掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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( 一度静まり返った相棒は、どうも此方の物言いに、というより全ての刺激に鈍った反応を見せている。その様子を一分かそこらはじっと眺めていたが、それ以上何を言う事も無く、カウンターを挟んで向こうのマスターへ、何でもいいから酒を、とあまりに適当な注文を出す。それから暫しの間は、相棒の沈黙に任せて此方も無言。時折出される、トニックやらソルティドッグやら、もう躊躇いの吹っ切れたその口に少しずつだが運んでいきながら、バーの内装を隅から隅までゆっくり眺め、その最後にまた相棒の方に視線を一週させた。――と。そこに近付いてくる二人の女性。ハァイ、と女の一方が、真っ赤なリップを塗った唇で相棒に声を掛け、小柄なもう一人はそこに合いの手を入れて話し始めた。その二人の甘ったるい香水が此方まで漂い、思わず眉間の皺を深めたその後、おい、と女の言葉を低い音で遮る。「そこの喧しい節穴ども。今のそいつが貴様の下らん話を聞きたいように見えるのか?」一度鳴らした歯噛みの次、腹立たしいという態度を隠すつもりも無い。その二人を的に棘に塗れた声を全力投球する。「サカる“お相手”が欲しいなら、向こうに幾らでも雄猫が居る。そっちの方がお似合いだろう。それとも、 」己の声で漸く此方を認識したらしい二人を、無遠慮に上から下までじっくり眺め、ハッと嘲笑を溢す。「貴様らのような厚顔どもと過ごす時間が、目の前のそれと釣り合う価値があるとでも?随分とおめでたい頭の持ち主だ。マーチヘアと良い勝負だろうな。」すらすらといつも以上に滑らかな毒言は、その二人には大層効いたよう。此方を睨んで何やら罵倒を放ち、相棒の前を荒立つ足取りで離れていった。それを見送りながら一息吐き出した次、「…イヴ。貴様もだ。」今度の標的は今しがた軟派をされていた、疲れきっている様子の相棒。「貴様の計画性の無さは知っていたつもりだったが、此処までとはな。今朝の今で余力も気力も枯渇している癖に、よくもまあ、」先程女性に向けたよりは多少棘は少ないか、それでも何処か苛立った土台を窺わせる。顔色は平素に同じ、呂律は酒が入って尚達者で、饒舌な言葉の羅列を並べ立てる。しかしその最後、「――“僕”を連れ回そう等と思えたものだ。」明らかに普段と違った、自己の称し方が割り込む。本人はそれに気付いた様子は無く、もしやその毒物で脳をやられでもしたか、とそのまま不機嫌に煙草への皮肉を続けつつ、ふてたようにカウンターへ頬杖を突いて顔を正面へ戻し、その片手に持つ、既に半分以上が減らされたブラックルシアンを口へ流し込み )
(/ 同士様う゛れ゛し゛い゛!!逆に“僕”が“俺”になるのも、普段猫被ってる感とか昔荒れてた感とかあって私大好きです!!()やったぁ美形大好き!!()良いんですよ!喋って動いて!!存分にお願いします!!()ええ!!好゛きぃ!!!そこに憂い顔までおまけで付いたらその場で昇天出来ますね!!() )
(煙草を吸う合間にちびちびとマルガリータを呷っていると、突如として自身の背後から鼻を衝く、フローラル系の甘ったるい香水の匂いが一際強く漂ってくる。ハァイ、と軽い調子の声を掛けられ、ふとそちらの方へ顔を向けると、そこに立っていたのはいかにも"男遊びに慣れています"と言わんばかりの赤いルージュが目を引く女性と、それより少し小柄な、どちらかと言えば可愛らしい顔立ちをした女性。生き物のように動く赤い唇を眺めていると、どうやら自分達と"遊ばないか"ということを話しているらしい。─彼女達には悪いが、少なくとも自身の好みではない。自身の好みはもう少し落ち着きがあって、柑橘系の香りでもするような、物静かな女性だ─「…ごめんね、今日は気分じゃなくて。また今度見かけたら、その時は誘ってよ」興味が無いので向こうへ行け、と言う代わりにふわり、と眉を下げた笑みを浮かべてやれば、そんなこと言わずにだのとあくまでも引き下がってきた。もう一度何か言い掛けたところで思わぬ加勢─相棒が女性達に刺々しい言葉を投げ掛ける。途端に荒々しい足取りで元の席に戻る女性達を横目で見送り、いつの間にか半分程まで減っていたマルガリータを飲み干した。目の前のカウンターにグラスを置き、追加注文をしようとした所で、相棒の棘と目線が自身に飛んでくる。酒が入っているからだろうか、普段より随分と流暢な相棒の毒を右から左へ聞き流し、適当に謝ろうとしたところで─聞き慣れない相棒の一人称に、ごめん、と言い掛けた口が止まって、目を見開いた。が、それも一瞬。「…ん…ごめん。きっと此処が似合うって思ってさ。連れて来ちゃった」と眉を下げたまま静かに微笑み、吸う場所の無くなった煙草を灰皿に押し付けて揉み消しつつ、カウンターから自身と相棒のことを少しばかり心配そうに見つめるマスターに向けて「…マスター。ピンクジンとニコラシカ。…これで最後にするからさ、お願い」と声を掛ける。マスターは程々にしろよ、と苦言を呈しつつもシェイカーを振る作業に移り、その様子を眺めながらまた新しい煙草を箱から一本抜き取り、ライターで火を点けて)
(わ゛か゛り゛ま゛す゛!!!猫被ってる子最高ですよね…!!分かりました!!存分に喋って動いてもらいますね!!!ちなみに今のイヴの柔らかい口調、女の子口説くときのなんですよ…!こんなのに口説かれて落ちない女性いませんよね()そしてイ゛ヴ゛!!無自覚かな!!好みのタイプにアーネスト様、ニアピンじゃないですか!!()ァァ…(昇天の音)シュキ…)
