掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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(「ん~…」まだ何処か寝惚けているのか、欠伸混じりに背筋を大きく伸ばす。すれ違う職員にはいつも以上に間延びした声で挨拶を投げ、ロビー入り口の自動販売機でココアを購入した。そのまま中へ入り、普段そうするように相棒の姿を探し─と、今日の相棒は随分と珍しい。棒付きの飴を咥え、少しばかり眠そうな目付きで手帳を見ているその姿を見守った後、「おはよ~、アーネスト」と普段通りの明るい調子で声を掛けつつ、当たり前のように隣の席を陣取って笑いかけた。プルタブを引いてココアを喉に流し込み、若干襟足が跳ねた毛先を手櫛で整え)
(ご心配ありがとうございます…!()私は至って元気です!!元気すぎるくらい!!()いやあ、自動車学校の教習が忙しくて…中々顔出しできずすみません…!()うーん…そもそも『伊邪那岐大神』が総長感強いんですよね…()サクヤちゃんは可愛いですよね、まだ()。アマテラスとかスメオオオカミとかになるとん?ってなっちゃって…()まあ、でもそこが美鶴先輩の良いところですよね!!()ですね…()頑張ってください…!()私も応援してます!!(?)なにそれ私も見たい…追加エピソードで作って…()ですねえ…まあ、でも続編のスクランブルで牛タンシチューとかはらこ飯とか色々ご当地料理作ってるので…()燃やしたら燃やしたで有毒ガスとか出そう…()ですよね…まあ百歩譲ってチドリちゃんは可愛いので良いとしても、タカヤお前…上着くらい着なよ…()風邪引くよ…?()仕舞われてる!!風花ちゃーん!!!コロちゃん回収して!!()引っ張り回してやってください!!覚悟しろイヴ!!()分かります…なんか…あれですよね!!!(語彙力の喪失))
( どれ程ロビーに人が増えた所で、それらが齎すノイズは何一つ届いていないらしい。誰かの話し声が無遠慮に騒がしくなろうと、すぐ近くで何かが落ちようと、苛立った荒い足音が響こうと、眉すら動かさず、時折頁を捲る自らの手帳を視線で追うのみ。――ふと、馴染みのある声が名を象った。たったそれだけ、その声だけで眠気と集中に浸っていた思考が持ち上がり、いつもの隈の深い瞳が声の主を映して、「……ああ、イヴか。」解りきった隣の相棒の名を呼び返す。それを挨拶の代わりにして眺めていた頁を閉じれば、頬杖ついでに顔ごと彼へ向き直る。――目の前に有るのは、普段の明朗と笑顔。それと、珍しく付いた跳ね癖を指で梳かれる金の毛先。取り立てて特別ではない日常の、和やかなその光景を、少しの間じっと見詰めた、沈黙の後。「……“今日、逃げずに来たようで、何よりだ”。」飴は咥えたまま、口腔内の端に寄せての一言。それには昨晩の刺々しさも弱々しさも無く、表情も変わらずただ淡々と。さながら確認事項か合言葉でも唱えているような、そんな台詞を置いて、ゆっくりと瞬きを一つ――その刹那に、研がれた赤の目線。それが射るのは、昨日散々と逃げ抜けられた相棒の瞳。「――この言葉の意味は解るな?」先とはうって変わって、不機嫌にも見える険しい顰め顔と、威圧が籠められた低い問い掛けを相棒へと刺して、その反応を探り窺い )
(/ 教習でしたか!体調不良や怪我等では無くて大変安心致しました!!標識だのルールだの覚える事も多いし、仮免で道路出る時とか緊張で小鹿みたいにプルップルになった記憶…()無事に試験を合格出来る事を祈っておきますね…!()あ~当て字感…ちょっと解ります…特攻服の背中とか袖とかに刺繍されてそう…()そう、サクヤちゃん“は”可愛いんですよ、色味とかデザインとか…アマテラスとかになると、神々しいのは解るんですけど…単純に発光した人っぽいというか…()ですねえ!あの気高く勇ましくて美しい“女帝”なのが彼女らしくて素敵なんですよね!!()DLCで良いから見たいですよね…P3メンツのほのぼのとした日常…女子会男子会とか…先輩後輩の垣根越えて恋バナしてる所とか…欲しいです…()それは確かに…“怪盗”なだけあって基本的に色んな方面に器用ですよね、ジョーカー。覚えも早そう…あとは、番長も中々の料理人具合でしたよね、プレイヤーの知識試されますけど()燃やした炎も煙も緑とか紫とか毒々しい色してそう…むしろ燃やした方が被害酷そうですね…?()それは本当にそう()変わった格好とか髪型とかいう以前にタカヤは服を着て…他の二人は何とも思わないんですかね、アレ()あー!コロちゃん!コロちゃんが!!折角のふわふわが!!()よっしゃ任せて下さい!まずは昨日の言及&追及からいきますよイヴさん!!()ええ…!!アレですよね…!!しんどいと好きを反復横とびして情緒不安定になってしまう…!!() )
(/ 此方のトピ、だいぶ埋もれてるので上げておきますね…最近は随分暖かい日が増えては参りましたが、まだまだ朝晩冷え込みますから、お風邪を召されないようお気を付け下さいませ。ご多忙の最中とは思います、まだまだのんびりお待ちしておりますので、余裕が出来た際にでもお立ち寄り下さいませ~…! )
