常連さん 2023-09-27 23:25:49 |
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( いつもの通り正門での待ち合わせ時間にはまだ少し余裕があったため、図書室で本を二三冊借りているうちにギリギリの時間になってしまった。まだ日が落ちる前の仄かに明るい空を見上げて待ち合わせ場所へ。ふと気がつけば前には愛しい恋人の姿。視力が悪い自分でも彼のことは間違えたことがない。後ろからそっと近付くと自分より高い身長の彼の目へ手をそっとあてて。)
……わたしは誰でしょう?
(/初回ありがとうございます!とても分かりやすい文章でした。こちらもまた何かありましたらよろしくお願いします。)
(他の部活動も練習を終えたらしく、ぽつぽつと正門から家への帰路を辿る生徒達を見送っていると不意に吹かれた冷たい夜風にぶるりと体を震わせて。だんだんと涼しくなってきた気候にそろそろブレザーの出番だろうかと腕をさすりながら、時刻を確認しようとすると突然視界が真っ暗になって、いきなりのことでびくりと肩を震わせて。寒さに注意が向いて油断していたためか、完全に不意打ちを取られる形になるが耳に優しく響く恋人の声にすぐに緊張が解けていき、ふっ、と一息ついて己の目に当てられている恋人の手に自分の手を重ねれば「驚かさないでくださいよ、夏葵先輩。」と、その手を退けながら後ろを振り返り、困ったようにそれでもどこか嬉しそうな笑みを浮かべて。)
(/お褒めのお言葉ありがとうございます!
早速ですが、これからどういう風に進めたいやこんなイベントをやりたいなどの展望はありますでしょうか?)
…ふふ、ドッキリ大成功。
帰ろ?
( 相手の手が自分の手に重なるその温もりにほっとすると、嬉しそうに笑って。こちらを振り返る相手の表情が綺麗だとか、愛おしいだとか…色々な感情が巡るがそれを言葉にはせず、にっこりと笑みを浮かべたそのまま重なった片方の手をとり、ぎゅっと優しく握る。もうすぐ暗くなる空模様。風が少し冷たいので彼の手の温度が心地よい。早く帰ろうと少し手を引き。)
(/高校生ですので何かイベントとか楽しそうですよね!文化祭とか。あとは部活の合宿とか?)
うん、帰りましょうか。
(悪戯っぽく笑いながらドッキリを仕掛ける相手の持ち前のマイペースにやれやれとこちらも笑みを返しながら付き合い。重ねられた手を取り直して握り返されると、とく…、と血流が一拍早くなるような感覚を覚え、いまさら照れるわけではないがそれでも彼女との触れ合いは心が満たされるようで夜風で冷えた肌もほこほこと暖まっていくような気がして。相手に手を引かれるままに置いていかれないようそれについていき、2人で帰路を辿っていると「どこか寄っていきますか?」と、このまま相手の家まで送って直帰するか、はたまた他の生徒のようにコンビニやカフェなどに寄ったりするかと問いかけて。)
(/どちらもいいですね!個人的には合宿がとても面白そうだと思いましたので、その方向で進めたいと思うのですが、よろしいでしょうか?もちろん文化祭のルートでも大丈夫です!
それから、このまま敬語で話しても大丈夫でしょうか?)
