匿名さん 2023-09-09 08:37:40 |
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そうゆうもん、なのか……
(それなら今が幸せと呼ぶのかもしれない、と思いつつ口に出したら引けなくなる気がして自分の心の中に押し込め)
……そうだな。手酷く振って、二度と俺に対して好きなんて思えないようにしてやるよ
(そうしないと自分も辛くなりそうだから、と口を滑らせそうになり慌てて手で口を覆い隠しては黙り込み)
っと…食材、届いたみたいだな。
(呼び出し音が鳴り一瞬扉が開いたと思えば、玄関口に段ボールが置かれていて)
そうだと思うよ。(あくまで自分の意見だけどね、と付け足し)
えぇ~なんか、怖いなぁ(振られると言うのに、何故かそこまで悲しくないなぁと思うのは、どこかで兼井が本心からの言葉じゃないと分かっていたからかもしれない)
あ、ほんと?じゃあ、作るね。(ダンボールを運ぶとテープを剥がして食材を取り出し)
待っててね。ダーリン(冗談混じりに笑いながら言い)
安心しろよ、顔には何もしねぇから
(からかうように笑いながら、明日の朝にはいつものように暴力で離れさせようと決めて。それがお互いの為だと心の中で繰り返し)
だっ…?!ばっ、変なこと言うな!
(冗談だと分かっている筈なのに思い切り動揺してしまい、誤魔化そうと言葉を紡ぐものの声が裏返り)
顔にはって、余計怖いんだけど、、(苦笑いしながら料理に取り掛かり、手際よく食材を切っていき)
いいじゃん!まだ恋人同士なわけだし、一度言ってみたかったんだぁ(夢がかなったと嬉しそうに微笑み)
顔だとすぐバレるからな。奏の友達だって心配するだろ?
(自分にはそんな相手は居ないと笑いながら話しては、明日の朝には気持ちを切り替えないととほんの少し俯き)
……そーかよ。
(だったり今日一日くらい、と思うもののあまり呼ばれ過ぎたら慣れて当たり前になるかと思い直し、ぶっきらぼうに返事だけしてはソファのクッションをべしべしと叩いて)
ほぉ、なるほど。やっぱり善斗君は頭良いね(皮肉とかではなく、本当に褒め言葉として言っていて、その間にも着々と料理を作りリビングに、いい香りが漂い)
もう少しだからね。(鼻歌混じりに上機嫌で魚をフライパンで焼き)
は?……お前、ホント…そうゆうところだぞ
(それは伝わったのか驚いて、つい間抜けな声を出してしまい。長い溜息を吐き出し呆れた様子で話すものの、声にはほんの少しの嬉しさが滲んでいて)
………、だな…
(こうして誰かが自分の為に料理するなんて、今まで無かったと何だか泣き出しそうになり慌てて腕で目を拭って、本当に小さな声で幸せだなと呟いて)
え?なにが?(よく分からず首を傾けるが、それ以上深くは聞かず、ちょうど料理も出来上がったので、順番にテーブルに運び)
出来たよ。お口に合うといいんだけど、、(とりあえず兼井の反応が気になって仕方ないのかソワソワして)
分からなくていい。
(どうせ明日には別れるんだから。半分笑いながら話しつつ、ズキッと傷んだ胸は無視して)
ん…いただきます
(手を合わせてしっかり食材に感謝してから箸を持ち、どちらから食べようかと少し迷うもののまずは鯖の方にして、綺麗に一口分箸で取ってはゆっくり口に運び)
!……、…美味しい…
(口に含んだ時に広がる香りと、噛み始めてから感じる味に目を見開いて固まり。ほんの少しでも違和感を覚えればボロボロに言ってやろうと思っていたのに、素直に一言美味しいと伝えては子供のように無邪気な笑顔を見せ)
そっか、まぁいいや(細かい事は気にしない性格なので敢えて聞かずに)
うん、どうぞ(ドキドキしながら食べてくれるのを見ていると、美味しいと言ってくれて、パァと明るい表情になり)
ホントに?良かったぁ~嬉しいなぁ(兼井の笑顔にドキッとして胸を抑え、ヤバイ、やっぱり好きだ。と思ってしまい)
あぁ…今まで食べてきたどんな豪華な料理より、ずっと美味しい。
(本当に心の底からそう思うと、真っ直ぐに伝えてはまた無邪気に笑顔を見せて。味噌汁の方にも手を出してゆっくり飲み、これも美味しいとハッキリ伝えてはまた笑顔を見せ)
このお礼は……何か、欲しいものはあるか?