(─正直に言えば、忘れていてくれないかな、と期待する気持ちも少しばかりあった。中々治らない寝癖に四苦八苦していたところで、相棒の、平常時よりも少々悪い目付きと不機嫌な色を纏った言葉が自身に鋭く突き刺さるのが分かる。「…あー…まあ、うん。そりゃあ分かる、けどさ…」言葉尻をそれとなく濁しつつ、酷く乾いた笑い声を上げながらココアの残りを喉に流し込んだ。放置していたせいで底の方にココアの粉が沈殿していたようで、噎せて咳き込む。繊細な色の瞳がぱちり、と気まずそうに一度だけ瞬いた後、「……アーネストは、さ。オレと…どうなりたい訳?」普段のイヴからは想像もつかない、周囲の雑踏や雑音に掻き消されてしまいそうな声で─おずおずと口を開いた。─うっかり問い掛けてしまったが、解答は求めていない。ただ、この心の底で渦巻くような感情に、恋だの愛だの─所謂「分かりやすい」名前を付けたいだけだった。相棒の返答を待つ前に首を横に振り、「……ごめん、忘れて。…今日は特殊個体の尋問だったっけ?」と明るい声と表情を取り繕い)
(お久しぶりです…何やかんやありましたが、卒業検定目前まで漕ぎつけましたよ…!分かります…完全に総長ですよね…()ですねえ…何か光ってる人、なんですよ…光ってるなあ、とは思うんですが、神々しいかと言われると言葉に困りますよね…()ですです!!美鶴先輩大好き!!()欲しいですねえ…切実に()ですね!キタローは…その…良く分かんないけど、そんなに下手ではないでしょう…多分…()燃やしてもダメ、捨ててもダメ…もう生物兵器ですねコレ()どうなんでしょう…ジンはタカヤの熱狂的信者ですし、チドリちゃんはそもそもメーディアと順平以外にあんまり興味ないんじゃないでしょうか…()コロちゃんガード!!代わりにクマを差し上げます!!(唐突なとばっちり)()こらっ!!誤魔化すな!!怒られても知らないぞ!!()ですです…「身体返せ…でも色気すごい…」ってなっちゃいますよね…())
( 問いかけの正否は、濁した言葉よりも先に弛みの無くなった表情に現れていた。――覚えている。そう確信を得る相棒の言動に満足そうに鼻を鳴らしては、それまでの不機嫌さを解いて椅子の背凭れに起こした身を預ける。その視線は鋭さが抜けたものの未だ彼へと向けたまま、昨晩よりは少し遠いその瞳が瞬く様を見詰めていたが、問い掛ける声に今度は此方が瞬きを一つ。「……私は、」あまりに弱々しい相棒の言葉。それに答えようと口を開いたその矢先に、被せるようにして彼が質問を撤回してしまう。「…ああ、確かな。」先程の物怖じるような態度を隠すその表情へ、此方は機嫌を損ねたような、呆れたような溜め息を溢しはしたが、「では、そろそろ尋問室に向かうか。」今に限ってだけはそれに乗り、わざとらしくロビーの時計を確認した後に立ち上がった。――尋問用の施設は開発課よりも深い地下、必然的に長い間を乗る昇降機の、二人だけの沈黙の中。「……先程の、問いについてだが。」顎に片手を置き、再び開いた手帳の中身を見詰めたまま不意打ちに、彼へと言葉を投げる。「昨晩のような接触を継続的に行うのに支障が無いのであれば、互いの関係を示す名は“何れ”になろうが構わん、とだけ答えておこう。」あの時の相棒とは対照的に淡々とした、業務連絡か何かに近い物言いで簡潔に告げたその続きに、「“あれ”が、今まで築いた前提を崩す事は無いと解ったし、そうであれば、もう少し理解を深めてみたいと感じられるものでもあったからな。」経験の乏しさから来る疎さか鈍さか、彼――“イヴ・アレクセイ”への信頼の上に乗る自らの興味と探究欲を、恥じらいもへったくれも無いまま理由に補足して回答を締め括った後。「…それと、もう一つ。私からも貴様に質したい事があるのだが、」呼吸を一巡させてから手帳を閉じ、目だけを流して彼を見る。――しかし疑問を起こす前に、エレベーターの到着音が声を遮った。「……着いたか。」些か不満げに眉を顰めて舌を打ちながらも、気はそちらに逸れたよう。「…続きは、仕事が終わった後にするか。」一人勝手に予定を組みつつ、開いた昇降機のドアから通路へと出る。地上階よりも足音の響く其処を進むその道中、「……やはり飴では、“あれ”の代わりには足りんな。」ぼそり呟いたのは、未だ口腔内に収めていた代替品についての独り言。すっかり小さく溶けたそれを最後にはがりがりと噛み砕いて飲み下し、残る棒にまで歯を立てながら、これからの“仕事”に使えそうな薬性血液の選定に、白衣のポケットの内を探り始めて )
(/ お久し振りです!!おお…!頑張りましたね…!!あともう一歩ですね!!何だったら持ってる武器(多分槍)が鉄パイプか何かに見える幻覚までありますよ、あの総長具合は…()そうなんですよ…光ってる…人だな…?って。神々しい以前に疑問符出ちゃうんですよね、アマテラス()ええ、大好き!!()いつか出る事を願っときましょうか…()キタローは料理の描写とかほぼありませんでしたからね…やってる場合でも無かった感じもありましたが…でも、致命的な失敗するイメージもありませんしね、下手ではないでしょう、多分()このカレー本気出したら動きそうでもありますしね、間違いなく生物兵器ですよ…()あ~…言われると確かに上半身裸を気に掛ける面々では無いですね…じゃあ仕方無いか…()コロちゃん…あっでもクマも結構毛並みがふかふか…流石自慢のクマ毛…()イヴさん、めっ!!ですよ!!誤魔化したってそうはいきません!!アーネスト確り答えちゃいますからね!!()そう……私は最終的に「身体は返してほしいけど、これはこれで…!」の思考に至るんですよ、困った事に() )
…さ~て、仕事仕事!
