掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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( 覗き込んだ矢先に逸らされた瞳に、それが偶然ではない確信を得て、ちくり棘の刺す痛みが胸に戻り、顰む目は余計に鋭く尖る。それでも振られた話に己もキャスターの声に耳を傾け、画面へも視線を投げ、相槌を打つ。「……ああ。確かに、」丁度護送車が映るその背景、端に積み上げ避けられた瓦礫の山に、乗せられる個体や見切れる職員の酷い怪我――このすっかり夜の更ける頃まで苦戦したらしい様子が、映るその全てに知れた。「何とも“ご丁寧な”仕事をしてくれた職員のお陰で、帰宅の途に問題は無くなったようだが、」それに対して嘲笑と呆れを感想代わりに鼻に抜かした後、「――しかし、だ。」また声は不機嫌に低く変わる。「“これ”は、まだ終わりではないぞ。」告げる一言と同時、相棒の髪や項に触れたままだった両手の平は、がっと彼の頬を両側から無遠慮に挟み込む。十指は頭を丸ごと鷲掴む形に大きく開かれ、強引に彼に此方を向かせんと加減無しの力もそこに籠められる。「先程から、こそこそと…随分泳ぎの上手い目だな、イヴ?」視線だけではなく、はっきりと毒々しい言葉でも相棒を咎めながら、額同士がぶつかりかねない勢いで顔を近付けて、逃げ回る視線と言葉を捕まえ、「その言動に、私が納得出来るだけの訳があるなら、是非とも聞かせてもらいたい所なのだが、」ピントも合わない程間近に迫った体勢で睨む表情には多大な苛立ちと――もどかしさ、それに痛みに歪む色も微かに含ませて。「……どうなんだ、イヴ。」もう一度、始めよりは多少感情の熱を落とした声で尋ねた後には、きゅっと唇を細く結んで反応を待ち )
(/ 学ランにハチマキですからね…格好いいとは思うんですけれど…()ああ~どれも素敵ですよね…私は陽介のジライヤが好みです…美鶴先輩のは…うん…ペンテシレアの時は大分騎士っぽさとかあるんですけど……()私もバイオシリーズ一通り噛ったので平気なんですよ……どうしてもサブイボ立つような気色悪さが苦手なだけで…ねえ…()見た目もですけど、あの射撃の腕なら純粋に戦力になりそうで大変良いですね…是非…()では2リットルのポカリ10本用意しておきますね()ねえ!良いですよねそういうの!!他のメンバーに囲まれながら、丁寧に包丁の持ち方から習って楽しく料理してほしい…本当にあってほしいですよそんなワンシーン…()味が無いだけならね!まだヨシ!!です!!()…それは、その…もう5の女子勢に可能性見ません……?()言われてみれば一番のハッピーエンドかも…?じゃあジンとタカヤにもムドオンカレーパイ投げしましょうか…二人揃って倒れる様とか面白そうですし…()そんな…元々危ないとか言われてたジンさんの生え際が更に…?え…育毛剤御入り用ですか…?()そう!可愛くて賢いので!お家でご飯食べて遊んでようねコロちゃん!!()そうは問屋とアーネストが卸さないようですよ、イヴさん並びに副隊長!まあアーネスト“寂しい”感情に慣れてなさ過ぎて過剰防衛気味ですけど!!() )
(「……元々、さ…道路封鎖の間の暇潰し、でしょ?」イヴは相棒の両手に頬を挟まれ、上手く回らない口を回しながらもにこやかに微笑む。汚い欲を孕んだ瞳の色を相棒に見せたくないのか、相棒と真っ直ぐに噛み合う眼差しから逃げるようにふわり、と睫毛を伏せた。夕暮れの溶けた繊細な色は髪と同じ色の帳に覆い隠され、頬を掴まれたままではあったが─顔を持ち上げ、普段の軽薄な笑みを口元に無理矢理浮かべ、暫しの別れを告げるように相棒の額へキスをする。特殊個体のニュースは疾うの昔に終わり、テレビからはバラエティ番組の音声が流れ始めていた。司会らしい男の声と、楽しげに笑う出演者らしい複数人の声を聞き流しつつ、無理に相棒の手から逃れる。そのまま食事─と言ってもいつものゼリー飲料なのだが─の封を切り、話を断ち切るように中身を啜った。今の情けない姿など見せたくない、その一心で相棒から目を逸らし、ソファに身体を預けて「…もう夜も遅いし、早く帰りなよ」と普段の軽い調子で声を掛け)
(ですねえ…ちょっと昭和のヤンキー感が否めないと言うか…()良いですよね~、ジライヤ!!…え?タケハヤスサノオ?それは知らないアフロですね…()ええ…アルテミシアになっちゃうと…完全にアレですからね…()分かります…気持ち悪いのはちょっとタイム…()是非!!来て!!織田きゅん!!もう仲間だから!!(圧)ええ!!それくらいあった方がよろしいかと!!()ヴッ!!!良い…あってほしい…()ですね!!()うーん…5もどうなんでしょう…?()ですね…チドリちゃんビックリしちゃいますよ…()ええ、更に危うく…私もストーリー中何回か「ハゲてる…?気のせいか…?」ってなってましたからね…()ね!!コロちゃんはお留守番してて!!()イヴ~!!お前!!なんで肝心なところでビビりなんだ!!この!!この!!()ふう…そういえばこの前呪術廻戦の漫画を見掛けたんですが、15巻くらいの表紙の羂索のポーズで…その…エッッッってなっちゃって…屈辱…誰の身体だと思ってるんだ…身体返せ…())
( 掴んだ筈なのに、またするりと抜けていく言葉と視線、いつもの軽薄。酷くなる痛みに文句を吐き出すよりも、相棒の唇が額に触れる方が早く、意識がその柔さに向いた一瞬の隙に、両手からも逃れられてしまう。唐突に空になった指達は彼をもう一度捕まえんと宙を掻いたが――視界に映る、昨晩の己にも覚えのある態度の取り様に、その勢いを失くし垂れ下がる。「――そうか。なら、もういい。」すとんと熱の下がった、普段の冷徹な声。そのままソファーから腰を上げ、床に落としっぱなしだった手帳を拾って、表紙を軽く払うだけの帰り支度の後、「だが、帰る前に少し言わせてもらう。」また相棒へ、向き直る。「確かに、“此処に来た理由”は只の時間潰しだったが――」逸れる視線もはぐらかす態度も構わず、一方的に彼を見据えて、「私と貴様が今この場で交わした言葉、行動、その全てにおいて、暇潰しや冗談などと濁し軽んじられるものは一つたりとも無いと考えている。故に私は、此処での何もかもを記憶して、その上で明日から先もイヴに会う。」淡々として見える裏、芯を通した意志を窺わせる揺るぎない声で宣言して、「だから貴様も、“今日”を決して忘れるな。無かった事にもするな。」それへの対価を、押し付けにも近い形で不遜に願った、その後。「……次も許せるほど、私は割り切りの上手い人間ではないからな。」ぽすん、と。極々軽く相棒の頭を手帳で叩き、今朝の己の騒ぎ様を、仄かな震えを秘めた言動で示唆してみせた。「…では、」それから直ぐ様手帳を引き上げて、一つ息を吐きながら彼から退き、出入り口へと踏み出す。しかし、ドアの境界を越えるその直前、「また明日、向こうでな、イヴ。」逃げるなよ、と隠しもしない言外の威圧を籠めた別れの挨拶を告げて漸く、相棒の部屋から身を引き上げて )
(/ まあ舞台が田舎だったので狙った感もあるっちゃありますが……全体的には…昭和ですよね…()ジライヤはモーションの忍者感好きなんですよ……その真っ赤なアフロはちょっと解りませんね…いやでも専用スキルは悪くないので!()アルテミシアのキャラデザは好みなんですけどね…美鶴先輩の勇ましさに引っ張られたせいですかね…()あの手のヤツにもモザイクとか欲しいですよね…キッツい…()ほら!イセカイナビをポチっと!!お仲間におなり織田君!!(圧)よっし早速準備…これ準備の時点で疲れそうだな…()P3全体が殺伐としがちなので…どうしてもそういうほのぼの系イベントに夢見ちゃうんですよね…()……5は、主人公が一番上手そうですかね…()むしろビックリするチドリちゃん見てみたいので…パイ投げの安全圏からお伺いしてほしさあります()半端なデコ出しの上、髪の分け目のせいなんでしょうけど…その内ストレガ内からも言われてそう…()ね!コロちゃん良い子だから!ね!!()あ~もどかしい!!でもそんなイヴさんも良い…!!そんでアーネスト、“自分とのキスを今度こそ覚えててほしい”って一言で済む事をそんな長々と…!このっ…理屈っぽいヤツめ…!()言われて気になったので検索して参りました…!確かにこれは中々…くっ…身体返しなさい羂索…!!() )
(相棒の言葉を黙って聞き流し、言外の圧をも素知らぬフリで流し、部屋の扉が音を立てて閉まった後─「……あ゛ー……何でそうなるかなあ、」イヴは頭を掻き毟り、ソファの背凭れに思い切りその頭を叩き付けた。ぼすん、と鈍い音が鳴り、柔らかな質感のクッション生地が衝撃は吸収してくれるものの─先程相棒が自身に投げつけた言葉が、繰り返し脳内でリフレインする。忘れるな、無かったことにするな。─今この瞬間ほど一人暮らし、そして隣の住人が長期の旅行で留守にしていたことを有り難く思った瞬間はきっとこれから先、一生無いだろう。半分苛立ったような声を上げながらソファを立ち上がり、バスルームの扉を壊しかねない勢いで閉める。凍るような冷水にしたシャワーを頭から浴び、行き場の無い感情を無理矢理押し殺しながら─タイルの壁に手を付き、長く深い溜息を吐き出した。濡れた髪もそのままにシングルサイズのベッドへ雪崩れ込み、枕に顔を埋めて目を閉じる。─そして翌朝。億劫極まりない身体を引きずるようにしてベッドから降り、冷蔵庫からゼリー飲料を手に取った。いつものようにそれの封を切り、中身を啜りながら仕事の用意をし、月光を掴み上げて鞄に入れ─愛車に跨ってヘルメットを被り、機関へと出勤し)
(ですよねえ…昭和のヤンキー感強め…()ま、まあ確かに…スキルは強いですよね、あの知らないアフロ。4の仲間だと、後は…そうですね…千枝ちゃんのスズカゴンゲン、直斗きゅんのヤマトタケルですかね…()でしょうね…良くも悪くも女帝感が凄いと言うか…()ですね…()ほら!!織田きゅんも仲間に!!絶対ペルソナの素養あるから!!()が、頑張ってください…()夢見ちゃいますよね~!!皆で仲良くお料理教室とか、コロちゃんのお世話とかしてて…()ですね…カレーとコーヒーは確実に作れますし…()ね!!ビックリしてメーディア出しちゃうかもしれませんけど…()ですねえ…と言うかストレガ、ジン以外まあまあヤバい見た目してません…?タカヤは上裸にタトゥー、ロングヘアだし…チドリはゴスロリ衣装で頭に剣形のアクセサリー刺さってますし…()ね!!分かるよねコロちゃん!!()でもそんな理屈っぽい所も大好きですよアーネストさん!!イヴを引っ張ってやってください!!()分かって頂けますか…!中々にエッッッなポーズですよね…と言うか羂索になってからの色気が凄くて…色気のあるキャラが大好きなので、ついつい沼りそうに…())
( 乗り込んだ車で帰った自室。食事にも、読書にも、調べ物にさえ気が向かず、只着替えついでの温いシャワーだけを浴びて眠りに就いた。――夜が明けて。いつも通りのアラームに起き、仕事の支度をして出勤した機関内。普段待機する場に座るその前に、研究課と蔵書保管庫にて少々の私用を済ませた、そのロビーへの帰り道。徐々に眠気の晴れてきた頭が、口の妙な物足りなさを訴え始める。珍しいその欲求に、歩みは止めないままに心当たりを探って――昨晩相棒と交わした“それ”に思い至り、思わず唇を結ぶ。釣られて顔まで険しくすれば、丁度正面から歩いてきていた職員が竦み上がり、足早に擦れ違っていったが、その程度は気にも留めない。一つ深く息を吐いて巡る感情の強張りを解いた後、改めて口腔の違和を意識してしまえば、そちらにばかり気が逸れて落ち着かず。苛立ったように頭を掻きながら、足の向かう先を機関内の購買へと変えた。「何か、適当に……」それなりに揃った其処の商品らを一通り見回し、丁度目に付いたのは棒付きの飴。それを幾つか購入した後、定型文の礼を告げる店員の声を後ろに、ポケットに仕舞ったそれらの内の一本を口に放り込む。それで一先ずは不足も治まり、「……ふむ。」その納得に鼻を鳴らしつつ漸くロビーへ戻る。それからは普段通り――自販機の淹れた珈琲のカップを片手に、近場の席へと腰を下ろせば、私用の最中に彼是と走り書きを足した自らの手帳を開いて、まだ少し睡魔のぼんやり滲んだ目をそちらに落とし )
(/ お名前ミス大丈夫ですよ…!!
