掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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( 乗せられた左手を確と掴み、共立って向かった医務室にて。一通りの呼び出しは相棒がしてくれた模様。後を任せる微笑みに頷いた次、「ベオ、貴様の“眼”を借りに来た。」端的に用件を。不遜ながら珍しく名を呼ばれた助手は、…あー、久々だねと何か察した声の後、一度ちらりと班長の様子を窺ってから、何を“視る”のか此方に問う。それに相棒の左腕を指差し、「腐食、壊死した細胞の再生薬。範囲は左肩から手首まで。それと、腐食の原因も私の薬だな。」これまた簡潔に答えつつ、白衣のポケットからメモ帳を取り出す。その経緯の一連に非合法な事でもなどと疑いを向けた助手へ、「…“今回は”成り行きと不可抗力。それに合意の上だ。何も問題は無い。」その疑問に、シッと一文字に引っ張った口から歯を剥き若干の間を置いての回答、それから片手で追い払うように上下に動かし、助手を責っ付く。まだ何か言いたげではあったが、今日は向こうが折れてくれたよう、助手はそろそろと慎重に相棒の腕に触れて軽く持ち上げ、患部を上から下までじっくり目を動かしていく。助手のヘーゼルの瞳が微かに光を帯びて数秒後、幾つかの薬品名、その所々にアンノウンを挟んでの結果が伝えられる。それに対し、「一つ目の不明な成分は…」幾度か質問をぶつけつつメモ帳につらつら雑な走り書きを重ね、終いには黙って自らが書いたそれらと向き合い黙り込む。その唇も瞳も、少年のような好奇に何処と無く弛めたアーネストを、“こういう所は昔から変わらないね~”と苦みを含めた笑顔で見守っていた助手は、その内に相棒の方を向き、“巻き込んじゃってごめんね~、こういうの、君には退屈だよねえ”等と困り笑いで詫びるついで、彼の腕の調子も尋ねて )
(/ では、今回シリアスやったんで今度は手錠繋ぎのドタバタいきます…?まあ、脱走騒ぎでもドタバタ出来ないことはありませんが()ですよねー…人質にされた側も絶対大人しくしてないでしょうし()あっあと思い付くだけ此処にアイディア置いておきますね。まずお互い完全オフモードでのお宅訪問・再、それから、何処ぞの裏で個体(今回みたいな物体タイプ)が取引されるとかで、その調査と解決に行かされるバディ、とか…まあ出すだけなので!特にお気になさらず!()おっじゃあこのまま突っ走っちゃいましょうねアーネスト!ちょっとマッドな部分出ちゃってますが() )
(イヴは左手を"視"られつつ、手持ち無沙汰なのか─退屈そうな表情を浮かべつつ、空いている方の右手で携帯を触っていた。相棒と医療助手のやり取りはぼんやりと聞き流していたが、ふと顔を相棒の方へ向けると、時々見る相棒の表情が目に入る。─人間と話している時と違っていかにも楽しそうで、研究にしか興味が無いといった風体。それに再び苦笑いを浮かべた後携帯に目線を戻すと、助手が困ったような笑顔で声を掛けてきた。自身を労るような調子のその声には「だね~。ま、別に気にしてないから大丈夫なんだけどさ~」携帯から目を上げないまま軽い声色で答え、その最後にくあ、と大きな欠伸を一つ付け加えておく。─"奥の手"を使った所為なのか、それとも別の理由なのかは分からないが…流石に疲労が溜まっているようだ。全身がだるく、身体を少し動かすのすら億劫なほど─どこか虚ろな目で携帯を眺めていると、何やら作業をしていた医療班長がいつの間にか自身の顔をじっと覗き込んでいた。驚いて仰け反ると、彼女はなんだか顔色悪いですよ、大丈夫ですか?と問い掛けてくる。「そう?オレそんな顔色悪い~?」とはぐらかしてみるが、彼女は相変わらず怪訝そうな瞳のまま多分貧血ですね、ちょっと寝てた方が良いですよ、と言った後、相棒の方へ向き直るといいですよね、と首を傾げて)
(あっお家訪問・再いいですね…プライベートのお互いにバッタリ遭遇とか…())