(エレベーターに乗り込んだのは、少々間違いだったかもしれない。奇妙な関係性になった─なりかけている?相棒と二人きり、というこの状況、あまりに気まずかった。一言も発せず、ぼんやりと何を見るでもなく携帯に目線を落としていると─相棒の声が耳に入った。それに答えるより先、目的の階に着いたことを知らせる、涼やかなベルの音が耳をくすぐりつつ、エレベーターの扉が開く。これ幸い、と柄にもないようなことをわざわざ大声で告げつつ、エレベーターを降りて尋問室へと足早に向かった。─まあ道中で相棒の呟きが聞こえ、聞いている方が小っ恥ずかしくなるというハプニングこそあったものの─特に大きな問題もなく尋問室へと辿り着く。今回の尋問相手は確か、以前捕縛した植物操作の特殊個体だったはずだ。すう、と大きく息を吸い込み、気合を入れ直してから扉を開く。尋問室の中では、腹部辺りを椅子に縛り付けられた特殊個体が何ともふてぶてしい面をしてふんぞり返っていた。内心溜息を漏らしつつも、「…やっほ~。元気してる?」といつも通り、軽薄極まりない声を掛けながら特殊個体の目の前に設置された椅子に腰を下ろし)
(長らくお待たせしてしまい、申し訳ありません…!もういらっしゃらないようでしたら諦めますが、返信だけ置かせてくださいね…!)
( 取り出したマガジンの他、それ単体で使えるよう仕掛けの施された試験管型の容器に入ったものを複数眼前に取り出し吟味。やがて三本ほどを選定し終えた所で丁度尋問室の前へ。中に入る直前、個体管理課に居る筈の年若い――といっても己より少し年上の幹部と、いつかの候補生連中が手前の待機室に立っているのを見付け、何とも言い難い不機嫌面に変えたままで作業場の方へと。「……随分な態度だな。」いつぞや己が癇癪小僧と称したその個体が、拘束されているといえど横柄そうな姿勢で此方を見ている姿に、思わず溜め息を溢す。それから、相棒が座るその隣へ、己は立ったままでの待機を。ある種いつも通りの仕事態勢で、捕獲時よりは幾分言葉の通じる個体と相棒のやり取りを半ば眺めている――途中。相棒の足元に芽生え始めていた蔦を目敏く見付け、それを少々ばかり乱暴な音を立てて踏み、爪先で念入りに擦り潰す。「…貴様は自分の立場が解っていないようだな。それとも、頭の中にまで木の根が生えているのか?」それまで黙していた口から個体へ猛毒を、それから待機室の方を振り返り、「…それと。個体に随分甘い人間が居るようだな。連中の人権の為なら、此方を危険に晒して良いと考えている程度には。」多少の苛立ちを隠しもしない、刺々しい呆れ混じりの言葉と共に、マジックミラー越しに待機室で見ている筈の人物達を睨み、拘束の甘さを咎める。その後にもう一度の溜め息を吐き出し、「…私から見て、今のリスクに見合うだけの有益な情報が“これ”から取れるとは思えないが、」恐らくは相棒へ、そのついでに待機室の連中へ、億劫そうな声を掛けるその合間、此方に絡み付かんとまた床から生え始めていた蔓を、今度は容器から一滴垂らした腐食の薬性血液で退けつつ、「……まだ続けるか?」あからさま解り易く、面倒そうな態度を隠しもせずに問い掛けて )
(/ 此方こそ遅れましてすいません!通知が仕事しませんで…!お待ちしておりましたよ!!また宜しくお願いします!! )
(「ん~、オレもそうは思うけど。でも…」イヴは一旦そこで言葉を切り、相棒と同じようにマジックミラー越しの幹部連中をじろりと睨んだ。こちらから見えはしないが、向こうで漏れた候補生らしい悲鳴に肩を軽く竦める。「お偉いさん達は、情報が取れると思ってるみたいだし?まあ、やるだけやってみよ~よ。」そうして目に見えて不機嫌な様子の相棒に普段通りの軽薄な笑みを向けた後、特殊個体の方へとくるりと向き直った。「あは、無駄な抵抗しない方がいいよ~。オレは別に気にしないけど、ね。」相棒に尽く植物を無力化され、特殊個体は随分とムキになっているらしい。恨めしそうにこちらを睨んでくる視線を笑顔でさらりと受け流し、両手を大きく広げて戯けるように笑ってみせた。あくまでも反抗的な態度のままにつん、と顔を背けた特殊個体にやれやれと言わんばかりの溜息を漏らし、予備動作もなしに─特殊個体の、男にしては少しばかり長い髪を乱暴に引っ掴む。痛い、と抗議の声を上げる特殊個体など素知らぬ振りで「さっき気にしないって言ったけど…人と話す時くらいはさ、人の目ぇ見よっか。」と─大方は普段通り軽薄なように聞こえるものの、何処か酷く冷え切った声で告げながら微笑んでみせ、底冷えした笑顔のまま首を傾げて)
(いえいえ、お待たせしてしまってすみません…!こちらこそ、宜しくお願いします!)
