人間に恋した吸血鬼

(天海の抵抗を無視して傷が回復するまで血を吸い続け、満足すると、突き立ていた牙を抜き)
美味いな。おい、人間。今お前から大量に血を頂いたから貧血で動けないだろう。俺様が、運んでやるから家の場所を教えろ(元気になると本性を表し勝手な事を言い)

かってすぎ、だろ…(相手とは対照的に、貧血で相手の方に倒れつつそう言い、事実帰らざるおえないため、家までの道を伝えて)

よし、分かった(天海をお姫様抱っこすると背中から黒い羽を出して飛び上がり、案内された家に到着し)
ところで、人間。貴様名は何というのだ？

天海大輝…(名前を聞かれると、なんで名前なんか聞くんだと思いつつも、名前を言い、家に着くと、鍵を取りだしつつ「もう下ろして、一人で大丈夫だから」と言い)

大輝ね。俺はレオナルド。俺、大輝の事気に入ったから、ここに住まわせてもらうわ(彼を降ろすと、当たり前のように言いきり近くにあった椅子に腰掛け)

…は？いや、さすがに困るんだけど(家に上がると、ベッドに寝転んだが、いきなり住むと言い出した相手に驚き、勝手すぎると言い、「帰れよ、お前を住まわせる気はない」と言い)

別にいいじゃん。それとも大輝は彼女とかいるのか？(ベッドに寝転んだ相手に近付くと上から覆い被さり)

別にいねぇけど…って、被さって来んな！(上に覆い被さって来た相手を押しのけようとして、「ここは俺ん家なんだ、お前は家に帰ればいいだろ？！」と言い)

家なんかあるわけないだろ(当然のように吐き捨てては退ける気はないらしく)
彼女居ないなら、別にいいじゃん。大輝の唇も美味そうだ(顔を近づけてキスしようとして)

はぁ…？(家は無いと言われ、そんなわけないと思い、怪訝な表情になり、そしてキスをされそうになれば慌てて自分の口を手で覆い隠し、きっと睨みながら「男とそういうことする趣味はねぇ、さっさと出て行け」と言い)

(口を手で隠されると、ガブっと腕にかぶり付き、少しだけ血を吸い、口元についた血を舐め)やっぱ、美味い。出ていかせたきゃ自力でしてみせろよ。ま、人間が力で俺様にかなうわけないと思うけどな(余裕の笑みを相手に見せて)

っ…お前なんか、助けなきゃよかった…(人間だと思って助けたが、吸血鬼だった上身勝手だったため、少し涙目になりつつ、こんなことになるなら助けなければよかったと言い)

まぁ、そう言うなって(両腕を抑えつけると触れるだけのキスをして)
んー、やっぱ血の方が美味いな

んっ…！？(腕を押さえつけられ、キスをされれば顔を真っ赤にして、「お前なんか嫌いだ」と言い、相手をげしげしと蹴り)

嫌いねぇ、そのうち好きにさせてみせるさ(ニヤリと笑い首筋を舐め)

お前みたいな自分勝手な奴、好きになるわけねぇだろばか(首筋を舐められ、ゾワッとして、睨みつけながらそう言っては、ハンターに売ってやろうかと考え)

反抗的なのは、嫌いじゃないぜ。ますます気に入った(そう言えば、次は相手に深い口付けをして舌を絡ませ)

んっ…！(突然深いキスをされると、鳥肌が立つ感覚がし、相手の舌を思い切り噛み、「無理やりされて、好きになるわけねぇだろ？！頼むから俺の前から消えてくれよ…！」と泣きながら言い)

泣くなよ。男だろ？(舌を噛まれても血が足りてるからすぐに治り、涙を舐めて)分かったよ。もう無理矢理はしねぇよ。

早く俺ん家から出てってくれよ。一人にしてくれ…(目を腕で隠しつつ、一人にして欲しいと言い)