人間に恋した吸血鬼

「か、カフェだよ、大学の。すぐそこにある」(友人は相手に胸ぐらを掴まれ、恐怖のようなものを感じつつ、大学にあるカフェで見たと伝えて、「レオ、やめなよ！その吸血鬼が悪いやつかわかんねぇだろ？！」と言って相手を離させようとして)

(答えた相手を離すと、そのカフェに向かおうとして)
悪い奴か分かんねぇから確かめに行くんだろ

わかったよ、ほら行くぞ！(相手の様子を見ては、そう言ってカフェに連れていき。そのカフェには友人の言った通り、マントを纏ったいかにもな吸血鬼がおり、その吸血鬼は自分の方に来ては、首筋を噛もうとしてきて)

(噛みつこうとした、吸血鬼の腕を掴み睨み付け)
おい、なに勝手に噛みつこうとしてんだよ

レオ…！(吸血鬼から距離を取ると、相手に抱きついて、「お、俺の血なんか、美味くないぞ！」と吸血鬼に言うと、吸血鬼はイラついたように舌打ちをして、「同族ならわかるだろ、こっちは飢えてんだよ」と言い)

だったら、他の人間にしろよ。人間なんて、そこら辺にうじゃうじゃ居るだろ。それとも、戦うか？(大輝から引き剥がして)

「美味そうな奴の血でも飲もんでやろうかと思ってたところに、いい匂いさせたそいつが来たんだ、仕方ねぇだろ」(吸血鬼はそう話すも、苛立っており)

こいつは、俺のもんだ。誰であろうと手をだすなら差し違えても、ぶっ殺す(大輝と吸血鬼の間に入って睨みつけ)

おい、殺すなんて言ったらダメだろ(相手がぶっ殺すと言うと、注意するように言っては、吸血鬼にトマトジュースを一パック差し出すと、 「腹減ってるんだろ？血はあげられないけど、代わりにこれあげるからさ」と言い)

(相手の吸血鬼の反応を、注意深く観察しながら警戒も怠らず)

「ちっ…そいつと契約でもしてんのかよ、うぜぇな」(吸血鬼は一瞬相手をちらりと見ては、奪い取るようにトマトジュースを取り、そう言っては去っていき。そして、自分は「契約…？吸血鬼って契約できんの？」と尋ねてみて)

(契約と言う言葉にピクッと反応し)
あぁ、出来るぜ。ただ、契約すれば一生、そいつの血しか飲めなくなる。もちろん、死ぬまでだけどな。

そうだったんだ…(相手から説明を聞くと、初めてのことに驚いて、そういえば相手は、強引な所はあったが、今まで契約なんて言わなかったなと考え)

ま、あんまり気にすることでもないから、今の話しは忘れていいぜ(相手の頭をポンと撫でて)

強引なとこあった割に携帯しようとは言わないんだな？(相手に撫でられ、頷いたが、相手は強引な所もあったのに、契約については触れないんだなと思ったため、それを告げて)

大輝だけの血じゃ負担になるかもしれないだろ。それに、追い出された時に困るだろ(素っ気なく言うと大輝の手を握りカフェから出て行き)

…レオって、今も俺の事好きなの？(相手に手を握られ、握り返しつつ、なんとなく気になり、尋ねてみて)

なんでそんなこと聞くんだよ。(首を傾けながら問いかけ)

いや、なんか気になって…(相手に聞かれると、なんとなくと伝えて、「どうなの？好きなの？」と尋ね)

好きじゃなかったら、一緒に居ない。(遠回しな言い方をして、一瞬相手を見るも、フィッと顔を逸らし)

そっか、よかった(相手の言葉に、嬉しそうに笑いながら言い、「じゃあそろそろ買い物行こ！」と言い、相手の手を軽く引きつつ大学を出て、ショッピングモールに向かい)

(良かった？何がだ、と思いつつ、なんだかご機嫌な相手に付いていき)
何、買うんだ？

食材とか、布団とかかな(相手に何を買うのか聞かれると、少なくなってきた食材や、相手のための布団を買いたいと言い)

