名無しさん 2023-09-25 15:39:27 |
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…九原、湊人……ん、明日…
(せめて寝転べるくらいにはして欲しかったと思いつつ、ポチじゃなくてちゃんと名前があると名乗り。どうせ聞いちゃくれないだろうと短いため息を吐き出しては、へらっと笑いながら見送り)
(1人部屋にしては広すぎる事実に戻ると、風呂に入り)
あ、そう言えば今度ポチも風呂に入れるか。あいつ汚いからなぁ(などと独り言を言いながら、ゆったりと湯船に浸かり)
……はぁ…久しぶりだな、こーゆーの…
(それでもあの時よりはマシかと、ふっと笑い。自分の髪がいまどうなってるかなと気になりつつ段々と重くなる瞼に逆らうことはせず、膝立ちのままうとうとして)
(次の日、朝起きると朝食を食べて、器を持って牢屋に行き鍵を開け)
おはよう、ポチ。餌の時間だぞ。喜べポチ、高級のドックフードだぞ。(普通の犬にとっても、とても高級な缶詰らしく、それを差し出し)
………ありがとう、ございます
(ろくに眠れなかった様子ではあるがゆっくり顔を上げ日比野を見て。昨晩何も食べれず酷い空腹だった自分には、ドッグフードですらご馳走に思えて拒否する理由もなく。途切れながらにお礼を言っては器に顔を近づけゆっくり食べ始め)
偉い偉い、好き嫌いしないで食べて、ポチはいい子だなぁ(満足そうに頭を撫で撫でして)あ、そうだ。ポチにプレゼントがあるんだ。(赤いいろの可愛らしい首輪を取り出すと九原の首に付けて)
よく似合ってるじゃん。気に入ったか、ポチ?
ん……
(昨晩と同じく意外にも優しく頭を撫でる手に、異様な状況だと理解はしているがそれでも自然と頬が緩み微笑んでいて)
……見えないので、分かりません
(気に入ったと偽ろうかとも思ったが、ここは本心をそのまま伝えた方がいいかと思いそのまま伝え/首輪自体は嫌がる様子がなく)
……はい。本当に、よく似合ってます…
(じっと、鏡の中の自分を見つめ。久しぶりに見た顔は思ったよりも顔色が明るくて驚き、昨日適当に切られた筈の髪もそんなに酷くないし赤い首輪は本当によく似合っているように見えて。軽く頷いて肯定し、自然と微笑んでいて)
麗音様は優しいですね…数年前に同じことをされた時は、本当に酷かったのに…
(言うつもりはなかったが、気が緩んだせいかボソボソと小声で呟くように話して).
そうだろう!(素直に答えられると上機嫌になり手枷を外してやり、その代わりに首輪にリードを付けて)可愛いなぁ。ポチは(よしよしと言いながら頭を撫で)
ん?数年前?なんの話しだ、それ?(ポチの口から出た言葉が気になり聞き返し)
ん……
(外された手枷に漸く腕が自由になったと喜び、上げたままで怠かった為に軽く振って。首輪に付けられたリードに一瞬震えるものの、よしよしと頭を撫でる手にまた微笑んでは軽く擦り寄って)
……面白い話では、ないですよ?
(話すことで機嫌を損ねないかと思った為に、面白くないけど聞きますかと苦笑いしつつ日比野を見て)
そこまで言われたら、気になるだろ?いいから話せ。歩きながらな。今から風呂に入れてやる。飼い犬を風呂に入れるのも飼い主の役目だからな!(リードを持つと立ち上がるのを待ち)
ほら、行くぞ。ポチ
ん……分かりました…
(風呂、という単語にほんの少し嬉しい気持ちが湧いたらしく微笑んではゆっくり立ち上がるものの、ずっと着いたままだった膝に鈍い痛みが走った為よろけて日比野にもたれかかってしまい)
ん?どうしたポチ。足が痛いのか?(背中に重みを感じて、少しイラッとして、言葉とは裏腹にポチから距離をとり)
お前、まだ汚いんだから俺に近付いたらダメだろー
四つん這いで歩いた方が楽か?
……いえ、このまま歩きます。大丈夫です…すみません
(四つん這いの単語に大きく身体を震わせたと思えば勢いよく頭を横に振り。苦笑いしつつ日比野を見ては大丈夫と答え)
そっか、んで話しの続きは?もったいぶってないで、さっさと話せ。俺は気が短いんだ(リードをグイグイ引っ張りながら風呂場へ向かい)
…本当に、面白い話じゃないんだ……
(引っ張られるままに歩きつつ、苦い顔をしてはボソボソと話し始め)
(それは5年前のこと。学校帰りの道の途中、横に車が停まったと思えばドアが開いて腕を掴まれそのまま引き摺り込まれ。抵抗する間もなく匂いのついたハンカチを顔に押し当てられれば意識を失い。次に目覚めた時、真っ暗な部屋の中に居た。何も見えないのが不安で身体を動かそうとしたら、寝転ばされている状態から一切身動き出来ぬよう、手足は勿論、腰も何かに縛られていて。声を出そうとしたら音にならない。怖くて、不安で、仕方ない中、足音が聞こえる。そちらの方に顔を向ければ、ふふ、と笑う声がした。「本当に都合の良い人間が見つかったよ…」そう話しては耳の中を何かが這い回る感覚。思わず悲鳴を上げれば、楽しげに笑う声。「大丈夫。死にはしないさ……」)
(その後長い期間拘束されて、餓死寸前まで追い込まれた時もあれば、好きなだけ触って舐めて尻の中を弄ってなんて時も。更に何人もの相手をさせられる時もあり。とにかく好き勝手に遊ばれたらしい。だからちゃんとご飯をくれて、たまに頭を撫でて、首輪を与えて似合うと話す日比野のことを、優しいと感じるくらいには、色々と感覚が麻痺しているようだ)
ふーん。よく生きてたな。お前(話しを聞き終えても、何の感情も湧いて来なかった。自分はやはり感情に乏しい、愛に飢えた生き物なのかなぁ、などと思いながら目的地である風呂場に付くと、銭湯並の広さで、めちくちゃ綺麗な内装をしていて)ほら、ポチ服脱げよ。それとも脱がせてやろうか?
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