ええ…伊邪那岐大神になったらなったで、今度は総長ですしね…()んん~私も好きです…!格好いいんですよね、スズカゴンゲンもヤマトタケルも!その勢いならヤマトスメラミコト とコノハナサクヤとか…ドンピシャです…!()そうなんですよ…どう足掻いても“人を率いる女帝”なんですよ…()おいで!!いつかどっかで実装してほしいですね…()私2リットル一本持つだけで筋肉痛になる貧弱ぶりなのでね…頑張りますね…()ね!!定期的にお料理教室で出来上がった料理をメンバー全員で“いただきます”してる所とか…皆に愛でてもらってご満悦のニッコニコになるコロちゃんとか…めちゃくちゃ見たい…()カレーのレパートリーだけ沢山ありそうなジョーカー…いや、覚えれば他のものも作れるんでしょうけど…どうしても印象はそれなんですよね…()確かに…反射的にメーディアで燃やそうとしちゃいそうですねチドリちゃん…あのカレー燃えるんですかね…?()言われれば…そうですね……?色々事情があったり本人の好みだったりするかもしれませんが…格好自体はジンが一番まともですね…()解ってくれた!?コロちゃん賢いねえ!ならおうち仕舞っちゃおうね!()良かったねアーネスト!じゃあ許可も出たから、イヴさん引っ張り回しちゃおうか!()何だその手とポーズは…!ってなりましたね。乗っ取り系ならではの、本人が絶対しないような色気とか撒かれると、この…お前…って感情と色香の惑わしでぐちゃぐちゃになりながら沼りますよね())
(/ 此方のトピが埋もれてきているので上げさせて頂きますね…!春先は何かと多忙な時期かとは思いますが、どうか心身共の健康を第一に。主様のご健勝を心より願っております故、しっかり食べてしっかり眠って、リアルも目一杯楽しんで、また元気なお顔を此方に見せて下さいませ~!それではのんびりお待ちしております、失礼致しました! )
(「ん~…」まだ何処か寝惚けているのか、欠伸混じりに背筋を大きく伸ばす。すれ違う職員にはいつも以上に間延びした声で挨拶を投げ、ロビー入り口の自動販売機でココアを購入した。そのまま中へ入り、普段そうするように相棒の姿を探し─と、今日の相棒は随分と珍しい。棒付きの飴を咥え、少しばかり眠そうな目付きで手帳を見ているその姿を見守った後、「おはよ~、アーネスト」と普段通りの明るい調子で声を掛けつつ、当たり前のように隣の席を陣取って笑いかけた。プルタブを引いてココアを喉に流し込み、若干襟足が跳ねた毛先を手櫛で整え)
(ご心配ありがとうございます…!()私は至って元気です!!元気すぎるくらい!!()いやあ、自動車学校の教習が忙しくて…中々顔出しできずすみません…!()うーん…そもそも『伊邪那岐大神』が総長感強いんですよね…()サクヤちゃんは可愛いですよね、まだ()。アマテラスとかスメオオオカミとかになるとん?ってなっちゃって…()まあ、でもそこが美鶴先輩の良いところですよね!!()ですね…()頑張ってください…!()私も応援してます!!(?)なにそれ私も見たい…追加エピソードで作って…()ですねえ…まあ、でも続編のスクランブルで牛タンシチューとかはらこ飯とか色々ご当地料理作ってるので…()燃やしたら燃やしたで有毒ガスとか出そう…()ですよね…まあ百歩譲ってチドリちゃんは可愛いので良いとしても、タカヤお前…上着くらい着なよ…()風邪引くよ…?()仕舞われてる!!風花ちゃーん!!!コロちゃん回収して!!()引っ張り回してやってください!!覚悟しろイヴ!!()分かります…なんか…あれですよね!!!(語彙力の喪失))
( どれ程ロビーに人が増えた所で、それらが齎すノイズは何一つ届いていないらしい。誰かの話し声が無遠慮に騒がしくなろうと、すぐ近くで何かが落ちようと、苛立った荒い足音が響こうと、眉すら動かさず、時折頁を捲る自らの手帳を視線で追うのみ。――ふと、馴染みのある声が名を象った。たったそれだけ、その声だけで眠気と集中に浸っていた思考が持ち上がり、いつもの隈の深い瞳が声の主を映して、「……ああ、イヴか。」解りきった隣の相棒の名を呼び返す。それを挨拶の代わりにして眺めていた頁を閉じれば、頬杖ついでに顔ごと彼へ向き直る。――目の前に有るのは、普段の明朗と笑顔。それと、珍しく付いた跳ね癖を指で梳かれる金の毛先。取り立てて特別ではない日常の、和やかなその光景を、少しの間じっと見詰めた、沈黙の後。「……“今日、逃げずに来たようで、何よりだ”。」飴は咥えたまま、口腔内の端に寄せての一言。それには昨晩の刺々しさも弱々しさも無く、表情も変わらずただ淡々と。さながら確認事項か合言葉でも唱えているような、そんな台詞を置いて、ゆっくりと瞬きを一つ――その刹那に、研がれた赤の目線。それが射るのは、昨日散々と逃げ抜けられた相棒の瞳。「――この言葉の意味は解るな?」先とはうって変わって、不機嫌にも見える険しい顰め顔と、威圧が籠められた低い問い掛けを相棒へと刺して、その反応を探り窺い )
(/ 教習でしたか!体調不良や怪我等では無くて大変安心致しました!!標識だのルールだの覚える事も多いし、仮免で道路出る時とか緊張で小鹿みたいにプルップルになった記憶…()無事に試験を合格出来る事を祈っておきますね…!()あ~当て字感…ちょっと解ります…特攻服の背中とか袖とかに刺繍されてそう…()そう、サクヤちゃん“は”可愛いんですよ、色味とかデザインとか…アマテラスとかになると、神々しいのは解るんですけど…単純に発光した人っぽいというか…()ですねえ!あの気高く勇ましくて美しい“女帝”なのが彼女らしくて素敵なんですよね!!()DLCで良いから見たいですよね…P3メンツのほのぼのとした日常…女子会男子会とか…先輩後輩の垣根越えて恋バナしてる所とか…欲しいです…()それは確かに…“怪盗”なだけあって基本的に色んな方面に器用ですよね、ジョーカー。覚えも早そう…あとは、番長も中々の料理人具合でしたよね、プレイヤーの知識試されますけど()燃やした炎も煙も緑とか紫とか毒々しい色してそう…むしろ燃やした方が被害酷そうですね…?()それは本当にそう()変わった格好とか髪型とかいう以前にタカヤは服を着て…他の二人は何とも思わないんですかね、アレ()あー!コロちゃん!コロちゃんが!!折角のふわふわが!!()よっしゃ任せて下さい!まずは昨日の言及&追及からいきますよイヴさん!!()ええ…!!アレですよね…!!しんどいと好きを反復横とびして情緒不安定になってしまう…!!() )
(/ 此方のトピ、だいぶ埋もれてるので上げておきますね…最近は随分暖かい日が増えては参りましたが、まだまだ朝晩冷え込みますから、お風邪を召されないようお気を付け下さいませ。ご多忙の最中とは思います、まだまだのんびりお待ちしておりますので、余裕が出来た際にでもお立ち寄り下さいませ~…! )
(─正直に言えば、忘れていてくれないかな、と期待する気持ちも少しばかりあった。中々治らない寝癖に四苦八苦していたところで、相棒の、平常時よりも少々悪い目付きと不機嫌な色を纏った言葉が自身に鋭く突き刺さるのが分かる。「…あー…まあ、うん。そりゃあ分かる、けどさ…」言葉尻をそれとなく濁しつつ、酷く乾いた笑い声を上げながらココアの残りを喉に流し込んだ。放置していたせいで底の方にココアの粉が沈殿していたようで、噎せて咳き込む。繊細な色の瞳がぱちり、と気まずそうに一度だけ瞬いた後、「……アーネストは、さ。オレと…どうなりたい訳?」普段のイヴからは想像もつかない、周囲の雑踏や雑音に掻き消されてしまいそうな声で─おずおずと口を開いた。─うっかり問い掛けてしまったが、解答は求めていない。ただ、この心の底で渦巻くような感情に、恋だの愛だの─所謂「分かりやすい」名前を付けたいだけだった。相棒の返答を待つ前に首を横に振り、「……ごめん、忘れて。…今日は特殊個体の尋問だったっけ?」と明るい声と表情を取り繕い)
(お久しぶりです…何やかんやありましたが、卒業検定目前まで漕ぎつけましたよ…!分かります…完全に総長ですよね…()ですねえ…何か光ってる人、なんですよ…光ってるなあ、とは思うんですが、神々しいかと言われると言葉に困りますよね…()ですです!!美鶴先輩大好き!!()欲しいですねえ…切実に()ですね!キタローは…その…良く分かんないけど、そんなに下手ではないでしょう…多分…()燃やしてもダメ、捨ててもダメ…もう生物兵器ですねコレ()どうなんでしょう…ジンはタカヤの熱狂的信者ですし、チドリちゃんはそもそもメーディアと順平以外にあんまり興味ないんじゃないでしょうか…()コロちゃんガード!!代わりにクマを差し上げます!!(唐突なとばっちり)()こらっ!!誤魔化すな!!怒られても知らないぞ!!()ですです…「身体返せ…でも色気すごい…」ってなっちゃいますよね…())
( 問いかけの正否は、濁した言葉よりも先に弛みの無くなった表情に現れていた。――覚えている。そう確信を得る相棒の言動に満足そうに鼻を鳴らしては、それまでの不機嫌さを解いて椅子の背凭れに起こした身を預ける。その視線は鋭さが抜けたものの未だ彼へと向けたまま、昨晩よりは少し遠いその瞳が瞬く様を見詰めていたが、問い掛ける声に今度は此方が瞬きを一つ。「……私は、」あまりに弱々しい相棒の言葉。それに答えようと口を開いたその矢先に、被せるようにして彼が質問を撤回してしまう。「…ああ、確かな。」先程の物怖じるような態度を隠すその表情へ、此方は機嫌を損ねたような、呆れたような溜め息を溢しはしたが、「では、そろそろ尋問室に向かうか。」今に限ってだけはそれに乗り、わざとらしくロビーの時計を確認した後に立ち上がった。――尋問用の施設は開発課よりも深い地下、必然的に長い間を乗る昇降機の、二人だけの沈黙の中。「……先程の、問いについてだが。」顎に片手を置き、再び開いた手帳の中身を見詰めたまま不意打ちに、彼へと言葉を投げる。「昨晩のような接触を継続的に行うのに支障が無いのであれば、互いの関係を示す名は“何れ”になろうが構わん、とだけ答えておこう。」あの時の相棒とは対照的に淡々とした、業務連絡か何かに近い物言いで簡潔に告げたその続きに、「“あれ”が、今まで築いた前提を崩す事は無いと解ったし、そうであれば、もう少し理解を深めてみたいと感じられるものでもあったからな。」経験の乏しさから来る疎さか鈍さか、彼――“イヴ・アレクセイ”への信頼の上に乗る自らの興味と探究欲を、恥じらいもへったくれも無いまま理由に補足して回答を締め括った後。「…それと、もう一つ。私からも貴様に質したい事があるのだが、」呼吸を一巡させてから手帳を閉じ、目だけを流して彼を見る。――しかし疑問を起こす前に、エレベーターの到着音が声を遮った。「……着いたか。」些か不満げに眉を顰めて舌を打ちながらも、気はそちらに逸れたよう。「…続きは、仕事が終わった後にするか。」一人勝手に予定を組みつつ、開いた昇降機のドアから通路へと出る。地上階よりも足音の響く其処を進むその道中、「……やはり飴では、“あれ”の代わりには足りんな。」ぼそり呟いたのは、未だ口腔内に収めていた代替品についての独り言。すっかり小さく溶けたそれを最後にはがりがりと噛み砕いて飲み下し、残る棒にまで歯を立てながら、これからの“仕事”に使えそうな薬性血液の選定に、白衣のポケットの内を探り始めて )
(/ お久し振りです!!おお…!頑張りましたね…!!あともう一歩ですね!!何だったら持ってる武器(多分槍)が鉄パイプか何かに見える幻覚までありますよ、あの総長具合は…()そうなんですよ…光ってる…人だな…?って。神々しい以前に疑問符出ちゃうんですよね、アマテラス()ええ、大好き!!()いつか出る事を願っときましょうか…()キタローは料理の描写とかほぼありませんでしたからね…やってる場合でも無かった感じもありましたが…でも、致命的な失敗するイメージもありませんしね、下手ではないでしょう、多分()このカレー本気出したら動きそうでもありますしね、間違いなく生物兵器ですよ…()あ~…言われると確かに上半身裸を気に掛ける面々では無いですね…じゃあ仕方無いか…()コロちゃん…あっでもクマも結構毛並みがふかふか…流石自慢のクマ毛…()イヴさん、めっ!!ですよ!!誤魔化したってそうはいきません!!アーネスト確り答えちゃいますからね!!()そう……私は最終的に「身体は返してほしいけど、これはこれで…!」の思考に至るんですよ、困った事に() )
…さ~て、仕事仕事!