布団？(食材なら分かるが何故、布団が必要なんだと首を傾け)

だって、寝る場所ないと困るだろ？(相手が不思議そうにすれば、自分が使っているベッドしかないため、布団が必要だと伝えて)

ん？あのソファでいいけど、、(わざわざ買わなくても、と思い)

もしかしたら、体悪くするかもだろ！
ちゃんと布団で寝なよ(相手がソファーでいいと言うと、不満そうに頬を膨らましながら、布団で寝ろと言い、ショッピングモールに着くと、早速家具屋に行き、布団を探し)

大袈裟だなぁ、それにどうせいつか追い出されるなら、布団なんて必要ねーよ(今までだって、長くは続かなかったしなぁと思い)

？追い出すつもりねぇけど(相手が追い出されると言うと、不思議そうに首を傾げながら、追い出さないと言い)

そんなの、分かんねぇだろ。気が変わるかもしれないし、、今までだって、そう言われた事あるけど、結局は嫌になって追い出された、、(だから、もう好きになるのはやめようと思ってたんだけどな。と思い)

レオ、俺が出した条件は覚えてる？(相手がどこか寂しそうだったため、自分が出した条件を覚えてるか尋ねて、「俺は守ってくれたら絶対追い出さないよ」と言い)

だって、お前は俺の事嫌いじゃん。(初めて会った時に言われたしなぁと思い)
だから、いつ追い出されてもいい覚悟はしとかなくちゃだろ

それはお前が強引だったから！(嫌いと言ったのは、相手が強引過ぎたからなため、それを告げては、「今はそれなりには好きだよ？」と言い、微笑みを浮かべて)

ふーん、そうなんだ。(ヤバイ、ちょっと嬉しいとか思いつつ顔を逸らし)

ほら、布団選ぶぞ(相手の手を軽く引きつつ、布団を選ぼうと言い、どれがいいのだろうかと選び始めて)

どれでもいい、選んで(よく分からないしなと思い)

ほら、触ってみろよ、ふわふわのとか、色々あるんだぞ？(相手の手を引っ張り、布団に手を押さえつけながら触らせてみせ)

いや、だから俺は何でもいいって、、(こういうことに慣れてなくて戸惑い)
大輝が決めていいよ

…わかったよ(相手の反応にむすっとして、店員を呼ぶと最高にいい寝心地の布団はどれなのか尋ね)

(安いので、いいのにと思いつつ話しを聞いていて)

ん、確かに気持ちいいかも(店員に教えてもらった物を触ったり、寝転んだりして確認しては満足そうにして、｢これでお願いします。あ、この後買い物もあって持てそうにないので家まで運んでください｣と言い、購入をして)

決まったのか？(大輝の肩に額を乗せると、待ちくたびれたように声をかけ)

うん、すごくいいのにしたんだ(相手の言葉に嬉しそうにしては、その布団の見本が置かれた所に連れていき、｢ここに寝転んでみて、すっごく気持ちいいよ！｣と言い)

あ、あぁ(相手の推しに負けて寝転んでみる)
うん、すげー触り心地いい

でしょ？今日からはちゃんと布団で寝ろよ？(相手が触り心地がいいと言うと、満足気に笑いながら言い、｢じゃあそろそろ買い物行こ！｣と言い)

まだ、何か買うのか？(そろそろ日中の活動が堪えてきたらしく、でも口には出さず)

食材は絶対だし、あとはレオの服とか見たいんだよね(相手の言葉にそう答えるも、ふとしんどいのだろうかと思い、｢レオ、大丈夫？しんどくない？｣と心配そうに尋ねて)

俺の服？いいって別に、俺の為にそんなに金使うなよな。(心配になると思い)

いいんだよ、どうせ俺はあんま使う時ねぇし(相手の言葉に首を横に降るとそう言い、｢言っただろ、俺の家は裕福な方だって｣と言い)

まぁ、それならいいけど、、(そこまで言われてしまうと、こちらもこれ以上言えず)

