あ 2023-07-25 12:59:49 |
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飢餓をゼロに
初めに
世界中が今どうなっているかは少し考えればわかるだろう。未解決な事柄が多くありふれている。飢餓が起きることによって知能の遅れや、内臓や筋肉などの発達不足が引き起こされてしまう。このような発育阻害は、成長が単に遅れるだけではなく、深刻な場合死に陥る場合もある。また身体だけの影響ではなく精神にも深く関わっており、不安や不満、不平が広がり、暴走や紛争の引き金になることもある。そもそも飢餓とは「栄養不良に陥り、健康で活発的な暮らしを営むための十分な食糧が得られないという状態である」ということだ。国連WFP が行った調査によれば 2021年の飢餓人口は8億2800万人となる。この数字はイメージがつきにくいと思うが、世界の約10人に1人に当たるということだ。自然現象や戦争などにより食糧不足に陥っていると言われているが、飢餓というものは私たちの活動などによって防ぐことは可能であることを忘れてはならない。ではまず私たちはどのような活動をすれば飢餓がなくなり多くの人が「普通」の生活ができるのだろうか。そして何が原因でこのような飢餓が起きているのか根本から理解をして解決に導いていく。目の前にある飢餓という問題をしっかりと解決に導いていきたいと思う。
1.貧困層の飢餓人口を減らすために
SGDsのターゲット2-1である、2030年までに、飢餓を撲滅し、全ての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食糧を十分得られるようにする、について考える。
まず脆弱な立場の人々とはお年寄りや女性、赤ちゃん、貧困層などの身体的、社会的に不利な立場にあり、傷つきやすい人のことを言う。ここでは、貧困層に焦点を当てる。gooddoマガジン(2022)の調べによると、2022年時点で世界の飢餓人口は8億2,160万人であり、そのうちの75%は発展途上国に住む貧しい農民である。では、なぜ彼らは貧しい生活を送らざるを得なくなってしまったのか。それは慢性的貧困の影響が大きい。慢性的貧困とは、長期的な社会経済構造の問題に由来するもので、農業を行うための十分な土地や水、さらには種などをも確保する資金が無いために自給自足が困難で、貧困や飢餓から抜け出すことができない状態などのことをいう。さらに、、発展途上国には物資を簡単に輸入できる交通設備も十分に整っておらず、また、栽培・製造した食物を一年中いつでも食べることができるほどの保管が可能な施設も備わっていないため、飢餓に苦しんでいる状況から脱することは、簡単ではない。そのため、一概にたくさんの食料を送り届けることが課題の解決につながるとは言えない。何が彼らを豊かにするのか。第一にすべきであることはインフラの整備だろう。その例として、ODAの活動が挙げられる。ODA(政府開発援助)は2004年に円借款としてベトナムに地下鉄を建設した。円借款とは、通常の民間金融機関の融資より低い金利で長期の資金を発展途上国に貸し付ける制度のことであ
私たちにできることとしては、ODA主催の募金に参加する、飢餓や食糧に関する支援を行っているNPO(非営利団体)・NGO(非政府組織)に寄付することで、間接的にでも飢餓に苦しむ人々の手助けをすること。また、JICA(海外青年協力隊)などに参加し、発展途上国へ渡り、現地でボランティアなどをすることもこの状況を打?するうえで、効果的な策の1つである。
これらの具体例から、まずは世界ではどのくらいの人々が飢餓に苦しんでいるのかを知り、理解し、そこから勇気を出して募金やボランティアなどといった形で彼らが豊かな生活を送る手助けをすることが重要である。
そのほかにも、日々の生活の中で、残さず食べるなどの食品ロスを減らすための行動も飢餓の改善への第一歩となる。
2.世界の子供の栄養不足
世界でどれくらいの子供が栄養不足に苦しみ、それをどうやって解決していけばよいのだろうか。UNICEF(2020)によると、世界では520万人の子どもたちが、5歳の誕生日を迎えることなく命を落としている。1日あたりにすると、約14,000人以上。その大半は容易で安価に予防・治療できる病気が原因となっている。またUNICEF(2016)によると、とりわけ、生後28日未満で亡くなる割合は増加傾向にあり、総死亡数の45%を占めている。生まれたその日に短すぎる生涯を終える子どもの数は年間100万人にのぼる。このように、世界では多くの子供たちが栄養不足に苦しみ、志半ばで命を落としている。
では、それらの子供たちはどのような病気で苦しんでいるのだろうか。ここでは主に三つ紹介する。
まず一つ目は、発育阻害である。発育阻害とは、UNICEF(2022)によると、日常的に栄養を十分に取れずに慢性栄養不良に陥り、年齢相応の身長まで成長しない状態のこと。発育阻害の子どもたちは、年齢に対し低身長で、脳の認知能力を十分に発達させることができない。この発育阻害に苦しむ子供の数は非常に多く、Global Nutrition Report(2016)によると、2014年時点で、世界の5歳未満の子供6億6700万人のうち、発育阻害の子供は1億5900万人いる。これは世界の5歳未満の子供の約23.8%にあたり、非常に多いことがわかる。
