加州清光(仮) 2023-04-29 09:59:39 |
通報 |
そっ、そろそろ!
他の皆の所にも顔出してこようかな!!
( そんなに優しい声でそんなふうに言われてしまっては、もう先程の彼に対する抗議などどうでもよくなってしまう。彼の綺麗な指が頬に触れた瞬間、これ以上触れられたら心臓が爆発しそうだとまた顔を真っ赤にして。本丸にいる他の男士たちにも挨拶をしてこねばと、唐突に思いついたかのようにそう言い。)
まあ待て。どうせ此処にいれば会う事も出来るだろうから今は俺との時間に付き合え。
( いつもなら何も気にせず見送る所だが今回に限りは許さずそればかりか逃がさないとばかりにひょいと体を持ち上げ自身の膝上に乗せて。)
……っ!!わたし、重いから!
( まさか、引き留められるとは思わず目を丸く見開くと。軽々と膝の上に乗せられると、この歳で誰かの膝の上に乗るなんて初めてのこと。膝に乗っている分先程よりも目線の高さが彼と合う。重いから、と頬を赤く染めながら困った表情を見せ。)
はて、最近耳が遠いものでな…主が何言ってるのか聞き逃してしまった。
( 近距離であるにも関わらず彼女の言い分を”聞こえなかった”と口許を緩め微笑みながらスルーし重いと主張しても自身にとっては羽毛のように軽く思え。膝の上の彼女の腰に腕を回して抱き締める事により着実に逃げ道を塞いでいき。 )
うぅ…っ、三日月の意地悪…。
( もうこうなってしまえば逃げる隙もなく、諦めて彼の肩に顔を埋めて。うるさく響く心臓の音とは裏腹に、彼の腕の中は酷く落ち着く。そして意地悪なこの彼がどうしようもなく好きなのだと改めて実感してしまう。)
すまぬな、主の反応が面白くてつい揶揄ってみたくなってしまった。嫌ならじじいの戯言と受け流して貰って構わない。
( 言葉ではいくら言おうとも少なくとも抵抗する意思を一瞬たりともないので嫌悪感はないと察しちょうど良く収まり抱き心地の良い彼女の頭部に手を置き再度優しく撫で始めて。 )
嫌じゃないの分かってるでしょ…。
それに、三日月はおじいちゃんじゃないから。
( 真っ赤な顔を見られまいと彼の肩口に額をこつんとくっつけ。ただその心地よい彼の体温と、頭を撫でる手に瞼を閉じて。相手がよくいう「じじい」 と己を呼ぶ言葉に、確かに刀剣としてははるか昔に作られた刀なのだろうが、自分にとってはおじいちゃんではない。)
まあ確かにこの見た目でじじいと言うのは無理があるかもしれぬな…。それにしても、主は本当に愛らしい顔をしている。
( 肩口に触れる刹那、彼女の赤く染まった顔が見え思わず本音が漏れ。アイドルとして数多の人々を魅力する彼女の愛らしい顔をどうにか見ようと首を動かして。 )
見ないで、今きっと可愛くない顔してるからっ。
( 可愛いだなんて、そんなこと言われればまた更にドキドキしてしまい。こちらを覗き込もうとする彼には首を振って、見ないでほしいと頼む。今自分の顔はきっと真っ赤でそんな可愛いなんて言われるものでもない。)
ふむ…それは残念だ。あまり無理強いをさせたくはないから今回は…と、見せかけて。
( 羞恥心溢れる顔を見せる事を拒否され眉下げ残念そうに呟き諦め、いつもならそこで終わらせる予定なのだが今回は諦め悪く口角上げ彼女の肩掴みぐっと力込め密着する体を引き離そうとし。 )
…え?
( 諦めてくれた、と安堵の溜息を漏らした瞬間。思いの外強い力で彼の体から引き離されてしまい、何が起きたのかも分からず目を丸くして。そして彼の意地悪な笑みを見てようやく騙されたことに気付き。 )
も、もう!!
まあそう怒るな。どうしても主の顔が見たかったのだ。
…やはり主の顔はいつ見ても愛らしい。
( 離れた事でようやく表情を確認する事が出来、見られたくないと主張していたものの自分からすればその顔はとても愛おしく思え、無意識に唇を求めるべく互いの顔の距離を少しずつ縮めていき。 )
み、三日月…っ。
( 本当に何故こんなにも彼は余裕なのだろうか。ここまでくると悔しく思えてくる。恥ずかしさのあまり視線を逸らしていたが、彼の顔が近付いてきていることに気付き、反射的にぎゅうっと目を閉じて。)
…このまま抵抗しないと大変な事になるぞ?
( 吐息がかかりそうな程近づく互いの顔。あと少しの所で唇が重なってしまいそうになる為最後の選択肢を与え彼女からの返答を待つ為動かさずただじっと見詰めていて。 )
…、抵抗なんてできないよ……っ。
( 目を薄ら開くと至近距離にこちらを見つめる彼の瞳があり。このまま抵抗しなければ、この先に何が起きるのかいくらなんでも分からない訳では無い。だとすれば、それを望んでしまっている自分は抵抗できるわけもなく。彼の着物を掴む手に僅かにきゅっと力が入り。)
なら、同意と見て問題ないと受け取ろう。
( 内心どうあれ抵抗の意思なしと言う事には変わりなく再確認の言葉を口にして優しく腰に腕を回し。愛らしい彼女の唇に再度顔を寄せればそのまま互いの唇は重なりそこからわずかに呼吸が漏れ。 )
…っ。
( 重なった唇に、幸せな気持ちが込み上げてくる反面、子供っぽいし自分なんて女性として見られていないかもしれないと思っていたため、何故という気持ちもあり。しかし今はそんなことどうでもいいなと、思いつつ目を閉じて口付けを受け入れて。)
…ははっ、長く生きてきたものだがまさか接吻をするとは思わなかったぞ。
( 重なる彼女との柔らかな唇を堪能し少し時間が経てばすっと顔を離し顔を見つめればいつも見せている朗らかな笑いになるが今回は若干照れ笑いも混じっており。 )
…なんで…、したの?
( 唇が離れてしまえば、まだ離れないで欲しいと思ってしまう。彼は朗らかに笑うが、自分の中では喜びと共に不安が。どうしてキスをしたのか。これを聞いてしまったらもうそこで何かがおわりそうで、しかし聞かずにはいられず問いかけ。)
何故、と聞かれればそうだな…主の事を好いていると言ったら信じるか?日頃の行いが悪いからこれもただの戯れと捉われても詮無きことではあるが…疑うのなら信じるまでしようか。
( 普段の飄々とした態度故自身の気持ちが例え本物であったとしても伝わるかどうかは不明であるがここまで来て気持ちを誤魔化す程野暮ではなく。再度口付けをするべく顔を近づけ。 )
トピック検索 |