( 此方に向くいつもの相棒の言葉と笑み。「……なら、その餓鬼の相手は引き続き貴様がしろ。少なくとも私より、その軽佻な口の方が向いているだろう。」もう一度、今度は余計に深々と息を吐き出し、気乗りの気の字も見当たらないような淡々とした義務の調子に、ついでと毒も混ぜつつ己も個体の方に目を戻す。個体の睨む視線も何処吹く風、億劫げな欠伸をして相棒が声を掛ける様を見詰めていれば――何処までも反抗的な個体へ、相棒の灸が据えられる。暴走していた時だって、ここまでの鋭く冷たい刃は突き付けられた事は無いのだろう、途端顔を青褪めさせて、固定された身体を小さく縮こめていく。それからは随分と素直に質問に応じている――ように、見えて。どうも己の方は、舐められているのか、それとも何か企みでもあるのか。明らかに意図的に此方を狙う蔓や木の根へ、踏みつけ、腐食、溶解と暇無く対策を取らざるを得なくなり、増す面倒さに眉間の皺も深まっていく。「………おい、イヴ。」どの程度の攻防だったか、木の根に生えた蕾らしきものを踏んだ瞬間飛び散った粘り付く樹液が、己のズボンと白衣を汚した事に舌を打った辺りで相棒の名を呼ぶ。「もういいだろう。“それ”は五分ほど前から同じ話ばかりしている。それ以上の情報は持っていない可能性の方が高い。」――暴走の直前、赤い光を見ただの赤い目に睨まれただの、聞き飽きる程大概の個体が揃って語るものを口にし始めた辺りからループする少年を、片手で虫を払う仕草で鬱陶しがりながらの指摘を。そして、「…それから、あの待機室に高みの見物をしている奴に、いい加減苦言の一つも刺しに行きたいのだが。」面倒さ、億劫さを上回る苛立ちで刺々しく下がっていく声に乗せ、少々手前勝手な理由と共に尋問の終了を再度提案し )
(/ いえいえ、待ってる間もイヴさんとアーネストのあれそれを考える時間と思えば何のそのですよ!折角(?)相棒の枠からはみ出し始めた二人の事ですから尚更!!() )
(「…う~ん、そうだね。」どうやら自身にはすっかり萎縮したらしいが─相棒のことは舐め腐っているのか相棒に標的を絞り、次々と嫌がらせを仕掛ける特殊個体。時折膝の皿をピンヒールの爪先で軽く蹴り上げ─特殊個体が痛みに悲鳴を上げる前ににこり、と柔らかく微笑んでおく。─だが確かに相棒の言う通り、先程から話がループを始めているような気がしなくもない。「だから、それはもう聞いたって…」半ば疲れたように溜息を吐けば、それだけで特殊個体はひっ、と小さく声を上げて縮み上がる─少々灸を据えすぎたらしいが、このくらいの年代にはこれで丁度いいだろう。くあ、と緩く欠伸をしながら相棒の言葉に頷き、「…そうだね~、そうしよっか。」これで尋問終わり、と大きく伸びをしつつ告げた。マジックミラーの向こうから咎めるような視線を感じるものの、素知らぬ顔をしたまま相棒の方へと歩み寄り)
(そう言っていただけると嬉しいです…!そうですね、折角はみ出し始めましたし…!そう言えば運転免許を無事に取得できました!!更に…怪異と人間が協力するタイプの探偵モノも浮かびましたので置くだけ置かせて頂きますね…掴みどころのない言動ばかりするがしゃ髑髏、陣と警視庁の怪異犯罪対策課とかいう窓際部署に飛ばされた若手刑事のお話なんですが…)
( 「……では、待機室に行くぞ。」今度こそ、相棒からは賛成が返される。少々ばかりの疲労も混ぜた溜息を溢しつつ、もう一度だけ、相棒が背を向けた後の個体へ目を遣ってみれば、舌を突き出す姿が見えて。それに一瞬の思案の後、指先に精製した己の血液一滴を的確に、その口元へと弾き飛ばし、「散々餓鬼の遊びに付き合わせてくれた礼だ、取っておけ。」刺々しい皮肉を浴びせた後は、今の行為の子細は伝えぬままに己も相棒同様踵を返して尋問室から退く。――待機室内。無駄足だったと飾り素っ気も無く報告、兼文句を吐き出すと、様子を見ていた候補生達の内一人が抗議を始める。すれば同調の勢いを借りてか他の候補生までもが声を上げ始める。酷いやり方、自分の方が上手くやれる……しかしながらそちらの言葉には反応も殆どせず、精々が微塵の興味も見当たらない無色の視線を数秒流した程度。今苛立ちの目で射抜くのは、此方の睨みもいけ好かない愛想笑いで飄々と流す、ライトグレーの髪をしたやや若い幹部。どうどうと候補生を穏やかに治める姿にも舌を打って、「…個体の拘束不備による危険性が、よもや貴様に解らんとは思えないのだが。どう“あれ”の説明をする、フロスト個体管理課長。」珍しくも敬語など最初から無し、幹部の役職だけを当て擦りに呼んで咎める。“いやあ、この子達が可哀想だと嘆くものですから”などと言葉だけは物腰柔らかに、何処と無く己への気安さも交えて事実かどうかも怪しい理由を話し出し、それに候補生らも味方をして、「……幹部とその予備が揃って公私混同とは、それこそ嘆かわしい事だな。」此方はその様子に辟易と毒を吐き出す。それも効いているのかいないのか、幹部の彼は軽く肩を竦めるのみで相棒の方へと向いて、“お疲れ様です、ご迷惑おかけしましたね”と柔和に笑ったままに、本心とも思えぬ丁寧な労いと謝意を滑らかに掛けて )
(/ ええ!このままこの二人がどこまでいくのかじっくり観察…もとい見守りたいので!!()おお!おめでとう御座います!やりましたね!!ふむふむ…なるほどこれは若手刑事さんが、がしゃ髑髏さんに振り回されつつ成長していくタイプのお話と見ました!!良いですよねぇ、人外×人間のセット……あと個人的にはがしゃ髑髏さんが人に化けた時に“男前”とか“色男”とか呼ばれる類いの姿になるんだろうな…という妄想まで致しました() )
