歪んだ愛

よし、出来た！(テーブルに2人分の朝食を並べ)
善斗ー！ご飯出来たよ。一緒に食べよう

………ん、おはよう…
(声を掛けられればゆっくりとベッドから降り、寝起きでぼんやりしているのか少し危うい足取りで向かい)
美味しそう…
(椅子に座って並べられた朝食を眺めボソッと呟くものの、じっと座ったままで)

おはよう、食べていいよ。多い時は残してもいいしね。(ニコッと微笑みながら彼を見て)
どうかした？もしかして、嫌いな食べ物でもあった？

……ううん。何かね、なつかしい感じがしたの…
(嫌いなものでもと問われれば緩く頭を横に振り。遠い記憶の中で食べたことがある気がしたのか考えていたことをそのまま話して。手を合わせていただきますをしゆっくり食べ始め)
ん。おいしい…
(へらぁっと笑って美味しいと伝え、少しペースを早め食べ進めてていき)

そっか、なら良かった(安心すると、自分も食べ始め)
ねぇ、善斗食べ終わったら家電屋さんに行ってみない？俺、仕事夜だし、お散歩がてら行ってみようよ。

うん、いいよ。
(ニコニコしつつ食べ進め、お出かけ楽しみだねぇと頬を緩ませ)
ごちそうさまでした。かなで、料理じょうずなんだねぇ
(手を合わせて言っては、笑顔で褒めてやり。自分も頑張ってみようかな、なんて首を傾げ)

え？そうかなぁ、ありがとう(食べ終わると食器を片付けて)
じゃあ、出掛けようか。ついでに善斗の服も買わないとなぁ(これだけじゃ少ないと思い)

え？…そっか、もう一枚はないとだよね
(自分の服を買ってくれると聞いて首を傾げるものの、確かに一枚だけでは後から困るかと頷いて。滅多に外に出ないなら沢山は要らないよ、と笑って話し)

あとは、給料が入ったら、また買ってあげるからね(頭を撫でて手を繋ぎ)
俺から離れちゃダメだよ。

ん……いいよ、自分でなんとかする…
(頼り切りは良くないと緩く頭を振りつつ、ぎゅっと握り返し)
分かった…
(ちゃんと気をつけると頷き、一緒に歩いて行き)

遠慮しないでいいよ。善斗は働けるようになってからでいいんだよ。(手を繋ぎ外に出ると、いい天気で)

…分かった。じゃあ、そのときいっぱい返すね？
(ぎゅっと握り返しつつ笑顔を向け、おそとまぶしいねぇと目を細め)

うん、楽しみにしてるね。(早速、携帯の地図アプリを開き家電屋を検索し)
うーん、歩くと少し遠いなぁ。タクシーで行くか。(タクシー会社に電話すれば場所を言って来てもらい)

わぁ、すごい……かなで、えらいひとなの？
(一緒に乗り込み、すぐ車が来たことに驚いたのか首を傾げつつ問いかけ)

え、偉い人じゃないよ。普通の人でも呼べる乗り物なんだよ(タクシーに乗ると目的地を告げて)

そうなんだ？…じゃあ、一緒にとおくにも行ける？
(一緒に乗り込んではぴったりと身体をくっつけつつ、何か不安なことがあるのか見つめながら問いかけ)

お金があればどこでも行けるよ。それこそ外国にだって行けるんだよ。国によっては同性同士の結婚も出来るんだよ。(タクシーだと、あっという間に着いてお金を払うとタクシーから降りて)
さてと、首輪取れるといいね

……分かった。じゃあ、早くおかねをかせげるように、頑張るね？
(色々と話して貰えば、幼いながらに何か決意したのか大きく頷いて笑顔を向け)
うん……ぃっ、たっ…
(一緒に向かおうと歩き出した所で痛みが走ったらしく顔を歪めつつ短い悲鳴を上げ。少ししてニコッと笑って、大丈夫と短く答え)

自分のペースで大丈夫だからね。え？大丈夫？(この首輪はいったいなんなんだろうと思いつつ、家電屋の中に入ると、定員に声をかけて事情を説明し)

……、…
(大丈夫、と応えようとするものの上手く唇が動かず。そのまま少しずつ表情を奪われていっては何も話さなくなり)

(事情を聞いた彼は苦い顔をして。BRへと二人を案内しては椅子に座らせ少し待っているように伝えて一旦離れ、戻ってきた手には外す為の器具が握られていてそのまま作業を始め。時間を掛けて慎重に外してやり)

(外された首に残るのは、幾度も繰り返された注射針の痕。数箇所に確認出来る。針の痕は元の肌の色とは明らかに変色しており、どれ程の苦痛を伴ったかは容易に想像出来て)



お嬢様こっわ。そうまでして遊びたかったのか、欲しかったのか…←書いてるのアンタだよ←