( 時折に自らの走り書きに人差し指を引き、その後でまた文字を増やす。周りの音など既に届いていないようで、班長の声には反応を示さない。様子を見かねた助手が、ブラッドフォード君、と肩に片手を伸ばし――触れられる、その前に。パシン、と先回って閉じた手帳でそれを外側に叩き払う。「……何だ。」人と向き合ったその瞬間、思考の邪魔が入った事に眉を寄せて助手を睨み上げる。だが再度班長に問い掛けられた言葉が、今度はきちんと耳に入れば、「……ああ。」合点がいったよう。相棒の顔色をじっくり無遠慮に確認し、「確かに死人のようだ。行ってこい。」あくまでも相棒へ、まだ少々不機嫌そうにベッドへ追い払う仕草をするその横で、君も人の事言える顔色じゃないけどね、と助手からの突っ込みが入る。「私の“これ”は問題無い。限界まではまだ余裕がある。」己の熱発も貧血も許容範囲、優先順位は限り無く低い。そう淡々と告げた発言に、穏やかながら何とも言い難い苦さを顔に含めた助手へ、それより、と強めに言葉を引っ被せ、更に不明点についての追究を質して詳細を調べていく。――暫し。医療班長からの小言も助手からの気遣いも全て余所に、一通りの質疑を終えた後は深々思案に潜っていた。その結果を示す文をまだ白いページに綴り、それを下線と丸で囲んだ所で、漸く思考の海原から現在に意識が帰る。一先ずの満足に息を吐いて周りを見回し、隣に相棒の姿が無い事に一瞬怪訝に眉を寄せた後、少し前のやり取りを思い出してベッドへ足を向ける。「……イヴ。具合はどうだ。」相棒の居る隣のベッド、誰も寝る者の居ない其処に少しばかり乱暴に腰掛け、見舞い代わりの一言をぶっきらぼうに放りつつ、改めてその顔色へ観察の視線を遣り )
(/ おっではプライベートでバッタリ→お家訪問・再でいきましょうか!!その方がお互い完全オフモードになりやすそうですし!!()どちらのお家行きます!?イヴさんがアーネストの家来ます?それとももう一回イヴさん家ご訪問します??() )
(医療班長にベッドへぽん、と乱暴に放り投げられたことが不服なのか、不貞腐れたような表情のまま脚を組み、少しの間寝そべっていた。相棒が何やら小難しいことを口にしつつ、それらを手帳に書き留めているのを横目で眺めながら、自身はチェーンにぶら下がるキーホルダーを触っている。所々に傷の入った、赤いプラスチック製の安っぽいクマを弄び─ふと、指先の傷が目に入った。傷はほとんど瘡蓋になって塞がりきっているが、所々赤い筋となって残っている─そうしてぼんやりとしていると、隣のベッドに腰掛けた相棒が無愛想な声を掛けてくる。まだ少々気怠さの残る身体をベッドから起こしつつ、「ん~…まだちょっとダルいかも。流石に朝から仕事するのは疲れるな~」と少しばかり青白い顔で、普段通りの軽薄な笑みを浮かべた。よいしょ、と声を上げながらベッドから降りようとするなり、作業を放り出した医療班長が飛んできてはまだ顔青いですよ、だのと捲し立ててイヴの身体をベッドへ押し戻す。そして彼女は相棒の方へ顔を向け、イヴさんは後で返しますから、先に帰っててください、と無愛想な声と表情で声を掛け)
(うーん…そうですね…前はアーネスト様が訪問してくれましたし、今度はイヴが訪問しましょうか!!()電源オフモードのイヴがご訪問しますよ!!())
( 未だ回復には至らない答えを聞いて、それに何かを返すより先に班長が飛んでくる。つい先程のロビーでは己をあらゆる意味で振り回していた相棒が、小柄な彼女一人に押し込まれる姿に、些か不謹慎ながら微かな笑いの息が漏れた。己へは――今までの態度を考えれば当たり前だが――無愛想な言葉を掛ける班長に、「ああ、そうするとしよう。」珍しく僅かな上機嫌を映す視線を渡した後、ベッドから立ち上がる。そのまま医務室を後にする直前、「…そうだ、イヴ。」立ち止まり、相棒の方に顔だけを向ける。「どうせ休むついでだ、指先の傷も腹の打撲も、不調な部分は全てその子鼠と爺熊に診てもらうといい。」それまで研究欲に忠実であったように見せかけ、存外相棒の状態を全てきっちりと観ていたらしい。お節介なのかロビーでの仕返しなのか、ともあれ半ば嘲笑しながらの余計な言葉をその場に放り、今度こそ其処を退室する。その後は一度開発課に寄って、粉々になった己の思念変形式銃の再開発を申請してから帰路に着き、ごちゃついた自宅内の片隅にある実験器具の置かれたデスクで、今日の成果を己以外見もしないレポート用紙に纏めつつ、完璧とは言わずとも、薬の再現可能な成分を探る事に思考と能力をじっくり注いで一人の時を堪能し )
(/ えへへどうぞどうぞ!!歓迎致しますよ!!アーネストの家散らかってますが!!()ごゆっくりしてって下さいイヴさん!!() )