(ふあ、と眠気と退屈の混じった大きな欠伸を一つ、その後の─「…あのさ、お前らって檻の中にいる猛獣のこと可哀想とか言って動物園に抗議する訳?バカじゃないの」至極冷え切った声色で全ての抗議を受け流す。無表情のままポケットから取り出した錠剤を指先の力で軽々と砕き、紙に解けた指にその欠片を乗せて候補生たちの口へと錠剤を流し込んだ。毒だなんだと顔を青くして騒ぎ始める候補生を鼻で笑い、指を再び組み上げた後─「ただのビタミン剤だけど?」栄養足りてないんじゃないの、と─あの特殊個体に苛立っているのか、普段のイヴにしては随分と珍しい皮肉を一つ。幹部から掛けられる、柔和な労いの声にも「あー、はいはい…そういう見え透いてる建前は良いから。じゃ、オレ帰る~。アーネストも…帰るでしょ?」とあまりに気の無い返事を返し、幹部には目もくれぬまま相棒の方をくるりと振り向いて首を傾げた。大きく伸びをしながら左右に身体を動かしつつ、踵を返して尋問室を立ち去ろうと)
(ありがとうございます…!()ええ、無事にやりました!!!()あ、そうですそうです…!二人で組んで怪異絡みの事件を解決していく…といった感じのお話なんです!!人外×人間のコンビっていいですよね…!他にも陣以外にはツンツンしまくりな人嫌いの陣の助手(サトリ)、栄くんだとか…底知れない雰囲気がある、若手刑事の上司である都築さんだとか…あっ、陣は基本的には人間の姿なんです…ただ、がしゃ髑髏の特性上両手が白骨化しているので…常に手袋をしてるんです…!()手袋キャラっていいですよね…!())
( やり取りの疲労に溜め息を吐いた所で、先程とは別の意味で騒ぎ出す候補生達と、相棒の紙片がぱらぱら舞い指へ戻る様が丁度視界に入り、した事を概ね理解すれば、その物珍しさに視線はそちらへ囚われる。それからふと、首を傾げた相棒と目が合い、「……そうだな。これ以上此処に長居する理由は無い。」掛けられた声に言葉でも、同じく爪先を出入口に向けた行動にも示して。一歩踏み出した矢先、“イヴ君、アーネスト君”と呼び止める幹部の声がした、次の一瞬。殆ど食い気味に振り返り、自身のポケットから掴み取った細いボールペンに少量血を塗布し、真っ直ぐ幹部目掛けて全力の投擲を。――投げたそれはダーツ宜しく幹部の顔の真横にあるコルクボードに刺さり、そのまま命中箇所を溶かし始めるその洒落にならない様が、相棒以外のその場の全員を沈黙させて。「私にも“これ”にも、貴様のような屑に気安く呼ばせる名は無い。」先程幹部に投げた砕けた苦言はまだ衣を着ていたのだと、今吐き出す地を這う低音と研がれた視線、そして容赦無い攻撃手段が伝えた後。「……帰る。」今度こそと顔を背けて待機室を退いた。「――全く、今日は災難だ。」部屋を出た後にも盛大な舌打ちをして、荒い文句を一つ落としつつも、こびりつく個体の樹液の一部をちゃっかりと採取し研究用の保存容器へ。続けて隣を歩く相棒へと視線を移せば、「……先程の。貴様にしては少々珍しい言動だったな。」自らの攻撃は棚上げ、彼の皮肉に静かな感想を置いた次、「まあ、あの蛆連中に苛立つのは解らんでもないが。…ああ、それとも尋問相手の餓鬼の方か?」的を射ているかどうかは知れないが、ともあれ普段通りの調子で、道中の話の種にそれを選んで言葉を続けて )
(/ あ~良かったです…後は、実践あるのみですかね…()良いですね~テンション上がります…!!微妙に感性違ってて「人はこういうの好きだろう?」とか「これだから妖怪は…!」みたいなやり取りしてる所…目に浮かびます…サトリの栄君はパッと聞きだと猫ちゃん感ありますね…()都築さんは、いざという時半端無く強くて有能そう…!!なるほど!陣さん手袋キャラ!!手袋!良いですよね!具体的には手袋と袖の絶対領域とか…!ドストライクです!! )
(呼び止める声に端から隠す気も無い舌打ちをし、振り返ろうとした時─幹部に向けて放たれた相棒の容赦無い投擲に茶化すような口笛を一つ、すっかり顔を青くして黙り込んだ候補生たちをふん、と鼻で笑っては尋問室の扉を勢い良く閉める。先程の不機嫌さは一体何処へやら─普段通りの軽快なピンヒールの足音を立てて廊下を歩くイヴは、相棒からふと投げ掛けられた言葉に反応し、こてんと緩く首を傾げた。そうだっけ、と少しばかり惚けるような反応を返した後、「ん~…その両方?かな~。」とひどく乾いた笑い声を上げる。「オレさあ、あーいうタイプのヤツが一番キライなんだよね。生意気なガキと、あと─現場のこと考えない、キレイゴトばっかな人権派のヤツ」そこまで言い終わった所であはは、と普段通りに戻った軽薄な笑い声を上げ、再び伸びをしながら大欠伸を一つ)
(ですね…それがまた恐怖なんですが…()そう、そうなんです…!どこか決定的に感性が違うんですよね…それがイイんですよ…!()まあ栄くん、人の心が読めてしまう「サトリ」って妖怪なので…人間嫌いになるのもまあ、分からないでもないと言うか…()自分で作っておきながら中々に強キャラ感ハンパないですよね、都築さん…()他にもですね、陣の友人でどう見ても胡散臭い雑誌記者(「百目」)の國枝さんがいるんです…個人的には國枝が一番性癖モリモリな見た目です…()分かります!!!足の絶対領域も良いですけど、腕の絶対領域も良いですよね!!(圧))