( しおらしく、静かな謝罪。耳だけで聞くそれに口許がむず痒そうに引き攣れる。その感覚を今持つグラスを呷る事で飲み下した後に、いい、と一言無愛想に返し、次の注文を通す。「……腹が立つな。」ぼそりと呟いたのは、追加の酒――サイドカーが目の前に現れた時。「だが、これは貴様にではない。…自分にだ。」告げる視線はカクテルのオレンジ色へ落ちている。表情は当たり前に不機嫌で、だが声に刺々しさは殆ど無い。「…貴様が“そう”であるのは今更だ。そこに苛ついて“変わってほしい”だの、“自分を大事にしろ”だの女々しい綺麗事を説教するつもりは無い。…自分で言ってて虫酸が走る。そもそもそう思った事自体も無い。」溜め息と絡まり淡々と連ねていくのは、相棒に聞かせているようで、只の吐露のようでもある、純然たるアーネスト本人の胸中らしき言葉。それは人への説教など押し付けだと投げ捨てた次、顔は彼へ向き、「――貴様のその部分については、手が届く限り僕が勝手に補えばいいと考えていたからな。」人のそのままを受け入れた上で、足りない部分があれば埋めればいいだけだと、まるでパズルのピースのように心の有り様を言語化していく。その言い種は傲慢さも尊大さも無く、“横並びの相棒”をじっと見据えて、そうあって当然だとでも言わんばかりの単調さに包まれていた。「…だから、今日のように目の前で取り零しがあると、自分自身の不足に非常に腹が立つ。」その後でまた、眉が寄る。「…いや、そもそも、貴様の“それ”を補おうと考える理由も、“僕にとって価値のあるものが蔑される事や侮辱を受ける事が、どうにも気に入らん”という私情なのだがな。」徐々に愚痴も価値観も綯い混ぜになって、最早本人に聞かせていいラインを通り越している。だがそれを単なる酔いやジョークと切り捨てるには、彼を見詰める目はあまりに真っ直ぐで、凛と意志が通っている。「……貴様本人に言っても仕方が無いな。これは僕の問題だ。いつものように流して忘れろ。」全てを吐き出しきって勝手に締め括ったその後、漸く己のグラスを手に取る。それに口を付ける頃にはもう視線は別の方――相棒の吸う煙草に興味が移ったようで、ぼんやりその紫煙を眺めながら、「……しかし、それの良さは解らんな。煙たいだけだろう。」等と疑問と文句半々に独り言ちて )
(/ 良いですよね~!!ニコニコ愛想良くしながら内心滅茶苦茶毒吐いてる子とか、大人しい真面目君が実は…みたいなの!!私大好き!!()お願いします!!アンニュイな美人にこんな柔らかい口調で口説かれたら秒で落ちますよ!!なんなら落ちないのは無機物くらいでは…?()おやおやまあまあ!イヴさん!隣見て隣!!ニアピン賞居ますよ!!()あ、そうそう今のアーネストなんですが、これでもうベロッベロに酔ってます()見た目や呂律に全く酔いが出ない、強いて言うなら普段より若干素直という、一緒に飲むヤツ初見殺しな酔い方するんですよコイツ()しかも酔ってる時の記憶ぶっ飛びますし() )
(吸い始めの濃い煙を深く吸い込んだからか、視界が少しばかりぐらつく。ふわり、と一際大きな煙を吐き出した時、自身の眼の前に追加注文したカクテルの入ったグラスが二つ押し出されてくる。ピンクジンのグラスに手を伸ばしかけた所で、相棒の言葉にぴくり、と一瞬反応し、グラスの手前で手を止める。その後に少しばかり目を見開いて相棒の方を見遣り、普段口を開けば毒しか飛び出さない相棒の、珍しい言葉を最後まで聞いた後に「……そっか。いつもごめんね、アーネスト。オレもさ、キミのこと大事に思ってるよ。…分かんないかもしれないけど」─マティーニ、マルガリータといった度数の高いカクテルを水のように何杯も飲んだイヴもまた酔っているのだろう、普段のイヴならば一欠片も見せない憂いと柔らかさを帯びた、女性に向けるような笑みを浮かべてみせた。煙草を灰皿に預けてはピンクジンとニコラシカを交互に呷り、どちらも空になる頃にはマスターの気遣いだろうか─ミネラルウォーターの入ったグラスが目の前に置かれている。慣れた調子で何も言うこと無く水を飲み干した後、まだ半分程吸う場所の残っている煙草を灰皿に押し付け、揉み消した。─ふと、普段見せる悪戯心が湧き上がってきたらしい。水を飲んだ所で手遅れ、既に思考は意味を成さなくなってきているが、意味は知っているのだろうか、どう反応するか、とでも思ったようだ。もう一本煙草を取り出すと火を点けたものの、今度は顔を背けること無くカウンターに頬杖をつき、相棒の顔をじっと見つめながら、相棒の贔屓目を無しにしても美しいと思えるようなその顔に向けてふう、と煙草の紫煙を少しばかり吐き出してみせた。「…気になるなら、アーネストも吸ってみる?…悪影響は知らないけど、多分似合うと思うよ」と断られるのは分かっていながらも持っていた煙草の箱─メンソールが強く、かなり煙も濃いもの─を差し出し、首を傾げながら笑ってみせて)
(アッシュキ…シュキです…猫被りくんの猫が剥がれるのも、真面目くんが実は荒っぽいのもどっちもシュキ…へい!!動いて喋らせましたよ!!ですよねえ…落ちない人のほうが珍しいのでは?()イヴ~!!隣!!隣だって!!遊んでる場合じゃないって!!アッ好きな酔い方…周りに指摘されても「何の話だ」ってなるタイプのやつですね!?)