(「あちゃ~、バレてたか~…」退室していく相棒の笑み混じりの言葉に目を丸くしたあと、頭を掻いて苦笑いを浮かべた。─相棒には上手く隠していたつもりだが、とっくにバレていたらしい─相棒の言葉を聞いた医療班長は見せてください、と有無を言わせぬ声を掛けつつ、返事を聞くこと無くイヴの手をがしりと掴み上げる。彼女はううん、と唸りながら傷を診た後、能力を使用してその傷を治癒した。服を捲り上げられ、露出された跡─少し前に相棒に蹴られた鳩尾の辺りにはくっきりとした青痣が浮かんでおり、医療助手の手が触れる度に鈍い痛みが走る。この際だ、ということで医療班長は淡々とイヴの纏う服を引っ剥がし、全身に残る傷跡に掌を翳していく─かなり時間の経った頃、ようやく医務室から開放されたイヴは、廊下をよろよろと歩いていた。散々な目にあった今日は相棒に会いに行く気にもならないようで、真っ直ぐ駐車場を目指して階段を降りる。赤い愛車に跨り、自宅のあるマンションに到着し─自室に入って服を投げ出した後、見慣れないペンに気付いたらしい。─相棒のものを持ってきてしまったようだ。ペンくらい、別に明日でも構わないだろうが─それで文句を言われては寝覚めが悪い。部屋着の上からいつもの革ジャンを羽織り、手近にあったビスケットの缶から申し訳程度に何袋か掴み出した後、マンションの駐車場に停めた愛車に再び跨って、資料で読んだだけの相棒の自宅へと向かった。愛車を近くの適当な駐車場に停め、インターホンを押して)
(だってさイヴ!!歓迎してくれるって!!()完全オフモードだとコイツ、甘々ですよ…覚悟してくださいね!!())
( メモ帳の内容をレポートへ一通り書き写し終わった所で一旦シャワーに向かい、いつもよりも熱めの湯を浴びてから部屋着に着替えて戻る。その後また暫くは部屋の片隅のデスクに座り、己が記した書類と睨み合っては思案に没頭。――ふと、響いた音に目を覚ました事で、少々微睡んでいたのに気付く。それから十秒程度か、希有中の希有である来客を知らせるインターホンが鳴ったのだとようやっと音の正体を理解し、のそのそと立ち上がって応答する。「……イヴ?」モニター越しにその姿を確認し、降って湧く幾つかの疑問に何度か瞬いた。が、一々と訊くのは億劫で、ボタン一つで其処と繋げるなり、「……用があるなら上がってこい。鍵は開けておく。勝手に入れ。」無用心極まりない出迎えの言葉を普段の無愛想さで伝えた後、向こうの用件も聞かない内から一方的に切る。それから宣言通り部屋のオートロックを解錠した後は、特別何かするつもりも無く、床にあちこち積み上がった本や過去の薬品レポートもそのままなら、乾きかけの髪も解きっぱなしで、眼鏡やピン等の装飾品も無し。服も無論部屋着――厚手の淡色シャツにフリースの黒ズボン、赤褐色に近いブラウンのニットカーディガン、更にその上からネイビーの大判ブランケット、足元は起毛素材の黒スリッパという兎に角有り合わせをもこもこと着込んだそれのまま変えずに、今度は本棚の方へと歩み、集め並べた化学の資料を漁り読んで )
(/ ほらもうウェルカム状態ですよイヴさん!!()ほほう…甘々…アーネスト心の準備しておきな!!私も心臓飛び出ないよう準備するから!!() )
(いつもと変わらない相棒の態度にはは、と乾いた笑い声が漏れる。エレベーターに乗り込み、相棒の部屋がある階のボタンを押した。少ししてからリン、と涼やかなベルの音が鳴り、相棒の住む部屋の扉に手を掛ける。言葉通り鍵を開けてくれていたようで、ドアは何の抵抗もなくすんなり開き、少し部屋の中─いかにも相棒らしい、書類やら本やらが色々と散らかった、無頓着なもの─を見回すと、相棒の背中が見つかった。ふ、と柔らかく穏やかな笑顔を浮かべながら相棒の肩を叩き、「…急にごめんね、アーネスト」と普段の軽薄さが抜け落ちた、蜂蜜に砂糖菓子を漬け込んだかのような甘ったるい声でまず謝意を述べ、次にペンを相棒の近くのテーブルに置いたかと思えば、ソファにぽすんと腰を下ろし、相棒の方へ慈しむような眼差しを向けて微笑んでいる。─どうやら、今のイヴは随分電源がオフになっているようだ。相棒に向ける笑みは女性に向けるそれと同じ─だが、違うのは─今はその柔らかな表情も、甘ったるい声も、ただ一人の男─相棒に向けられている、という点だろうか)
(はい!!イヴがやって来ましたよ!!(爆音)もうすでにちょっと甘いですねコイツ…でもまだコレは序の口ですので!!())
