天使と悪魔はワルツを踊る(〆)

天使と悪魔はワルツを踊る(〆)

グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-02 08:48:30 
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待ってるぜ、クソ天使サマ。

(お相手様決定済)

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  • No.1 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-02 10:08:46 

暇だしオレのPFとか載せとくぜ。

「アイム・ア・ジャスティス!…どーよ、このキャッチフレーズ。イケてるだろ?」
Name:【ジャスティス】
一人称は「オレ」。常に荒っぽい口調で喋り、男勝りで明るく、快活かつさっぱりした性格に見えるが精神的ブレーキは半分壊れている。拷問を生業にしており、世間話をしながら顔色一つ変えず相手を拷問できる。

若干パサついた金髪をシトラス系の整髪剤でオールバックに整え、瞳は鮮血のように赤く美しいが常に色の濃い黒のサングラスで覆い隠されている。ファッションは丁寧に手入れされた黒の革ジャンに黒のスキニージーンズ、黒の革手袋に黒のショートブーツと全体的に黒で揃えてあるが、革ジャンの下からは赤い柄シャツが覗いている。スタイルは健康的な長身痩躯、肌は色白。凛と吊り上がった眉、猛禽類のように眼光鋭い眼差し、不敵な笑みを浮かべる口元が特徴的な、男性めいた端正な顔立ちの持ち主。

地獄の拷問課で『高等悪魔』として勤務している。
天使は基本的に嫌いなので下等天使も高等天使もひっくるめて「クソ天使サマ」と呼ぶ。

  • No.2 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-02 11:20:22 




「 やだぁ、うふふ。騙してなんかいないわ、本当に愛していたのよ?でもそうね、─── 騙される方も悪いんじゃない? 」

【name】アリシア ( Alicia/由来:誠実なもの)

一人称は〝私〟、二人称は〝あなた〟

語尾に常にハートが付くような甘ったるい喋り方 / 人が堕落していく姿を見るのが大好きな愉悦犯 / ソトヅラや見目だけは天使らしく朗らかで可愛らしい / 舌打ちの音が大きい / 甘やかして甘やかしてダメになったところをポイってするタイプ。縋りついてくる瞳が好き。 / 自分の可愛い角度やポイントを熟知している / 自分が世界で一番おひめさまなので相手に優位に立たれるのが苦手 / わがまま 。 / 自分の欲望に忠実で男癖が悪いが見た目は良いので騙される男が後を絶たない。 /

ふわふわとウェーブした絹糸のようなブロンドヘアで長さは腰あたりまで / 長いまつ毛に囲われた大きくぱっちりとした二重の瞳は優しく垂れたエメラルドグリーン / 陶器のような肌と女性らしい柔らかな曲線の体 / ふわふわと広がる白レースのフィッシュテールワンピース / 顔立ちだけでいえば本当に天使のように愛らしい /

〝人間界に赴き、信託や助言を託す天使〟として人間界や天界を自由に行き来することの許されている上級天使。ソトヅラだけは良いので色んな天使に慕われているとか。
悪魔のことは良くも悪くも無関心だが、誘えば簡単にノッてくれるので暇潰しには丁度いいなと思っている。


( / トピ立てありがとうございます…!!
取り急ぎpfを置いておきますね…! )

  • No.3 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-02 12:49:19 

おっ、来やがったか。遅ぇぞ、オレたちと違ってそんなおキレイな羽根生えてるクセによ。

(移動していただきありがとうございます)

  • No.4 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-02 13:05:31 



うふふ。ごめんなさぁい。
でもどうしても彼が離してくれなかったんだもの、仕方ないじゃない?

( / こちらこそです…!
ロルは普段中~長らへんですが、頑張れば短も可能ですので遠慮なくお申し付けくださいませ……! )


  • No.5 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-02 14:17:07 

はん、またバカでも引っ掛けてんのかよ。クソ天使サマは大変だねぇ。

(了解しました。開始ロルは此方が置いたほうが宜しいてしょうか)

  • No.6 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-02 14:34:48 



引っ掛けるだなんて人聞きが悪いわぁ。
1人は寂しくて死んでしまうって泣いている子羊に救いの手を差し伸べるのも天使様の役割だもの。

( / はい!開始ロル置いていただけると助かります~…! )


