匿名さん 2023-08-22 20:24:32 |
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( / >59 様
こちら複数募集ではないため、途中参加不可とさせて頂きます。せっかく興味を持って頂いたのにも関わらず申し訳ございません;)
「……おや、気に触りましたか?そう思われるなんて心外ですが、私もどうやら調子に乗りすぎたみたいですね。
其奴に肩入れするほどルキノ殿がお優しい方のようで、同じミヤビ家の者としては嬉しい限りですよ。
……では、弟が意外にも元気そうだったことだし、挨拶もほどほどにお暇させて頂きます。」
( 主に抱き寄せられる弟を見て、面白く無さそうにぴくりと眉を動かすものの、すぐさま胡散臭い笑顔に切り替わりつらつらと返答を。
そして、締めの言葉を述べながら目を細め、相手の姿を上から下までじろじろと見つめれば、最後に主に抱き寄せられ少し驚いたような顔をしている弟へと鋭い視線を送り「……ハル、せいぜいしっかり務めなよ。」と低い声で言葉を吐き捨てると、主へと一礼し従者達を引き連れ部屋を後にしてしまった。)
…あぁ。……ハル、大丈夫だったか
( 部屋を後にした貴方の兄の背中を見送り、離れていったのが分かると抱き寄せていた腕と腕を離し、まだ出会って数時間の男に抱き寄せられること、そしていきなりだったことを悪く思いながらそう聞いてみる。
此方から見る限りでは仲の良い兄弟には見えなかった。もしかしたら兄が貴方のことを虐めていたのかもしれないが。どちらにせよあまりいい気分ではないだろうと考えて次来て何か言われたようなのであればきちんと言い返そうと思っている。)
も、申し訳ありません。兄上があのような無礼を…。
外で追い返していれば良かったのですが。
( 相手の身体が離れていくのを感じるとハッとして、気遣いの言葉に小さく頷き慌てて謝罪の言葉を口にする。
両親には従順に尽くす反動なのか、自分が絡むと途端に横暴になる兄は相変わらずで、優しい主に迷惑をかけ、自分の情けない姿を見られたことがとても恥ずかしかった。
しかし、兄の言葉に対して、主が自分を庇うような言動を取ってくれたことには申し訳なさと共に嬉しさもあって、些か複雑な心境になる。)
…いや、自身の兄に向かってそのようなことを出来ないのは当然だ、それにお前は兄に逆らえないようだからな。
あの男…ハルトと言ったな。あいつとは俺は相性が悪いようだ。
( 傍から見てもわかる、貴方の兄が貴方のこと好いていないというのは。表面上はニコニコと胡散臭い笑顔を振りまいている所や、実の弟のことは侮辱するのにも関わらず自分より立場が上な人にはそのような事はしない…、そんなところが自分との相性は最悪だと感じた。)
お恥ずかしながら仰る通りです…。
…主様、先程は兄から庇って頂いてありがとうございます。
少し驚きましたが、とても安心しました。…身を寄せてもらうのは良いものですね。
( 兄に逆らえないという言葉には、図星を突かれ眉尻を下げつつ返答を。今の今まで逆らうことを知らずに生きてきた故に、急に歯向かうことも難しいのだ。
ふと、言い忘れていた事に気付いたように、身を寄せられ優しく名を呼ばれたことに勝手ながらも感謝の言葉を述べる。
そして、最後に口走ったことを言ってしまったと口を抑えつつ、「紅茶、入れ直しましょうか?」とおずおずと付け加えた。)
俺が勝手にやったことだ、礼などは要らない。俺でいいならいつでも抱き寄せてやるぞ?
( 感謝の言葉を述べられると不器用ながらも上記のように言ってみる。身を寄せられるのも良いな、そんな言葉が貴方の口から聞こえると意地の悪い笑みを浮かべてからかってみようとして。)
…あぁ、では同じものを頼もう。
( 先程貴方の兄が言っていた、不味い紅茶という言葉を否定するように同じものを持ってくるように頼む。どうやら柚子とミントの紅茶はもう既にお気に入りの紅茶の中に入ってしまっていて。)
……主様、あまりそのような冗談を言うものではありませんよ。もし他者が聞いて、本気にしたらどうなさるおつもりですか。
( 相手からの返答に不本意ながらも頬を赤くしてしまうが、冗談を言っているのかと理解しては咳払いしながら上記を述べる。揶揄ったりするのか、と意外な一面を見れたことに喜びを感じつつも、他の人にこんな冗談は言って欲しくないなぁなんて思ってしまう。
また、続けざまに先程と同じ紅茶を頼まれれば、さぞ嬉しそうに柔らかな笑顔を浮かべながら「 かしこまりました 」と返事をした。)
俺がこんなことを他の奴には言うとでも思っているのか?俺はそんなに安い男では無い
( 誰にでもあのようなことを言う性格では無い。それは自分でもわかって居て、あのようなからかいは信頼している人などにしかやらない。からかってしまうということは、貴方に何か特別な感情を抱いてしまっているのだろうか。上記のようなことを言いながらもう一度軽く抱き寄せてみて。
嬉しそうにしながら笑顔を浮かべる貴方を見ると、言ってよかったなと感じる。)
勿論、承知の上で…──!
………ル、ルキノ様、紅茶!紅茶入れてきますから!
