斎藤 悠介 2023-09-13 21:51:55 |
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…悠介くんは俺といて大丈夫?テストのこととか。
( 歩いて玄関に辿り着くと、タクシーがとまっていて。ふと相手に世話を焼いてもらっているが、彼は大丈夫だろうかと疑問に思い尋ねる。テストはもう終わった様子だったが、明日もきっとテストがあるだろう。申し訳なく思いながら。)
もうほんと、全然余裕だから唯織さんの傍に居させて。
( 明日のテスト範囲は勉強したし先生一人一人の出す問題の傾向も先輩から聞いて大体抑えており心配はいらないと微笑む。もし勉強が追いついていない状況だったとしても辛そうな彼の傍に居れない方が辛いだろうな、なんて考えながらタクシーの扉が開くと乗って運転手に行き先を告げて )
ふ、ありがと。
ほんと、風邪ひいてる時弱っちゃうから誰か居てくれると安心する。
( タクシーに乗り込むと体の力が抜けたように座り。こんなときに誰かがそばに居てくれるとこんなに安心できるものなのかと、もうひとりじゃ生きていけないのではないかと逆に不安になる。)
確かに体調悪いと不安になるよな……そういえば、問題解決したならもう距離置かなくて大丈夫なんだよな?これ以上は唯織さん不足でしにそうなんだけど。
( 風邪を引くとメンタルまで引きずって落ちていく気がするのは自分だけでは無かったのだと思いつつ緩やかな車の揺れを感じながら彼の横顔を見つめ、花里との事を色々聞きたいが今はその時ではなく、ただひとつだけ確認したくて手を伸ばすと彼の髪先に軽く触れながら目を細めて尋ね )
うん。俺も、悠介くんと離れてるの結構こたえた…。
自分で言っといて都合いいよな。ほんと。
( 彼の問いには勿論だと頷いて。むしろこちらの方がこれ以上持たない。今日花里さんとの事が解決しなかったとしても、彼に会いに行ってしまったかもしれない。そう思うと彼には本当には嫌な思いをさせてしまったなと後悔をして苦笑し。彼の目を見て「もう離れないから、」と微笑んで。)
…花里が一枚噛んでたって事は俺に何か危害加わらないようにしてくれたんでしょ、どんだけ優しいの。……俺の方こそ、もう何言われても離れない。
( 不可解な動きを花里がしていたのも彼を巻き込む為だったんだろうと学校での出来事で気付き、彼女への苛立ちもあるが距離を置かなくて良くなった事で相殺されてどちらかと言えば気分はすっきりしており、嬉しい言葉と共に微笑む彼を見て胸が甘く締め付けられればいつもより熱を帯びた額に軽い口付けを落とす。その直ぐ後にタクシーが止まればこちらのやり取りを見て感化されたのか顔を真っ赤にしたドライバーが「…着きました。」と一言、その後に焦った様子で「あっ、今の誰にも言いませんから。3人だけの秘密にしましょう。」なんて言いながら耳まで赤くなっている姿に思わず笑ってしまい、カードで決済するとタクシーを降りて彼に手を差し出し )
……ふ、はは、ありがとうございます。じゃあ三人の秘密って事で…運転手さん、初心で可愛いってよく言われません?またタクシー利用する時は指名するんでよろしくお願いします。
唯織さん、降りれる?大丈夫そう?
危害が…まぁそれもあるけど。悠介くんに馴れ馴れしくしてる花里さんを見るのも耐えがたかったし。
( 彼の言うように、花里さんから彼のことを守るための行動ではあったが、結局彼に近付く花里さんを見ているのもしんどかっただけで。優しい、とはまた違うだろうなと思いつつ額に触れた唇には心底嬉しそうに目元を緩ませる。このまま、彼を抱き締めたいだなんて衝動に駆られるが、それは運転手によって遮られてしまった。こちらも少し気まずく、恥ずかしそうにして「ありがとうございました」と挨拶をすると、彼の手を取って外へ。病院の受付を済ませるとソファーに腰を。)
呼ばれたら俺は此処で待っとくから、…最近の寒暖差での普通の風邪なら良いんだけど。
( 確かに逆の立場であれば自分も耐え難い、というか一度でも彼に馴れ馴れしくする輩がいたらその瞬間口に出してしまうだろう。そんな事を考えながら受付する彼を眺め、人が疎らな為隣に座ると診察室に自分が違和感無く入れるならいいのだが家族でも無い為にそうはいかないだろう。心配そうに呟いて )
きっと普通の風邪だよ。……いってくるね。
( 間違いなくこれは普通の風邪だろうと頷いて。そうこうしているうちに呼ばれれば診察室へと入り。色々診てもらい、季節性の流行病でもないことがわかると、薬が処方されることに。とりあえず良かったと安心して待合室に戻る。)
風邪だって。やっぱり。
……よかった、もしかして俺のが移ったかもしんないね。薬もらって帰って安静にしよっか。
さっきのタクシー呼び戻しとこ…帰る途中でコンビニ寄ろっか。明日もまだしんどいかもしれないからレトルトになっちゃうけど粥とか、スポドリとか買っときたいし。
