掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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( 解放された手を自身の傍へと引き戻す。指にまだ彼の舌が這っている気がして、それを誤魔化すように、その手を固く握って短い爪を無理矢理掌に立てる。やっとの事で絞り出した問いの答え、急激に近付いてきたその顔に思わず仰け反りかけ、しかし、唇に当たる指先に動きは止まって、「……は、」意味の理解も追い付かない内、もう彼は眼前まで迫り――不摂生で荒れかけの其処が、塞がれた。――状況を飲み込みきれない。何も出来ない。普段のように毒を吐き出す事は勿論、ロビーで揶揄われた時のように、力ずくで彼を剥がす事も。ただ開いたままで固まった視界に、彼の金色が広がっているのを見詰めた数秒後――その陰から彼の瞳を見付けた刹那、息を飲んで。直後、急激に回り始めた思考で、何人も侵し得なかった“己”の境界に、彼の温度が触れている現実を理解し、同時に警告音のような激しい鼓動が胸を叩きだした。今までに無い感覚にひっくり返り乱れる頭の内、相棒の告げた問いから“抵抗”の単語を何とか掘り起こし、微かに唇を開いた。それから漏れる浅い吐息と共に、此方を啄んでくる下唇へ――どうも躊躇い混じりらしい、傷はおろか痕も残せないような力で噛みつきながら、ふらふら迷う片手を上げて、彼の背中側に回す。鼓動と動揺の所為で震えた五指は一旦相棒の項に不時着、それからその皮膚を爪に薄く巻き込みつつ後ろ襟を掴み、二度か三度、己とは反対側に緩やかに引っ張る。抵抗というにはあまりに脆弱な動きだが、それでもこれ以上己へ、“相棒”への侵食を防がんと、それらで制止を訴えて )
(/ やっぱりパーティーで一人は覚えておくべきですね、ザオリク()イヴさんレベルの顔の良さになると、寧ろ無敵なんですね……えっでも修羅場とかは大丈夫だったんです…?()ご理解頂けて何よりです。まあでもアーネストに手ぇ出しかけて“蹴り潰す”だけで済んだら運が良い方ですよ()ア゛ッ…!!(心停止)イヴさんのお陰で私の心臓も止まりましたし、なんならアーネストの心臓もそろそろ壊れそうになってますね() )
(相棒が自身からの性急なキスに驚き、硬直して抵抗しないのを良いことに、少しの間相棒のカサついてはいるが柔らかな唇の感覚を楽しむように目を細めていたものの、ふと合わせた唇に当てられた相棒の浅い吐息と自身の唇を食む歯の弱々しい感触にぴく、と身体が揺れる。その後項辺りに触れる微かな痛みと後ろ襟を引かれる感覚に─ああ。今の"これ"が相棒の"抵抗"なのか─と理解したようで、可愛いなぁ、このまま食べたいなあ、なんて湧き上がる捕食衝動を抑え込みながら─「あと一口、」と無慈悲な一言を唇の隙間から甘ったるく吐き出し、微かに開いた相棒の唇の隙間へ舌をねじ込む。相棒の口の中で縮こまるそれを戯れるようにつついた後、離れる直前にちろり、と相棒の唇の表面を舌で撫でてからようやく顔を離した。薄い銀色の糸が微かに伸びてぷつりと切れたのが合図だったのか─自身の唇を煽るように色っぽく舐めては「…ふふ、ご馳走様。唇荒れてるね?」オレのリップクリーム要る?などと適当なことを言いながらそれなりに高いように見えるリップクリームを差し出して笑い、するりと相棒の頬に指を這わせて撫でる。口ではそんなことを言うものの相棒のお叱り、あわよくば拳くらいは一応覚悟しているようで、そう言った後は少し眉を下げた─例えるなら、悪戯が飼い主に見つかって許しを請う大型犬のような表情で─上目遣い気味に相棒を見上げていて)
(ええ…まあ、最終的には勇者がザオリク要員になるんですが()ええ、無敵ですよコイツ。そこは…まあ…皆をその場で強制的にイヴとそれぞれ仲直り(意味深)させれば終わりなので…()だってよイヴ~!!!大分許されてるの自覚しろ~???()コイツ…ッ!!さては自分の顔がイイの理解してるな…!?あざとい顔して許してもらおうとするんじゃない!!()
( 止めろ、と行動で示したにも関わらず、聞こえてきたのは続行の甘い一声。それに更なる制止を掛けるより先に、弱い牙を剥く為に薄く開いていたそこが抉じ開けられる。そのまま侵入してきたものに、手が跳ねてなけなしの抵抗が緩んでしまう。“それ”は動けもしない己の舌に戯れついた後、唇まで湿らせてからやっと離れていった。呆気に取られる此方と、悠々とした彼方を繋ぐ銀糸が切れ、彼が舌を覗かせる仕草が、いやにゆっくりと見えて――また頬に触れてきた指に、漸く呼吸を思い出した。「っ、は…要るか、そんなもの!」鼓動が少し落ち着くまでに浅い息を纏め上げ、蛇の威嚇宜しく口をカッと開いて顔を顰めれば、笑う相棒へ大きな叱責を返す。その勢いのまま片手を振り上げたが、己を見詰めてくる相棒の表情に声が詰まって、数秒動きは固まり――ぺちん、と彼の額と目元に平手を軽く当てて押し付けるだけに留まった。「……自分で言った事も守れんのか、この阿呆犬め。」呼吸を止めていた癖に慣れない大声を上げた為、噎せて咳き込んだ後に毒を続け、そうっと彼を緩やかに解放した後。引いた指先からと、それ以外に、相棒の指が触れていた辺り…つまり、頬からも、耳朶からも。今までの熱を吹き溢したように血液が――否、“能力”が、流れ落ちた。今度は無作用とはいかなかったよう、それは自分から分離した瞬間に凝固し、不透明な石や飴玉の如くカラカラコロコロとテーブルやソファーに散らかる。「な、っ……」手元以外の皮膚から傷も無しに溢れるほど制御を損なうなど、あまりに久方ぶり。相棒と組んで以降は初めてとなるそれを見開いた目で視認し、ヒュッと狼狽に息を吸い込む音を喉から鳴らした次、素早くソファーの端まで相棒から距離を取り、そのままずり落ちたブランケットを頭まですっぽり被って丸まり達磨と化す。爪の内が白くなる程強くブランケットを握り締めて震える十指の先以外、全てを隠したまま。深く深く、息を吐いたその後で、「……もう帰れ…」相棒へ“どうしてほしいんだ”と訊いた瞬間と同じ、情けないか細い声がブランケットの隙間から漏れて )
