匿名さん 2023-04-29 15:14:24 |
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そうだな…もし、椿があの服を着てああやって給仕をしてくれたら、華やかになるだろうな。
( 目の前の相手がこちらの問いかけに反応するように、その蘇芳の瞳をぱちりと丸めておずおずと問いかけてくれば、注文を厨房へと伝えに行く女性の後ろ姿を見ながらチャイナ服を着た椿を今一度、想像してみて。男を誘うようなおみ足を見せつけてくるスリットに、体のラインがくっきりと出るタイトなデザイン。それをメリハリのある体を持つ椿が身に纏えば先ほどの女性にも負けない華やかさになるだろうと述べれば「 もちろん、普段の椿も十分華やかだけどな。 」と、いつもの和服の相手も見目麗しい美しさだとあけすけなく褒めて。茘枝の甘い香りに表情をほぐされる相手の表情を見れば「 ここの料理の国の人々は茶を好んでて、色んな種類の茶があるんだ。その茶なら、椿も飲みやすいと思う。 」と、こういった中華の店に何度か来たことがあるらしく、その際に味わったもので気に入ったものを注文して、その茘枝紅茶ならば気にいるだろうという考えで、己の前に運ばれてきた烏龍茶の芳醇な香りを堪能してから一口啜り。 )
華やかに、……。
わたし、おハナさんに相談してみます。
( 矢張りああいった服での給仕というのは男性の心を刺激するものなのだろう、椿は今度おハナさんのお店に行ってそういう服があるか聞いてみよう…と、たった1人お家にいる昼間の時間の予定表に新たに予定を組み込んで。ただただ彼に喜んでもらいたい、といういじらしい乙女の恋心は強い行動力に変わるものなのだ。普段とは違う服の自分も、そして普段の和服の自分もきちんと褒めてくれる彼の優しさにまた淡く頬を染めながら「 有難うございます…。 」とわかりやすく嬉しそうにはにかめば和装も洋装もなにでも着こなしてしまう彼の隣に立っていても恥ずかしくないように、という自分の密やかな目標が報われたような気すらして。かれの説明にふむ、と真剣に耳を傾けていれば彼のおすすめしてくれた茘枝紅茶を火傷をしないようにしっかりとふう、と冷ましてから1口静かに啜って。ふわり、と広がった果実系の爽やかな甘みと紅茶の程よい苦味が合わさった味は、いつも飲んでいる紅茶よりもずっとずっと飲みやすくて程よい甘味を感じ。「 !あまくておいしい…! 」とぱちぱちと瞬きをしながら新鮮な驚きと美味しい!という分かりやすい反応を見せては上品に口元に手を添えながらふわりと微笑んで。 )
あー…おハナさんには俺から話しておくよ。
( とんとん拍子で、椿があの服を着ることが決まれば、当の本人はこちらが述べたことを鵜呑みにして、件の女主人に相談してみようと意気込めばそれに待ったをかけて。確かにおハナさんに話せばいいだろうが、椿とおハナさんを二人にしてしまえば余計な気を遣って、また変な服を椿に持たせるかもしれないと心配してのことでこちらから話しておくと言って。こちらが選んだ紅茶を上品に啜って、たちまち花の咲くような笑顔を浮かべればその様子にこちらもつられて笑みを浮かべて。二人とも茶の香気と味に解されていると、いよいよ料理が運ばれてきて、献立は麻婆豆腐に青椒肉絲、餃子に小籠包、叉焼と様々な料理が二人の前に並べられ、二人で食べるには少々種類が多い気もするがそれぞれが半人前といった量なのでそこまで多いわけでもなく。「 さぁ、食べようか。 」と、t手を合わせて。 )
?
ありがとうございます。
( 彼からの待ったに蘇芳をまんまるにさせて首を傾げては何故かしら、と思いつつも素直に彼に従い。何かおハナさんに他のお仕立ての用事があるのだろうな、と半ば無理やり自分を納得させてはあの服を着るにあたってちょっぴり運動して体を絞らなきゃ…と棒切れのような足と男性の両手で簡単に掴めそうな程の細い腰を持つ周りのウエイトレスたちをちらりと見やって。次々に運ばれてきた料理たちはどれも山椒の香りが効いていたり柔らかな湯気の立つものたちばかりで、廓では無論こんなに湯気が立った状態での料理を食べられることなど滅多に無かったのできらきらと瞳を輝かせ。「 はい!いただきます。 」と彼と同じように両手を合わせては、どれから食べよう…と目の前に広がるきらきらとしたご馳走たちを輝く瞳で見つめて。 )
( / 一度、本体会話だけ失礼します。今、本体の方が立て込んでいて、今週の返信は無理そうです。申し訳ありません。来週からは返信できるようになります。本当に申し訳ありません。 )
( / とんでもないです!どうか無理なさらず…!!