二つ目は、消耗症である。消耗症とは、UNICEF(2022)によると、急性あるいは重度の栄養不足から生じる状態で、十分なカロリーを摂取できておらず、差し迫った死のリスクに直面する。消耗症の子どもたちはひどく痩せ、免疫系が弱っており、緊急の治療ケアを要する。
これらの病を患う子供は特に、アフリカ地域に多く存在する。その理由は、インフラの整備が行き渡ってないことや、支援が十分ではないなどの理由がある。。そこで、飢餓をなくすために支援を行っている団体を紹介する。国連WPFは緊急支援、復興支援、開発支援および物資輸送を主に行っており、2020年にノーベル平和賞を受賞した。
このように、栄養不足に苦しむ人たちへの支援を厚くしていくことで栄養不足に苦しむ子供は減っていき、多くの命を救えるようになると考える。
3.女性や先住民などの農家の生産性
女性や先住民、農民家族、牧畜民及び漁業者をはじめとする小規模食糧生産者の農業生産性及び所得を倍増させるためには、機械の導入が大きなカギとなると思う。なぜこのような事態になってしまうというかというと、小規模食生産者の市場進出機械が十分に確保されていない。という点である。また、具体的に機械の導入というのは、人が多く必要になる場面や、女性子供には到底できないほどの力仕事をこなす場面が出てきた場合において、機械の導入をすれば今までできていなかったことや、生産性の効率も格段に上がるのではないかと思ったから。また、センサー、データ解析、ロボット技術で農業生産性及び所得の倍増に貢献できるかなと思った。また、データ解析の技術でいかに効率よく収穫できるかなど、その食料が需要度が高いのかなどを調査し、またこれも効率よく生産することに対して一歩つながると思った。またこれらのデータは携帯やスマートフォンで確認することができたらいいなと思う。ロボット導入に対しても、自動で草を抜いてくれたりするロボットももう導入されている。高齢化が進み、力仕事がはかどらなくなったときに最適だと思った。これらからみると、政府の「農業の成長産業化」政策によって農業に参入する企業も少なくはない。これらのおかげで海外での日本食ブームもあるようです。生産性の効率が上がることによって、女性や先住民、および牧畜民などの所得が必然的に倍増させることができる。
また、社会進出のために、様々なイベントや行事を行い、もっと市場進出を図るということがこの計画の解決策になると思う。たとえば、あまり観光客や訪れる人が多くない土地で、食料や生産物を通して、イベントをやったりとか、その産物をメインとした広告を出したりとかするのがいいと思った。
このようなことをしたら、生産額の上昇に伴い、生産農業所得も増えている。耕作放棄地の拡大という課題を抱えながらも「農業生産性及び所得を倍増させる」という方向へ着実に進んでいるということがわかる。2030年までにこの調子でいけば所得の倍増という課題も終わらせられることができると思う。
4.食品ロス軽減策
生産性を向上させる方法は食品ロスを少なくすることが大切。食に関して言えば不良品を増やさないことが大事である。、つい買いすぎて賞味期限が切れてしまい捨ててしまっているということはないだろうか。このような食べられた物を不良品として処理する事をなくして、食べられるうちに食べておくことで生産性を上げることができる。
次に気候変動による農業への影響を見ていこう。気候変動とは気温や気象の長期的変化をいう。この気候変動により年々豪雨などの自然災害が増えている。
その影響で、これまで通りの農業ができなくなってしまう恐れがある。例えば、作物の適地が変わってしまい今まで育てることのできた農作物が育たなくなってしまうことや、土砂災害や洪水で農地が使えなくなってしまい生態系のバランスが崩れ害虫が発生し病気にかかるなどの危険性などがある。そのような出来事が起きてしまうと農作物の価格が高騰し人々の生活に大きな悪影響を及ぼすことになる。
また、さらに悪化すると、食糧不足や飢餓に苦しむ人が発生することになる。
このような事態を防ぐため強靭な農業を実現させる必要がある。強靭な農業とは、防災施設の整備や品質の低下、生産量減少を抑える適応技術の研究開発などを進め農作物を守り強くすることを言う。これからは、強靭な農業を実現させ、気候変動問題に対応しながら農業をする必要がある。一方で世界ではそもそも災害に関係なく食料が不足している。近年飢餓人口は増加しておりこのままの状態でいたら、2030年には約8億4千万もの人々が飢餓人口に陥ることになる。これは日本でも無視をできる問題ではない。
なぜなら、農林水産省(2020)によると日本の食料自給は生産額で約66%、カロリーベースでは約37%であると述べている。世界での大規模な不作が発生した場合や、食糧の輸出制限などが起きた場合日本国内でも、食糧価格の高騰が起きる恐れが十分にある。
