斎藤 悠介 2023-09-13 21:51:55 |
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なにそれ、凄く嬉しいんだけど。じゃあ他はほんと任せて。家帰れる時は洗濯掃除は絶対するし、唯織さんのお願いなら何でも叶える。…夜中にアイス欲しいとか、言ってくれたら喜んで買いに行く。
ん、他は……うん、これで大丈夫。お願いします。
( 希望を聞くと嬉しそうに微笑んで、つい口にするが何でもだなんて本心ではあるが相手が少々重く感じてしまうかと考えれば些細な願い事の例を上げる。他に買い物は無くレジの方に向かうが、途中でこの間海にあげたおやつの新商品が出ているのが目につけば躊躇なくそれを取ってカゴに入れ、一言店員に言葉を添えてからカゴをレジに置く。店員がバーコードを通している間の時間に財布を取り出し、年齢確認が来た時に使おうと正式な物では無い良く出来た偽造の免許証を取り出そうとするも彼が視界に入れば今日は必要がないかと財布に戻し )
ふ、でもそうなったらちゃんと分担考えよう。
料理は俺が好きでやってるから、他にもなにかする。
俺も言うから、悠介くんも俺にしてほしいこと言わないとだめだよ。
( 相手との家事分担の話が思いのほか楽しくて、でも本当にそうなったら自分も仕事をしたいし、相手のために叶えてあげられることがあるならそれも聞きたいと微笑んで。同棲はどちらかが我慢していては上手くいかないだろう。とはいえ人と同棲もしたことが無い自分が何を言うかという感じだが。お酒がカゴに入ったがさすがにこの歳になって身分証明書を求められることは無い。すんなりかごにおさまった商品を見て、「俺が払う」と会計を済ませると袋詰めの台へ移動し。)
確かに、話し合いは必要だな。
俺が唯織さんにして欲しい事…てかこの話で朝まで酒飲めそう。あぁ、ありがとう。
( 正直、彼の為ならば分担は相手と自分、2:8くらいで全然いいのだがそれだと気を遣わせてしまうだろう。してほしい事だなんてワードで思考が巡りよからぬ事を考えるが絶対にそっち系ではないと断ち切れば軽く笑う。年確の無いスムーズな会計に大人の力を感じつつも相手に甘えて支払いは任せ、レジ袋を手に取ると商品を詰めていってそのまま袋を持ち、駐車場へと向かいながら先程買ったものは海に気に入ってもらえるだろうかと少々心配げに口に出して )
よし、帰ろう。…勢いで買っちゃったけど海、ホタテ味好きかな。
どういたしまして。
こちらこそ荷物もってくれてありがとう。
海きっと喜ぶよ。
( 確かにこんな楽しい話朝までずっとしていられるなと微笑む。礼を言われると寧ろこちらこそカゴや荷物を持ってくれていることに礼を伝えれば車に乗りこみ。こんな風にスマートに荷物を持ってくれたり、海のことを気遣ってくれたりと本当に彼は優しいなと思う。彼が乗ったことを確認し車を発進させると自宅へ向かって。)
このくらいは全然。
……そういえば、この間唯織さんと観た魔法学校の映画あるじゃん?あれ最新作まで一気見した。かなり寝不足なったけどめちゃくちゃ面白かった。
それで友達と盛り上がったんだけどさ、魔法が使えるとしたら何がいい?って話が出て、最初はみんなで"透視"とか"空飛ぶ"、"火を扱う"、なんて夢物語展開してたんだけど徐々に現実的になってきて、"テストの解答が見える"、"金が湧いてくる"、"疲労回復"みたいな回答が出始めて、俺達はもう純粋な少年には戻れない、なんて結論で終わった。
…唯織さんは使えるならどんな魔法使ってみたい?俺は作業部屋でよく物無くすから呼んだら物が戻ってきてくれるやつが有力候補なんだけど。
( 荷物を持つ事は相手に言われるまで意識していなかった為に気にしていなかったが礼を言われて嬉しそうに微笑み、車に乗る。流れる外の景色を見ながらふと思い出して口に出したのは映画の話とそれから派生した友人達との話で、彼にも尋ねると自分の希望を言い )
