斎藤 悠介 2023-09-13 21:51:55 |
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…描いてるところなんて人に見せたことないから緊張する。
悠介くんも描くよね?
( そういえば彼と一緒に絵を描くという約束をしたことを思い出し、普段絵を描くが人に見られながら描くなんてことはまずないので変に緊張してしまうなと苦笑して。)
大丈夫、いつも通りに……あー……ん、一応、一応ね。
…お、もう着くかな。
( 確かにバンドでは客ありきだがそうではない分野、一人で描くのが普通だろう。彼のそんな貴重な姿が見れるのは緊張しているのを見て申し訳ないが少し嬉しく、柔らかな表情で告げるがそういえば自分も描く約束をしていたと思い出して間が開くも微かに頷く。いつの間にやら街中から赤く色付いた木々が並ぶ山道の整備された道路へと景色が変わればナビを見て )
わー…、もうここでも既に綺麗だな。
…あ、ついた?
( 道路を走っていると、遠くにも近くにも見えてきた赤や黄。もうこの走っている途中の道でさえ絵になりそうなのに、山の中に入ったらそれはそれは綺麗だろうと想像して。ふとナビの音声が到着を知らせ、車を駐車場へと停める。確かに1台も車はなく辺りは静かで、自然の音だけが耳に入り )
降りよっか。
奥にもっと綺麗な所があるんだよな…唯織さんに案内したい。
ん、着いたね。
画材、運ぶの手伝うよ。
( 駐車場からは管理棟であるロッジがあり、中の管理人と目が合うと軽く会釈を。降りると自然の土や木々の香りに柔らかな金木犀の香りが乗っていて、もうここでも十分リラックス出来そうだと軽く微笑む。久々に来たがやはり街中よりもこういう場所の方が好きだと自覚しながらも彼の元へと歩いて行き )
うん、ありがとう。
そんなに大掛かりなものは持ってきてないから、軽いと思う。
( 天気の良さと自然の香り、そしてそれに加えて紅葉が心を和ませる。やはり自然の力は凄いなと思いつつ車の後部座席から画材道具をコンパクトにまとめた鞄を取り出しては彼へ渡し、自分もそれと似たサイズのカバンを肩にかけて。)
ほんとだ、軽い。
じゃあ行く…前に少し歩くから自販機で飲み物買ってこっか。何飲む?
( 受け取った鞄は彼の言う通り軽く、少し驚きながらも持てば早速お気に入りの場所へと向かおうとするも流石に準備が必要かと思えばロッジ横にずらりと並べられている自販機の方に足を運び、自分はペットボトルのブラックコーヒーを選んで買えば振り返って )
俺もコーヒーがいいな。
悠介くんと同じので。
( 自販機を見て何にしようか悩むも、彼が買っているコーヒーを見てそれにすると。普段は自分の入れたコーヒーやお店の物を飲むことが多く、実を言えば自販機はあまり利用したことがなく。少し楽しみしながら選んだものを相手に伝える。)
ここからどれくらい歩く?
了解。…大体十分くらいかな、歩きやすい道ではあるけど上り坂とか階段もある。大丈夫そう?
( 淹れてもらったものには当然劣るがペットボトルの物も嫌いじゃない。頷きながら同じ物を買うと彼に渡し、尋ねられた質問に返答を。ふと、もしかしたらしんどいのではないかと考えれば一応問いかけて )
うん、大丈夫だよ。
万が一キツかったら言うから。行こう?
( コーヒーを受け取ると礼を伝えて。ここから10分ならそれほど負担はないだろう。それなりに歩くことは想定済みなので、大丈夫だと頷く。もししんどくなったら伝えると約束をして、早速行こうと微笑み。)
分かった。
……てか、本当に過ごしやすい季節になったよな…いい気温のお陰様で最近、授業中眠くて眠くて。しかも席替えで窓際になったから尚更…この間、現代文の先生が欠伸しててみんなに笑われてたけど唯織さんは授業中眠くなったりしないの?
