日常をあなたと(〆)

っ！
(安室の方に注意がいってしまった為か反応が遅れて、一撃は食らうつもりでいたが、その前に安室が強盗を背負い投げして。その姿を呆然と眺めていたが、慌てて体制を戻して「安室さん、どうして」と零すように名前を呼んで。かっこいい喫茶店の店員さんとしか思ってなかった為か、強盗を背負い投げしたのにびっくりしてしまって)

【安室 透】

柔道経験がありまして。
……もう1人の方、なんとかできますか？

( 明らかに彼女の動揺した表情には、柔道経験があると強盗の1人を地面に押さえ込みながら伝え。それより後方にいるもう1人が、此方を見て今にも襲いかからんとしているのを視界に捉える。不本意ではあるが、蘭もお墨付きの空手の腕で何とかならないかと聞いて。)

そ、そうなんですね…
大丈夫です、やれます
(柔道経験があるという安室の言葉に、戸惑いながらも上記を答えて。何をしても様になる安室の姿に見とれている暇なんてないのにじっと見てしまって。首を横に振って強盗のもう1人を探す。後ろから襲いかかってきているのに気づいて、挑発するように軽く微笑んで向こうからの行動を待って)

( 床に押さえつけている強盗犯の腕を後ろ手で縛り。ふと彼女の方を見ると余裕の表情。危ない状況ではあるが、不思議と大丈夫な気がする。もし危険だったら自分が加勢すればいい。彼女を見守り。)


【強盗B】

くそっ、なんだってんだ。
捕まってたまるかよ！

( 目の前にいる彼女に向かって、襲いかかると刃物を持っている腕を振り上げて。)

無駄な動きが多すぎるんじゃなくて？
(振り上げた腕を右足で蹴って刃物を落とさせて、そのままの勢いで後頭部に踵を落として気絶したのを確認して。転がっていた刃物を拾いに行って、安室の方に顔を向けて「何とかなりました」なんて悪戯っぽく笑って)

さすがですね。綺麗な踵落としでした。

( もう1人も気絶したのを確認すれば、その強盗も後ろ手で縛り上げ。あとは警察に引き渡せばいいだけ。彼女の働きを褒めれば、｢あとは警察が何とかしてくれるでしょう。｣と、伝えれば店の従業員らしき人たちが強盗たちを連れて行ったようで。)

赤羽さん、怪我はありませんか？

ありがとうございます、毛利先輩にいつも稽古つけていただいてるので
(安室に褒められて顔をほころばせて駆け寄って。犯人の隣に屈んで「もう流石にいないですよね」なんて不安げに呟いて。警察に色々と聞かれるのかな、なんて思いながらも警察が来るのを待ってみて、怪我がないかと聞かれて一応自分の体を見てみるが怪我はないが、少し服が汚れていて)
怪我は無いです

災難でしたね。
一先ず今日の所は帰りましょう。服も汚れてしまったようですし。
きっと彼らはこの後警察に任せておけば大丈夫です。

( 現場検証に警察が来る前に彼女と外へ出たい。あとは警察に任せようと彼女に伝えると、半ば強引ではあるが彼女の手を取り、店から出ようと歩き始め。)

家の近くまで送っていきます。

あ…でも、事情聴取とか
(半ば強引に安室に手を引かれて足が動くけど、正義感が働くのか大勢の警察の方を、まるで名残惜しいものを見るように見つめて。本当はもっと可愛い自分を見て欲しかったのに、こんな災難になってしまって残念だけど、怪我人がいなくてよかったという安堵感の方が強く胸をなでおろして。家まで送っていくと言われて、ぱぁと顔を明るくして)
あ、ありがとうございます！お願いします

すみません。無理やり連れ出す形になってしまって。

( 半ば強引になってしまったことを謝罪しつつ、ショッピングモールを出て駐車場まで移動すると助手席側のドアを開け彼女を乗せる。乗ったことを確認してドアを閉めると、自分も運転席へ。)