ほんとに?俺もこの前悠介くんと見た後さ、次の作品から順番に見直ししてて。何回も観るとさ、新たな発見があったりしてまた面白いんだよ、あの作品。
なにそれ、面白い。魔法か…、俺は「瞬間移動」がいいかな。よく風景画描くんだけど、描きたい場所に好きに行けるのがいい。
( 運転しながら映画の話題を。まさかあの後全部観てくれただなんて思ってもおらず少し驚いた様子で。自分も実はあれから少しずつ時間のあるときにシリーズを見直ししており、やはり何回みても面白いし新たな発見があると楽しそうに話して。そこから派生した友人同士の会話にもまたくすくすと笑って。そうやって考えると自分は、と使いたい魔法をあげる。遠くにいても家の海に会えるし自分にはいい事づくめで。そんな話をしているうちに自宅へ着くと駐車場へ車を停め、シートベルトを外し車から降りる。玄関の扉を開けると海が出迎えてくれて、「ただいま」と挨拶を。)
そうなんだ。とことん名作だよな…細かい伏線とか散らばってるらしいし、俺も書籍見終わったら見直そう。
でしょ、…瞬間移動か。確かに時間気にせずにどこでも行けるってのかなりの魅力。
( 何度も楽しめる映画はなかなか珍しい、ハマりすぎて次は原作に手を付けるのだが彼の話を聞くと読み終わってもまだまだ楽しめそうで少しわくわくする。くだらない空想話であるがこういうのが案外好きだったりして、彼の話に食いつくと色々考えるが車が止まれば袋を持って降り、相手の後に続いて玄関に入る。早速海の姿が目に入ると表情を綻ばせて目を細め、同じように挨拶をするが気恥しそうに軽く笑えば訂正を )
海、ただいま。今日も可愛いね、…ついただいまって言ったけどお邪魔しますだったわ。
でしょ。でも悠介くんの言ってた魔法もいいな。俺も作業してると欲しいものがどこにあるか分からなくなったり、それで時間使っちゃうし。
( 有り得ない空想の話だが、こういう話は嫌いではなく寧ろこんな話ができるのは何だか楽しい。話をしながら中へ。海はというと彼のことを覚えているのか、「ただいま」の挨拶に一声鳴くと彼の足元に擦り寄り見上げては構ってほしそうな様子を見せており。同棲したらこんな感じなんだろうななんて、また先程の話を思い浮かべるとくすっと笑って「袋台所まで持ってきてくれる?」とお願いを。)
ふ、ただいまでよくない?海も「おかえり」って言ってるから。
……じゃあ、ただいま。
ん、喜んで。海、後でおやつ食べよっか。この間食べてたやつの新商品出てたから買ってきた。気に入らなかったら遠慮なく言ってな?俺が食べるし。
( 可愛らしい鳴き声のお返事の後に擦り寄ってきた海を空いている方の手で撫でつつ、彼の言葉に心が温まる幸せな感じがして微笑み、また言い直す。お願いを聞いて運んでいる間二人に着いてくる彼女に向かって話を、最近の猫のご飯は人が食べても美味しいと誰かから聞いた。万が一、彼女の口に合わなくても保証として自分がいるとわりかし真面目に告げれば台所へ着いて袋を下ろし )
おかえり。
え、悠介くんが海のおやつを?
( 言い直した相手の方を見て穏やかに微笑むと、お返しの挨拶を。これだけのやり取りで幸せを十分に感じてしまうあたり、本当に自分は彼のことが好きだなと実感してしまう。彼の話をわかっているのかどうかは分からないが、にゃーと短く返事をして着いてくる海と、彼を見てはどちらも可愛いだなんて思ってしまう。海のおやつを食べると言った発言には目を丸くしつつ台所に運んできてもらった袋を受け取り、「ありがとう」と礼を告げると、材料を取り出しお酒は冷蔵庫でいいのか確認を。そして残った海のおやつを彼に渡し。たったそれだけのやり取りをしたから見ていた海がいてもたってもいられず自分や相手の周りを忙しなく動くものだから、苦笑して。)
あ、日本酒は冷蔵庫入れておいた方がいいかな?