それに、服ないと不便だろ(相手の様子から着ているもの以外無いだろうと思ったため、不便そうに感じているためそう言い)

うーん、不便だと思った事はねーけど、、(考えてみても思い浮かばないなぁと思い)

え…洗濯とかしてもらったこととかない？(相手の反応に驚き、相手自身がせずとも、周りの誰かはしていると思い、そう尋ねてみて)

洗濯？あー川で服洗った事はあるぞ(思いだしながら答え)

川で？…昔話みたい(川で洗濯したと聞けば、昔話を思い出しそう呟いて、｢その服洗濯したら、着るもの無くなっちゃうだろ？だから買おう｣と言い、袋からトマトジュースを出せば相手に渡して)

まぁ、大輝が思ってるより長生きしてるからな。俺(昔話と聞き、昔の事を思い出し)

洗濯機使えば楽だよ(相手の手を引きつつ服屋に行き、どれがいいだろうかと選び始めて)

せんたくき？聞いた事ねーな。(トマトジュースじゃ物足りないなぁと思いつつ飲み干してしまい)

家帰ったら教えてあげるから(服を選びながら、家に帰ったら教えると伝えて、｢レオ、どんなのが好き？｣と尋ねて)

あぁ(教えてくれると言う言葉に短く返事を返し)
別に、好みとかねーけど、黒いのがいい

黒…これとかはどうだ？(黒っぽい服でどれがいいかと考えていれば、ひとつ見つけ、相手にそのシャツを見せて)

大輝が選んでくれたのがいい(自分じゃよく分からないしなと思い)

じゃあ、最高にかっこいいの選んでやる(相手の言葉ににししと笑いながら言っては、服を探していたがふとサイズ聞いてないなと思い、｢レオ、服のサイズわかる？｣と尋ねて)

あぁ、任せた(なんだか大輝が楽しそうなので自然と笑み)
サイズ？さぁ、分かんねぇな

やっぱり…(相手の言葉に苦笑しては、色んなサイズの服を手に取っては相手に合わせて、サイズを探して)

大きめでいいって(着れれば何でもいいだろうと思い、少し立ちくらみがして頭を抑え)

！レオ、ごめんね、大丈夫？(服を探していたが、相手が頭を抑えているのに気付き、心配そうに言い)

なんでもない。大丈夫だ。(やはりトマトジュースではダメかと思い、この際誰でもいいから少しだけ血を吸ってくるから立ち上がり)
悪い、少し休んでくる

…こっち！(相手の様子からきっと誰かの血を飲むのだろうと思ったが、なんとなくそれが嫌に思い、相手の手を引いて、2人で試着室の中に入り、｢お、俺の血飲んでいいよ｣と言い、首筋を差し出し)

え？いい、のか？(まさか大輝から言ってくるなんて予想もしていなかったので、呆気にとられ)

なんか、わかんないけど…レオが俺以外の奴の血飲むのやだったんだもん(相手にそう素直に話しては、ふと契約のことを思い出しては、後で言ってみようかなと考えて)

じゃあ、遠慮なく、、(大輝の首筋に牙をつきたて、いい匂いだなぁ、などと思いつつ血を飲み)

っ…(相手に血を吸われているため、大人しくしていて、相手の頭を撫でてみて)

(吸い終わると口を離し、頭を撫でられた事が嬉しかったのか恥ずかしく顔を逸らし)
あ、ありがとな。

元気になった？(相手が離すと、元気になったか尋ねて)

うん、なった。(その後、大輝の肩に額を乗せて抱き締めないように我慢し)
ありがと

…？(相手が肩に乗せてくれば、抱きしめられることを覚悟したが何も無く不思議に思い、「抱きしめてくんねぇんだ…」と呟き)

いいのかよ、抱き締めても、、(大輝の小声が聞こえたので聞き返して)

抱きしめるくらいならいい(聞き返されると、恥ずかしそうに顔を赤くしつつ、ボソボソと言い)

そっか(それならと大輝を抱き締めて)
いい匂い

…変態(相手に抱きしめられ、どことなく安心感があったが、いい匂いと言われれば、顔を真っ赤にして、そう零して)