(/ 仕方無いですね。RPGでは主人公がヒーラーをやるのは必定の運命なので…()改めてイヴさん凄まじいですね……あっ(察し)成る程…ワンナイトの中にはガチ恋しちゃった人とかもいそうですね…()ホントもう…アーネストがこんなタジタジになって手を出されちゃってるのは“イヴ・アレクセイ”が口説いてるからという特例中の特例である事、イヴさんにはもっと噛み締めて頂きたい!!()くっ…イヴさんあざとい…可愛い…!!よし私は許します!()アーネストってば“相棒”に甘い…こんな顔されたら強く出れませんねえ…お前そんなんじゃいつか本当に食われてしまうぞ~??() )
(案の定と言うべきか、今しがた差し出したリップクリームは相棒の手に弾き飛ばされ、軽い音を立てて部屋の床にコロコロと転がる。次いで振り上げられた片手から食らうであろう衝撃に備えてぎゅう、と一瞬目を瞑ったものの、頬に食らった衝撃は随分と軽いものであった。きょとんとしたような表情で目を開くと、目の前には何とも表現し難い表情を浮かべた相棒がおり、─先程から視界が妙に狭いのは、どうやらその手が自身の額と目元を覆い隠しているからであるようで。声自体は弱々しいものの、いつもと同じトーンで自身に毒を吐き出す相棒の姿に少し安心したようで、思わず小さな笑みが唇の端から漏れた。─少しして、相棒の手から開放された後にふと聞こえた、何かが転がる音に床の方を見遣ればそこには凝固した相棒の血液がいくつも転がっている。それを少し見つめた後、大丈夫か、と声を掛けようとした瞬間、相棒は猫のように素早い動きで自身から距離を取ったかと思えば、指先以外は全てブランケットに包まった─達磨のような姿になってしまった。ブランケットの所為で少しくぐもってはいるが、"もう帰れ"という相棒の声が耳に届く。これ以上虐めてしまえば、いよいよ口を利いてくれなくなりそうだ─内心でそう呟くとソファから腰を起こし、転がったリップクリームを拾い上げた後、相棒の家の扉に手を掛けて─「ん、じゃあ帰るよ。おやすみ」きっとブランケットに阻まれて相棒からは見えやしないだろうが─とびきりの甘さと柔らかさを纏った笑顔でそう言い残し、相棒の家を後にした。その後は冷たい夜風に身を震わせながら愛車に乗り込み、自室に戻った途端に崩れ落ちるようにソファへと身を預けて眠り)
(ですね…結局主人公って器用貧乏なんですよ…()ええ、恐らくいますよ…まあでもコイツ、ワンナイト期はよっぽど気に入った人以外ワンナイト(意味深)の後に連絡先即消去でしたからね…()だってよイヴ!!ちゃんと自覚しなさいね~??じゃないと怒るよ(私が)!!くっ…この顔面人間国宝め…!!!())
( 相棒の声が離れた位置で聞こえて、反応しかけて身動いだものの結局言葉は返せないまま、こっそりとブランケットの隙間から彼が出ていく背を見送る。「…アイツは…っ…」震えた戸惑いが、また口から漏れる。――あんな甘さも、こんな感覚も今までには知り得なかった。鼓動が鳴り止まない。柔らかさも、擽ったさもまだ彼方此方残って心臓を掴み揺さぶられ、また溢してしまいそうな熱を、押し留めるように身体を丸め込みながら、ぐるぐると今日の相棒へ思考を巡らせていた。――翌日。いつの間にか微睡み眠り込んでいたらしい事を、アラームに知らされた。座ったままの体勢だった為だろう、すっかり凝り固まった全身は、伸ばしたその瞬間にパキパキと軽い音を奏でていく。続けてゆるり瞼を開けたが、途端に眩み回る視界に再び目を閉じた。「……限界。」寝起きに掠れた渋い声で、己の状態を確かめる。――そう、流石に能力での失血が過ぎたらしい。その原因はといえば最近の度重なる仕事と、「……昨日の、」言葉にした瞬間、蘇ったあの甘い瞳に知れず指先に力が籠った。だがそれを頭を振って思考から払った後、その勢いに任せて何とか立ち上がる。それからデスクの引き出しから、先日貰って保管していた造血剤を取り出せば、慣れた手付きでそれを首の後ろに持っていく。貧血によるぐらつきで針を刺す位置が多少ズレた痛みもあったが些事として流す。兎に角自らへの投与を終えた後に、怠い身体を引き摺って身支度を整えていく。――青白い顔に、不機嫌な顰め眉と濃い隈。普段以上の剣呑で不気味な出で立ちに、機関の人間は此方に出会す端から道を避ける。しかし平常通り、その程度を気に留めはしない。今はただ一つの目的に、脚を止めたいつものロビーにて、緩慢にだが視界を全体に回し相棒の姿を探して )
(/ 何というか…都合上勇者がオールマイティーにならざるを得ないのは解るんですけど…切ないですよね…()あ~イヴさん罪作り…そんな感じでは、ストーカーとか大丈夫でした…?()イヴさん、私も怒っちゃいますよ!!アーネストに!!(急なとばっちり)このっ…イヴさんの顔面宝石様…!!アーネストもっと頑張って小言言っておくれ…!!() )
(─相変わらず朝の光に無理矢理起こされた翌日の朝。ろくに回らない頭からは昨日のことが綺麗サッパリ消え去っているようで、半分寝惚け眼のまま朝食を食べていつもの服に着替え、自慢の愛車に跨った後はそのまま機関へと出勤する。おはよぉ、と寝惚け混じりの、どこか普段より間延びしたような声ですれ違う職員達に挨拶を述べれば、普段の嵐のような気まぐれさに比べれば接しやすい雰囲気を纏っているからか─若干引き気味ではあるがおはようございます、と挨拶が返ってきた。その挨拶には適当に手を振り返したりしつつ、目覚まし代わりによく冷えたアイスココアを購入してロビーの定位置に腰を下ろす。そのプルタブを開け、ぼんやりと飲んでいるとふと、自身を探している様子の相棒の姿が目に入った。途端に彫像のようだった表情がぱあ、と明るくなったかと思えば「おーい。アーネスト、こっちこっち」普段と何も変わりはしない、呑気で─少しだけ間延びした声で相棒を自身の方向へ呼び、へら、といつも通りの軽薄な笑みを浮かべては相棒を自身の隣の椅子へと手招き)