暑い日が続いておりますし、体調にはお気を付けてくださいね。顔出しありがとうございます…! )
まずは麻婆豆腐から食べてみようか。
( 初めて目にする料理たちに期待いっぱいといった様子で目を輝かせながらどの料理に手をつけるか迷っている相手に助け舟を出して。麻婆豆腐に含まれている香辛料で、食欲が増すだろうという考えからで、相手が心の中で密かにダイエットを決意していることなど知る由もなく、今日はお腹いっぱい食べさせようとしており。女性なら少しくらい、脂が乗っていたほうがいいのだ。それに椿もまだまだ成長の途上。栄養をしっかり取らせなければという心遣いで、麻婆豆腐を気持ち多めに取り皿に取り分けて「 はい、どうぞ。 」と差し出して。 )
( / 大変お待たせしました…!本体が落ち着いたのでこれから高頻度で返信できます。 )
まーぼーどうふ…。
( 聞き馴染みのない名前の中にある豆腐、という単語で豆腐を使った料理なのだと辛うじて判別できる程度で、椿は幼い子どものように辿々しい口調で目の前のふわりと香辛料の香りが香ってくる1品の名前を呟いて。少し多めに更に盛られた麻婆豆腐に「 あ、ありがとうございます…!! 」と本来ならば自分がやらなければならない仕事を彼にさせてしまった罪悪感も含めつつお礼を言って受け取り。小皿に盛られた麻婆豆腐は艶々と光る豆腐と香辛料の香りのする餡掛けのようなものがとても食欲をそそり、椿の蘇芳の瞳はきらきらと輝いて。いただきます、と小さく零した後にさっそく一口食べればふわりと口の中に広がる優しい辛味と鼻に抜けるような香辛料と豆腐のまろやかさにぱち!と瞳をまん丸にして。口元に手を添えつつ暫くむぐむぐと咀嚼をしては、「 美味しい…!ちょっぴりある辛味も豆腐でまろやかになってて、この餡掛けのようなものですごく食べやすいです! 」と人生で初めて食べる中華はどうやら椿のお気に入りになったようで、周りにきらきらと星を飛ばしながらまた一口と食べて。 )
( / とんでもございません…!!
無理せず、これからもよろしくお願い致します…!! )
( 先日の喫茶店での食事のように、初めて口にする料理に感動して、目をキラキラと輝かせればその様子を見てこちらも気が良くなったのか、「そうか…!じゃあ次は餃子を…」と、頼んでいた料理を勧めていき。人が美味しそうに食べている様子を見るのは気持ちよく、またそれが己が奢るものとなるとまた格別で、だからこそ餃子に小籠包、叉焼と、ダイエットを決意した相手の覚悟を打ち崩すように次々と料理を勧めていけば、やがて卓上にあった料理の皿は2人で全て平らげてしまい。お互い一息ついて、これで楽しい食事の時間は終了…かと思いきや、「 椿、デザートも来るからな。 」と別腹と言わんばかりに頼んでおいた胡麻団子、杏仁豆腐、月餅といったデザートと茶が運ばれてきて、今日はとことん椿を太らせ…お腹一杯になってもらおうとしていて。 )
( / こちらこそ、よろしくお願いします…!
これからの進み方なのですが、これ以降、百貨店でやることやりたいことがなければ、以前相談していた「疲労」で体調を崩す展開かなと思っているのですがいかがでしょうか? )
んふふ。
ぜんぶ美味しいです、─── ハッ。
( 今までの人生で食べたことの無い異国の料理たちはどれも新鮮な美味しさに満ちており、与えられるがままににこにこもぐもぐとご機嫌で食べていることしばらく。デザートまで用意されていると伝えられたあたりで漸く先程体を絞ると決意したばかりなんだったと思い返せば、明らかに1食の摂取カロリーを大幅に超えているであろう現状に乙女の脳内は警笛を鳴らし始めて。目の前に広げられたデザートたちはどれも初めて見るものばかりで、ふわりと漂う甘い香りが更に椿を誘惑するように決意を揺らがせ。だがしかし目の前の彼はきっと自分を食べさせることに楽しさを見出していることは火を見るよりも明らかで、椿は「 お、お腹がいっぱいなので、でざあとは少しだけ頂戴しますね! 」と自分の中で精一杯の譲歩をしながら心の中で明日はいつもよりもたくさんお掃除して運動しなきゃ…と決意を。 )
( / 疲労での体調を崩す展開で大丈夫です…!!