( 普段見ない、暗所に揺れる灯火のような相棒の笑顔。聞き慣れない声も相俟って、ざわりと騒いだ胸の心地悪さに息が詰まり、不自然な沈黙だけを彼に返した。その後で、独り言に答えるように此方を向いた相棒をそのままぼうっと見詰め返し、ニコチンやらタールやらの毒性に思考を回して――被された煙を避け損ねる。「っ…何を、」一気に今へ意識を戻し、反射的に頬杖を解いてそれを払うが、喉に入り込んだものまではどうしようもない。眉を思い切り顰めて咳払いを何度か、次いで文句を付けようとした所で、一旦唇を引き結ぶ。「……今までで一番質の悪い冗談だな。」何とも言えぬ苦々しい顔。相棒のこの行為に、何か思い当たる事があったよう。怒りは無いが、代わりに呆れを多分に含んで溜め息を。差し出された煙草の箱にはジトッと視線を落として、「…似合う、は今日だけで聞き飽きたな。」うんざりと厭わしげな呟きを返答。それからその箱を押し退けんと片手が上がり、だが一瞬ピタリとその動きが止まったかと思えば、その中から一本煙草を引き抜き、吸い口を咥えた。火はあるか、とマスターの方に問えば、備えらしいマッチが渡される。それの一つを取り出し二度程擦って、点いた火を両手で覆うようにしながら咥えた先へ運ぶ。用済みのマッチを置いて、相棒の方を向いて、「イヴ、」その刹那。不意打ちで、彼の美しい輪郭の顎を片手に掴む。そのままぐっと相棒を引き寄せ、自身もまた顔を近付け、瞳を覗ける所まで縮める。その距離で唇から空いている指先に煙草を移し――ふーっ、と口腔に溜めていた紫煙を思い切り相棒に吹き掛けた。「今日一日の礼だ。受け取れ。」その後でやっと放つ言葉は愉しげに。表情は強気に、不遜に、ニイッと眇めた悪戯の色で染める。そこまでして相棒を解放し、自らも離れた瞬間、行為の影響から遅れて少々激しめに咳き込む。それは目元に涙が滲む程でありながら、顔付きは何処と無くすっとした様子で。「……あの屑の癪に障る冗談も、役に立つ事があるものだな。これは案外、気が晴れる。」どうやら台詞も行動も誰かの真似であったらしい事が、くつくつ漏れる笑い声の隙間から晒される。…そのまま数秒身体を可笑しさに揺らした後。一息入れて満足したか、もういい、要らん、と細く煙の漂う指先の煙草を相棒に返すように突きつけて )
(/ 良いですよね…私もシュキ…特に猫被り君の猫が剥がれた後、剥がした人の前でだけは素を出してて、誰か来た瞬間にはまた猫被り直す一連を見て、若干引く剥がした人とのやり取りが見たい…!!有り難う御座います!!お礼にアーネストを私の性癖のまま動かしてみたのでどうぞお納め下さい!!()落ちない人は無機物フェチとかなんですよきっと()アーネストも気付いて!お前イヴさんの好みニアピンだってよ!!気付け!!()そう、それです!! 本人何にも自覚無いんですよ…アーネストってばこんな事してるのに……この事何にも覚えてないんですよ…?信じられます…?())
(先ずは咳き込んで、次いでこちらを苦虫でも噛み潰したような表情で睨む相棒。そこまでは大方想定どおりの反応─であったはず、なのだが。拒否されるだろうと思っていた煙草の箱から相棒が一本だけ抜き出す。火を点け、それを吸うのかと思えば─唐突に、自身の顎を片手で掴まれた。我ながらあ、だのん、だの発音の不明瞭な、どうにも情けない声を発しつつ逃げようとしたところで、相棒の顔がずいと間近まで近付いてくる。揺れる睫毛なんかを眺めながら、一体何をする気なのかと思っていると、その状態から間髪入れず自身の顔に向けて、自身の差し出した煙草の紫煙が煙ってきた。何故か悪戯っぽく笑う相棒の手から開放されるなり、普段吸う主流煙よりも遥かに濃い副流煙にけほ、と少し咳き込みながら俯き、咳が治まってから上目遣い気味に相棒の顔を伺うと、腹立たしいほどすっきりとした表情をしている。何か言おうとしたところで、相棒の呟くような言葉が耳に入った。その言葉を聞くなり今しがたの何か言おうとした感情はすっかり忘れ、一口吸っただけで突き返された煙草も…ん、とだけ返事を返しながら受け取り、灰皿に心なしか強く押し付けて揉み消す。ジュ、とクリスタルガラスの灰皿が少し焦げる音が小さく響き、イヴはそのままマスターにありがと、と言いながら灰皿を突き返した。そうした後、たった今思い出したかのように突如口を開く。「……あ、そういえばオレ…アーネストのこと送るって言ってたよね?…でも飲酒運転できないし…ビジネスホテルにでも泊まろっか」と言った後、マスターの方へ顔を向け、マスターが送ってくれるなら家帰れるんだけどなあ、などと冗談めかして笑ってみせた。それを聞いたマスターも小さく笑いながら、送迎サービスはやってねえよ、とだけ返事を返し)
(あっ!!大好きなやつだ!!!わざわざどうも!!()では、有り難く頂戴いたしますね!!…イヴ、送る気は最初からあったのかい?()だとしたら呑気にバーなんか行ってカクテル飲んでる馬鹿たれですよ…()そうだってさ、良かったねイヴ!!アーネスト様!!気付いて!!多分今のイヴは2%くらい本気ですよ!!でもそんなところも好き!!())