(エレベーターに乗り込んだのは、少々間違いだったかもしれない。奇妙な関係性になった─なりかけている?相棒と二人きり、というこの状況、あまりに気まずかった。一言も発せず、ぼんやりと何を見るでもなく携帯に目線を落としていると─相棒の声が耳に入った。それに答えるより先、目的の階に着いたことを知らせる、涼やかなベルの音が耳をくすぐりつつ、エレベーターの扉が開く。これ幸い、と柄にもないようなことをわざわざ大声で告げつつ、エレベーターを降りて尋問室へと足早に向かった。─まあ道中で相棒の呟きが聞こえ、聞いている方が小っ恥ずかしくなるというハプニングこそあったものの─特に大きな問題もなく尋問室へと辿り着く。今回の尋問相手は確か、以前捕縛した植物操作の特殊個体だったはずだ。すう、と大きく息を吸い込み、気合を入れ直してから扉を開く。尋問室の中では、腹部辺りを椅子に縛り付けられた特殊個体が何ともふてぶてしい面をしてふんぞり返っていた。内心溜息を漏らしつつも、「…やっほ~。元気してる?」といつも通り、軽薄極まりない声を掛けながら特殊個体の目の前に設置された椅子に腰を下ろし)
(長らくお待たせしてしまい、申し訳ありません…!もういらっしゃらないようでしたら諦めますが、返信だけ置かせてくださいね…!)
( 取り出したマガジンの他、それ単体で使えるよう仕掛けの施された試験管型の容器に入ったものを複数眼前に取り出し吟味。やがて三本ほどを選定し終えた所で丁度尋問室の前へ。中に入る直前、個体管理課に居る筈の年若い――といっても己より少し年上の幹部と、いつかの候補生連中が手前の待機室に立っているのを見付け、何とも言い難い不機嫌面に変えたままで作業場の方へと。「……随分な態度だな。」いつぞや己が癇癪小僧と称したその個体が、拘束されているといえど横柄そうな姿勢で此方を見ている姿に、思わず溜め息を溢す。それから、相棒が座るその隣へ、己は立ったままでの待機を。ある種いつも通りの仕事態勢で、捕獲時よりは幾分言葉の通じる個体と相棒のやり取りを半ば眺めている――途中。相棒の足元に芽生え始めていた蔦を目敏く見付け、それを少々ばかり乱暴な音を立てて踏み、爪先で念入りに擦り潰す。「…貴様は自分の立場が解っていないようだな。それとも、頭の中にまで木の根が生えているのか?」それまで黙していた口から個体へ猛毒を、それから待機室の方を振り返り、「…それと。個体に随分甘い人間が居るようだな。連中の人権の為なら、此方を危険に晒して良いと考えている程度には。」多少の苛立ちを隠しもしない、刺々しい呆れ混じりの言葉と共に、マジックミラー越しに待機室で見ている筈の人物達を睨み、拘束の甘さを咎める。その後にもう一度の溜め息を吐き出し、「…私から見て、今のリスクに見合うだけの有益な情報が“これ”から取れるとは思えないが、」恐らくは相棒へ、そのついでに待機室の連中へ、億劫そうな声を掛けるその合間、此方に絡み付かんとまた床から生え始めていた蔓を、今度は容器から一滴垂らした腐食の薬性血液で退けつつ、「……まだ続けるか?」あからさま解り易く、面倒そうな態度を隠しもせずに問い掛けて )
(/ 此方こそ遅れましてすいません!通知が仕事しませんで…!お待ちしておりましたよ!!また宜しくお願いします!! )
(「ん~、オレもそうは思うけど。でも…」イヴは一旦そこで言葉を切り、相棒と同じようにマジックミラー越しの幹部連中をじろりと睨んだ。こちらから見えはしないが、向こうで漏れた候補生らしい悲鳴に肩を軽く竦める。「お偉いさん達は、情報が取れると思ってるみたいだし?まあ、やるだけやってみよ~よ。」そうして目に見えて不機嫌な様子の相棒に普段通りの軽薄な笑みを向けた後、特殊個体の方へとくるりと向き直った。「あは、無駄な抵抗しない方がいいよ~。オレは別に気にしないけど、ね。」相棒に尽く植物を無力化され、特殊個体は随分とムキになっているらしい。恨めしそうにこちらを睨んでくる視線を笑顔でさらりと受け流し、両手を大きく広げて戯けるように笑ってみせた。あくまでも反抗的な態度のままにつん、と顔を背けた特殊個体にやれやれと言わんばかりの溜息を漏らし、予備動作もなしに─特殊個体の、男にしては少しばかり長い髪を乱暴に引っ掴む。痛い、と抗議の声を上げる特殊個体など素知らぬ振りで「さっき気にしないって言ったけど…人と話す時くらいはさ、人の目ぇ見よっか。」と─大方は普段通り軽薄なように聞こえるものの、何処か酷く冷え切った声で告げながら微笑んでみせ、底冷えした笑顔のまま首を傾げて)
(いえいえ、お待たせしてしまってすみません…!こちらこそ、宜しくお願いします!)
( 此方に向くいつもの相棒の言葉と笑み。「……なら、その餓鬼の相手は引き続き貴様がしろ。少なくとも私より、その軽佻な口の方が向いているだろう。」もう一度、今度は余計に深々と息を吐き出し、気乗りの気の字も見当たらないような淡々とした義務の調子に、ついでと毒も混ぜつつ己も個体の方に目を戻す。個体の睨む視線も何処吹く風、億劫げな欠伸をして相棒が声を掛ける様を見詰めていれば――何処までも反抗的な個体へ、相棒の灸が据えられる。暴走していた時だって、ここまでの鋭く冷たい刃は突き付けられた事は無いのだろう、途端顔を青褪めさせて、固定された身体を小さく縮こめていく。それからは随分と素直に質問に応じている――ように、見えて。どうも己の方は、舐められているのか、それとも何か企みでもあるのか。明らかに意図的に此方を狙う蔓や木の根へ、踏みつけ、腐食、溶解と暇無く対策を取らざるを得なくなり、増す面倒さに眉間の皺も深まっていく。「………おい、イヴ。」どの程度の攻防だったか、木の根に生えた蕾らしきものを踏んだ瞬間飛び散った粘り付く樹液が、己のズボンと白衣を汚した事に舌を打った辺りで相棒の名を呼ぶ。「もういいだろう。“それ”は五分ほど前から同じ話ばかりしている。それ以上の情報は持っていない可能性の方が高い。」――暴走の直前、赤い光を見ただの赤い目に睨まれただの、聞き飽きる程大概の個体が揃って語るものを口にし始めた辺りからループする少年を、片手で虫を払う仕草で鬱陶しがりながらの指摘を。そして、「…それから、あの待機室に高みの見物をしている奴に、いい加減苦言の一つも刺しに行きたいのだが。」面倒さ、億劫さを上回る苛立ちで刺々しく下がっていく声に乗せ、少々手前勝手な理由と共に尋問の終了を再度提案し )
(/ いえいえ、待ってる間もイヴさんとアーネストのあれそれを考える時間と思えば何のそのですよ!折角(?)相棒の枠からはみ出し始めた二人の事ですから尚更!!() )
(「…う~ん、そうだね。」どうやら自身にはすっかり萎縮したらしいが─相棒のことは舐め腐っているのか相棒に標的を絞り、次々と嫌がらせを仕掛ける特殊個体。時折膝の皿をピンヒールの爪先で軽く蹴り上げ─特殊個体が痛みに悲鳴を上げる前ににこり、と柔らかく微笑んでおく。─だが確かに相棒の言う通り、先程から話がループを始めているような気がしなくもない。「だから、それはもう聞いたって…」半ば疲れたように溜息を吐けば、それだけで特殊個体はひっ、と小さく声を上げて縮み上がる─少々灸を据えすぎたらしいが、このくらいの年代にはこれで丁度いいだろう。くあ、と緩く欠伸をしながら相棒の言葉に頷き、「…そうだね~、そうしよっか。」これで尋問終わり、と大きく伸びをしつつ告げた。マジックミラーの向こうから咎めるような視線を感じるものの、素知らぬ顔をしたまま相棒の方へと歩み寄り)
(そう言っていただけると嬉しいです…!そうですね、折角はみ出し始めましたし…!そう言えば運転免許を無事に取得できました!!更に…怪異と人間が協力するタイプの探偵モノも浮かびましたので置くだけ置かせて頂きますね…掴みどころのない言動ばかりするがしゃ髑髏、陣と警視庁の怪異犯罪対策課とかいう窓際部署に飛ばされた若手刑事のお話なんですが…)
( 「……では、待機室に行くぞ。」今度こそ、相棒からは賛成が返される。少々ばかりの疲労も混ぜた溜息を溢しつつ、もう一度だけ、相棒が背を向けた後の個体へ目を遣ってみれば、舌を突き出す姿が見えて。それに一瞬の思案の後、指先に精製した己の血液一滴を的確に、その口元へと弾き飛ばし、「散々餓鬼の遊びに付き合わせてくれた礼だ、取っておけ。」刺々しい皮肉を浴びせた後は、今の行為の子細は伝えぬままに己も相棒同様踵を返して尋問室から退く。――待機室内。無駄足だったと飾り素っ気も無く報告、兼文句を吐き出すと、様子を見ていた候補生達の内一人が抗議を始める。すれば同調の勢いを借りてか他の候補生までもが声を上げ始める。酷いやり方、自分の方が上手くやれる……しかしながらそちらの言葉には反応も殆どせず、精々が微塵の興味も見当たらない無色の視線を数秒流した程度。今苛立ちの目で射抜くのは、此方の睨みもいけ好かない愛想笑いで飄々と流す、ライトグレーの髪をしたやや若い幹部。どうどうと候補生を穏やかに治める姿にも舌を打って、「…個体の拘束不備による危険性が、よもや貴様に解らんとは思えないのだが。どう“あれ”の説明をする、フロスト個体管理課長。」珍しくも敬語など最初から無し、幹部の役職だけを当て擦りに呼んで咎める。“いやあ、この子達が可哀想だと嘆くものですから”などと言葉だけは物腰柔らかに、何処と無く己への気安さも交えて事実かどうかも怪しい理由を話し出し、それに候補生らも味方をして、「……幹部とその予備が揃って公私混同とは、それこそ嘆かわしい事だな。」此方はその様子に辟易と毒を吐き出す。それも効いているのかいないのか、幹部の彼は軽く肩を竦めるのみで相棒の方へと向いて、“お疲れ様です、ご迷惑おかけしましたね”と柔和に笑ったままに、本心とも思えぬ丁寧な労いと謝意を滑らかに掛けて )
(/ ええ!このままこの二人がどこまでいくのかじっくり観察…もとい見守りたいので!!()おお!おめでとう御座います!やりましたね!!ふむふむ…なるほどこれは若手刑事さんが、がしゃ髑髏さんに振り回されつつ成長していくタイプのお話と見ました!!良いですよねぇ、人外×人間のセット……あと個人的にはがしゃ髑髏さんが人に化けた時に“男前”とか“色男”とか呼ばれる類いの姿になるんだろうな…という妄想まで致しました() )
(ふあ、と眠気と退屈の混じった大きな欠伸を一つ、その後の─「…あのさ、お前らって檻の中にいる猛獣のこと可哀想とか言って動物園に抗議する訳?バカじゃないの」至極冷え切った声色で全ての抗議を受け流す。無表情のままポケットから取り出した錠剤を指先の力で軽々と砕き、紙に解けた指にその欠片を乗せて候補生たちの口へと錠剤を流し込んだ。毒だなんだと顔を青くして騒ぎ始める候補生を鼻で笑い、指を再び組み上げた後─「ただのビタミン剤だけど?」栄養足りてないんじゃないの、と─あの特殊個体に苛立っているのか、普段のイヴにしては随分と珍しい皮肉を一つ。幹部から掛けられる、柔和な労いの声にも「あー、はいはい…そういう見え透いてる建前は良いから。じゃ、オレ帰る~。アーネストも…帰るでしょ?」とあまりに気の無い返事を返し、幹部には目もくれぬまま相棒の方をくるりと振り向いて首を傾げた。大きく伸びをしながら左右に身体を動かしつつ、踵を返して尋問室を立ち去ろうと)
(ありがとうございます…!()ええ、無事にやりました!!!()あ、そうですそうです…!二人で組んで怪異絡みの事件を解決していく…といった感じのお話なんです!!人外×人間のコンビっていいですよね…!他にも陣以外にはツンツンしまくりな人嫌いの陣の助手(サトリ)、栄くんだとか…底知れない雰囲気がある、若手刑事の上司である都築さんだとか…あっ、陣は基本的には人間の姿なんです…ただ、がしゃ髑髏の特性上両手が白骨化しているので…常に手袋をしてるんです…!()手袋キャラっていいですよね…!())