( 先程とは一転、また随分と上機嫌に見える相棒から返ってきたのは、惚けた仕草。それから世間話への回答。「…成る程。」苛立ちの理由に納得の頷きの後、「私も言葉ばかりの連中は好かんな。」彼の言葉に同意を被せたついで、「そういった“世の全てがキレイゴトで済むなら、この機関は存在しない”という事に思い至らん魯鈍な奴ほど、面倒な邪魔をする。…害虫と殆ど変わらん。」どうも思い当たる節があるよう、立て続けに渋さの増した顰め眉で吐き捨てる。そのおまけで舌まで打った溜め息の後、「……まあ、それはいい。」閑話休題と話を括って、またポケットから取り出した棒付き飴を口へと放りつつ、視線は隣の相棒へと。「さて、仕事前の話の続きだが、」仕事の往路ではなあなあと流れてしまった、恐らく相棒は避けたその話題を、彼の心境もお構い無しと引っ張り戻す。「私としては、近々に貴様との接触自体を目的に時間を設けたいと考えている。」――詰まる所、あの濃密な触れ合いをもっとしたいと、そう言っているも同然。しかしながら、当人にその自覚は微塵も無いらしい、淡々とした業務的にも思えるその言の並びに、人目には解り難い探究欲の浮わつきを乗せるばかり。「……都合のつく日はあるか、イヴ。」丁度エレベーターに乗り込むタイミングでそう問い掛けたのは、明らかに意図的な行動。相棒の挙動を鋭く見据え、出入口により近い位置に居座り逃げ道を阻みながら、相棒の答えをじっと待っていて )
(/ 実践なんてね…失敗してなんぼですよ。人や生き物傷付けなければそれで充分ですよ、ええ()仲良くはなれるけど、根本的に感性が全くの別物で、人にとってはショッキングな事に「なんだ?どうした?」みたいにキョトンとしてるのとか…好きです…!!()ああ…全部解っちゃうとうんざりするし、嫌な面ばかり見ちゃって刺々しくもなりますよね、栄くん…()若手がめちゃくちゃ苦戦してた相手を一撃で仕留めそうですし、上層部相手にも凄いやり手っぽそうな都築さん…良いですね…()雑誌記者さん!百目というとお目々いっぱいの妖怪さんですね!ほほう、それで…國枝さんはどんな見た目してるんです…?()堪らないですよね…鉄壁な服装から覗く隙間…個人的に脚の絶対領域では、ソックスガーターとかも良いと思います…() )
(「あは、でしょ~?」イヴは相棒の同意に機嫌を良くしたらしく、呑気に鼻歌まで歌い始めた。朝と同じく棒付き飴を取り出す相棒の姿に─また飴食べてる、と思いはしたものの口には出さず─そんな相棒をちらりと横目で見つめつつ、出来れば掘り返してほしくなかった話題にがっくりと肩を落とす。「あー…はいはい、」怒られるのは覚悟の上で、適当に相槌を打って流してしまおう─と良からぬことを思った瞬間。続けられた言葉に「…は?」思わず素っ頓狂な声が漏れた。─接触自体を目的に時間を設けたい、など。それは、最早─暗に"あの行為"が眼の前の相棒にとって良いものだった、と言っているのも同然。─この男は、今の言葉の意味を本当に理解しているのか─と、少々呆れ混じりの心配が溢れ、思わず深い溜息を吐き出してしまった。空いている日を教えろ、と言われてしまえば断るにも断り辛く、イヴにしては珍しく黙り込んだ後─「………明日。明日から、休暇取ってる。緊急の仕事が入らなかったら…一日中空いてる、から。」普段の、賑やかを通り越して喧しい程の饒舌さは何処へやら。所々言葉に詰まりつつ、相棒からそれとなく目線を逸らしたまま問い掛けに答えて)
(ですね…!頑張ります…!()ヴッッッッ!!!好き!!感性の違う二人のコンビ好き……()ええ、ええ…そりゃあツンツンしますとも…偽善者なんかも一発で分かりますし、友達になろうとか言いながら近付いてきたやつの魂胆も見透かせちゃいますし…我ながら栄くん生きづらそうですよね…()底知れない雰囲気のキャラって良いですよね………無理な提案とかも無言の笑顔で通させそうな感じが特に…()國枝はですね…茶色のハンチング帽にイヴみたいな色付きのサングラス、チェック柄のベストにワイシャツとスラックス…そして革靴とフィンガーグローブなんですよ…性癖がバレますね…ちなみに一人称は「おれ」、二人称は(陣)「陣さん」(栄)「栄の坊っちゃん」(刑事)「刑事殿」となっております…()飄々とした雰囲気かつ胡散臭い男が好きなんですよね…正体を探ろうとすると片目閉じで「しー」ってされるんですが、普段隠してる目の下の目がぎょろ、って開眼するんですよ…!!!()おっと失礼、取り乱しました…())
