この魂が尽きる時
肌身離さず付けていた星型のペンダントを彼に渡して
僕は彼に言いました
『 どうか、僕の形見を大事に持っていてほしい 』
其れを受け取り、涙でボロボロになりながら
彼は僕に言いました
“ どうか、俺の事を忘れないでいてほしい ”
小さな村が戦に巻き込まれ、とある青年の魂が尽きてから幾度となく月日が流れた。
時は令和に移り、喧騒や少しの出血でさえ苦手な青年と
生まれつき、胸元に星型のようなアザを持って生まれた青年がいた。
仕事に追われて切磋琢磨する毎日の中で
時々夢でみるのは遠い記憶のようなもの。
いつも同じ人物が現れ、此方に優しく微笑んでいる。
現代に生まれ変わりし2人が出会った時、どのような物語が生まれるだろうか。
──僕は、星の証を持ったキミをいつまでも待っている。