匿名さん 2023-09-10 00:12:55 |
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…っぅ。
(情けないし、ついていない。一番肝心な場面で足が攣るというトラブルに見舞われるなんて、直ぐに回復させなければとマッサージを続けることに意識が向けられていたため、己の元に駆け寄る人物の足音や気配に気づかず己を心配する相手の声が耳に届き、驚いたように其方を見上げれば頭で覆っていたフードの部分がぱさりと後方へ落ち闇夜の中でも目立つ銀髪があらわになり、相手の言葉に返事を返さず逃げる為立ち上がろうとするが攣った足が回復しきっていない状態で動かそうとそれば思い通りに動くはずもなく、ぐらりと前方に体勢が傾きその場に転倒し仮面しているものの顔から転んだため若干呻き声を漏らして)
あッ……!!足が悪いの……?いきなり動いたら危ないよ……って、追いかけてるぼくが言うのも変な話だけ……ど……?
(自身の声に驚いたらしい相手が顔を上げた拍子に、相手が被っていたフードが後方へ落ちる。すると、闇夜でも目立つ銀髪が露になった。続けて、自分から逃げようとしたのか立ち上がろうとするも、体制が前に傾いてそのまま転んでうめき声をあげてしまう。その様子を見て足が悪いのだろうかと推測しつつ、それならば無理に動くと危ないと呼びかけるも、そもそも追いかける側の自分が近付いたのだから無理はないと苦い顔を浮かべる……と、そこで、なにやら違和感を感じた。
彼の銀髪、少し聞こえたうめき声……どうも、目の前の彼とは初めてあった気がしないのだ)
……あの。変なこと言ってるなって思われるかもしれないけど……ひょっとしてぼくたち……前にどこかで会った……?
…お前は随分とお人好しだな。犯人を追いかけている者なら今の状況を好機だと思って捕まえるだろうに。
(仮面が顔を守ってくれたが、己が体勢を崩し犯人を捕らえる絶好のチャンスだというのに尚も己の事を心配し気遣ってくれる相手に、窃盗の場面で鉢合わせた時以降一切の声を出さなかったがゆっくりと体勢を俯せの体勢から地面に座り込む体制へと変えつつ相手の事をお人好しだと評して、続いての相手の問いかけに徐につけてきた仮面を取ると前髪は後方へと撫でつけられており、相手と最初会った時に付けていた黒縁の伊達眼鏡をしていないが特徴的な深紅の瞳に銀髪は紛れもなく相手が会ったことがある人物であり、自身の名前の名乗りつつ旅一座は表向きであること実態の姿と集団の中での立場と役職を述べて)
そういえば名前の名乗ってなかったな。俺はミラージュ・ロッド、義賊集団の副リーダー兼参謀だ。
……ッ!!あなたは、旅一座の……!?
(ハッキリと聞こえた声、そして、仮面を外したその素顔……。メガネがなく、雰囲気が違えど、紛れもなく以前出会った旅一座の男だった。この事に驚きを隠せず、目を見開いたまま硬直している。
旅一座というのは彼の表向きの顔だったらしく、彼は自身がミラージュ・ロッドという名の、義賊集団の副リーダー兼参謀であることを明かした。)
……僕は騎士のライリー・フォーサイス。……ミラージュ、どうして貴方が……いや、あなた達が盗みなんて……。
(彼が名乗ったので自分も名乗りつつ、しゃがんで視線を合わせながら、どうしてかれらが盗みを働いているのかを尋ねる。おそらく、彼だけでなく、旅一座自体が義賊集団だったのだろう)
まさかお前が騎士だとはな。俺の観察眼もまだまだのようだ。
(己が仮面を外し素顔になったことにより、己が誰だかわかったようだが想像もしていなかったのか驚きのあまり硬直している相手に見た目と顔立ちや性格等でてっきり一般市民だと思っていたため、苦笑交じりな微笑みを浮かべつつ自身の甘さを述べて)
…確かに俺達がやっていることは決して褒められたことではない。だがな、俺達のような存在がいるから救わる人達もいるんだ。かつての俺達のように、な。
(人の物を盗んではいけない。子供でも分かることだが、かつて己達を救ってくれた人達のようになるため今後も困った人たちに手を差し伸ばし続けると受け取れる発言をしつつ、相手と会話することにより足が大分回復したのか少々ぎこちなさが残るものの立ち上がると再び仮面をつけ後方へ落ちたフードを再び被って)
……僕も、あなたが義賊だとは思わなかった。
(隊服と剣がなければ騎士に見えないと知人に言われたことがあるため、自分が一般人に見られがちなのは自覚しているが、親切な人だと思っていた相手が盗みを働いていたということにショックを受けていたため、悲しせうな声で彼が義賊だとは思わなかったと語る)
……『かつての俺たち』……。そっか、あなたたちも、義賊に救われたんだね……。
あなたたちが盗みを働いた貴族や商人……みんな、黒い疑惑に包まれてる人ばかりだった。けれど、僕ら騎士団は、確実な証拠を掴めずに、彼らを野放しにしてしまっていた……。