  • No.7 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-02 14:47:39 

はッ、モノは言い様ってか?お前みたいなのがクソ天使サマならオレは神サマだわ。

ーー


…チッ、つまんねェな…
(拷問課の一室、金髪のオールバックヘアにサングラスという特徴的な容姿をした女性の『悪魔』が小さく零す。彼女の右手には血に濡れたペンチが握られ、左手には消えかけの煙草が握られている。そんな彼女の前で椅子に拘束されているのは真っ白い羽根をした男ー『天使』である。だが元は端正であったのだろう顔立ちはひどく腫れ、歯は一本も残っておらず、あらゆる箇所から血や膿やその他諸々を垂れ流していた。「…オイ」彼女が一声呼びかけるだけでもその男はびくびくと震え、足が地面をガタガタと叩く。「…もう壊れちまったのかよ…クソ天使サマってのはずいぶん貧弱だねェ」彼女はにまりと唇の端を引き上げて笑い、右手のペンチを投げ捨てる。途端その右手は異形に変化し、男が断末魔を上げるより早くその心臓を抉り取っていた。まだ健気に動く心臓を見つめ、彼女は消えかけた煙草の火をそれに押し付ける。じゅう、と音がして煙草が消えると同時に心臓の鼓動も止まった。玩具に飽きた子供のようにぽい、と動かなくなったゴミを投げ捨てると地上へ上がり、彼女が呼ぶところの『クソ天使サマ』を探しつつ切れた煙草を買い足しに街路を歩いていて)

(開始ロルを置いておきます。不備などあればご遠慮なく仰ってください)

  • No.8 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-02 15:19:24 



ね、でも貴方が悪いでしょう?よぉく思い出して。貴方がぜぇんぶ悪いのよ。あの時も、それからあの時も。ほら、ね。思い出せるでしょう?
─── だから私たちがお別れするのは、誰のせい?そう、〝あなたのせい〟。うふふ。

( 人通りの少ない街路にて。捨てないで、とその椿のように赤い瞳からぼろぼろと流しながら棒切れのように細っこいアリシアの足に縋る男…もとい悪魔をちらり、と宝石のようなエメラルドグリーンで一瞥をしたあとに鈴が転がるような声で問いかける。その声色はどこまでも甘ったるくふわふわ優しいものではあるが、それと同時に人の感情を支配するかのような不思議な色香を纏い男の目の前でしゃがみこんで涙でぐしゃぐしゃの顔を包むちいちゃな手は慈愛に満ちているという冷静な第三者が見ると実にちぐはぐな光景で。アリシアの言葉をうわ言のようにつぶやきながら抜け殻のように脱力した男の顔を見て 「 うふふ!とっても可愛いお顔! 」とまるで両手いっぱいの花束を抱えた少女のように輝かしい満面の笑顔を浮かべれば、ふわりとワンピースの両端を指先で摘んで〝 では御機嫌よう。 〟とカーテシーを。そのままくるりと踵を返して鼻歌交じりに歩き出す姿はまるで花畑の中を歩く天使さながらで、とてもではないがたった今全ての出来事を涙しながら縋り付く男に押し付けて塵ゴミのように捨てたとは思えないほどだ。…男遊びの激しいアリシアが後ろから刺されない理由はコレだった。遊んで骨抜きにした男の心を全て壊してから捨てるから、彼女に復讐のしようがない。それだけだ。アリシアは艶やかなブロンドを風に靡かせれば、まるで処分される前の子犬のような顔で自分に縋り付く男の顔を思い出せばうふうふと微笑んで。 )


( / ロルありがとうございます…!!
私も同じく置いておきますね、よろしくお願いします…! )