( 思惑通り、煙に噎せた相棒の反応に満ち足りる。指元の煙草が相棒の手に渡った後で、咳で目元に滲んだ涙を親指で拭い、己の前にも置かれていた水のグラスを口に傾ける。それで少々荒れた喉を潤し整え、落ち着いてからまた彼の方を見遣った時、不意に飛んできたのは帰宅を示唆する話。「……ああ、そういえば。」“送る”という単語に、昼間まだ機関の医務室前に居た際の小競り合いを思い出し、「…妙な所で律儀だな。」それが今に至って利いてくる事に一瞬の疑問を抱くが、直ぐ様酔いに霧散する。「どうでも構わん。貴様に当てがあるというならそれでもいい。」公共機関、タクシー――帰る手段など幾らでもあるようで、しかし今のボヤけた思考では思い付きようがない。考える事自体億劫で、投げ出した思案は相棒へ一任。自身はといえばうっすら訪れた眠気に一つ大欠伸。「……で、どうするんだ。」マスターとの和やかなやり取りを待つ間に、流石にもう酒は終いだろうと椅子を立つ。ふらつく事も無し、そのままグッと腰と背の筋を軽く伸ばした後で、少々重い瞼を顰め面で支えながら、じっと相棒の次を待ち )
(/ 良いですよねこれ!!どうぞどうぞ!!()最初はあったんじゃないでしょうかね…最初は…いやでも、イヴさんとアーネストが一緒にお酒飲む機会とかそうそう無さそうなので!これはこれで!!()アーネストも!良かったねぇ!!おいアーネスト!アーネスト…駄目だ!完全に酔って思考放棄中です!!()うへへ良かったです!アーネストもきっと喜び…うん、喜びますよ!!() )
(相棒からの好きにしろ、という旨の返事を聞くと「…ん、そっか…じゃ、近くのビジネスホテル探してみるよ」と静かに笑いつつ、ポケットから携帯を取り出してホテルを探し始める。ややあって近場にあるホテルを絞り込めたようで、席から腰を上げるとマスターにありがと、と親愛の情を込めた笑みを浮かべながら財布から紙幣を抜いてばさりと置いた。それに何を言うでもないマスターの方を振り返る様子も無く、相棒の肩に手を置いて席から立ち上がらせ、バーを後にする。すっかり暗くなった空をちらりと見つめ、先程携帯で調べたホテルへと歩を進めた。歩く内に飾り気のないごく簡素な外装をしたビジネスホテルに辿り着き、受付でツインルームを取る。ちらちらと自身に視線を送ってくる受付の女性からカードキーを受け取り、相棒の方へ一瞥をくれただけでエレベーターでさっさと上に上がってしまうと、部屋の扉を雑に開いた。─白い壁紙の無機質な部屋、その端辺りに据え付けられたシングルベッドの右側に身を委ね、「…お酒飲んだからかな…眠い」と独り言を呟きながらうとうととしているようで)
(大好きです!!!どうもどうも!!!()あったんですかねえ…まあ、結果オーライですね!!!()眠いのに頑張ったねイヴ!!これは明日起きたらお互いに「なんでこいつと俺がホテル、しかも同室に泊まってるの?」状態ですね…)
( 諸々を相棒に任せて店を出る。そよぐ風は少し冷えて、だがそれが表には顕れていない顔の火照りには丁度良い。暫し歩いて着いたのは、普段の己と同じ実用性ばかりのシンプルなホテル。受付では一歩後ろに控え、もう一度の欠伸の後、相棒からの一瞥だけで察した脚で共にエレベーターへ。「……僕も眠い。」彼に続いて入った室内、早々にベッドに倒れ込んだ相棒の呟きに、己も同等の眠気に覆われた、ようやっと不明瞭さの出てきた呂律で一言返した後、此方はベッドの左側にゆっくり俯せに。そのまま布団も掛けず、思考の重さに任せて目を瞑り――翌朝。上着のポケットからアラーム音が鳴った事で意識が上がる。一旦はいつも通り、目を開き、だが目覚ましが止んでも身動ぎ一つ無く、物音や朝日にもまったくの無反応のまま二十分オーバー。「……朝。」その後で漸く覚醒に至れたらしい、一言掠れた音を溢しつつシーツに手を付いて身を起こし、「……ん?」今更、此処が自宅ではない事に気付き、再びフリーズ。しかしそれは直ぐ様溶け、一先ず周りを見回してみる。――簡素な部屋。ビジネスホテルか。一人にしては広い。ツインだ。間違えたのか、いや、何を何からどうやって?と視線をもう一周させかけた矢先、「……イヴ?」寝起きでまず見る事は無い筈の姿が視界に飛び込んで、思わず間の抜けた音で相棒を呼んだ後、「…………どういう事態だ。」片手で額全体を抱えて俯き、唸るように言葉を落としながら、痛みは無いが鈍く怠い頭を、何とか状況の把握の為に無理矢理稼働させ )
(/ えへへ私も大好き!!まあ、お互い普段見ない一面が見れたので!!お酒でもっと相棒との距離が縮まったんだと思いましょ!!()お疲れ様ですイヴさん!ええ…というか既にアーネストがそれですね!コイツの場合は昨日の記憶もぶっ飛び済ですし、余計パニックでしょうねこれは!!どうしましょうね!!() )
