匿名さん 2023-09-09 08:37:40 |
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違う!優しくなんてない…!
(勢いよく頭を横に振って否定し、自分は酷い人間だと叫びながらに伝え。ズボンのポケットに入れていた携帯に着信があり、ビクッと肩を震わせたと思えば顔から表情を消して手を離し背中を向けて携帯を取り出し耳に当てて)
はい、善斗です。……変わりありません。…はい。また。
(感情を持たない淡々とした受け答えのみをし、会話が終わったのか電話を切って元の場所に戻して。クックっと喉で笑ったと思えばソファにあるクッションを思い切り殴るのを繰り返し)
そんな事ないよ。優しくなかったら、誰かを巻き込みたくないなんて言葉、でてこないよ。(電話がかかってきたので、会話中は静かにしていて、その後の様子を見ていると見るに耐えかねて近くに行くと腕を掴み、止めにはいり)
もう自分を傷つけるのはやめて。何があったか知らないし、言いたくなかったら言わなくてもいい。でも、善斗君が心配だから今日は泊まって行く(絶対怒られるとは思ったが、このまま1人にしちゃ行かない気がして、気付いたらそんな事を言ってしまい)
……ダメだ。帰れ。じゃなきゃお前が危ない
(止められてもそれを上回る力で一緒に腕を動かして殴り続け。落ち着いたのかゆっくり深呼吸して顔を上げるものの、電話した時と同じように表情はなく淡々とした口調で帰れと告げて)
嫌だ、帰らない!(首を横にふり断固拒否して)
善斗君と一緒にいる。(理由が、自分を心配してくれているものだったので、自分だって同じくらい心配なので、再び抱き締め)
絶対帰らないから。善斗君を1人にしたくない!
……奏、………お願いだから、帰ってくれ…
(拒絶しているのに抱き締められてビクッと肩が震え、脳内でこの優しさに甘えたら二度と抜け出せなくなると警鐘が鳴り響き。力なく名前を呼んで黙り込んだ後、震える声で帰るよう促し/抱き締めて貰い顔は見えないが今にも泣き出しそうに顔を歪めていて)
嫌だ。こんな寂しそうにしてる恋人を放っておけないよ。(いまだ、善斗から離れる様子はなく抱き締めたまま)
邪魔だって言われたって、帰れって言われたって、帰らないから!
っ……かな…、…!
(勢いよく頭を横に振って、甘えようとする心をどうにかして抑えようとするのとは裏腹に、震えながら名前を呼びおそるおそるといった様子で両腕を背中に絡めようとしたが直後携帯に着信が入り、やっぱりダメだと力なくだらんと腕を下げ、出なければと右手でポケットを探り)
善斗君?(また、着信が鳴ったので抱き締めたまま顔だけ上を向き不思議そうに首を傾け)
さっきもかかってきたよね?大丈夫?(思えば電話に出てからもおかしかったなぁと思い心配そうな顔で聞き)
(大丈夫、と口の動きだけで伝えて直ぐ携帯を取り耳に当てて)
はい。善斗です。
……お見合い、ですか。…いえ、大丈夫です。父の決めた方なら間違いないでしょうから。はい。……分かりました。空けておきます。……はい。ではまた。
(受け答えを始めた辺りからまた表情を消して淡々と答え、通話が終わったのか耳から離して元の場所にしまい)
逆らう権利なんて、ないんだ…お前の身が危ない……
(変わらず淡々とした口調で、男同士付き合ってるなんてバレたら何をされるか分からない。今のうちならまだ間に合うから別れて欲しいと、無表情で伝えて)
お見合い?善斗君は、その人が好きなの?なら、どうして、俺と付き合ってくれたの?(やはり、自分の恋は実らないのかなぁと思い少し涙目になり)
それでも、俺は、もうどうしようもないくらい善斗君が好きだよ。でも、善斗君が迷惑なら、、(この先の言葉が、どうしても出てこなくて)
