないことがあれば言ってくれ。
お前は求めるモンが多いからなァ。( 呆れの混じる声で呟き / 頬に触れる指先の感触に目を細め / 脱力するように相手の肩口に頬をのせながら聞こえてきた言葉へ短い問いを返し )…例えば?
──
あァ、構わねぇよ。任せちまって良いンならお前の好きなタイミングで声かけてくれ。
じゃねえとただ不味いだけの葉っぱだろ。( 大して気にした風もなく嘯いて / 相手の言葉に瞬くと指を折り始め / 数えている内に嫌になったのか顔を顰めて息を吐き )お前の組織がまだ何かしらあるかもしれねえって所、入れ墨消さねえとならん所、さっきの取引、……やめた。キリねえわ。
───
了解した。とりあえず次は飛行場のある国行って、前言った俺の弟と遭遇するってのどうだろうな、って考えてるわ。異論なければそこまで飛ばす。
失礼な奴だな。これでも多少は改良してンだぞ、まだ実用に向かねぇだけで。( 不満を露わに顔顰め / 先程あれだけ騒いでおきながら列挙される事柄には然程興味無さげに耳を傾けており / 言葉が途切れれば小さく笑み浮かべ何とも呑気な呟き落とし )まあ取りあえず1年以内に何とかってとこに行けば良いンだろ。お前と世界渡り歩くのも悪くねぇ気分だな。
──
あァ、了解。色々ありがとな。俺はその流れで構わねぇよ。
客は現金なもんだろ、実用品にしか興味ねえんだ。( 不満げな顔に思わず笑みを噛み殺し / 並べ立てる事例に何を思うでもない様子には形だけ肩を竦め / 無責任に相手に全権を投げ出すとそのまま相手の身体を引き寄せてソファの上に引き倒し、目を閉じて眠りに落ちる体制を整え )お前ちゃんと覚えといてくれよ。じゃねえとまた逃避行する羽目になる。
──
( 数週間後、この大陸最大の国であるレッドキンジアの大地を踏みしめており / 車での移動とは言え長旅で若干凝った肩を片手で解しながらドアに凭れ / 雑多な人混みに紛れて目の前に聳え立つ白亜の殿堂を見上げながら独り言を呟き )……図書館と、博物館と、飛行船だったか。
──
とりあえず移動地点まで飛ばした。なんかありゃ言え。特に何もなければこっちは蹴ってくれ。
まあ良い、そのうちハマらせてやる。( 小さく溜息吐き / 告げられる言葉へ愉快げに笑みを浮かべて言葉を返すとソファの上で目を伏せ )逃避行も悪くなかっただろ。
──
…すげぇな。( 車から降りると目の前に聳える建物を眺め / まじまじと眺めながら小さく呟き / 聞こえた言葉に相手の方へ顔を向けると優先順位の高い物を嬉々として告げ )飛行船だ。早く行こうぜ。
…ふ、( 相手の様子に微笑ましげに口角を上げると飛行船の方向に顔を向け / 顎の下に手を当てては独り言のように呟き / やがて得心したらしく一つ頷くと後ろ手に車の鍵を締めて / 当然相手も着いてくるものと勝手に判断しながら歩き出し )確かそこまでは乗り合いのバスが出てるはずだ。買って…いや、ちょっと芝居してくるかね。
……( 気配もなく相手へ近付くと手首を掴み / 強い力ではないがするりと近くの路地裏へ引き込むと兄そっくりな顔を相手に近づけてまじまじと見詰め / 呑気ささえ感じられる調子でマイペースに零し )…へえ、…あんた、現地の奴じゃないな。…またあの兄貴がクソな手で引っ掛けてんのかと思った…
( 相手の言葉に耳を傾け自然と頬を緩めながらその背に続き足を踏み出し / あまりの気配の無さに反応が遅れ気付いた時には手首を掴まれており、まるで誘導されるように路地裏に引き込まれれば瞠目しつつ警戒心を剥き出しに其方へ視線を遣り / 反応ができなかった事に我ながら驚きながらも他人に触れられた嫌悪感も相俟って鋭い視線を向けたが、目の前にある見れば見る程覚えのある面立ちに言葉を失い / 呑気に零される声の半分は耳に届かなかったものの辛うじて意識の内側に入り込んだ単語に気を引かれると僅かに警戒心を緩め )は、……兄貴?
そう、……兄貴。この顔見たら大体分かるな、( 少し顔を離し、片手で眼鏡を外すと相手の言葉を復唱するように呟いて / 鼻先を相手の肩に近付け何かを確認するようにすん、と嗅ぎ / ぱっと顔を上げると途中から独り言のようになりながら首を傾げてのんびりと推測し続け )…ん?あんた、…どういう経緯でジャックの毒手に引っかかってるんだ?ギャンブル?人身売買?まさか色恋沙汰か…?