はい、これ海のおやつ。俺今から料理作るから、リビングで寛いでて。…はは、ちがうな。うちのお嬢様の相手しててあげて。遊んで欲しいみたい。
……っ、……あー…ほんと好き。…え?海が気に入らなかったら食べるよ。海に「好きな味じゃないけど、無駄にしたら申し訳ない」なんて思って欲しくないし。
あぁ、冷蔵庫で。冷えてた方が飲みやすいし。…ふ、何それご褒美?寧ろお願いしたいくらいだから嬉しい。おいで、海。
( お返しに完全に胸を掴まれると思わず呟くように声を漏らしてしまう。幸せ過ぎて後にくる反動が逆に怖い。自分と海の会話に驚いた様子の彼にさらりと返せば日本酒は冷蔵庫にと言葉を添えて、おやつを受け取れば自然と笑みを漏らして海を連れてリビングへと足を運ぶ。ソファへ腰掛ければおやつの袋をあけて彼女に差し出し )
食べても問題ないのか、な?
よかったな、海。
( 相手は平然とそう言うが人間が食べてもいいものだろうか。少し心配そうな顔をして。リビングの方に向かった彼と海を微笑ましく見ながら自分は肉じゃがの準備に取り掛かる。人参、じゃがいも、玉ねぎを食べやすい大きさに切り、肉や切った材料を炒めてから調味料を加えて煮込む。材料を切ること以外実はそこまで手間がかからないから肉じゃがはよく作るが、美味しいと言って貰えるだろうか。そういえば、今日相手は泊まっていくか一応確認を取った方がいいかと尋ねて。 )
悠介くん、今日泊まってく?
「にゃー、」
( 相手から差し出されたおやつを、初めは匂いを嗅いで確かめてから口をつけ。味は気に入ったようで、そこからは勢いよく食べ進める。)
多分大丈夫。…唯織さんがいいならそのつもりだったけど。泊まってもいい?
( 材料を切ったり炒めたりする料理の音や匂いがするとどこか落ち着き、軽く微笑んで海を見る。どうやらおやつを気に入ってもらえたようで一安心しつつあげていたが台所からの声に反応して顔を上げ )
うん、勿論。そのつもりかなって確認だけ。
あともう少し煮込まなきゃいけないから、俺も休憩。
( 泊まっていく想定でいたので、よかったと頷き、手を洗ってタオルで拭くと一旦台所を離れて、自分も彼の横に腰をかける。美味しそうにおやつを食べる海を見て微笑み。「よかったな、海」と声をかけながら撫でて。テーブルの上にあるリモコンを取ると、テレビをつけそのまま流れていたニュース番組の天気予報を見て、近頃秋らしくなったなと気温が下がってきたことに秋を感じ。)
なら良かった。
…海、もうおしまい。また明日食べような?
最近、過ごしやすくなってきたよな…紅葉は今年遅いらしいからもう少し後になっちゃうけど、今の時期が一番出掛けやすいしどっか行きたいな。……ごめん電、話…──いや、やっぱ大丈夫。唯織さんは紅葉狩り以外なんか行きたい場所とかある?
( おやつが無くなると手をひらひらさせ、顎下を撫でてから自然とテレビに視線を移す。同じく天気予報を見ながら話していたが途中でスマホが振動し、長さ的に電話だと分かれば一言断りを入れて取り出すが表示されている名前はうっかりミスを何度もやらかすような部下で。幸せな時間に水をさされかねないと着信拒否をタップすれば気を取り直してそちらを見て )
んー...温泉、とか?
