匿名さん 2023-04-22 12:13:08 |
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…!そうか、ありがとう
(いつも掃除しているのは清掃の者だと思っていたためか、すこし驚いた様子を見せてお礼を言う。「こちらも連絡してなかったのが悪いから、神崎が謝ることじゃない」と自分の方の非礼も詫びて、運転手に「もう行ってくれ」と声をかけて)
いえっ…、そんなっ…
(連絡をしていなかったのが悪いという彼を慌てて見つめれば首を横に振り。
そして車が走り出せばやはりこの距離感で彼の隣にいるのは少し緊張してしまうなと仕事中は割り切ろうと心掛けていてもつい思いつつ彼に視線を向けて。
横がを見ると普段からあまり表情に出る人ではないがやはり気になってしまえば)
社長、お身体は大丈夫ですか…?
最近お忙しいかと思うので……
…体?何も問題は無いが、何か変な所でもあったか?
新年度はやる事が多い、それはいつものことだ
(あまり体調の心配をされることがなく、むしろ聞き返してしまって。彼女の緊張など知らない様子で、窓から流れていく景色を眺めながら足を組みかえて。いつも仕事のことしかしてなかったせいか、人の言う忙しいという感情に鈍感になっていて)
神崎は最近どうだ、忙しいか?
私は忙しいというより毎日緊張してますね
でも、今の仕事はとても好きです。
(自分の身体のことより仕事のことを優先に考えている様子の彼の言葉に心配そうに眉を落として。
しかし続けて自分に問いかけられるとそれもまた彼の優しい面を感じられるため小さく微笑めば彼のそばだから、そして社長秘書だからという意味で緊張していると答えてから本心を伝え。
そしてまた続けると)
今日もお昼を食べていないようなので少し心配です。
何がいいのか教えてくれれば私が買いに出るので…、なるべく食べるようにしてくださいね?
緊張感は少なからず大事だ
…楽しいか、それはよかったな
(緊張感は常に保っているつもりだが、それを周りに強要することは無い。それでも少し程度は緊張感を持っていて欲しいとは思っていて。仕事に楽しみを見出したことがなく、他人事のようにそう言って。自分の秘書はすぐに辞めてしまうことが多く、彼女もいつくらい持つだろうかなんて考えてしまって)
その時間すら惜しいから仕方がない
…そこまで言うなら、片手で食べれるものがいい
…わかりましたっ
では私が用意しますね
(彼はどんな気持ちで仕事をしているのだろうかと少し気になりながら彼を見ていたが、お昼は片手で食べれるものならと言われるとぱっと笑顔になり。
本来ならお昼を用意するのなんて仕事が増えるだけなのだが、彼の役に立てるなら、仕事を優先にして疎かになっているところを補う手伝いができるのならと思えば嬉しくて。
やがて目的地に着いたのか車が止まると窓の外に視線を向けて)
後は…いや、なんでもない
(彼女の優しさに絆されたのか、自分の好きな物を言おうとしたのを止めて。食事なんてしている暇があるなら仕事をしてきた生活をもう何年も続けている為、食事に時間を割く意味が最近は分からなくなっていて。楽しそうな彼女を見て首を傾けてしまって。これまでの秘書は仕事以外のことはしなかったのが多かった為に、何故ここまで俺に対して構うのか分からずにいて。目的地に着いたのを窓から確認して)
…ここか
着きましたね
(車が止まるとバッグとコートを手にして車から降りて。
得意先との会食は自分ももう何度か同席しているがいまだに慣れず、少し緊張するなと思いながらゆっくり息を吐き。
彼が車を降りるのを待てばそのまま中に入っていくと得意先が待つ個室に案内されて)
ああ、ここだ
(到着したという彼女の言葉にうなづいて、自分も鞄を持って車から降りる。会食は月に何十回もあるが、彼女とはあまり一緒に来ることはなかったなと思い出しながら。ノックの後に「失礼します、お待たせしてしまい申し訳ありません」と一声掛けながら中へと入って)
…失礼します。
(彼の恥にならぬように、秘書としてしっかり務めなくてはと思いながら彼の後ろをついていくようにして歩き。
そして彼に続いて自分も挨拶をすれば座るように促されると2人で横に並んで座るようにすれば会食が始まって。