  • No.9 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-02 16:41:31 

…あン?何だ、ありゃ…
(煙草を買った帰り、ふと街路の奥から男女の声が聞こえたらしく、彼女は陰からその現場を覗く。彼女が目撃したものは一応『同胞』扱いされる下等悪魔が『クソ天使サマ』らしく上品ぶった白いワンピースの女にボロ雑巾のように棄てられている場面だった。彼女の口からは思わず「…悪魔のクセに情けねぇ」と悪態が漏れ、その『同胞』に近付くと先程天使を処分した時と同じように、異形に変化した右手で心臓を抉り取る。だが今度は捨てることなくがぶりと心臓に噛みつき、滴り落ちる鮮血で口元を濡らしながら心臓を貪っていた。そして心臓を丸々食べきってしまうと煙草に火を点け、一度だけ深く深く紫煙を吐き出し、重苦しく今にも落ちてきそうな鉛色の空を見上げる。たっぷり時間を掛けて煙草を吸い切ると吸殻をブーツのヒール部分で踏みつけ、「…ま、悪魔なんぞオレみたくマトモに生きられる方が珍しいってモンか。」と呟きながら何の気まぐれか白いワンピースの女の後を追い、「オイ、あんた。天使か?」と粗雑に声を掛け)

  • No.10 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-02 18:31:26 




─── ?

( ふと、自身の道に届いた男性にしては高く女性にしては低い声色にぴたり、と足を止めればふわりと振り向きざまの風とワンピースのひらめきすらも計算されたかのような花がほころぶような笑顔で声の主へと向き直り。てっきり下等生物のようなチンピラに声をかけられたのかと内心舌打ちをしていたものの、そこにいたのは自分のブロンドとはまた違う金色の髪を後ろに撫でつけ、色濃いサングラスで瞳は伺えないがスラリと長い足にモデルのようなスタイルの恐らく女性……悪魔で。アリシアはぱちり、とエメラルドグリーンの瞳を丸くしては「 ええ、仰る通り。……それで。なにか御用かしら、素敵なお姉さん。 」とにこにこふわふわ警戒心の無さそうな可愛らしい笑顔を浮かべては首を傾げて。女性から声をかけられるの初めてだけれど相手できるかしら、それともさっきの(名前も知らないけれど)悪魔のお友達?と心の中で彼女を値踏みするかのように考えて。 )


  • No.11 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-02 21:48:58 

…いンや、特に何も考えてなかったんだけどよ。
(その見た目と同じように上品ぶった、わざとらしい仕草で白いワンピースの女ー天使は彼女の方を振り向いた。その笑顔は傍から見れば世間知らずなお嬢さんの可愛らしいものにも思えたが、彼女のサングラス越しの目には胡散臭いものに映ったらしく、サングラスの中の瞳を見苦しいものでも見たかのようにきゅう、と細める。ざっと見る限りでも美しいブロンドの髪、透き通るようなエメラルドグリーンの瞳に可愛らしい顔立ち。眼の前の白いワンピースの女は紛れもなく彼女が忌み嫌う『クソ天使サマ』であった。だが彼女はなにか腑に落ちないらしく、「…どーも『天使』のワリにはあんた、オレと同じ匂いがすんだよなァ」彼女は何とも言えない表情を浮かべながら、そうぼそりと呟く。がすぐにへらり、軟派で軽薄そうな笑みを浮かべてみせ、「ま、いいか。ここで会ったのも何かの縁だ。どっかで茶でも飲もうぜ」と軽い調子で相手を誘ってみせる。それは、本当に、ただの『高等悪魔』の、数十年に一度あるかないかの気まぐれ。今日の分の仕事は終わっているし、理由は解らないが珍しく機嫌が良かったし、煙草も暫くは切れる心配がない。そして極めつけに、いつも拷問しかする機会のない『クソ天使サマ』とごく普通におしゃべりしてみるのも一興か、とその時の彼女が思っていたからだった。「アー、それとも?オレみたいな『悪魔』には付き合えないってンなら別を当たるけど?」と付け加えながらも、相手の出方を伺うように瞳は細めたままで)

