主 2023-08-12 19:38:51 |
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>雨宮響希
「任してや!」
そう言いながらもその運転は安全運転とは程遠い物であった。いくら道が無いような場所とは言え速度を落とすなど工夫は出来るだろうが、今は一刻を争うと考えてのことだろう。
「ここらしいわ。確かに跡と虫の残骸があるわ。蟻か、また厄介なもんに襲われとるな。」
車を止めウェポンを担ぎ現場を見る地面に残る虫の体液と人間の血液と千切れた腕それを見て冷静に何に襲われたかを確認する。
「急ぐで血痕の方に。」
担いで走ったのだろう幾つか足跡が残っている。それにところどころに血液が落ちている出血から見ても早く発見したいと、雨宮に合図する。
>宮本悠
「謙遜せんでええんやで、その歳で副隊長なんや今の宮本隊長の歳には超えとるよ。嫌やで、てか運ばんでええやろ。確か志願で稽古つけてもろてんねろ?こいつら、やったら自力で行かせなあかんのちゃう?」
兄を超える天才であろうと考えそう声をかける。その跡運ぶのを手伝って欲しいと言われたが理由を述べて断る。
「立て!何をへばっとんねん!稽古つけてもろた身で何調子乗っとんねん!立てへんなら辞めてまえ、その程度なら戦場で死ぬだけやぞ。」
床を右脚で踏み抜く「ドン」と腹に響く様な音と振動が起こり倒れている隊員に喝を入れた。
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