帰りの車でだんだんと本格的に体調を崩すしていくような形で小出しにさせていただきますね…!! )
そうなのか?ほら、これとか美味しいぞ。
( デザートと共に配膳されてきた烏龍茶で口の中をさっぱり流していると、目の前の相手が不自然にデザートを遠慮すると、どうしたのかと首をかしげて。女性には、確か「甘いものは別腹」という言い伝えがあったはず。であればこのくらいの量の甘味は食べられるだろうと、椿の頭の中でどれだけの決意と葛藤がせめぎ合っているのかを知る由もなくせめてこれらだけは食べてほしいと勧めるようで、胡麻団子を一つ摘まんでは「ほら、あーん…。」と、相手の口に向けて。 )
( / ありがとうございます!この食事のシーンが終わり次第、車のシーンに移らせてもらいますね。 )
ぅ、……。
ひ、一口だけ。
( 元々の甘いものが好きな性分に加えて、好いた相手手ずから口元に胡麻団子を差し出されれば断れるはずもなく。決意をした瞬間に甘いものを口にしてしまう罪悪感はあれど、小さな口を開けてそのまぱく、と胡麻団子を口にすればやはりこれも人生で初めて口にするものだったのか、自分の知っている団子とはまた違う味や食感の胡麻団子に長いまつ毛に囲われた大きな瞳をぱちぱちと瞬きさせながら咀嚼し。「 おいしいです…!いつものお団子とはまた違う風味です! 」と先程までの遠慮の姿勢はどこへやら、キラキラと蘇芳の瞳を輝かせてはにこにこぴかぴかと頬を弛めて。 )
( /かしこまりました!
これからもぜひよろしくお願い致します……! /蹴可 )
( やはり甘味の誘惑には抗えなかったのか、こちらが差し出した一口の胡麻団子にぱくりと喰らいつけば大きな蘇芳の瞳をきらきらと輝かせて感動を表現するとこちらはそうだろうそうだろうと満足するように頷きながら笑みを浮かべて。この流れで「 これは杏仁豆腐って言って…。 」と次の甘味を勧めて、結局一つの胡麻団子を皮切りに、椿の強固な覚悟( など直政は知る由もないのだが… )はいとも簡単に崩れ去り、勧められる甘味を全て平らげてしまい。最後に茶で口の中を流せば2人で満足といった様子で料理店をあとにして、「 どうだった?初めての中華料理は。 」と気に入ってもらえただろうかと問いかけ、もっとも椿の表情を見れば聞くまでもないだろうが…。 )
………………ハッ!
( 矢張り甘いものの誘惑には抗えないのが若い少女の性分であり、ふと我に返ったときにはスッカリ目の前の甘味の皿たちが綺麗に平らげられており。満足!とにこにこ微笑んでいたものの我に帰った瞬間に今何が…?!と蘇芳の瞳はまん丸に丸められており、先程の決意から一瞬で時が進んだような今の状況に驚いているようで。だが彼から穏やかに中華料理の味についてを聞かれれば、やっぱり明日から頑張ろう…と普通の街中にいる女学生のようにダイエットは後回しにすることを決意。「 あの、とっても美味しかったです!日本のお料理とは違う調味料を使っているから、色んな味がして…自分でも作れるようになりたいです。 」とほろほろと穏やかな華のように笑って見せれば料理のレパートリーに中華料理も新たに増やしたいと答えて。 )
それはよかった。
( 初めての中華料理について、顔を華のように綻ばせながら改めて言葉にして感想を述べられると、その笑顔を見れて、また満足そうな感想を聞けて、こちらも満足だという様子で上記の様に述べて。純粋で朗らかな椿は知的好奇心も旺盛なのか、中華料理を作れるようになりたいと告げられると「 ふむ、じゃあレシピを用意しないとな。 」と、その好奇心を尊重するためにと呟いて。その後も、本屋で中華料理のレシピ本を買ったり、食材を買ったり、椿の日用品を買ったりと百貨店を十分に楽しみ、帰りの車には二人の両手いっぱいになるほどの買い物袋が詰め込まれ。あたりはすっかり薄暗くなった時刻、夕焼けの優しい光が二人の乗る車を照らしており、その光を眺めながら「 今日はどうだった? 」と視線は進行方向そのままを向きながら傍らの相手に問いかけて。 )
すっごくすっごく楽しかったです!
……それと、私こんなにも色んなものを与えていただくことが初めてで。胸がいっぱいです。
( もうすっかり太陽の光が暖かな橙色になった時頃。夕陽に照らされてほんのり薄紅色に染まった頬をそのままににこにこと頬を綻ばせながら彼の問いかけに興奮気味に答えた後に小さな声でぽそぽそと後半部分を付け足して。ぽかぽかと暖かな気持ちに包まれた胸元に手をそっと添えれば、夕陽を受けてきらきらと輝く愛おしそうな紅玉で彼の方を見つめては「 直政さま、ありがとうございます。 」と何かを与えてもらう度に感謝を伝えてはいたけれど、改めて感謝の言葉を口にして。─── だがしかし暖かな気持ちになっていることは間違いないのだがその熱っぽい感情は熱から来るもので、慣れていない環境に気付かないうちに体調を崩していたのか本人の自覚のないままに火照る体はどんどんと椿の体調を静かに蝕んでいき。 )
…椿…?