  • No.12 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-02 22:51:44 




……うふふ、いいわ。
なんだか、貴女とっても面白そうなんだもの。楽しませてくれそう。

( まるで新しいおもちゃを見つけた幼い少女のように純粋無垢な声色とは裏腹に、アリシアのエメラルドグリーンの瞳はキュ、と細められて。〝悪魔である彼女と天使である自分が同じ匂いがする〟、へらりと一見すればな軟派そうにも見える笑顔を浮かべつつもそう呟いた彼女の声は至極真剣なものであった。ソトヅラが得意である自分の演技を見抜いた?…厭、まさか。と自分の心の中に浮かんだ疑問の種をすぐに捻り潰してしまえば、例えさっきの悪魔の男の知り合いだとしても籠絡してしまえばこちらのモノだと判断するが早いか、花のような微笑みはそのままに彼女の黒革手袋に包まれた手をそっととってはそのまま白魚のような指を彼女のそれと絡めて。─── 今更何人悪魔を廃人にしたところでどうともない。それにこの人カッコいいし。「 この辺り、少し治安が良くないでしょう?……怖いから、繋いでいて? 」自分よりも幾分か背の高い彼女を見上げては、こてりと計算尽くされた角度で首を傾げる。男はだいたいこれで目尻を垂らしてくれるけれど女の子ってどうなのかしら。アリシアはサングラスに阻まれて見えない彼女の瞳をじ、と見つめては〝天使様らしい〟優しく慈愛に満ちたほほ笑みを浮かべて。 )

  • No.13 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-02 23:12:31 

…はッ、いいぜ。そんじゃ行こうかァ。
(彼女の想定通り、相手は誘いにノってきた。『楽しませてくれそう』という上から目線の『クソ天使サマ』らしく自分たちをあくまでも「下」に見ているような発言と憎たらしい程に美しい微笑みには若干、ぴくりと目尻が吊り上がりかけはするものの、今ここで角を立ててもこっちが不利になるだけだ、と壊れかけの理性が警鐘を鳴らした。表面上は軽薄で軽く見える先程からの笑みを保ったまま、絡められた白く細い指を革手袋越しに、拷問器具の扱い過ぎで硬く、節くれ立った自身の指に抱き留める。彼女は天使と手を繋いだままカツン、とヒールの甲高い音を鳴らしながら街路を進みはするものの、これも気まぐれ故かまるで「紳士」のように天使の自分より小さな歩幅に合わせてやったり、周辺に目を配ったりと、普段天使を拷問している彼女しか知らない『同胞』が見れば卒倒しそうな光景だった。目当てのカフェは所謂「映える」ような店構えで、普段の彼女なら足早に通り過ぎ見向きもしないような場所であったものの、彼女は躊躇いなく店に入ると店員に「アー、テラス席二人。オーケイ?」と営業用スマイルに切り替えてそう笑ってみせる。その後に「あんたもそれでいいよなァ?」と隣の天使に伺いを立てて)

  • No.14 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-02 23:36:23 



─── ええ。こんなにお天気だもの。テラス席にしましょ?

( このカフェまでのエスコートやらカフェ選びに至るまで。何か少しでもおかしな点や引っ掛かる点などはひとつも無かった。むしろ完璧に紳士的な振る舞いだったとも言えるだろう。だが、アリシアとしては〝むしろそれが引っかかった〟。テラス席で良いかとの彼女の問いに相も変わらず花のような笑顔と甘ったるい声色で返せば、ちらりとどこか俯瞰的な冷めた目で店内を見回す。女の子が喜びそうな、所謂〝映え〟なカフェ。天使の後輩たちが話しているようなカフェだ。日頃あまりこういった店構えの場所には自ら来ることは無いのだが、だがしかし可愛らしい内装は女心を擽られる。「 素敵なお店をご存知なのね、さては女の子をよく連れてきていたり? 」戯れ交じりにこそ、と彼女の耳元にそう囁いては、もしそれなら後腐れなく楽しめる、という言葉は胸の中にしまいこんでアリシアはにっこりと微笑む。……マァでもこういう軟派そうな人が自分にずぶずぶにハマって、最後はこの世の終わりみたいな顔をして捨てられるのを見るのが好きなのだけれど。という言葉は、もっと隠して。 )


  • No.15 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-03 09:27:44 

さァて、どうだかな。
(いつでも気楽な黒一色の服装しか選ばない自分とはかけ離れた、ピンク系統でまとめられた可愛らしく所謂「女の子らしい」内装に内心吐きそうになりつつも、あくまでも「遊び慣れた」雰囲気を保ったまま、その囁きに彼女は嗤ってみせる。そして注文を取りに来た、彼女を横目でちらちらと見ている、どことなく挙動不審な店員にアイスティーとシフォンケーキを注文し、眼の前の、自分たちとは違ってどこもかしこもおキレイな『クソ天使サマ』のワンピースと同じ、白いテーブルクロスが引かれたテーブルに肘をつくと天使の注文を待ちつつ、我ながら胸焼けがするような甘ったるい笑みと声色を作りながら「悪いねェ、急にあんたのこと誘っちゃってさ」と心にもないことを、いかにも申し訳無さそうに囁いてみせた。サングラスの奥から相手の反応を伺いつつ、天使も人間もひっくるめた、可愛らしいファッションの女性だらけの周囲に目を配ることも忘れずに、どの辺りで切り上げるべきかのタイミングをぼんやり伺っているらしい。尻ポケットの携帯電話は暫く鳴る心配もなく、メールが来るほど親しい友人もいない為、彼女の意識の外にある。ふと、「でもあんた、他に予定とか無いワケ?」と何気なくそう問いかけてみて)