( やり取りの疲労に溜め息を吐いた所で、先程とは別の意味で騒ぎ出す候補生達と、相棒の紙片がぱらぱら舞い指へ戻る様が丁度視界に入り、した事を概ね理解すれば、その物珍しさに視線はそちらへ囚われる。それからふと、首を傾げた相棒と目が合い、「……そうだな。これ以上此処に長居する理由は無い。」掛けられた声に言葉でも、同じく爪先を出入口に向けた行動にも示して。一歩踏み出した矢先、“イヴ君、アーネスト君”と呼び止める幹部の声がした、次の一瞬。殆ど食い気味に振り返り、自身のポケットから掴み取った細いボールペンに少量血を塗布し、真っ直ぐ幹部目掛けて全力の投擲を。――投げたそれはダーツ宜しく幹部の顔の真横にあるコルクボードに刺さり、そのまま命中箇所を溶かし始めるその洒落にならない様が、相棒以外のその場の全員を沈黙させて。「私にも“これ”にも、貴様のような屑に気安く呼ばせる名は無い。」先程幹部に投げた砕けた苦言はまだ衣を着ていたのだと、今吐き出す地を這う低音と研がれた視線、そして容赦無い攻撃手段が伝えた後。「……帰る。」今度こそと顔を背けて待機室を退いた。「――全く、今日は災難だ。」部屋を出た後にも盛大な舌打ちをして、荒い文句を一つ落としつつも、こびりつく個体の樹液の一部をちゃっかりと採取し研究用の保存容器へ。続けて隣を歩く相棒へと視線を移せば、「……先程の。貴様にしては少々珍しい言動だったな。」自らの攻撃は棚上げ、彼の皮肉に静かな感想を置いた次、「まあ、あの蛆連中に苛立つのは解らんでもないが。…ああ、それとも尋問相手の餓鬼の方か?」的を射ているかどうかは知れないが、ともあれ普段通りの調子で、道中の話の種にそれを選んで言葉を続けて )
(/ あ~良かったです…後は、実践あるのみですかね…()良いですね~テンション上がります…!!微妙に感性違ってて「人はこういうの好きだろう?」とか「これだから妖怪は…!」みたいなやり取りしてる所…目に浮かびます…サトリの栄君はパッと聞きだと猫ちゃん感ありますね…()都築さんは、いざという時半端無く強くて有能そう…!!なるほど!陣さん手袋キャラ!!手袋!良いですよね!具体的には手袋と袖の絶対領域とか…!ドストライクです!! )
(呼び止める声に端から隠す気も無い舌打ちをし、振り返ろうとした時─幹部に向けて放たれた相棒の容赦無い投擲に茶化すような口笛を一つ、すっかり顔を青くして黙り込んだ候補生たちをふん、と鼻で笑っては尋問室の扉を勢い良く閉める。先程の不機嫌さは一体何処へやら─普段通りの軽快なピンヒールの足音を立てて廊下を歩くイヴは、相棒からふと投げ掛けられた言葉に反応し、こてんと緩く首を傾げた。そうだっけ、と少しばかり惚けるような反応を返した後、「ん~…その両方?かな~。」とひどく乾いた笑い声を上げる。「オレさあ、あーいうタイプのヤツが一番キライなんだよね。生意気なガキと、あと─現場のこと考えない、キレイゴトばっかな人権派のヤツ」そこまで言い終わった所であはは、と普段通りに戻った軽薄な笑い声を上げ、再び伸びをしながら大欠伸を一つ)
(ですね…それがまた恐怖なんですが…()そう、そうなんです…!どこか決定的に感性が違うんですよね…それがイイんですよ…!()まあ栄くん、人の心が読めてしまう「サトリ」って妖怪なので…人間嫌いになるのもまあ、分からないでもないと言うか…()自分で作っておきながら中々に強キャラ感ハンパないですよね、都築さん…()他にもですね、陣の友人でどう見ても胡散臭い雑誌記者(「百目」)の國枝さんがいるんです…個人的には國枝が一番性癖モリモリな見た目です…()分かります!!!足の絶対領域も良いですけど、腕の絶対領域も良いですよね!!(圧))
( 先程とは一転、また随分と上機嫌に見える相棒から返ってきたのは、惚けた仕草。それから世間話への回答。「…成る程。」苛立ちの理由に納得の頷きの後、「私も言葉ばかりの連中は好かんな。」彼の言葉に同意を被せたついで、「そういった“世の全てがキレイゴトで済むなら、この機関は存在しない”という事に思い至らん魯鈍な奴ほど、面倒な邪魔をする。…害虫と殆ど変わらん。」どうも思い当たる節があるよう、立て続けに渋さの増した顰め眉で吐き捨てる。そのおまけで舌まで打った溜め息の後、「……まあ、それはいい。」閑話休題と話を括って、またポケットから取り出した棒付き飴を口へと放りつつ、視線は隣の相棒へと。「さて、仕事前の話の続きだが、」仕事の往路ではなあなあと流れてしまった、恐らく相棒は避けたその話題を、彼の心境もお構い無しと引っ張り戻す。「私としては、近々に貴様との接触自体を目的に時間を設けたいと考えている。」――詰まる所、あの濃密な触れ合いをもっとしたいと、そう言っているも同然。しかしながら、当人にその自覚は微塵も無いらしい、淡々とした業務的にも思えるその言の並びに、人目には解り難い探究欲の浮わつきを乗せるばかり。「……都合のつく日はあるか、イヴ。」丁度エレベーターに乗り込むタイミングでそう問い掛けたのは、明らかに意図的な行動。相棒の挙動を鋭く見据え、出入口により近い位置に居座り逃げ道を阻みながら、相棒の答えをじっと待っていて )
(/ 実践なんてね…失敗してなんぼですよ。人や生き物傷付けなければそれで充分ですよ、ええ()仲良くはなれるけど、根本的に感性が全くの別物で、人にとってはショッキングな事に「なんだ?どうした?」みたいにキョトンとしてるのとか…好きです…!!()ああ…全部解っちゃうとうんざりするし、嫌な面ばかり見ちゃって刺々しくもなりますよね、栄くん…()若手がめちゃくちゃ苦戦してた相手を一撃で仕留めそうですし、上層部相手にも凄いやり手っぽそうな都築さん…良いですね…()雑誌記者さん!百目というとお目々いっぱいの妖怪さんですね!ほほう、それで…國枝さんはどんな見た目してるんです…?()堪らないですよね…鉄壁な服装から覗く隙間…個人的に脚の絶対領域では、ソックスガーターとかも良いと思います…() )
(「あは、でしょ~?」イヴは相棒の同意に機嫌を良くしたらしく、呑気に鼻歌まで歌い始めた。朝と同じく棒付き飴を取り出す相棒の姿に─また飴食べてる、と思いはしたものの口には出さず─そんな相棒をちらりと横目で見つめつつ、出来れば掘り返してほしくなかった話題にがっくりと肩を落とす。「あー…はいはい、」怒られるのは覚悟の上で、適当に相槌を打って流してしまおう─と良からぬことを思った瞬間。続けられた言葉に「…は?」思わず素っ頓狂な声が漏れた。─接触自体を目的に時間を設けたい、など。それは、最早─暗に"あの行為"が眼の前の相棒にとって良いものだった、と言っているのも同然。─この男は、今の言葉の意味を本当に理解しているのか─と、少々呆れ混じりの心配が溢れ、思わず深い溜息を吐き出してしまった。空いている日を教えろ、と言われてしまえば断るにも断り辛く、イヴにしては珍しく黙り込んだ後─「………明日。明日から、休暇取ってる。緊急の仕事が入らなかったら…一日中空いてる、から。」普段の、賑やかを通り越して喧しい程の饒舌さは何処へやら。所々言葉に詰まりつつ、相棒からそれとなく目線を逸らしたまま問い掛けに答えて)
(ですね…!頑張ります…!()ヴッッッッ!!!好き!!感性の違う二人のコンビ好き……()ええ、ええ…そりゃあツンツンしますとも…偽善者なんかも一発で分かりますし、友達になろうとか言いながら近付いてきたやつの魂胆も見透かせちゃいますし…我ながら栄くん生きづらそうですよね…()底知れない雰囲気のキャラって良いですよね………無理な提案とかも無言の笑顔で通させそうな感じが特に…()國枝はですね…茶色のハンチング帽にイヴみたいな色付きのサングラス、チェック柄のベストにワイシャツとスラックス…そして革靴とフィンガーグローブなんですよ…性癖がバレますね…ちなみに一人称は「おれ」、二人称は(陣)「陣さん」(栄)「栄の坊っちゃん」(刑事)「刑事殿」となっております…()飄々とした雰囲気かつ胡散臭い男が好きなんですよね…正体を探ろうとすると片目閉じで「しー」ってされるんですが、普段隠してる目の下の目がぎょろ、って開眼するんですよ…!!!()おっと失礼、取り乱しました…())
( 彼から飛び出る間抜けた声も、溜め息にも、原因の当人には今一つその理由が通じていないらしく、怪訝そうな色を相棒の挙動に向ける目線へ含めるばかり。「明日…明日か。」平時騒がしい相棒は妙に静かで、視線も己とは合わず。しかし貰えた返事に気が逸れ、自らの顎に五指の背を当てて思考に意識が流れる。十秒程度黙したその後、結論の纏まりに一人小さな声を溢し、目をまた相棒へと戻して、「であれば――明日の午後を予定としよう。午前は私の予定が合わん。」空白と称した相棒の一日の約半分を半ば分捕るように、確定事項として端的な言葉を返す。「具体的には昼を過ぎた辺りだな。その時間以降であれば私も空いている。後は場所だが…これは貴様の家でも私の家でも構わん。貴様に何か希望があれば、其処でも特に問題は無いだろう。」それから、相棒に譲歩しているように見えてその実一切の妥協無く、次から次と明日の段取りを組み上げていく口は今の相棒とは正反対、研究対象の毒や薬を手にした際の如く機嫌良く饒舌に回っている。「……ふむ、こんなものか。」ようやっと話が止まるのと殆ど同時、エレベーターは一階への到着を告げる。先に昇降機を下りて振り返った先、改めて相棒の方に向き直り、「さて、私からはこれで以上だ。貴様からの異義主張が無ければ、私はこれから研究課への用向きを済ませにいくが…」教授が生徒に講義の終わりでも伝えるような、事務的なものが織られた態度と物言いですらすら言を並べて、「……何かあるか、イヴ?」予定の否定や拒絶など、されるとは一つも思っていなさそうな、不遜な信頼を乗せた問い掛けを相棒に放り投げ )
(/ 頑張れ頑張れ、ですよ!!()ね、良いですよね。逆に人間の営みで人外的に有り得ないもの見て「何してんだ……?」ってドン引きしてる人外も大変良いと思います()しんどいですね~…心が読めても良いこと無いってやさぐれちゃいそう…強く生きて栄くん…()目上も妖怪も構わず無言の笑顔で周りをたじろがせるくらいの、強かで計り知れないキャラ…好きですねえ…()國枝さんめちゃくちゃお洒落!拘りが物凄い見える!そしてフィンガーグローブ!絶対領域じゃないですか!!んん~そこはかとなく関係性や上下が窺える二人称達…坊っちゃんだの刑事“殿”だの、的確にツボ突かれますね…!()ア゛ッッ!!性癖のやつ!!!開眼した目と視線が合っちゃって、「い、今…!?」って狼狽えたら今度はその人の口に「しー」ってされそう…!!()もっと取り乱して大丈夫ですよ!私もかなり取り乱してるので!!() )
(暫しの間、つらつらと並べ立てられる相棒の言葉を気まずい心持ちで聞いた後─決められた予定を明日の午後、と内心で復唱した。忘れないように後で携帯にメモしておこう─と決めた所で相棒から声が掛かる。無ければ、なんて言ってはいるが─恐らくイヴが断る、なんてことは念頭にも無いような問い掛けが飛んできた─少しだけふ、と表情を崩しながら「いーえ、何も。」軽い調子で答えてやった。後頭部の辺りで腕を組み、足音一つ鳴らさぬままするり、と相棒の脇をすり抜け─相棒を追うようにして外に出る。特に研究課への用事は無かったが、確かサラに渡すものがあったような─ううん、と一人で唸りながら首を傾げ、ポケットの中を探ると─無骨なデザインをした小さなUSBメモリが顔を出した。「あ、あったあった。これ渡さないと~。」誰に言うでもなくそう呟いた後、相棒の背を追うような姿勢は崩さぬままに研究課へと向かい)