最初は仕事の話し、それが済むとただの世間話のようになれば自分はお酒を注いだりと動いていたが酔ってきた工藤からしつこくお酒を勧められると強くはないのだが断って機嫌を損ねたらと思うと一生懸命お酒を飲んでいき
そうですね、最近は工藤さんのおかげでなんとかなってます。
いつもありがとうございます
(お酒は普段はほとんど口にしないが、酔いつぶれたりすることはないくらいには強い。ある程度は口にはするがそれ以上はセーブして。食事の量だって相手に合わせながら食べるのがいつの間にか得意になった。
工藤さんはいつもそうだ、仕事の話なんて二の次で世間話が好きな人だった。この前なんて女性が給仕をしてくれるお店に連れていかれたことだってあった。女性が好きなのか彼女にお酒を勧めているのを見て、いつもの事かと思いながら)
工藤さん、彼女はお酒があまり強くなくて…勘弁してやってくれませんか?
大丈夫ですっ…、あと少しくらいなら…
(頭はくらくらとしてきて暑くスーツの締め付けを解いてしまいたいと頭の隅で感じるほど飲んでしまっていて。
でも今は社長の前、得意先との会食中だと必死に通常通り振る舞おうとしていて。
"桐生さんとこの秘書は美人さんで羨ましい、お酒も付き合ってくれていい子ですね"なんてご機嫌になっている工藤の言葉を受け流しつつ制止してくれようとする言葉に残念だとわかりやすく眉を下げる工藤に自分のせいで変な空気にはしたくないと思うと大丈夫だと言ってお酒を飲み。
やがて工藤の方も飲み潰れると迎えを呼んでお開きとなり、2人で見送りを済ませれば足取りも不安定でふらつきつつ彼を見ると)
社長…、すみません…
少し酔いを冷ましたいので、私は歩いて帰りますね…
(正直気持ちが悪くすぐに横になりたい、でもそうはいかないためゆっくり歩いて帰れば少しは冷めるだろう、彼にも迷惑をかけたくないと思えば赤くなった顔で申し訳なさそうに話しながらバッグを持って)
無理はするな
(仕事をする上でいちばん大切なのは体だと分かっているから、明らかにフラフラな彼女の肩を抱いて。人間の造形などでその人の本質はは語れないと思っている為、彼女を美人やお酒に付き合ってくれるいい子なんて言われても少々ピンときてない様子で。噂には可愛いだとか聞いたことはあるが、ほとんど流して聞いていて。
彼女の尽力のおかげか会食は上手くいって、一息ついたところで彼女を見ると1人では帰らせられない状況なのは火を見るより明らか)
家はどこだ、俺が送る
っ…、本当に大丈夫ですっ…
ありがとうございます。
(肩を抱くように触れられれば酔っているのも手伝ってかドキッと心臓が跳ねてしまい。
そして彼を見ると顔が近くてドキドキと鼓動が早くなり、やっぱりかっこいいな…なんて一瞬プライベートな感情が溢れるもなんとかすぐに切り替えれば視線を逸らし。
仕事を完璧にこなす彼にこんなだらしない姿を見せたくはない、呆れられたくないという気持ちが強くなればそっと彼の胸を押すと大丈夫だと言って微笑みながらお礼を言い)
一駅分なので、全然大丈夫ですっ
では明日…、午前中は企画部のプレゼンが入っていたので、よろしくお願いします。
…おやすみなさい
(こんな酔った状態で彼といたら心臓がもたないと思いながら距離を保つ為に遠慮をするつもりでいて。
大丈夫だと話してから酔いの中でもギリギリまだ正気なのをアピールするように明日の予定を伝えれば最後に頭を下げるとおやすみと言ってから彼に背中を向けて歩き出し)
帰宅途中に倒れたりしたらこちらが困る
俺も帰り道がそちら方面だから遠慮をするな
(少し冷たい言い方になってしまったが、きっと彼女はこう言わないと頷いてはくれないと判断した結果で。自宅は逆方向だが一駅分なら問題ないと嘘をついて。そんな酩酊状態でも仕事のことを口に出す彼女に責任感があるのかと感じて。先程肩に触れた時だって体温の上昇が手に取るようにわかったのも心配で)
今回は俺のためと思って甘えろ
…でもっ……
(少し歩き出したところで引き止められてしまうと戸惑ったように見つめて。
甘えろという言葉に眉を下げては彼に迷惑をかけたくなかったのにと思うとまだ遠慮しようとして。
しかしもう断り切れない気がすれば彼の優しさを断るのもいけないような気がすると視線を逸らせば申し訳なさに弱々しく)
すみません…、ありがとうございます…。
俺の手は取れるか?