  • No.16 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-03 12:25:23 



いいえ。
〝普段悪魔の方とお話をすることがないから〟、新しいお友達ができて嬉しいわ。

( 此方を何やら気にかけているレジの店員には自分が1番自信のある、控えめな可愛らしい天使のはにかみを。それからいちごのタルトと甘いミルクティを頼めば、会計の際に何処と無く挙動不審な店員の手をするりと撫でるように指先だけで触れて彼女の待つテーブルへと戻り。これでサービスが来るか連絡先が来るかは運だが、別にどちらにしてもアリシアとしては問題が無いとして。白いテーブルクロスの引かれた可愛らしいテーブルと、黒を纏った彼女のコントラストはなぜだかとても絵画的でそのチグハグさ加減が逆に目を引く。自分もすとんと彼女の向かいに腰掛けては、まるで蜂蜜のように重たくどろりとした甘い笑顔の彼女からの謝罪にぱっと優しげな笑顔で首を振り息を吐くように甘ったるい声で嘘を零して。まるで何も知らない無垢な少女のようにふわふわと微笑むその姿は悪気なく蟻を踏み潰す人間の子供によく似ている。彼女のサングラスに隠された瞳は伺うことが出来ないが、何やら周囲に目を配っている様子は伺える。彼女からの何気ない質問にくすくすと笑顔を零せば「 優秀な部下がお仕事を率先してやってくださるから、残念ながら予定はなんにもないの。信託の日はまだ先だし、たまに人間界に遊びに行くらい。 」と。彼女の言うちょっとだけ遊ぶ、というのは言わずもがなではあるのだが、その穏やかな笑顔と柔らかな口調からはどう聞いても〝少し人間たちに幸福を分け与える〟とでも言うような意味合いにとられてしまいがちで。アリシアからすると相手が勝手に勘違いをしたのよ、と言った具合だ。貴方は?とでも言うように彼女の方を見れば、彼女のサングラスに反射した自分と目が合いにっこりと可愛らしい笑顔を浮かべて小首を傾げ。 )


  • No.17 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-03 13:43:42 

ほォ…そんじゃ、オレと同じかァ。
(彼女は天使の柔らかな微笑みの底に何かを見たのだろうか。こんなのが『人間どもに信託を寄越すクソ天使サマ』の枠に収まってるなんて、天界の判断基準とやらは自分たちよりも随分狂ってるんじゃないのか、と心の底でぼやきつつもそれとなく「ヘェ」と相槌を打ち、早速運ばれてきたアイスティーを一口、ずっ、と啜る。程良く冷えたアールグレイの風味が喉に染み、内装に気圧されてぼんやりしていた思考が随分スッキリしてきたらしい。…それはそうと、このクソ天使サマ。『普段は悪魔の方とお話をすることがなくて』だって?よくもぬけぬけと言えたもんだ。さっき、ーあんな雑魚と一緒になどされたくないので口に出したくもないがー『同胞』をボロ雑巾みたくポイ捨てしていたクセに『話なんてしたことがない』ってのは傑作だなァ、と彼女は内心で悪態を吐ける程に相手を観察し終わっていた。人畜無害そうな見た目に計算され尽くした話し方、自分の顔がよろしいのを理解した上の計算された振る舞い。まァこんなのに騙されるバカはトコトン、それこそ棄てられるくらいには騙されるだろう、と結論付け、シフォンケーキが来たら帰るか、と考えながら「いンや、オレは特にねェな。煙草買いに来ただけだしよ」と言葉のない問いにサングラス越しの瞳をこれまたきゅう、と細めて答えた。嫌なものを見ないように、他の悪魔どもよりも赤く冴えた気味の悪い瞳を塞ぐための、若干ズレてきていた黒い障壁を指先で押し上げ)