( 一つ見ては本棚に戻し、また別の資料を手に取って。細かい文字や式ばかりが綴られているそれらを、何か探るように辿っていた視線は、叩かれた肩に途切れて上がる。自ら招いたもの、驚きはしない――しかし。己の名を呼ぶ声が、いやに甘く耳に付いた事に、動きも言葉も一瞬止まってしまう。「……いや。」返事が喉を通ったのは、相棒がソファーへと離れてから。その後、置かれた物の確認にテーブルへ視線を向ければ、其処にはペンが一本。黒一色の細身に何処かのロゴが銀色で記されたそれは、何時からか失くしていた己の物。「……これの為に。」ひょいとそれを指で摘まみ上げ、呆れか納得か、どっち付かずな呟きを落として漸く相棒の方を振り返れば、此方を見詰めているその瞳と搗ち合う。その顔付きは普段の悪戯な明朗さとは違い、いつか己が彼を訪ねた日のように静謐で、酒に記憶を飲まれた夜のように柔らかくて――また、調子が噛み合わなくなる感覚。むず、と胸の深くが微かにざわめく心地が、泳いだ目と食い締めた歯に顕れた。「……少し待っていろ。」ペンも資料も一旦纏めて置き直し、彼に声を掛けてキッチンの方へと引っ込む。部屋とは違い物の少ない食器棚から新品同様のカップ二つに、然して中身の減っていないインスタントの珈琲瓶から、一人飲む時と同じく少し濃い量を淹れて、またソファー傍へ。テーブルにそのカップ――無論一つは相棒の前へ、もう一つは少し離した位置へ下ろし、ついでに研究用デスク上に散っていた小包装のチョコの幾つかをその間に適当に転がした後、己もソファーに腰を落とす。平時、機関のロビーでそうするように当たり前に相棒の隣に座って、だが今は彼の纏う妙に甘ったるい空気に落ち着かず、手に取り直した資料に視線を逃がし、「……よく私の家が解ったな。」ズレてもいないブランケットを片手で身体に巻き直しながら、普段を装った素っ気無い言葉遣いで此方から相棒に声を掛け )
(/ よ゛う゛こ゛そ゛!!!(爆音返し)はわ…はわわ…(心停止寸前)アーネスト大丈夫…?まだ序の口だってよ…?お前こういうの免疫無いから、もう既にそわっそわしてるけど保つ…?() )
(妙な態度の相棒を相変わらず微笑み混じりに見つめた後、「ん…資料で読んだからね」自身の前に置かれたカップを優雅に持ち上げて、中身を少しばかり啜る。飲んだ後はことん、と音を立ててカップをテーブルに置いたかと思えば、テーブルに頬杖をついて相棒の姿をじっと見つめてみる─濡れた跡のある髪は乱れ、全体的にもこもことしたその服装を見つめていると、可愛らしい動物を見た時のように無性に撫でたくなって─一瞬躊躇ったものの、手を伸ばした。だがやはり頭に手を置くのは躊躇われたのか、相棒の耳に少しばかり掛かっている後れ毛に触れる程度に留める。その時─触れていた時の表情は、普段イヴが女性に向けるものよりも、更に甘く柔らかなものだった。「髪。ちゃんと乾かさないと跡になるよ?」ふふ、と微かな笑い声を上げながら相棒の反応を持つように首を小さく傾げ)
(あーっ!!あーっ!!心停止しないでください!!()よーしイヴ!!甘っ甘にして頑張れ!!()アーネスト様を骨抜きにするんだ!!())
( 「……成る程。」問いかけの答えに、己も彼の資料を見た覚えを思い出し、納得の一言。その後は特別何か話すでも無いが、手元の文字もただ眺めるばかりで、無為の沈黙を落としていた。――と、不意に。耳元に擽ったい感触が走る。「……っ!」熱が下がり常人より低い体温に戻っていた事、加えて血の不足で末端が冷えていた事が相俟って、ほんの微か耳に触れた“それ”に温もりがあるのも解り、思わずバッと上げた目は、少し見開かれる形で相棒とぶつかる。その目の前の彼の顔はといえば、先程以上の甘美を含んでいて、まるで此方を蜂蜜の如く溶かさんばかりにも見える――その、慈しみに似た眼差しに。心臓を、思い切り握られた気がして一瞬呼吸を止め、「……別に、髪など。どうせ括ってしまうものに、一々と気に留めている暇が勿体無いだろう。」――しかし。その数秒の硬直を解いて、ふいと視線を背けた後に普段の顰めっ面で捨てるように溜め息を吐く。ついでに持っていた紙束もテーブル上に投げ置いて、「…いや、そんな事はどうでもいい。それよりも、」相棒に向き合う。今の言動も表情も見ても、なお退かず――寧ろ、今の甘ったるい彼を、その未知を、より知らんとする探究と観察の眼差しで、「……貴様の方は、きちんとあの子鼠どもに診てもらえたか?」じ、と些か鋭く見詰める目は不調などの顔色も窺っている様子。その言葉と態度は、未だ掴まれた心臓の余韻に落ち着かない心地ながらも、普段通りの無愛想だが不遜なそれ。彼と同じく頬杖も突いて、ふんと揶揄に鼻を鳴らしつつ、あの医務室でのその後を相棒に尋ね )
(/ ハッ!(復活)危うく三途の川渡る所でした!()泳げなくて引き返しましたが!!()めちゃくちゃ効いてますよイヴさん!アーネスト耐性無い癖に“甘ったるい相棒”に興味津々になっちゃってます!!その調子ですよ!! )