(頑張ります…!!()あっ…それもイイ…それで逆に「こんなのも分かんねえのか?」って煽られるんですね…()強く生きて…まあでも、陣さんのところは比較的静かなので…マシ、なのかな…?()良いですよね…強かかつ底知れない雰囲気のキャラ…私も好きです…()ええそうですとも、國枝の服装にはめちゃくちゃ拘ってますよ…!拘りの塊ですとも…手の絶対領域大好き!!!()でしょう…!!!!それぞれへの対応が(陣)「やあ、陣さん…息災かい?今回の事件についての情報を持ってきたんだが…聞くだろう?」、(栄)「あっはっは、久しいねえ…栄の坊っちゃん。きみは相変わらず愛想がないなあ、もう少し笑いたまえよ。」、(刑事(初対面))「…おや?きみは…人間、だね?珍しいねえ、陣さんが人間を事務所に入れるなんて。おっとすまない、おれは國枝…雑誌の編集者をしているんだ。…よろしく頼むよ、刑事殿?」 って感じですかね…!!!()ア゛ッッッッッ!!!凄くイイ!!!「おれの正体は内密に頼むよ」って笑われるやつですねそれは…()では…もっと取り乱しても大丈夫ですか!?私、インチキ霊媒師みたいな雰囲気の男も好きなんですよ…数珠だのパワーストーンだのをジャラジャラ付けてて、護符だの何だのを持ち歩いてる上に雑な和装(サンダル履いてる)とかだともっと最高ですね…())
( 黙り込む静けさを纏っていたかと思えば、此方の問いに答える時にはまた軽薄さが表に。「……そうか。」流石に少々調子が狂ったようで、返答を受け取れたのは彼がエレベーターを出てからだった。それから、くるり身を反転させて研究課へ向かう道のり。後を追う相棒の声に、言葉こそ返しはしないが姿を流し目にて確認し、その手元の品まで目視が完了すればまた顔は正面へ、しかし足取りは自然と後ろから響く相棒の足音に合わせる。――到着した研究課。「……ブラッドフォードだ。」開扉こそノックも無しの無遠慮さであったが、機関内では珍しくはっきりと自ら名乗りを落とす。それに気付き近寄ってきた二人の研究課職員の内、長い黒髪の小柄な若い女性には先程採取した植物個体の樹液を容器ごと渡して半ば向こうへ追いやった後、己と同じ年頃の白髪癖毛の男性からはレポートらしき書類を幾つか受け取って。それらに目を通していく傍ら、その時折にレポートの文を指差しては男性と言葉を交わし始める。――その中身は当然ながら研究に関するものらしい、男性との会話は延々地道に続くラリーが如く淡々として見えて、その実随分と盛り上がっているよう。アーネストの表情は調べ事にとことんのめり込む際と同じ、少年のような好奇に口元や瞳がほんのり弛められており、ぱっと見では解り難くとも楽しげに、暫し男性と早口気味に向き合っていた。――十分程度は長々話した後。不意に他からも名を呼ばれた事で会話は止まり、その相手とも二言三言やり取りした後で、「……ああ、そうだ、」己を追っていた彼の事にまた意識は戻り、イヴは、とすっかり放ってしまっていた相棒の名を呟きつつ、その姿を探してぐるり視線を巡らせて )
(/ 良いですねぇ。チャンスとばかりに煽ってくる人間に「だってそれをそうするって事は、俺ら的には〇〇を〇〇するって事だし…無いわ…」ってみたいな、人間がやったら色んな意味で一発アウトな人外感覚の指摘されて、「…そういうもんなのか…?」ってお互いの感性の違いに首捻っててほしい…()マシ…だと思いたいですね…頑張れ栄君…()特にそういうキャラが“感情”を爆発させた時のギャップとか…めちゃくちゃ見たいですね…()やっぱり好きな子には拘り詰め込んでなんぼですよね…!絶対領域から見える肌や手のがっちり感とかホント性癖ですよ…()ああ~どの対応も最高…初対面の飄々感も、陣さんとの信頼感も、栄君へのお節介感も、どれも的確にツボ掴まれますね…!()そう!!「しー」された真ん前でまた開眼した目と視線が合って、「…ね?」って首傾げて念押しされたら頷く以外無いですよね…()オッケーですよ!それも良い!!どう見たって胡散臭くてイマイチ信用ならん霊能者的な風貌のやつ…!その上「どうも~、いや~今回は大変そうですねぇ。」みたいなヘラヘラした軽い態度でインチキ感に拍車掛けてるような男…!私もストライクですね!!() )
(扉を開けた相棒に続き、イヴも研究課へと足を踏み入れる─普段ならばこんな場所へは滅多に顔を見せない男に職員たちも驚いているのか、心做しかじろじろと無遠慮に見つめてくる視線を感じた。が、その無遠慮な視線の中に一人、異質な視線─何の言語かさえも理解に苦しむような文字が踊るディスプレイと眉根を寄せて睨み合いをし、少しばかり苛立ったような手付きでキーボードを叩いていたひっつめ髪の女性─サラが何とも気怠げにひょい、と顔を上げているのが見える。イヴは彼女の姿を見つけるなり満面の笑みで手を挙げ、「やっほ~、サラさん。」と軽い調子で呼び掛けた。サラの方はその挨拶に軽く頭を下げた後"どうも"といつも通りの無愛想極まりない声で挨拶を返すだけであったが─イヴは特にそれを気にする様子も無く、ずかずかと彼女に近付いていく。「はい、これ。頼まれてたやつね~。」と言いながら彼女にUSBメモリを手渡せば、彼女は"ん"と軽く返事をしてそのメモリをPCへと挿し込んだ。イヴは相変わらず理解に苦しむ言語の羅列を眺めた後、「これさあ、何のデータ?」と彼女に問う─彼女は顔を向けもしないままに"上層部の機密情報だけど"と素っ気なく答える。イヴはそのまま暫く、彼女の流れるような作業を見守っていたが─こちらも相棒のことを今更思い出したらしい。相棒の姿を探してきょろきょろと目線を動かしていると、知らぬ間に作業を終えたらしいサラがその肩を叩いた。"…ん、データコピー終わったから…USB返しとく。助かった、ありがと"彼女は相変わらず素っ気ない礼と共に─早く行きなよ、と言いながら─首だけ彼女の方を振り向いたイヴの背中をガッ、と乱暴に蹴る。女性の力とはいえ、油断していた所を思い切り蹴り飛ばされたイヴは勢い余ったらしく─おっとっと、と声を上げながら踏ん張り、「サラさん、雑だってば~」と、言葉の割には大して気にしてもいなさそうな抗議の声を上げた。案の定反応を返す様子も無いサラにわざとらしい溜息を一つ、イヴは蹴られた拍子に見つけた相棒の方へと手を振りながら「ごめ~ん、サラさんの作業見てた。」と軽い調子で謝罪し)
(ヴッ………イイ………最高ですねそれ…()感性違うコンビ永遠に推せる…()我ながら苦労人過ぎませんか栄くん…頑張れ…基本的には刑事さんも國枝さんも皆いい人だから…()あー…分かりますそれ…普段にこにこしてる人の感情が爆発するシーンからしか得られない栄養ってありますよね…()分かります……(語彙力の喪失)絶対領域…イイ…()でしょう…対応への返答はそれぞれ(陣)「おや、誰かと思えば國枝じゃないか…君の方こそ元気かい?今日は何の…ああ、情報か。勿論、有り難く頂いておくよ。」、(栄)「…ああ、國枝さんですか…どうも。…余計なお世話です。『自分のように笑え』と言われましても…貴方の笑顔、胡散臭いから嫌いなんですよね。」、特に刑事さんが好きなんですよね、(刑事)「あ、ああ…どうも。俺は、怪異犯罪対策課の…」まで言った所で、國枝が「ああ、皆まで言わなくても大丈夫さ。きみは怪異犯罪対策課の○○殿、だろう?元は確か、捜査一課だっけ?」だとかの詳細な情報を話し始めて、刑事さんが「どうしてそれを…」って言おうものなら自分の目(普段開いてる方)を指差して「どうして、って?…あはは、きみはおかしなことを言うなあ。…おれは記者だからねえ、この"目"で見たままを述べているだけさ。」って言うんですよコイツは…!!!()ですです!!とんでもない男ですよコイツは…()分かって頂けますか…!!イイですよね、こういう男…()そうです、常にヘラヘラしてる感じです…その上強いとよりストライクですね…())
( 何度か巡らせた視界の先、捉えた相棒の姿はサラに蹴られる瞬間。「……滑稽だな。」易々彼女からの足蹴を受ける彼へ、はっと鼻で笑う嘲笑のような、本人としては只の軽口と同然の感想を溢す。続けて此方と合った目に、いや、と一言謝罪を適当に流し普段通りその隣へ並ばんと一歩踏み出した所で、先程まで話し込んでいた男性から呼び止められる。返事の代わりに顔だけを振り返って用件を問う視線を向ければ、“君さえ良ければ、いつでも研究課においでね。歓迎するよ。”と、己の異動を誘う言葉を掛けられる。それにいつもの皮肉や毒、はたまた無関心の返答はせず――珍しくも、黙り込んで。その沈黙の十数秒に、相棒にまた一瞥をやって男性へ戻す、妙に不自然な間を置いて。「…………この芋虫の世話に飽いたら考える。」捻くれてはいるがこれまた珍しく、その内とばかりに希望を残す曖昧な答えを落としつつ、視線はどちらからも逸らして明後日の方に向け、頭を乱雑に掻いた後。「貴様も用が済んだなら出るぞ、イヴ。」また相変わらずの淡々とした無愛想さで相棒へ催促を掛け、その返答も待たない内からドアの方へと踵を返す。通路に出れば、手に持ったままのレポートにまた目を遣り、「……毎度しつこい奴だ。」そのまま文を視線で追いながら、恐らくは先程誘いを掛けた男性に対しての悪態と溜息を吐く。それから、「……ふむ。今日はもう面倒事も無さそうだ。そろそろ帰るとするか。」この日未だ鳴らない仕事のサイレン、呼び出しの放送も無しと多少は棘の抜けた声で呟き、また目は相棒へと。「……貴様はどうする?」何の気も無し、普段の世間話と同じ色味に戻った声でそう問い掛け )
(/ 良いですよね…これだけ感性は違っても信頼関係がある人外×人間のバディ…いざという時は「おい、〇〇」「解ってる」ってだけのやり取りでお互い不敵に笑めるくらいには解り合ってるの…好きです…()ホント……栄君に幸あれ…()そうなんですよ…!そして爆発する地雷が自分自身ではなく、部下や仲間への罵倒や危害であってほしい…()ね……好き……()陣さんのこなれ感も良いですが、それ以上に栄君がド辛辣で笑っちゃいました。仕方無いんでしょうけどね…アッ!良い!!何もかもお見通しな飄々さ…狼狽える刑事さんを前に更に話を続けて動揺させて、「それくらいにしておけ」って諌められても笑っててほしい…()ええ勿論!そう、手に数珠や護符巻いて殴るような、“それホントに効くの?”みたいな方法で悪霊なんかを軽々吹っ飛ばして、「さ、終わりましたよ~」ってまた何事も無くヘラヘラ人に向き合う胡散臭さであってほしい…!() )
(イヴは特に口を挟むといった風でもなく、サラに蹴られた背中を擦りながら相棒と研究課職員のやり取りを見守った後、自身に声を掛けたかと思えばするりとドアの方へ向かう相棒の背を追って─「あ、じゃ~ね!」と手を大きく振りながら研究課を後にする。ドアが閉まる音を背中で聞きつつ、相棒の言葉につられて静かな廊下を見回した。朝から頑なに沈黙しきったサイレンとスピーカー、表面上は普段よりも数段和気藹々としているように見える職員達の様子─確かにこのまま行けば、今日の仕事は殆ど無くなるかも知れない。相棒の問い掛けに対してううん、と首を捻った後、いつも通りの軽薄な笑みを浮かべながら「ん~、そうだね…オレも帰ろっかな~。」アーネストもオレの家来る?と半分冗談、半分本気の問い掛けを返しつつ─尻ポケットだか前ポケットだか、そのどちらかに突っ込んでいる筈のバイクのキーをどこ行ったかなあ、と呑気極まりない独り言を言いながら手で探った。少しの間そうしていたが、やがて指先に金属の硬い感触が触れる。掴み上げたキーには以前、チェーンが千切れた白猫─何とも無愛想な仏頂面が、何処となく目の前の相棒に似ているような気がする─のキーホルダーがゆらゆらと揺れていた。そのキーを高く持ち上げてあった、と呑気に笑いつつ小さく首を傾げ、「オレ、ホントに帰るけど…どーする?アーネスト。」と相棒に改めて先程の問いを投げ掛けてみて)