大好き、、(変態と言われても気にせずに素直な気持ちを言い)

っ…(相手に大好きと言われ、恥ずかしさから耳まで真っ赤にして、「なぁ、好きになるのってどんな感じ？」と尋ねて)

うーん、なんか胸があったかくなる感じ。かな(上手く伝えられないなぁと思いつつ)

胸が、あったかく…(相手の言葉を繰り返すように呟き、少し考えてみては、「レオと手繋いだり、抱きしめられたら、あったかい感じするよ？」と言い)

それは、触れ合ってるからだろ？(大輝から離れると頭を撫でて)
別に、大輝は俺の事好きにならなくていいよ。

…レオと契約したいんだけど、ダメ？(今を逃せば、きっと切り出すことは出来ないと思い、真剣な顔でそう尋ねて)

気持ちはありがだいが無理だな。お互いが愛し合ってないとダメだし、今までだって、好きだって言われて契約したけど、結局皆んなダメだったんだ。契約の証は現れなかったよ。(だからもう、傷付くのが嫌なんだと話し)

…でも、俺なら契約の証ってのがでるかもしれねぇだろ(相手の話を聞いては、証が現れるかもと言い、「だから、俺に教えてよ、どうなれば好きって気持ちになるのか。レオと離れるの嫌だし、レオが俺以外の血を飲むのはなんかやだ！」と言い)

いや、別に、無理して好きになったって意味ないし、いっときの感情かもしれねーじゃん。大輝が嫌なら、他の奴の血は飲まないからさ(別に契約なんてなくても、これからは誰の血も飲まないと言い)

…じゃあもういいっ！(相手の言葉に、なぜか腹が立ちそう言っては試着室を出ていき)

(怒らせたと思うが、これでいいんだと自分に言い聞かせて、後から試着室を出て)

…(声に出さず、黙々と服を選んでいるものの、頭の中で相手が初めてキスをした相手なのに、などを考えていて)

(ぼんやり待っていたが、やはり暇だなぁと思い、欠伸をして)

これくらいでいいか(サイズがわからないため、少し大きめのものを数着購入して)

なぁ、大輝ーまだ？(飽きてきたので肩にもたれ掛かり)

お待たせ、終わったよ(袋を持ちつつ、相手の頭を撫でながら言い、軽くてを引きつつ、食料を買いに行こうと伝えて)

荷物、持つ(手を繋いでいない方を差し出すと荷物を渡すように指示して)

え、いいの？しんどくなったりするのに(相手が持つと言うと、持って貰えるならありがたいが、ただでさえ日光で弱るのに大丈夫なのだろうかと心配になり、そう言って)

さっき、血飲んだから平気。普段は人間より丈夫で傷の治りも早いしな(ニカッと笑いながら荷物を持ち)

そっか、じゃあお願い(相手が持ってくれると、嬉しそうにしながら言い、スーパーに着くとカゴを持ち、必要な野菜などの食材や調味料、おやつなどをカゴに入れ)

ここは、随分と涼しい場所だな(スーパーに初めて入ったので先程の店と比べて言い)

まぁ、冷やさなきゃいけないものもあるからな(相手の言葉に、そう言いつつ色々カゴに入れ、「レオ、トマトジュースってあった方がいい？もしいるならおっきいの買うけど」と尋ねて)

ん？あぁ、そうだな。念の為にはあったほうが助かる(気遣いが嬉しくて顔を逸らし)

？じゃあ買っとくね(相手が顔を逸らすと、なぜ逸らすのだろうと首を傾げつつそう言ってトマトジュースを手に取り、カゴに入れて)

あぁ、ありがとう(なにか自分にお返しができないかなぁと考えるようになり)

ね、吸血鬼って人間の食べ物って食べないの？(こんなものかと思い、レジに向かいつつ、ふと相手は血以外口にしないのだろうかと思い、尋ねてみて)

食べれない事はないけど、食べる必要がないんだよ(食べなくても生きていけるしなと付け足し)