( それなら大丈夫だろうとこちらも軽く微笑めば歩き始める。空は青く澄み渡っていて本当にいい天気で、日が照っているのに暑くなくて逆に心地良く動きやすい。落ち葉でかさりと音の鳴る緩やかな坂道に差し掛かり、歩きながらも口を開き )
そうだね…。俺日頃睡眠だけはきちんと取るタイプだからか、昼間はあんまり眠くならないんだ。
もちろん特に何もしてないときは眠くなることもあるけど。授業中はあんまりないかな。
( 彼の言葉には、少し考えた後に昼間はあまり眠くなったことがないということと、その理由について考えて。テスト監督を任されたときなどは例外だが、基本的に生徒を見ているときは眠くなることは無いと伝える。しかしながら本当に心地の良い気候になったなと景色を眺めつつ思うと、ふと視界の端に何か動く気配を感じ。)
…あれ、うさぎ?
すご…俺は寝れる時に眠るだけ眠っても結局昼は眠くなって…夜の方が得意かも、いくらでも起きてられる。
…お、ほんとだ。珍しい毛色してる。
( 流石先生と思ったが先程話した現代文の先生の例もある為、こればかりは人によるんだろうと考えていれば彼の声に反応してそちらを見る。視線の先には彼の言った通りうさぎが1匹、少し離れた道端でこちらの様子を伺うように立ち上がって鼻をひくひくさせている。自分に似た薄茶色の毛色に同色の瞳を持つその子にどこか親近感を持てばスマホを取り出して一枚写真を撮り )
…、なんか。悠介くんみたい。このこ。
( 少し離れた場所だが、警戒心を少しでも解いてもらおうとしゃがんで視線を合わせ。よくよく見ると毛色が彼とそっくりで、似ているなんて思うと小さく笑う。なんとも可愛らしい仕草に猫とは違う萌えを感じて。)
ないので見積もりだけ。
確かに髪色とか被ってる。
( 同じことを考えてたのに笑い、ゆっくりゆっくりと彼に近付いてくるうさぎを眺める。フワフワの毛を揺らしながら跳ねてくる様子は可愛らしく、彼の傍まで来たうさぎは耳を揺らしながらじっと彼を見上げていたがこちらを見た瞬間に何故か踵を返して茂みの中へと逃げていき、それを見て若干複雑な心境になりつつ手に持っていたコーヒーのキャップを開けて1口飲み )
え、……同族嫌悪的なやつ?絶対あの子俺見て逃げたよね、今。
そうかな?
やっぱり人になれてないんだよ。
( 近づいてきたくれた、兎に頬が緩む。こんなに近くで野生のうさぎを見た事は無い。その姿はやはり愛らしく、手を伸ばそうとしたそのとき凄まじい速さで逃げてしまったのには目を丸くして。彼の言葉には苦笑するが、少なからずその理由もあるのかなと思いつつ立ち上がり。)
行こっか。
(/なんだか笑っちゃいました笑 スルーします!)
まぁ、こんな山の中で人も通らないってなると確かに人慣れはしてないだろうな…ん、行こう。
( 何回か来た中でベタベタに触れ合ってくれるうさぎと出会った事の方が稀で先程のうさぎのように逃げられる事も珍しくなく、こちらが勝手に親近感を抱いて仲良くなれそうだと思っただけだと彼の言葉に頷いてまた歩き出すが、ふとひとつの願望が頭に浮かべば手に持っていた鞄を肩に掛けて一度立ち止まった後に少し小さな声で )
……──唯織さん。手、繋いでもいい?
ん?もちろん。
( 申し出に快く頷くと、相手の空いた手をそっと取り。普段末端が冷え性なため、もしかしたら冷たかったかもしれない。彼の手の方がやはりほんのり温かく、「俺。手冷たいんだ。ごめんね。」と呟いて。)
ありがと…本当だ、少し冷たい。
大丈夫、俺は逆に手は温かい方だし冷たいくらいが心地良い。
平熱も若干人より高めだからこれからの時期、友達にカイロにされるんだよな。
( 手を取られると嬉しそうに微笑み、優しく握り返す。人と手を握る事なんていくらでもあったが彼とは特別で、こうしているだけで幸せを感じるなんて変だろうかなんて考えながらも謝罪に対して正直に返す。友人達に「斎藤の手、マジで温かい」と言われたのを思い出して苦笑いを浮かべ )
へぇ、じゃあ俺も寒くなったら悠介くんにくっつこうかな。
( 確かに彼の手はあたたかいし、いつも抱きしめたときにも温もりが心地よいと思っていたところで。それならばこれからの時期寒いという口実で彼に引っ付いていようと、くすくす笑いながら話し)
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