匿名さん 2023-04-22 12:13:08 |
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通してくれ
(それだけを言って平川を通してもらう。いつも桐生に呼び出された人は緊張で表情が固くなっているか挙動不審のどちらかだ。
人事関係の話をしながら、出された珈琲に小さくお礼を言って話の続きをして、30分程度話したあと「これで終わりだ、時間を割いてもらって悪かったな」と締めて、平川に退室を促して)
(/もう会食まで飛ばしてもらっても大丈夫です!)
……お疲れ様でした。
工藤様の方からお店は指定されていますので、運転手にも伝えてあります。
(珈琲のお礼を言ってくれる彼にこういう小さな対応が優しさを感じさせてくれる為微笑み。
彼の前で表情が固い平川をチラッと見ればこの緊張感と圧では無理もないだろうと思いながら見守り。
そして用件が済んだ平川を部屋の外に促し、残りは彼はミーティングだろうと思えば社長室を出て。
1日が終わりスプリングコートを羽織れば、本来なら帰宅できるはずの彼はまだ会食がある為下に降りるエレベーターの中で話せば彼を待つ車までついて行くと相手によっては自分は同席できない時もある為彼の指示を待ち)
_______
了解ですっ
ああ、18時に車を下につけておいてくれ
(平川が外に出るを見送ったあと、彼女のお疲れ様でしたの声に小さく返事をして。いつも工藤さんはお店を指定してくれることを思い出して車を回すように指示をして。17時までにこれを終わらせて、と色々頭の中で計画を立てながらも手を動かし一日を終えて。
着替える必要もなくスーツの上にコートを羽織って、手鏡である程度の身だしなみを整えて外へと出る。指示はしてなかったが、彼女も同席することが当たり前のようになっており、会社の外で彼女に電話をかけて)
(/ありがとうございます!)
…はい、神崎です。
(1日が終われば今日新たに入った彼の仕事をノートに書き忘れていたり、大切な事を書き漏らしたりしていないかを秘書室のデスクに座って確認をして。
そして最後の仕事、社長室である彼の部屋の掃除をしていれば電話が鳴るとすぐに彼だとわかりながら通話ボタンを押して)
神崎、まだ社内にいるのか?もうそろそろ会食の時間だが
(メールの確認をしながら車内で待っていても、なかなか降りてこない彼女に少し不安を感じ電話をかけ、仕事が片付かないのかと聞く。「なるべくあと早く降りてきて欲しい」と伝えると電話を切って、運転手に「まだ同乗者がいるから待ってくれ」と伝えて)
え、すみませんっ…すぐに向かいます!
(彼の言葉に慌てて謝れば自分のバッグやコートを手に持つと急足でエレベーターに乗り。
そしてエレベーターが一階について降りればすぐに彼が乗っている車を見つけると慌てて空いている方のドアを開けて乗り込みながら)
すみませんっ…、お待たせしましたっ…
……そういうのじゃない
(切れた電話を鞄に直して一日の疲れを吐き出すようにため息をついて。その一連の流れを聞いていた運転手からは「彼女さんですか?」なんてからかわれて、窓から外にを眺めながらそう言って。乗り込んできた彼女に「何か仕事があったのか?」と聞いてみて。)
いえっ…、社長のお部屋を掃除しててっ…
(掃除に夢中になっていた、何も言われなかったから同席とは思っていなかったのだがそれは自分のミスな為彼の言葉に首を横に振ればやってしまったと反省しながら謝り。)
…!そうか、ありがとう
(いつも掃除しているのは清掃の者だと思っていたためか、すこし驚いた様子を見せてお礼を言う。「こちらも連絡してなかったのが悪いから、神崎が謝ることじゃない」と自分の方の非礼も詫びて、運転手に「もう行ってくれ」と声をかけて)
いえっ…、そんなっ…
(連絡をしていなかったのが悪いという彼を慌てて見つめれば首を横に振り。
そして車が走り出せばやはりこの距離感で彼の隣にいるのは少し緊張してしまうなと仕事中は割り切ろうと心掛けていてもつい思いつつ彼に視線を向けて。
横がを見ると普段からあまり表情に出る人ではないがやはり気になってしまえば)
社長、お身体は大丈夫ですか…?
最近お忙しいかと思うので……
…体?何も問題は無いが、何か変な所でもあったか?
新年度はやる事が多い、それはいつものことだ
(あまり体調の心配をされることがなく、むしろ聞き返してしまって。彼女の緊張など知らない様子で、窓から流れていく景色を眺めながら足を組みかえて。いつも仕事のことしかしてなかったせいか、人の言う忙しいという感情に鈍感になっていて)
神崎は最近どうだ、忙しいか?