(「…ん…」ベッドに横たわった後、死んだように眠っていたらしい。─だが、このベッド。家のベッドと質感が違う。しかし自身の寝る場所は毎日ソファ、ベッドで寝たことなど数えるほどしか無い─そのことを不審に思い、まだ目覚めきっていない声を上げながら、悪い姿勢で寝た所為か凝り固まった身体を起こして周囲をぐるりと見回した。目に飛び込んでくるのは白い壁紙、スタンドライト程度しかないシンプルな内装。恐らくビジネスホテルだろうか。それだけなら別にどうということもない、あまり考えられないが…女性と遊んだ後にでも泊まったのだろう。だが異質なのは─ツインルームらしく、もう一つ備えられたシングルベッドで額を抱えて俯き、唸り声にも似た言葉を漏らしている相棒の姿。少しの間脳が起動していなかったのかそちらを見つめながらぼんやりとした様子で沈黙していたが、漸くこの状況を理解したらしく─正にバネ仕掛けの人形が飛び跳ねるような動作で、ベッドからひょいと跳ね起きて相棒の方へと近付いていった。意識がはっきりしてくると、酒の所為か飛び飛びながらも昨日の記憶が蘇ってくる。「アーネスト~…昨日のこと、覚えてる~?」相棒に掛ける声は昨日の柔らかさや憂鬱さなど感じられない、いつもの軽薄で明朗なもの。頭を掻きながら「いや、昨日送るって言ったんだけどお酒飲んじゃってさ~、マスターは送ってくんないしホテル取ったんだよ~」と言い訳がましく軽薄に笑いながら上目遣い気味に相棒の反応を伺っていた。─うつ伏せに寝たからか、前髪は所々跳ねている。相棒がこちらを見ていないのを良いことに一旦ポニーテールを解き、ゴムを口に咥えながら髪をハーフアップにまとめ、雑に束ねて)
(そうですね!!!あっ、イヴハーフアップにさせましたよ!!!お収めください!!()イヴ!!説明頑張ってね!(丸投げ))
( 昨日は仕事の後、アパレルショップ、ヘアサロン、カフェと連れられ、最後にバーに行って酒を――という辺りまでは思い出せる。だがその先からは、抉り貫かれたようにポッカリ穴が開いている。と、不意に聞こえた起きたらしい相棒の言葉に、顔は上げないまま、「……そうか。」取り敢えずこの場所に居る経緯を知り、一つ安堵に声が弛み、額から手を離す。それから声のした方を向くと、其処には普段とは髪の結い方を変えた相棒が居り、下げた襟足があるからか随分と違った雰囲気を纏う姿に目を何度か瞬かせ、呼吸が一巡する程度は沈黙した後、先程の問いに答えるべく口を開く。「…私の記憶なら、酒の三杯目を飲んだ辺りから今起床するまで、全て欠落している。」三杯目、つまり相棒が女性二人組に軟派される直前まではギリギリ保持、その後の事は一切合切落っことしていると、顰める目を泳がせてボソボソと低い声で、一応は正直に告げた。「……不愉快だ。」この、“己の事であるのに、その間に何をしたか、何を言ったか解らない”という不明さが堪らなく気持ち悪く、だから飲酒は好かないんだ、と溜め息を吐き出し文句を溢しながら髪を掻き乱し、床に足を付ける。――その不意に、服や髪から漂う匂いに気付く。「ん…随分煙草臭いな。それに、喉も痛い。」ついでに、今更喉の違和も自覚し、痰でも払うように其所を鳴らした次に、「…貴様はどこまで覚えている。」少しばかり鋭く、ジトッとした疑惑の視線を相棒に刺して此方からも確認を取り )
(/ ア゛ッ(昇天)有り難う御座います!美人のハーフアップ最高か…?口にゴムで髪を束ねる仕草もストライクです!!好き!!() じゃあイヴさんお願いします!!アーネスト完全にイヴさん疑ってるので!() )
(相棒の突き刺さるような視線にきゅ、と眉を顰め、何とも言い難そうな表情を浮かべる。何処まで覚えている、と相棒から問われれば「…ん~…飛び飛びなんだよね~。バーに行くまでは完全に覚えてるんだけど、2杯目くらいからなんかぼんやりしてるって言うか…ナンパ断ったのとここ来たのしか覚えてないかな~…」と、少しでも気を抜くと何処かへ行ってしまいそうな記憶の糸を必死に手繰りつつ、そう答えた。─生き物のように蠢く赤い唇、揺れる乳白色のカクテル。そんなものが脳内をぐるぐると頭が殴られているように痛む。どうやら昨日は自身が思っている以上に飲んでいたようで、二日酔い寸前らしい。ぱさりと瞼の上に掛かる髪に、少しばかり鬱陶しげな様子を見せると気怠げに前髪を掻き上げ、口から紫煙を吐くようにして息を吐き出した。─幸か不幸か。携帯を見る限り機関からの連絡は来ていないようで、もういっそ開き直ったように自身の使っていたシングルベッドへ戻ると脚を投げ出して行儀悪く座り、眠そうな欠伸を一つ。面倒臭げな様子で、今しがた連絡を確認する為に使用した携帯を再び弄り始めると「…ま、今のところ仕事来てないみたいだしさ~。ちょっと休憩してこうよ」と不機嫌そうな表情の相棒に向けて呑気な声を掛け、下を向くと落ちてくるものの、いちいち纏めるのは面倒なのか垂らしたままの前髪を時折掻き上げており)
(いえいえ!!!(爆音)性癖の一致!!私も美人が口にゴム咥えて髪まとめるの大好きです!!!イヴ~!!!説明放棄しないで!!!()仕事は来てないかもだけど!!)