(足が回復してきたのか、仮面とフードを再び被る彼を他所に、俯いたまま暗い声で語る。
被害にあった貴族や商人たちが、裏で弱者を苦しめているという話は、騎士団の耳にも届いていたものの、確固たる証拠がないために、捜査に入ることが出来なかった。
民を守るために騎士になったというのに、何も出来ないのがずっと歯がゆかった)
……だから、たしかに、あなたの言うことは正しいかもしれない。あなたたちは、ぼくらが捕まえられなかった人に罰を与えて……それで救われている人もいるのは、たしかなことだから……。
(それだけに、本当に目の前て彼は捕まえるべき人間なのか?自身の目にはやや迷いがあった。結果的に人のためになっているが、盗みは盗み。他に方法があるはず。いや、ないからこんなことになっているのでは無いか?そんな葛藤に襲われていた)
証拠がなければ冤罪だと言われるのが目に見ているからな。慎重にならざるおえないだろう。
当然だ。俺達が盗む相手はそういうずる賢く弱者を苦しめる連中のみだ。
(己の正体が余程ショックだったのか悲しい声で真実を語る相手に対しては思う所はあるものの言葉に上手く出来ず返答することはなく、続いての相手の言葉にある程度自由に動ける義賊と違って民からの信頼や掟等しがらみが多い騎士団は確実な証拠を掴んでから捕まえるがセオリーで、俯いたまま暗い声で述べる相手を慰めるという訳ではないが、フォローに近い言葉をかけつつ己達の標的は相手が述べた連中だときっぱりと凛とした口調と声色で断言し)
…お前はまだ若い。だから存分に悩み自分なりの答えを探して見つけ出すことだな。
(相手の目を見れば己を捕まえるべきか否か葛藤に苛まれているのか迷っているのが見て取れて、くるりと相手に背を向けると相手に助言を送ると攣った足を気遣うようにゆっくりと歩き出して)
……あ、まって……!!これから、どうするの……?
(助言を送る相手に対して、何も言えずに立ち尽くしていたが、歩き出したところで慌てて声をかけて尋ねる。先程の言動からして、これからも義賊として活動を続けるのは確実ではあることはわかっていたのだが、先程までは親しみを感じていた相手を案じざるを得なかった。それに、事情を知った自分がいるこの国で、まだ活動を続けるのかと気になったのだ。……まぁ、自分が何か行動をしようとする気はないが。)
直接騎士団と出くわした以上、これ以上この国に居るわけにもいかない。
建物を片付けてすぐにでもこの国を出るつもりだ。
(己がその場を後にするため歩き出そうすれば、慌てたように声をかけられぴたりと歩みをとめこれからどうすのか?と己達を案じる言葉にどこまでもお人好しというより人を疑うことも知らない純粋の塊と言っても過言ではない相手の性格に、これ以上己達と関わり合いにならないように相手の方を向くことはなく背を向けた状態でこの国ではもう活動しないと述べて)
そう、だよね……。
(騎士団と会った以上、これ以上の活動は難しいだろう。彼らの判断は妥当だ。ただ、ここでお別れしてしまうと、後悔してしまう気がする。騎士として犯人を逃がすわけには行かないというのはもちろんだが……。
彼らはきっと、この国を出たら同じことを繰り返すのだろう。本当にそれでいいのだろうか?
彼はきっと、心の底から悪い人ではない。純粋に弱い者のためを思って行動している。やり方が違うとはいえ、目指すものは自分と同じ。だからこそ、分かり合う事はできないだろうか?
“自分の答え……まだ、見つけたわけじゃないけど……”)
……またいつか、あなたと話がしたい。
(様々な思想が頭を駆け巡る中、無意識にそんな言葉が出てしまっていた。)
…あぁ。また、いつかな。
(あの時の自分と同じになって初めて理解できた。確かにまだ年端も行かない純粋な子供を世間一般では悪い盗みを働き、結果的に弱者を救う結果となっているが手段は決して褒められたことではない。だからこそ自分達と関わり合いにならないようにしたのだろうと、相手の言葉にちらりと目線だけ相手の方にやり、もう己達と関わり合いにならないにならないような返事を返すべきなのだが口から出たのは反対の言葉であって)
……!!
(正直、追われる側の人間に「話がしたい」など、「我ながら何を言ってるんだ、拒否されるに決まっているだろう」と思っていたが、目線だけこちらにむけた相手の口から出たのは、意外にもこちらに同意をするような言葉。本心がどうであれ、その言葉を聞けたのが、少しばかり嬉しく思ってしまう。
すると、足音が複数こちらに近づいてきた。はぐれていた同期が遅れてやってきたのだろうかと、慌てて相手に背を向けて、足音のする方にかけだそうとする。彼と騎士が鉢合わせになってはまずい。
走り出す前に、相手にむかってにっ、と笑って呼びかけた)
じゃあ……またね!
