学園偶像日和【〆】

それは、そうだけど…っ。ひゃ…！

( 確かに相手が言うのもそうなのだが、彼のことはそんな風に見たことはないのも事実。急に体勢が崩れたのを感じると思わずぎゅっと目を閉じて。)

すまぬな、流石にずっと立ちっぱなしは疲れてしまうと思って。怪我はないか？

( 念の為自分が下でクッションとなる形になった為衝撃を和らげたつもりではあるものの多少の硬さがある畳に倒れ込んでしまい怪我はなくとも痛みがあるのか気になり尋ねて。)

大丈夫だけど、びっくりしたぁ…！
三日月は大丈夫なの？？

( 衝撃は特になく彼が下になってくれていたからだと気づき。自分より彼は大丈夫なのだろうかと心配して。)

この程度の衝撃大したことはない。戦場で転がる方がまだ激しいな。

( 心配する相手を他所に愉快そうに笑い、体を再度転がしてお互い部屋の中で寝転びながらも抱き合う形になっていて。)

そうだよね…。
ねぇ、三日月。三日月はずっと私の傍に居てくれるよね…？

( 戦場の話になると、彼にぎゅっと抱き着いて。不安そうな顔色を示して上記のようなことを。)

絶対、とは約束出来ないが善処はするとしよう。主が俺を働かせなければずっと側に居られるがな。

( 愛する者相手に安請け合いはせず正直な気持ちを告げるものの何とも言えない空気を出してしまったような気がしてしまったので最後は笑って冗談を言う事で空気を何とか変えようとして。)

ふふ、そうだよね…。
ごめん、変なこと聞いちゃった。

( 変なことをきいたと苦笑しあやまり。)

…まあ、主が俺を嫌いになって離れて欲しいと言われたら諦めてただの刀に戻るがな。

( 僅かに沈黙をした後、いつもの軽い調子で微笑みかけるもその表情はどこか切なさそうにしており。)

嫌いになる訳ないよ！、
絶対ないから。

( 彼の言葉にはばっと顔を上げて、僅かに泣きそうな顔をして見つめ。)

…すまんな、うっかり俺も意地悪な事を聞いてしまった。

( 過ぎた言葉である事を自覚すれば申し訳なさそうに謝罪と共に慰める為抱き締める腕の力を強めると同時に再び優しく唇を重ねて。)

ん…、もう…そんな悲しいこと次に言ったら許さないんだから！

( 少し怒ったようなそれでいて、合わさった唇は素直に受け入れ。唇が離れたときには、彼を見つめ頬をふくらませて。)

分かった。反省しているから機嫌直してくれぬか？

( 怒ってる様に見えるがまるで迫力がなく寧ろ可愛らしい姿を晒しているがそれを指摘してしまうとさらに拗ねてしまう可能性があり敢えて何も言わずに膨らませる頬に手を添えるとむにむにっと弄び｡ )

…ゆるす。

( 頬を触られると、なんだか遊ばれているようにも思えるが、反省していると言われているので、少しじろりと見ながらも彼を許して。)

それなら安心だ。本当に主き嫌われてしまう所だったな。

( 目つきはどうあれ許すと口にしたからには安心した様に微笑むとうら若き乙女特有の柔らかな頬をまるで玩具のようにむにむに軽く引っ張ったり戻したりして｡ )

むぅ…。ほっぺた伸びちゃうよ。

( 未だに引っ張ったりを繰り返す彼に、困った表情を示せば。しかしなんだか面白くなってふふっと最後には笑い。)

思った以上に触り心地が良くてな｡まるで餅を持っているみたいだぞ。

( 言葉とは裏腹に笑みを見せる相手に甘え暫くの間頬を堪能し、満足すれば漸く解放するも最後に散々弄んだ頬に優しく口付けをして｡ )

餅って、それ褒められてるのかな…。
( 一連の行為も最後の口付けで全て許してしまえる。自身の頬を触ってそんなに柔らかいかなと不思議に思って)

柔らかい物で表現したつもりだったが気に入らぬか？主のは特に触り心地が良くて一日触ってられそうだ。

( 自ら頬を触る様子が何とも愛らしく感じくすっと笑みが溢れ相手の手を覆う形で握るとそのまますりすりと手を操り触り心地を再度確かめさせようとして。)

ふふ、そんなこと言うの三日月だけだよきっと。

( 彼の手が自身の手を覆ったその温もりが心地よく、思わずふふと幸せそうに笑みを漏らして。なんだか改めてこうやって身近で彼を見れば、本当に整った顔だなぁなんて見惚れてしまう。)

ふむ…あれか、主の世界で言うぼきゃぶらりーと言うものを学ぶ必要があるな…そんなに見つめてどうした？触りたいのなら触っても良いぞ？

( 語彙力の無さを実感し考え込んでいるといつもより熱い視線を感じ視線を重ね、先程から自分ばかり触ってばかりであった為顔を近づけ頬を触るよう促して｡ )