( 「……そんなものか。」相棒の記憶も虫食いらしい。全て抜けた己が何か言える義理も無し、ただ諦めに淡と一言呟いて視線を伏せた。気怠そうだが呑気な彼の声に、そうだな、と簡素な返事を返し、座ったままの自らの膝に頬杖を突く。「…しかし、何をすればここまで匂いが付く…?」その後で無駄な抵抗だとは知りながら、漂う紫煙の残り香に鼻を利かせ、「頭から煙を引っ被りでも――」探る可能性の一つを口にしかけて数秒後、顔面に甚だしい嫌悪の色が顕れる。それは生理的に受け付けない虫を鼻先に突き付けられたような、笑えない奇行に遭遇して引いたような、そんな色合いで。思わず口元まで掌で押さえた次、「……いや。あの屑はあんな所には来ないな。」自ら出しかけた可能性を叩き潰す。思いがけず悪くなる気分を深い溜め息に吐き出しつつ、「…シャワー浴びてくる。このままではどうも不快だ。」髪にまで纏う香を消し落としに立ち上がり、一応相棒に一声掛けてから目的に向かう。――とはいえ、そもそも大した時間を掛ける気は無く、精々が十五分程度。服は元々着ていた黒ハイネックに戻し、上着の白衣は取り敢えず片手に抱える形。ついでにアメニティのヘアゴムも拝借して、まだ乾ききらない髪を一つに括り、いつも通りの格好に戻してからまた部屋に戻って、「…このまま何も無く帰れたらいいのだがな。」ベッドに腰掛けながら、まだ寝足りないと漏らす欠伸の合間に独り呟き )
(/ 良いですよね!!何とも言えない艶っぽさがあって!!最高です!!お仕事無くても忘れてるなら仕方無いですかね!!()さて、そろそろ次の展開についてのご相談なのですが…どうしましょうね?()武器交換バトルに進んでも良いですし、もしくはこの全く恋愛的な意識し合わない二人の、どちらかでも構わないからもう少し自覚持ってもらう為に何か考えるか…あとは何か性癖シチュ考えるか()ですが、主様に何かご希望ございますか? )
(─どうやら自身の説明で相棒はそれなりに納得してくれたらしく、この距離でも確かに香ってくる自身の煙草の臭いを嗅いでいるようだ。ふ、とそれに一瞬目を遣ったところで相棒の発言に再び眉を顰める。─時折相棒が言及する"あの屑"とは誰なのだろうか。相変わらず携帯を弄りながらぼんやりとそんな事を考え、部屋に備え付けの冷蔵庫からミネラルウォーターを一本取り出し、蓋を少々乱暴に弾いて開けると口を付けた。良く冷えた水が喉を潤す感覚に、少しだけだが頭痛が引いていくような気がする。半分程まで飲み干し、一息入れてからサイドテーブルにそれを置いた。相棒はどうやらシャワーに向かったらしく、バスルームから微かに聞こえてくる水音に耳を傾けていると、十五分程してから相棒が戻ってくる。相棒が髪をまとめ、欠伸をするその姿をぼんやりと眺めながら自身も欠伸をし、「…だね~」と適当な相槌を打って)
(アッ分かります!!!ですね!!!()次の展開ですか…どうしましょ…武器交換も楽しそうですが…うーん…)
( 相棒の相槌にも何とは無く小さな音を返し、頬杖を突き直した。そのままぼんやり窓の外を眺めたり、又はもう見飽きた内装に視線をゆったり流したり、仕事のように思考を彼是巡らせる必要が無い時間を、相棒と過ごす。その内、シャワーを浴びて尚流しきれなかった眠気に舟を漕ぎ、頬杖が外れて身が大きく揺れ、それに自業自得ながら煩わしげに唸りを漏らした。その後で一つ溜め息を吐き出し立ち上がると、己も冷蔵庫に近づき、中から水を取り出す。それを立ったまま両手で緩慢に開いて中身を喉に流し込み、その冷たさで眠気の追い出しを図る。しかしながら、効果は今一つだったか、しぱしぱと目を何度も瞬かせてはいた。――それから暫し。昼頃の辺り。眠気は勿論、大して無かった酒の影響もすっかりと抜け、一先ずは普段の調子に戻ったのを両手の感覚や視界の明暗で確認。後は同じ体勢でいた事で固まった筋を軽く伸ばし、「……そろそろ出るか。」さて相棒の方はどうかと、声を掛けがてら様子見に視線を遣り )
(/ むむ…取り敢えず色々考えてみましたので、以下ご参考にどうぞ!