(ですねえ……()あっ、勿論2回3回は腹とか刺されてますよ(唐突なカミングアウト)本人が"痛いっちゃ痛いけどまあ傷浅いし塞がるからいいっしょ"って認識なので言ってないだけです()唐突なとばっちり…()イヴお前、顔面の良さ自覚した上の振る舞いやめな~???というかコイツ、昨日のこと綺麗サッパリ忘れてますねコレは…()私事ですが、トラウマで見るのをやめていた呪術廻戦の2期を見始めました……本編が辛すぎるので創作作って現実逃避するしかないですね…())
( じろりじろりと回す視線から逃げるばかりの人々の中、唯一己を呼ぶ声を聞いてそちらを向く。其処には、多少気の抜けた雰囲気の相棒が自分を手招いている。その表情も言葉も、まるで昨日の事など無かったような普段通りの態度で――胸が靄つく感覚に、ピクリ眉が跳ねた。一先ずは相棒の招きに応じて鈍い足取りで傍へと歩み、しかし椅子には座らず。彼の目の前、もう一歩で足でも踏みかねない距離から、いつも以上に猫背の上体を更に丸めて彼を見下ろし、探るようにその瞳を覗き込む。数秒そうして、何とも言い難い渋い顔ですっと引き上げて目を泳がせた後に、……冗談じゃない、なんて、彼に聞こえるか否かという微かな悪態と共に細く溜め息を溢す。「おいイヴ、」それからやっと相棒本人に目を向けたその表情は、ヘラヘラとした彼とは対照的に、至極不機嫌で鋭い。「昨日、私の家に来た時の事は憶えているか。」挨拶は無し、不躾に問い掛ける声も眉間の皺に準じている。言葉は質問という形式でありながら、その答えは求めていないようで、彼が口を開くより先に、いや、と否定的な枕詞を重ね、「この際貴様が憶えているかどうかはどうでもいい。兎に角、一度貴様のその能天気な面を引っ叩く。」憶えていた上で“そう”なのか、忘れていて“こう”なのか――どうにしても、今の相棒からすれば恐らく半ば理不尽な犯行予告を行って。ぐるり片腕を回し簡易な準備運動を行った次、白衣のポケットから硬いブックカバーを纏ったメモ帳を取り出し、それをジェットコースターの上り坂の如くゆっくり頭上に持っていき、「この状況に心当たりか申し開きがあれば、聞くだけは聞いてやるが、」どちらにしろ覚悟しろ、と有って無いような弁明の余地を口にした後、相棒の額を目掛け――一応、彼が何か物言いするようなら寸前で止める算段で――そのブックカバーの角を振り下ろして )
(/ イヴさん…!ねえイヴさん…!!それ普通に警察沙汰…!!良くはないですよイヴさん…!()だってイヴさんには怒れないので…()自覚ある美形、とても質が悪い…(褒め言葉)今回ばかりは“忘れました”では済ませないくらいにはアーネストおこですが…お前、あの醜態を憶えられていても、思い出されても困るのでは…?()呪術廻戦ですか…私も一期は観たのですが、二期は色々恐くて見てませんね…本編、人の命がちょっと吹けば飛んでいくような世界で…私も二次創作に逃避しておりますね…まあ私は読み専なんですが() )
(声が聞こえたらしい相棒はいつものように自身の傍に歩み寄ってきて、だが椅子には座らず─鋭い目付きで妙に自身をジロジロと眺め回してきた。一体何だ、と思っていれば、不明瞭になにか呟いた後相棒の顔が離れていく。その後に続いた呼び掛けに顔を上げれば、"昨日のことを覚えているか"という旨の問い掛けが飛んできた。─昨日?だが脳内で記憶の引き出しを引き開けるよりも早く、"引っ叩く"だのと物騒な言葉を口にした相棒は、もう既に自身の頭上にブックカバーの角を据えてメモ帳を構えている。脳が真っ白になり、記憶の糸が全て消し飛んだのが分かった。状況を把握しきれず困惑するイヴの口から飛び出した声は─「─な、何の話?」普段よりも1オクターブ上擦った、この状況を全く理解できていない声。我ながら随分情けない声が出たものだ、とぼんやり思いつつ、兎に角防がなければ、反射的に空いていた方の腕が素早く持ち上がり、そのメモ帳が額に直撃するのだけはどうにかガードする。いくら相手がメモ帳とはいえ高度も、速度も付いていればダメージはかなりのものだろう。受け止めた腕からはガッ、とかなり鈍い音が鳴り、直撃した部位に鈍痛が走った。「痛ぁ!!」半ば悲鳴に近い声を上げ、イヴは「昨日…?アーネストの家にペン届けに行って、その後オレ何かしたの?」今しがた負傷した腕を擦りつつ、全く覚えていない様子で首を傾げ)
(まあ、この男自分の優先順位が一番低いので…()"死ななけりゃいっか"タイプなので…()服脱ぐと傷がいっぱいありますよコイツ…()あーっイヴ!!アーネスト様がとうとうおこだ!!!今回ばかりは覚悟しな!!!()まあ、その…せめて二次創作の中だけでも明るくしよう!と思って作ったうちの創作呪術師くんがいつの間にか人を殺したことがある設定になってたり…元ドヤンキーだったり…大変()なことになってまして…()
( メモ帳越しに伝わったのは、額の固さではなく腕の弾力。悲鳴の前で盛大に舌を打ち、ガードを食らった忌々しさを発散する。それから、状況など何も掴めていなさそうな惚けきった問いに、「っ、私が――」一瞬。ほんの、一瞬だけ。表情を苦痛そうに歪めて、声の一文字目だけを震わせて。「――何もしていない相手に攻撃など、そんな無駄な真似をする筈が無いだろう。」だが、すぐに苛立った刺々しい視線で相棒を貫き、今度はメモ帳の表紙で彼を叩いて追撃する。「たった一晩でモノを忘れられるなど、貴様は本当におめでたい頭の作りをしているな。海馬に何か問題でもあるのか?それとも単純に、ニワトリ並みの記憶力しか無いのか?」追撃はポスポスと効果音が付きそうな程威力が弱い代わりに、何度も言葉に合わせて彼へと落とされていく。しかし、それもやがては止んだ後「……まあ、いい。」すっと手帳を引き上げ仕舞い、深々溜め息を吐き出して、「憶えていないのなら、これ以上責めた所で不毛でしかない。」怒りを引っ込めた代わりに、寝不足やら造血剤の副作用やらでクラリぶれた目を外方に逃がし、ついでに前髪を掻き回してそれを誤魔化しながら、「……“あれ”は貴様にとっては忘れる程度の事だったのだろう。ならば私も、夢か何かだとでも思っておく。」今度は淡々と、少しばかり呆れた色を含めて一人で結論を括り、「私からはもう何も言わん。どうしても気になるのなら、その駝鳥並みの頭から自力で記憶を絞り出してみろ。」子細は伝えないまま、半ば投げやりにそう言葉を続けた後に、普段通りの顔を上げて軽く肩を竦めた後。珈琲を買ってくる、といつものぶっきらぼうな声と同時に相棒に背を向け、宣言通り自販機の方へと歩み出し )