へぇ、そうなんだ(相手から聞くと、そういうものなのかと理解して、レジも終わり、買い物袋に入れると、それを持って、「じゃあ帰ろっか」と言い)

あー、なんか、今日は昼間から歩いて疲れた(こんなに日中活動する事がなかったので気怠げに言い)

帰ったら寝る？(相手の様子に、本当にしんどいのだろうと思い、そう尋ねつつ家へ向かい、きっと家に着く頃に布団は届くだろうと考えて)

んー寝る。(怠そうな返事を返して)なぁ、俺なんか今日、大輝に迷惑ばっかりかけてなかったか？

迷惑？かけられてないよ(相手の言葉にきょとんとしては、首を横に振り、大丈夫だと言い、「俺の方こそ、苦手な日中に歩き回らせてごめん」と謝り)

そっか、ならいいんだけど、、(嫌われてないなら、別にいいかと思い)
いや、謝らなくていい

あ、来てる！(家に着くと、丁度布団が到着して、嬉しそうにしては家の鍵を開けて、置いて欲しい部屋まで案内して、運んでもらうと、業者にお礼を伝えれば出ていき)

ヘェ～、便利な世の中だな(感心しながら眺めていて家の中に入り)

だろ？(相手の言葉に自慢げに笑いながら言い、そして運んでもらった布団を早速開けては広げて)

気持ちよさそうだな。(売り場では興味なさそうだったのに、少し興味が出てきて)

疲れただろ？休みなよ(相手が興味を示すと、良かったと思いつつ、相手に休むように伝えて)

そうさせてもらう。(ここは素直に言う事を聞く事にして)

おやすみ、レオ(部屋はカーテンを閉めて光を遮っているし、窓も開けていないため大丈夫と思い、そのまま部屋を出てリビングに行き、ココアを作り、それをソファーでゆっくりしつつ飲み)

おやすみ(とは言いつつも、いつなんどき、敵に襲われるか分からない為、いつも安眠は出来ずにいて、それが癖になっている)

レオのためにノートに書いておいてあげよう(ふと思いついたように言うとノートとペンを持ってくると、料理以外の家事のやり方をノートに書いていき)

(あぁ、思い返してみれば、こんなにあったかい場所で寝るのは初めてだなぁと思いつつ、ついウトウトしてしまい)

こんなものかな(思いつく限りの家事をノートに書き、終わればノートを閉じて、欠伸をするなり、少し休もうと思い、相手のいる寝室に行き、相手の布団に入って眠ってしまい)

(殺気だったら、布団に入られる前から気付いて起きれるのだが、相手に殺意がない為、気付かずに寝ていて)

リオン…(気持ちよさそうに眠ったまま、相手に抱きついては、なにか夢を見ているらしく、寝言を言っていて)

んっ、(ハンターに追われる毎日を送っていたので夢で魘され目を覚まし)
はぁはぁ、夢、か、、

リオン、吠えちゃダメ…(相手に抱きついたまま、咎めるような寝言を呟いていて)

リオン？こいつも魘されてるのか？(じっと寝顔を見つめ)

いいこ…(幸せそうな表情で眠りながら寝言を呟いていて、夢の中で飼い犬と触れ合っており、相手の頭を撫でて)

ん？魘されてるわけじゃねーのか(それなら良かったと、抱き締め返し)

ん…(相手に抱き締められ、嬉しそうな顔になりつつ眠っていて)

契約か、、(大輝の寝顔を眺めながらボソリと呟き)

レオ…(寝言で相手の名前を呼びつつ、擦り寄って)

今度は俺の夢か？(寝言の多い人間だなぁと思いつつ頭を優しく撫で)

んっ…(相手に撫でられ、少しすれば目を覚まし、相手を見ては眠そうに目を擦りつつ｢あれ、レオ…？｣と言い)

おはよ。(目を覚ますと頭を撫でるのをやめて)
なんか夢でも見てたみたいだったぞ？

リオンと遊んでたら、レオが来たんだよ(相手に夢について言われると、幸せそうに笑いながら話して)