(ウッ………好き…イイ……(絶命)栄くん、ホントに頑張ってね…設定上後半では聞き込み捜査を「隠し事も見えますから、適任でしょう」とか言って自分から買って出るくらいにはなってる(はず)だから…()あー…良いですねそれ…別に自分が悪く言われるのは気にしないけど、部下や仲間が悪く言われると「…ふざけるのも大概にしろ」ってカッとなるのも良いですが、「……失敬。今、何と?」って敬語かつ笑顔のまま冷えたオーラを纏うのもまた良いですよね…()まあ、栄くんは基本陣さん以外には塩対応なので…()分かります!!!良いですよね!!!國枝、最初から最後まで掴めない男であれ!!!!()ウ゛ア゛ッ゛(ダメージ音)イイ…凄くイイ…())
( 問い掛けには先ず予想通りといった辺りか、己と同じ帰宅の意思を答えた相棒。そうか、とまた相槌を打ちかけたその口は、向こうからも返された質問に半開きで一瞬止まる。そのまま何も言わずに唇は結ばれ、彼が愛車の鍵を探る間に此方は顎に手を置き、思案の無言を落とす。やがて再度問いが向いたのを切っ掛けに、少しばかり俯いていた顔を上げ、「……その質問を、」開いた口から出るのはやはり無愛想な声。その表情も彼の掲げるキーホルダー――以前お気に入りだの、自分に似ているだのと言っていた白猫そっくりな、ふてぶてしい仏頂面。「明日の午後に詰めた予定を繰り上げたい、または今日の内から接触に設ける時間を増やして問題無い、という意味合いで捉えて良いのなら、それも吝かではないが。」要するに、彼の家に行けば――二人きりになれば、自分は相棒に触れる気しか無いと。本来なら下心と分類される筈の発言を、まだ只の探究欲として淡々と恥じらいも臆面も無く、文面でも読み上げるように真正面から相棒に告げて。更に仏頂面の目線が、昨晩逃げる彼の瞳を追っていた時と同じ鋭さで射抜いた後。「……そういう訳でもなく只の冗談や言葉遊びだというのなら、今そんな下らんものに付き合う気は無い。これを纏める事に時間を当てる。」これ、と称した片手のレポート達を自らの顔の横に示しながら、思い出した昨晩の苛立ちを隠しもせず、刺々しく彼に言葉を投げ付けた最後に、「……それで。その問いは本気か、冗談か、どちらだ。外に出るまでに答えを決めろ。」何とも傲岸不遜な物言いに、不機嫌な顔をふいと正面へ背けつつ、返答までの時限である機関出口への足取りを心做しか早めて )
(/ 私も…好き…大好きですよこんなん…(心停止)やだ、頼もしい…と同時にそこまで信頼築くまでが大変そう…でも最適任過ぎますね、全部見抜けるサトリの栄君の聞き込み…()んん~どっちも捨てがたい…!!丁寧な言葉遣いが乱暴になるのもギャップがありますが…丁寧な物腰のままで絶対零度の空気纏うのも……その場の全員黙らせる威力ありそうで良い…()塩の具合が塩湖並みなのですが…まあ、仕方無いですかね…國枝さんはへこたれなさそうですし()掴めない男…良いですね…飄々と流れる雲みたいな國枝さんと、若手刑事さんの間に信頼が生まれるまでをじっくり見たい…()ね!!こういう男堪らないですよね!!そしてこういう男が追い込まれた時に見せる「流石にまずいな~…ちょっと本気出しますか。」って急にちゃらけた雰囲気引っ込んで真剣な顔になる瞬間も、同じぐらい堪らないんですよ!!() )
(─少々相棒を揶揄ってやるつもりだったのだが、目前の相棒からは想定していた以上の回答が飛んできた。お前との接触に設ける時間を増やして良いのか、なんて─心の中で思っていたにせよ、あまり大っぴらに口にするべきではない言葉を臆面もなく口に出来る相棒に─内心少しだけ感心しつつも、向ける表情と言葉は普段通りを取り繕って「ん、そ~だね…本気だよ。…ただ、手加減も遠慮ももうしないから…」覚悟はしててよね、と言葉は真剣に、だがその声色はいつものように軽薄かつ冗談めかしたまま─そう嘯いてみせる。キーを指先に引っ掛けてくるくると回せば、それに釣られるかのように白猫のキーホルダーもくるくると回った。そのまま地下の駐車場へと向かって歩き、大人しく自分の帰りを待ってくれていた愛車のシートを優しく撫でてやる。後ろからもう一つのヘルメットを取り出し、それは相棒の方を見もしないままにぽい、と投げ渡した後─自身は愛車に跨ってヘルメットを被り、グリップを強く握った。エンジンを吹かせばシート越しに心地の良い振動が伝わり、思わず目を細める─相棒がヘルメットを被って乗り込むのを確認した後、勢い良く愛車を発進させる。─何処か遠くでサイレンが聞こえたような気がするが、最早自身が知ったことではない。出入り口を封鎖される前に素早く機関を後にし、自身の家へと向けて帰路を辿り)
(あっ!!心停止してる!!!お医者さーん!!()でしょう…何も隠し事できませんよ…まあ仮にしてても栄くんには何もかもバレますしね…()分かります、どっちも良いですよね…私は絶対零度の方が個人的に好きですね…あえて声を荒げない感じが更に怖いと言うか…()ま、まあ仕方ないですよ…初期は大体誰にでもそんな感じですし…()ええ、國枝は気にも留めませんよそんなの…それにまあ、いざとなれば陣さんが「栄。そう突き放すこともないだろう?」って諌めてくれますしね…()良いですね~…それ…私も是非見たいです…()ウ゛ァ゛ッ゛!!!!!(致命傷)すごくイイ…真顔になるとこすごく見たい…())
( 早足になっても結局は合う歩の隣、返ってきた答えは“本気”の方。それにまた彼へ目を流せば普段通りの軽薄な顔に、耳に馴染んだ色調の声。「……そうか、解った。」相棒がいつもの調子だからか、単にそういった事の理解が不十分な所為か、相変わらずの淡白な返事であっさり了承する。その後の駐車場までの道中、持っていたレポートは四つ折りに纏めて雑に白衣のポケットへ、 口に放っていた飴はさっさと噛み砕いて残る棒をその辺のゴミ箱へと。相棒が愛車を撫でる見慣れた光景をその三歩ほど後ろで退屈げに見詰めた後、此方へ飛んでくるヘルメットを当たり前のように両手で難無く受け取り、何の疑念も抱かずそれを被って、ハンドルを握る相棒の後ろに座る。――走り出すバイク。あっという間に流れていく景色を背に、遠く離れていくサイレンを聞きながら、いつの日か己も車で辿った道をぼんやり眺めて。「……着いたな。」少し経て、到着した相棒の家。オートロックやエレベーターの操作は相棒に任せ、己は少々ばかり固まった身体の筋を軽く伸ばして解す。「さて、行う場所は昨晩と同じソファーでいいか?」一度接触への緊張や羞恥を乗り越えた所為だろうか、いつになくふてぶてしく前のめりな研究意欲を、彼よりも先を歩く態度が示す。更にはドア前で立ち止まった今でさえ、実行場所の選択を彼へ淡々尋ねる合間に、足は部屋の主である相棒よりも先に玄関内に入らんと、鍵の開けられた其処に向けて無遠慮に踏み出されており )
(/ …ハッ!危なかった…何とか生き返りましたよ!()緊急を要する事でなければ「あの人本当は〇〇ですよ。」って聞き込み終わってから伝えてそうですけど、何か重要な事の時はその場で間髪入れずに「それ、嘘ですよね?」って看破してきそうで…本当に頼もしい栄君…()あっ私も絶対零度の方が好きです…絶対怒らせてはいけない人怒らせた感あって…()まあサトリですものね…ギスギスくらいしますよね…()國枝さんはそんな感じしますものね…そしてあらゆる方面で信頼されてる陣さん良いですね…()どういう事が切っ掛けになるんでしょうね…飄々とした男が一目置くって、結構大きな事が必要そうじゃないです?()良いですよね!!!それでガチの退魔の説法や呪文始まって、狼狽える敵を「……遅い。」って普段見ない呪具で真顔のまま一刀両断してほしい…めちゃくちゃ見たい…() )
(「や、別にそんなのどこでもいいけどさ…」自宅に誘ったのは紛れも無い自身なのだが、こうも堂々と宣言されると─少々たじろいでしまう。家主である自身よりも先を進む相棒の背中を見つめながら─今だけ、普段は気にもしない相棒の研究熱心さに呆れて─内心溜息を吐き出した。普段通り玄関先でブーツを脱ぎ、履いていた靴下もそこらにぽいぽい、と適当に脱ぎ捨てて裸足になる。そのままの流れでコートハンガーにジャケットを引っ掛け、普段家でそうするような─所謂、"気を抜いた"服装となった。先んじた相棒の背中を小さな欠伸混じりに追い、ソファに向かうと─「…じゃあ、触るよ?」一応は首を傾げて声を掛けつつ、まずは小手調べ─とでも言わんばかりに、相棒の髪に手を伸ばして触れてみる。手入れなどには気を使っていないように見えて、案外手触りの良いその黒髪を指先で梳きながら─もう片方の手で、相棒の頬に軽く触れてみた。元々普段もあまり綺麗と呼べる方ではないが─心做しか普段より肌荒れが酷い、ような気がする。これはまた研究に没頭していたな、と内心むす、と頬を膨らませながらも─指先でその頬を撫で)
(良かったです…!!!()ですねえ…その様子が目に浮かびますよ…()"絶対に嘘を見抜ける聞き込み担当"なんて、どの組織でも一人は欲しい人材ですね…()ですよね…そういう人好きなんです…まあ、空気は絶対零度に冷え切りますけどね()しますよ…まあ、本人の性格も多少あるでしょうけど…()ええ、國枝はこんな男ですよ…誰に対してもこんな感じですし…そうでしょう…!陣さんの人望は凄いですからね…都築さんが唯一「さん」付けで呼ぶ人(外)ですから…()ですねえ…相当な…命救われたくらいのことがないと…()あっ…イイ…好き…())
( 彼是と脱いでいく相棒を後ろに、己も靴だけは取り敢えず脱いでさっさとリビングのソファーへと。我が物顔で座ったその隣、相棒の一声に、ああ、と了承の意を頷き告げると、宣言通り此方に彼の手が伸びてくる。――先ずは髪、自分自身では基本的に雑な扱いをしているそれに相棒の指が通り、慣れない感覚に眉が微かに顰めるように動く。その殆ど同時に、頬への滑らかな感触。「……ん、」髪とは違ってじんわりと伝わってくる体温の違いに、知れず目元は心地好さげに伏せって細まり、喉からは小さな音が漏れ落ちた。――さて、此方もされるままとはいかず、相棒に倣って初めに目の前の金糸を目指して指を上げる。纏まりから溢れている毛先を爪で掬い、そのまま緩く摘まみ下ろした後、丁度触れた頬に掌を当てる。己よりは余程肌艶の良い其処を、すり、と一度撫でた後に輪郭を辿って辿り着いたのは、ピアスの飾られる相棒の耳。「……よくここまで開けられるな。」耳殼の上部分、装飾名で言うのならへリックスやインダストリアルが付けられる辺りを親指の腹でなぞりながら、感心とも呆れとも取れる吐息混じりの一声と共に顔を少し近付け、改めてまじまじと其処に観察の眼差しを注ぐ。己には無い物珍しさからだろうか、ご丁寧にもホールの一つ一つを順繰りにゆっくりと同じ指で辿った後に、「……ああ、そうだ。」ふと視線は彼の瞳へと合わさり、「今日は昨晩のように目を逸らすなよ。」今更だが先んじて、昨夜の逃避を封じる脅しじみた警告と共に、頬へと戻した指先で極軽く相棒の輪郭を抓り引っ張って )
(/ そんなの誰だって欲しいに決まってますよ…まあ他の部署が頼んだ所で陣さんら全員にガード食らいそうですし、本人に頼めたとして物凄い辛辣な言葉しか返って来なさそうですけれども()性癖の一致…!まあでも、それこそ余程の事が無い限りは穏やか(時々圧力)でしょうし…ね()性格は…ほら…皆のお陰でちょっとずつ改善されていくでしょうから…()でもそこが國枝さんの良い所ですし…私は好きですよ。尊敬と敬意払われてる人外良いですね…街の人間と妖怪からも人気ありそうです()あれですかね、ベタですがあと一撃食らったら倒れる、みたいな所を刑事さんが身を挺して助けてくれたとか…もしくは都築さんや陣さんが来るまで時間稼いだとか…()ね…それで敵倒した後は元の飄々ヘラヘラとした態度に戻るの…好き…())