(/ ああ~知ってましたけど…イヴさんってば…アーネスト早くイヴさんの優先順位変えてあげて…()イヴさんに向けては珍しいくらいのおこですからね!お覚悟!!…でもこれだけやられても嫌わない所か、また隣に座る気なんですよね、アーネスト…イヴさんの事信頼し過ぎだぞお前…()わあ……えらいこっちゃ……()ありますよね、明るくしようとしてるのに、創作っ子がどんどん真逆に進んでくの…大丈夫ですか…?() )
(痛みに悲鳴を上げれば多少手加減をしてくれたのか、次いで腕に降ってくる衝撃はポスポスと軽い音を立てるもの。今日は何だか妙な態度の相棒の話を整理すると、何やら自身が忘れていて、だが相棒は覚えていて─それも、こんな珍しい状態に陥る程大変なことを何も覚えていない、ということらしい。自身の頭に一瞬腹が立った。散々言いたいことを言い散らかした後に"珈琲を買ってくる"と一言言い残して立ち去っていく相棒の背を見送った後、半分程中身の残っていたアイスココアを一気に呷る。掻き混ぜなかった所為で底にココアの粉が沈殿していたのか、喉に苦味が襲ってくるが、今のイヴにはそれが有り難かった。ぼんやりとしていた頭が苦味で冴えてきて、昨日のことが微かにではあるが思い出されてくる。─昨日は相棒のペンを届けに行って、それから─羽目を外しすぎたような記憶があった。何となく思い出してきた記憶に眉間を押さえ、地を這うような低い呻き声を出す。「あ゛~…やらかしたかも」誰に言うでもなくそう呟いた後、大きな欠伸を一つ)
(何よりも他人優先なんですよ…この見た目で…()だってさイヴ!!まあ殴られても仕方ないことしてるからね!!()あーっ、アーネスト様ー!!その…まあ、コイツは普段いいヤツなんで…()えらいこっちゃですよホントに…()まあ呪術廻戦なんて元々暗いので原作準拠になったと思えば…()も、元ヤンの子も高専入学時に一人称「私」の敬語キャラに改善されてるので…(震え声))
( いつもの自販機の前、点灯した珈琲のボタンを押す。紙のカップにそれが注がれる間にもう一度だけ溜め息を吐きつつ、 しょぼつく目頭を指先で押さえて瞼の重さを揉み消す。その内に完成を告げる電子音に顔を上げ、熱い珈琲の入ったカップをその手に其処を離れる。また足を向けるのは、当たり前に相棒の居るテーブル。今度こそは隣の椅子に腰を緩慢に下ろして、背凭れに身体を預け、先程までの勢いが嘘のように静かに、無言のまま――普段より少しだけ、ぼんやりとした目で。変わり映えのしないロビーの景色を眺めながら、欠伸をしかけた口に珈琲を運ぶ。当然苦味と熱さが喉へと通り抜けるが、思考の靄を晴らすには、それでは今一つ足りなかったよう。無為で散り散りの思考に気を取られる内、口許に当てたままで忘れているの縁を、無意識と小さく噛んで歯形を付ける。もごもごとした何度かのその行為の後、「……ん、」漸く気が付いてカップをテーブル上に下ろした流れで、ついでに頬杖も、手の甲で頬を支える形で突いて。それから次は堪えきれなかった欠伸を、やや控え目な大きさで溢しつつ、 何とも何気無し、只のいつもの顰めた様子見の視線を相棒の方へと流して )
(/ この見た目で他人優先なのは大変宜しいのですが…その辺りはアーネストに見習わせたいのですが…でも…!()メモ帳攻撃なのがせめてもの恩情ですかね!!角は当てる気満々でしたけど!!()だってよアーネスト!え?「そのくらい知ってる。」?急に相棒マウント取るじゃん…()まあ原作通りだと思えば…うん…まあ…?()それ本当に大丈夫です?キレたりすると元の一人称と言葉遣い出るやつじゃありません?() )
(欠伸が終わる頃には、相棒が珈琲を買って自身の隣に戻ってきていた。「ね~、アーネスト…」気まずい沈黙に耐えきれなくなったのか、空になったアイスココアのカップを手持ち無沙汰に弄んでいたイヴはふと、隣に腰を下ろした相棒に声を掛ける。途端、飛んでくるいつもの疑り深い目線。─定かではない記憶の糸を手繰って、無理矢理引っ張り起こしてきた昨日の記憶だ。合っているかは分からない─そう思って若干言葉を詰まらせつつも、相棒の方に目線を向けて口を開いた。─出来るだけ何気なく、そういえば今思い出しましたよ、とでも言うような調子の声を心掛けつつ。「…昨日のオレさあ、もしかしてアーネスト口説いてた?」─ぼんやりとした記憶だが、"口説いてる"だの、"キミなら抱ける"だの口に出した記憶がある。あの時の自身は酔っていた訳でもないのに、珍しい─そう思いながら、相棒の反応を伺うようにして上目遣い気味に相棒の顔を眺めた。さて、この記憶がどこまで正確かは分からないが─相棒の反応で多少は分かるだろう。)
(ですね…イヴ、お前…自分を大事にしなさい!!()死ななけりゃオッケーじゃないの!!!()ええ、現に腕に命中してますしね!!()ヴッ…!!!(心臓にダメージを食らう音)唐突な相棒マウントタスカル…タスカル…()ま、まあ原作通り…原作通り…?()出ますねえ…あ、自己犠牲型の術式を使う無表情+無感情+無痛症なお姉さんもいますよ!!()自分の負った怪我を指定した相手に飛ばすやつなんですが…())
