自由人 2023-04-27 01:52:21 |
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…顔上げてよ。吃驚したけどさ、素直に言ってくれてありがとう(笑うのをやめじっと見つめた後、徐に口を開き。平常心を保ってるが内心こんな風に真っ直ぐ自分を見てくれたことなんて今までなかったので好意を嬉しく思っていて)
警察?そんなことしないから安心して(警察に言うなんて考えても見なかったようでキョトンとした顔つきで言い)
隠れて見てないでさ、これからは仲良くしてほしいな(彼に興味を持ち仲良くしたいと手を差し伸べ)
……。
(顔を上げる様言ってくれた相手におずおずとお辞儀から気まずそうに視線を落としたまま頭を上げ)
…そっスか………。
(ストーカー紛いの事をし、派手な外見から中身を知らない相手に1歩違えば警察に突き出されてもおかしくない自覚はあった為、先ずは安堵し)
…!い、いいんですか?
(憧れの相手からまさかそんな事を言ってもらえる日が来るとは信じられないと言う様に、制服のズボンで掌をごしごしと拭いて)
…景山 比呂っていいます。
(ストーカー野郎が彼の手に触れるなど大罪なのでは?などと脳裏を過りながら僅かに震える手で、憧れの相手の手をぐっと握り)
うん、比呂くんか。知ってるかもしれないけど、自己紹介するね。自由にゆるく生きるのがモットーな大学生、来栖颯です。呼び方はなんでもどんとこい(頷いてから名前をくん付けで呼び、震えてる相手の手を安心させるよう優しく握り返し。場を和ませようと少し戯けながら名乗り出て)
来栖、颯さん…
(知りたかった名前をまさか本人から聞けるとは、と噛み締める様に復唱して)
知らなかったッス、じゃあ颯さん、て呼ばせてもらってもいいですか?
(名前を呼ぶと、嬉しさを隠せずにはにかんで)
自由にゆるく、か……最高っすね。
(彼に惹かれた理由はそこなのだと改めて気づき。自分とは対称的な彼が眩しく映り)
大学生なんすね……
あ、俺は清南高の二年です。
(ブレザーの胸元の校章を見せて)
もちろん、いいよ(ぐっと親指を立て笑顔で承諾して)
あは、分かってくれるんだ(価値観が同じだと分かり思わず頬が緩み嬉しそうで)
清南高って有名な進学校じゃん。勉強ばっかで息が詰まりそう…(進学校だと知ると緩くない学校生活を想像してしまいげんなりし)
何も予定ないならさ、今から遊ばない?(きっと毎日勉強してるんだろうと思い息抜きにどうかと遊びに誘い出して)
そうなんっスよ、もう体育すらほぼなくて、ひたすら勉強で……
(言葉にするだけでストレスを感じて)
えっ……い、いいんですか…?
(憧れのヒトに遊びにいこうと誘われればパァッと表情が明るくなり)
行きます!お供させてください!!
(つい声が大きくなるのも気づかずに興奮した様子で頷き)
普段どんな遊びしてるんですか…?
(憧れの眼差しを向け)
まじか、勉強漬けなんて体に悪そう…休める時に休みなよ(勉強ばかりだと話を聞き心配になり、体を労った方がいいと言って)
ん、いいとも(興奮してる相手が可愛く感じ思わず頭を軽く撫で)
んー、基本ふらっと歩いて散策してるかな。気になったお店に入ったり食べ歩きしたりとかいろいろ(何して遊んでるかと聞かれ、思い出しながら淡々と答え)
…颯さん見てる時が俺の息抜きでした
(爽やかな風の様に自由に歩く彼を見ている時だけが癒しの時間であったと伝え)
…………っ
(頭に彼の手が触れると再び真っ赤になり、口元に手をあてて目を伏せて)
散策に食べ歩き…いいっすね
(顔を綻ばせ。その言葉を聞いた途端、グゥ~と、腹が鳴り恥ずかしそうに笑い)
…颯さんのおすすめの食べてみたいっす!