(相棒から返ってきたほぼ想定内の回答に、浮かべていた笑みを更に深くし、「はは、君はそういう人だったね」そう言いつつも、髪に触れる手は止めない。─途中で素知らぬ顔をしたまま、相棒の冷えた耳に指先を滑らせた。耳朶に触れ、その冷たさに少しばかり眉を下げる。「…冷たい。ごめんね?オレの所為で」柔らかく甘い、いつものイヴからは想像のつかないような声でそう詫びつつ、耳に触れていた手を頬に移動させた。指の背で頬を一撫でした後、またコーヒーのカップに手を伸ばす。「うん、バッチリ。…心配してくれてるの?ありがとう」問い掛けられた一瞬は少しだけ目を丸くするものの、すぐに柔らかな表情に戻って頷いた。ず、とコーヒーを啜る微かな音が部屋に響き、その後は暫しの沈黙が流れて)
(あっ良かった…!!!()よしイヴ!!その調子だ!!そのまま攻めるんだ!!!())
( 触れてくるそれに眉が跳ね動いたが、特に抵抗も逃げもしない。相棒の指は今度は明確に、耳から耳朶へ、そして血の気が殆ど無い頬へと――それを受ける温度の低い肌は、滑っていく道筋が感覚で解る程に彼の熱を暫し残して、「“これ”は貴様の所為ではない。私が自らの判断で起こした行動の結果だ。」その熱の軌跡が消えて直ぐ、開いた口からは彼の柔らかい詫びをぶっきらぼうに、だが普段よりも緩やかにはね除ける。「…それに、これでも昔より随分、私の身体には余裕が出来ている。造血剤を打つ頻度も格段に減った。」そのついで。空の片手を持ち上げつつ首を軽く俯け、髪や衣類に埋もれた項、正確には頚椎の辺りを人差し指で二度とんとんと叩き、注射を示す仕草と共に加えたのは、「……全て貴様と組んでから、の話だ。」己と仕事の負担を分けたが故に生じた、相棒ならではの功名。「…つまり。貴様の今までの功労と私の此度の行動は、十二分に対価が吊り合っている。だから、そう勝手に落ち込んだり謝られたりするのは、私にとっては筋違いも甚だしい。」更に続いたのは、淡々としているのに遠回しな、“いつも助けられているから、この程度の事は気にするな”、そう素直に言えば済む筈のフォロー。そこまで終わった所で口腔と喉を珈琲で湿らせた後、問い掛けの返事を聞けば、「別に心配、などは…」文句の一つでも飛んでくるかと思いきや、かえって礼を言われた僅かな動揺で口許が一文字に歪む。咄嗟にそれを否定に折りかけて、「……いや。貴様へ損得抜きの情があるのは、とっくに知られていたな。」しかし既に漏洩している事項に何を言っても改訂を成せない事に気付き、あの縫いぐるみへの忌々しさとこの場の諦めを綯い混ぜにした溜め息を吐き出した。その若干の気まずさに探究の色を少し引っ込めながらも、また彼を暫し眺める。――柔らかな笑み、秘めやかさを纏う空気、口に放るチョコよりも濃厚な甘さを含む眼差し。「……そういう顔は、口説き相手にでも向ければ良いものを。」沈黙を破り、顰めたままの顔付きでポツリ溢れた言葉は何の色も含まない、ただシンプルな観察した末の感想。「蛇に宝玉を与えた所で、それが返すものなど手痛い毒だけだろう。」猫に小判、豚に真珠。そんなニュアンスで、己にざわざわとした心地を与えるそれの位置付けを喩え、もぞ、と縮こまるように微かに身動ぎ目を泳がせたその後。――無性に、その表情を崩したくなる衝動に駆られて。今以て氷のように白く凍てる指先で彼の額でも弾いてやらんと、まだ五指を弛く開いたままの手を相棒の方へと伸ばして )
(/ よーし良いですね!!アーネスト落ち着かなすぎて思わず変な行動取り始めてますね!()防ぐも受けるも主様とイヴさんのご自由にどうぞ!!() )
(自身の振る舞いに抵抗しない相棒に気を良くしたのか、一瞬ではあったがもう一度指の背でその頬に触れる。「…そ?なら良いんだけど」自身の言葉に返ってきた、先程から妙な態度を取る相棒の言葉に一層柔らかく微笑み、コトンと音を立ててカップをテーブルに置いた。ふと、相棒の呟いた言葉に悪戯心が湧き上がってきたのか─「…口説いてるんだけどなあ、君のこと」返ってくるのが毒でしかなかったとしても、オレはそれで良いんだけど─そんな言葉を最後に付け加え、聞き取れるか聞き取れないか、ごく微かな大きさの声でそう漏らして身を更に乗り出し、その顰められた眼差しを真っ直ぐに見つめる。少しした後、どんな目的を持ってかは何となく想像がつくが─自身の額に向けて伸びてきた白く冷たい手を、両手でふわりと優しく包み込んだ。冬場でも比較的体温の高いイヴとは正反対に、まるで氷の塊でも触っているように冷たく冷え切ったその手を─何を思ったか、イヴは自身の口元へ持って行き、唇の隙間から息を吹きかける。「…君の手、相変わらず冷えてるよね。…もっと温めてあげようか?」自身のこの行動に対する相棒の反応を窺うようにし、どことなく悪戯っぽく微笑んで)
(コライヴ!!!こっちが想定してた以上の行動しないの!!()私の心臓が止まるでしょ!!)