( 名を呼ばれて、向けた眼差しの先。いつもよりも、そこはかとなく様子がおかしいように見える相棒へ、何だ、と合わせた目線で質す。そこに投げられた言葉に――うっかり昨晩の記憶を引っくり返して、それに心臓が揺さぶられて。一瞬、目を僅かに見開き、全ての動作が停止した。その続け様、頬杖の手と、カップを離しテーブル上にほっぽり出していた手、そのどちらの指もが折り畳まれて、目の前の彼から爪を隠す。――その間たった数秒、傍目には解り辛い動揺。だがこの近さであれば、“相棒の記憶が正しい”と言っているも同然の仕草の後、「……何を話したのかくらいは思い出したか。少しは叩いた甲斐があった。」ふん、と鼻を鳴らして答える抑揚だけは冷静に。だが、声を切らす頃には彼の上目から視線が逃げる。もう何も言わないと宣言した手前、唇を一旦引き結んだ次、「……だが、それで六割程度といったところだな。」やはり細かには伝えず、しかしまだ足りないと溢れた不満に、丁度己の端末がメッセージに鳴いた陰でボソリ言葉を続けた。「全て思い出せた後に何か釈明でもあれば、その時に聞いてはやろう。」取り出し操作する端末に視線を落としたまま、台詞だけは普段の不遜を混ぜ込んで告げた後、まだカップの珈琲も残しっぱなしに席を立ち上がり、「……開発課に、直した銃を取りに行ってくる。」やっとまた顰められた平時の視線を相棒に戻し、今し方届いた連絡の内容を教えるついで――未だ残る動揺を、これ以上悟られぬように。この場から、相棒から離れる事を伝えた直後には、すっとエレベーターの方向へ踵を返して )
(/ 本当に!自分大事に!!あまり自分の命を軽く見ないで下さいませ!!アーネストがキレちゃいますよ!!()でもまあ、能力も使っていなければ“蹴り潰し”した訳でもないので!腕くらいは甘んじて頂きたい!()おっアーネストの何気無い相棒マウントがお気に召して頂けたようで何よりです!こいつ偏屈な割に自信家なので、他者へ“イヴの事なら貴様より解っているが?” っていう煽りが結構出るタイプなんですよ…イヴさん本人にはあまり見せないですけど…()多分原作通り…ですよ…()ヒエッ…ハイリスクハイリターンタイプの術式…飛ばした相手は、お姉さんと同じ所を怪我する感じです…?() )
(─どうやら図星だったらしい。相棒の目が見開かれ、動きがぴたりと止まった。その後普段通りの毒が飛んで来はしたが、その目線は不安定に泳いでいる。普段の毒の後に続けられた"六割程度"との言葉に更に頭が混乱してきた。何か言おうと口を開きかけた瞬間に普段の目付きで自身を睨み付けつつ銃を取りに行ってくる、とだけ言い残してエレベーターの方へ去っていく相棒の背を何も言えずに見送る。ロビーに一人取り残され、空になったアイスココアのカップをゴミ箱に投げ入れた後頭を抱えた。─昨日の記憶は相変わらず、途切れ途切れにしか思い出せない。相棒の家までペンを届けに行ったこと、そして何故か分からないが相棒を口説き始めたこと─黙っていれば彫像のような美貌のイヴに新任らしい女性職員達がざわめくが、イヴ自身は特に気にすることはなく新たにカフェラテを購入しに自動販売機へと向かい)
(だってよイヴ!!自分大事に!!ね!!!(圧)ですね…イヴの腕くらい安いもんですよ!!もう既に古傷だらけですしね!!()相棒マウント大好きですよ!!アッ…好きなタイプ…()ですかねえ…()あ、飛ばす箇所は指定可能です!!自傷の傷でも飛ばせるので、自分で腕とかをかなりズタズタにして相手の首を指定して傷を飛ばせばオッケーですね!!()我が子達、日の目を見ないのも可哀想なので…ちらっとプロフ載せても宜しいですかね…?())
( ロビーを出て角を曲がり、エレベーターに乗り込んだ後。一人きり、人目の無い箱の内側で俯けた口許を掴むように覆う。――引っくり返した記憶の余韻に、まだ心臓が鳴っている。その未知の動悸に眉間の皺を深めながらも、指の隙間から息を吐き出して一度瞼を閉じ、目的階に着くまでの短い間に感情を鎮め整える。ポン、と地下五階への到着を知らせる電子音を合図に瞳を開けば、概ねいつも通りの自分自身。宣言と予定の通り開発課に向かい、先日の謹慎から復帰したらしいトーマスのビクビクとした手から銃を受け取った、その帰り道。一階に戻った後のエレベーターホールにて。――職員に絡まれるという、細やかな面倒事が発生した。恐らくは機関に入ってまだ日の浅そうな、その若い男性は何処と無くこちらを下に見た態度で話しかけてくる。どうも曰く、“自分はイヴ・アレクセイと前々からの知り合いである”というらしい旨の内容。何の主張だ、その程度がどうした、と鼻で笑って無視を決め込み歩き出しても、質悪いものに標的にされたようで、勝手に付いてきては言葉をぶちまける。その中身など、ろくすっぽ聞かずに右から左へ全て流していたが、どうにもしつこい。思考を巡らす邪魔にもなる男性へ、何か一言くらい返すかと刺々しい視線をやったその向こうに、遠目だが相棒の姿を見付けた。一瞬の思案、その後に、「……ふむ、」――知り合いだと言うのなら、“これ”は相棒に擦り付けるか。そんな腹いせを混ぜた思い付きに、足は相棒の居る方向へと少しばかり早めた歩調でそちらへと床を踏んでいき )
(/ イヴさん!!ね!!(圧)腕くらいとは言いましたが…その古傷はまた別のヤバい話では…!()私も相棒マウント大好きですねえ!!良いでしょう!!まあでもこいつ自分からそういうの主張しないし普段の態度がアレだから、嫌々バディ組んでるのかなって思われる事も多いんですけど()わあお姉さんえげつない!! ()おっ構いませんよ!!折角出来上がった創作っ子見せたくなっちゃう気持ちは大変解りますので!私などで良ければ!! )
(自動販売機の前で少し悩んだ末、結局新しく購入したカフェラテを少しずつ啜りつつ相棒の帰りを待っていると─エレベーターホールから相棒が自身の方へと歩いてくるのが見えた。だが、何やら様子がおかしい。相棒の後ろに誰か─恐らく男が居る。イヴはその男の耳障りな声に聞き覚えがあるらしく、あからさまに眉を顰め、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。─無意識の内にカフェラテのカップをきつく握り締めていたようで、手元に熱を持った液体が滴る。溜息を一つ吐いたイヴは椅子から腰を起こし、彫像のような無表情を顔に刻み込んだまま、つかつかと相棒の方へ自身から歩み寄って─相棒の後ろで何やら煩く喚き立てる男の脳天に、まだ半分ほど中身の残っているカフェラテのカップを思い切り投げつけた。バシャ、と少々間抜けな音を立ててカップの中の液体は全て男の顔辺りに掛かり、熱い、と半ば悲鳴のような声を上げて男が悶絶する。イヴはそんな男をゴミでも見るような眼差しで見下ろしながら─恐ろしく冷え切った、絶対零度と呼んでも良いような─普段のイヴならば決して発さないであろう声を口から発した。「…なあ、おい。お前…何しに来た?オレ、前に言ったよな?今度オレの前に現れたら─容赦しない、ってさ」普段は道化じみた雰囲気のイヴが発するその言葉に、和やかだったロビー中の会話が止まり─ロビー中の恐怖を帯びたような視線がイヴの方へと集まる。男が何も言えずにいるとイヴは更に続けた。「…あは、ホントに気になってるだけだってば。…何しに来たの?」今度はいつもの軽薄な声、だがその言葉尻は酷く冷え切っている。サングラスの奥の、繊細な色の瞳は一欠片たりとも笑っていない。まだ何も答えない男に痺れを切らしたのか、イヴはぐい、と男に自身の顔を近付けて)
