加州清光(仮) 2023-04-29 09:59:39 |
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だめ、じゃないよ。
だけど!いきなりは心臓に悪いから!
( そんなふうに言われてはダメだとは言えない。別に嫌な訳でもないので。自室までの距離が何だか遠く感じて。)
ではこれからは事前に言ってから言うとしよう。
( ただし言うだけであって許可の有無については口にせず悪知恵が思いついたと口許緩ませ朗らかに笑えば相手の部屋に辿り着くと片膝を付きいつでも降りられるようにしており。)
もう…!
ありがとう…じゃあ着替えるから待ってて?
( 何だか彼の手のひらで転がされているようだと思うと困ったような、それでいて強くは言えないようななんとも言えない顔をして。自室の襖を開けると、ちらりと彼を見て暫く待っていてほしいと伝え。)
分かった。準備が出来たら声をかけてくれ。俺は此処で待機しているからな。
( にこっと微笑み快諾すれば相手から背を向け部屋を覗き込まない意志見せれば其処から微動だにせず相手からの反応を待ち。 )
うん!
( 部屋へ入ると、動きやすいショートパンツ、少しダボッとしたオレンジのパーカーに着替えて。部屋の外に待つ彼に、いいよ、とひと声かければ。)
思ったより早かったな。そんなに急がなくても俺はどこにも行かぬぞ。
( 背後から主の声が聞え振り返れば襖を開き部屋の中に入り、先程見ていた服装より大分ラフな格好となった相手に近づけば突然体全体を包み込むように抱きしめて。 )
だって三日月が待ってると思ったらゆっくりできないよ。
…!
( 慌てなくてもというが、部屋の前に彼がいれば急いでしまうもので。急に彼に包まれるように抱き締められると、自分も緊張しつつ、相手の背中に手を回して。)
全く、主はせっかちだな。
( 気にしないと言ってるにも関わらずこちらを慮る発言に苦笑に近い微笑みを見せるもすっぽり収まる相手の感触受け”可愛いな”とぽつり呟き。 )
せっかちかなぁ?
( 相手の言葉には、小さく笑いながらそんなにせっかちだったかと、頭に?マークを浮かべて。彼の懐にすっぽり収まるのが気持ちよく、その心地良さに幸せな気分に満たされて。)
せっかちだな、まるで俺と早くこうしたかったと思えてしまうぞ?
( 相手の疑問にこくり頷き肯定し、二人きりの密室空間を楽しむようにそれ以降は特に何もせずただ無言で抱き締めていて。 )
そうは言うがやけに慌ただしかった気がするが…俺の気のせいか?
( 赤く染まる頬に手を伸ばせば優しく輪郭に沿うように何度も撫で、可愛らしい反応をする主でもある少女を可愛らしく思えて。)
気のせいだよっ!
( 気のせいかと問われればうんうんと首を縦に頷き。頬に触れられれば、頬をまた赤く染め。困ったようにまた彼を見つめ返し。)
ははっ、そうかそうか。主がそこまで言うのならそう言う事にしておこう。
( 未だ突っ込みたい点はいくつかあるが勢い良く頷いてるようにも見えてしまいこれ以上は触れず、見詰める相手の顔にこちらから近づければ軽くリップ音立て口付けをしてすぐに離して。 )
……っ!
( 突然の口付けに驚くも、直ぐに離れてしまった唇に名残惜しいとも思ってしまう。やられてばかりは悔しいので、こちらからも仕返しと言わんばかりに彼の唇にそっと口付けを。)
…しかえし。
…これは参った、主にも仕返しという発想があると思わなくて油断していた。だが…俺もやられっ放しは性に合わなくてな。
( されるがままであった相手からなら突然の反撃に言葉を失い無言で見詰めるも漸く言葉を紡いだかに思えばにやり口角上げ再び唇を重ねて。)
え?…んんっ。
( 彼の表情に、やったと嬉しそうにしていたのも束の間。何やら口元に笑みを浮かべる相手に、嫌な予感がして。再び唇を奪われ目を丸くし。)
…主よ、俺はじじいと名乗っているが一応男である事を努々忘れぬ事だな。
( 唇離れ丸くなっている相手の瞳を見詰め、いつものように朗らかで軽やかな口調で語る事はせず低く重みある言葉を告げれば再び顔を近づけて再び直ぐに離して。 )
…おじいちゃんだと思ったことないよ。
( 彼の言葉には思わずドキドキとして。しかし、以前も言ったように彼をお爺ちゃんだと思ったことはないと告げて。)
そうか?俺はこれでも千年前からこの世に生まれている。主からすれば途方もない何月だろうからじじいと思うのだが。
( 此方の言葉否定されるもの自分にとっては紛れもない事実であり首を傾けつつ相手を抱き締めたまま後ろに倒れ込み。)
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