  • No.18 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-03 18:34:32 




そう─── 。

( 運ばれてきたアイスティーと、それからミルクティー。それぞれを受け取りそっと口内に流し込めば甘ったるいミルクの味が口に広がる。からん、とストローで氷を混ぜながら自分と同じように予定は無いという彼女の言葉ににこり、と相も変わらずお人形のような笑顔を浮かべれば、…本当に何が目的かしら。靡いてる感覚が全くないし、遊び目的ではなさそう。だなんて思いつつミルクティへ落とした視線をまた彼女の表情の読めないサングラスへと戻せば、ふと思い立ったかのように 「 ねえ、貴方の瞳が見たいわ。サングラス越しじゃ自分とお話しているみたい。 」と強請るように─── とは言いつつも断られるだなんて1ミリたりとも思っていない傲慢さと我儘さを見え隠れさせながらさくらんぼ色の唇を開き。無論寂しがりのウサギのような理由ではなく、瞳を見ればその者の人となりが分かると人間界で聞いたことがあるのを思い出したらしいアリシアの気紛れだ。夜の闇に紛れてしまいそうな黒のスタイルと、朧月のような金髪。夜色のサングラスの向こう側の瞳は一体何色で、どんな形をしているのだろう。アリシアは外して?と言いたげにこてりと首を傾げては彼女の返答を待って。 )


  • No.19 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-03 19:05:29 

…はッ。乙女のヒミツを暴くのは、野暮ってモンだぜ?
(その言葉を聞いた瞬間。羽毛のように軽いシフォンケーキを口に運んでいた、フォークの手が止まる。そのサングラスを外せー暗にそう言われているような感覚と目付きにぴくり、と彼女の目尻が震える。手袋に包まれた右手の指先がビキビキと異形に変化していくのを気合で抑えつつ、変わらぬ軽薄な笑顔でそう戯けてみせた。血のように一際赤く冴えた瞳の瞳孔がサングラスの下で開いたが、今は『仕事』の時間ではないんだ、と言い聞かせて彼女自身を抑える。「悪ぃね、オレにとってはコイツは相棒なンだわ。目にくっついちまってんのさ」今どき小さな子供でも信じないような言い訳を一つ、これで諦めてくれれば幸いと考えつつ、彼女はそう口に出す。その時、彼女の携帯が尻ポケットで震えた。どうやら上司からの着信らしいーこれ幸い、と言わんばかりに席を立つと「…あ?アー、ウチの上司からだわ。悪ぃな、そろそろ行くわ。ここ経費で落としとくからさ、金は心配すんなよ」と眉を下げて申し訳無さそうに笑いながら手を振り、足早にカフェのテラス席を後にすると煙草に火を点け、大きく紫煙を吐き出して)

  • No.20 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-03 20:04:24 




まぁ。それは残念。
仲違いをしたら教えてね。

( まるで小さな子供に言って聞かせるような彼女の断り文句にぱちり、と一度だけエメラルドグリーンを瞬きさせたあとにすぐににこりと微笑めば、さらりと何でもないことのように天使とは思えないセリフを吐いて。…と、まるでタイミングを見計らったかのように彼女の携帯が自分の存在を主張したのをキッカケに彼女が席を立てば、仕事ならば仕方がないと特に止めることはなく。だがしかしこの上玉を逃してしまうのは勿体ないとふと思ったのか、〝Alicia〟と金色の美しい筆記体で書かれた名刺サイズの紙を取り出せばそこの裏に恐らく彼女の連絡先と思われる番号を書けば最後にチュ、とキスを落として美しいさくらんぼ色のキスマークを。それを彼女のジーンズのポケットへするりと差し込んでは「 またね、悪魔のお姉さん。ご馳走様。 」と甘ったるい語尾を残して微笑めば白魚のような手を振って彼女を見送り。彼女が目の前からいなくなれば笑顔こそそのままにスン、と瞳から色が無くなれば運ばれてきたイチゴのタルトに乗っている赤く熟したいちごへグヂュ、と押しつぶすようにフォークを刺せば「 ふふ、 」と新しい玩具を見つけた子どものように純粋無垢で残酷な笑顔をこぼして。 )





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