(分かった!?!?()分かったね!?!?(圧)あっ、そうです…また別のやつですよ…()お前、アーネスト様に着替えシーンなんか見せようもんなら小一時間問い詰められるぞ!!()あっ更にシュキ…そういう一見すると嫌嫌っぽいけどホントは全然そんなことないやつ…!!()でしょう…こわい…()いえいえ、寧ろ見てくださってありがとうございます…!!では我が子達のプロフをば…ざっくりしか作ってません…()
早瀬灰音(はやせ はいね)一級呪術師
「…言葉は、時として他者も─自分自身さえも傷付ける
凶器となる。…だから、言葉の扱いは─慎重に、ね?」
術式:編集(エディット)
他者の発した言葉を具現化し、切り取り・追加・抑揚変化・発話者変更…など様々な"編集"が出来る。"編集"の種類は対象との実力差によって可変。例として、両面宿儺と相対した際の"編集"は切り取り・追加(五文字まで)に限られる。切り取った言葉は自身に取り込むことで、
呪力に変換される。"編集"された言葉で紡がれた行動は
対象に強制することが可能。最大対象人数はまだ2、3人
程度に留まっている為、特級認定はされていない。行動の強制成功率は対象との実力差によって変動し、ネガティブな言葉であればあるほど成功率は下がる。多少無理をすれば追加可能文字数を増やすことが出来るが、体への負担が大きいため普段は行わない。
本職は売れない─というより、作風が独特すぎて一部の層にしかウケていないコアな小説家。ちなみにペンネームは「百地冷泉」。小説家としての仕事だけでは生活もままならないので、兼任呪術師として呪術高専に勤務している。茶髪ポニテ、薄くクマの浮いた濃い茶色の瞳をした比較的美人寄りの顔立ち。
鮫島旭(さめじま あさひ)準一級呪術師
術式?水神演舞
呪力で強化した水を全身に纏い、圧力や厚み等を自在に調節することが可能な術式。全身の水を一部に集めてゲル化させることで相手からの攻撃を無効化したり、インパクトの瞬間に水圧を一時的に上昇させてカッター状に変化させた水で相手の肉体を切り落としたり、ジェット噴射のように水を放出してジャンプ力を強化したりと様々な使い方が可能であるため、術者の戦闘センスによって強さは左右される。色々な使い方が出来るトリッキーな術式。他者の領域内に流れている水も呪力を流し込めば自身の術式に取り込める。
容姿・性格?濃い青緑にターコイズブルーのメッシュが入った派手な髪(地毛)を襟足長めのツーブロックに整えていて、眉は髪と同じ色の麻呂眉かつ濃い茶色の目は垂れ目気味。体格は上背がある(192cm)ので比較的華奢に見えるが、実は結構筋肉質。両耳にに小さなサメのチャームが付いたインダストリアルピアスを開けている。(昔は開いていない場所が無いくらい開いていたが、呪術高専進学の際にインダストリアル以外の穴は全部塞いだ)よく見ると服装のあらゆる箇所にサメ、または深海魚モチーフがある。口を開くと分かるが、実は結構ギザ歯。基本的にはクールで何事にも動揺しない、所謂"デキる大人"風だが、実は元不良。追い込まれたり気を許した友人の前だったりすると元来の短気で乱暴な一面が顔を出す。
準一級呪術師。無類のホラー映画好きで、休日は大体映画館巡りをしている。特に好きな映画はヘルレイザー、SAW2、ミッドサマー。水族館巡りも趣味で、深海魚とサメが大好き。中学の時はドヤンキーだったが、地元を離れ、誰も自分の過去を知らない高専に入学する時に行動も一人称も自力で矯正した。理由は中学の時に散々苦労をかけた母親へのせめてもの孝行。
鶴原玲司(つるはら れいじ)準一級呪術師
「私が、蝶に成った夢を見ているのか─
蝶が、私に成った夢を見ているのか─」
術式?胡蝶の夢
自身の左目から生成される黒い蝶が接触した相手に、
人間ならば一瞬で廃人となる強力な幻覚を視認させる
術式。発動の瞬間がかなり怖い。左目の眼球部分だけを露出する形にして掌で覆うと眼球がぐるりと一回転し、瞳孔部分から無数の黒い蝶が湧き出す。ホラー映画級。
名字と良く似た、黒髪に白と赤のメッシュが入った特徴的な髪を短めのポニーテールに束ね、細く切れ長の黒い瞳をした塩顔男子。肌は白く、男性にしては華奢な体格をしている。神社仏閣が良く似合う雰囲気の人間。
性格は大人しく真面目、他人と関わるのがあまり得意ではないので塩対応になりがち。喋り方は基本的に敬語、気心の知れた相手には多少敬語が抜ける。趣味は掃除と読書。
鮫島美夜子(さめじま みやこ)一級呪術師
術式?痛いの痛いの飛んでいけ
自身が負ったダメージ(自傷ダメージでも可)を指定した対象に移し変える術式。発動のトリガーは指を空中で回し、『痛いの痛いの、◯◯(指定した対象)に飛んでいけ』と口に出すこと。対象の指定方法は多少雑でも良いらしく、『眼の前の貴方』や『眼の前の呪霊』といった括りでも発動する。ダメージを飛ばす箇所を指定することも可能。
容姿・性格?濃い青緑の髪を肩口辺りまでのミディアムヘアに切り揃え、眉は髪と同じ色で細く形が良い。黒い瞳の眦は吊り上がり、どことなく気の強そうな印象を受ける。体格は女性にしては大柄な方で、色白で華奢な体型の持ち主。薄緑やピンクといった柔らかな色合いの服装の上にクリーム色のカーディガンを羽織っている。性格は冷静沈着かつ淡々としており、どんな状況でも常に一定のトーンで喋る。先天性の無痛症持ちで、痛みに鈍い為怪我をしていても平気で動こうとする。
