配信者の貴方と俺(BL)(〆)

確か今日は…(相手の言葉に返そうと今日の時間割を思い返していれば、「おーい、阿澄ー！」と相手を呼ぶ声が聞こえ、そちらを振り向けば相手の友人らしき男子学生二人組が駆け寄ってきており。その2人がミツの事を相手に教えた張本人であるとは知らぬまま「あ、俺先行ってるね？」と自分といるより相手の知り合いといた方が相手にも良いだろう、なんて考えながら一足先に食堂へ向かおうとして)

あ、お～？(と片手を上げながらも相手を見つめ首を傾げ)

「…あれ、誰？…まぁ良いや。そんなことよりさ。昨日のミツの生放送、聞いた？」(相手の友人の1人は相手の側にいた男子学生(出水光孝)が離れるのを見て不思議そうにしていたが、すぐに相手に昨日教えたミツの生放送について聞いてみて)

あ、うん！聞いた聞いた！でもあの後寝ちゃって最後まで聞いてないんだよな…(と苦笑しながらも生放送を聞いたのは確かなため微笑みながら頷き)

（すみません…あげます…）

(/すみません、また遅くなってしまって…リアルが少し忙しくて中々来れず…)

「いやぁ、アレは仕方ねぇって…ほら、これミツのアカ。コメント見てみろよ」(苦笑する相手に仕方ないと男子学生の一人が言い、自分自身のスマホを操作しTwitterのある呟きを相手に見せて。それはどうやら昨日の生放送の告知のものらしく、そのコメント欄には殆どが途中で寝落ちしてしまったというコメントが沢山されていて)

（いえ…！）
寝れてなくて眠くてさ…（と目を擦りながら苦笑し相手のスマホ画面を見つめ「あ…俺フォローしてないや…」と自信のスマホを開き呟き）

「ミツの動画もループで聞いてたらマジで寝ちまうんだよな…あれ寝る時に毎回聞いてるせいでそれ以外で中々寝れねぇけど」(相手のスマホを操作する様子を見ながら男子学生はミツの動画に対する評価を素直に伝えつつ笑いながら寝る時のお供に欠かせなくなったのだと笑って。そうしてればもう一人が「そーいや、ミツって顔出し絶対しないよなぁ…あんな声良いんだし出しててもおかしくねぇのに…」と呟いて。実際相手が見ていた生放送でも顔出しどころか本人の代理と思えるキャラすらも出してなく)

あ…俺もあの生放送聞いてからほかのASMR系…？聞けなくなったんだよね…（と苦笑しながらも相手の言葉に頷き「確かに…俺が女子なら…惚れてるし…」と呟きながらも首を傾げ）

「分かるわぁ…でも絶対ミツは年上の陽キャの社会人だと思うんだよなぁ、じゃねぇとあんな声じゃねぇって」(相手の女子だったら惚れてる、その言葉に同感の意を示しつつもミツの正体についての己の考察を謎の確信を持ったまま告げて)

いや～…以外と同年代だったりして？(とスマホを見つめ首を傾げながらも悩み「あ、そろそろ授業始まる…」と呟き)

「あ、マジじゃん、早く戻ろーぜ！」(昼食を食べながらの相手とのミツに関する談義をしていればもう少しで昼休憩が終わる頃合いで、慌てて残りを食べ終えては幸いにも近場で始まる午後イチの授業のある教室へと相手と共に向かって)

(相手と別れて結局一人で昼食を取り、先んじて教室に着いては教室の中でも一番端の人気の薄い席に座り授業の準備をしていて)

やば…俺も早く…（と呟きながら次の授業が始まる教室に向かい首を傾げながら相手を探し）

(元々誰かと授業を受ける、なんて事を積極的にしてきたことが無いために相手が自分を探してる事実には気付かずにいて)

「おーい、こっちで受けよーぜ！」(相手にミツを薦めた男子学生が相手がキョロキョロしてるのに気付いて手を振って相手を手招きし)

あ…うん…！（相手の方をチラ見するも友人の声に首を傾げ苦笑しながらも近寄り椅子に座り）

(結局相手と昼休憩以降あまり会うこともなく授業が何事もなく終わり、後は帰る位なもの…といっても今日は予定では帰って少ししたらミツとして雑談生放送をする為あまり寄り道をするつもりはなく)

はぁ…あ…いた！（授業が終わり何をするでもなくふらふらしていたが相手を見つけ近づいていき）

…あ、阿澄君(片付けも粗方終えて後は帰るだけ、そう考えていたところに相手から声をかけられそちらを振り向き軽く手を振り)

よかった～…あ…よかったら一緒に帰らない？（と相手に追いつき呼吸を整えながら相手を見つめ首を傾げ問いかけ）

（最近暑いですね…）