①機関内脱走騒ぎ
機関内で管理されていた特殊個体or治験動物が一体、もしくは複数脱走する緊急事態。ギャグめのドタバタでも良いし、職員総力戦の真剣勝負も良し。特に不要な情報ではありますが、アーネストの言う“屑”が原因なので、隙があればちょろっと登場します。()
②精神or幻覚催眠系能力者による相棒同士の敵対
特殊個体、もしくは悪意のある誰かによる操作でお互いが戦わされるシリアス。精神系の場合は感情の反転(愛→憎、楽→怒等)や負の感情や弱味等の闇増幅タイプ、幻覚催眠系なら相手が“倒さなければならない化物”に見えるタイプ辺り。闇度シリアス度によってはアーネストかイヴさんがもう一方の所為で大怪我負う可能性もあるので、この辺りは応相談。
③手錠繋ぎ事件
よくあるバディもののアレ、“お互いの手が手錠で繋がっちゃった!”の全振りギャグです。手錠とは書きましたが、誰かしらの異能力とか妙な薬とかで手を直接繋ぐ羽目になるのも面白いとは思います。無論、この状態のまま仕事か騒動に巻き込まれるのですが…この辺はいまいち決まっておらず()相談か主様のお好みで。()
その他どちらかが相棒を庇っての負傷とか、珍しく相棒同士での喧嘩とか、考えるものはそこそこありますが、このアイディア達はまだフワフワ曖昧なので、取り敢えず上記三つを出しておきますね!あ、この何処かに武器交換捩じ込むのも良いとは思います!()何かピンと来るもの御座いますか!? )
(─どうやら少し、眠っていたらしい。子供の時の夢を見た。あの時と比べると、自身も随分変わってしまった─唐突な相棒の声で夢の世界から引き戻され、項垂れていた首を持ち上げ、目を何度か瞬かせる。「ん~?オッケ~」と返事をしながらベッドを降り、ベッドメイク─と言うには適当に、寝乱れているシーツだけ整えておいた。ベッドの上に何もかも投げ出してある自身の荷物を掴み、エレベーターで受付まで降りるとそのままホテルをチェックアウトする。外に出てみれば、もう正午辺りだろうか。燦々と太陽の眩しい光が注いでいた。その光を眩しそうに手の平で遮りながら、一歩を踏み出そうとした所で、尻ポケットの中の携帯が着信を知らせて振動する。一瞬その音に固まり、次いであからさまに嫌そうな表情を浮かべたまま携帯を確認してみれば、新着メッセージの欄に"業務連絡"という文字が表示されていた。ざっと読んだ内容からするに、またどこかで特殊個体が出たか何かしたらしい。早く対処に向かえ、という文言で締めくくられたそのメールを数秒睨みつけた後、大きく長い溜息を吐き出してから相棒の方へ顔を向け、「…アーネスト、仕事だってさ。行こっか~」と気乗りしない様子で声を掛ける。─場所は遠い。一旦自分か相棒の愛車を取りに戻らないと向かえないだろう。そんな事を思いながら足を機関の方に向け、のろのろとした足取りで一歩を踏み出して)
(わわ…沢山のご提案ありがとうございます!!うーん…個人的には②ですかね…多分イヴは操られても、操られてる相棒と対峙しても本気は出さないと思うんですよ()何だかんだで色々と相棒のこと気に掛けてる奴なので!!!あと単純に追い詰められた時に誰にも見せたこと無い「奥の手」見せてほしいのもあります)
( ホテルを出た瞬間、外の光が容赦無く瞳を貫く。一瞬痛みすら感じる刺激にギュッと固く瞼と唇を閉じ、その後は瞬きを何度か。それから上着の白衣を羽織った直後、相棒と殆ど同時に己の端末が鳴り、音の方向を思わず睨み付ける。しかし、そうしたからといって人のように黙る訳でも無し、渋々とそれをポケットから取り出した。業務連絡――この世で見たくない単語の代表を目の当たりにして、頬がピクリと痙攣を起こすのを自覚しつつ相棒を見遣れば、丁度視線がぶつかった。己と大して変わらない表情をする相棒の促しに、「……ああ。」文句代わりの些かの沈黙の後で漸く頷き、歩調を揃えて歩き出す。機関に向かうまでの間、もう一度メッセージを見返してみれば、昨日の管理室での揉め事が響いたのか、ご丁寧にも“仕事”の詳しい資料が添付されているよう。「……“民間人が暴れて避難に遅れ”、“本体が攻撃してくる様子は無し”、“主な被害は現場の人間同士での喧嘩による怪我”…」行儀は悪いが、今は急ぎの事態と歩きながら詳細を読み込み、気になった部分は音にして自らに印象付ける。「……毎度の事だが。個体の能力の一欠片も把握出来ん癖に、厄介を押し付けるのだけは上手いな、あのスクラップ連中は。」読み上げが終わった瞬間溜め息を吐き出すついでに、機関に他の職員も居た筈の中、態々自分らに指示を出す上司どもに悪態も吐く。――資料には被害状況の報告が主、現場映像も無し。挙げ句、後はそっちで何とかしろとのお達し。「…騒ぎの原因は、操作か幻覚の能力者と見たが、」あまりにも嫌がらせが過ぎる事はもういっそ意識から捨て置き、文字だけで織った自らの見解を淡々と先に相棒へ伝えてから、「貴様の所感はどうだ、イヴ。」彼の意見も求めてそちらへと顔を上げ )
(/ ②ですね!!了解です!!ふむふむ…なるほど!!それで言うとそこそこ情の重いアーネストもイヴさんを相手取ると躊躇いが出るでしょうから…軽めにいくなら精神操作系か肉体操作系、ちょっと本気めでいくなら幻覚催眠系で違う姿に見えている方が良さそうですね() 奥の手も面白そうですね…ワクワクしちゃいます…!あっあと肝心な部分として、敵の能力に掛かるのをどちらにするかも決めねばなりませんね…! )
(「…ん~…分かんない。メッセ見た感じだと精神操作系っぽいけどね~」相棒からの言葉にそう答えつつ、再び携帯のメッセージに目を落とした。─書いてある内容を纏めると、恐らく自身の推理は間違っていないだろう。被害報告にざっと目を通している内に、機関の入口に立っていた。IDカードを入口の認証装置に翳し、入口を開けると一直線に駐車場へと降りていく。一際目立つ赤い愛車は昨日停めた位置と全く同じ場所で大人しくしており、自身の帰りを待っていたかのようだった。待たせたことのお詫びを込めてタンデムシートを優しく撫で、取り出したヘルメットを被るとシートに跨り、グリップを握り込む。もう一つの黒いヘルメットを相棒に投げつつ、「行くよ~」と些か呑気な声を掛けた。相棒が乗り込んだのを確認するとエンジンをふかし、現場へと向けて走り出し)
(なんだかイヴばっかり痛め付けてる気がしないでもないですが…()今度はアーネスト様が敵の術中に嵌って、イヴがボロ雑巾みたいになりながら救出する形とか…どうですかね…?)