(お礼を言う彼女に小さくうなづいて、彼女の方に自分の手を差し出して。それすら出来なかったら車でも手配するかなんて考えて。こんな風になるのならあまりお酒の席に呼ばない方が彼女のためかと心配して、次からは男か工藤さんのお好きな女性が給仕をしてくれるお店に行った方がいいと、自分の頭の中で考えをまとめて)
これからは無理をしなくていい
次からは俺だけで行く
………はい…
(差し出された手を不思議そうに見るが彼の言葉に驚いて目を見開いて固まってしまい。
ずっと憧れの、想いを寄せている人の手に触れるのかと戸惑ってしまいながらもお酒のせいにすれば許されるかもと少し気が緩めばそっと彼の大きな手に自分の手を乗せて)
…すみません。
でもなるべく行ける時はご一緒したいです…、お酒は自分でうまくセーブするので…
(毎日自分の仕事を精一杯こなしている立派な彼の秘書なのに、甘えていてはいけないという気持ちが湧いてくればなるべくは秘書として同伴したいという気持ちを伝えて)
___________
大丈夫ですよっ
歩けないと思ったら直ぐに言ってくれ
(自分の無骨な手に乗った彼女の手に少し驚いて。あまりの華奢さに乗っているのかと錯覚を覚えてしまうくらいに。手から伝わる体温も高温で、かなりの酩酊状態なのが伺えて。ゆっくりと歩きながら、彼女の言葉に返事をしながら。なるべく行きたいという彼女に熱意があるのはいいが、やはり体のことが心配で。それでも自分がいればいいかと判断して)
…今回は上手く止められなかった俺が悪い、次からは俺も善処するから、同伴してくれるか?
(/ありがとうございます!!)
…もちろんですっ
よろしくお願いします
(社長の手に触れてる…とつい気持ちが高まってしまいより酔いが回っていくような気がしていて。
チラッと彼の顔を見たりしてしまいつつ今後も同伴をと言われれば呆れられてなかったと安心すると嬉しそうに笑顔になり。)
社長は…、とっても優しいですね
お仕事もとっても真面目で…凄いですっ…
(ドキドキと騒ぐ鼓動が少し心地よくて、初めて彼を見た時を思い出してしまい。
微笑みを浮かべながらゆっくりな口調で、周りからは怖いと言われることも多い彼だが秘書としてそばにいるからこそ沢山の優しさも感じている為改めてそれを伝えて。)
俺はきっと周りから見たら疎ましいくらいに頭が固い人間だ、お前の思っているような優しい人間ではない
(女性とこうして手を繋いだことなんてほとんどなかった為か力加減が分からずにいて。女性の方から迫ってくることは多かったが、自分からエスコートすることなんてほとんど無くて。優しいなんて言われても、自分自身が1番自分に対しても周りに対しても厳しいと思っているから、そんな言葉を信じれずに。真面目という所は否定せずにいて。)
…家はどこだ
…そこの信号を渡ってすぐのマンションです。
(手に感じる彼の温もりに意識が向いてしまいそうになるのを耐えながら、目が周りふらつく足も必死に力を入れてなるべく彼に迷惑をかけないようにして。
優しい人間ではないと話す彼を見てはそんなことないのにと眉を落とし。
家を聞かれると少し忘れていたが自分たちの周りを見て、ちょうど会食の場所が近かったおかげもありすぐにもうすぐ家に着くのがわかると答えて)
そうか、あと少しだな
(彼女がこちらに迷惑をかけないようにしているのはすぐに分かっていて。こちらにもっと体重をかけろと言いたげに、彼女の華奢な手を少し強く握って。
優しいだなんてそんな言葉に絆される自分ではない、そんな褒め言葉ひとつに心を動かされるなんて自分であっていいわけではない。
自分はマンションの下で帰ろうと思っていたが、彼女のフラフラしている様子に心配そうに眉を下げ)
…1人で部屋に上がれるか?