(相棒の頬に触れれば、その喉からは小さく唸るような声が漏れ出た上に目が糸のように細まる─ホントに猫みたいだ、などと心の隅で思う。と、自身の髪に触れてくる彼の指にふと視線を落とす。その指は自身のものよりも随分と細くて華奢ではあるが─頬と同じくカサついた肌と浮き出た指の節が目に入り、自身の唇から小さな苦笑が漏れ出るのを感じた。その指はそのまま自身の頬を緩やかに滑り、ピアスが揺れる耳朶へと移動してくる─相棒の言葉通り、自身でもよくここまで自身の耳を穴だらけに出来たものだと思う。称賛とも呆れともつかない、その言葉にはあはは、と酷く乾いた笑い声を一つ返しておいた。ホールの、それもピアスの嵌った輪郭を律儀になぞっていく親指が妙に擽ったく、身を捩ろうとした所で─相棒と目線が噛み合う。目を逸らすな、との言葉と共に、至極軽くではあるが頬を抓られた。痛ぁい、とさして思ってもいない声を溢したものの、直ぐに真剣な表情を浮かべては相棒の瞳を見据え、「…勿論。アーネストの方こそ、逃げないでね?」と少しばかり冗談めかして笑う。相棒の頬に触れていた指先をそのまま下ろし、相変わらず荒れている唇に指の腹で緩く触れた。自然と─獲物を前にした動物のように瞳が細まり、唇の端には甘ったるい笑みが浮かぶのが自身でも分かる。「…ね、アーネスト。…いい?」あえて─何をしていいか、とは問わなかった。分かれとの意図を込めて首を傾げつつ、相棒からの返答を大人しく待って)
(ですねえ…多分考えてること当てられた挙げ句に「……お引き取り下さい、人間は嫌いです。」って言われて終わりますよ…()で、ですね…(震え声)まあだからこそ強さに拍車が掛かってるんですが…()ええ、改善は(非常にゆっくり)されていくのでご安心を…()好きだってさ國枝!!良かったね!!()ですです…まあ…郊外の奥まった場所に引きこもってるので、まず陣の存在すら知らない人は多そうですが。()あーいい…凄く良いですねそれ…()あっ好き…好きですそれ…())
( 己が溢した言葉には笑う声が一つ。それから上がった何とも軽薄極まりない悲鳴に満足して、殆どただ摘まんでいただけの指を離し、また相棒の頬に掌を当てる。真面目な顔をした彼の瞳から逸らさず見詰め合った数秒後、相棒と全く同じタイミングで笑いを零せば、「…愚問を垂れるな。逃げる訳が無いだろう。」嘲笑にも似た、自信に満ちる不遜な物言いで言葉を返す。――ふと、唇に温もりが触れる。意識が一瞬そちらに逸れて伏せた視界を、再び上げた所に映ったのは、昨晩と同じ甘さの混じる相棒の微笑み。思わず眉を鋭く顰めたのは、不機嫌になった訳でも、まして怒った訳でもなく。未だ慣れないその表情に、浮わつくように跳ねた心臓が巡らせる熱を誤魔化した所為。「……その為に来たのだろう。いちいち訊くな。」意図を問い返す野暮はしない、ぶっきらぼうだが期待を裏切らぬ答え。ずい、ともう一歩彼に迫った所で、その高い鼻先にぶつかりかけた己の眼鏡に気が付いた。「……邪魔になるな。」人避けの太いフレーム、それに目の負担を和らげる為の加工レンズなど、今は不必要。空いていた指でそれをずらし落とし、片手で蔓を畳めば適当にテーブルの方へと投げ置いて。よし、と一人準備万端と呟いた独り言と共に、眼鏡を放った側の手も彼に伸ばして、その無駄の無い綺麗な輪郭を余さず包み、もう一度――昨晩のあの感覚を確かめに、やはりぎこちなさの抜けない不器用な鈍い動きで、自分からゆっくりと顔を近付けて )
(/ ですよねー…言われたくない知られたくない事ピンポイントで当てられそう…それまで陣さん相手に柔らかい顔してたのに、断る時スンッ…って物凄い無表情になるんでしょうね…()ですねえ…それぞれ初めて都築さんが怒る所見た時のリアクションもちょっと気になりますね、驚くのか怯えるのか…()人間不信は根気強くいくのが一番ですよ…改善出来てるならそれでヨシ!!です()國枝さんにサインとか貰えますかね……()成る程……交友関係といますか、人間のお知り合いはあまりいない感じです…?()良いですよね…それくらい度胸据わってれば、「やるなあ、君。」って言ってくれるのでは…!()ね……この手のギャップや豹変はいつ見ても心臓鷲掴みにされますよね…() )
(リアルが多忙になりまして、お顔出しもできずに申し訳ありません…もういらっしゃるかも分かりませんが、この場を借りて一言謝罪させて頂きたく…)
(/ お久し振りです。新生活、大変ご多忙でしたようで、まずはお疲れ様です。そして何よりご無事でした事をお喜び申し上げます。大きな事故や病気で何か危うい状況になったのかと心配しておりました…!何と言ったら良いのか解りませんが、こうしてお顔だけでも出して下さった事、とても嬉しく思います…! )
(いらっしゃった…!?長らくお待たせしてしまい、誠に申し訳ございませんでした…!リアルの都合もそこそこ落ち着いて参りましたので、お返事も出来るかと…!)
(/ いえいえ、本当に元気でいて下さっただけで何よりです。此方の方はこれから少々多忙になりますので、前よりちょっぴりのんびりとしたペースになってしまうかとは思いますが、それでも問題無ければまた宜しくお願い致します!! )
(勿論です…!こちらこそ宜しくお願い致します…!)
(ぼんやりと想定はしていたが、頬に触れる相棒の手の、想定以上のひやりとした冷たさに一瞬だけ身体をビクつかせるものの─まるでスローモーションのような速度で自身の方へ接近してくる相棒の緊張が目に見えているような顔に、ふと表情を緩める。自身の頬に添えられた両手は小刻みに震えているのが何となしに分かり、戯れ混じりに自身の方から顔を寄せてやった。目を細め、乾いてカサついた相棒の唇に、保湿やら何やらを細々と施している自身の唇を重ねる。ちゅ、とごく軽い、小鳥が餌を啄むようなリップ音が鳴る─細めた瞳を見開いた。相棒の不健康な色をした肌、そして指通りの良さそうな髪が目に飛び込んでくる。何気なくその髪へ指を通し、自身の方へ相棒の身体を引き寄せてみた─ところ、ソファのスプリングが完全にへたっていたらしい。ギッ、と一際酷い音を立て、身体が揺らぐ。ぼすん、と少々重たい音を立てて身体がソファの上に落下し、今しがたまで向き合っていた相棒の顔を下から見上げる形となった。唇を一旦離し、悪戯っぽさを纏った笑みを浮かべながら「…ここからどうする、アーネスト。…お好きにどうぞ?」ちゅ、と再び軽いリップ音を立てて相棒の頬にキスを送った後、首を傾げてみせる。返答を待つ間─本人の手によって眼鏡が外されているからか、普段よりも色が濃く見える赤い瞳の目尻に、空いた方の手の親指を添わせて)
(/ はい!ではまたお互い楽しみましょう!! )
( 此方の吐息が触れるその前に、相棒から距離が詰められる。想定よりも早く重なった感触に思わず動きを止めたその一瞬、髪を梳く指に反応する間も無く身体は彼に引かれるままに傾いて――「……っ、」咄嗟に頬から離した両手と膝をソファーの座面に突く。特別心配は要らぬ筈だが、一先ず相棒に全身のし掛かる真似だけはそれで防いだ後、今頃解放された呼吸に合わせて顔の見える位置までほんの少々頭を起こす。「……どうする、か。」口付けられた頬からじわじわ広がる熱さは今は放って彼からの問いを反芻し、ふむ、と実験器具でも前にしたような思案の顰めっ面を笑みへ返す。「……取り敢えず、貴様にされた事でもやり返してみるか。」三秒程度の沈黙の次、やや迷いを言葉尻に滲ませながらも至極真面目に一言。それから間も無く目元に添う手を緩やかに掴み取り、その甲へ、そして指先へとゆっくり押し当てるキスをして。続けて開いた唇の内に人差し指の先を含み、整えられた綺麗な爪を自らの舌先でぬるりと撫でてみる。「………む、」しかしどうも理想の動作とはいかなかったらしい、小さく不満の音を漏らして眉間の皺を深めたかと思えば指を口腔から抜き去り、伏し目になっていた視線を相棒の瞳へと戻す。そのまま屈めていった唇はまず額へ、次に頬へ――あとは首筋へもスタンプ宜しく己の温度を押し付け、再度離れたその赤い瞳には、調べ事をする際と同じ真摯さを帯びた、今に限っては見当違いな一途な熱量を持って相棒を見下ろしている。「イヴ、」無論彼を呼ぶ声もそれに倣って真剣そのもの。散々キスという名の確認作業じみた何かで違和感の残る其処を、ちろりと舌の縁で軽く拭った後、「……口を少し開けろ。」“そういう”目的にしては些か艶に欠ける不遜な物言いでそう指示を投げ、その言葉に応じるか否かも見ない内から、先程よりは多少滑らかになり始めた所作でそっと合わせた唇を柔く食み )
(顔を起こした相棒の所作を見守っていると─自身の、爪を丸く整えた指先が、弾性のある柔らかな触感の何かに突き当たった。少しばかりの驚きを伴って視線を動かすと、自身の指が相棒の口内へ含まれているのが目に入った─それに声を上げる間も無く、指が開放される。かと思えば、今度は額から首筋をなぞるようにキスが落とされ─その温い温度と擽ったさに少々身を捩った。ふと呼ばれた自身の名に顔を上げれば、そこには確かな熱を帯びているのに、妙に冷えたところのある─例えるなら、実験に勤しむ科学者が実験用動物に向けるような─眼差しを向けられ、半ば命令のような声色で口を開けろ、と言われる。─唇を舐める、無造作ながら不思議と艶っぽく見えてしまった舌の動きには見なかった振りをして─返事をする前に自身の唇を軽く食んでくる相棒を、我儘な子供でもあしらうように「はいはい、分かったよ~。」と笑いつつ軽く返事をしながら唇を開き、相棒の行動を待った。部屋が静まり返っているからか、聴覚以外の感覚が妙に鋭敏になっている気がする。自身の解いた後ろ髪がソファの座面に押し付けられて広がっているのが分かり、確実に跡になるな、今日は髪を洗わないと─などと見当違いなことをぼんやりと思考した。こちらから動いてやろうか、と一瞬思うものの─相棒のやりたいようにさせてやるのも面白そうだ、と思い直したらしい。同じく燻るような熱を帯びた瞳でじっと相棒を見つめたまま、次の行動を待って)
( いつもの軽薄に流す返事に一度食むのを止める。それから指示通りに動く様を確かめた後にまた口付け、開いた相棒の唇の内に恐る恐ると不慣れなぎこちなさで忍び込み、温い其処を探り始めて。――伸ばした舌先で彼のそれを不器用につついた次、擦り合わせるというよりかは一方的に舐めるような所作で表面同士を合わせ、少しずつじわじわと絡めていく。相変わらず息継ぎも上手く出来ない、微かな湿った音だけが響くその最中、「……ん、」ふと背筋を駆け下りる、淡い電流のようなぞわりとした感覚に漏れた声が鼻から抜ける。思わず顰まった眉は己にも知れず、溢しかけた唾液を啜ればそれは必然として、彼の舌にも吸い付く事と同義であり。――どの程度経ったか、少なくとも相棒から同じものを受けた時よりは短い時間。殆ど息を塞き止めていた為に早々に限界が来て唇を離せば、つうっと互いの間に引いた銀の糸が口の端を伝う。それを親指の腹で雑に拭いつつ呼吸を二度か三度、やっと整えた所で深い一息を。「……貴様はよく“これ”の息が続くな。」その開口一番、感心しているようにも、不機嫌に皮肉を吐いているようにも聞こえる、つまりは普段通りの物言いで先ずは率直な感想を一声。その合わせている己の瞳にほんのり溶ける、色を伴う燻りは無意識で、「…少し休憩だ。」今は無呼吸による倦怠に視線を伏せた後、相棒の上から退かんとのっそり鈍い動作で上体を起こし始めて )