( 彼から飛び出る間抜けた声も、溜め息にも、原因の当人には今一つその理由が通じていないらしく、怪訝そうな色を相棒の挙動に向ける目線へ含めるばかり。「明日…明日か。」平時騒がしい相棒は妙に静かで、視線も己とは合わず。しかし貰えた返事に気が逸れ、自らの顎に五指の背を当てて思考に意識が流れる。十秒程度黙したその後、結論の纏まりに一人小さな声を溢し、目をまた相棒へと戻して、「であれば――明日の午後を予定としよう。午前は私の予定が合わん。」空白と称した相棒の一日の約半分を半ば分捕るように、確定事項として端的な言葉を返す。「具体的には昼を過ぎた辺りだな。その時間以降であれば私も空いている。後は場所だが…これは貴様の家でも私の家でも構わん。貴様に何か希望があれば、其処でも特に問題は無いだろう。」それから、相棒に譲歩しているように見えてその実一切の妥協無く、次から次と明日の段取りを組み上げていく口は今の相棒とは正反対、研究対象の毒や薬を手にした際の如く機嫌良く饒舌に回っている。「……ふむ、こんなものか。」ようやっと話が止まるのと殆ど同時、エレベーターは一階への到着を告げる。先に昇降機を下りて振り返った先、改めて相棒の方に向き直り、「さて、私からはこれで以上だ。貴様からの異義主張が無ければ、私はこれから研究課への用向きを済ませにいくが…」教授が生徒に講義の終わりでも伝えるような、事務的なものが織られた態度と物言いですらすら言を並べて、「……何かあるか、イヴ?」予定の否定や拒絶など、されるとは一つも思っていなさそうな、不遜な信頼を乗せた問い掛けを相棒に放り投げ )
(/ 頑張れ頑張れ、ですよ!!()ね、良いですよね。逆に人間の営みで人外的に有り得ないもの見て「何してんだ……?」ってドン引きしてる人外も大変良いと思います()しんどいですね~…心が読めても良いこと無いってやさぐれちゃいそう…強く生きて栄くん…()目上も妖怪も構わず無言の笑顔で周りをたじろがせるくらいの、強かで計り知れないキャラ…好きですねえ…()國枝さんめちゃくちゃお洒落!拘りが物凄い見える!そしてフィンガーグローブ!絶対領域じゃないですか!!んん~そこはかとなく関係性や上下が窺える二人称達…坊っちゃんだの刑事“殿”だの、的確にツボ突かれますね…!()ア゛ッッ!!性癖のやつ!!!開眼した目と視線が合っちゃって、「い、今…!?」って狼狽えたら今度はその人の口に「しー」ってされそう…!!()もっと取り乱して大丈夫ですよ!私もかなり取り乱してるので!!() )
(暫しの間、つらつらと並べ立てられる相棒の言葉を気まずい心持ちで聞いた後─決められた予定を明日の午後、と内心で復唱した。忘れないように後で携帯にメモしておこう─と決めた所で相棒から声が掛かる。無ければ、なんて言ってはいるが─恐らくイヴが断る、なんてことは念頭にも無いような問い掛けが飛んできた─少しだけふ、と表情を崩しながら「いーえ、何も。」軽い調子で答えてやった。後頭部の辺りで腕を組み、足音一つ鳴らさぬままするり、と相棒の脇をすり抜け─相棒を追うようにして外に出る。特に研究課への用事は無かったが、確かサラに渡すものがあったような─ううん、と一人で唸りながら首を傾げ、ポケットの中を探ると─無骨なデザインをした小さなUSBメモリが顔を出した。「あ、あったあった。これ渡さないと~。」誰に言うでもなくそう呟いた後、相棒の背を追うような姿勢は崩さぬままに研究課へと向かい)
(頑張ります…!!()あっ…それもイイ…それで逆に「こんなのも分かんねえのか?」って煽られるんですね…()強く生きて…まあでも、陣さんのところは比較的静かなので…マシ、なのかな…?()良いですよね…強かかつ底知れない雰囲気のキャラ…私も好きです…()ええそうですとも、國枝の服装にはめちゃくちゃ拘ってますよ…!拘りの塊ですとも…手の絶対領域大好き!!!()でしょう…!!!!それぞれへの対応が(陣)「やあ、陣さん…息災かい?今回の事件についての情報を持ってきたんだが…聞くだろう?」、(栄)「あっはっは、久しいねえ…栄の坊っちゃん。きみは相変わらず愛想がないなあ、もう少し笑いたまえよ。」、(刑事(初対面))「…おや?きみは…人間、だね?珍しいねえ、陣さんが人間を事務所に入れるなんて。おっとすまない、おれは國枝…雑誌の編集者をしているんだ。…よろしく頼むよ、刑事殿?」 って感じですかね…!!!()ア゛ッッッッッ!!!凄くイイ!!!「おれの正体は内密に頼むよ」って笑われるやつですねそれは…()では…もっと取り乱しても大丈夫ですか!?私、インチキ霊媒師みたいな雰囲気の男も好きなんですよ…数珠だのパワーストーンだのをジャラジャラ付けてて、護符だの何だのを持ち歩いてる上に雑な和装(サンダル履いてる)とかだともっと最高ですね…())
( 黙り込む静けさを纏っていたかと思えば、此方の問いに答える時にはまた軽薄さが表に。「……そうか。」流石に少々調子が狂ったようで、返答を受け取れたのは彼がエレベーターを出てからだった。それから、くるり身を反転させて研究課へ向かう道のり。後を追う相棒の声に、言葉こそ返しはしないが姿を流し目にて確認し、その手元の品まで目視が完了すればまた顔は正面へ、しかし足取りは自然と後ろから響く相棒の足音に合わせる。――到着した研究課。「……ブラッドフォードだ。」開扉こそノックも無しの無遠慮さであったが、機関内では珍しくはっきりと自ら名乗りを落とす。それに気付き近寄ってきた二人の研究課職員の内、長い黒髪の小柄な若い女性には先程採取した植物個体の樹液を容器ごと渡して半ば向こうへ追いやった後、己と同じ年頃の白髪癖毛の男性からはレポートらしき書類を幾つか受け取って。それらに目を通していく傍ら、その時折にレポートの文を指差しては男性と言葉を交わし始める。――その中身は当然ながら研究に関するものらしい、男性との会話は延々地道に続くラリーが如く淡々として見えて、その実随分と盛り上がっているよう。アーネストの表情は調べ事にとことんのめり込む際と同じ、少年のような好奇に口元や瞳がほんのり弛められており、ぱっと見では解り難くとも楽しげに、暫し男性と早口気味に向き合っていた。――十分程度は長々話した後。不意に他からも名を呼ばれた事で会話は止まり、その相手とも二言三言やり取りした後で、「……ああ、そうだ、」己を追っていた彼の事にまた意識は戻り、イヴは、とすっかり放ってしまっていた相棒の名を呟きつつ、その姿を探してぐるり視線を巡らせて )