……はい、大丈夫です。
(手を強く握られると驚いて目をまん丸くさせて彼を見上げ、でもなんとなく心強いような、頼りになるのを感じながら歩けば部屋に上がれるかという問いかけにそこまで甘えられないと微笑みながら答えて。
やがてマンションのエントランス前までつけば足を止めて手を離すと)
…ありがとうございました。
すみません、迷惑をかけてしまって
__________
こんにちは!
そろそろ飛ばしても大丈夫そうですか?
(自分が手を握るとビックリしたような様子を見せた彼女に気づき、すぐに手の力を緩めて。離れる手をゆっくりと離して。迷惑だなんて思ってなく、むしろ責任を感じていて。流石に明日はその状態だと会社には来れないだろうと判断して)
今日はゆっくり休め、明日は休みにしておく
(/大丈夫です、よろしくお願いします!)
いえ…、なるべく出社したいです。
どうしても無理だったらすぐに連絡をするので
(明日は休めと言われると困ったように彼を見つめて。
お酒に負けて仕事を休むなんて、彼なら絶対に有り得ないだろうことをしたくないと思い仕事に出たいと伝えて。
そして一歩下がれば少し名残惜しい気持ちも感じつつ)
社長も帰り気をつけて
おやすみなさい…
(と言葉を残せば本当は必死なのだが少しでも酔っているのを誤魔化すようにエントランスに向かって歩いて行き)
_________
じゃあ次で飛ばしますね!
無理だったらすぐに連絡しろ
(無理をさせて体をもっと壊させてしまったら、二度と同じ顔して彼女の前に立てないと重く考え込んでしまって。
特段明日は何も急ぎの仕事などなく、彼女がいなくてもある程度は仕事が回る程度なのを思い出しながら。
「ああ、おやすみ」と彼女に挨拶をして。
一応エントランスに入るまでは見送ろうと、1度立ち止まって彼女の背中を見送り)
(/お願いします!!)
(マンションの入り口前まで着くと一度振り返ってみて。
もうきっといないか歩き出してるだろうと思っていたのにこちらを見ている彼の姿に驚いて少し目を丸くさせるも、すぐに微笑みながらぺこっと頭を下げればマンションの中に入っていき。
そして部屋に着くとソファに崩れるように倒れればもう酔いに抵抗するのも限界で、ぐったりと脱力してしまいつつふと彼が握ってくれた手に温もりが残っているように感じるとドキドキとまだ少し煩い鼓動を感じつつ瞼が重くなればそのまま眠ってしまい)
~~数週間後~~~~~
社長、先程お電話があったのですが和幸(かずゆき)様から明日の午後に少し会う時間が欲しいと…
社長に見せたいものがあるとのことですが
直接の携帯に繋がらなかったので会社の方に連絡がありました。
明日の14時でしたら空いてますが…、社長の方から折り返しをお願いします。
(新しい企業、しかもかなりの大手との契約が決まりとても忙しい期間を迎えていて。
そんな相手のリモート会議を彼が終わった頃に部屋に入るとつい先程かかってきた電話の用件をすぐに伝えて。
それは彼の祖父からの連絡、だいたい見せたいものというと自分でもわかるほどそれが何かは明らかで
明日の午後に空きはあるものの、彼がどうするかはわからないため身内間なこともあり本人から折り返しをさせると伝えた状態で切っているため折り返しを頼み)
はい、本日はお時間ありがとうございました
これからよろしくお願いします
(リモート会議終了のボタンを押して、椅子の背もたれに大きく背を預ける。新しい企業との契約が決まって、かなり上機嫌になっている様子で。このまま行くと、あそこの会社と接点をもてるな…と更に先のことを考えていると、彼女が自分の部屋へと尋ねてきて。
上機嫌なのを悟られないように隠して、彼女の顔を見る。
祖父の名前を聞いた瞬間、2秒程度動きが止まったあと長く深いため息をついて、予定を入れるように指示をして。見せたいものという言葉に嫌な予感がしているのか、彼女がいることを忘れているのか「あのクソじじぃ」と小さく唸るように呟いてしまって。)
……では明日の14時に予定を入れておきますね。
また、お見合いのお話でしょうか?
