お豆腐さん 2023-05-17 14:43:01 |
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【宮下 梨子】
…えっもうこんな時間…!?予定は特にないですけど…あまり遅くなって心配をかけるわけにもいきませんし、私はそろそろ帰ることにします。
(教室内の時計を覗きこむように見てみては気付いたら過ぎ去ってきた時間に思わず声をあげて。少し考えるも家族に何も連絡をしてないことを思いだし、鞄を肩にかけ直してはそう発し。)
【宵崎 奏】
そう…ですか…?…立ったりするときとかたまに踏んじゃったりするんですけどね……触りますか?良ければ。
(瞬きを数度繰り返しては苦笑を漏らしてそのことを話し。自身の髪を片手で一房すくっては他所を向いてしまった彼の方へ恐る恐る差し出して。彼女なりの御礼…のようなものだろう。)
【神代 類】
それなら僕が近所まで送って帰るよ。遅くに君一人で歩かせる訳にはいかないしね。
(元はと言えば話に花を咲かせていた自分にも原因がある為机に広げていたノートや筆記用具等を鞄に仕舞い込み肩に掛ければ見送りの提案をして。)
【九条 夏樹】
えっと…気持ちは嬉しいのですし僕が言うのもなんですが、あまり知り合ったばかりの男性に髪を触らせない方がいいですよ…髪は女性の命って言われてますし、折角綺麗な髪なんですから。
(不快感示すどころか寧ろ差し出してくる彼女に目を丸くし髪と顔を交互に見渡し悩むもののやはり抵抗感あり無下にするのは申し訳なさを感じつつ両手を前に出し遠慮気味に伝え。)
【宮下 梨子】
神代先輩が…?そんな、大丈夫ですよ。もう高校生なんですから一人でも帰れますし…。
(思わぬ申し出に一度首を傾けたものの、付き合わせてしまう申し訳なさもありすぐに断りの姿勢を見せて。)
【宵崎 奏】
…そう、ですか…少しでも御礼になればいいな、って思ったんですけど…。
(自身の手にある髪を見てから礼が出来なかったことでほんの少し残念そうに下ろし。何か他にできる御礼のことは…と真剣に考える彼女にはやはり警戒心だとかそう言った類は一切見当たらず。)
【神代 類】
駄目だよ、確かに物理的には帰る事は出来るかもしれないけど最近物騒だからね。宮下くんみたいな可愛い女の子が一人で歩いてたら不審者に狙われてしまうかもしれないよ。
(遠慮する様子見せる彼女にこちらも譲らないとばかりに首を横に振り拒否しそろそろ見回りの先生から帰るよう促されそうな為昇降口に向かうべく彼女の手を握れば歩き始め。)
【九条 夏樹】
うーん……あっ、でしたらもしまた何処かでお会いする機会があったら今度は元気な姿を見せてください。と言っても次いつ会えるか分かりませんけどね。
(お礼をする事に固執するも見返りを求めて起こした行動ではなかった為特に思いつかずかと言っても彼女の思いを無下にする事が出来ずどうしようか腕を組み思いついた一つの案を提案するも名前と少しの情報しか知らず今後会える保証があるか分からない為思わず苦笑浮かべて。)
【宮下 梨子】
そんな大袈裟な…。家までの距離もそこまで離れてるわけでもないですし……ってい、今さりげなく…ッ!……あ、ちょ、ちょつと待ってください!大丈夫ですってば!
(こういう時はまともなのに、とやや失礼なことを考えていればさらりと告げられた可愛いに思わず頬を少し染めるもひかれるがままに足を動かし。ただそれでも彼を真っ直ぐ帰路へつかせようと大丈夫、を繰り返しており。)
【宵崎奏】
何処かで…?………また会えはきっとすると思います。なんとなく、そんな気がするだけ、ですけど。…だから…自信はないけどなるべく…頑張ってみます。
(この街ではよく知り合いに会ったりはたまた知り合いの知り合いと偶然顔を合わす、なんてこともよくある多いため、彼ともまた会えるのではという僅かな期待から笑みを浮かべ。…けれどどうも無理をしがちなおかげで体調を崩すことは少なくないせいで次会った時に元気な状態かは…少々自信がなく。)
【神代 類】
まあまあ、いつも騒がせちゃってるみたいだしこういう時くらい先輩らしい振舞いをさせてほしいな。ほら、顔も赤いし風邪引きかけてるんじゃないかな?