(/ 良いですねぇ。チャンスとばかりに煽ってくる人間に「だってそれをそうするって事は、俺ら的には〇〇を〇〇するって事だし…無いわ…」ってみたいな、人間がやったら色んな意味で一発アウトな人外感覚の指摘されて、「…そういうもんなのか…?」ってお互いの感性の違いに首捻っててほしい…()マシ…だと思いたいですね…頑張れ栄君…()特にそういうキャラが“感情”を爆発させた時のギャップとか…めちゃくちゃ見たいですね…()やっぱり好きな子には拘り詰め込んでなんぼですよね…!絶対領域から見える肌や手のがっちり感とかホント性癖ですよ…()ああ~どの対応も最高…初対面の飄々感も、陣さんとの信頼感も、栄君へのお節介感も、どれも的確にツボ掴まれますね…!()そう!!「しー」された真ん前でまた開眼した目と視線が合って、「…ね?」って首傾げて念押しされたら頷く以外無いですよね…()オッケーですよ!それも良い!!どう見たって胡散臭くてイマイチ信用ならん霊能者的な風貌のやつ…!その上「どうも~、いや~今回は大変そうですねぇ。」みたいなヘラヘラした軽い態度でインチキ感に拍車掛けてるような男…!私もストライクですね!!() )
(扉を開けた相棒に続き、イヴも研究課へと足を踏み入れる─普段ならばこんな場所へは滅多に顔を見せない男に職員たちも驚いているのか、心做しかじろじろと無遠慮に見つめてくる視線を感じた。が、その無遠慮な視線の中に一人、異質な視線─何の言語かさえも理解に苦しむような文字が踊るディスプレイと眉根を寄せて睨み合いをし、少しばかり苛立ったような手付きでキーボードを叩いていたひっつめ髪の女性─サラが何とも気怠げにひょい、と顔を上げているのが見える。イヴは彼女の姿を見つけるなり満面の笑みで手を挙げ、「やっほ~、サラさん。」と軽い調子で呼び掛けた。サラの方はその挨拶に軽く頭を下げた後"どうも"といつも通りの無愛想極まりない声で挨拶を返すだけであったが─イヴは特にそれを気にする様子も無く、ずかずかと彼女に近付いていく。「はい、これ。頼まれてたやつね~。」と言いながら彼女にUSBメモリを手渡せば、彼女は"ん"と軽く返事をしてそのメモリをPCへと挿し込んだ。イヴは相変わらず理解に苦しむ言語の羅列を眺めた後、「これさあ、何のデータ?」と彼女に問う─彼女は顔を向けもしないままに"上層部の機密情報だけど"と素っ気なく答える。イヴはそのまま暫く、彼女の流れるような作業を見守っていたが─こちらも相棒のことを今更思い出したらしい。相棒の姿を探してきょろきょろと目線を動かしていると、知らぬ間に作業を終えたらしいサラがその肩を叩いた。"…ん、データコピー終わったから…USB返しとく。助かった、ありがと"彼女は相変わらず素っ気ない礼と共に─早く行きなよ、と言いながら─首だけ彼女の方を振り向いたイヴの背中をガッ、と乱暴に蹴る。女性の力とはいえ、油断していた所を思い切り蹴り飛ばされたイヴは勢い余ったらしく─おっとっと、と声を上げながら踏ん張り、「サラさん、雑だってば~」と、言葉の割には大して気にしてもいなさそうな抗議の声を上げた。案の定反応を返す様子も無いサラにわざとらしい溜息を一つ、イヴは蹴られた拍子に見つけた相棒の方へと手を振りながら「ごめ~ん、サラさんの作業見てた。」と軽い調子で謝罪し)
(ヴッ………イイ………最高ですねそれ…()感性違うコンビ永遠に推せる…()我ながら苦労人過ぎませんか栄くん…頑張れ…基本的には刑事さんも國枝さんも皆いい人だから…()あー…分かりますそれ…普段にこにこしてる人の感情が爆発するシーンからしか得られない栄養ってありますよね…()分かります……(語彙力の喪失)絶対領域…イイ…()でしょう…対応への返答はそれぞれ(陣)「おや、誰かと思えば國枝じゃないか…君の方こそ元気かい?今日は何の…ああ、情報か。勿論、有り難く頂いておくよ。」、(栄)「…ああ、國枝さんですか…どうも。…余計なお世話です。『自分のように笑え』と言われましても…貴方の笑顔、胡散臭いから嫌いなんですよね。」、特に刑事さんが好きなんですよね、(刑事)「あ、ああ…どうも。俺は、怪異犯罪対策課の…」まで言った所で、國枝が「ああ、皆まで言わなくても大丈夫さ。きみは怪異犯罪対策課の○○殿、だろう?元は確か、捜査一課だっけ?」だとかの詳細な情報を話し始めて、刑事さんが「どうしてそれを…」って言おうものなら自分の目(普段開いてる方)を指差して「どうして、って?…あはは、きみはおかしなことを言うなあ。…おれは記者だからねえ、この"目"で見たままを述べているだけさ。」って言うんですよコイツは…!!!()ですです!!とんでもない男ですよコイツは…()分かって頂けますか…!!イイですよね、こういう男…()そうです、常にヘラヘラしてる感じです…その上強いとよりストライクですね…())
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