( 安い男で無いことは百も承知だと伝えようとしたところ、徐に再度抱き寄せられると、思わずその端正な相手の顔を見上げて固まってしまう。みるみる内に再び頬を赤く染めれば、誤魔化すように今すぐ紅茶をいれる と言い訳して相手の腕の中からするりと抜け出してしまった。
ずっとそうしていられたらどれだけ心地良いだろうかと考えてはみるものの、自分はただの従者であると何度も心の中で唱え、一度ティーポットとカップを持って部屋の外へと退散していった。)
ふっ…ルキノ様、か…
( 頬を再び赤く染めて自身の腕の中から抜け出す貴方を見て可愛らしいな、なんて思ってしまう。そして「主様」ではなく「ルキノ様」と呼ばれたことが嬉しくなり、貴方が居ない一人の部屋で笑を零し言葉を呟く。貴方と接していると自分の知らない自分が垣間見えて戸惑うこともあるが、これが本来の自分なんだと新鮮な気持ちで受け入れている。
貴方の持ってくる紅茶を待ちながら見合い話の書類に目を通して。)
──失礼致します。お待たせ致しました。
…あの、主様は、伴侶に求める条件っておありですか?
( 足早に新たな紅茶を入れてくると、一度部屋の前で深呼吸をして扉をノックする。相手も再度書類と向き合っていたらしく、静かに隣へ歩み寄ると、デスクの上にカップを置き紅茶を注ぐ。
ちらりと手にしている書類を確認すると、それもまた見合い話のようで、一歩下がってその様子を見守っていると、ふと気になったのか上記の内容を問いかけてみて。
見合いするつもりはないと言ってはいたが、もしも結婚するとなればそれなりに相手への条件もあるのだろうか、と思ったらしい。)
あぁ、ありがとう。
……そうだな、俺のことを心から愛してくれる、俺が心から愛する人だ。
( 感謝の言葉を言った後、貴方が新しく入れてきた紅茶のカップを持ち、口に運んで少しかわいた喉を潤す。
書類の内容に関連した質問を投げ掛けられると、少し考えた後に上記のように答える。どうやら、エヴァンス家の当主だから、お金を持っているから、などの理由で交際をするのは嫌らしい。そして何より、自分が心から愛する人が良い。どうでも良い人と過ごす程、暇な人間では無いと思っていて。)
……ルキノ様は素敵な方です、選ばれる方もきっと素敵な方でしょう。
いつか、そのような大切な伴侶様のこともお守りできるように、僕も頑張っておかないといけないですね。
( 心から愛し愛される人、と聞けば、やはり彼に関する噂など塵一つ当てはまらないことが分かる。そして、心優しい主が愛し愛される方ならば、きっと素敵な人に違いないだろう、と小さく微笑むが、それを想像すると胸が痛むのは何故だろう。
自分はこの屋敷の使用人を辞める気はないし、いつかは主とその奥方に仕える身になるかもしれない…。たとえどんな人であろうと主の大切な人は自分にとっても大切な人である、と自分に言い聞かせ、言葉にした。)
…だが、その条件に当てはまる人が居ないのが今の現状だ。そう簡単には俺をステータスで見ないという人は現れない。
( エヴァンス家の当主で財産も権力も何でも持っている。そればかりを見て話を持ち掛けて来る人は数多くいるのは自分でもわかっている。その為、自身の内面を好いて心から愛してくれる人であれば、此方だって全力で愛し、尽くす。どんな家柄でどんな容姿でも…。もしそんな人が現れれば、こんなには苦労しないのだが。)
この世の中、ステータスが重要視されているのは間違いないですね。…それでも、僕は今でも十分、主様のその優しさに救われていますから、どんなことがあろうと心からお従いしていますよ。
( 有権者であればある程、心からの愛というのは確かに手に入りにくいのかもしれない、と思う。それはきっと彼にも当てはまることで、諦めたような言葉を呟くのも頷ける。
それでも、不器用ながらにも手を差し伸べてくれる相手は自分にとってすでに恩人のような存在で、たとえ財力も権力も全て失おうとも慕う気持ちは変わりないと伝える。
しかし、すぐに出すぎたことを言ってしまっただろうか、と小さく咳払いすると、食事と湯の準備でもしようか、と思考を切り替える。)
…そうか、それは嬉しいな。
( たとえその言葉が嘘だったとしても、そう言葉をかけてくれること自体が此方としては嬉しいことだ。そもそもこんなに会話をする相手がいなかったのだから。そう心の中で思いながら上記のことを言い、目を伏せながら微笑む。
そして貴方が注いできた柚子とミントの紅茶を飲みながら暇そうに肘を机につき見合い話の資料をペラペラと捲っていく。)
主様、そろそろ夕食の準備を致します。
お仕事が終わり次第、食堂でお待ち頂けますか?
( 相手からの返答にはこちらも背後で小さく笑って。少しばかり資料に目を通す姿を見守ると、自身も次の仕事に戻ろうと上記を述べた。
昼間の間に下ごしらえは全て終わらせているため準備に手間取ることはないだろうが、主もお腹を空かせているだろうと急いでキッチンへ向かおうと歩みを進める。
主の部屋から出る際にはきちんと挨拶をしつつ、「カップは後ほどお下げしますね」と、付け足した。)
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