(悪態をつく彼に少し珍しいなと感じつついつもいい顔はしていないため苦笑いをして。
返事は伝えた通り彼がしてくれるだろうと思いながら、予定に入れておくと言葉を返し
きっとそうだろうと思いつつこれで何回目だろうか、よりによって大きな仕事のチャンスで忙しい時に少しタイミングが悪いなと思いながら話して)
ああ、よろしく頼む
………何か会議1つでも入らないものか
(そう返事したは言いものの、その日の14時に仕事でも入らないものか、と本音がこぼれてしまって。あの爺さんのことだ、どうせまた結婚相手でも見繕ってきてくれたのだろう、本当に余計なお世話だ。伴侶だなんて、今の俺には必要が無いのに。)
そういえばもう昼だな
休憩にでもするか大変だよ
…社長の事が心配なんですね。
(会議が入らないかと話す様子に相当懲りているのだろうなと思いながらもあまり家族間の事に口は挟めない為きっと祖父は彼を気にかけているのだろうとだけ返して。
もし彼に恋人や妻がいれば、きっと仕事を優先にして自身をおろそかにしてしまう彼の生活をフォローしてくれるだろうとは自分も思う。でもそれはそれでやはり想いを寄せる側としては少し複雑で。一体どんな人と結婚するのだろうかなどと考えてしまい。)
あ、そうですねっ…
今日は前にパン屋さんで買ったサンドイッチと同じものが売っていたので買ってきたんです
飲み物は…、珈琲と紅茶どちらにしますか?
(しかし休憩にと言われ我に帰ればぱっと笑顔になると以前一度持ってきて美味しいと言ってもらえたサンドイッチが売っていた為買ってきたと嬉しそうに話して)
____________
大丈夫ですよっ
心配なのは俺じゃなく、孫の事だろうな
(もう懲り懲りなのか深い溜息の後に額に手をやって。まだあの親父はいつも俺の顔を見る度に孫はまだかとか、嫁の一つや二つ居ないと男じゃないなんて、時代錯誤なことをまだ言っていて。
自分のことは自分で面倒見切れるし、生活のことは家政婦に任せておけば問題は無いが、やはり父親に育ててくれた恩は返したいと思っている所もある。
仮の姿でも夫婦を演じてくれる相手はどこかに居ないものか、なんて考えながら彼女を見て)
ああ、ありがとう。
珈琲…じゃなくて、紅茶を貰っていいか
(今日は少し休憩を取る余裕があるのか、今日は昼ごはんを食べる気になっていて。いつも仕事の時は珈琲だが、紅茶の方が自分の好みな為か紅茶を選んで
嬉しそうに話す彼女に少し惹かれた自分がいたのに気づかずに)
紅茶ですね、すぐに用意しますっ
(孫のことが心配なのだろうと話す彼に社長というお仕事は本当に大変だなと思いながら苦笑いを返し。
お昼の飲み物は紅茶にするという言葉にすぐに用意すると明るく話せば一度部屋を出て。
秘書室からサンドイッチが入った紙袋を持ってくればそのまま社長室の隅にある飲み物を作る場所で紅茶を入れて。
彼が気に入った様子だったサンドイッチが手に入ったことが嬉しくてつい微笑みながら)
はい、サンドイッチはこの中にありますからねっ
紅茶もすぐにお出しします。
…今日は私も同じサンドイッチを買ったみたんですっ