(自分でも口から出た言葉に驚いていた。騎士と義賊。決して相容れない存在同士だというのに、向いている方向が取っている手段は違うものの一緒だということが分かっていたからかもしれない。なんて己の中に渦巻く複雑な感情は仮面をしているお陰で表に出ることはなく、相手と話していれば複数の足音が聞こえ、恐らく相手と一緒に己を追っていた騎士団の連中だろうと容易に想像がつきいつまでもこの場に戸惑っているわけにはいかないと立ち去るため早足で歩き出そうとすれば、己に向かって呼びかけられた言葉に言葉は返さず片手だけを挙げひらひらと数回振って応えると闇夜に紛れる様にその場を立ち去って)
……申し訳ありません。あと少しというところで逃げられてしまいました。
(こちらの呼びかけに手を振って答え、闇夜へ消えていった相手を見送ると、自分も足を早めて、こちらに来る騎士たちの元へ急ぐ。先程共に義賊をおっていた同期たちは、自分たちの小隊長と合流してからこちらに向かってきたようだ。首尾をきかれれば、『追い詰めはしたものの逃げられた』と嘘をついた。
どうやら、隣の部屋へ向かった小隊長たちの方も逃げられたらしく、『隊長からは、城に戻って作戦を立て直すとのことだ』と言えば、城のある方角に向かって歩き出す。
先程消えていった彼の事が気になりつつも、自分もその後をおって歩いていった)
…なぁ。俺達は本当にこんなやり方しかできないのだろうか。
“…その話はまた後で、だ。今はやるべきことをやらなければならないことはお前も分かっているだろう?”
(闇夜に紛れ早足で歩けば一座として使っていた建物へと到着し、先に着いていたメンバーはテキパキと建物の解体と国を出るための荷造りをしており、己が戻ったことに気付いたリーダーが駆け寄ってきたので互いに別れてから何があったのか情報交換をし、それが終わった後相手とのやり取りを思い出し真っ当な形と方法で民を救うことができる相手と、不当な形と方法で民を救う己達。向いている方向は同じなはずなのに己達が取っている方法以外もっと違うやり方があるのではないか?と心の中でくすぶっていた思いをリーダーに問いかければ、リーダーもリーダーで思っていたところはあったが今優先すべきことを済ませるのが先だと述べて、それに対しては異論はなくリーダーと共に指示を出しつつメンバーと共に建物の解体と荷造りにあたって)
(城へ戻った騎士たちは本部に戻り、まずは各々の情報共有を行った後、今後の行動について議論した。『人数を増やして護衛と調査を続ける派』と、『騎士が動いたことによる影響で動きが少なくなる恐れがあるので、様子見をする派』に意見がわかれる中、自身の意見は違った)
今まで被害にあった人たちを、もう少し調べるのはいかがでしょう。もしかしたら、なにか手がかりが掴めるのでは無いのでしょうか。
(もちろんそれは、被害にあった人達の裏事情を探るための建前だった。しかし、『必要性が感じられない』とバッサリ却下されてしまう。背後から、「団長の息子だからってでしゃばって」という陰口が聞こえた。自分でも、却下されるというのはわかっていたが、自分たちが未熟なために、彼のような義賊集団が動かざるを得ない状況を作ってしまったのが、悲しくて悔しかったのだ。)
(/この後はいかがいたしましょうか?話の流れ的に当C達は国を出る手筈が整い次第、出ていき次の国に向けて出発するだけですし…。後、最初に聞いておくべき事柄なのですが攻め受けの表記はありましたが、恋愛要素の有無を確認していなかったことに気付きまして。勿論、無しなら無しならそれで構いません。今後の展開を考える為にもお答えくださると助かります。)
【了解です。こちらはどうしましょうか。無駄に首を突っ込んだ為にお咎めをくらい、他の国に飛ばされたとか…?ちょっと無理ありますが…。
あ、その件について言っておりませんでしたね。申し訳ない。ありでお願いしても大丈夫でしょうか?】
(/貴Cは騎士団に所属する騎士ですけれど騎士団長の息子でもありますからね。そう簡単に他国に飛ばされることはないと思われます。いえ、こちらこそ最初に確認しておくべきことでしたから謝らなくて良いですよ、了解です。といっても現時点では互いに今の己達の取っている手段や方法に疑問を抱かせてくれた存在ぐらいでしょうけれど。どういう風に恋愛感情まで発展させますか?)
【そうですよね~では、別件で他国に仕事に行って鉢合わせるとか?言い出した自分が言うのもあれですけど、現時点では考えづらいですよね……。当Cが貴Cと分かり合いたいとは思っているので、グイグイ迫っていたら気がついたら……とか考えておりますが……】
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