( 安全運転を心がけ、進行方向にしっかりと視線をやっているため、夕陽に照らされた椿の蘇芳がまた一段と美しく輝いていることに気づくことが出来なかったが、椿の今日の感想を聞いているとその無邪気な様子につられてこちらも微笑んでしまい。しかし、その当の本人の声色の様子がだんだんと曇っていくと、どうしたのだろうかと訝しむように表情を強張らせて。運転の合間、チラリと彼女の方に視線をやるとその蘇芳には虚な色が混じっており、様子がおかしいことに確信を抱けば己の片手を椿の額に当ててみて。確信通り、手のひらからは明らかに高い相手の体温が伝わってくれば「 熱があるじゃないか…! 」と目を見開けばこうしてはいられないとはやる気持ちが足に伝わり、アクセルを深く踏んで屋敷へと急行して。 )
?、……ねつ…、
( ぽかぽかと火照る体はどうやら素敵な一日をすごした興奮から来たものではなく、いつも心地よい温かさの彼の手が額に触れればひんやりしてて気持ちいいなと感じる程度にはくらくらと体が熱に侵されており。彼の言葉をたどたどしく鸚鵡返ししては、熱?わたしが、?あれ…でもからだがあつい、嗚呼でも今日は直政様が寝かせないと仰っていたのに、舞はいつ見せるんだっけ。とぐるぐると上手く回らない頭で様々なことが浮かんでは消えていき、次第に混乱しくらりと回った感覚に抗うことなく静かに遠くなっていく意識でふと、遊郭ではこうして体を崩したら、売り物にならないと折檻をされるか暗くて寒い部屋でたった一人で熱が下がるまで隔離をされるかの二択だったことを思い出し。椿は折檻をされたことがなかったけれど、またあの部屋に行かなきゃならないのかしら。嗚呼厭だな、怖いな。と思ったその瞬間に意識はぷつんと途切れ。 )
椿…?おい、椿!くっ…!
( アクセルの踏み込みの深さと比例して車窓から流れる景色が早くなり、周りの車をも追い越していくほどの速さになるが、傍らの相手の容体がどんどんと悪化していけばその様子に早く連れて帰らねばと焦り。ついには曖昧だった言葉も帰ってこず、椿の意識が途切れれば全身から嫌な汗が流れ始めて心臓がどくどくと嫌な鼓動をあげて。ようやく屋敷に到着すると、今日買った品物には目もくれず、まずは椿を抱き上げて相手の寝室に運びベッドに寝かせて。改めて様子を確認しようと額に手をやればその体温は先ほどよりも熱く、頬も化粧のものとは思えないほど不自然に赤く染まっており、体調を崩していることは目にも明らかで。一度部屋を出て行き、またすぐに戻ってくればその手には鞄が提げられていて、鞄からなにやら取り出したかと思えば出てきたのは聴診器。この大祝直政は製薬会社の御曹司であり、既に親の事業の一部を担っている。当然医療知識も備えており、椿が着ているワンピースを緩め、その身体に聴診器を当てて心音を確かめていき。「 ( 心音が乱れている…。呼吸も。けど、これなら…。 ) 」と相手の様子を冷静に分析していけば「 過労から来る熱だな…。 」と診断結果を小さく呟いて。重篤な症状ではないとわかり一息つくも、身請けして間も無く連れ回したのが良くなかったのだろうかと己なりに反省して、その額に冷やした濡れタオルを添えてはそばで苦しそうに肩で息を上下させる相手を見守って。 )
( / 申し訳ありません!製薬会社云々の設定を追加させてもらいましたがよろしかったでしょうか…? )
……さ、……ねえ…さん……。
( 暫くただ胸を上下させながら苦しげに息を繰り返していたものの、熱にうなされながら小さくぽそりと姐である花魁を呼んでは固く閉ざされた瞳からは一筋の涙が零れ。─── こういった時に母を呼ばない理由は、椿に母の記憶などはないから。生まれて直ぐに母は梅毒で死んだので、腕に抱かれた記憶すらも微笑みかけられた記憶すらもない。ただ或るのは母のように暖かく優しい温もりの姉花魁のみ。この場にはいない姉を探すように…もとい、狭くて暗いあの部屋からの手口を探すように白い手を彷徨わせてはほろほろと音もなく涙を流して。 )
( /もちろんです!
ただでさえ完璧なのに医療知識まで兼ね備えているとなれば街の女性たちが放っておかないのも当たり前ですね…素敵です…!! 蹴可 )
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