(とまずは紙袋を彼の前に、そして出来上がった紅茶を机に置きながら同じものを買ったと嬉しそうに話し秘書室の机の上に置いてある同じ紙袋を思い浮かべて)
ありがとう
(いつもあの爺さんには、いい相手がいたらなんて言っていたが最近は過度に催促するようになったのは困りものだ。
少し態度が柔らかくなったのか、お礼も前よりも言うようにはなった。
紅茶を入れてくれる彼女の背中を見て、流石に彼女にもきっといい相手がいるのだろう、なんて勝手な想像をして。
サンドイッチを受け取って1口齧ってみる。
楽しそうに一緒のものを買った、なんて言う彼女に何を言っていいか分からず、2、3回瞬きをしたあとに「そうか」なんて、全く色気のないことを言って。)
座ったらどうだ?
(彼女がこの場で食べるものと勘違いして、近くの椅子を指さして)
え……、いいんですか?
(最初の頃は口数も少なく、ミスをしては指摘をされることも大きくて、緊張や不安を感じながら仕事をしていたが今は優しくお礼を言ってくれたり、自分の雑談に今みたいに短くても反応してくれるようになったことがふとした時に嬉しくて。
しかし座ったらという言葉に彼を見ると目を丸くさせて。
いつもお昼は秘書室で1人で食べたり、たまに違う部署の同期と食べていて。
もしかして同じものを買ったと話したから気を遣ってくれたのだろうか…、でも遠慮したほうが…と一瞬過ったが彼と一緒にお昼を食べるなんて嬉しいことだと思うといいのかと確認だけさせてもらう事にして)
わざわざ移動するのも億劫だろう、神崎さえ良かったら
(最近は少しだけ丸くなったのか、対応が前よりも優しくて。
自分はいつも昼食を取ることの方が少なく、食べたとしても1人な為、自室に人がいるのは少し新鮮で。
世間話なんてする人柄じゃないが、なんとなく仕事の話を振ってみて)
この前の工藤さんが謝っていた、彼女にお酒を進めすぎたと
…ありがとうございますっ
(彼の返事に思わずぱっと笑顔になるとすぐにお礼を行って、一度秘書室に戻るとサンドイッチの紙袋とお茶が入った水筒を持って戻れば彼が勧めてくれた椅子に腰を降ろして。
まさか社長室で一緒にお昼を食べる日が来るなんて…と思いながら紙袋からサンドイッチを出していると先日の会食の話をされれば彼の方を見ると首を横に振り)
そんなっ…、私もつい沢山飲んでしまったので…
もう少しお酒に強くならないと駄目ですね…、っ…
(と答えてから不意に彼と手を繋いで帰った事を思い出せば少し顔が熱くなってしまうと顔を背けて)
酒に強くなってもいい事なんてひとつもない
うちの爺さんも肝臓を悪くしてからずっと通院している
(かなり自分の爺さんに恨みがあるのか、かなり深い溜息の後にそんなことを話して。工藤さんはお酒が入るとああなってしまうのはいつもの事で、彼女に話してなかったなと1人で反省して。
仕事では常にと言ってもいいくらいに彼女とは一緒なのに、休憩やプライベートでは全く関わりがなかったことを思い出して。
秘書とのコミュニケーションも仕事のうちか、と考えて)
もし良かったら、時間があればここで昼食を取るか?
……ぜひっ、ありがとうございます!