(動揺しながらも断り続けられても珍しく食い下がり自身が原因であるにも関わらず染まった頬の意を知らず体調不良と受け取り益々付いてくる気満々になり覗き込むように顔を近づけ。)
【九条 夏樹】
奇遇ですね、僕も何となくではありますがそんな予感がします。でもお礼だからと言って無理して元気になろうとしなくても良いですからね。
(根拠はなく何となくではあるものの明日以降またどこかで会えそう、そんな予感があり彼女からも同じ言葉を聞ければ嬉しそうに微笑み返すも律儀な彼女は無理をするのではないかと言う懸念もあり念押しして。)
【宮下 梨子】
…こういう時くらいって自覚はあるんですね…。というか誰のせいだと…!…ああもうわかりましたから!とりあえず離れてください!
(じとりとした視線を向けるもとうとう根負けしては折れて。距離が縮まることで余計赤く火照ってしまった顔を誤魔化すよう、彼の胸板に両手を置き押し退けるよう力を少し込めて。)
【宵崎 奏】
ぅ…だ、大丈夫です…無理はしないようにしますから…た、多分。………それに何時までも体調を崩してる訳にもいかない…ので。
(御礼ということで少し気負った思いを持ったものの、釘を刺されるかのような言葉に目を反らすも。最後には小さな声で呟き、その視線も下にうつ向かせ。頭にサークル仲間の紫髪の少女を浮かべながら、無意識にやや思い詰めた表情を浮かべ。)
【神代 類】
ふふっ、それなら良かった。何もない事に越した事はないけど万が一宮下くんに何かあったら僕が困るからね。それじゃあ行こうか。
(完全に納得した訳ではないが彼女から了承を得た事で笑みを溢し、されるがまま距離を開けるも未だに繋がった手を離す事はなくそのまま昇降口に向かおうと歩みを再開させ。)
【九条 夏樹】
それなら安心ですが…あの、大丈夫でしょうか…?
(彼女の言葉に懸念点は残りつつも嘘を吐こうという意思はなさそうな為安堵したかに思えば体調不良とはまた違った不穏な顔つきに何やらただならぬ事情を感じ取るも心配そうに顔を覗き込み。)
【宮下 梨子】
…別にもしも何か起きたって先輩が困ることはないじゃないですか。…というか手は何時離してくれるんです?
(彼にだけでなく言いくるめられた自分に対しての呆れも含まれる本日何度目かの溜め息を溢してから少し卑屈なことを口にし。一向に離される気配のない手に視線を移し。)
【宵崎 奏】
…ぁ……大、丈夫です。…すみません、その…ちょっと…考え事をしてて。気にしないでください…
(早く…早く帰って曲を作らなければ。まふゆを救える曲を…そんな思いから表情は焦ったものへと変わっていたがはっと我に帰れば心配させぬように取り繕ったような笑みを見せて。)
【神代 類】
そんな事はないよ。宮下くんは大切な後輩だからね。君に何かあったら僕はとても寂しいから…守れる時には守らないとね。こう見えても護身用の道具はあるから不審者から守る事は出来るよ。…僕は君とこうしたいと思うけど君が嫌なら離すしかないね。
(流石に聞き捨てならない言葉に直様反論し日々追いかけ追われる仲であろうと彼女は自身にとって悪い存在ではなく寧ろ大切な存在であると告げるものの繋がれた手を指摘されれば少し悲しそうに笑いながら握っていた手がするりと離れ。)
【九条 夏樹】
…そうですか、それならいいん…ですけど。
(先程見せた表情は体調不良の物ではなくもっと彼女の奥底にある想いが垣間見えた気がしつい先程会ったばかりの自分が軽率に踏み入れていけないと察知してしまいそれ以上何も口にする事は出来ず眉を落とし無意識の内に両手を組み強く握り締め。)
【宮下 梨子】
…そんな風に思っていたなんて意外です……いつも色々作ってますもんね。…別に嫌とは言ってません、けど。…神代先輩、そういうの繰り返してるといつか勘違いされますよ?