(味噌汁の器を置いたと思えばスッと表情が消え、まるでビジネスと取引でもするかのように淡々と問いかけ)
そんなに褒められると照れるなぁ(嬉しそうにニヤニヤしてしまい)
え?お礼?そんなのいらないよ。そうだなぁ、しいて言えば善斗君のその顔が見れたのが、お礼でいいよ(特別、欲があるわけでもないし、欲しい物もなかったので、そう答えて)
……そうか。無欲な奴だな。
(本当にそうなのかと無表情のままじっと見つめていたが、これは本心だなと判断してふっと笑ってはまた元の雰囲気に戻り)
飯なんて腹に入ったら同じだと思ってたけど…奏の料理は、特別美味しい。
(鯖や味噌汁を食べつつ、本心からの言葉を伝えてはお前が望むならとまた無邪気に笑って)
そうかなぁ?俺って結構、欲しがりだと思うけど。だって、好きな人が笑ってくれるだけで嬉しいじゃん!(自分も食べ始め、ふと、無理な事なら思いつき口にだしてみて)
しいて言うなら、別れるって話しを無しにしてほしい、かな。
そうゆうもの、か……だったら俺も、だな
(好きな人が笑ってくれるだけで嬉しい、なんて言うのを聞けば口に出したつもりはないが自分もだと頷き微笑み)
!……ダメだ。父にバレたら、お前だけじゃなく家族も危険な目に合うかもしれない。
(別れ話をなかったことに、と言われれば目を見開きつつ固まり。自分だって本心はそうしたいが緩く頭を横に振って、これなら諦めるだろうと家族を引き合いに出し)
でしょ?(少しは分かってもらえたかなぁと思い嬉しそうに笑い)
家族か、別にどうでもいいよ。あの人達は俺に興味がないから、、暫く会ってないし連絡もとってもないから(家族を引き合いにだされても動じるどころが、どうでもいいと話し)
どうでもって……そんなこと、言うなよ…。
(さっきまで嬉しそうに笑っていたのに、急に冷めたように話した為逆にこちらが動揺して驚きつつ少し目線を落とし)
俺、今まで両親からの愛情って受けてこなかったから、よく分からなかったんだ。だから、好きな人を見つけては告白してた。OKしてくれたのは、善斗君が初めてだった。すごく嬉しかった。そりゃあ、友達も居たけど恋愛的に好きになる事はなかったんだ。(笑いながら話すが、どこか寂しそうな顔をしながら話し)それが、例え嘘でも嬉しかったんだ。
………そうか…悪かったな…。
(話を聞く内、自分がどれだけ浅はかだったかと思い知り、嘘でも嬉しいと話した奏のことをどれだけ傷付けただろうかと思い小声で謝って)
だったら…だったら俺が……
(奏の家族になる。そう、言いそうになって言葉を飲み込み。自分を気にかけてくれる人は父のせいで二度と帰って来ない。繰り返された悲劇に巻き込めないと黙り込んで)
あ、いや俺の方こそごめん。なんか暗い話しになっちゃって、気にしなくていいからさ。あ、食べ終わったなら食器片付けちゃうね(無理矢理話題を変えようと食べ終わった皿を片付け)
え?なにか言った?(なにか言いかけた相手の言葉が気になり問い掛け)
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