ざっくりな子と結構マジな子の落差がすごいですねこれ…())
( 此方からの接近にどうやら向こうも気付いたよう。椅子から立ち上がった相棒を招かんと口を開きかけ、しかし足早く近付く彼の表情を視認して、思わず噤む。その内に相棒の投擲に因って背後で喚いていた男の声が悲鳴に変わり、漸く煩わしさから解放されはしたが――代わりに、相棒が発し纏った底冷えするような空気に、ひたりと氷柱の先を喉に当てられたような心地が巡る。恐らくはこのロビー全ての人間がそうだろう。その中で、「……ああ。その小蝿、本当に知り合いだったのか。」一人、振り返り相棒と並んだ先。現状に呑気とも取れる呟きを、静まり返った其処に落とした。――さて。やっと視界に入れた男はといえば、つい先程まで“陰気なモヤシ”だの“虎の威を借る何とやら”だのと己を散々扱き下ろしていたのに、今は目の前に迫る相棒の顔と言葉に圧されて呼吸すら儘ならなくなっている。――美人は真顔が一番怖い、なんて何処かで耳にした話を、横目に窺う相棒の相貌と、今にも腰を抜かしそうな男の表情に納得して小さく鼻を鳴らせば、それが聞こえたらしい男が弱々しくも此方を睨んだ。しかし意に介する事も無く、未だ凍りつく周りを見回すと、それをきっかけに動いた一人の職員が、管理室に続く通路へ慌ただしく進む。「イヴ、」それに眉を一瞬跳ねたその次、息苦しい程にぴりついた雰囲気に構わず、いつも通りに名を呼んで、「…そろそろ人を呼ばれそうだ。」この状況を招いた張本人であるにも関わらず、ふてぶてしく、面倒そうに、束ね髪の根元を掻きながら「……続けるなら場所を移した方が良い。」止めるでもなく、責めるでもなく、ただ相棒の為だけの情報と提案を述べた後に。一瞬希望を見付けたようだった男がまた怯えだす様子を、もう興味の欠片も無い視線で淡々と眺め、「……何があれば、道端の蟻如きがここまで嫌われるのだろうな。」問いとも独り言とも取れる言葉を、自分と相棒と男、三人の間に溜め息混じりに漏らして )
(/ イヴさんホントやっべぇですね…()本当に…物凄い顰めっ面で詰められますよ、イヴさん…あっでもそう言うアーネストも腹にデカい穴空いた痕あるから人の事言えなくない?“仕事の傷と火遊びの傷を一緒にするな”って?いやだって…前にバー行った時に言及した“屑”もちょっと関わってるじゃんソレ…()ね!良いですよね!散々毒づくのに、いざ「じゃあバディやめたら?」って誰かに言われると「は?何故??」って心底解らん顔してるヤツ…そういう所だぞアーネスト…()わあ思ってたより沢山いらっしゃいましたね!どの子も素敵ですねえ!!小説家ならではの言葉を“編集”する術式も面白いですし、元ヤンさんは…大柄なのに何だかそこはかとなく可愛い気がしますし、同じ鮫島姓なので、もしやこのおっかない(褒め言葉)無痛症の美夜子様と血縁者なのかなとか思ったり…それから鶴原様は術式そのものも発動の瞬間もめちゃくちゃに怖いですね…いや、見目は大変好みですが…() )
(「ん~?そう?じゃ、"今日のところは"もういいや」今しがたの無表情が嘘だったかのように─イヴは相棒の声にはいつもの軽薄な笑みと、いつもの明朗な調子を持った声を返す。どうやら相棒の声掛けで今更周囲の目線に気付いたらしく、誤魔化すように酷く乾いた笑い声を上げながら、怯え切った様子の男から顔を離した。イヴが屈んだ姿勢から腰を起こし、背を向けた瞬間に男が震える口で口火を切ろうとするが─また氷のような眼差しがそれを阻害する。「…何だ?場所変えて"お話"するか?オレは別にそれでも良いんだぜ」普段のイヴらしくない乱暴な口調に気圧されたように、男は情けない姿勢で地面を這ったまま、震えて発音の不明瞭な怒鳴り声と、"覚えてろ"などと言う使い古しのチープな悪態だけを残してロビーから逃げ出していった。途端、イヴの表情と雰囲気は─普段の軽薄で、道化じみたものへと戻る。「あ。せっかくさっきカフェラテ買ったのに~…アイツにぜ~んぶぶち撒けちゃったじゃん!」先程の自身の行動を悔いるようにけたけたと明るく笑い、元の定位置に戻った。そうしてまた、相棒を自身の隣の椅子へと手招いては「アーネスト、トーマスの様子どうだった~?ビビってた?」と雑談を振り)
(だってよイヴ…着替え見せないようにしないとね()あっ…アーネスト様も中々なお怪我…()ア゛ッ゛!!!!好きなやつ!!!!分かりにくいだけで普通に相棒のことは嫌いじゃないタイプだッ!!!!()お褒めいただき超ウキウキです!!ええ、灰音ちゃんは小説家なので…文章に関係する術式にしたかったんです…()かわ…可愛い…?深海魚とサメが好きな192cmの大男が…?まあ性格はいい子ですよ…私が保障します!!()おっ、お気付きになられましたか…実は美夜子さん、旭くんのママなんですよ!!!()鶴原はですね…うん、怖いですよね…一瞬で廃人ってどんな幻覚なんだ…()我ながら術式発動の瞬間想像するだけで怖くて寝れませんよ、夢に出そうで()鶴原の顔は…何塩だろう…神社とかにあるお清めの塩…?()鶴原が好みということは、もしかして塩顔お好きです…?())
( 己の言葉には相変わらず、猫の気儘さ身軽さを体現したような相棒の態度。床に転げた男にはもう視線さえ遣らず、ただ此方に戻ってくる相棒と、人を呼びに行った職員の動向だけを気にして目を通路へ流す。――まだ誰も来はしない。それよりも男が何事か喚き立て、這々の体で逃げていく方が先であった。それからはまた、晴れ晴れと戯けた、普段の相棒の声と笑顔。「……ああ、それは大損だ。勿体無い事をしたな、イヴ。」それに対して己もハッと鼻の嘲笑混じり、男へ対しての皮肉と相棒への共感を織り込んで言葉を返す。そのやり取りを切っ掛けに、ロビーにまた和やかな雑音が湧き出すのを横目に、彼と二人、手招かれるまま慣れた席に腰を下ろす。「ああ。この前の“躾”が随分効いたようだ。少し目が合っただけで部屋の隅まで跳ねていく有り様だったぞ。」今頃になって訪れたお偉い様など見て見ぬ振り、投げられた雑談を受け取り、開発課の彼の醜態を惜しみ無くバラしては、飛蝗のようだったとそれを嗤う。――いつもの会話。いつもの日常。昨晩の出来事は、やはり夢か何かと思考の隅に追いやってしまえるその直前に、もう一度だけ。よく動く相棒の、薄くも柔らかそうな――否、柔らかかった、その唇に向いた視線を瞬きで断ち切って。呼び出しか仕事のサイレンか、ともあれ次に外からの介入が差し込むまでの間、心身共に何事も無く平穏に、また軽薄な声と毒づく言葉を交わし合い )