(毎度注意に回る自分に彼が言うほど良い印象を持たれていたとは思わず数度瞬きを。いつもの様子を思い浮かべればその道具とやらも自作なのかと予想をたて…哀愁を感じられる笑みについそう返してしまってから異性と気軽に手を繋いだりする彼に警告の意を含めた言葉を投げては。)
【宵崎 奏】
…それにこれはわたしが………__あ、時間………九条さんのお陰でそろそろ動けそうです。
(彼の表情や仕草から納得しきってないような雰囲気を感じとってしまい。何て言葉をかけようかと自分の中で探し、何かを言いかけたものの…夕刻を告げる聞き慣れた音楽が街へ響き。まだ空には明るさが残っているものの、あまり彼を拘束するのも気が引け話を反らすよう自身の容態を告げ、歩けそうになったことを報告し。先程言いかけた何かを口にしようとする様子はもうなく。)
【神代 類】
おや、僕が女子となら誰でも手を繋ぐ程の人たらしとでも言いたいのかな?残念だけど…人はきちんと選んでいるよ。
(突如投げかけられた警告の意味をすぐに理解し心外とばかりに苦笑浮かべその場に立ち止まり耳許に顔を近づけると意味深な発言を囁いて。)
【九条 夏樹】
…あ、それなら良かったです。この後は何処かに行く予定ですか?近くまで見送りますので。
(余程夢中になって話し込んでいたのか先程まで青く広がっていた空は赤く染まっており特に予定がある訳ではないが彼女はそうでない可能性もありその場から立ち上がり、約束していた通り近くまで送る事を告げ。)
【宮下 梨子】
っ、ど、どういう意味ですかそれ…!っていうかそういうとこですよ…!心臓に悪いことしないでください!
(不意に足を止めた彼を不思議に思い、立ち止まり。耳元で言われたことによる擽ったさから再び一歩下がり肩を竦めてしまって。現在進行形のその行動までもたらしに見えては僅かに頬を膨らませ。)
【宵崎 奏】
…あまり調子にのって外を歩いてまた体調が悪くなる前に今日は帰ることにします。…ありがとうございます。
(あっという間に変わっていた空模様に時間の流れの早さを感じながら、自身もふらつかぬようゆっくりと椅子から腰を上げ。家に帰り睡眠や食事を取らなければ25時まで持たなそうなことが目に見えているためそう言い。)
【神代 類】
充分ヒントをあげてるからそこから先は君自身で考えてね。正解したら良い事があるかも。
(自分でも分かりやすいくらい行動してるにも関わらず意図が読めず抗議する彼女に対し問題と言う形で答えを濁し彼女の唇に人差し指を置きとんとんっと2回叩けば再度背中を向け先を歩き始め。)
【九条 夏樹】
それがいいと思います……では、行きましょうか。
(正直これから暗くなる事もあり体の調子も良くない状態で一人歩かせるのは不安しかなく安堵するも、家の近くまでとなると家を知られる事に抵抗あるのではないか然し一人で帰らせるのも心配という葛藤抱きつつ経路が分からないため彼女の出方を待ち。)
【宮下 梨子】
………神代先輩のことだからどうせまたからかってるとか演技の練習とかじゃないんです…?…正解したら良いことって子供じゃないんですから…。
(自身も再び歩き出すも考える素振りを見せ。本来なら…自身の常識なら意中の人物にするべきであろう態度…ということまでは分かるものの。相手が相手と言うこともあり変に疑っては勘ぐるように。)
【宵崎 奏】
はい…あ、もし途中で用を思い出したりしたらわたしのことは気にしないでくださいね
(未だ付き合わせてしまうことへの罪悪感を抱きながらも、彼の様子を見ながら自宅の方向へと足を進め。自宅の所在がバレることも…助けてくれた彼であれば平気な気がする、と相変わらず危機感の見当たらぬ考えを浮かべ)
【神代 類】
そこを見抜けて初めて正解かな。言っておくけど、確信ないまま答えたら合っていても正解には出来ないからちゃんと自信持って答えてね。