(会食の場でお酒を断ってばかりいたら雰囲気を壊してしまうのではと思っていたが、彼の様子からそんなことは気にしていないのを感じとり。
思ってもいなかった提案、社長室でお昼を食べるかという提案を彼の方からされれば驚きを隠さず目を再び丸くさせるが、素直に嬉しいと感じては笑顔でお礼を言い。
少し社長との距離も縮まったのかなと仕事のパートナーとしてだが認められてきたように感じてしまい。
気分良くなりながらサンドイッチを一口頬張るとにこにことご機嫌な様子で"美味しいっ"と呟いて)
ここのお店カレーパンも人気みたいなんですっ
今度買ってきてもいいですか?
ああ、お前とは少し話したいことがあるからな
(思ってみれば、自分の秘書は入れ替わりが早かった。おそらく自分のこの性格に原因があったのだろう。
人に自分と同じレベルを求めてしまうのは癖というか、心の底できっとできるはずなんて考えているせいで。
だからこそ彼女とは長くやっていきたいと思い、コミュニケーションを取ろうとして。
会食で上手くいかなくたって、やりようは色々あるため失敗したとしても何も思わず。
こんな無愛想で無骨な男と昼食をとっても面白くはないだろう、なんて思いながら自分とは正反対の笑顔をうかべる彼女の方に視線をやって)
カレーパンか、ぜひ買ってきてくれ
…話したいこと、ですか?
(自分と話したいことがあると言われると手を止めて彼を見つめ、カレーパンを買ってもいいと言ってくれた方が頭を通過してしまいつつなんのことだろうかと気になると何か悪いことだったらどうしようかという不安を少し感じながら問いかけてしまい)
ああ、いつも神崎には世話になっているからな
もし今日の夜時間があったら、夜ご飯でも行くか?
(今は勤務中だから話すにしても、きっと自分のことだから仕事の話になるのは分かっていて。
世話になっているのは本当で、自分の不得意なコミュニケーションを取る行為などはほとんど彼女に任せている。)
…流石に男ふたりと食事に行くのは恋人に悪いか
えっ…、ぜひ行きたいです!
彼氏なんてもうずっといないんで、いつでも行きます!
(何を言われるのか少し不安だったが、夜ご飯を誘われると目を見開いて固まり。
社長と2人で夜ご飯…!と内心でテンパってしまうも仕事としても、そして個人的にもあまりにも嬉しい誘いについ少し声を大きくしてしまいながら答えて。
ドキドキと勝手に騒ぎ出す鼓動を感じながら、恋人に悪いなんて言われれば食事中な為口元を押さえながら首を横に振ると恋人はいないと言って)
それならよかった、行きたい店などあるか?
なかったら俺が適当に見繕うが
(神崎がこうしてはしゃいでいるのを見て、いつもの礼儀正しい彼女とのギャップを感じて少し胸の鼓動が早くなった気がした。
恋人のことを聞いたのはセクハラに該当しないかどうか不安だったが、彼女は何も思ってなさそうに見えたがやはり謝っておこうと)
…それと、いきなり恋人のことを聞いてすまなかった
こういう所で気が利かないから、俺は駄目なんだろうな
いえっ…、お店は私が…
(自分に希望がなければ店を見繕ってくれると言う彼に、流石に社長にお店を探してもらうわけにはと思い少し口を挟みそうになるも、続けられた彼の言葉に話すのをやめれば微笑むと)
社長は何も駄目じゃないですよ、私に彼氏がいたらって気を遣ってくれたんですから…。
それとお店は…、お言葉に甘えていいですか?
社長が好きなお店を教えてほしいです。
(いつも完璧に仕事をこなす人なのに、こう言う時は少し自信を無くしてしまうのだろうかと気になりつつ話して。
そして社長と秘書ではなく、もっと腹を割って関わってもいいのかもしれないと思えば彼のことを知りたいため彼にお店を決めてほしいと委ねることにして)
すみません、最近忙しくて顔を見せれてなかったです!
今日の夜からは顔を出せれそうです、長い時間開けてすみません!
もし、気づかれましたらまたお返事お願いします!
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