( 此方の言葉に何か返された気がして耳をそばだてたが、一歩遅れてしまったらしい。微かに届いた音を頭の内で反芻し形を探りつつ、伸ばした手に合わせて視線を上げれば真っ直ぐ相棒とぶつかる。大概の人間は怯むか目を逸らす、己の剣呑な目付きを間近に見つめ返してくるその瞳に、こんな色だったかと今更認識し、そこに夕暮れ混じりの青空を想起する。「……む。」その思考に行動が鈍って、額を弾かんとした手が相棒に捕まってしまった。しかしそれが緩やかに包まれただけというのもあれば、ただ衝動的な気紛れだったのもあって、逃げ出しもせずに彼の好きに取られていれば――吐息が、その指先に掛けられた。「っ、何を…」仄かに水気を内包したそれは、自分よりも高い温度が含まれて、冷えきっていた肌には熔けそうなその熱に指が丸まり跳ねる。困惑混じりの怪訝な顔で此方が尋ねるより早く、その行動の意図が知らされた直後、相棒が先程己に返してきた言葉が、今頃ようやっとハッキリとした輪郭を持つ。――“口説いている”。“毒でも構わない”。理解、出来てしまった瞬間に。じわじわと蓄積されていた胸のざわめきが一気に弾け、言葉を失くす程に、狼狽する。……照れではない、羞恥でもない、その筈なのに。彼の吐息が掛かった所から、冷たい血潮が熱を持ち始め、それが忙しくなった心臓に入り込む。「なん、な…っ…」不調だろうと酩酊していようと毒に滑らかだった口は、今は無意味にぱくぱくと開閉だけを繰り返している。顰めていた顔は、驚きなのか混乱なのか普段寄せる皺も忘れ、目は見開いているのに眉が下がって、頬にうっすら赤みの差した、今までにした覚えも無いような表情に。「貴、様…っ…」この感覚から逃れたいならばその両手を振り払って退けばいいのに、そんな事すら思い付けず、かえって強張る指先が、彼の手を握ってしまって離せない。――こんがらがった頭を整え、次に行動を起こせたのは、それからたっぷり三十秒は経った後。「質の悪い、冗談を言うな…」合わせたまま固まっていた視線を背け、頬杖を解いて押さえた口許から何とかかんとか絞り出したのは、普段よりも弱々しい反発の文句。「…第一。そんな口説なぞ、私相手に垂れ流した所で無意味だろう。その辺のラット相手にでもしていろ、この色惚け猫。」そこから少しずつ、調子が戻ってきた――ように、見えて。掴んでしまった相棒の手の甲へ、指先から制御しきれなかったらしい血液が、つうっと一筋赤い色を引く。それが先程の動揺の激しさを伝えるのと同時に、今もってその事態に気付いていない事が、未だそこから感情を立て直しきれていないと、言動よりも余程素直に彼に伝え )
(/ マ゛ッ(爆散)私の心臓はもう手遅れになりましたね…恐ろしやイヴさん…()アーネストもクリティカルヒットしたようですよ!()思わず能力も溢れちゃってますが、少なくともイヴさんを傷付けるようなものでは無いのでどうかご安心を。まあ他に何も無いという保証もありませんが() )
(ようやく自身の行動の意図が分かったらしい─事前に自身が想定していたよりも、随分と大袈裟な反応を返す相棒の見たことがない表情に、思わず唇の端から堪えきれない笑みが漏れる。恐らく、無意識だろうが─自身の手を不慣れに握り返してくる彼の指先にちゅ、と軽いリップ音を立てながら唇を押し当てた。少しの間そうして、そこから唇を離した後に「…ふふ。オレが、冗談でこんなことすると思う?」あくまで彼を揶揄うような態度は崩さないまま、柔らかな笑みで相棒の言葉をはぐらかす。いつもよりどこか辿々しい口調で毒を吐く相棒の姿が妙に可愛らしく見えて、普段なら突っかかる筈の文句さえ可愛らしく思えてきた。─思えば今まで口説いてきた女性達にさえ、こんなに甘い顔は見せたことがなかったような気がする。自身の手の甲を伝う赤い血液に、一瞬だけ心配そうな瞳を向けるものの、すぐに何の作用もない血液だと気付いたらしく指先でそれを掬い上げ、暫し眺めた後にぐい、と自身の唇にルージュを塗るように親指で線を引いて)
(あっ!!御臨終になられている!!()へんじがない ただのしかばねのようだ()まあ、なんとかなるでしょう!()いやあ…コイツ、人間関係がすごく爛れてた時期があるんですよ…恐らくその時期に学んだんですかね、こういうの…())