リオンって誰だよ。(気になったので聞いてみて)

俺の実家で飼ってる犬の名前だよ(相手に聞かれると、犬の名前だと話して、｢すっごく可愛いんだぁ｣と言い)

ヘェ～、大輝は犬が好きなのか。(大昔なら、生き物ならなんでもいいから血を吸って生きてきたなぁと思い)

うん、大好き！(相手の言葉に、ふにゃりと笑いながら大好きと言い)

そ、そうか、、(可愛いと思い顔を逸らし)

…？(相手が顔を逸らせば、不思議そうに首を傾げ、空腹を感じれば｢レオ、元気になった？俺と一緒に料理しようよ！｣と言い)

料理？俺が？(あからさまに嫌な顔をして)

家事してくれるって言ったじゃん(相手が嫌そうな顔をすれば、不満そうにして)

料理は無理だろ。俺、食わねーし(絶対、大輝が作った方がいいだろうと思い)

俺のために作ってくれてもいいじゃんか(相手の言葉に、むすっとしながら言っては、起き上がり、｢それにさ、俺がちゃんとご飯食べないと、血も美味しくなくなっちゃうんだぞ。それでもいいのか？｣と言ってみて)

俺が作った不味い飯食って、不調になられる方が心配だ！(料理なんて、一朝一夕で、出来る事じゃないぞと思い)

だから、俺が教えるし、本とか見ながら作れば不味くなるはずないよ！(相手の手を握っては、そのまま引っ張りながら言い、起こそうとして)

しつこいやつだなぁ。料理以外なら手伝ってやるよ(断固として料理は嫌らしく)

…わかったよぉ(相手としたかったという思いから、不満げにむすっとしながら言い、手を離しては部屋を出て、キッチンに向かい)

(やっと諦めたかと安堵しては布団に横になるが、少し心配そうに呟き)
怒ったかな？

レオのご飯、食べてみたかった…(料理をするものの、相手としたかったと、寂しげに呟いてはしゅんとしていて)

でもなぁ、料理はなぁ、、(自分は食べるの専門だったし、どう考えても無理だろうと思い)

あ、焦げちゃった…(先程の事を考えていれば、少し焦がしてしまい、ため息をついて、｢まぁ、いいか。どうせ食べんの俺だけだし｣と言い)

ま、いっか。(怒られたら、また考えようと思い)

よし、食べるか(料理も完成すると、それを机に運び、椅子に座れば食べ始め)

(陰から、こっそりと相手の様子を伺い)

やっぱ失敗した…(相手に気付くことなく、食べ進めていて、焦げた部分を食べてみたが、やはり苦く、失敗だと思い、そう呟いて)

(失敗したと言う言葉を聞くと、やはり自分も作ってみようかと思うが、あそこまで嫌だと言った手前、自分から言えるわけもなく)

…ごちそうさま(それから食べ終われば手を合わせて言い、ノートを手に取れば、｢喜んでくれるかな…｣と呟きつつページを捲り)

(なんだか、構ってもらえないと、退屈なので思い切って大輝を後ろから抱き締め)

うわぁ？！…びっくりしたぁ(突然後ろから抱きつかれると驚き、相手だと気付くと安堵して)

ごめん、、(それだけ言うと抱きついたまま、黙り込んでしまい)

ね、これ見て、レオの為に作ったんだよ(黙ってしまった相手の頭を撫でては、相手にノートを見せて、｢家事のやり方をまとめたんだよ｣と言い)

ん？(見てと言われノートに視線を向け)
俺の為に？そっか、ありがとな

これ見ながら、少しずつやってみてね(相手の頭を撫でつつ、少しずつしてみて欲しいと言い、｢あ、一応分かりやすく作ったつもりなんだけど、もしわかりにくかったら言ってね｣と言い)

ん、分かった(興味があるようで、ノートを開いて中身を見て)

どう？(中を開いた相手に、大丈夫だろうかと心配そうに見て)

