アリスは男子高校生(〆)

…ふぁ～（相手の膝でしばらく寝てから、目が覚めて起き上がると伸びをして「おはよぉ有栖」と言って）

おはよう、いい夢でも見れた？(相手が起きれば、微笑みながらそう声をかけて、「もうすぐ授業終わるよ」と伝えて)

夢なんか一回も俺はみたことねぇなぁ（相手の言葉にそう言いながら伸びをすると器用に飛び起き「じゃあ俺は終礼に出るぜ」と言って）

そうなの？変な猫(夢を見たことがないと聞けば、不思議そうにしつつ、変な猫だと言い、自分も立ち上がれば、「教室隣なんだし、一緒に行こう」と言い)

そりゃぁ、変な世界から来た猫だからな（自分を猫呼びする相手にけらけらと笑いながら一緒に行こうと言われると先を歩くが歩調は少し遅くして）

！…ふふ(相手を追いかけるように歩いていたが、自分に合わせるように歩調を遅くしてくれると、自分の為かなと思えば、嬉しさから自然と笑みが溢れ)

なぁんだよ…（笑ってる相手に少し不満げな表情を見せると先ほどと打って変わってペースが早まって）

あ、待ってよ！早いよぉ…っわぁ！(相手の歩くペースが早まると、急がなきゃと思い、小走りで相手を追いかけるも、躓いた拍子に相手に後ろから抱きついてしまい)

！にゃっ、びっくりさせんなよ（躓いた相手に後ろから抱きつかれると驚いたように背中が跳ねて、思わず猫のような悲鳴が上がって）

猫だ…！(意図せず驚かしてしまった為、謝ろうと思っていたが、相手の猫のような悲鳴に、相手から離れては、謝罪するよりも真っ先に、目を輝かせながら言い)

そんな目で見るなぁ…元はそうだから仕方ないだろ（目を輝かせてる相手に不服そうな表情を見せてからふんっと言いたげに顔を背けて）

あ、ご、ごめんね(相手の様子を見ては、しゅんとしながら謝罪して、「千咲が俺に合わせてくれてるのに喜んだ罰なのかな。躓いちゃった」と少し恥ずかしそうに笑いながら言い)

俺にだきつけたんだし結果的にお前は損してねぇけどなぁ（相手の言葉に、自分にだきつけたのは幸運だろと言うと教室について）

千咲が守ってくれたのかもな(相手に抱きついたことで転ばずに済んだため、確かに幸運で、楽しそうに笑いながら冗談を言い。教室に着けば、相手と別れて自分の席へ行き、帰り支度をしていると、クラスの女の子からカップケーキを渡され、受け取るものの、どうしようと困り)

チョコ？あぁ、食べたぜぇ（終礼が終わるとさっさと帰ろうと思ったが先ほどプレゼントをくれた女子に絡まれてめんどくさそうに答えていて）

…え？あ、ごめん、千咲んとこ行くから。うん、またな(相手が好きかはわからないが、今度は相手にあげようと思っていれば、友人に帰ろうと言われたため、相手の元に行くからと断ってから相手の教室へ行き)

けど生憎…あ、有栖（少ししつこく言い寄られていたためどうしようかと思っていると相手が見えたため手を振って相手の方に行って）

千咲！…って、あれ、もしかして邪魔しちゃった？(相手はどこだろうと探していれば、先に気付いた相手が来てくれて嬉しくなるも、女の子がいるのを見ては、話の邪魔したと思い、申し訳なさそうな表情で尋ねて)

全然、早く帰ろう（相手の言葉に首を横に振るとそのまま手を引いて学校から出て）

そ、そう？(相手が大丈夫と言うと、まぁいいと思い、「千咲、カップケーキ好き？」と尋ねつつ相手に差し出して)