(ここまで来て疑われ続けるといよいよ日頃の行いを改める必要がありそうと一瞬脳裏を過るも勿論何日か経てば元に戻るのは明白であり真面目な彼女の事だから有り得ないが当てずっぽでの回答がないようにと釘を刺しておき。)
【九条 夏樹】
ええ、お気遣いありがとうございます。宵崎さんも本当に大丈夫な所まで来たら遠慮なく言ってくださいね。
(こちらの葛藤を察してか気遣いを見せる彼女にお礼述べるもやはり心配が勝り例え的外れな行動だとしてもついて行く事にし気軽に別れられるようにし後に続くように歩み始め隣に並び。)
【宮下 梨子】
…それ、大分難しくないです…?普段の先輩の行動もありますし…。
(当てずっぽうとまでは行かずとも彼相手に自信を持って答えるのは中々に難しい話で。遠回しに普段から信用できない、と告げては。)
【宵崎 奏】
分かりました…じゃあ家の近くになったら声をかけますね。
(こくり、と足を進めながら頷き。視線を隣へと移しながら。言葉ではそう言いながらも少しでも家から離れた場で別れよう、と一人考えを浮かべる。防犯等からの考えから……ではなく、ただ彼を少しでも早く解放しよう、という思いからで。)
【神代 類】
君の中で僕は相当信用がない事が分かったとして…宮下くんなら当てられそうな気がするけどね。
(日頃のやり取りを回顧すれば彼女の言動は相応の物であるものの何だかんだ常日頃絡んでいるので確信はなくとも彼女の事を信頼していると、同じように遠まわしで伝えて。)
【九条 夏樹】
はい‥‥そういえば話は変わるのですが、奏さんの知り合いに神山高校に通ってる友人の方っていらっしゃったりしますか?瑞希さん…という方なのですが。
(真意はどうあれ懸念点を全て払拭出来た事に安堵するも、話題がなくなってしまいどうしようか考えているとふと思い浮かんだ同級生と仲良くしている後輩の姿を思い出しその子が彼女の名を口にしていたような…と朧気な記憶呼び起こし聊かの不安を感じながら問いかけて。)
【宮下 梨子】
…そりゃあ普段からあれだけ騒ぎを起こしてたら…。…まぁそれなりに信じてくれてる、ってことです?
(疑問系のように最後の発音が少し上がってしまったのは自信を完全に持ちきれていない部分があるためだろう。彼の少しうしろからその顔色を覗き混むよう視線を投げて。)
【宵崎 奏】
はい、何人か知り合いが通ってます。…瑞希…一年の子で苗字が暁山なら知り合い…だと思います。友人…っていうよりはサークル仲間で。知り合いなんですか?
(こくりと頷き肯定を示してから、彼から出された名を転がす。淡い桃髪を1つに結った彼女の姿を脳裏に思い浮かべながら。彼から出たと言うことはもしかして顔見知りだったのかな、なんて考えから尋ねてみて。)
【神代 類】
それなりではないんだけどね。僕は宮下くんをかなり信頼してるよ。そこまでの人じゃなければこうやって見送ったりはしないし…手を握ったりもしないからね。
(疑問の中にある一部の言葉を首を横に振って否定しそれなりと言う微妙な評価ではなくかなりと彼女に対する信頼の言葉を改めて告げ背後から現れた彼女の顔に向けにっこり微笑みかけ。)
【九条 夏樹】
あー…多分その子ですかね。いえ、僕ではなくクラスメートの一人が仲良さそうに話しているのを見ただけで僕自身面識がないと思うんですよね。多分あちらも僕の事は知らないと思います。
(苗字の方は聞いた事ない為不明であるがクラスメートが口にしていた名前と一年の教室から見た姿思い出し確信を得て頷き。然し面識は皆無な為名前を出したら知らないと言う自分の知らない所で恥ずかしい事にならないよう前もって教えておき。)
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