(/ まあ…お互いに着替えを見られるような状況はそう無いかとは思いますが…念には念を入れて、気を付けて下さいませ…()ええ…昔、爆破系個体の攻撃受けて死にかけた時の痕です。あんまり寒くなるとちょっと疼痛走る時もあるので、先日の氷系個体を相手しろって言われた時、本当に滅茶苦茶嫌がってました()そう!ソレです!!なんだったら相棒の事信頼してるし愛着もあるタイプ!!まあ表には全っ然出ないんですけど!!()それは良かったです!!制限が多いとはいえ言葉の強制出来るのが、自分が書いている小説の登場人物に、行動を取らせる為に文を綴ってるみたいで…その…良いなって感情…伝われ下さい…!()世の中“でっかわいい”という概念があるんですよ!!()ママでしたか!!お母様!!そうなると術式のお名前が母性的なそれに見えてきましたね!!えげつないですけど!()廃人になるなら…そりゃもう冒涜的な…もしくは恐怖…?どちらにしろ怖いですね…()体内から別のものが湧き出してくるのは本当に…ぞわわっときますよね…()おっとバレましたね。実は私切れ長の目が好きで…あと、鳥っぽい見た目が正直美人顔と同じぐらいめっちゃツボなんですよ() )
(相棒から返ってきた言葉にあははっ、と軽く明朗な笑い声を上げる。─どうやら自身と相棒の"制裁"が相当に効いたらしく、怯えきった様子だった─と言われれば、その光景が容易に想像できた。そんな会話をしている内にロビーも元通りの賑わいを取り戻し、自身達の隣を初めとした他の席からもちらほらと下らない雑談やら、仕事の話やらが聞こえ始める。─そういえば、先程自身とあの男との言い争いを見て管理室まで走っていった職員は、まだ戻ってこない。大方"言い合いなど下らないことで手を煩わせるな"だのと、あの忌々しい禿げ頭から小言を食らっているのだろう。ふ、と嘲るような、それでいて何処か哀れむような色を含んだ笑みを鼻から漏らした。退屈そうにくあ、と大きな欠伸をした後、今しがた男にぶち撒けたカフェラテの代わりを買いに自動販売機へと向かう。小銭を入れ、ホットココアのボタンに指を伸ばしたところで─先程走り去った職員が漸く戻って来た。その表情は何とも言えず、呼び出しがあるのか無いのか、その表情だけでは判断できない。と、その時─今しがたカフェラテを掛けてやった男が何やら幹部を数人程連れて戻ってきた。男は先程とは打って変わって傲慢な態度を取っており、幹部がイヴに詰め寄る。"幹部候補生に何をしているんだ"だのと喚き立てられるが、イヴはさして気にした様子もなく、というよりは聞こえていないかのように無視しつつホットココアを購入し、相棒の待つ席へと戻り)
(ですね…気を付けるんだよイヴ…()アッ…思ってたより結構重傷だった…()そ゛れ゛が゛良゛い゛ん゛で゛す゛よ゛!!!それが!!!(爆音)()あっ灰音への解像度がお高い…!!彼女のはそういうコンセプトの術式です…!!「言葉の力」を誰よりも知っている彼女だからこそ、こういう術式が使えると良いな…と!!!考えたんです!!!()でっかわいい…でっかわいいだってよ旭くん…()君、五条先生よりでっかいの滅茶苦茶怖いね…()ええ!!ママです!!無表情なので分かりにくいですが、息子のことは他のお母さんと同じくちゃんと大好きです!!()術式はえげつないですけども!!()ううん…実際のところどんな幻覚なんでしょうね…何せ一回見ちゃうと廃人ですから…()アッ分かります…蝶でも怖いんですから他のものならもっと…発動の瞬間を隣で見てたら間違いなくビビり散らかしますね()私も好きです…!!!塩顔も好きですし…そういえばもう一人創作くんが湧いて出まして…()男の子の割に色気のあるお顔(性癖)が特徴的なんですけれども!!()
倉木真澄(くらき ますみ)一級呪術師
術式:幻燈映写
自身が指定した対象の行動をコマ送りにし、行動の早送りや引き延ばしを可能にする術式。攻撃というよりはサポート寄りの術式で、仲間の攻撃に対して早送りを使用、敵の行動に対して引き延ばしを使用することで通常の攻撃を"必中"に昇華したり、時間稼ぎを行うことが可能。術式での攻撃はほぼ不可能な為、普段は呪具を持ち歩いている。
容姿・性格:若干癖のある黒髪を耳元までのアシンメトリーショートヘアに切り揃えており、眦が吊り上がった、切れ長で眼光鋭いくすんだ青の瞳。肌は色白で、身体的特徴として右の目元に泣き黒子が一つ、口元にシルバーのピアスが一つ開いている。顔立ちは男の割に妙な色気があり、物憂げな表情をしていると男でもクラっとくるような雰囲気がある不思議な美貌。耳元にはフェイクダイヤモンドのロブピアス、トラガスピアスが両耳に一つずつ開いている。服装はモノトーン調の落ち着いたものを着ていることが多いが、時々ビジュアル系バンドのような服装も着る。性格は常に気怠そうで極度の面倒臭がり、出来ることなら楽をして生きていたいタイプ。あらゆることにやる気が無いが、仕事ならば仕方無しにやる気を出す。一人称は「僕」で、口調は妙に芝居がかった部分があり、映画的な言い回しを好んで使う。
一級呪術師。個人で映画フィルム型の特級呪物「幻燈:零」を保有しており、「幻燈:零」の特性が結果として倉木の術式の強化に繋がっている。個人的な趣味は2匹のペット(ボーダーコリー(オスの子犬、名前は"おはぎ")・メンフクロウ(名前は"きなこ")と戯れること。かなりのヘビースモーカーだが、家では絶対に吸わない。)
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