…紹?( 相手の姿が見えないことに気付くと途中で足を止め慌てたように振り返り / はぐれたのかと人混みを分けながら来た道を戻り / 流石にすぐには見つけられず周囲への聞き込みを優先する方針に変えて / 相手の特徴を通行人に伝えては焦ったように姿を探し )
…あァ、まあ大体はな。( 相手の言葉に至極適当に返しながら感心したような様子でまじまじとその面立ちを眺め / 相手が肩口に顔を遣ることで視界から消えれば然して抵抗もせず動向を窺っていたが独り言のように零される言葉には肩を竦めて答え / 直ぐに意識は飛行船と姿が見えなくなった相手の事へ傾き路地裏から僅かに顔を出して周囲にその姿を探しながら告げ )大した経緯じゃねぇよ、俺のモンになって、って言われたから了承してやったンだ。…もう良いだろ、これから飛行船乗ンだよ。
…へえ、アレがそこまでストレートに。興味が湧いたな……、( 相手の言葉に驚いたように目を見開いて / 再びぐっと顔を近付けて全身を眺め / 表の道へと向いた相手の顔に両手を伸ばしては此方へ向けさせようとして / 成功するならば互いの唇に触れる直前まで鼻先を近付け )
んだよ、はぐれ……( 路地裏の一つから顔を出している相手を目敏く見つけると小走りで駆け寄り / 身勝手な文句を口にしようとした直後、背後から見ても己によく似ていることが分かる背格好に気付けば苦々しく顔を歪め / 相手の手首を掴んでそのまま背に庇おうとし )…ジュード。どういうつもりだ?
…おい、離れ…ッ、( 直ぐに見つかるものと思っていた相手の姿が人混みによって容易には探し当てる事ができず、思えば脱獄をしてからと言うもの相手の所在が分からない状況自体が初めてでその事実を認識した途端得も言われぬ不安に駆られ / 此処に至り漸く焦りを感じ始めた時頬に触れた手によって行動を妨げられれば不機嫌さを露わに其方へ目を向け / 想像以上に互いの距離が詰められている事に気づけば反射的に身を引くもつい先刻と同様に手を引かれるのと同時に聞こえて来た声に安堵を覚え大人しくその背の後ろへ引っ込み / 早鐘を打つ心音を鎮めるように細く息を吐き出し )
…兄貴の毒牙を心配してただけだ。…それとも何だ、柄にもなく真剣交際ですとか抜かすか…?( 背に引っ込んだ相手の顔を覗き込むようにしながら挑発するように口角の片端を上げ / 兄の顔と見比べながら近くの壁に片方の肩を預け / ふと視線を上げると相手にだけ見えるように口元で『紹』と象り )
…うぜえな。俺がどうしようと勝手だろ。コイツにはもう関わるなよ。( 相手を掴んだままの手に力を込めて弟を睨み / もう話すことは無いと言うようにくるりと背を向けるとそのまま相手を引っ張って路地裏から出ようとして / 背に視線を感じながら通りに出ると独り言を呟き )…予約の時間、逃しちまったわ。
( 相手の物言いに流石に反感を覚えるものの口を開く雰囲気でない事を察し不快そうに顔を顰めるに止め / とは言え血縁者でありながら一体どういった関係性なのかと双方の遣り取りを半ば傍観する思いで眺めていた最中、ふとその唇が自らの名の形に動くのを目に留めると片眉を上げ / 早々に歩き出す相手に合わせ手を引かれるまま路地裏を出ながらも肩越しに横目で路地裏を見遣り / 既に意識は飛行船よりも初めて見た相手の血縁者の事に傾いており揶揄とも冗句ともつかない声で述べ )…お前と違って随分親切心溢れる奴だな。
親切心?野心と征服欲と略奪欲、それに性欲の間違いだ。( 路地裏から出ると相手の言葉に低く返しながら繋いだ手を離さないまま近くのベンチに座り / 相手にも座ることを視線で促して / 手を解くと相手の唇に親指の腹で触れ )どこも触られてないだろうな。
────
遅くなって悪い。一ヶ月弱も留守にしていたし、お前はもう居ないかもしれない。そうなっていても当然だとは思うが、謝罪と返事の言葉を残させてもらう。
もしお前がまだここにいるのなら、もう一つ付け加えたい。前までのペースで返事をするのはもう無理そうだ。一ヶ月に一度のペースになるかもしれないし、下手をすればもっと期間が空くかもしれない。それに、前までみたいに展開を運べるかどうかもわからない。
そんな不安定なスケジュールしか伝えられないんだ、すまん。だからこの文を見たとしても、そのままスルーしてこの場所自体を忘れてもらっても構わない。もちろん、お前に疑問や不満が残っているならそれには答える。
お前と大差ねぇだろ。( 場の空気にそぐわない軽口を零しながら促されるまま隣に座り / 唇に触れる手を鷲掴むとその掌に頬を添わせるように寄せ / ぼんやりと記憶を辿りながら問いを返し )触られはしたよ。何か問題あんのか。
──
別に良い。俺もそれなりに忙しくしてたし、お前が居なくてもまァある程度気は紛れたからな。
ンで、諸々了解した。別に返事なんかいつになっても良いぜ、どうせお前から離れる事を選ぶなんて無理な話だ。
ただ、お前がもうこの場所に然程楽しみを見出してねぇなら立ち去るのも吝かじゃねぇ、って事だけは言っておく。義務感やら義理みてぇなモンでお前に負担掛けてンだとしたら、それは俺としても本意じゃねぇからな。
どっちにしたって俺が此処を終わらせる決断はできねぇし、終わらせンならお前から終わらせてくれ。嫌な役回りを押し付けちまって悪いな。
( 聞いた途端にあからさまに眉を顰め / ?に触れる手はそのまま、相手の身体を抱き締めて / 不満を露わにするようにきつく締め上げ )……ある、触らせんな、俺のだろ
─────
どっちにしたって……のあたりから言えるのは俺も同じだってことだ。ただ、楽しみと言うよりも展開を考え辛くなってきたのが多少ある。これからどう言う風に舵を取っていくか、とかそういうのにちょっと手詰まってんだ。俗に言うスランプってやつかもしれないんだが、こんな状態でやり取りしてんのもお前に負担をかけるかもなぁ……ってことで、身を引くかどうかは迷ってる。情けなくて悪いな、これが今の正直な俺の心境なんだ。
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