( 戻ってきた彼からの言葉に表情を和らげると申し訳なさそうに、でも少し笑って立ち上がれば院内薬局へと足を向ける。歩きながらスマホを取り出すと先程の気が利く運転手のタクシーを配車予約し、本来この状態なら自分がお粥を作ったりするのが良い流れではあると思うのだが再三言った通り料理が出来ない。台所を借りて頑張ったとしても失敗する未来しか見えず現実的な選択をして )
…何から何まで、ほんとありがとう。
今度、お礼させて。
( 彼の優しさが身に染みる。とりあえず身体が辛い今は彼の厚意に甘えようと微笑んで。彼から移ったものかは分からないが、また彼が体調を崩してしまっては元も子もないので、マスクは着用しておこうと思う。)
どういたしまして。
お礼なんていいのに…でも、そうだな…じゃあ今度お願い。
( 頼ってもらえる事が嬉しく、こちらも微笑むと薬局に着いて処方箋を受付に渡す。待合のソファに腰を落としつつそんな礼をされるような事はしておらず、何より彼とこうやって一緒に居られる事がご褒美でお礼にもなるのだがと少し考えるも甘えることを決めれば返事を、薬の用意が出来たのか調剤受付から彼の名を呼ぶ声が聞こえるとそちらに視線を移して )
ん、薬もらってくる。
( 彼からのおねがいには小さく笑って。薬を取りに行くのは本人の方がいいと思うのでたちあがり呼ばれた方へ。薬を受け取れば彼の元に戻り、「お待たせ」と一言。)
( 薬を取りに行く背中を見送り、スマホを見ていれば配車完了の知らせと花里からのメッセージが届いていて開くと"迷惑かけて、ごめんなさい。天羽先生と仲良しみたいだったから嫉妬して色々意地悪しちゃった。…グループのチャット、知らない人多いみたいだけど、作成したマスターは写真を保存した人と既読した人が見れるの。それで、私がマスターなんだけど珍しく斎藤くんが落とした写真に天羽先生が写ってて…もしかしてって思って。もう付き纏わないし安心してね、周りにも言っとくから!本当にごめん。"と綴ってあってまさかの自分の行動が発端だと知れば眉を顰める。彼が戻ってきたら「おかえり」と返して立ち上がり、タクシーへと向かう途中口を開いて )
…花里、俺が文化祭の時の唯織さんの写真を保存したの見て勘づいたらしい。マジで怖い…そんな所まで見るんだ…もう花里は大丈夫そうだけど、気をつけなきゃだな。
そうだったんだ。
悠介くんとの関係が疑われた情報元が気になってたから、分かってよかったよ。
( タクシーに向かう途中の彼の話に静かに耳を傾けていれば、なるほどと頷いて。これでまたひとつモヤッとしていたことがスッキリした。おそらく彼宛に花里さんから連絡があったのだろう。先程のタクシーに乗り込むと、呟くように。自分も彼が卒業するまでの間、そういったところは気を付けないといけないなと反省し。 )
…悠介くんが卒業するまであと少しの間だけ、気を付けないとね。
本当に。
…卒業して唯織さんと学校では会えなくなるって思ったらちょっと寂しいな。授業サボり気味になりそう。
( タクシーに乗り込んで彼の住所を言うと途中にコンビニに寄って欲しいという旨を伝え、座席の背もたれに体を預ける。卒業まで気をつけるのは百も承知で今後はもっと引き締めていこうと考える反面、卒業した後の事を考えると同棲する予定ではあるが大学に彼の姿は勿論無い訳で、微かな寂しさを感じると小さく笑い )
それは俺も同じ。
...大学行っても悠介くんモテるだろうな。
( 確かに彼のいる授業は最近の楽しみでもあったわけで。それがなくなると思うと少し悲しい。しかしその分帰ったら相手がいると思えばそれも楽しみな気持ちもあり。ふと、大学生になった彼を想像し、きっともてるだろうと思えばそんなことをもらし)
唯織さん以外にモテてもな…俺は置いといて唯織さんの方が心配。
…と、コンビニ着いたな。ちょっと待ってて、色々買ってくる。
( それを言い出したら個人的には花里のように彼に好意を持つ人が近付いてきたらと思うとモヤモヤする。幸か不幸か、北条を監視役として置いて何かあればすぐに知らせろと指示を出してある為に卒業した後も面倒事が起きた際に駆けつける事が出来るもそれは口には出さず、コンビニに駐車すれば軽く彼の頭を撫でて1人で降り、十二分な程飲み物やレトルト食品をカゴに入れると会計を済ませて )
ん、ごめん。ありがとう。
( 自分の方が心配、という言葉には今回の件が含まれているのだろう。教員をしていて過去に花里さんのような事件は起こらなかったがために、今回のようなことがあるというのは勉強になった。それに次にもしトラブルに巻き込まれても、学校外の彼になら相談しやすいはず。色々思っているうちに、近頃の寝不足がたたったのか自然と瞼を閉じて。)
お待たせ、…
( レジ袋に詰められていく商品を見ながら卒業後の事を考えていたがそれが済んで袋を受け取れば顔を上げて受け取る。タクシーに乗り込むと彼が瞳を閉じており、柔らかく微笑んで一撫ですれば「発車します。」と運転手の絞った小さな声が聞こえて頷くと車が走り出し )
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