なので、このような事態になる前に強靭な農業を作らなければならない。これらのことから、世界中の人が安心して食料を得て食べることのできる世界をつくるためには、食糧生産率を上げ強靭な農業を作り上げることが大切。そして、気候変動に合わせた農業をしていかなければならない。
5.農業の生産性向上
現在の飢餓の状況は、世界食糧計画(2018)によると貧困、環境?壊をはじめとする様々な理由から、2018年時点で53か国の1億3000万人が食糧不足による急性栄養不良に陥っていることがわかっている。飢餓を終わらせるためには、農業の生産性の向上と、所得の倍が極めて効果的である。そのために必要なことに人々が健康的で栄養価の高い食料にアクセスできるようになることがその中の一つに挙げられる。しかし、そのような意見がある一方で、栄養不足の問題に対して、特に後発開発途上国で十分な対策ができてないのが現状である。そこで、農業の生産性の向上実現に向け、日本の農業に置き換え、?「農業研究、普及サービス、技術開発」に買献できる取り組みを紹介する。日本では、国家プロジェクトとして、「農業連携基盤(WARGI)」が構築されている。これは、農業経営者に対し、栽培や経営に関連するデータを扱いやすい形で提供し、生産性向上に貢献するIT基盤であ
農業では気象情報が極めて重要であり、、それ以外にも、地図、生産予測、農楽などの農業経営者が管理するデータは多い。
しかし、農業経営者が数多くの情報からデータを探すのは手間になり、農業の生産性向上の武器であるデータ活用が、不効率につながるという問題が発生した。こうした課題解決の実現のために、先述した農業連携基盤がうまれた。その基盤の利用促進のために農業データ連携基盤協議会も設立されている。
それは、農業支援アプリを提供する企業にとっても、開発費削減につながる。そのほかにも国家プロジェクトとして、人工知能末※農業創造プロジェクト、スマート農業実証プロジェクトも挙げられる。それらにより、農業経営者は、最新の技術を試すチャンスになる。
さらに、企業にとっても、開発した製品及びサービスを使ってもらえる機会ができるという利点がある。,このような仕組みであれば、農業製品は、実用化され、さらなるサービスにつながるサイクルになる。そうすることでより製品は磨きがかかり、農業の生産性の向上が実現する。上記のように飢餓を終わらせるための国として行っているプロジェクトもいくつか存在する。しかし、序論で述べたように、後発開発途上国に限るわけではないが、多くの人々が飢餓に苦しんでいるのが現状である。安価で購入でき、栄養価が高いものがないのが原因の一つである。遺伝多様性を維持し、各国で協力していくことがこの課題の解決につながるであろう。さらに私たちが、農業の面では協力できないかもしれないが、食品ロスを減らすなどといった身近なことから協力することがより一層課題解決に近づくであろう。
最後に
先ほど多く解決案を出したように飢餓を解決できる方法は多くある。1つ目に出ていた、今の状況を深く知り、ゴールに向けての第一歩を踏み出すこと。2つ目は栄養不足に苦しむ人たちへの支援を厚くしていくこと。3つ目は小規模の食料
生産者(特に女性、先住民、家族農業など)の生産性や収入が低い事が問題として挙げられているため、他の方法を考えること。4つ目は食品ロス軽減策として、不良品を増やさないことで効率よく生産、消費できるようにすること。5つ目は、農業の生産性の向上のため、日本での「農業連携基盤(WARGI)」のようなものを増やすことなど。さまざまな解決方法がある中で今私たちにはなにができるのか。そしてすぐにでもできる行動とは何か。日本にいる私たちは恵まれており飢餓とい
う言葉を耳にすることも少ないと思う。けれどこの世界間題は直接的でなくとも問接的にも私たちに関わっているのだ。この問題は必ず努力をして行動をすれば解決する問題であると確信している。少しの行動でも1つの笑顔が増えると思う。飢餓問題はそんなすぐに解決するような問題ではないが世界中のみんなで協力してこと問題に取り組んでいき、多くの笑顔、健康を増やし、向上していく事が重要なことになると思う。
朝日新聞デジタル. 朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト (asahi.com) (2023年7月3日参照).
松本喬・松本麻木乃. (2020). 「インプットからアウトプットまで」『SDGsアクション』日刊工業新聞社.
CROWD CREDIT. 2023【SDGs169のターゲット】2-1.飢餓の撲滅、安全かつ栄養のある食料の確保 | SDGs Note (crowdcredit.jp) (2023年7月3日参照).
SDGs支援機構. 一般社団法人SDGs支援機構 (sdgs-support.or.jp) (2023年7月3日参照).
Unicef. 2023食料安全保障 最新報告書 世界で8億2,800万人が飢餓に直面 新型コロナ流行以来、1億5,000万人増加 (unicef.or.jp) (2023年7月3日参照).
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