からかって遊んでやるつもりだった。男同士なら力の加減も要らないだろうし、思う存分暴力を振るってやれるって。だから初日から部屋に招いた。……なのに、出来なかった。
自分でも不思議なんだ…今まで付き合った相手全員、道具としか思えなくて特別な感情なんて持たなかったのに。素の俺を出しても引かずに、寧ろ歩み寄ってくれて……ありがとう。
だからこそ別れてくれ。俺に寄り添ってくれようとした人は全員、父が動いて消えていった。同じ目に合って欲しくない。
(どうして付き合ってくれたのか問われれば、相変わらず淡々とした調子でそのままの理由を語り。出来なかったと言った辺りから少し表情が戻ってきて、ありがとうと話す頃には微笑みながら漆間を見て。家に居た頃から何人も、自分を気にかけてくれた使用人は直ぐに消えた為に、大切な人が居るなんて知られればもっと酷いことになりかねないと緩く頭を横に振って)
(その間も自分の気持ちは語らず。本当は離れたくないと口に出したいがそれは絶対にダメだと自制し、全力で頬を叩いては苦い顔をし)
善斗君、、(相手の話しによく耳を傾けて聞き、よほどお父さんの事が怖いんだなぁと思うと同時に、きっと彼は愛に敢えているんだと思い、自分の頬を叩く手を掴み)
善斗君、産まれて来てくれてありがとう。俺と出会ってくれて、ありがとう。ごめんね。俺が女の子だったら良かったのに、、(自分が彼を好きになったばかりに彼に辛い思いをさせてしまっているなぁと思い)
………良くない。奏だから、いいんだ…
(頬を叩く手を掴まれ、反射的に振り解こうとしたがそんな気になれずそのままじっとして。自分の全てを肯定するかのように話すのを静かに聞いた後少しの間黙り、女だからとかじゃなく奏だからこそ、自分の暴力的な一面を抑えて話すことが出来ているとボソボソと話し)
俺が、善斗君を好きな事で苦しめてるなら、それは嫌だから別れたほうがいい、よね。(彼の消えそうな言葉は、聞こえなかったらしく、口が動いていたが、聞き返したらいけない気がして、彼から離れ)
我儘言って困らせてごめんね。俺、帰るね(無理矢理笑顔を作り鞄を持つと玄関に向かい)
あっ……っ…
(待って。帰らないで。そう言いたいのに上手く唇が動かず腕を伸ばしたもののその場に立ち尽くし。居てほしいけど今解放しないと父が何をするか分からない、矛盾した気持ちをどうしていいか分からず床に転がっていたクッションを出入り口に向けて思い切り投げつけ)
(クッションを投げつけられて、思わず足が止まり振り向くと兼井に近付き)
ど、どうしたの?大丈夫?(やはり情緒不安定な彼をこのまま1人にしていいのかなぁと思うが、果たして自分に何が出来るだろうと悩み)
………明日にはちゃんと、別れるから…お願い。
今日はここに居て…俺のこと、抱き締めて……一緒に寝たい…
(出て行く前に戻ってきてくれたことを喜びつつ、引き止めてしまったことの罪悪感からその場に膝を折り俯いて黙り込んで。少しして顔を上げ、じっと奏のことを見つめつつ、まるで小さな子供がお願いするように整った顔をくしゃくしゃに歪めながら両腕を伸ばして)
うん、いいよ。(優しく微笑むと、兼井の胸に飛び込み抱き締めて背中をさすり)
大丈夫だよ。1人にしないから。大好き、、(本当は別れたくないが、それが彼の望みなら仕方ないよなぁと思い)
……ん、ありがと………
(抱き締めて背中をさすって貰い、自分の中に温かな優しさが満ちていくのを感じて。ゆっくり深呼吸し頭を押し付けながら軽く動かして擦り寄り、小さな声でお礼を言って…大好き、と、掠れる声で呟いては無意識に涙を流し奏の服を濡らしていき)
どういたしまして(役に立てた事が嬉しいらしく服が濡れてる事なんてたいした問題ではなく)
落ち着いたら、ベッドに行こう(優しく背中をさすりながら自分からも、兼井にもっと近づきたくて寄り添い)
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