家族で1度だけ温泉街に行ったことがあって、泊まった旅館が最高だったな。料理も美味しいし、お風呂もいろいろあって。記憶があんまりないけど、どこだったかな。
( 海は満足そうに鳴くと、1度彼にすり寄ってから自分の寝床へとことこと移動してしまう。電話に関しては、出なくていいのだろうかと不思議に思いつつ。行きたい場所と言われると、彼となら正直何処でも行きたいのだが。ふと昔家族で温泉旅館に泊まった時の記憶を思い出し。幼い頃だったのでどこだったのかは覚えていないが、旅館で食べるご飯はすごく美味しくて、しかも温泉の種類もたくさんあったのは覚えている。ちょうど少し涼しくなってきた季節なので、露天風呂なんかも最高だろうな、と想像を膨らませて。)
温泉いいな。
旅館も色々あるからな…折角なら唯織さんの思い出の場所行きたいし、今度機会があったら親御さんに聞いてみるのも手かもね。
俺は組の……いや、まあ毎年群馬の草津温泉行ってるんだけどあそこも結構いいよ。かなり大きい客室露天風呂がある旅館があんの。基本的に冬に行くんだけど雪見酒楽しみながらゆっくり温泉入んのが最高で…唯織さんとも行きたいな。
( 切ってからも鳴り続けているスマホをガン無視しながら軽く首を傾げて相手の昔行った場所は何処なんだろうと考えるが流石にあてはまりそうな場所が多すぎて一旦置いておくとひとつ提案を。温泉といえば年一で行っている場所があり、思い出しながら話す。むさ苦しい連中としか行ったことが無い為に想像はしにくいが、彼があの雪景色の中に居たら絵画のように綺麗に溶け込みそうだなんて考えればつい表情を緩めて )
客室露天風呂か...いいな。
今度母さんに聞いてみるよ。
...電話、大丈夫?鳴ってるみたいだから。
俺台所にいるし、もし電話するならどこか部屋使ってもらってもいいよ。
( 自分の思い出の旅館も行きたいが、彼が毎年訪れるという旅館もぜひそのうち行ってみたいものだ。きっと、露天風呂と雪景色、そして彼は絵になるだろう、なんて想像しては微笑み。ふと、まだ鳴っている様子の電話に何か緊急の連絡ではないかと心配をして。ソファから立ち上がると自分はそろそろ肉じゃががいい頃合いか見てくると伝えて。)
どうせくだらない用事だと思うから大丈夫…って言っても煩いな。じゃあちょっとだけ電話してくる、すぐ戻る。
……──もしもし、……は?…
( 渋々またスマホを出すとこちらも立ち上がり、お言葉に甘えて脱衣所を借りると電話に出る。不機嫌を隠す事無く口を開けば向こうからはいい歳の大人がグズグズ泣きながら震えた声を出しており眉を顰め、話を聞いてみれば酔っ払って知らない人達と賭け麻雀をしたらしいのだが驚く程に負けて高額な支払いを求められているとの事。相手の特徴を聞く限り、最近面倒な動きをしている半グレ集団だと分かれば頭を抱えそうになるも逆に叩く口実が出来たのだと無理矢理納得し「住吉に向かわせる。」とだけ残すと電話を切って住所と簡単な事情をメッセージで飛ばす。それが終わると情けなさすぎる部下に呆れて深い溜息を吐き、リビングに戻ってソファに座り )
ただいま、やっぱくだらない話だった。
…唯織さん、俺と付き合いだしてから周りで変わった事とか困った事とか起きてない?大丈夫?
( 苦笑いを浮かべながら軽く話すが、ふと気になったのは彼の事。交際については仕事の方でもバレないように立ち回っていて一部の人間にしか伝えていないのだが仕事柄何かと敵が多く、危ない目に合わせる危険性がある。決して被害が行くことは無いように手回しは勿論しているがたまに上手く動けているのか心配になる。親に相談をすればアドバイスを貰えるのだろうが、その後過干渉に動かれても迷惑で。 )
そっか、よかった。
...ん?特に何も無いけど...?
( 彼が電話に出ている間、肉じゃがができたので器に盛り付けておく。それから出汁を入れた溶き卵を卵焼き用フライパンで器用に巻いていけばあっという間にそちらは完成して。テーブルの上におかずを置く。それに加えて自分と相手用に箸、取り皿を置き、お酒をつぐようのグラスも用意して。戻ってきた相手が何ともなかったようで安心すれば「できたよ、食べよっか」と声をかけ。相手から問われた内容には、不思議そうな顔を。全く身に覚えがない内容に首を振ると、何かあったのだろうかと心配にもなり。)
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