( 目を逸らした所で感触に変わりは無い。指先に当たった温く柔らかいものも、その際に鳴らされた音も、視覚以外の五感は確りと捉えてしまっている。ぶつけた文句も効いていないらしい、笑う相棒の声が、いやに耳に付く。「……冗談でなければ、」もう一つ、顰めた台詞を言わんとして。掌の下開いた口元に何かが少量流れ込んできた。口腔に広がった鉄臭い匂いと味に、バッと手を自分の顔から離してみれば案の定、指先の辺りから“能力”が溢れていた。「っ、イヴ、」此方の手から出ていたのであれば、当然向こうも。そう少しばかり慌ただしく視線を上げた先――香子蘭よりも濃厚な甘ったるさで向き合う顔の、その唇に。真っ赤な色が引かれている。白い肌に際立つ鮮血、己の血液。驚きだったのか、焦りだったのか、それとも他の――ともあれ、ぞくりと端まで身体が慄き、目は見開かれ呼吸が止まった、その一瞬の次、「何馬鹿な真似をしている…!」状況を理解した己が叱責の声で、身体は素早く動き出す。先ずはその唇に塗られた紅を、引き上げた服の袖口でごしごしと乱暴に拭い、その後で捕らわれていた片手を解き、彼の手にも付着していたそれを同じく衣服で擦り取る。それから綺麗に拭いきった皮膚の状態を確かめ、続けてソファーから腰を上げ、再び伸ばした手でその顎を袖越しに無遠慮に引っ付かんで顔を近付け、先程から己を翻弄している唇も診る。「……何ともないな。」紅が付着していたそこにも、他の身体にも異常は見られなかった事に彼を解放し、「…巫山戯るのも大概にしろ。」大きな息を吐き出しながらソファーに崩れる。「口説も冗談も百歩譲って、まあ構わん。だが、今のはあまりに軽率が過ぎる。」じと、と非難の目を刺して、しかしまた直ぐに視線は逸れてテーブル上に落ちる。…それから暫しの沈黙。その目線は己の手元――彼の唇の感触が残った指先。そこをそわそわと、もう一方で撫でるように触れていた。しかしやがてそれを止めて、まだ脳裏から離れない己の血を塗った彼の、真っ赤な唇の色を払うように頭を乱雑に掻き回しながら、「……仮に、貴様の口説が冗談ではないとして。」まだ溜め息混じりの低い声で言葉を掛ける。そのまま口を開いたついで、自身の頬と唇にもへばりついた鉄の味が残る舌の口直しに、チョコの一つを口腔に押し込んだ後。「何をどうすれば、人の家で、その家主――それも、自分の相棒を相手に火遊びを吹っ掛けようなどと考えられるんだ、その頭は。」もしや脳まで腐食していたか、などと憎まれ口を叩きながら、薄紅が引かない顰め顔のままで相棒を真っ直ぐ睨み付けて。そのまま綺麗に血液の取れた指先をひょいと伸ばし、彼の片頬を軽く摘まんで無闇矢鱈と形の良いその輪郭を崩す、という子供の悪戯のような行動で、散々な狼狽の原因に仕返しを試みて )
(/ このまま永遠の眠りに就いても悔いは無……いややっぱめっちゃあるので生き返りますね!!()やだ…ザオリク唱えなきゃ…()ええ、大丈夫ですよきっと!アーネスト今も変な行動取ってますが!恐らく!!()おっと何やら大事な情報手に入れちゃった気がしますね…なんとまあ、研究一筋なアーネストとは本当に正反対ですね…でも今はそのお陰でアーネストを翻弄して頂いてるので…() )
(今しがた唇に引いた紅は、焦った様子の相棒に一瞬にして拭い取られ、唇に引いた跡さえ残ることはなかった。そのことが不服なのかイヴは眉を下げ、少しばかり残念そうな表情を浮かべる。─だがそれも一瞬。直ぐに先程からの甘さを纏った表情を浮かべ直す。その後お叱りも食らってしまったものの、それにさえごめんね、と軽く謝罪をするだけで、口元に湛えた柔らかな笑みが崩れることはなかった。ソファに凭れる相棒の言葉にぴく、と眉が動いたか思えば、「…ふふ、許してくれるの?…でも、あんまりそういうこと…軽く言わない方が良いよ。─オレみたいな奴が、本気にしちゃうから…ね?」あくまで悪戯っぽく、冗談めかして─だが、何処か真剣な色を纏った甘ったるい声で耳元に口を寄せ、そう囁く。こちらに向けられる相棒のじとりとした目線も何処吹く風、瞳の色を更に深くし─まるで恋人に向けるようなそれのまま、まるで"火遊び"と表現されたことに傷付いたような声で「…"火遊び"だなんて酷いなあ。…こう見えても本気だよ?オレ、君となら─」再び眉を下げながらそう言った後、自身の頬を摘む相棒の手を掴んでその指先を口に含み、細い爪の形をなぞるようにして相棒の指を自身の舌先で弄び始め)
(あっ良かった…!!!()お客様の中にザオリクを覚えていらっしゃる方はいませんか!!!()ですね!!まあ…はい…ホントに人間関係ドロッドロだった時期があったんですよコイツ…言い寄ってくるヤツを男女問わずワンナイト(意味深)してたんです…())