家この近くですか？

いえ、大丈夫です
(あんな強引に連れ出されてびっくりはしているけど、そんな強引な態度にも心を引かれて。「お願いします」と頭を下げて助手席へと乗って。家を聞かれて「ここから30分くらい離れている所なんですけど…大丈夫ですか？」と、確認するように安室の顔を見て)

結構遠いですね。
僕はこの後予定もないですし、構いませんよ。

( 車で30分となるとそれなりに距離がある。自分は予定もないため彼女をこのまま家の近くまで送り届けようと、シフトレバーに手をかけギアをチェンジすると走り始めて。街中はそれなりに車が混んでいるためこれは30分以上かかるかもしれないな、なんて思いながら、彼女に逆に尋ねてみて。)

むしろ、赤羽さんはこの後予定はないんですか？

本当に何から何まで、ありがとうございます
(何回もお礼を言っては頭を下げて。申し訳なさでいっぱいだったが、今の状況は車デートなのではとハッとして、思わず背筋を伸ばして。予定を聞かれて、裏返った声で返事をして安室の方を見て)
今日は買い物に行く予定しかなかったので、今からは何もないです

少し道が混んでますから、時間がかかるかもしれませんね。

( 緊張しているように見える彼女に、まあ車の中あまり知らない男と2人ではそうなるのも仕方ないかと苦笑して。ときおり彼女の方に視線だけを向けながら、緊張をほぐすために別の話題を。)

赤羽さんは、普段お休みの日何をしてるんですか？

この辺、昼頃ってよく混みますもんね
(道が混んでるなんて安室の声に前を見て上記のことを言って。混んでる時間分、安室さんと居れる時間が増えるなんて思っている始末で。こっちを見てない時に安室を見て、横顔もかっこいいなんて思いながら話に答えて)
休みの日は、トレーニングをしてます。あとは、同級生と遊んだり、最近は帝丹小学校の子供達と遊んだりもしますよ

あぁ、もしかしてコナンくんですかね？

( 帝丹小学校ときくと、真っ先にあの眼鏡の坊やが脳裏をよぎり。彼女は蘭さんの後輩だし、コナンくんと顔見知りでもおかしくはない。そう思い尋ねてみて。)

そうです、もしかして知り合いですか？
毛利先輩の家にいる小学生みたいで、すごい頭がいいですよね
(少年探偵団のみんなを思い浮かべながら、1番印象に残っているコナンくんの事を口に出して。あまり深いことは聞いてないが、よく蘭から頭がいいんだよと聞いていて。)
あとは…灰原ちゃんだったかしら、あの子も小学生にしては大人っぽくて

最近の小学生はすごいですね。
僕もコナンくんとは何度か事件が起きる度に出会っているんですけど。大人が気付かないようなところに気付きますから。

( 2人の名前を聞くと、頷きながらそう返す。事件がある度に必ず姿を見せるあの少年。本当に彼の推理力には驚かされる。)

私が小学生の時なんて遊び回ってるだけだったのに…
事件に…？小学生なのに大丈夫なのかしら
(自分の小学生のことを思い出しながら、時折笑って見せて。同時に小さい頃はかなり活発で、男勝りだったのは絶対に画しておこうと決意して。あんな小さい子が事件現場に居るなんて聞いてびっくりしながら心配して。安室の事件が起きる度にという言葉になにか引っかかるように)
安室さんもよく事件現場に？
何か探偵とかしているんですか？

あぁ、蘭さんから聞いていませんか？
僕、蘭さんのお父さん─毛利小五郎先生に弟子入りしている探偵でして。まあ先生には遠く及びませんが、時々事件に遭遇することもありまして。

( 探偵をしているのかという問いには、上記のように説明を。もしかしたら蘭から聞いているのかもしれないと思っていたが、そこまではなしをしてはいないようだ。)