うーん、難しそう(素直な感想を言い)
やっぱ、実際やってみないとなんとも言えないな

最初は俺と一緒にやろ(想像もつかないのだろうと思い、一緒にとやろうと言い、｢2回目からはノート見ながら1人でしてね｣と伝えて)

え？一回で覚えなきゃいけねーの？プレッシャーなんだけど、、(スパルタすぎないかと思い)

わかんなかったら聞いていいってば(むすっとしながら、分からなければ聞いていいと言い、そんなに複雑じゃないのにと思い)

でも、大輝はいつでもここに居るわけじゃないだろ？(ホントは、離れたくないけど、学校に行かなきゃいけないもんなと思い)

そうだけど、返せる時はちゃんと返すし…(相手の言葉に、時間のある時に返すと言い、ふと相手に携帯を持っているのだろうかと気になり、｢そういえば、レオって携帯持ってるの？｣と尋ね)

けいたい？なんだそれ(また知らない単語だと思い首を傾けて)

えっと、これなんだけど…(相手の様子に知らないのかと思い、携帯を取りだして、見せては、｢これで電話したり、メールしたり…調べ物もできるんだよ｣と教えてあげ、持ってないと不便かもと思い)

ヘェ～、なんか便利そうだな。(よく分からないので適当に返事をして)

俺が学校の時とか、電話とか出来ないと不便だろうし、携帯買いに行かない？(相手を見つつ、そう提案してみて、｢レオがいらないって言うならいいんだけど｣と言い)

俺に使いこなせるかなぁ？(なんだか操作が面倒そうだと思い)

複雑な操作は無いし、覚えれば簡単だよ(電話やメッセージを主に使えばいいと思い、そう言ってみて)

ふーん、そうなんだ。あると便利なのか？(首を傾けながら聞き)

うん、便利だよ
俺が大学にいて、レオが家にいても、お互いに伝えたいことが伝えられるんだ(相手の言葉に頷いて、離れていても連絡ができることを伝えて、そろそろ夜だし、買いに行くなら丁度いいと思い、「どうかな？レオがいらないならいいんだけど…」と尋ね)

俺は、どっちでもいい。(あなたに任せると付け足し)

じゃあ、買いに行こ(それならと、買いに行こうと言い、立ち上がれば鞄を持ち、「今なら行けるだろ？もう夜だし」と言い)

え？まだ店やってんの？(首を傾けながら聞き)

20時だし、大丈夫だよ(相手にそう伝えては、手を引きながら言い、「それか、今日はやめとく？」と尋ねて)

どっちでもいい。大輝が疲れてないなら、、(人間は疲れやすいからなと思い)

じゃあ、今から行こ(相手の言葉に、今から行こうと伝えて)

あー(無くしたりしないようにしないとなと思い)

どんなのがいいかな(相手の手を握り、携帯ショップに向かいつつ、楽しそうに笑いながら言い)

(初めての携帯ショップに、辺りをキョロキョロと見渡し)
なんか、ここすごいな

あ、今日はあいつの携帯を買いに来たんだ(自分がそれなりに名のある家の息子ということを知られているため、店員が来て、相手の携帯が欲しいと伝えて、「レオ、どういうのがいい？レオのだから、好きに選んでいいよ」と言い)

え？どう言うのって言われてもなぁ(見ても、なにがなんだか分からないのに、選べと言われ困ってしまい)

じゃあ、せっかくだし、最新のやつにしようよ(相手の困った様子を見ては、どうしようかと考えては、最新のものにすると言い、店員にパンフレットを見せてもらい、「どの色がいい？」と相手に尋ねて)

あ、あぁ。(迫力に推されて承諾し)
黒がいい

わかった、じゃあ手続きしとくから、携帯色々見てて(相手に代わって手続きをしておくと伝え、その間置かれている携帯を見てていいと伝えて、店員とカウンターに向かい)

見ててって言われてもなぁ～(何を見ていればいいのかわからず、うろうろとして)

あ、いえ、彼は俺の友人で、今は一緒に暮らしてるんです(相手について聞かれ、友人だと伝え、手続きをし始め)