(あまりに焦れったい舌の動きに目を細めつつ、広がる髪を片手でまとめた。暫しの間、部屋に満ちる湿った水音をぼんやりと聞いていたが─ふと、相棒から漏れ出た声に意識が引き戻される。少々懐かしい、舌に吸い付かれる感覚を感じながら目を細めていた。体感十秒程の後、相棒の唇が銀の糸を引きながら─自身からゆっくりと離れていく。呼吸を整えた相棒から吐き出される感想には少々眉を下げ、困ったように笑ってみせる。「んー、まあ…」─そりゃあ"経験"があるからだ、とは言い出し辛かった。自身の炎が移ったように燻る赤色からそれとなく目を逸らし、相棒が休憩だと言い出したのを良いことに─体が自由になった後、ソファを何度か手で叩いてスプリングの調子を確かめる。ギッ、と軋む音と共に─不自然な程深く沈み込む手に眉を顰め、「これ、そろそろ買い替えかな~…」と小さな呟きを口から零した。何年か前に家電量販店で買った、対して高くもないソファなのでこれといった思い入れは無いのだが─まあ、同じような色合いのものなら直ぐに見つかるだろう。少し湿り気を帯びた自身の唇を親指の腹で乱雑に拭い、呑気に伸びをして)
( 己が退いた後相棒も身体を起こし始めたのを横目に、白衣のポケットから手帳とペンを取り出しつつソファーに座り直す――つもりが、想定以上に下ろした腰が沈んだ為にバランスを取り損ね、背凭れに勢い良く背をぶつける。痛くはないものの不意を打たれた衝撃に思い切り眉間に皺を寄せ、「……そうだな。座る度に“こう”なる襤褸などさっさと替えろ。」ついでに舌も大きく打ち、丁度聞こえてきた相棒の呟きを刺々しい言葉で後押しする。取り敢えず体勢を整え、改めて開いた手帳の白紙に幾つか書き込んだ後、「時にイヴ、」視線も顔も文字を追う俯き加減のまま、ふと隣の彼へ声を掛ける。「貴様の奇行には随分慣れたつもりでいたが、その挙動はどうにも解せないな。」いつもの毒混じり、淡々として見えて何処と無く呆れたような、そんな色が窺える溜息も重ねて言葉を連ねる。「…この話題で、目を逸らすのも誤魔化すのも何度目だと思っている。」その挙動、この話題。それらの名詞が表すものを、自らの唇をとんとんと指先で叩いて示し、更に続く声は徐々に下降していく機嫌に伴い低く落ちていく。「何の思惑があるのかは知らんが――“それ”は此方を軽んじているようで、不愉快極まりない行為だ。」もう一つ打った舌打ちを読点に加えて、そこで漸く相棒の方へ尖った視線を流す。「……そうまでするだけの、余程退っ引きならない理由があるのだろうな?」問い掛ける形を持たせてはいるが、それは“そうではくては容赦しない”という皮肉――それにほんの少々、幼稚に拗ねた不機嫌も含めて。そのまま唇を曲げ結んでしまえば、ふんと相棒から顔を丸々背けて黙り込み )
(襤褸と呼称されたソファの件に、また買っとくからさ~、と普段通りの軽い返答を返そうとした時─他でもない自身に向けられる相棒の冷たい眼差しと声に、一瞬だけ怯んだ。研究者の鑑のような相棒に、我ながら碌でもない自身の過去─つまり、本当の事を話すのは気が引けるが─この際、最早仕方ないだろう。「…仕方ないなあ…」と面倒臭そうに頭を掻きながら顔を寄せて相棒の方を見据え、口を開く。「…俺さあ、昔色々とあったんだよね…そこら辺の男とか女と、まあ…ワンナイト?したりとかさ。…だから、その…『こういうの』は慣れてるって訳。…失望した?」口に出すことも躊躇われて時折言葉に詰まりつつも、声量だけははっきりとした声で相棒に自身の過去を告げた。この暴露が凶と出るか吉と出るか、そんなことは到底分からないが─心做しか、長年胸の奥にもやもやと不透明に蟠っていた何かがすっきりしたような気がする。相棒からの返答を待つ間の気まずい沈黙を誤魔化すように、尻ポケットから取り出したスマホで今のソファと同種類のソファの値段を検索し─手頃でデザインも良い商品をブックマークしておいた。近場の家電量販店に売っているようだし、また今度─それこそ休日にでもこのソファを買いに行くか─などとぼんやり考えていて)
(返信が遅れてすみません…そして私事ですが、某有名テーマパークの青薔薇隊に沼った影響で今更軍服キャラにハマりました…見た目だけ美人で性格は熱血系な『本官』タイプのお姉(あるいはお兄)さん、彫刻みたいな美貌のふわふわ幼女タイプな司令官さんとか…いいですよね…)
( 黙り込んだ己に近付く気配に気付き、不機嫌な視線だけをちらりと流す。そのまま訥々と語られる相棒の過去へ、暫しは口を挟まずじっと聞き入り。「……成る程、事情は把握した。」やがて彼の目が携帯の画面へと落ちていった頃、一言静かに相槌を打ち、「それから、貴様の目が如何に節穴であるのかもよく解った。」続けて深々とした呆れの溜息混じりに棘を刺すついで、自らの膝に頬杖を突いて鋭いその目線を相棒に固定して彼と向き合う。「そこらの虫が宣う下らん不義や不道徳が貴様にあった所で、私からの評価は一切変わらん。そんなものを一々憂うな、時間の無駄だ。」どんな汚点があろうが、それを幾ら知ろうが、“イヴ・アレクセイ”は自身の“相棒”である――毒に塗れながらも揺るがない答えは、アーネスト本人にとっての単なる事実。それ故声音は、実験結果でも伝えるような淡々としたもの。「むしろ幸運だろう、その経験は今の状況に大いに役立つ実例集だ。治験実験において、そういった具体性の高いサンプルは多い程早く研究が進む。」更につらつらと繋げていく言葉は励ましでもない、かといって苛立ちでもない、倫理人道など初めから投げ捨てた研究者の浮わついた熱が弛む唇の端に滲むそれ。そこまで言い切ってから一度息を入れ、「……質問の答えは以上だ。その綿より軽い頭でも理解出来たのなら、もう少しこの接触へ協力的になってほしいものだな。」高々幻滅したか問われただけの一言に何倍もの毒々しい棘を返した終わりにもう一つ皮肉を放り、「それとも何だ、此処に至る前に言った“遠慮も手加減もしない”というのは威勢だけの張りぼてだったか?」最後の最後、相棒の言葉をそっくり真似つつ、はっと嘲笑を鼻で抜かし煽るような物言いで珍しく彼を揶揄して )
(/ いえいえ、此方こそ遅れましてすいません!軍服美人、良いですよね!そこにギャップがあると尚更……私はサイトチラ見してきただけですが、モノトーンの色合いもデザインも素敵ですよね、青薔薇隊…沼るの解りますよ……! )
(相棒から自身に向けられる嘲笑と言葉に一瞬だけきょとん、としたような表情を浮かべた後─唇の端には、普段よりも幾分か色の濃い苦笑いが浮かんでいた。「んも~…」と文句を垂れるような声を漏らしながらガシガシ、と乱暴に頭を引っ掻き回し、自身の髪を乱す。─人が必死に繋ぎ止めているものを、あっさり蹴り飛ばして近付いてくる。こういう男なのだ、"相棒"─アーネストは。すう、と息を整えた後に手を伸ばし、些か乱暴に相棒の後頭部を掴んで自身の方へと引き寄せた。「…口開けて。」普段よりも低く、掠れた甘い声で声を掛けるものの─直ぐ様「まあ、開けなくてもするけどね」と付け足してから相棒の唇を勢い良く塞ぐ。唇の端から漏れ出る空気すら許さない勢いで食らい付き、無理矢理唇を開かせては自身の舌をねじ込んだ。後頭部を掴む指先に自然と力が入り、もう片方の手は相棒の腰へ伸ばし、今度は自身の方ではなく相棒の方へと体重を預ける─二人分の自重が掛かったソファは哀れな音を立てながら歪み、自然と相棒の上へ─つまり、先程とは逆の体勢になる。肉食獣が手負いの獲物を見下ろすような哀れみに満ちた、だがその中には明らかな情愛の炎が燃えている─あらゆる要素を掻き混ぜてどろり、と溶かしたような眼差しで相棒を見つめ、相棒にのしかかるようにして体重を預けて)
(ですよね…!軍服ってどうしてあんなにカッコ良く見えるんでしょうか…後は、そうですね…トンチキな見た目と性格してるのに強いタイプのキャラも好きですね…主人公たちが苦労してやっとこさ一撃入れられるようなボスを、ほんのおふざけで軽々倒しちゃうような感じの…ちなみに…ツイステのクルーウェル先生タイプも大好きです…モノトーンのパキッとした色合いと涼しい顔立ちの色男、いいですよね…)
( 普段は飄々として軽薄で、時に憂いを帯びる相棒の表情。笑顔が印象深い其処に浮かぶ唖然や苦みは中々に物珍しく、その変化に機嫌は多少上向いたよう、「……見応えのある間抜け面だな。」先程よりは多少柔らかい音で皮肉を落とす。――ぐっと彼の手で近付けられる互いの距離。甘い声に妙にざわめく心臓が、また眉間に皺を寄せ上げて、「……ああ、」それでも応答に開いた唇は一瞬の内に彼が奪い去った。思わず息を止めた其処にぬるりとしたものが入り込み、己の口腔をその温度で侵していく。…元は己の煽りへの応じ、荒々しいそれを当然拒む事はしない。しかし未だ手のやり場を惑い、半端に浮かせたその間に身体は相棒の掛ける重みのまま傾いて――立場逆転、今度は己が彼の下に。重力に従い顔へと掛かる金糸の奥、赤目と合う夕暮れ混じりの碧眼は、澄んでいるのに深みに絡め取られるような、空を映す底無し沼にも似ていて。「……ん、」その眼差しに声を漏らし、彼が触れた舌から背や腰へ抜けていく淡い痺れに身動ぐ。だが彼とソファーに確りと挟まれた身はそう簡単に動けもしない、只々口の中を侵食するそれに拙く倣い返すだけで精一杯だった。……やがて感情がどうだとか、反応がどうだとか、そんな分析を巡らせる思考さえも食われていくように、白い靄が頭を少しずつ覆って。その隅で酸素不足だと判断を下す両手はやっと彼の背に着陸し、ぐっと服を引いて唇を剥がそうと試みる中、苦しげに鋭く細められた瞳は相棒の炎を移し仄かに溶けて熱を帯び )
(/ 良いですよね!手袋と軍帽も備わると尚の事最高です……私も好きですそういうの!!遊び人や道化師みたいな見た目で全然強そうには見えないのに、いざ自分に攻撃が向くと圧倒出来る強さを持ったキャラ……あっ解りますよ…格好いいというか美形ですよね、クルーウェル先生…私個人としましては今のハロウィンで登場してきたスカリー君に射抜かれておりました… )
……
(自身に喰われまい、と必死に自身の服を引いて抵抗する相棒の姿を甘ったるい眼差しで見下ろした時─仄かな、だが確かに熱情の炎を帯びて溶けた相棒の瞳と、目線がかちりと噛み合う。─その瞬間、妙にぞくぞくとした─例えるなら、獲物を甚振る変態趣味のサイコ・キラーのような─感覚が背筋を走るのが分かった。苦しげに顰められた眉、途切れ途切れの息遣い、自身の服を引く震えた手─その全てが愛おしく、可愛らしく─そして、"もっと虐めたい"。"それ"が、相棒に対するキュートアグレッションであることは─半ば本能的に理解した。大人しく唇を離してやる代わりに相棒の頬を手の甲でするりと撫でた後、更に深く、深く─相棒の口内を侵食する。そんな最中、自身も初めての時は上手く息できなかったなあ、などと頭の片隅でぼんやり呟く自身声が聞こえた気がした。─キスなど数え切れないほどしてきたが、それでも"初めてのキス"の記憶だけは、鮮烈に脳に焼き付いている。柔らかさの欠片もなく、かさついている割には妙に弾力のある、不思議な感触の唇だった。そんなことを考えている内、相棒の腰へと自然に手が伸びる。そのまま腰を抱こうとしたところで─キュートアグレッションに侵食されていた脳が、唐突に理性を取り戻した。腰の寸前まで伸びていた手を途中で引っ込め、慌てて相棒から唇を離す。眉を下げて心配そうな瞳で相棒の顔を覗き込み、問い掛けてみて)
…ご、ごめ~ん…大丈夫?
(お返事遅れてすみません…スカリーくん、いいですよね…!私は以前のイベントのロロも好きですね…クセの塊(オブラート)って感じで…())
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