私は忙しいというより毎日緊張してますね
でも、今の仕事はとても好きです。
(自分の身体のことより仕事のことを優先に考えている様子の彼の言葉に心配そうに眉を落として。
しかし続けて自分に問いかけられるとそれもまた彼の優しい面を感じられるため小さく微笑めば彼のそばだから、そして社長秘書だからという意味で緊張していると答えてから本心を伝え。
そしてまた続けると)
今日もお昼を食べていないようなので少し心配です。
何がいいのか教えてくれれば私が買いに出るので…、なるべく食べるようにしてくださいね?
緊張感は少なからず大事だ
…楽しいか、それはよかったな
(緊張感は常に保っているつもりだが、それを周りに強要することは無い。それでも少し程度は緊張感を持っていて欲しいとは思っていて。仕事に楽しみを見出したことがなく、他人事のようにそう言って。自分の秘書はすぐに辞めてしまうことが多く、彼女もいつくらい持つだろうかなんて考えてしまって)
その時間すら惜しいから仕方がない
…そこまで言うなら、片手で食べれるものがいい
…わかりましたっ
では私が用意しますね
(彼はどんな気持ちで仕事をしているのだろうかと少し気になりながら彼を見ていたが、お昼は片手で食べれるものならと言われるとぱっと笑顔になり。
本来ならお昼を用意するのなんて仕事が増えるだけなのだが、彼の役に立てるなら、仕事を優先にして疎かになっているところを補う手伝いができるのならと思えば嬉しくて。
やがて目的地に着いたのか車が止まると窓の外に視線を向けて)
後は…いや、なんでもない
(彼女の優しさに絆されたのか、自分の好きな物を言おうとしたのを止めて。食事なんてしている暇があるなら仕事をしてきた生活をもう何年も続けている為、食事に時間を割く意味が最近は分からなくなっていて。楽しそうな彼女を見て首を傾けてしまって。これまでの秘書は仕事以外のことはしなかったのが多かった為に、何故ここまで俺に対して構うのか分からずにいて。目的地に着いたのを窓から確認して)
…ここか
着きましたね
(車が止まるとバッグとコートを手にして車から降りて。
得意先との会食は自分ももう何度か同席しているがいまだに慣れず、少し緊張するなと思いながらゆっくり息を吐き。
彼が車を降りるのを待てばそのまま中に入っていくと得意先が待つ個室に案内されて)
ああ、ここだ
(到着したという彼女の言葉にうなづいて、自分も鞄を持って車から降りる。会食は月に何十回もあるが、彼女とはあまり一緒に来ることはなかったなと思い出しながら。ノックの後に「失礼します、お待たせしてしまい申し訳ありません」と一声掛けながら中へと入って)
…失礼します。
(彼の恥にならぬように、秘書としてしっかり務めなくてはと思いながら彼の後ろをついていくようにして歩き。
そして彼に続いて自分も挨拶をすれば座るように促されると2人で横に並んで座るようにすれば会食が始まって。
最初は仕事の話し、それが済むとただの世間話のようになれば自分はお酒を注いだりと動いていたが酔ってきた工藤からしつこくお酒を勧められると強くはないのだが断って機嫌を損ねたらと思うと一生懸命お酒を飲んでいき
そうですね、最近は工藤さんのおかげでなんとかなってます。
いつもありがとうございます
(お酒は普段はほとんど口にしないが、酔いつぶれたりすることはないくらいには強い。ある程度は口にはするがそれ以上はセーブして。食事の量だって相手に合わせながら食べるのがいつの間にか得意になった。
工藤さんはいつもそうだ、仕事の話なんて二の次で世間話が好きな人だった。この前なんて女性が給仕をしてくれるお店に連れていかれたことだってあった。女性が好きなのか彼女にお酒を勧めているのを見て、いつもの事かと思いながら)
工藤さん、彼女はお酒があまり強くなくて…勘弁してやってくれませんか?
大丈夫ですっ…、あと少しくらいなら…
(頭はくらくらとしてきて暑くスーツの締め付けを解いてしまいたいと頭の隅で感じるほど飲んでしまっていて。
でも今は社長の前、得意先との会食中だと必死に通常通り振る舞おうとしていて。
"桐生さんとこの秘書は美人さんで羨ましい、お酒も付き合ってくれていい子ですね"なんてご機嫌になっている工藤の言葉を受け流しつつ制止してくれようとする言葉に残念だとわかりやすく眉を下げる工藤に自分のせいで変な空気にはしたくないと思うと大丈夫だと言ってお酒を飲み。
やがて工藤の方も飲み潰れると迎えを呼んでお開きとなり、2人で見送りを済ませれば足取りも不安定でふらつきつつ彼を見ると)
社長…、すみません…
少し酔いを冷ましたいので、私は歩いて帰りますね…
(正直気持ちが悪くすぐに横になりたい、でもそうはいかないためゆっくり歩いて帰れば少しは冷めるだろう、彼にも迷惑をかけたくないと思えば赤くなった顔で申し訳なさそうに話しながらバッグを持って)
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