んー、…コンビニかな。
甘いもの食べたくて。
( 手をときおり振りながら歩みを進める。どこかに寄るかと言われると少し考えてからコンビニを選択し。たしか秋限定のサツマイモのスイーツが発売されていたはずだと記憶を思い起こす。例えなかったとしても何か甘いものが食べたい気分なのでコンビニスイーツでも買って、2人でどこかでのんびり食べるのもいいかもしれない。そんなことを考えて歩いているうち最寄りのコンビニに辿り着き。手を繋いだまま、スイーツコーナーへ。)
(/いいですね!合宿でいきましよう。
2人の時は敬語じゃなくてもいいかなと思っております。でも敬語でも萌えです。やりやすい方を選択してください。)
ん、じゃあそれで。
(こちらとしては直帰でも良かったものの、部活終わりということで空腹気味で、なにか小腹を満たしたい気分でもあったため相手のとった選択に従い、手を引かれるままに最寄りのコンビニへと歩を進めて。学校の最寄りのコンビニということで、下校中の生徒が数人ほど中にいるというのに、相手はそんな事を意にも介さず手を繋いだままスイーツコーナーへと突き進む。知り合いでない生徒はともかく、友人や水泳部員に見られでもしたら翌日はしつこく揶揄われるため、知り合いがいないことを確認すればホッと胸を撫で下ろして安心してスイーツの棚に目を向けて。そうして目を向けた棚にはさつまいもやら栗やらの秋のスイーツが並んでおり、「いろいろありますね、迷うな…。」と包装されたスイートポテトを見定めるように手に取ったりして悩ましげな声をあげて。)
(/了解しました!では、頃合いを見て話題に出しますね!
では、2人きりの時は敬語をなくすようにしますね。大丈夫でしょうか?)
晃樹くん、わたしモンブラン買うから、そのスイートポテトと半分こしない?
( コンビニには学校帰りの生徒も数人。何も気にすることなく手を繋いだまま中へ入ったが、しばらくすると商品を見るため自然と手は離して。さつまいもスイーツを目当てに来たがそういえば秋の味覚と言うと栗もあるだなんて気がつく。コーナーを眺めているうちに小さなカップモンブランを手にとり。そして横でスイートポテトと悩む彼を見てそちらをのぞきこむようにしてお願いを。相手が嫌いでないなら半分ずつ食べたい、と。)
(/敬語無しの件も含め了解しました!)
あ、いいねそれ。
( スイートポテト以外にもモンブランやかぼちゃプリンなど、さまざまな秋の味覚が己を誘惑する。せっかくならいろいろなものを試したいが、食べすぎてもまた晩御飯が入らなくなる。どうしたものかと悩んでいると傍の相手からこちらを覗き込むようにして助けの船が出されれば、それならば食べる量もそこまで増えずに済むと考えて。それも己の中でスイートポテトかモンブランかと迷っていたところにその提案をされれば断る理由もなく、そうと決まれば手に取ったスイートポテトを持ってレジへと向かい会計をして。 )
(/それでは、本体は一旦隠れますのでまたなにかあったらお申し付けください。)
やった。じゃあ買ってくるね?
( 賛同の意を貰えれば嬉しそうに笑って。手にモンブランと、近くにあった紅茶のペットボトルを1本取り会計へ。先にスイートポテトを購入した相手よりも後に会計をしたため、少し遅れてコンビニの外へ。「お待たせ」と駆け寄れば、さすがにコンビニの前で食べるのは行儀が悪いかと思い、近くの公園のベンチにでも座って食べようと提案をして。)
あそこの公園、座るところあったから。そこで食べよ。
(/了解しました。また何かあればお声かけくださいませ。)
うん、そうしようか。
( 先に会計を済ませ、先にコンビニの外へと出ると本格的に陽は沈んだようであたりはすっかり真っ暗になっていて。自分が彼女を家まで送るとはいえ、寒いうえに暗い帰り道をあまり歩かせるべきではないだろうと考えれば、早いところ2人でスイーツを食べようと思って。遅れて外に出てきた相手から、公園で食べようと提案されると、確かにここで食べるのはいささか行儀が悪いため、その提案にのっては今度はこちらから手を繋いで2人で公園へと歩いて。そうして着いた公園のベンチに座れば )
まずはどっちから食べる?