(少し緊張がほどけると、腹が減っていた事に気付き)
…そんなこと言われたら、照れるんだけど。まあ、息抜きできていてよかったよ(照れくさそうに肩を竦めた後にふっと微笑んで)
また顔が赤くなってる(今度は頬に手を伸ばしそっと触れてみて)
…俺もお腹すいてきた。そんじゃ、食べ歩きしますか(腹の音を聞き自分もつられて鳴ってしまい、食べ歩きすることにして)
近くの商店街に肉屋さんがあって、そこのメンチカツが絶品でさ。今から行ってみる?(この辺りでお気に入りのお店を相手に勧めてみせ)
……………。
(あの彼が俺の言葉に照れてる……と感慨深く見つめ感動している矢先、今度は比じゃない程自分の方が照れてしまい)
恥ずかしっ…ス、あの、あんまり見ないで……
(長く綺麗な指先が頬に触れるとビクッと肩を竦め、視線を逸らしたまま消え入りそうな声で呟き)
メンチカツ?それは絶対うまい奴じゃないっすか!!是非行きましょう!!
(聞いているだけで涎が垂れそうで慌てて制服の袖で拭い、嬉しそうに二、三度頷き)
ごめんごめん、触りすぎた(彼がとてつもなく恥ずかしがってるのを目にし触るのをすぐに止め、やりすぎたと苦笑をこぼし)
ふふ、最高にうまいのご馳走するから期待してて(はしゃいでる様子を見てクスッと笑うと、商店街の方へ歩き出そうとして)
はい!期待してます!
(歩き出した相手の隣を歩くのはおこがましく思い、三歩斜め後ろをついていき)
あ、あの服とかってどこで買ってますか…?
俺颯さんのファッションが毎回いつもすげぇ楽しみで…
(こんな機会ないと、気になっていた質問をぶつけ)
あれ?並んで歩こうよ(後ろからついていく彼に不思議に思って後ろを振り向き)
気に入った服屋で買ったりもするけど、ほとんど古着屋。結構いいのあったりするんだ(古着屋だと種類が豊富で選びやすいので気に入ってるらしく、今着てるデニムジャケットも古着だと言い)
い、いやいいんすよ、俺は!気分は舎弟なんで!
(ぶんぶんと首を横に振り、勝手に兄貴分だと慕い)
へえ、古着屋……
興味はあるけど入ったことなかったです……
よ、良かったらメンチカツ食ったら古着屋に一緒に行きませんか…?
(買い物デート出来るのではないかと瞳を輝かせ)
舎弟って。普通に接してくれていいのに(なんだかなと困ったように眉を下げ)
おお、それはいい考え。いいの見つかるといいな(相手の誘いに乗り楽しそうだと顔を綻ばせ)
俺2つ下に妹が居るんですけど…ほんとは兄貴がずっと欲しかったんですよね…
(キラキラとした目で颯を見て)
颯さんはご兄弟はいるんですか…?
(相手の事は何でも知りたく、質問してみて)
俺私服はNIKEとかadidasのジャージばっかりで…
センスとか皆無なんで良かったら俺に合いそうな服選んでほしいです!
(誘いを快諾してくれた事に心を弾ませコーディネートしてほしいと頼み)
そうだったんだ、だから兄のように慕ってくれるのか(相手の話を聞いてなるほどと手を打ち納得したようで)
一人っ子だよ。あ…そういえば、最近母さんが再婚してその相手に子供がいるんだった(質問に答えた後、義理の兄弟ができたことをふと思い出し)
おっけ、任せてよ(相手に頼まれると二つ返事で笑顔で承諾して)
俺、すいません…立ち入った事聞いて…
(再婚している、と聞けば申し訳なさそうに)
大学は何を専攻してるんですか?
(失礼にならない質問を選びながら聞いてみて)
いや、大丈夫。そんな大したことじゃないから(申し訳なそうに謝れたが、あまり気にしてない様子でいて)
着いた。ここだよ(歩いてるといつの間にか肉屋に到着していて、目の前のお店を指を差し相手に教え)
社会学を専攻してるよ。まだ将来のことは未定だけど…(何になりたいとか具体的に決めてなく悩んでるようで)
おぉー!昔ながらの肉屋さんて感じで期待大っす!
(既に揚げ物のいい匂いが漂いテンションが上がり)
へぇー、社会学部スか…
どうすか、キャンパスライフは。可愛い子とかやっぱいるんですか?
(自分も進学希望なので興味津々で)
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