( 相棒からも、概ね己と同等の答えが返ってくる。そうか、と素っ気ないがそれを受け入れ、また思案する内相棒の愛車の前まで着いたらしい。ポンと投げられたヘルメットを受け取って装着し、彼の二輪に乗り込む。――現場到着。報告書にあったよりは人の避難も何とか済んだらしい。付近に錯乱し騒いでいる民間人はいたが、巻き込まれる距離でもないだろう。「…さて、」いつものように、武器の準備を整えながらの状況確認。目立った損害は無し、強いていえばショーウィンドウの硝子が歩道に飛び散っている程度か。個体らしき少女は、僅かに身体を揺らしながらもじっと場を動かない。その少女が両腕に抱えている何かに目を凝らした刹那、「……っ、」息を飲む。何故なら、その“何か”、只の縫いぐるみである筈の黒いテディベアと、確かに視線が合ったからだ。ぞわりと走った嫌な直感に顔を背けたが、頭の中に淀みが張り付く感覚があった。手遅れだ、と悟る。だが、「……イヴ。」まだ、口はまともに利けるよう。なれば、伝えなければ。「人形が、媒介だ。あれの、目を見るな。」侵し広がる淀みに額を押さえて抵抗すれば、苦しさに言葉はぶつ切りになる。…思考が、感情がぐるり転がり回されて、悪意と、殺意が、塗り潰して、「それと、」その矛先は――最悪な事に、相棒だ。引き金に指を掛けた拳銃が、彼の方を向く。「――いますぐ、私から、はなれろ。」最後の最後の警告。その言葉からも、五秒の余白を捻り出す、ギリギリまでの抵抗の後。きゃはは、と少女の鈴のような笑い声が響いた次の瞬間、“自分”が飲み込まれて。顔を上げ、紛れも無い敵意の視線で相棒を射抜くのと同時、予備実弾の入ったトリガーが彼を標的に引かれて )
(/ 奇遇ですね…私もそう思います。ので、アーネストにボロ雑巾になってもらう展開もちゃんとやりましょうね()全然オーケーですよ!!という訳で、もうその方向に進んでましたが…此方こそ大丈夫だったでしょうか…? )
(現場へと到着し、ざっと見回す。逃げ出す群衆の奥に居るのは、まだ10代前半の少女だったが─彼女の抱えるぬいぐるみから何故か嫌な感じがして目を逸らした。─と、自身の耳に飛び込んできた相棒の異様な声。そちらを振り返り、どうしたの、と言う前に発砲音、銃弾が自身に向けて真っ直ぐ飛んでくる。「…っ!」咄嗟に銃弾の命中する部分に能力を使用し、紙片化する─イヴの顔、その右半分がバラバラと解け、銃弾はその隙間を掠めた。残った左目で見据えた、こちらに銃を向ける相棒の顔は、歪な敵意としか呼びようの無いもので塗り潰されている。紙片化を解除し、元の姿に戻るなり脳がぐるぐると回り始めた。─直前の警告、媒介は人形だと言っていた。だが機関の鉄則として、特殊個体の殺害はご法度。なれば─反射的に腰から月光を抜き、思念誘導式ハンドガンを相棒に向けて構える。照準の先に有るのは特殊個体でなく、相棒の脳幹。知らず、ハンドガンを握る指先が震えた。─相棒は自身と同じく手練れだ。手加減すれば、自身が死ぬ。そんなことは分かっていても、トリガーに掛けた指に力が入らない。僅かに開いた唇をきつく噛み、照準を手足にずらし、引き金を引く。"念の為"と開発課の友人から持たされた、対人用軟弾頭が火を吹いた。その銃弾は相棒の左二の腕の肉を少々抉り取り、ついでにショーウィンドウのガラスを粉々に砕く。特殊個体の少女の居る辺りにガラスの雨が注ぎ、彼女は"痛い"だのと悲鳴を上げてその場を飛び退いた。─何が、"痛い"だ。人の相棒を、強制的に操っておいて。規則が許すなら、お前なんて─心の底に、何やらドス黒いものが溜まっていくのを自身でも感じた。頭を振ってその思考を掻き消し、相棒の方へ向き直り)
(ですよね!!イヴは傷が似合う男なのでついつい…()了解です!!ええ、勿論大丈夫ですよ!!)
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