ん、スイートポテト食べたい。
( 公園までの短い距離。今度は彼から手を繋いでくれた。それには僅かに胸の高鳴りを覚えつつ、きゅっとしっかり自分も握って公園への道を歩き。あたりは真っ暗だが、公園内は街灯があるためほのかに明るい。ベンチに腰をかけると、どちらから食べるか悩んだ末相手の買ったスイートポテトから食べたいと希望を伝える。紅茶のペットボトルを出すと、「晃樹くんもよかったら飲んでね」 と一緒に飲むことには当たり前だが抵抗はなく。スイートポテトが出てくるのを期待の眼差しで待ち。)
おっけー。それじゃあ…。
( モンブランよりも先にスイートポテトを食べたいと、希望の眼差しをこちらに向ける相手のそれに応えるべく、レジ袋からスイートポテトを取り出して。会計を済ませるときに温めてもらったらしく、ポテトから感じられるほんのりとした熱がこの肌寒い気候には嬉しい。そんなことを考えていると相手からは紅茶を差し出され、いつでも飲んでいいと言われると、それでは間接キスではないかと少しばかり戸惑って。こういうことを臆する事なく持ちかける相手は強いなぁと思いながら「あ、あー…ありがとうございます。」と少しだけぎこちなく返事をして。気を取り直して、食べやすいようスイートポテトを半分に割れば優しく湯気が立ち上り、いかにもほくほくとしてさらに味への期待に拍車がかかる。「はい、夏葵先輩。」と半分に割られた(気持ち大きい方の)スイートポテトを相手に差し出して。 )
ありがと。あったかいね。
( 半分に割られたスイートポテト。その断面からはほくほくと湯気が立ち上がる。半分を受け取ると、焼きたてのようなそのあたたかさに思わずほっと笑顔になり。「いただきます」と一声かけると、1口それを食べては、また幸せそうな表情を。普段は表情筋が乏しいとさえ言われているが、彼の前では比較的表情豊かで。こういう少し肌寒い季節にピッタリだと思うと、今度またリピートしようと心に決めて。)
美味しい。
うん、これは正解だったな。
( 手渡したスイートポテトを緩やかな笑顔を浮かべ、受け取る相手が小さな一口でパクリと食いつくと、笑顔がさらに綻び、幸せそうな表情へと変化していけばなかなかの逸品だったことが見ただけでわかり。早速己も一口食べると、コンビニスイーツにしてはやけに完成度の高いスイートポテトに感心して。さつまいも特有のこってりした甘さが口の中に広がっていけば己も彼女と同じように笑顔がほころんでいき、うんと頷きながら上記のように述べれば腹が空いていたためかものの二口でスイートポテトを堪能して、手を合わせては )
ごちそうさま。
ごちそうさま。
じゃあ次は…、
( こちらも満足そうに食べ終えると、横に置いていたレジ袋からカップモンブランを取り出すと蓋を開けて。スプーンで1口すくえば、それを相手の口元へ。「はい、あーん。」といとも淡々とした表情で。早く口を開けてとでも言わんばかりにじっと相手を見つめて。)
ん゛っ、
( スイートポテトの包装を己の鞄に直している間、彼女がモンブランを食べる用意をしていたようで、その一口目をまるで当然のことのようにこちらに差し向けてくると、突然の不意打ちに上記のように言葉に詰まり。こういった、良くも悪くも心臓に悪いことを平然とやってのける相手にはまだ慣れないところがあり、一つ咳払いをしては「先輩が先に食べていいよ。残ったやつを俺が食べるから。」と、このまま差し出されたスプーンを口にすれば間接キスが成立してしまうため、気遣ってから遠慮して。 )
...そう?じゃあお先に。
( 先に食べていいと言われると、不思議そうな表情を示すも特にこだわりはないため頷いて。その1口分を自分の元へ。口に入れると、栗の甘みがじんわりと広がって、甘すぎない大人な味わいがとてもいいと満足そうに微笑み。小さいサイズなのであっという間に食べ進めればカップの半分(少し多めに残した方)を彼へ渡し。ふと今更なことを呟くように言えば。自分のスプーンを見つめて。)
あ、スプーンこれしかないけど。大丈夫?
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