( 逐一と近い彼の距離。今度は耳へ、甘ったるくも真摯そうな、真逆の性質を器用に持ち合わす声が直に入り込んでくる。それにまた微かに身動ぎはしたが、その場は無言を貫いた。――それから。輪郭を崩して尚、此方を見る瞳は変わらず、寧ろ一層に濃厚さを増していく。もう少し強めに、と指に力を籠めかけた所で、相棒の言葉。そちらに気を取られてしまえば片手は二度目の捕獲を許してしまう。退くかどうかを迷って視線で追う間に、その指先は再び彼の唇――否、その内側に囲われた。爪の辺り、それから指の腹にも、ぬるりと擽ってくる何かの存在。その正体など言わずもがな、心臓がまた思い切り握り絞られる感覚に、今度は全身が解り易く跳ね上がった。「…っ、本気、など。それこそ火遊びで口説く時の常套句だろう。」忘れていた呼吸を取り戻して直ぐ、顔を俯かせて相棒の口許から視線を逃がす。そのついでに悪態も返したが、動揺でぐずぐずと震えて迫力の欠片も無い。そのまま暫くは手を引く事も忘れてモゴモゴと形になりきれない文句を溢した後、「……こんな真似を、しているのが、」やっと声が意味有る言葉に成形される。「貴様ではなく、その辺から湧いて集る虫ケラ共や屑だったのなら、昔と同じく蹴り潰せば済んだ話なのだがな…」その弱々しさに反して物騒と毒をふんだんに含めた物言いで伝えるは、過去出会した類似の経験談と、その対処。しかしながら、放った対処法を行う気配は微塵も無く、寧ろ身を縮こめて「……今の貴様の“これ”には…どうにも、何も出来ん。」“これ”と口にした瞬間、意識してか彼の口腔に持ち込まれた指先がぴくりと動き、その舌先を押す。だがその自らの行動に気付いた様子は無い。続けて普段の貴様相手ならまだ引っ叩くくらいは出来た筈だろうが、等と少しの間言い訳じみた文句を彼是垂れ流していたものの、それもいつしか止んだ後。「……貴様は、」視線だけが相棒へと上がる。まだ俯きがちの顔からは、いつものような不遜も、不機嫌も、何処かに落っことして、ただひたすら戸惑いに眉を下げている。「……私にどうしてほしいんだ。」頬も指も耳の根も、彼に吹き込まれた熱が引かなくなって仄かな色を残し、探究欲を見せた時の余裕なんてもう何処にも見当たらない表情のまま、翻弄の末の自暴自棄、その耳に何とか届くかどうかという細さで相棒に尋ね )
(/ ザオリクなら僧侶か賢者様でしょうかね!あっいらっしゃった!()わあ…イヴさん凄まじい…納得の色気…そりゃアーネストもノックアウトされる筈です……()言うてアーネストも、機関に入った辺りの15歳の頃から20代前半の頃までちょいちょい暴行の危険(貞操的にも怪我的にも)に晒されてたんですけれども()まあでも襲ってきた連中の末路は…アーネストの言葉からお察し下さい() )
(自身の舌先が指に触れた途端、解り易く身体を跳ねさせる相棒の姿に目を細めて微笑んだ。が、その後に続いた言葉には眉を下げた残念そうな表情を浮かべつつも、「あは、信頼無いねえ。…ま、当然だけど」とそうあしらわれるのも慣れた様子で尚も相棒の指を弄ぶ。舌先を押す指に薄く微笑むと、動揺して視線を逃がす姿も可愛らしく思えて─相棒の口から弱々しい声で吐き出される経験談には何とも言えなくなって一瞬口を噤むものの、弄ぶだけだった指に一度舌をぬるりと絡めた後にちゅ、と軽い音を立ててようやく自身の口から相棒の指を解放した。─どうしてほしい、蚊の鳴くような声で投げ掛けられたそんな問い掛けに「どうしてほしい、ねえ…」悪戯っぽい笑みを浮かべたかと思えば顔をずい、とうっすら赤い相棒の方に寄せ、自身の指で相棒の唇をとん、と軽く押しながら「…ねえ、"ココ"…頂戴?イヤだったら抵抗して?」と問い掛けるような形を取りつつも、返答は求めていない声を掛けて─そのまま、その少しカサついた唇にちゅ、と軽く啄むようなキスを落とす。伏せた瞳を覆う薄い金色の睫毛に部屋の照明が反射して輝き、その隙間から微かに覗く繊細な色の瞳は美しさの中にどこか薄暗い情欲を纏ったような─何とも表現し難い色を携えて、相棒の方を覗き込んでおり)
(良かった…覚えてて良かった、ザオリク()顔がイイですからねコイツは…そりゃワンナイト(意味深)されても刺されないわけですよ…()…ですねえ。何となく分かりました()ってこらイヴ!!勝手に動かないの!!私の心臓止まっちゃったでしょ!!())
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